JP2009256529A - 蛍光体、蛍光体ペースト組成物、及び真空紫外線励起発光素子 - Google Patents

蛍光体、蛍光体ペースト組成物、及び真空紫外線励起発光素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 波長180nm以下の真空紫外線による励起下で、発光効率が高く、色純度が良好で、かつ残光も短い赤色発光を呈する蛍光体、及びこの蛍光体を用いた蛍光体ペースト組成物とVUV励起発光素子とを提供する。
【解決手段】 一般式LnMO4:Euで表され、かつ、Y、Gd、及びEuを除く希土類元素の中の少なくとも1種である元素Lを含有し、波長180nm以下の真空紫外線励起下で発光することを特徴とする真空紫外線励起用蛍光体(ただし、式中、LnはY及びGdの中の少なくとも1種であり、MはP及びVの中の少なくとも1種である)。このとき、元素LがTbであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、波長が180nm以下の真空紫外線(以下、「VUV」とも言う)による励起下で高輝度の赤色発光を呈する真空紫外線励起用蛍光体に関する。
また、本発明は、該蛍光体を用いた蛍光体ペースト組成物及びVUV励起発光素子に関する。
例えば、スキャナーの読取り用光源に使われる希ガスランプやプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」とも言う)等に代表されるように、真空紫外線(VUV)による励起下で発光する蛍光体を使用した蛍光膜を、ガラスなどからなる外囲器内に形成すると共に、その中にAr、Xe、He、Ne等の希ガスを単体もしくは混合して封入しておき、封入された希ガスを放電させることによって放射されるVUVによって外囲器内の蛍光膜を励起して発光させる構造・機能を持ったVUV励起発光素子の開発が近年盛んに行われ、実用化されている。
従来、このVUV励起発光素子の蛍光膜として使用される蛍光体としては、(Y,Gd)BO3:Eu、Y(P,V)O4:Eu等の赤色発光蛍光体、LaPO4:Ce,Tb、Zn2SiO4:Mn、BaAl1219:Mn、(Ba,Sr,Mg)O・aAl23:Mn、YBO3:Tb等の緑色発光蛍光体、BaMgAl1017:Eu、(Ba,Sr)MgAl1017:Eu,Mn等の青色発光蛍光体などが単一もしくは混合して使用されている。
このようなVUV励起発光素子の蛍光膜として用いられる蛍光体の特性としては、VUVによる励起下でより高輝度に発光すること、VUV励起発光素子の蛍光膜形成工程で蛍光体塗膜が500℃前後のベーキング処理を受ける際に蛍光膜としての発光輝度が低下しないこと、VUV励起発光素子の長時間動作による継続的なVUV照射によっても蛍光体の輝度低下が少ないこと、発光の色純度が良いこと、残光が短いことなどが要求される。
しかし、現在実用化されている蛍光体は、これらの特性を全て満足するわけではない。
前述の赤色発光蛍光体である(Y,Gd)BO3:Euは、色純度が悪い、残光が長いという欠点を有している。また、Y(P,V)O4:Euは、色純度が良く残光の短い赤色発光蛍光体として広く使用されているが、輝度が十分でなく、実用上不都合な点が多い。
特許文献1には、このY(P,V)O4:Eu蛍光体に、三価の希土類イオンおよび二価の金属イオンの少なくとも1種をドープすることにより高圧水銀ランプ(185nmのUV放射線)のルーメン維持率が改善されることが開示されているものの、該蛍光体に関しては、PDPなどの用途に用いられる蛍光体に対して要求される、例えば励起波長172nm、147nmなど、波長が180nm以下のVUVによる励起下での発光特性については従来報告されていない。
特開2001−226672号公報
