JP2001335497A - 皮膚外用剤および皮膚外用剤組成物 - Google Patents

皮膚外用剤および皮膚外用剤組成物

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JP2001335497A
JP2001335497A JP2000154654A JP2000154654A JP2001335497A JP 2001335497 A JP2001335497 A JP 2001335497A JP 2000154654 A JP2000154654 A JP 2000154654A JP 2000154654 A JP2000154654 A JP 2000154654A JP 2001335497 A JP2001335497 A JP 2001335497A
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skin
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Misako Kobayashi
三佐子 小林
Tomonori Hata
友紀 畑
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の美白剤より高いメラニン生成抑制作
用を有しており、製剤中で変質することなどなく、高い
薬効が得られる美白、美肌成分を含有する皮膚外用剤を
提供すること。 【解決手段】 アカバナ科、マツヨイグサ属植物の種子
抽出物を含有する皮膚外用剤並びに該植物種子抽出物お
よび美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、紫外線防止剤から選
ばれる薬効剤を含有する皮膚外用剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アカバナ科、マツ
ヨイグサ属植物の種子抽出物を含有することにより、色
素沈着の発生を防止するなど皮膚に対する優れた美白、
美肌効果を有する皮膚外用剤およびこれに他の薬効成分
を組み合わせた皮膚外用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、洗浄料、分散液、軟膏、外用液剤等の皮膚外用剤
には、これらに所定の薬効を付与することを目的として
薬効成分が加えられている。例えば、日焼けにより生じ
る皮膚の黒化、色素沈着により生ずるシミ、ソバカス等
の現象を防止するために、アスコルビン酸やグルタチオ
ン、ハイドロキノン等の美白剤が加えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の美白剤では、美白効果が充分でなかったり、あるい
は、製剤中で変質するなどして所期の薬効が得られない
場合が多く、その改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた薬
効作用を有し、皮膚外用剤の薬効成分として使用するこ
とができる天然成分について鋭意検索を行った結果、ア
カバナ科、マツヨイグサ属植物の種子抽出物が高いメラ
ニン生成抑制作用を有し、美白、美肌成分として優れた
ものであることを見出した。そして、前記抽出物は美
白、美肌成分として皮膚外用剤に配合できると共に、他
の薬効成分と組み合わせることにより皮膚外用剤として
より優れた効果が得られることを見出し、本発明を完成
した。
【0005】すなわち本発明は、アカバナ科、マツヨイ
グサ種植物の種子抽出物を美白、美肌成分として含有す
ることを特徴とする、優れた美白、美肌効果を有する皮
膚外用剤を提供するものである。
【0006】また、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)アカバナ科、マツヨイグサ属植物の種子抽出物 (B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤および紫外線吸収剤
から選ばれる薬効成分の一種又は二種以上 を含有する皮膚外用剤組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、種子抽出物を得
るために用いられる植物は、例えばアカバナ科(Onagrac
eae)マツヨイグサ属(Oenothera)のメマツヨイグサ(Oe
nothera biennis L.)である。マツヨイグサ属の植物は
他に、マツヨイグサ、ツキミソウ、オオマツヨイグサな
どがあり、鎮痙薬、緩和薬、収斂薬、傷薬、抗血液凝固
薬として広く使用されている。
【0008】上記種子抽出物は、例えば、メマツヨイグ
サ種子抽出物(NZP社製、商品名オセラン)のような
市販品を使用しても良いが、下記に従い、上記マツヨイ
グサ属植物の種子を抽出処理に付すことによっても得る
ことができる。
【0009】抽出処理において用いることのできる抽出
溶媒としては、例えば水、アセトン、エチルアルコー
ル、メチルアルコール等の低級1価アルコール等を用い
ることができる。
【0010】また、好ましい抽出方法の例としては、含
水濃度0〜100容量%のアセトンまたはエチルアルコ
ールを用い、室温で、または加温して1〜5日間抽出を
行ったのち濾過し、得られた濾液をさらに1週間ほど放
置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
【0011】本発明の皮膚外用剤および皮膚外用剤組成
物において、上記種子抽出物の含有量は、乾燥固形分と
して好ましくは0.0001〜10質量%(以下単に
