JP2010189368A - 液状皮膚外用剤 - Google Patents

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弘之 岩崎
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Abstract

【課題】アスコルビン酸又はその塩およびグルタチオンは、美白効果、美肌効果、老化防止効果、抗酸化効果等、皮膚への有効性が知られており、皮膚外用剤に配合してその効果発現が期待される物質である。しかしながら、これらは、水の存在下では極めて安定性が悪く、経時的にその効果を失うと共に著しい褐変着色や着臭を生じるため、通常水を含む液状剤形をとることが多い皮膚外用剤への配合が極めて困難であった。
【解決手段】アスコルビン酸又はその塩とグルタチオンを共に配合し、更に、塩基性アミノ酸又はその塩、及び、有機酸又はその塩を配合することにより、水を含む液状外用剤中でのアスコルビン酸又はその塩とグルタチオンの安定性が著しく向上し、経時着色・着臭等の品質に問題がなく、かつ、優れた美白、美肌効果を有する液状皮膚外用剤が調製できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、アスコルビン酸又はその塩とグルタチオンを安定に配合し美白、美肌効果に優れた液状皮膚外用剤に関する。
アスコルビン酸又はその塩は、抗炎症効果、ニキビ改善効果、美白効果、老化防止効果、抗酸化効果、コラーゲン等の生体成分の合成促進による細胞賦活効果、表皮角化細胞の紫外線による細胞障害やDNA損傷を抑制する効果といった各種の効果を発揮することが知られており、皮膚外用剤に配合してその効果発現が期待される物質である。一方、アスコルビン酸又はその塩は白色の結晶又はパウダーであり、この状態では比較的安定であるが、水溶液中など水の存在下では容易に酸化し、極めて安定性が悪い。皮膚外用剤では通常水を含む液状剤形をとることが多いが、そのような液状皮膚外用剤にアスコルビン酸又はその塩を配合した場合、経時的にその効果を失うと共に著しい褐変着色を生じるため、配合が極めて困難である。
液剤中のアスコルビン酸の安定化に関しては、メタリン酸を添加する方法(特許文献1参照)、キレート剤を添加する方法(特許文献2参照)、クロロゲン酸を添加する方法(特許文献3参照)、フラボノイドを添加する方法(特許文献4参照)等が開示されているが、いずれも満足なものではない。また、極力製剤中の水を減らしてアスコルビン酸をグリコールエーテルを主とする混合系に可溶化する方法が検討されており、例えば、5〜20重量%の水/12〜60重量%のジエチレングリコールエーテル類/ブチレングリコール/プロピレングリコールを含有する皮膚外用剤が開示されている(特許文献5参照)。この方法によれば、ある程度安定性を保持してアスコルビン酸を配合した液状外用剤を調製することが可能であるが、感触が不良であったり配合できるその他原料が制限される等の問題があり、この方法を液状皮膚外用剤に広く適用する事は出来ない。
グルタチオンは、グルタミン・システイン・グリシンの3種のアミノ酸より構成される生体内トリペプチドであり、抗酸化作用、活性酵素捕捉作用、抗アレルギー作用、解毒作用、メラニン生成抑制作用など非常に重要な多数の作用が報告されており、食品、医薬品、化粧品等の各分野で注目されている。
グルタチオンはアスコルビン酸同様に溶液状態において非常に不安定である。現在、グルタチオンを配合する健康食品が多数販売されているが、それらはグルタチオンを溶液とすることを回避し、粉末状、錠剤状、カプセル状等の乾燥状態の製品として提供されている。
一方、化粧品分野においても、グルタチオンを含有する多くの化粧料が特許開示されている(特許文献6〜9参照)。しかしながら、液状化粧料にグルタチオンを配合した場合、グルタチオンの安定性不良から、経時分解により効果低減、イオウ臭状の着臭を生じるため、グルタチオンを液状化粧料に配合することは困難である。例えば、特許文献9はアスコルビン酸等を美白の有効成分とする皮膚外用剤にグルタチオンを配合した美白効果の改良された皮膚外用剤に関する出願であるが、グルタチオンの安定性の問題が解決されておらず、実用に耐えるものではない。従って、市場でも有効量のグルタチオンを配合した液状化粧品等は見当たらない。
アスコルビン酸と同様に、グルタチオンを安定に化粧料に配合する検討が成されている。例えば、特許文献10には、乳清分画物及び糖蜜分画物からなるグルタチオン安定化剤とグルタチオンとが配合されてなるグルタチオン安定化組成物が開示されているが、この発明もやはり、グルタチオンの安定性は十分でなく、有効量のグルタチオンを配合した液状皮膚外用剤に適用するには難がある。
以上の様に、アスコルビン酸又はその塩、及び、グルタチオンは共に生体への機能、効果が明らかにされた皮膚外用剤への配合が期待される有用な物質であるが、溶液状態における安定性が低いことから有効量を液状皮膚外用剤に配合することが困難であった。
特開昭56−165272 特開2000−198723 特開平6−9630 特開平4−99771 WO02/19972 特開平8−099820 特開平10−095704号公報 特開2004−238386号公報 特開平11−92326 特開2007−176798
