JP2009256326A - 美白剤、及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規な美白剤、ならびに安定性が良く、肌感触が良好で、及び高い美白作用のある皮膚外用剤の提供。
【解決手段】ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁又はその乾燥物を有効成分とする美白剤、及び該美白剤を含有する皮膚外用剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヤシ科Euterpe属アサイー(学名 Euterpe oleracea)の果汁又はその乾燥物を利用した、美白剤、及び皮膚外用剤に関する。
化粧料等の皮膚外用剤の有効成分として、種々の植物由来の成分が利用されている。例えば、ココヤシ科植物の抽出物には、チロシナーゼ活性阻害作用が知られていて化粧料等の皮膚外用剤に利用することが提案されている(特許文献1)。また、ヤシ科ココヤシ属の発酵物を含有する皮膚外用剤がチロシナーゼ活性阻害作用を有するとして化粧料等の皮膚外用剤に利用することが提案されている(特許文献2)。また、ヤシ科に属するアサイヤシの実からの抽出物を含有するテストステロン−5α−レダクターゼ阻害剤、及びその男性型脱毛症等の予防及び治療に用いる用途が提案されている(特許文献3)。
しかし、ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁については、皮膚外用剤への利用を具体的に示す記載はない。
特開2004−352659号公報 特開2002−284663号公報 特開2006−182701号公報
ところで、従来、美白作用のある植物抽出物が種々知られているが、充分な美白効果を得るという観点から、実際には、アルブチンやアスコルビン酸及びその誘導体、コウジ酸、エラグ酸などの美白剤が汎用されている。しかし、これらの汎用されている美白剤は美白効果に優れるものの、皮膚外用剤中への配合に制約が多く、これらの美白剤を含有する皮膚外用剤は、経時的に変色もしくは着色、分離、及び結晶析出等の種々の問題が生じ易い。特に植物の果汁は有色のものが殆どで、経時的な変色もしくは着色を増悪させるという問題を有する。
本発明は、上記問題に鑑みなされてものであり、皮膚外用剤に容易に配合でき、美白効果が高い美白剤、及びそれを含有した安定性がよく、及び高い美白作用のある皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するため、ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁又はその乾燥物を有効成分とする美白剤、及び該美白剤を含有する皮膚外用剤を提供する。
ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁には、メラニン産生抑制能による高い美白作用があるので、美白用皮膚外用剤の有効成分として有用である。
本発明の皮膚外用剤は、他の美白剤を含有していてもよく、その例としては、アスコルビン酸又はその誘導体、及びアルブチンから選ばれる一種以上が好ましい。
本発明によれば、水系剤型や乳化剤型等、剤型を選ばずに幅広く皮膚外用剤に容易に配合でき、優れた美白効果を有する美白剤を提供することができる。
また、本発明によれば、優れた美白作用を示すとともに、安定性が良好で、肌感触も良好で、及び高い美白作用のある皮膚外用剤を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明は、ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁又はその乾燥物を有効成分とする美白剤に関する。ヤシ科Euterpe属アサイーは、学名 Euterpe oleracea、及び和名 ワカバキャベツヤシの植物であり、その果汁は、健康飲料等として利用されている。アサイー果汁は、種々の方法で調製することができ、特にその方法について制限はない。一般的には、アサイーの果実を圧搾することによって得られる。必要であれば、圧搾の前に、果実から外皮を除去することができ、及び圧搾後に、果汁中に残留する外皮等をろ過などにより除去することもできる。アサイー果汁は、調製後直ちに、用途に供することができるが、所望により、静置して、熟成及び清澄することができ、その後、ろ過等により固体状の残留物を除き、用途に供することもできる。
また、調製した果汁は、そのまま又は所望により希釈した後、液体状の美白剤等の薬効剤として利用することができる。また、凍結乾燥等により粉末状の乾燥物にした後に、美白剤等の薬効剤として利用することもできる。
また、アサイー果汁及びその凍結乾燥物は市販されているので、それらの市販品を、本発明に利用することもできる。
ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁には、メラニン産生抑制能があり、優れた美白作用を示す。
本発明は、本発明の美白剤、即ちヤシ科Euterpe属アサイーの果汁又はその乾燥物を有効成分として含有する皮膚外用剤にも関する。本発明の皮膚外用剤は、前記ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁による高い美白作用を示すので、皮膚に適用することにより皮膚を白くする又は皮膚の黒化を予防もしくは改善する作用を示す、美白用皮膚外用剤として有用である。但し、その有用性は、美白用に限定されるものではなく、美肌用、及び老化防止用等、いずれの用途の皮膚外用剤としても有用である。前記ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁の皮膚外用剤における含有量は、乾燥固形分に換算して、好ましくは0.0001〜0.05質量%(以下単に「%」で示す)であり、より好ましくは0.0001〜0.01%である。この範囲内であれば、前記成分を安定に配合することができ、かつ高い美白効果を発揮することができる。