本発明は、波長180nm以下の真空紫外線による励起下で、発光効率が高く、色純度が良好で、かつ残光も短い赤色発光を呈する蛍光体、及びこの蛍光体を用いた蛍光体ペースト組成物とVUV励起発光素子とを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために検討を重ねた結果、Ln(P,V)O4:Eu蛍光体(式中、LnはY及び/またはGd)に、Y、Gd、及びEuを除く希土類元素の中の少なくとも1種を特定量含有させることにより、波長180nm以下の真空紫外線による励起下においても、発光効率が高く、色純度が良好で、かつ残光も短い蛍光体になるとの知見を得た。
本発明は、このような知見の下でなし得たものであり、以下を要旨とする。
(1)一般式LnMO4:Euで表され、かつ、Y、Gd、及びEuを除く希土類元素の中の少なくとも1種である元素Lを含有し、波長180nm以下の真空紫外線励起下で発光することを特徴とする真空紫外線励起用蛍光体(ただし、式中、LnはY及びGdの中の少なくとも1種であり、MはP及びVの中の少なくとも1種である)。
(2)前記一般式が(Y1-x-y,Gdx,Euy)(P1-a,Va)O4であることを特徴とする前記(1)に記載の真空紫外線励起用蛍光体(ただし、式中、x,y及びaはそれぞれ、0≦x<1、0<y<0.5、及び0≦a≦1の条件を満たす数である)。
(3)前記元素LがTb、Ce、及びPrの中の少なくとも1種であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の真空紫外線励起用蛍光体。
(4)前記元素LがTbであることを特徴とする前記(3)に記載の真空紫外線励起用蛍光体。
(5)前記元素Lの含有量が1ppm〜104ppm未満であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の真空紫外線励起用蛍光体。
(6)前記元素Lの含有量が1ppm〜1000ppmであることを特徴とする前記(5)に記載の真空紫外線励起用蛍光体。
(7)バインダーを溶解した溶媒中に蛍光体を分散含有させてなる蛍光体ペースト組成物であって、前記蛍光体が前記(1)〜(6)のいずれかに記載の真空紫外線励起用蛍光体である蛍光体ペースト組成物。
(8)前記蛍光体の含有率が、5〜70重量%であることを特徴とする前記(7)に記載の蛍光体ペースト組成物。
(9)内部に蛍光膜が形成された真空外囲器内に封入されている希ガスの放電によって放射される真空紫外線により前記蛍光膜を励起して発光させる真空紫外線励起発光素子であって、該蛍光膜が前記(1)〜(6)のいずれかに記載の真空紫外線励起用蛍光体を含有することを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
本発明の蛍光体は、波長180nm以下のVUV励起により高効率の赤色発光を呈し、VUVによる輝度劣化が少なく、発光色の色純度に優れており、残光も短い。
よって、本発明の蛍光体を用いた蛍光体ペースト組成物及びVUV励起発光素子は、長時間動作中における発光効率の変化が少なく高輝度の発光を持続させることができる。
本発明の真空紫外線励起用蛍光体は、一般式LnMO4:Euで表され、かつ、Y、Gd、及びEuを除く希土類元素の中の少なくとも1種である元素Lを含有し、波長180nm以下の真空紫外線励起下で発光することを特徴とする(ただし、式中、LnはY及びGdの中の少なくとも1種であり、MはP及びVの中の少なくとも1種である)。
このとき、前記一般式が、(Y1-x-y,Gdx,Euy)(P1-a,Va)O4であること(ただし、式中、x,y及びaはそれぞれ、0≦x<1、0<y<0.5、及び0≦a≦1の条件を満たす数である)が好ましい。
本発明では、得られる蛍光体の発光強度の点で、元素Lが、Tb、Ce、及びPrの中の少なくとも1種であることが好ましく、特にTbであることが好ましい。
さらに、発光効率を考慮すると、真空紫外線励起用蛍光体中の元素Lの含有量は、1ppm以上104ppm未満が好ましく、より好ましくは1ppm以上5000ppm以下であり、なお一層好ましくは1ppm以上1000ppm以下である。