アスコルビン酸又はその塩、及び、グルタチオンは生体での機能・効果が明らかとなっており、皮膚外用剤に配合して皮膚への美白、美肌効果の発現が期待される有効な物質である。しかしながら、アスコルビン酸又はその塩、及び、グルタチオンは水を含有する溶液とした際に極めて安定性が悪く、通常水を含む液状剤形をとることが多い皮膚外用剤に有効に配合することは困難であった。本発明者らは、アスコルビン酸又はその塩、及び、グルタチオンの含水溶液中での安定性を向上させるべく鋭意検討した。
即ち、本発明はアスコルビン酸又はその塩、グルタチオンを安定に配合し、使用感や製剤の安定性に問題がなく、美白、美肌効果に優れた液状皮膚外用剤を得ることを課題とする。
本発明者らは、上記実状において鋭意検討を行った結果、アスコルビン酸又はその塩とグルタチオンを共に配合し、更に、塩基性アミノ酸又はその塩、及び、有機酸又はその塩を配合した液状皮膚外用剤においてはアスコルビン酸又はその塩とグルタチオンの安定性が著しく向上し、経時着色・着臭等の品質に問題がなく、かつ、優れた美白、美肌効果が発現されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、請求項1に係る発明は、アスコルビン酸又はその塩、グルタチオン、塩基性アミノ酸又はその塩、有機酸又はその塩を必須成分として含有することを特徴とする液状皮膚外用剤に関する。
請求項2に係る発明は、アスコルビン酸又はその塩の含有量が0.1〜20.0重量%であり、且つ、グルタチオンの含有量が0.1〜20.0重量%である請求項1記載の液状皮膚外用剤に関する。
請求項3に係る発明は、アスコルビン酸又はその塩がL−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸カルシウムより選ばれた一種又は二種以上である請求項1乃至2のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤に関する。
請求項4に係る発明は、グルタチオンが還元型グルタチオンである請求項1乃至3のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤に関する。
請求項5に係る発明は、塩基性アミノ酸又はその塩がL−アルギニン、L−塩酸アルギニン、L−リジン、L−塩酸リジン、L−ヒスチジン、L−塩酸ヒスチジンより選ばれた一種又は二種以上である請求項1乃至4のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤に関する。
請求項6に係る発明は、有機酸又はその塩がクエン酸、クエン酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、フェルラ酸より選ばれた一種又は二種以上である請求項1乃至5のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤に関する。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6記載の液状皮膚外用剤に、更に、キレート剤を配合してなる液状皮膚外用剤に関する。
請求項8に係る発明は、キレート剤がヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩、アスパラギン酸二酢酸又はその塩、グルタミン酸二酢酸又はその塩より選ばれた一種又は二種以上である請求項7に記載の液状皮膚外用剤に関する。
本発明の液状皮膚外用剤は、アスコルビン酸又はその塩とグルタチオンが安定に配合されており、それらの分解に起因する経時における剤の褐変着色や沈降物生成、イオウ臭様の異臭着臭が実用上問題ない程度まで防止されたものである。また、生体への有効成分であるアスコルビン酸又はその塩、及び、グルタチオンを安定に配合できた結果、本発明の液状皮膚外用剤は優れた美白効果、美肌効果を発現する。
本発明に用いるアスコルビン酸又はその塩は、一般にビタミンCといわれ、L−アスコルビン酸又はその塩であり、抗炎症効果、ニキビ改善効果、美白効果、老化防止効果、抗酸化効果、コラーゲン等生体成分の合成促進による細胞賦活効果、表皮角化細胞の紫外線による細胞障害やDNA損傷を抑制する効果といった皮膚への有効な効果が知られている。
アスコルビン酸の塩としては製薬学上許容される塩であれば良く、特に限定されないが、一般に販売されており入手の容易なL−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸カルシウムより選ばれた一種又は二種以上を好ましく使用することができる。
本発明の液状皮膚外用剤には、アスコルビン酸又はその塩より選ばれた一種又は二種以上を皮膚への美白効果、美肌効果を発現する有効成分として配合するが、その合計配合量は剤全量に対して0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%である。この配合量が0.1重量%未満では本発明の皮膚外用剤の所期の効果である美白効果、美肌効果が十分に発揮されないだけでなく、共に配合したグルタチオンの経時分解に起因するイオウ様臭気の生成が許容レベルを超える結果となり、好ましくない。また、同20重量%を超えて配合しても、配合量に見合った効果の増強が認められ難くなり好ましくない。