本発明の皮膚外用剤は、本発明の美白剤とともに、他の美白剤を含有していてもよい。他の美白剤の例には、アスコルビン酸又はその誘導体、アルブチン、リノール酸、ビタミンE及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、トラネキサム酸、胎盤抽出物、カミツレ抽出物、カンゾウ抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、海藻抽出物、クジン抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、コメヌカ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、大豆抽出物、茶抽出物、糖蜜抽出物、ビャクレン抽出物、ブドウ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、ユキノシタ抽出物等が含まれる。中でも、他の美白剤としては、アスコルビン酸又はその誘導体、及びアルブチンから選ばれる一種以上が好ましい。これらの美白剤は、高い美白効果を奏するが、一方、高濃度配合が経時安定性及び使用感の点で困難である。本発明の美白剤と併用することで、経時安定性及び使用感を損なうことなく、従来の美白用皮膚外用剤の美白効果以上の美白効果を得ることができる。前記他の美白剤と本発明の美白剤との配合比(他の美白剤/本発明の美白剤)は、質量比で50〜5000であるのが好ましく、100〜500であるのがより好ましい。
また、本発明の皮膚外用剤を調製するにあたり、本発明の効果を損なわない範囲で他の有効成分、例えば、老化防止効果、又は紫外線暴露によるシワ形成抑制効果等を奏する他の有効成分、を配合してもよい。より具体的には、紫外線防御剤、抗菌剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、活性酸素除去剤、保湿剤などを挙げることができるが、これらに限定されることはない。
紫外線防御剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸ナトリウム、4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。
抗菌剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
抗炎症剤は日焼け後の皮膚のほてりや紅斑等の炎症を抑制する作用を有しており、例えば、イオウ及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、アルテア抽出物、アシタバ抽出物、アルニカ抽出物、インチンコウ抽出物、イラクサ抽出物、オウバク抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、キンギンカ抽出物、クレソン抽出物、コンフリー抽出物、サルビア抽出物、シコン抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、ゲンチアナ抽出物等が挙げられる。
細胞賦活剤は肌荒れの改善等の目的で用いられ、例えば、カフェイン、鶏冠抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物又はそれらの誘導体、ラクトフェリン又はその分解物、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等のムコ多糖類またはそれらの塩、コラーゲン、酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、醗酵代謝抽出物、イチョウ抽出物、オオムギ抽出物、センブリ抽出物、タイソウ抽出物、ニンジン抽出物、ローズマリー抽出物、グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸等が挙げられる。
活性酸素除去剤は、過酸化脂質生成抑制等の作用を有しており、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、クエルセチン、カテキン及びその誘導体、ルチン及びその誘導体、ボタンピ抽出物、ヤシャジツ抽出物、メリッサ抽出物、羅漢果抽出物、レチノール及びその誘導体、カロチノイド等のビタミンA類、チアミンおよびその誘導体、リボフラビンおよびその誘導体、ピリドキシンおよびその誘導体、ニコチン酸およびその誘導体等のビタミンB類、トコフェロール及びその誘導体等のビタミンE類、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、エラスチン、ケラチン等のタンパク質またはそれらの誘導体、加水分解物並びにそれらの塩、グリシン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、テアニン等のアミノ酸及びそれらの誘導体、ソルビトール、エリスリトール、トレハロース、イノシトール、グルコース、蔗糖およびその誘導体、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ等の糖類、D−パンテノール及びその誘導体、尿素、リン脂質、セラミド、オウレン抽出物、ショウブ抽出物、ジオウ抽出物、センキュウ抽出物、ゼニアオイ抽出物、タチジャコウソウ抽出物、ドクダミ抽出物、ハマメリス抽出物、ボダイジュ抽出物、マロニエ抽出物、マルメロ抽出物等が挙げられる。
また、本発明の皮膚外用剤には、本発明の美白剤以外の任意の成分を配合することができる。そのような成分としては、例えば、アミノ酸、脂質、糖、ホルモン、酵素、核酸などの生理活性物質等を挙げることができるが、これらに限定されることはない。また、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料や医薬部外品、皮膚外用剤等の製造に通常使用される成分、例えば、水(精製水、温泉水、深層水等)、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、包接化合物、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、植物・動物・微生物由来の抽出物、活性酸素除去剤、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、保湿剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、他のビタミン類等を必要に応じて用いることができる。
