JP2009262607A - ドア用開口部のシール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール性の向上を図りつつ、ウエザストリップの取付安定性の向上を図ることのできるドア用開口部のシール構造を提供する。
【解決手段】自動車ボディのドア用開口部の周縁部には、断面略U字状のトリム部11と、トリム部11から延出する中空状のシール部15とを備えるウエザストリップ5が設けられている。さらに、ドア用開口部の下縁部に位置するウエザストリップ5の一端部5aと他端部5bとの突合せ部には、断面略U字状の連結シール部52と、連結シール部52から延出する連結シール部53とを具備する連結ピース51が設けられている。また、ドア用開口部の周方向に沿って、ウエザストリップ5の両端部5a、5bのシール部15と、連結ピース51の連結シール部53とが連続して延在するとともに、両端部5a、5bのシール部15と、連結シール部53とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合っている。
【選択図】 図4
【解決手段】自動車ボディのドア用開口部の周縁部には、断面略U字状のトリム部11と、トリム部11から延出する中空状のシール部15とを備えるウエザストリップ5が設けられている。さらに、ドア用開口部の下縁部に位置するウエザストリップ5の一端部5aと他端部5bとの突合せ部には、断面略U字状の連結シール部52と、連結シール部52から延出する連結シール部53とを具備する連結ピース51が設けられている。また、ドア用開口部の周方向に沿って、ウエザストリップ5の両端部5a、5bのシール部15と、連結ピース51の連結シール部53とが連続して延在するとともに、両端部5a、5bのシール部15と、連結シール部53とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合っている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、車両のドア用開口部のシール構造に関するものである。
一般に、自動車等の自動車ボディに形成されたドア用開口部周縁にはウエザストリップが設けられる。ウエザストリップは、ドア用開口部周縁に沿って設けられたフランジ部に取付けられる断面略U字状のトリム部と、トリム部から車外側に突出し、中空部を有するシール部とを備えている。そして、ドアを閉めたときに、シール部がドアの周縁部に圧接されることによって、自動車ボディとドアとの間がシールされるようになっている。
従来、ウエザストリップのうち、長手方向の多くの部分、或いは、全部が押出成形によって成形され、両端末がドア用開口部の下縁部に位置するように取付けられている。また、ウエザストリップの両端末を型成形部により接続し、全体として環状に構成されるものもある(例えば、特許文献1参照)。この場合、ドア用開口部の周縁部に沿ってウエザストリップが切れ目なく設けられるため、シール性(特に遮音性能)の向上等が図られる。
特開2005−88810号公報
ところで、ウエザストリップの両端末を型成形部により接続する場合には、製造誤差や組付け誤差等が生じた場合に、ドア用開口部の周長に比べてウエザストリップの周長が長すぎたり短すぎたりしてしまい、取付状態の悪化を招くおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シール性の向上を図りつつ、ウエザストリップの取付安定性の向上を図ることのできるドア用開口部のシール構造を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両本体のドア用開口部周縁に沿って設けられるフランジ部に取付けられ、車外側側壁部と、車内側側壁部と、前記両側壁部を連結する連結部とを具備する断面略U字状のトリム部と、
前記トリム部から延出し、ドアの閉鎖時にドアの周縁部に圧接される中空状のシール部とを備え、
長手方向における一端部及び他端部がドア用開口部の下縁部に位置するようにして設けられるウエザストリップと、
前記ウエザストリップの前記一端部と前記他端部との突合せ部に対応して配置され、ドアの閉鎖時にドアの周縁部に圧接される連結シール部と、前記連結シール部を車両本体に固定するための連結トリム部とを具備する連結手段とを備え、
ドア用開口部の下縁部には、前記トリム部及び前記連結トリム部の上方を覆うスカッフプレートが取付けられるドア用開口部のシール構造であって、
ドア用開口部の周方向に沿って、前記一端部の前記シール部と、前記連結手段の前記連結シール部と、前記他端部の前記シール部とが連続して延在するとともに、
前記一端部及び前記他端部のうち少なくとも一方の端部の前記シール部と、前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、少なくともドアの閉鎖状態において互いに当接し合うことを特徴とするドア用開口部のシール構造。
前記トリム部から延出し、ドアの閉鎖時にドアの周縁部に圧接される中空状のシール部とを備え、
長手方向における一端部及び他端部がドア用開口部の下縁部に位置するようにして設けられるウエザストリップと、
前記ウエザストリップの前記一端部と前記他端部との突合せ部に対応して配置され、ドアの閉鎖時にドアの周縁部に圧接される連結シール部と、前記連結シール部を車両本体に固定するための連結トリム部とを具備する連結手段とを備え、
ドア用開口部の下縁部には、前記トリム部及び前記連結トリム部の上方を覆うスカッフプレートが取付けられるドア用開口部のシール構造であって、
ドア用開口部の周方向に沿って、前記一端部の前記シール部と、前記連結手段の前記連結シール部と、前記他端部の前記シール部とが連続して延在するとともに、
前記一端部及び前記他端部のうち少なくとも一方の端部の前記シール部と、前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、少なくともドアの閉鎖状態において互いに当接し合うことを特徴とするドア用開口部のシール構造。