本発明に用いるグルタチオンとは、生体内に最も多く存在するSH化合物で、タンパク質その他のジスルフィドと酵素的、非酵素的に反応し、そのSHを維持する機能を有し、この反応で酸化型グルタチオンに変換される物質であり、抗酸化作用、活性酵素捕捉作用、抗アレルギー作用、解毒作用、メラニン生成抑制作用など非常に重要な多数の作用が報告されている。本発明では還元型グルタチオンを用いることがより好ましく、日本薬局方の規格に適合したものが市販されており、それらを好ましく使用することができる。
本発明においては、皮膚への美白効果、美肌効果を発現する有効成分としてグルタチオンをアスコルビン酸又はその塩と共に配合する。グルタチオンの本皮膚外用剤への配合量は剤全量に対して0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%である。この配合量が0.1重量%未満では本発明の皮膚外用剤の所期の効果である美白効果、美肌効果が十分に発揮されないだけでなく、共に配合したアスコルビン酸又はその塩の経時分解に起因する剤の褐変や沈殿生成を起こす結果となり、好ましくない。また、同20重量%を超えて配合しても、配合量に見合った効果の増強が認められ難くなり好ましくない。
本発明の液状皮膚外用剤では、在中の有効成分であるアスコルビン酸又はその塩、及び、グルタチオンの安定性を保持する為に、塩基性アミノ酸又はその塩の配合が必須である。塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リシン、ヒスチジン、オルニチン等を用いることができ、中でも、アルギニン、リジン、ヒスチジンが好ましく使用できる。D−体、L−体どちらも用いることができるがL−体が好ましい。また、塩基性アミノ酸の塩としては、各種無機酸塩、及び、有機酸塩が使用できるが、中でも塩酸塩が好ましく使用できる。
塩基性アミノ酸又はその塩は、以上より選ばれた一種又は二種以上を混合使用する。その合計配合量は剤全量に対して0.1〜15重量%、好ましくは、0.5〜10重量%である。この配合量が0.1重量%未満では本発明の皮膚外用剤の安定性を保持するのが困難で、経時で褐変着色、沈殿生成、着臭の問題を起こすこととなり、好ましくない。また、同15重量%を超えた配合では、ベタツキ等で感触が不良となり、好ましくない。
本発明の液状皮膚外用剤には、有機酸又はその塩を必須成分として配合する。有機酸としては、例えば、酢酸、酪酸、吉草酸、プロピオン酸、カプリン酸、ソルビン酸、サリチル酸、乳酸、酒石酸、没食子酸、アジピン酸、マレイン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、リンゴ酸、クエン酸、クロロゲン酸、カフェ酸及びフェルラ酸、イソフェルラ酸などを挙げることができ、又、それらのアルカリ金属塩が使用できる。そのなかでも、特にクエン酸、クエン酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、フェルラ酸が好ましい。
有機酸又はその塩は、以上より選ばれた一種又は二種以上を混合使用する。その合計配合量は剤全量に対して0.1〜8重量%、好ましくは、0.5〜5重量%である。この配合量が0.1重量%未満では本発明の皮膚外用剤の安定性を長期に保持するのが困難であり、又、5重量%を超えた配合では、感触が不良となり、好ましくない。
本発明の液状皮膚外用剤には、剤の経時安定性を高める為に、更に、キレート剤を配合することが好ましい。キレート剤としては、エデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩;EDTA、EDTA2Na、EDTA3Na、EDTA4Na等)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩(HEDTA3Na等)、ペンテト酸塩(ジエチレントリアミン五酢酸塩)、フィチン酸、エチドロン酸等(ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩)、シュウ酸ナトリウム、ポリポリアミノ酸類(ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸等)、アスパラギン酸二酢酸及びその塩、グルタミン酸二酢酸及びその塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、コハク酸、酒石酸等が挙げられる。中でも、ヒドロキシエタンホスホン酸及びその塩、アスパラギン酸二酢酸及びその塩、グルタミン酸二酢酸及びその塩が好ましく使用できる。また、それらの塩としてはナトリウム塩が良い。
キレート剤は、以上より選ばれた一種又は二種以上を混合使用する。その合計配合量は剤全量に対して0.05〜2重量%、好ましくは、0.1〜1重量%である。この配合量が0.05重量%未満では配合効果を確認するに不十分である。また、2重量%を超えて配合しても、配合量に見合った効果の増強が認められ難くなり好ましくない。
本発明の液状皮膚外用剤には、上記の成分の他、化粧料の配合成分として一般に用いられる界面活性剤、油脂類、保湿剤・感触向上剤、増粘剤、美白剤、ビタミン類、消炎剤・抗炎剤、紫外線吸収剤、散乱剤、防腐剤、エキス類、酸化防止剤、香料、色素等を適宜配合することができる。これらの配合成分の具体例を以下に示す。