「%」で示す)であり、より好ましくは0.001〜5
%である。この範囲内であれば、該植物抽出物を安定に
配合することができ、かつ高い美白効果を発揮すること
ができる。また、抽出液を使用する場合は、溶質である
乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液
濃度は何ら限定されるものではない。
【0012】本発明のマツヨイグサ属の種子抽出物は、
これを美白、美肌成分として常法に従い、通常の皮膚外
用剤に使用される種々の形態の基剤に含有し、製剤化す
ることにより老化防止用皮膚外用剤を得ることができる
が、更に他の薬効成分と組み合わせることにより、よ
り、美白、美肌効果の優れた皮膚外用剤組成物が得られ
る。
【0013】本発明の皮膚外用剤において、マツヨイグ
サ属の種子抽出物(成分(A))と組み合わせて使用され
る他の薬効成分(成分(B))としては、美白剤、抗酸化
剤、抗炎症剤、紫外線防止剤から選ばれる薬効剤であ
る。具体的な薬効剤としては、それぞれ以下に示すもの
が挙げられる。
【0014】( 美 白 剤 )美白剤としては、ビタミン
Cもしくはその誘導体またはそれらの塩、胎盤抽出物、
甘草抽出物、ヨクイニン抽出物、アスパラガス抽出物、
エイジツ抽出物、キウイ抽出物、キイチゴ抽出物、クジ
ン抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、コーヒ
ー抽出物、コメヌカ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン
抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク
抽出物、大豆抽出物、緑茶、紅茶、ウーロン茶等の茶抽
出物、糖蜜抽出物、ビャクレン抽出物、ブナの芽抽出
物、ブドウ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、
モッカ抽出物、羅漢果抽出物、オウゴン抽出物ならびに
海藻抽出物等が挙げられる。これらの美白剤のうち、特
に好ましいものとしては、ビタミンCもしくはその誘導
体またはそれらの塩、胎盤抽出物が挙げられる。
【0015】( 抗 酸 化 剤 )抗酸化剤としては、マ
ンニトール、アスタキサンチン、ルチンおよびその誘導
体、クエルセチン、リン脂質、レチノールおよびその誘
導体、レチナールおよびその誘導体、デヒドロレチナー
ル、ベータカロチン、ピリドキシン類、ニコチン酸類、
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロ
キシアニソール(BHA)、ビタミンEおよびその誘導
体ならびにそれらの塩、ニンジン抽出物、メリッサ抽出
物、ヤシャジツ抽出物等が挙げられる。これらの抗酸化
剤のうち、特に好ましいものとしては、ビタミンEおよ
びその誘導体ならびにそれらの塩等が挙げられる。
【0016】( 抗 炎 症 剤 )抗炎症剤としては、コ
ンドロイチン硫酸またはその誘導体、アラントイン、ア
ルニカ抽出物、オトギリソウ抽出物、オウバク抽出物、
キンギンカ抽出物、クレソン抽出物、コンフリー抽出
物、サルビア抽出物、シコン抽出物、シラカバ抽出物、
トウキンセンカ抽出物、ニワトコ抽出物、ホオウ抽出
物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、レンゲソウ抽出
物、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸もしくはそれ
らの誘導体またはそれらの塩、アロエ抽出物、シソ抽出
物、ヨモギ抽出物、カミツレ抽出物等が挙げられる。こ
れらの抗炎症剤のうち、特に好ましいものとしては、グ
リチルリチン酸、グリチルレチン酸もしくはそれらの誘
導体またはそれらの塩等が挙げられる。
【0017】( 紫 外 線 防 止 剤 )紫外線防止剤と
しては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
−5−スルホン酸ナトリウム、パラメトキシケイ皮酸−
2−エチルヘキシル、オキシベンゾン、4−tert−
ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、酸化チタ
ン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛等があげられる。これ
らの紫外線防止剤のうち、特に好ましいものとしては、
パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、酸化チタ
ン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。
【0018】本発明の皮膚外用剤組成物における上記成
分(B)の含有量は、薬効剤の種類により相違するが、
以下に示す範囲とすることが好ましい。この範囲であれ
ば、成分(A)と組み合わせた場合、製剤及び製剤中の
成分(A)の経時安定性に影響を及ぼすことがなく、よ
り高い美白、美肌効果を発揮させることができる。
【0019】すなわち、本発明の皮膚外用剤組成物にお
ける成分(B)である美白剤の配合量は、好ましくは
0.00001〜10%であり、より好ましくは0.0
001〜5%の範囲である。この範囲であればより優れ
た美白、美肌効果を示し、かつ、使用感の良好な皮膚外
用剤組成物が得られる。
【0020】また、本発明の皮膚外用剤組成物における
成分(B)である抗酸化剤の含有量は、好ましくは0.