手段1によれば、ウエザストリップの一端部と他端部との突合せ部に連結手段が設けられており、ドア用開口部の周方向に沿って、当該連結手段の連結シール部とウエザストリップのシール部とが連続して延びている。つまり、ウエザストリップのシール部及び連結手段の連結シール部により、ドア用開口部の周縁部全周にわたって切れ目なくシールが施されることとなる。従って、シール性(特に遮音性能)の向上等を図ることができる。
また、本手段によれば、ウエザストリップの一端部及び他端部のうち少なくとも一方の端部のシール部と連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、少なくともドアの閉鎖状態において互いに当接し合うように構成されている。このため、ウエザストリップに関して製造誤差や組付け誤差等が生じ、ウエザストリップの全長が長短するような場合であっても、それに合わせて、連結手段の端部とウエザストリップの端部との相対位置をドア用開口部の周方向に沿ってずらし、連結シール部とシール部とが重なり合う距離を変更すれば、かかる誤差を許容することができる。従って、誤差を吸収する調節を比較的容易に行うことができ、かかる調節を行うことで、ウエザストリップの取付安定性の向上を図ることができる。
加えて、ウエザストリップの端部のトリム部と連結トリム部との間に隙間が生じる場合であっても、かかる隙間がスカッフプレートにより覆われるため、かかる隙間が視認されることに起因して意匠性の低下を招いてしまうといった事態を回避することができる。
尚、「前記一端部及び前記他端部のうち少なくとも一方の端部の前記シール部と、前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、非固定状態で互いに当接し合っていること」としてもよい。尚、連結手段の連結シール部は、ドア用開口部の周方向における長さが極力短い方が望ましい。すなわち、連結シール部とシール部とを当接させ、連結シール部によりシール部を支持させる場合には、連結シール部をシール部よりも硬質の素材で構成することが考えられ、連結シール部が長い場合には、ドアを閉める際に比較的大きな力を必要としてしまう(ドアを閉め難くなってしまう)おそれがあるが、極力短く構成することにより、かかる不具合を防止することができ、ドアをスムースに閉めることができる。
手段2.前記連結シール部は、前記シール部よりも硬質な弾性素材により構成されるとともに、前記シール部よりも薄肉に構成され、
前記一端部及び前記他端部のうち少なくとも一方の端部の前記シール部は、前記連結シール部の内側に嵌入し、当該シール部の外側面と前記連結シール部の内側面とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1に記載のドア用開口部のシール構造。
前記一端部及び前記他端部のうち少なくとも一方の端部の前記シール部は、前記連結シール部の内側に嵌入し、当該シール部の外側面と前記連結シール部の内側面とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1に記載のドア用開口部のシール構造。
手段2のように連結シール部を構成することで、シール性を確保しつつ、当該連結シール部に当接するシール部を支持して当接状態を確実に維持することができる(連結シール部とシール部とを隙間なく的確に連続させることができる)。また、シール部よりも薄肉の連結シール部の内側にシール部が重なることから、例えば、連結シール部の外側にシール部が重なる場合に比べ、連結シール部の外側面とシール部の外側面との境界部に形成される段差を低減させることができる。従って、かかる段差により意匠性の低下を招いてしまうといった事態を抑制することができる。
手段3.前記連結シール部はリップ状をなしていることを特徴とする手段1又は2に記載のドア用開口部のシール構造。
手段3によれば、連結シール部はリップ状に構成されているため、例えば、連結シール部が中空部を有する中空形状に構成される場合に比べ、連結シール部の反力を低減させることができる。従って、連結シール部の反力が高くなりすぎてしまい、ドアを閉鎖する際に比較的大きな力を必要としてしまうといった事態を抑制することができる。
尚、「前記連結シール部は、前記車外側側壁部の前記連結部側の部位から車外側に向けて車外側に凸となるようにして湾曲しつつ下方傾斜して延びている」こととしてもよい。この場合、連結シール部の先端部と連結トリム部との間に形成される隙間が視認されることに起因して意匠性の低下を招いてしまうといった事態を回避することができる上、連結シール部の内側に水や埃が溜まってしまうといった事態を防止することができる。
尚、「前記連結シール部は、前記シール部の外表面に沿って、前記シール部の外表面のうち最も車外側に位置する部位又は当該部位を越えるようにして延び、少なくとも前記シール部の外表面のうち最も車外側に位置する部位又は当該部位を越えた部位と当接していること」としてもよい。この場合、連結シール部によってシール部をより確実に支持することができ、連結シール部とシール部とをより的確に連続させることができる。また、ドアを閉鎖した際に連結シール部が捲れてしまい、これに起因して、意匠性の低下を招いてしまうといった事態を抑止することができる。
手段4.前記連結手段は、前記ウエザストリップとは別部材として構成されるとともに、前記ウエザストリップの前記一端部と前記他端部との突合せ部に対応して、前記連結トリム部が前記フランジ部に取付けられることで車両本体に固定され、
前記一端部及び前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のドア用開口部のシール構造。
前記一端部及び前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のドア用開口部のシール構造。