本発明の皮膚外用剤は、パウダー、パウダーファンデーション等の粉体;石けん、リップスティック等の固体;クリーム、乳液、クリームファンデーション等の乳化物;化粧水、美容液等の液体;など、種々の形態の化粧料組成物であるのが好ましい。但し、これらに限定されるものではない。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
[例1:アサイー果汁凍結乾燥物の調製法]
アサイー果汁の調製例として、果汁凍結乾燥物の調製方法を以下に示す。なお果汁の効果は、その調製方法にはよらない。
アサイー(Euterpe oleracea)の果実100gを圧搾し、果汁を得た。この果汁を室温にて7日間放置した後、濾過した。この果汁の乾燥固形分は2.0%であった。さらに果汁を凍結乾燥しアサイー果汁凍結乾燥物を得た。
[例2:細胞培養によるメラニン生成抑制効果(白色化率)及び細胞生存率試験]
マウス由来のB16メラノーマ培養細胞を使用し、上記で調製したアサイー果汁凍結乾燥物について、メラニン生成抑制効果及び細胞生存率を調べた。
具体的には、2枚の6穴プレートに10%FBS含有MEM培地を適量とり、B16メラノーマ細胞を播種し、37℃、二酸化炭素濃度5%中にて静置した。翌日、例1で調製したアサイー果汁凍結乾燥物を、その最終濃度が0μg/mL(対照)、300μg/mL、又は1000μg/mLとなるように添加し、混和した。培養5日目に培地を交換し、再度検体調製液を添加した。翌日、培地を除き、1枚のプレートについて、細胞をリン酸緩衝液にて洗浄した後、回収し、B16メラノーマ培養細胞の白色化度を以下の基準にて評価した。
(判定基準)
++:コウジ酸200μg/mLを添加した試料と同程度の美白効果を示す。
+:コウジ酸100μg/mLを添加した試料と同程度の美白効果を示す。
±:コウジ酸50μg/mLを添加した試料と同程度の美白効果を示す。
−:美白効果なし。
残りの1枚のプレートについて、細胞をホルマリン固定後、1%クリスタルバイオレット溶液に添加し染色した。各検体濃度に対する細胞生存率(%)をモノセレーター(オリンパス社製)で測定した。
結果を下記表に示す。
Figure 2009256326
表1の結果から、例1で調製したアサイー果汁凍結乾燥物は、++という高い美白作用を示すとともに、その高い美白作用を示す濃度において細胞生育率の低下が少ないという、優れた美白剤であることを理解できる。
例2の結果から明らかなごとく、アサイー果汁は高いメラニン生成抑制能を有し、かつB16メラノーマ培養細胞に対し毒性が低いことが認められた。従って、アサイー果汁を配合した本発明の美白剤は、これを肌に適用することにより、極めて優れたメラニン生成抑制作用を発揮し、日焼けによる肌の黒色化、シミ、ソバカスなどを効果的に抑制し美肌効果が期待できる。
[例3:化粧水の調製]
以下の製法により、化粧水を調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(7)を混合溶解する。
B.下記成分(8)〜(11)を混合溶解する。
C.AにBを加え混合し、化粧水を得た。
(成分) %
(1)クエン酸 0.05
(2)クエン酸ナトリウム 0.2
(3)ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%)液 0.5
(4)グリセリン 3.0
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)アサイー果汁凍結乾燥物*1 0.001
(7)精製水 残量
(8)エチルアルコール 10.0
(9)香料 適量
(10)防腐剤 0.1
(11)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
*1:例1で調製した凍結乾燥物
調製した化粧水は、べたつきもなく、みずみずしい肌感触を有し、美白効果に優れ、変臭、変色、沈殿などもなく安定性も良好なものであった。
[例4:乳液の調製]
下記の製法により、乳液を調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(10)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.下記成分(11)〜(17)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.AにBを加え乳化し、更に下記成分(18)を加え混合する。
D.Cを冷却し、下記成分(19)を加え混合し、乳液を得る。
(成分) %
(1)ステアリン酸 1.0
(2)セタノール 0.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5
(4)流動パラフィン 2.0
(5)スクワラン 3.0
(6)ホホバ油 3.0
(7)パルミチン酸セチル 0.2
(8)防腐剤 0.1
(9)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(10)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(11)トリエタノールアミン 0.5
(12)1,3−ブチレングリコール 15.0
(13)グリセリン 3.0
(14)ポリエチレングリコール(平均分子量8500) 0.5
(15)アサイー果汁凍結乾燥物*1 0.0001
(16)アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.5
(17)精製水 残量
(18)カルボキシビニルポリマー1%溶液 8.0
(19)香料 適量
*1:例1で調製した凍結乾燥物
調製した乳液は、べたつきもなく、なめらかな肌感触を有し、美白効果に優れ、変臭、変色、分離などもなく安定性も良好なものであった。
[例5:クリームの調製]
以下の製法によりクリームを調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(13)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.下記成分(14)〜(19)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.AにBを加え乳化し、更に下記成分(20)を加え混合する。
D.Cを冷却し、下記成分(21)を加え混合し、乳液を得る。
(成分) %