元素Lの含有量が、104ppm以上になると、結晶構造の乱れに起因すると思われる輝度の低下が目立ち、またTb自体は発光しないため、輝度の面でも不利になりやすく、添加量に対し十分な効果が得られず、無駄になりやすい。また、1ppm未満であると、添加する効果が顕著に現れにくい。
本発明の真空紫外線励起用蛍光体では、蛍光体の母体結晶の一部を構成するリンとバナジウムの比率を、所望とする輝度や色純度に従って、自由に変えることができる。
リンの配合量が増加すると、VUV励起したときの発光輝度が向上する反面、色純度が悪化する傾向があるので、例えば、上記一般式(Y1-x-y-z,Gdx,Euy)(P1-a,Va)O4においては、輝度を重視する場合には0.5≦a≦1.0が好ましく、色純度を重視する場合には0≦a≦0.5が好ましく、この両者を満足させるためには、0.25≦a≦0.75が好ましく、より好ましくは0.3≦a≦0.7である。
本発明の真空紫外線励起用蛍光体は、公知の液相または固相反応によって製造できる。
例えば、Y(P,V)O4:Eu,Tb蛍光体を製造する場合には、
1)焼成することで酸化イットリウムになるイットリウム化合物、
2)焼成することで酸化ユウロピウムになるユウロピウム化合物、
3)焼成することで酸化リンになるリン化合物、
4)焼成することで酸化バナジウムになるバナジウム化合物、
5)焼成することで酸化テルビウムになるテルビウム化合物、
を十分混合する。イットリウム化合物、ユウロピウム化合物、テルビウム化合物については、共沈法により混合しても良い。
これら混合物をアルミナ坩堝等の耐熱容器に充填して焼成し、得られた焼成物に、通常の蛍光体製造時に適用される後処理工程と同様の分散、水洗、乾燥、篩分けの諸処理を施すことによって製造すればよい。
本発明では、焼成に供される蛍光体原料化合物の混合物中に、公知のリンバナジン酸塩蛍光体を得る場合と同様に、反応促進のためにB23、H3BO3、SiO2などをフラックスとして添加しておくこともできる。
本発明の蛍光体ペースト組成物は、蛍光体粉末として上記のようにして得た本発明の真空紫外線励起用蛍光体を用いる以外は、従来の蛍光体ペースト組成物において使用されている成分を含有している。
この蛍光体ペースト組成物は、本発明の真空紫外線励起用蛍光体を用いる以外は、従来の蛍光体ペースト組成物を製造する場合と同様にして製造される。例えば、本発明の真空紫外線励起用蛍光体とバインダー(樹脂)が溶解された溶媒とをそれぞれ所定量混合した混合物を十分に撹拌・混練して蛍光体を分散させると共に、使用目的にかなった粘度に調整することによって得ることができる。
本発明の蛍光体ペースト組成物の製造に際して、上記真空紫外線励起用蛍光体と共に用いるバインダーとしては、使用目的に応じてエチルセルロース、ニトロセルロース、ポリエチレンオキサイド、アクリル樹脂等が使用される。
また、上記真空紫外線励起用蛍光体とバインダーとを分散させるため及び粘度調整のために、該蛍光体及びバインダーと共に使用される溶媒としては、水、酢酸ブチル、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、テルピオネール等が挙げられる。
このような蛍光体ペースト組成物における、真空紫外線励起用蛍光体の含有率は、該蛍光体ペースト組成物の全重量に対して5〜70重量%とすればよい。
蛍光体ペースト組成物を製造するには、例えば、蛍光体とバインダ−とを溶解した溶媒を混和し、これを撹拌・混練して最後に同じ溶媒を追加することで粘度調整すればよいため、上記範囲内の含有率であれば、塗膜厚のコントロールや塗布の作業性等の点で好ましいからである。
本発明の真空紫外線励起発光素子は、内部に蛍光膜が形成された真空外囲器内に封入されている希ガスの放電によって放射される真空紫外線により前記蛍光膜を励起して発光させる真空紫外線励起発光素子であって、該蛍光膜に、これまで説明したような真空紫外線励起用蛍光体を用いる。