ウエザストリップの両端部を型成形にて接続する(型接続する)場合、ウエザストリップの端部と型成形部との連接部において成形不良が生じてしまうおそれがある。この点、本手段4では、ウエザストリップの両端部のシール部と、ウエザストリップとは別に用意した連結手段の連結シール部の両端末とを当接させるだけであり、ウエザストリップの端部に対して一体的に型成形部を形成する必要がないことから、かかる不具合を回避することができる。従って、ウエザストリップの両端部を型接続する場合に比べ、品質の向上を図ることができる上、製造作業性の向上、コストの削減等を図ることができる。
尚、「前記連結シール部は、前記連結トリム部から車外側に延出する基部と、前記基部から前記ウエザストリップの前記一端部側に延出し、前記連結トリム部の前記一端部側の端縁よりも前記一端部側に突出する第1保持部と、前記基部から前記ウエザストリップの前記他端部側に延出し、前記連結トリム部の前記他端部側の端縁よりも前記他端部側に突出する第2保持部とを備えていること」としてもよい。この場合、ウエザストリップの端部を段カットする(端部におけるトリム部を削除してシール部のみを残す)ことなく、連結シール部とシール部とを的確に当接させることができる。
手段5.前記連結シール部は、前記スカッフプレートと一体的に構成されるとともに、前記スカッフプレートの本体部よりも軟質な弾性素材により構成され、
前記一端部及び前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のドア用開口部のシール構造。
前記一端部及び前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のドア用開口部のシール構造。
手段5のように、連結シール部がスカッフプレートと一体的に構成される場合、すなわち、スカッフプレートにより連結手段が構成される場合であっても、上記各手段の作用効果が奏される。また、スカッフプレートはウエザストリップとは別物であるため、上記手段4と同様の作用効果が奏される。加えて、手段5では、上記手段4のように、ドア用開口部の周方向において、ウエザストリップの一端部のトリム部と、他端部のトリム部との間に連結トリム部を設置する必要がないため、ウエザストリップの一端部と他端部とを近接配置するとともに、ドア用開口部の周方向における連結シール部の長さを短くすることができる。従って、連結シール部の長さが長くなることに起因して、ドアを閉鎖する際に比較的大きな力を必要としてしまい、ドアを閉め難くなってしまうといった事態を防止することができる。尚、手段5では、スカッフプレートにより連結手段が構成される。また、スカッフプレートの本体部は、車両本体に係止される連結トリム部としての係止部を備えていることとしてもよい。
手段6.前記連結手段は前記ウエザストリップの前記一端部に対して一体的に形成される型成形部として構成され、
前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のドア用開口部のシール構造。
前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のドア用開口部のシール構造。
手段6のように、連結手段がウエザストリップの一端部に一体形成される構成であっても、上記各手段の作用効果が奏される。また、手段6では、ウエザストリップの一端部に型成形部が一体的に形成されているが、ウエザストリップの両端部を型成形により接続する場合に比べると、ウエザストリップと型成形部との連接部に成形不良が生じてしまうといったリスクを半分に減らすことができる。
尚、「前記連結シール部は、前記連結トリム部から車外側に延出する基部と、前記基部から前記ウエザストリップの前記他端部側に延出し、前記連結トリム部の前記他端部側の端縁よりも前記他端部側に突出する保持部とを備えていること」としてもよい。この場合、ウエザストリップの他端部を段カットすることなく、連結シール部と前記他端部のシール部とを的確に当接させることができる。
(第1実施形態)
以下に、第1実施形態について図面を参照して説明する。図1はフロントドアが開放状態にある自動車の斜視図である。図2はウエザストリップを示す正面図である。図3はウエザストリップを示す図2のJ−J線断面図である。
以下に、第1実施形態について図面を参照して説明する。図1はフロントドアが開放状態にある自動車の斜視図である。図2はウエザストリップを示す正面図である。図3はウエザストリップを示す図2のJ−J線断面図である。
図1に示すように、車両としての自動車1には、自動車ドア(図ではフロントドア:以下、単に「ドア2」という)が開閉可能に設けられており、ドア2に対応する自動車ボディ3(車両本体)のドア用開口部4の周縁部には、ウエザストリップ5(オープニングトリム)が設けられている。
図3に示すように、ウエザストリップ5は、車内側側壁部12と、車外側側壁部13と、両側壁部12、13を連結する連結部14とを具備し、断面略U字状をなすトリム部11と、車外側側壁部13から車外側に突出して設けられ、内部に中空部15aを有してなるシール部15とを備えている。さらに、ウエザストリップ5は、車内側側壁部12から車外側に延びる車内側保持リップ21と、車外側側壁部13から車内側に延びる車外側保持リップ22とを備えている。また、トリム部11及び保持リップ21、22はソリッドEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)により構成され、シール部15はスポンジEPDMにより構成されている。加えて、トリム部11には、金属製のインサート17が埋設されている。