00001〜5%、より好ましくは0.0001〜3%
の範囲である。この範囲であれば問題ない。この範囲で
あればより優れた抗酸化効果の発現がみられ、かつ、優
れた美白、美肌効果を示す皮膚外用剤組成物が得られ
る。
【0021】更に、本発明の皮膚外用剤組成物における
成分(B)である抗炎症剤の含有量としては、0.00
001〜5%の範囲が好ましく、より好ましくは0.0
001〜3%の範囲である。この範囲であれば優れた抗
炎症効果がみられ、かつ、優れた美白、美肌効果を示す
皮膚外用剤組成物が得られる。
【0022】更にまた、本発明の皮膚外用剤組成物にお
ける成分(B)である紫外線防止剤の含有量としては、
好ましくは0.0001〜20%、より好ましくは0.
001〜10%の範囲である。この範囲であればより優
れた紫外線防止効果が発現し、かつ、優れた美白、美肌
効果を示す皮膚外用剤組成物が得られる。
【0023】これらの美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、紫
外線防止剤は、一種又は二種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0024】上記の成分(A)と成分(B)を組み合わ
せた皮膚外用剤組成物も、常法に従い、必須成分である
成分(A)と成分(B)を、通常の皮膚外用剤に使用さ
れる種々の形態の基剤に含有し、製剤化することにより
調製することができる。
【0025】本発明の皮膚外用剤および皮膚外用剤組成
物の配合形態の例としては、特に限定されず、例えば、
乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料、メーキャッ
プ化粧料、分散液、軟膏などの化粧料や外用医薬品等と
することができる。
【0026】また、本発明の皮膚外用剤および皮膚外用
剤組成物においては、その形態に応じ、上記必須成分以
外に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成
分、例えば、精製水、低級アルコール、多価アルコー
ル、油性成分、粉体、界面活性剤、増粘剤、色材、防腐
剤、保湿剤、香料等を用いることができる。
【0027】
【実施例】次に参考例、試験例及び実施例を挙げて本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
【0028】下記試験例および実施例においてはアカバ
ナ科マツヨイグサ属植物の種子抽出物として、新日本薬
業株式会社より販売されているメマツヨイグサ種子抽出
物(NZP社製、商品名オセラン)を使用した。
【0029】参 考 例 1 ヨクイニン抽出物の製造:ヨクイニン(日局)各10g
に、含水濃度70容量%のエチルアルコール100mL
を加え、室温にて3日間抽出を行った後、ろ過してヨク
イニン抽出物を得た。得られたヨクイニン抽出物の乾燥
固形分は0.8%であった。
【0030】試 験 例 1 細胞培養によるメラニン生成抑制及び細胞生存率試験:
試験細胞としてマウス由来のB16メラノーマ培養細胞
を使用し、メラニン生成抑制および細胞生存率を調べ
た。2枚の6穴シャーレに10%FBS含有MEM培地
を適量とり、B16メラノーマ細胞を播種し、37℃、
二酸化炭素濃度5%中にて静置した。翌日、メマツヨイ
グサ種子抽出物をそれらの最終濃度が0(対照)、0.