この真空紫外線励起発光素子の1例であるPDP(プラズマディスプレイパネル)を製造する場合は、例えば、ガラス板等の背面板に内部電極を形成し、ストライプ状もしくはマトリックス状の隔壁を設けて複数のセルを構成し、赤、緑、青の各色毎にセルを構成する各隔壁の底部並びに内壁にスクリーン印刷法等の方法により赤、緑、青の蛍光体ペースト組成物を塗布する。赤色蛍光体ペーストとして本発明の蛍光体ペースト組成物を用いる。これを乾燥しベーキングして各セル内に蛍光膜を形成すると共に背面板と一定間隔を隔てて内部電極が形成されたガラス板等からなる前面板を対向配置し前面板と背面板との周囲を封じて、内部を排気してから希ガスを封入して本発明のVUV励起発光素子の1例であるPDPとする。
その他、本発明のVUV励起発光素子は、上記のPDPの他、その種類、形態等の如何に関係なく、それぞれのVUV励起発光素子における外囲器内の発光面となる支持体の表面に本発明の蛍光体ペースト組成物を公知の方法で塗布し、これを乾燥させ、ベーキング処理してそれぞれの蛍光膜を形成し、蛍光膜が形成された外囲器内に希ガスを封入して製造される。
以下、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって限定されるものではない。
[実施例1A]−蛍光体の調製−
23 0.455モル
Eu23 0.045モル
Tb47 0.093×10-5モル
NH42PO4 0.675モル
NH4VO3 0.505モル
3BO3 0.05モル
KNO3 0.13モル
上記7種の原料を十分混合した後、アルミナ坩堝に充填し、蓋をして大気中で最高温度1075℃で昇降温時間を含め12時間かけて焼成した。なお、加熱反応によりバナジウム成分が揮発するため、NH4VO3を過剰に加えている。
次いで、焼成粉を分散処理した後、酸・アルカリにて洗浄し、水洗、乾燥、篩の工程を経て、組成が(Y0.91,Eu0.09)(P0.675,V0.325)O4で表されるリンバナジン酸塩蛍光体を得た。この蛍光体中のTbの含有量は蛍光体の総量に対して約3ppmであった。
[実施例2A〜13A、比較例1A]
表1に示した化合物並びにその配合モル比の原料を用いた以外は、実施例1Aと同様にして、実施例2A〜13Aおよび比較例1Aのリンバナジン酸塩蛍光体を得た。
表1に、実施例1A〜13Aおよび比較例1Aの蛍光体原料の種類とその配合比、及び得られた各蛍光体中のTbの含有量を示す。
Figure 2009256529
[実施例1B]−蛍光体ペースト組成物の調製−
実施例1Aで得られたリンバナジン酸塩蛍光体30重量%、ブチルカルビトール10重量%、ブチルカルビトールアセテート53重量%、及びエチルセルロース7重量%を十分に混練して、実施例1Bの蛍光体ペースト組成物を製造した。
この実施例1Bの蛍光体ペースト組成物を、ガラス板上に500μmの厚さで塗布し、120℃で30分間放置して乾燥させ、これを更に空気中500℃で30分間ベーキングして蛍光膜を得た。
得られた蛍光膜に波長146nmのVUVを照射して、輝度計によりその発光輝度(Br)を測定した。結果を表2に示す。なお、発光輝度(Br)は、これと同一の条件で測定した下記比較例1Bの蛍光体ペースト組成物からなる蛍光膜の発光輝度を100としたときの相対値として表している。
[実施例2B〜13B、比較例1B]
実施例1Aの蛍光体に代えて、実施例2A〜13A及び比較例1Aの各蛍光体を用いた以外は実施例1Bの蛍光体ペースト組成物と同様にして実施例2B〜13B及び比較例1Bの蛍光体ペースト組成物を製造した。
これら蛍光体ペースト組成物から実施例1Bと同様にして測定した蛍光膜の発光輝度(Br)の結果を併せて表2に示す。
Figure 2009256529
[実施例1C]−VUV励起発光素子の作成−