また、ドア用開口部4の周縁部には、自動車ボディ3を構成するインナパネル31及びアウタパネル32が接合されることによりフランジ部33が形成されており、トリム部11の内側にフランジ部33を嵌め込むことで、保持リップ21、22による弾性力等に基づいて、ウエザストリップ5がドア用開口部4の周縁部に取付けられている。また、ドア2の閉鎖時においては、シール部15がドア2の周縁部に圧接して潰れ変形し、これによりドア2と自動車ボディ3との間がシールされるようになっている。尚、フランジ部33の強度を高めるべく板状のリーンフォースが両パネル31、32間に設けられていてもよい。
図2に示すように、ウエザストリップ5は、長手方向全域が押出成形により一続きに成形されており、ウエザストリップ5の長手方向における一端部5aと他端部5bとがドア用開口部4の下縁部(下縁部の前後方向略中央部)に位置するようにしてフランジ部33に取付けられている。また、ウエザストリップ5の全長は、ドア用開口部4の周長よりも若干短く構成されており、ウエザストリップ5のフランジ部33への取付状態において、ウエザストリップ5の一端部5aと他端部5bとが前後に離間するようになっている。
加えて、図1に示すように、ドア用開口部4の下縁部には、ウエザストリップ5のトリム部11を覆うようにしてスカッフプレート41が取付けられている。図3に示すように、スカッフプレート41は、搭乗者が昇降時に足を乗せるための本体部42を備えており、本体部42には、当該本体部42と一体形成された係止部43が設けられている。また、フランジ部33には、係止部43に対応する位置に嵌着部材45が取付けられている。嵌着部材45は、フランジ部33に嵌め込まれる固定部46と、スカッフプレート41の係止部43を支持する被係止部47とを備えている。そして、固定部46がフランジ部33に嵌め込まれた状態で、フランジ部33にウエザストリップ5を取付けることで、嵌着部材45がフランジ部33に固定され、スカッフプレート41の係止部43を被係止部47に係止させることで、スカッフプレート41が嵌着部材45を介して、フランジ部33(ドア用開口部4の下縁部)に固定されている。尚、ウエザストリップ5のシール部15に関しては、スカッフプレート41(本体部42)よりも車外側に突出しており、ドア用開口部4の下縁部においても、ドア2の閉鎖時において、シール部15がドア2の周縁部に圧接されるようになっている。また、スカッフプレート41は、ポリプロピレンにより構成されている。
さて、第1実施形態では、ドア用開口部4の下縁部には、ウエザストリップ5の一端部5aと他端部5bとの突合せ部に対応して、ウエザストリップ5とは別体として構成される連結ピース51が設けられている。以下、かかる連結ピース51について図面を参照しつつ説明する。図4は、ウエザストリップの両端部の突合せ部を示す部分斜視図である。図5は連結ピースを示す図4のK−K線断面図である。
図4、図5に示すように、連結手段としての連結ピース51は、フランジ部33に取付けられる連結トリム部52と、連結トリム部52から延出し、ドア2の閉鎖時においてドア2の周縁部に圧接されるリップ状の連結シール部53とを備え、これらが型成形により一体的に形成されている。また、連結ピース51はTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)により構成されている。
図5に示すように、連結トリム部52は、車内側側壁部55と、車外側側壁部56と、両側壁部55、56を連結する連結部57とを具備して断面略U字状をなしている。また、車内側側壁部55及び車外側側壁部56には、連結トリム部52の内側に延びる車内側保持リップ58及び車外側保持リップ59が設けられている。尚、連結トリム部52にはインサートは埋設されていないが、連結トリム部52は連結シール部53よりも硬質なTPOにより構成されており、フランジ部33への取付状態の安定化が図られている。
連結シール部53は、車外側側壁部56の連結部57側の部位から車外側に向けて車外側に凸となるようにして湾曲しつつ下方に延びる断面略C字状の基部61と、基部61から前方に延出し、連結トリム部52の前縁部よりも前方に突出する第1保持部62と、基部61から後方に延出し、連結トリム部52の後縁部よりも後方に突出する第2保持部63とを備えている(図4参照)。また、連結シール部53は、連結ピース51の長手方向(前後方向)においていずれの部位においても断面形状が同形状かつ同寸法となっている。加えて、連結シール部53は、シール部15よりも薄肉となっている。
そして、ドア用開口部4の周縁に沿ってウエザストリップ5をフランジ部33に取付けた後、ウエザストリップ5の一端部5aと他端部5bとの間に位置して露出状態にあるフランジ部33に対して連結トリム部52を嵌め込んで連結ピース51を取付ける。これにより、連結シール部53の両端末(第1保持部62及び第2保持部63)の内側にウエザストリップ5の両端部5a、5bのシール部15が嵌入し、一端部5aのシール部15の外側面と第1保持部62の内側面とが前後方向において所定距離重なり合って面当接するとともに、他端部5bのシール部15の外側面と第2保持部63の内側面とが前後方向において所定距離重なり合って面当接する。以上のようにウエザストリップ5及び連結ピース51をフランジ部33に取付けることで、ドア用開口部4の周方向に沿って、ウエザストリップ5の一端部5aのシール部15と、連結ピース51の連結シール部53と、ウエザストリップ5の他端部5bのシール部15とが連続して延在することとなる。
また、連結シール部53は、シール部15の外表面に沿って、当該外表面のうち最も車外側に位置する部位を上下に跨ぐようにして延びており、シール部15の外表面のうち最も車外側に位置する部位や当該部位よりも下方の部位とも当接している。但し、連結ピース51とウエザストリップ5とは互いに固定(接着等)されているわけではなく、連結シール部53及びシール部15において面当接している(圧接し合っている)だけである。