界面活性剤としては、ポリオキンエチレン(以下POE−と略す)オクチルドデシルアルコール、POE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE分岐アルキルエーテル類、POE−オレイルアルコールエーテル、POE−セチルアルコールエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル類、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノイソステアレート、POE−ソルビタンモノラウレート等のPOE−ソルビタンエステル類、グリセリルモノオレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル類、POE−グリセリルモノオレート、POE−グリセリルモノステアレート、POE−グリセリルモノミリステート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−ジヒドロコレステロールエステル、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE−硬化ヒマシ油脂肪酸エステル類、POE−オクチルフェノールエーテル等のPOE−アルキルアリールエーテル、グリセロールモノイソステアレート、グリセロールモノミリステート等のグリセロールエーテル類、POE−グリセロールモノイソステアレート、POE−グリセロールモノミリステート等のPOE−グリセロールエーテル類、ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、ジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル類等の非イオン界面活性剤、またはミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸のカリウム、ナトリウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノ酸等の塩、エーテルカルボン酸の上記アルカリ塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルサルコン塩、高級アルキルスルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤、更には、アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤あるいは両性界面活性剤等が例示できる。
油脂類としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボカド油等の植物油脂類、ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワレン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び高級アルコール類、ミリスチル酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類等が例示できる。
保湿剤・感触向上剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類及びその重合体、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10エステル等の水溶性エステル類、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、グルコン酸、グ
Figure 2010189368
ノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸、シロキクラゲ抽出物、フコイダン、チューベロース多糖体、尿素、2−ピロリドン−5−カルボン酸及びそのナトリウム、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシ
Figure 2010189368
ン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、パルミトイルオリゴペプチド等のアシル化ペプチド類、シリル化ペプチド類、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、アルブミン、乳清、塩化コリン、ホスホリルコリン、胎盤抽出液、エラスチン、コラーゲン、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミド及び糖セラミド含有エキス等のセラミド類が好ましいものとして挙げられる。
増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、珪酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等が挙げられる。
Figure 2010189368
ウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル類、アスコルビン酸硫酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル、コウジ酸、エラグ酸、トラネキサム酸及びその誘導体、フェルラ酸及びその誘導体、プラセンタエキス、オリザノール、ブチルレゾルシノール、油溶性カモミラエキス、油溶性カンゾウエキス、西河柳エキス、ユキノシタエキス等植物エキスが好ましいものとして挙げられる。