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セタノール 2.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)ワセリン 2.0
(5)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル*1 2.0
(6)ミリスチン酸イソトリデシル 5.0
(7)流動パラフィン 8.0
(8)スクワラン 5.0
(9)ミツロウ 1.0
(10)パルミチン酸セチル 2.0
(11)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.5
(13)防腐剤 0.1
(14)トリエタノールアミン 1.2
(15)1,3−ブチレングリコール 8.0
(16)グリセリン 2.0
(17)ポリエチレングリコール(平均分子量20000) 0.5
(18)アサイー果汁凍結乾燥物*2 0.01
(19)精製水 残量
(20)カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10.0
(21)香料 適量
*1:コスモール168AR(日清オイリオグループ社製)
*2:例1で調製した凍結乾燥物
調製したクリームは、べたつきもなく、なめらかでコクのある肌感触を有し、美白効果に優れ、変臭、変色などもなく安定性も良好なものであった。
[例6:美容液の調製]
下記の製法により、美容液を調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(8)を混合溶解する。
B.下記成分(9)〜(18)を混合溶解する。
C.BにAを加え混合し、美容液を得る。
(成分) %
(1)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
(2)メドウホーム油 0.05
(3)ホホバ油 0.05
(4)防腐剤 0.1
(5)香料 適量
(6)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(7)イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油(50E.O.) 1.5
(8)エチルアルコール 5.0
(9)グリセリン 4.0
(10)ジプロピレングリコール 8.0
(11)1,3−ブチレングリコール 8.0
(12)乳酸ナトリウム 0.5
(13)ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%)液 0.5
(14)アサイー果汁凍結乾燥物*1 0.001
(15)アルブチン 0.2
(16)ヒドロキシエチルセルロース 0.08
(17)アルギン酸ナトリウム 0.05
(18)精製水 残量
*1:例1で調製した凍結乾燥物
調製した美容液は、べたつきもなく、マイルドでなめらかな肌感触を有し、美白効果に優れ、変臭、変色、沈殿などもなく安定性も良好なものであった。
[例7:パックの調製]
以下の製法により、パックを調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(6)を加熱溶解する。
B.下記成分(7)〜(11)を混合溶解する。
C.Aを冷却後、Bを加え混合し、パックを得る。
(成分) %
(1)ポリビニルアルコール 12.0
(2)メチルセルロース 0.1
(3)グリセリン 3.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)アサイー果汁凍結乾燥物*1 0.01
(6)精製水 残量
(7)香料 適量
(8)防腐剤 0.1
(9)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
(10)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.0
(11)エチルアルコール 13.0
*1:例1で調製した凍結乾燥物
調製したパックは、肌に塗布すると適度な緊張感があり、パックを剥がしたあとはべたつきもなく、みずみずしいものであり、美白効果に優れ、変臭、変色、分離などのなく安定性も良好なものであった。
[例8:リキッドファンデーション(O/W型)]
以下の製法により、リキッドファンデーションを調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(7)を加熱溶解する。
B.Aに下記成分(8)〜(11)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.下記成分(12)〜(16)を加熱溶解し、70℃に保つ。
D.CにBを加えて乳化する。
E.Dを冷却後、下記成分(17)を加え混合し、リキッドファンデーション(O/W型)を得た。
(成分) %
(1)ステアリン酸 2.0
(2)セタノール 0.5
(3)ベヘニルアルコール 1.0
(4)ワセリン 2.5
(5)流動パラフィン 5.0
(6)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0
(7)防腐剤 0.1
(8)酸化チタン 6.0
(9)着色顔料 4.0
(10)マイカ 2.0
(11)タルク 4.0
(12)カルボキシメチルセルロース 0.2
(13)ベントナイト 0.4
(14)アサイー果汁凍結乾燥物*1 0.0001
(15)1,3−ブチレングリコール 8.0
(16)精製水 残量
(17)香料 適量
*1:例1で調製した凍結乾燥物
調製したリキッドファンデーションは、伸びひろがりが良く、べたつきもなく、仕上がりも美しく、美白効果に優れ、変臭、分離などもなく安定性も良好なものであった。
本発明によれば、皮膚外用剤に容易に配合でき、美白効果が高い美白剤、及びそれを含有した安定性が良く、肌感触が良好で、及び高い美白作用のある皮膚外用剤を提供することができる。

Claims (3)

  1. ヤシ科Euterpe属アサイーの果汁又はその乾燥物を有効成分とする美白剤。
  2. メラニン産生抑制剤であることを特徴とする請求項1に記載の美白剤。
  3. 請求項1又は2に記載の美白剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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