5、2.5、5.0μg/mLとなるように調製し、得ら
れた検体調製液を添加し混和した。培養5日目に培地を
交換し、再度検体調製液を添加した。翌日、培地を除
き、1枚のシャーレについて、細胞をリン酸緩衝液にて
洗浄した後回収し、B16メラノーマ培養細胞の白色化
度を以下の基準にて評価した。また、比較例としてすで
にメラニン生成抑制作用のあることが知られているヨク
イニン抽出物についても同様の試験をおこなった。
【0031】 ( 白色化度判定基準 ) < 判 定 > < 内 容 > + : 対照に対してあきらかに白色である。 ± : 対照に対してやや白色である。 − : 対照と同じ黒色である。
【0032】残りの1枚のシャーレについて、細胞をホ
ルマリン固定後、1%クリスタルバイオレット溶液に添
加し染色した。各検体濃度に対する細胞生存率をモノセ
レーター(オリンパス社製)で測定した。以上の結果を
表1に示す。
【0033】( 結果 )
【表1】
【0034】表1の結果から明らかなごとく、メマツヨ
イグサ種子抽出物はヨクイニン抽出物よりも低濃度で高
いメラニン生成抑制能を有し、かつB16メラノーマ培
養細胞に対する毒性がヨクイニン抽出物と同程度に低い
ことが認められた。従って、メマツヨイグサ種子抽出物
を配合した皮膚外用剤は、これを肌に適用することによ
り、極めて優れたメラニン生成抑制作用を発揮し、日焼
けによる肌の黒色化、シミ、ソバカスなどを効果的に抑
制して、美白、美肌効果を奏することが期待できる。
【0035】実 施 例 1 クリーム:表2に示す組成及び下記製法でクリームを調
製し、メマツヨイグサ種子抽出物を単独で配合した場合
およびメマツヨイグサ種子抽出物と美白剤、抗酸化剤、
抗炎症剤、紫外線防止剤を併用した場合の美白、美肌効
果を調べた。また、比較として、実施例1のクリーム基
剤に、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、紫外線防止剤をそ
れぞれ単独で配合したものも調製し、同様に美白、美肌
効果を調べた。この結果を表2に示す。
【0036】( 組成及び結果 )
【表2】
【0037】( 製法 ) A.成分(1)〜(6)、(10)、(12)および
(13)を混合し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(15)の一部を加熱して70℃に保つ。 C.AにBを加え、(7)〜(8)、(14)および(15)
の残部で溶解した(9)および(11)を混合した後、冷
却してクリームを得た。
【0038】( 試験方法 )被験クリーム1品につき2
7〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美白、美肌効果は以下の基
準によって評価した。
【0039】 ( 評価基準 ) < 評 価 > < 内 容 > 有 効 : 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 : 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 : 使用前と変化なし。
【0040】表2の結果に示される如く、メマツヨイグ
サ種子抽出物を単独で配合した外用剤を皮膚に適用する
ことにより、肌の「くすみ」等の発生の防止、改善効果
を高め、美しい肌とすることが明らかとなった。また、
メマツヨイグサ種子抽出物と美白剤、抗酸化剤、抗炎症
剤、紫外線防止剤を併用して配合した外用剤を皮膚に適
用することにより、メマツヨイグサ種子抽出物を単独で
配合した外用剤を適用した場合に比べて肌の「くすみ」
等の発生の防止、改善効果を相乗的に高め、よりいっそ
う美しい肌とすることが明らかとなった。
【0041】 実 施 例 2 化粧水: ( 処方 ) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.) 1.2 ソルビタンモノラウリン酸エステル (4)エチルアルコール 8.0 (5)メマツヨイグサ種子抽出物*1 5.0 (6)防腐剤 適量 (7)香料 適量 (8)精製水 残量 *1:NZP社製
【0042】( 製法 ) A.成分(3)〜(7)を混合溶解する。 B.成分(1)、(2)および(8)を混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0043】 実 施 例 3 乳液: ( 処方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.) 1.0 ソルビタンモノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.) 0.5 ソルビットテトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 1.0 (7)メマツヨイグサ種子抽出物*1 5.0 (8)胎盤抽出物*2 5.0 (9)防腐剤 0.1 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)精製水 残量 (14)香料 適量 *1:NZP社製 *2:ニチレイ社製