ビタミン類としては、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシンジパルミテート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド・ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類、ビタミンD、α、β、γ、δ−トコフェロール等のビタミンE類、パントテン酸、ビオチン、及び、それら各種ビタミン類の誘導体が好ましいものとして挙げられる。
消炎剤・抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、酸化亜鉛、酢酸ヒドロコーチゾン、酸性キシロオリゴ糖、プレドニゾン、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミンが好ましいものとして挙げられる
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラメトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ブチルメトキシベンゾイルメタン、グリセリル−モノ−2−エチルヘキサノイル−ジ−パラメトキシベンゾフェノン、ジガロイルトリオレエート、2−2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−ビスヒドロキシプロピルアミノベゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3′−ジフェニルアクリレート、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、サリチル酸−2−エチルヘキシル、グリセリルパラアミノベンゾエート、サリチル酸ホモメチル、オルトアミノ安息香酸メチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、アミル−パラ−ジメチルアミベンゾエート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルフォン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォン酸等が例示できる。
防腐剤としては、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2、4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール等が例示できる。
エキス類としては、アイリスエキス、アシタバエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、インチコウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、ウワウルシエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、カキ葉エキス、カキョクエキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カッコンエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カラスムギエキス、カルカデエキス、カンゾウエキス、油溶性カンゾウエキス、キウイエキス、キオウエキス、キクラゲエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キリ葉エキス、グアノシン、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、クリエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、黒米エキス、黒砂糖抽出物、黒酢、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コウボクエキス、コーヒーエキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サフランエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ジャトバエキス、シャクヤクエキス、ショウキュウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、白キクラゲエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、西河柳エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、地衣類エキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、ティートリー油、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ヒノキエキス、ビフィズス菌エキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マイカイカエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、卵殻膜エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