尚、連結ピース51の連結トリム部52についても、その上方がスカッフプレート41により覆われている。すなわち、連結トリム部52と、ウエザストリップ5の両端部5a、5bのトリム部11との間に隙間が生じた場合であっても、かかる隙間がスカッフプレート41により覆われるため、かかる隙間が視認されることに起因して意匠性の低下を招いてしまうといった事態を回避することができる。
以上詳述したように、第1実施形態によれば、ウエザストリップ5の一端部5aと他端部5bとの突合せ部に連結ピース51が設けられており、ドア用開口部4の周方向に沿って、連結ピース51の連結シール部53とウエザストリップ5のシール部15とが連続して延びている。つまり、ウエザストリップ5のシール部15及び連結ピース51の連結シール部53により、ドア用開口部4の周縁部全周にわたって切れ目なくシールが施されることとなる。従って、シール性(特に遮音性能)の向上等を図ることができる。
また、第1実施形態によれば、ウエザストリップ5の端部5a、5bのシール部15と連結シール部53とが、前後方向(ドア用開口部4の周方向)に沿って所定距離重なり合い、面当接している。このため、ウエザストリップ5に関して製造誤差や組付け誤差等が生じ、ウエザストリップ5の全長が長短するような場合であっても、それに合わせて、連結ピース51の端部とウエザストリップ5の端部5a、5bとの相対位置を前後にずらし、連結シール部53とシール部15とが重なり合う距離を変更すれば、かかる誤差を許容することができる。従って、誤差を吸収する調節を比較的容易に行うことができ、かかる調節を行うことで、ウエザストリップ5の取付安定性の向上を図ることができる。
さらに、連結シール部53は、EPDMよりなるシール部15よりも硬質なTPOにより構成されるとともに、シール部15よりも薄肉に構成されている。当該構成により、シール性(ドア2の閉鎖時における追従変形性)を確保しつつ、当該連結シール部53に当接するシール部15を支持して当接状態を確実に維持することができる(連結シール部53とシール部15とを隙間なく的確に連続させることができる)。また、シール部15よりも薄肉の連結シール部53の内側にシール部15が重なることから、例えば、連結シール部53の外側にシール部15が重なる場合に比べ、連結シール部53の外側面とシール部15の外側面との境界部に形成される段差を低減させることができる。従って、かかる段差により意匠性の低下を招いてしまうといった事態を抑制することができる。
また、連結シール部53はリップ状に構成されているため、例えば、連結シール部53が中空部を有する中空形状に構成される場合に比べ、連結シール部53の反力を低減させることができる。従って、連結シール部53の反力が高くなりすぎてしまい、ドア2を閉鎖する際に比較的大きな力を必要としてしまうといった事態を抑制することができる。
加えて、連結シール部53は、車外側側壁部56の連結部57側の部位から延出しているため、連結シール部53の先端部と車外側側壁部56との間に形成される隙間が視認されることに起因して意匠性の低下を招いてしまうといった事態を回避することができる上、連結シール部53の内側に水や埃が溜まってしまうといった事態を防止することができる。
さらに、連結シール部53は、シール部15の外表面のうち最も車外側に位置する部位や当該部位よりも下方の部位とも当接している。従って、連結シール部53によってシール部15をより確実に支持することができ、連結シール部53とシール部15とをより的確に連続させることができる。また、ドア2を閉鎖した際に連結シール部53が捲れてしまい、これに起因して、意匠性の低下を招いてしまうといった事態を抑止することができる。
また、連結手段としての連結ピース51は、ウエザストリップ5とは別部材として構成されていることから、例えば、ウエザストリップ5の両端部5a、5bを型成形にて接続する(型接続する)ことで、ウエザストリップ5の端部5a、5bと型成形部との連接部において成形不良が生じてしまうといった事態を回避することができる。従って、ウエザストリップ5の両端部5a、5bを型接続する場合に比べ、品質の向上を図ることができる上、製造作業性の向上、コストの削減等を図ることができる。
加えて、連結シール部53は、連結トリム部52の前縁部よりも前方に突出する第1保持部62と、連結トリム部52の後縁部よりも後方に突出する第2保持部63とを備えていることから、ウエザストリップ5の端部5a、5bを段カットする(端部5a、5bにおけるトリム部11を削除してシール部15のみを残す)ことなく、連結シール部53と両端部5a、5bのシール部15とを的確に当接させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図6はウエザストリップ及びスカッフプレートを示す部分斜視図であり、図7は図6のL−L線断面図である。尚、自動車ボディ3(ドア用開口部4)やウエザストリップ5の構成については、上記第1実施形態と同様であるため、説明を省略するとともに、同じ部材名称及び部材番号を用いて説明する。
以下、第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図6はウエザストリップ及びスカッフプレートを示す部分斜視図であり、図7は図6のL−L線断面図である。尚、自動車ボディ3(ドア用開口部4)やウエザストリップ5の構成については、上記第1実施形態と同様であるため、説明を省略するとともに、同じ部材名称及び部材番号を用いて説明する。
第2実施形態のスカッフプレート41は、トリム部11の上方を覆う本体部42の前後方向略中央位置から車外側に突出し、ドア2の閉鎖時においてドア2の周縁部に圧接されるリップ状の連結シール部71を備えている。連結シール部71は、本体部42の車外側端縁から車外側に向けて車外側に凸となるようにして湾曲しつつ下方に延びており、断面略C字状をなしている。また、連結シール部71はTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)により構成されており、スカッフプレート41の成形に際し、ポリプロピレンにより構成される本体部42と一体的に形成される。加えて、連結シール部71はシール部15よりも薄肉に構成されている。尚、第2実施形態では、スカッフプレート41が連結手段を構成するとともに、係止部43を有する本体部42が連結トリム部を構成する。