【0044】( 製法 ) A.成分(11)〜(13)を加熱混合し、70℃に保つ。 B.成分(1)〜(6)および(9)を加熱混合し、7
0℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(7)、(8)、(10)および(1
4)を加え、均一に混合して乳液を得た。
【0045】実施例2で得た化粧水および実施例3で得
た乳液はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用するこ
とにより、日焼けによる肌の「くすみ」やシミやソバカ
スを防止し、透明感のある美しい肌にするものであっ
た。
【0046】 実 施 例 4 軟膏: ( 処方 ) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)メマツヨイグサ種子抽出物*1 1.0 (6)グリチルリチン酸ジカリウム*2 0.5 (7)酢酸dl−α−トコフェロール*3 0.2 (8)精製水 残量 *1:NZP社製 *2:丸善製薬社製 *3:エーザイ社製
【0047】( 製法 ) A.成分(3)〜(5)および(8)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)、(2)および(7)を加熱混合し、7
5℃に保つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(8)の残部で溶解した(6)を
加え、軟膏を得た。
【0048】実施例4で得た軟膏は経時安定性に優れ、
皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」やシミやソ
バカスを防止し、透明感のある美しい肌にするものであ
った。
【0049】 実 施 例 5 パック: ( 処方 ) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)メマツヨイグサ種子抽出物*1 1.0 (6)リン酸−L−アスコルビル マグネシウム*2 1.0 (7)防腐剤 0.2 (8)香料 0.1 (9)精製水 残量 *1:NZP社製 *2:日光ケミカルズ社製
【0050】( 製法 ) A.成分(1)、(3)、(4)および(9)を混合
し、70℃に加熱し、攪拌する。 B.成分(2)、(5)および(7)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(6)および(8)を均一に分散してパックを得た。
【0051】実施例5で得たパックは経時安定性に優
れ、皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」やシミ
を防止し、透明感のある美しい肌にするものであった。
【0052】 実 施 例 6 リキッドファンデーション: ( 処方 ) (%) (1)ラノリン 7.0 (2)流動パラフィン 5.0 (3)ステアリン酸 2.0 (4)セタノール 1.0 (5)パラメトキシケイ皮酸 3.0 −2−エチルヘキシル (6)グリセリン 5.0 (7)トリエタノールアミン 1.0 (8)カルボキシメチルセルロース 0.7 (9)精製水 残量 (10)酸化チタン 8.0 (11)微粒子酸化チタン 2.0 (12)酸化亜鉛 5.0 (13)マイカ 15.0 (14)タルク 6.0 (15)着色顔料 6.0 (16)メマツヨイグサ種子抽出物*1 0.01 (17)ヨクイニン抽出物*2 0.5 (18)香料 適量 *1:NZP社製 *2:参考例1で製造したもの
【0053】( 製法 ) A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。 B.Aに成分(10)〜(15)を加え、均一に混合
し、70℃に保つ。 C.成分(6)〜(9)を均一に溶解し、70℃に保
つ。 D.BにCを添加して、均一に乳化する。 E.Dを冷却後、成分(16)〜(18)を添加してリ
キッドファンデーションを得た。
【0054】実施例6で得たリキッドファンデーション
は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、日焼
け等による肌の黒化やシミやソバカスを防止するもので
あった。
【0055】
【発明の効果】以上のごとく、アカバナ科、マツヨイグ
サ属の種子抽出物を含有する皮膚外用剤は、メラニン生
成抑制作用を有しており、色素沈着に対し高い抑制効果
を発揮し、肌のくすみ、日やけなどによる皮膚の黒化、
シミ、ソバカスの防止及び改善等に有効である。
【0056】また、上記植物の種子抽出物のほか、美白
剤、抗酸化剤、抗炎症剤、紫外線防止剤等の他の薬効成
分を配合した本発明の皮膚外用剤組成物は、前記抽出物
を単独で配合した場合に比べより優れた美白、美肌作用
を有するものである。
【0057】従って、本発明の皮膚外用剤および皮膚外
用剤組成物は、美白、美肌を目的とする化粧品や医薬等