その他、好ましく用いることのできる抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤等の薬効剤があり、以下のものを挙げることができる; レチノール類、レチノイン酸類、レチノイン酸トコフェリル、グリコール酸、グルコン酸、フルーツ酸、サリチル酸及びその配糖体・エステル化物等の誘
Figure 2010189368
ゴシン類、カフェイン、キサンチン等及びその誘導体、コエンザイムQ10、カロチン、リコピン、アスタキサンチン、ルテイン等の抗酸化・活性酸素消去剤、カテキン類、ケルセチン等のフラボン類、イソフラボン類、没食子酸及びエステル糖誘導体、タンニン、セサミン、プロトアントシアニジン、リンゴポリフェノール等のポリフェノール類、ルチン及び配糖体等の誘導体、ヘスペリジン及び配糖体等の誘導体、リグナン配糖体、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン等のカンゾウエキス関連物質、ラクトフェリン、ショウガオール、ジンゲロール、メントール、カンファー、セドロール等の香料物質及びその誘導体、カプサイシン、バニリン等及び誘導体、ジエチルトルアミド等の昆虫忌避剤、白金等のナノコロイド、等。
本発明の液状皮膚外用剤では、必須成分であるアスコルビン酸又はその塩、グルタチオン、塩基性アミノ酸又はその塩、有機酸又はその塩を溶解させる為に水を必要とする。水の配合量には特に限定はなく、その他配合成分との兼ね合いや使用感等を考慮し、それら水溶性成分が剤中で安定に溶解するに十分な量を使用する。
本発明の液状皮膚外用剤の種類としては、基礎化粧料、メーキャップ化粧料、ボディ化粧料、軟膏等の皮膚外用剤が好ましいものとして挙げられるが、特に基礎化粧料が好ましい。本発明の皮膚外用剤は、通常の方法に従って製造することができる。
本発明の化粧料・皮膚外用剤の種類を更に詳細に説明すると、基礎化粧料としては、美白化粧水、美白美容液、保湿エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッセンス;エモリエントローション、モイスチャーローション、ミルキィーローション、ナリシングローション、ナリシングミルク、スキンモイスチャー、モイスャーエマルション、マッサージローション、クレンジングローション、プロテクトエマルション、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミルク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質スムーザー、エルボーローション、ハンドローション、ボディローション等の乳液;柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化粧水、多層式化粧水等の化粧水;リポソーム美容液、リポソーム化粧水;エモリエントクリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニシングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メーキャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップクリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリーム、除毛クリーム、デオドラントクリーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のクリーム;クレンジングフォーム、クレンジングミルク、クレンジングジェル、クレンジングオイル、クレンジングマスク等の洗顔料;モイスチャージェル等のジェル;液状石鹸、ひげそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸;ピールオフパック、ウォッシングパック、クレンジングマスク等のパック・マスク類が好ましいものとして挙げられる。
以下に本発明に係る実施例及び試験例を示すことにより、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものではない。
表1及び2の配合処方に従って、実施例1乃至6及び比較例1乃至8の水系皮膚外用剤を調製した。それら外用剤を40℃に保管し、外用剤の経時安定性を6ヶ月間に渡って評価した結果を併せて表1及び2に示す。評価項目は、外用剤の外観、硫黄臭、アスコルビン酸含量、グルタチオン含量であり、表中の数値は重量%である。
以下、アスコルビン酸とアルブチンの定量方法について示す。
(アスコルビン酸の定量方法)
精密に量った皮膚外用剤の各2.0gに、メタリン酸溶液(メタリン酸1gに水を加えて50mlにした溶液)を加えて溶かし、0.05mol/lヨウ素溶液で滴定した。指示薬にはデンプン試薬を用いた。
0.05mol/lヨウ素溶液1ml=8.806mgCである。
(グルタチオンの定量方法)