そして、ウエザストリップ5を、両端部5a、5bがドア用開口部4の下縁部の前後方向略中央部に位置するようにしてフランジ部33に取付けた後、スカッフプレート41を取付けることで、連結シール部71の両端末の内側にウエザストリップ5の両端部5a、5bのシール部15が嵌入し、両端部5a、5bのシール部15の外側面と、連結シール部71の内側面とが前後方向において所定距離重なり合って面当接する。これにより、ドア用開口部4の周方向に沿って、ウエザストリップ5の一端部5aのシール部15と、スカッフプレート41の連結シール部71と、ウエザストリップ5の他端部5bのシール部15とが連続して延在することとなる。
また、連結シール部71は、シール部15の外表面に沿って、当該外表面のうち最も車外側に位置する部位を上下に跨ぐようにして延びており、シール部15の外表面のうち最も車外側に位置する部位や当該部位よりも下方の部位とも当接している。
以上のように、連結シール部71がスカッフプレート41と一体形成される場合、すなわち、スカッフプレート41により連結手段が構成される場合であっても、基本的に、上記第1実施形態と同様の作用効果が奏される。また、スカッフプレート41はウエザストリップ5とは別物であるため、上記第1実施形態と同様に、ウエザストリップ5の両端部5a、5bを型接続する場合に比べ、品質の向上を図ることができる上、製造作業性の向上、コストの削減等を図ることができるといった作用効果が奏される。加えて、第2実施形態では、前後方向において、ウエザストリップ5の一端部5aのトリム部11と、他端部5bのトリム部11との間に連結トリム部が設けられていないため、ウエザストリップ5の一端部5aと他端部5bとを近接配置するとともに、前後方向(ドア用開口部4の周方向)における連結シール部71の長さを短くすることができる。従って、前後方向において連結シール部71が長くなることに起因して、ドア2を閉鎖する際に比較的大きな力を必要としてしまい、ドア2を閉め難くなってしまうといった事態を防止することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図8はウエザストリップの正面図である。図9はウエザストリップの両端部の突合せ部を示す部分斜視図であり、図10は押出成形部の他端部を示す図8のM−M線断面図である。尚、自動車ボディ3(ドア用開口部4)の構成については、上記第1実施形態と同様であるため、説明を省略するとともに、同じ部材名称及び部材番号を用いて説明する。
以下、第3実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図8はウエザストリップの正面図である。図9はウエザストリップの両端部の突合せ部を示す部分斜視図であり、図10は押出成形部の他端部を示す図8のM−M線断面図である。尚、自動車ボディ3(ドア用開口部4)の構成については、上記第1実施形態と同様であるため、説明を省略するとともに、同じ部材名称及び部材番号を用いて説明する。
図8に示すように、第3実施形態では、ウエザストリップ5は、押出成形部80と、押出成形部80の一端部80a(本例では、フランジ部33への取付状態において前側に位置する方の端部)に対して一体的に形成される型成形部81とを備えている。尚、押出成形部80は、上記第1実施形態のウエザストリップ5と同様の構成を具備しているため、当該第3実施形態においては、押出成形部80に関し、上記第1実施形態のウエザストリップ5と同じ部材名称及び部材番号を用いて説明する。
図9に示すように、型成形部81は、フランジ部33に取付けられる連結トリム部82と、連結トリム部82から延出し、ドア2の閉鎖時においてドア2の周縁部に圧接されるリップ状の連結シール部83とを備えている。また、型成形部81はTPOにより構成されている。尚、第3実施形態では、連結トリム部82及び連結シール部83は同じ硬さとなっている。
連結トリム部82は、車内側側壁部85と、車外側側壁部86と、両側壁部85、86を連結する連結部87とを具備して断面略U字状をなしており、押出成形部80のトリム部11と連続的に形成されている。また、車内側側壁部85及び車外側側壁部86には、連結トリム部82の内側に延びる車内側保持リップ88及び車外側保持リップ89が設けられている。尚、型成形部81の連結トリム部82にはインサートは埋設されていない。
連結シール部83は、車外側側壁部86の連結部87側の部位から車外側に向けて車外側に凸となるようにして湾曲しつつ下方に延びる断面略C字状の基部91と、基部91から後方に延出し、連結トリム部82の後縁部よりも後方に突出する保持部92とを備えており、基部91が押出成形部80のシール部15と連続的に形成されている。また、連結シール部83は、連結ピース51の長手方向(前後方向)においていずれの部位においても断面形状が同形状かつ同寸法となっている。加えて、連結シール部83はシール部15よりも薄肉に構成されている。
そして、ドア用開口部4の周縁に沿って、ウエザストリップ5を型成形部81が設けられていない押出成形部80の他端部80b側からフランジ部33に取付けていき、押出成形部80をフランジ部33に取付けた後、最後に、フランジ部33に対して連結トリム部82を嵌め込んで型成形部81を取付ける。これにより、図10に示すように、連結シール部83の保持部92の内側に押出成形部80の他端部80bのシール部15が嵌入し、当該他端部80bのシール部15の外側面と保持部92の内側面とが前後方向において所定距離重なり合って面当接する。以上のように、ウエザストリップ5がフランジ部33に取付けられることで、ドア用開口部4の周方向に沿って、押出成形部80のシール部15と、型成形部81の連結シール部83とが連続して延在することとなる。