として有利に利用することができるものである。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/16 A61P 17/16 Fターム(参考) 4C083 AA071 AA072 AA082 AA111 AA112 AB032 AB211 AB212 AB241 AB242 AB432 AC022 AC072 AC102 AC122 AC131 AC211 AC242 AC341 AC342 AC422 AC442 AC471 AC542 AC681 AC791 AC851 AD092 AD112 AD272 AD341 AD391 AD512 AD531 AD532 AD571 AD621 AD631 AD641 AD642 AD661 AD662 BB46 BB47 BB51 CC04 CC05 CC07 CC12 DD22 DD23 EE12 EE16 4C088 AA12 AA17 AB12 AB14 AB15 AB19 AB25 AB26 AB32 AB34 AB38 AB40 AB45 AB51 AB56 AB57 AB59 AB60 AB62 AB74 AB85 AB86 AC04 CA06 CA07 CA08 MA02 MA03 MA04 MA06 MA07 MA08 MA09 MA27 MA28 MA63 NA14 ZA89 ZC41

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アカバナ科、マツヨイグサ属植物の種子
    抽出物を美白、美肌成分として含有することを特徴とす
    る皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 次の成分(A)および(B) (A)アカバナ科、マツヨイグサ属植物の種子抽出物 (B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤および紫外線防止剤
    から選ばれる薬効剤の一種又は二種以上 を含有することを特徴とする皮膚外用剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分(B)の美白剤が、ビタミンCもし
    くはその誘導体、またはそれらの塩、胎盤抽出物、甘草
    抽出物、ヨクイニン抽出物、アスパラガス抽出物、エイ
    ジツ抽出物、キイチゴ抽出物、クジン抽出物、ケイケッ
    トウ抽出物、ゴカヒ抽出物、コーヒー抽出物、コメヌカ
    抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽
    出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、大豆抽出
    物、茶抽出物、糖蜜抽出物、ビャクレン抽出物、ブナの
    芽抽出物、ブドウ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽
    出物、モッカ抽出物、羅漢果抽出物、オウゴン抽出物な
    らびに海藻抽出物から選ばれたものである請求項第2項
    記載の皮膚外用剤組成物。
  4. 【請求項4】 成分(B)の抗酸化剤が、マンニトー
    ル、アスタキサンチン、ルチンまたはその誘導体、クエ
    ルセチン、リン脂質、レチノールまたはその誘導体、レ
    チナールまたはその誘導体、デヒドロレチナール、ベー
    タカロチン、ピリドキシン類、ニコチン酸類、ジブチル
    ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニ
    ソール(BHA)、ビタミンEもしくはその誘導体また
    はそれらの塩、ニンジン抽出物、メリッサ抽出物ならび
    にヤシャジツ抽出物から選ばれたものである請求項第2
    項記載の皮膚外用剤組成物。
  5. 【請求項5】 成分(B)の抗炎症剤が、コンドロイチ
    ン硫酸またはその誘導体、アラントイン、アルニカ抽出
    物、オトギリソウ抽出物、オウバク抽出物、キンギンカ
    抽出物、クレソン抽出物、コンフリー抽出物、サルビア
    抽出物、シコン抽出物、シラカバ抽出物、トウキンセン
    カ抽出物、ニワトコ抽出物、ホオウ抽出物、ムクロジ抽
    出物、ユーカリ抽出物、レンゲソウ抽出物、グリチルリ
    チン酸、グリチルレチン酸もしくはそれらの誘導体また
    はそれらの塩、アロエ抽出物、シソ抽出物、ヨモギ抽出
    物ならびにカミツレ抽出物から選ばれたものである請求
    項第2項記載の皮膚外用剤組成物。
  6. 【請求項6】 成分(B)の紫外線防止剤が、2−ヒド
    ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸
    ナトリウム、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシ
    ル、オキシベンゾン、4−tert−ブチル−4−メト
    キシジベンゾイルメタン、酸化チタン、微粒子酸化チタ
    ンおよび酸化亜鉛から選ばれたものである請求項第2項
    記載の皮膚外用剤組成物。
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