ガラス板の背面板に内部電極を形成し、ストライプ状の隔壁を設けて複数のセルを構成し、セルを構成する各隔壁の底部並びに内壁にスクリーン印刷法により、実施例1Bで得られた蛍光体ペースト組成物を塗布した。これを乾燥し、ベーキングして各セル内に蛍光膜を形成すると共に背面板と一定間隔を隔てて内部電極が形成されたガラス板からなる前面板を対向配置し前面板と背面板との周囲を封じて、内部を排気してから希ガスを封入して、実施例1CのVUV励起発光素子(プラズマディスプレィパネル)を作成した。
PDPにおいては、蛍光体膜厚や表面電位の影響によってセル毎に放電強度や紫外線発生量にバラツキが見られることがある。そこで、このバラツキを補償するために、PDPを色彩輝度計で測定したときの輝度値(Y)を586nmのネオンの発光ピーク強度(Ne)で割った値(Y/Ne)を輝度とした。結果を表2に示す。なお、輝度(Y/Ne)は、これと同一の条件で測定した下記比較例1Cの輝度を100としたときの相対値として表している。
[実施例2C〜13C、比較例1C]
実施例1Bの蛍光体ペースト組成物に代えて、実施例2B〜13B及び比較例1Bの各蛍光体ペースト組成物を用いて蛍光膜を作成した以外は実施例1CのVUV励起発光素子と同様にして実施例2C〜13C及び比較例1CのPDPを製造した。
これらPDPから実施例1Cと同様にして測定した輝度(Y/Ne)の結果を併せて表2に示す。
表2からわかるように、希土類元素であるTbを特定の量で含有する蛍光体を用いて作成したPDPはTbを全く含まない比較例のPDPに比べ、いずれも輝度(Y/Ne)が向上している。
なお、本実施例については、Y、Gd、及びEu以外の希土類元素LがTbである場合を例示して説明したが、他に元素LとしてTb以外の希土類元素を加えた蛍光体をその蛍光膜に適用したPDPについても、それなりの発光輝度向上効果が得られた。それら希土類元素Lの中では、TbのほかにCe及びPrが特にその発光輝度向上効果が高いことが確認された。

Claims (9)

  1. 一般式LnMO4:Euで表され、かつ、Y、Gd、及びEuを除く希土類元素の中の少なくとも1種である元素Lを含有し、波長180nm以下の真空紫外線励起下で発光することを特徴とする真空紫外線励起用蛍光体(ただし、式中、LnはY及びGdの中の少なくとも1種であり、MはP及びVの中の少なくとも1種である)。
  2. 前記一般式が(Y1-x-y,Gdx,Euy)(P1-a,Va)O4であることを特徴とする請求項1に記載の真空紫外線励起用蛍光体(ただし、式中、x,y及びaはそれぞれ、0≦x<1、0<y<0.5、及び0≦a≦1の条件を満たす数である)。
  3. 前記元素LがTb、Ce、及びPrの中の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載の真空紫外線励起用蛍光体。
  4. 前記元素LがTbであることを特徴とする請求項3に記載の真空紫外線励起用蛍光体。
  5. 前記元素Lの含有量が1ppm〜104ppm未満であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の真空紫外線励起用蛍光体。
  6. 前記元素Lの含有量が1ppm〜1000ppmであることを特徴とする請求項5に記載の真空紫外線励起用蛍光体。
  7. バインダーを溶解した溶媒中に蛍光体を分散含有させてなる蛍光体ペースト組成物であって、前記蛍光体が請求項1〜6のいずれか一項に記載の真空紫外線励起用蛍光体である蛍光体ペースト組成物。
  8. 前記蛍光体の含有率が、5〜70重量%であることを特徴とする請求項7に記載の蛍光体ペースト組成物。
  9. 内部に蛍光膜が形成された真空外囲器内に封入されている希ガスの放電によって放射される真空紫外線により前記蛍光膜を励起して発光させる真空紫外線励起発光素子であって、該蛍光膜が請求項1〜6のいずれかに記載の真空紫外線励起用蛍光体を含有することを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
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