また、図10に示すように、連結シール部83は、シール部15の外表面に沿って、当該外表面のうち最も車外側に位置する部位を上下に跨ぐようにして延びており、シール部15の外表面のうち最も車外側に位置する部位や当該部位よりも下方の部位とも当接している。
以上のように、連結手段がウエザストリップ5(押出成形部80)の一端部に一体形成される構成であっても、基本的に上記第1実施形態と同様の作用効果が奏される。また、第3実施形態では、押出成形部80の一端部80aに型成形部81が一体的に形成されているが、押出成形部80の両端部80a、80bを型成形により接続する場合に比べると、押出成形部80と型成形部81との連接部に成形不良が生じてしまうといったリスクを半分に減らすことができる。
また、型成形部81において連結トリム部82が形成されていることから、型成形部81の連結トリム部82を省略したような構成に比べ、ドア2の閉鎖時において連結シール部83が変形した際に、押出成形部80の一端部80aの断面形状がいびつに変形してしまったり、連結シール部83が垂れ下がったりするといった事態を防止することができる。
尚、第3実施形態では、スカッフプレート41の形状を変更することなく、従前のスカッフプレートをそのまま使用することができる上、部品点数の増加を抑制することができ、取付作業性の向上を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、ドア用開口部4の下縁部の前後方向略中央部に連結手段(第1実施形態では連結ピース51、第2実施形態では連結シール部71、第3実施形態では型成形部81)が配置されているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、例えば、ドア用開口部4の下縁部のうち前後の縦縁部との境界部近傍に連結手段が配置される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、(フロント)ドア2に対応する自動車ボディ3のドア用開口部4の周縁部に設けられるウエザストリップ5について具体化しているが、リヤドアに対応するドア用開口部の周縁部等に設けられるウエザストリップについて適用することも可能である。
(b)第1実施形態及び第2実施形態のウエザストリップ5は、長手方向全域が押出成形により構成されているが、型成形部により複数の押出成形部を接続することで構成されることとしてもよい。また、第3実施形態のウエザストリップ5は、1つの押出成形部80と、押出成形部80の一端部80aに設けられる1つの型成形部81とにより構成されているが、押出成形部を複数設けるとともに、押出成形部間を接続する型成形部を設けることとしてもよい。
また、ウエザストリップ5の断面形状は特に限定されるものではなく、例えば、トリム部11から車内側に延びるリップ(例えば、スカッフプレート41の本体部42の車外側縁部を覆うカバーリップ)が設けられる構成であってもよい。
さらに、連結手段(連結ピース51、スカッフプレート41、型成形部81)の形状についても特に限定されるものではなく、例えば、連結シール部53、71、83を部分的に(例えば基部61、91のみを)中空形状としてもよい。但し、連結シール部53、71、83を中空形状に構成する場合には、連結シール部53、71、83の反力が高くなって、ドア2を閉め難くなってしまうおそれがあることから、上記各実施形態のようにリップ状に構成することが望ましい。
尚、第3実施形態の車内側保持リップ88及び車外側保持リップ89を省略することとしてもよい。また、第3実施形態において、型成形部81の連結トリム部82を省略することも可能である。すなわち、第3実施形態に関しては、押出成形部80の一端部80a(トリム部11)により型成形部81を保持することができることから、必ずしも型成形部81自体に連結シール部83をフランジ部33に取付けるための部位(連結トリム部82)を設ける必要はない。但し、ドア2の閉鎖時において連結シール部83が変形した際に、押出成形部80の一端部80aの断面形状がいびつに変形してしまったり、連結シール部83が垂れ下がったりするといった事態を防止するべく、型成形部81において連結シール部83を支持する部位(連結トリム部82)を形成することが望ましい。
(c)上記実施形態では、ウエザストリップ5をEPDMにより構成しているが、TPO等その他の素材により構成してもよい。また、連結手段(連結ピース51、スカッフプレート41の連結シール部71、型成形部81)をTPOにより構成しているが、その他の弾性素材により構成してもよい。但し、連結シール部53、71、83はシール部15よりも硬質な素材で構成されることが望ましい。さらに、スカッフプレート41についても、高密度ポリエチレン等の他のオレフィン系ポリマーを採用してもよいし、ポリエステル、ポリアミド等の他の樹脂材料を採用してもよい。但し、第2実施形態に関しては、スカッフプレート41の本体部42及び連結シール部71は互いに相溶性のある素材により構成されるのが望ましい。尚、第2実施形態に関し、スカッフプレート41の成形時に連結シール部71を本体部42と同時に一体形成しなくてもよく、例えば、スカッフプレート41の本体部42に対して、連結シール部71が留め具(ねじやクリップ等)を用いて固定されることとしてもよい。また、嵌着部材45を省略するとともに、スカッフプレート41の係止部43をドア用開口部4の下縁部(インナパネル31)に形成された係止孔に嵌め込んで係止させる構成としてもよい。
尚、第1実施形態の連結ピース51は型成形により形成されているが、押出成形により形成することとしてもよい。また、第1実施形態では、連結トリム部52が連結シール部53よりも硬質なTPOにより構成されているが、連結トリム部52及び連結シール部53を同じ硬さの素材により構成してもよい。この場合、連結トリム部52を連結シール部53よりも厚肉にしたり、連結トリム部52にインサートを埋設したりしてもよい。
(d)上記実施形態では特に言及していないが、連結シール部53、71、83は、ドア用開口部4の周方向における長さが極力短い方が望ましい。すなわち、連結シール部53、71、83は、シール部15よりも硬質な素材(TPO)により構成されているため、連結シール部53、71、83が長い場合には、ドア2を閉める際に比較的大きな力を必要としてしまう(ドア2を閉め難くなってしまう)おそれがあるが、極力短く構成することにより、連結シール部53、71、83の反力を低減させることができ、ドア2をスムースに閉めることができる。
1…自動車、2…ドア、3…自動車ボディ、4…ドア用開口部、5…ウエザストリップ、11…トリム部、12…車内側側壁部、13…車外側側壁部、14…連結部、15…シール部、33…フランジ部、41…スカッフプレート、51…連結ピース、52…連結トリム部、53…連結シール部、71…連結シール部、80…押出成形部、81…型成形部、82…連結トリム部、83…連結シール部。
Claims (6)
- 車両本体のドア用開口部周縁に沿って設けられるフランジ部に取付けられ、車外側側壁部と、車内側側壁部と、前記両側壁部を連結する連結部とを具備する断面略U字状のトリム部と、
前記トリム部から延出し、ドアの閉鎖時にドアの周縁部に圧接される中空状のシール部とを備え、
長手方向における一端部及び他端部がドア用開口部の下縁部に位置するようにして設けられるウエザストリップと、
前記ウエザストリップの前記一端部と前記他端部との突合せ部に対応して配置され、ドアの閉鎖時にドアの周縁部に圧接される連結シール部と、前記連結シール部を車両本体に固定するための連結トリム部とを具備する連結手段とを備え、
ドア用開口部の下縁部には、前記トリム部及び前記連結トリム部の上方を覆うスカッフプレートが取付けられるドア用開口部のシール構造であって、
ドア用開口部の周方向に沿って、前記一端部の前記シール部と、前記連結手段の前記連結シール部と、前記他端部の前記シール部とが連続して延在するとともに、
前記一端部及び前記他端部のうち少なくとも一方の端部の前記シール部と、前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、少なくともドアの閉鎖状態において互いに当接し合うことを特徴とするドア用開口部のシール構造。 - 前記連結シール部は、前記シール部よりも硬質な弾性素材により構成されるとともに、前記シール部よりも薄肉に構成され、
前記一端部及び前記他端部のうち少なくとも一方の端部の前記シール部は、前記連結シール部の内側に嵌入し、当該シール部の外側面と前記連結シール部の内側面とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする請求項1に記載のドア用開口部のシール構造。 - 前記連結シール部はリップ状をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドア用開口部のシール構造。
- 前記連結手段は、前記ウエザストリップとは別部材として構成されるとともに、前記ウエザストリップの前記一端部と前記他端部との突合せ部に対応して、前記連結トリム部が前記フランジ部に取付けられることで車両本体に固定され、
前記一端部及び前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドア用開口部のシール構造。 - 前記連結シール部は、前記スカッフプレートと一体的に構成されるとともに、前記スカッフプレートの本体部よりも軟質な弾性素材により構成され、
前記一端部及び前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドア用開口部のシール構造。 - 前記連結手段は前記ウエザストリップの前記一端部に対して一体的に形成される型成形部として構成され、
前記他端部の前記シール部と前記連結シール部とが、ドア用開口部の周方向に沿って所定距離重なり合い、互いに当接し合うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドア用開口部のシール構造。
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JP2008111213A JP2009262607A (ja) | 2008-04-22 | 2008-04-22 | ドア用開口部のシール構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102013017048A1 (de) | 2012-10-23 | 2014-04-24 | Suzuki Motor Corp. | Haltestruktur der Öffnungsverkleidung einer Seitenschweller-Scheuerplatte |
-
2008
- 2008-04-22 JP JP2008111213A patent/JP2009262607A/ja active Pending
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CN103770724A (zh) * | 2012-10-23 | 2014-05-07 | 铃木株式会社 | 门槛护板的开口装饰件夹持结构 |
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DE102013017048B4 (de) | 2012-10-23 | 2019-02-14 | Suzuki Motor Corp. | Haltestruktur der Öffnungsverkleidung einer Seitenschweller-Scheuerplatte |
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