精密に量った皮膚外用剤の各10.0gに水10mLを加えて溶かしたものを、デンプン試液1mLを指示薬として用い、0.1Nヨウ素液で滴定した。
0.1Nヨウ素液1mL=30.733mgC1017Sである。
Figure 2010189368
Figure 2010189368
表1及び表2の結果より、本件発明に基づく実施例1乃至6の皮膚外用剤ではアスコルビン酸の変成に起因する経時着色及びグルタチオンの変成に起因するイオウ臭様の経時着臭が防止できていることが分かる。また、実施例1乃至6の皮膚外用剤は6ヶ月の安定性試験を経ても有効成分であるアスコルビン酸及びグルタチオンの初期配合量を良く保持しており、比較例の結果と対照的である。
本発明の皮膚外用剤の有用性を、成人女性を被試験者とした累積塗布試験によって評価した。以下、その試験方法について示す。
(試験試料)
実施例2及び5、比較例2、4及び6の皮膚外用剤を試験試料とした。試験試料は塗布試験開始に際して新たに調製し、試験期間中全て同一のものを使用した。
(被試験者)
色黒、しみ、そばかす、肌のみずみずしさの消失、小じわの発生等に悩む50才代女性を1群10名として、1つの試料皮膚外用剤を朝夕、3ケ月間、毎日顔面に塗布し、3ケ月後にその美白効果及び美肌効果を目視判定により評価した。
評価判定は美白効果と美肌効果をそれぞれ以下の評価基準にて評点した。
(美白効果の評点基準)
評点3:色素沈着がほとんど目立たなくなった。
評点2:色素沈着が非常にうすくなった。
評点1:色素沈着がややうすくなった。
評点0:変化無し。
評点−1:色素沈着がより目立つようになった。
(美肌効果の評点基準)
評点3:顕著に改善した。
評点2:明らかに改善した。
評点1:わずかに改善した。
評点0:変化無し。
評点−1:悪化した。
表3に、各試験試料について各10名の被試験者の評点の平均値を一覧したが、実施例の皮膚外用剤は、比較例に比べて極めて優れた美白効果並びに美肌効果を発揮することが認められた。尚、比較例6の試験試料は着臭による不快感のため、試験開始後1ヶ月にて試験を中止した。
Figure 2010189368
以下に、本発明の液状皮膚外用剤の他の実施例を示す。
実施例7 化粧水
Figure 2010189368
(製法)
1)6に7〜9を加え均一に分散させた後、10を徐々に加え60から70℃に加温し溶解する。
2)1)を室温まで冷却し、1〜5を加え、十分攪拌して溶解し、無色透明の液を得る。
実施例8 保湿エッセンス
Figure 2010189368
(製法)
1)6及び8、9に7及び10、11を十分分散させた後、12を徐々に加え、60〜70℃に加温し均一に溶解する。
2)1)を室温まで冷却し、1〜5を加え、十分攪拌して溶解し無色透明の粘性液を得る。
実施例9 クレンジングミルク
Figure 2010189368
(製法)
1)6〜8に9を加え、十分分散させた後、10を徐々に加え、70〜80℃に加温し、溶解する。
2)1〜5を70〜80℃に加温し均一に分散させる。
3)2)を攪拌しながら徐々に1)を加え、乳化する。
4)17に11〜16を加え、均一に溶解する。
5)攪拌しながら3)を室温まで冷却し、4)を徐々に加えて均一に攪拌し、乳白色の粘性液を得る。
実施例10 エモリエントクリーム
Figure 2010189368
(製法)
1)11及び12に13を加え、十分分散させた後、14を徐々に加え、70〜80℃に加温し、均一に溶解する。
2)1〜10を70〜80℃に加温し、均一に分散させる。
3)2)を攪拌しながら1)を徐々に加え、乳化する。
4)21に15〜20を加え、均一に溶解する。
5)3)を室温まで冷却し、徐々に4)加え、均一に攪拌し、白色クリームを得る。
実施例11 サンプロテクトクリーム
Figure 2010189368
Figure 2010189368
(製法)
1)1〜9を70〜80℃に加温し、均一に分散させる。
2)10を70〜80℃に加温する。
3)1)を攪拌しながら徐々に2)加え、乳化する。
4)17に11〜16を加え、均一に溶解する。
5)攪拌しながら3)60℃まで冷却し、18を加え均一に攪拌する。
6)5)を室温まで冷却し、4)を徐々に加え、均一に攪拌し、白色クリームを得る。
実施例12 ミルキーローション
Figure 2010189368
(製法)
1)6に7を十分分散させた後、8を徐々に加え、70〜80℃に加温し、均一に溶解する。
2)1〜5を70〜80℃に加温し、均一に分散する。
3)2)を攪拌しながら徐々に1)を加え、乳化する。
4)15に9〜14を加え、均一に溶解する。
5)3)攪拌しながら室温まで冷却し、4)加え、十分に攪拌し、乳白色の粘性液を得る。
実施例13 ピールオフパック
Figure 2010189368
(製法)
1)14に1〜8を加え、均一に溶解する。
2)1)に9〜13を加え、均一に溶解し、無色透明の粘性液を得る。
以上の実施例7乃至13の皮膚外用剤の40℃での経時安定性を評価した結果、6ヶ月を経過しても全て外観、臭気に問題はなく、また、有効成分含有量の低下も軽微なものであった。

Claims (8)

  1. アスコルビン酸又はその塩、グルタチオン、塩基性アミノ酸又はその塩、有機酸又はその塩を必須成分として含有する液状皮膚外用剤。
  2. アスコルビン酸又はその塩の含有量が0.1〜20.0重量%であり、且つ、グルタチオンの含有量が0.1〜20.0重量%である請求項1記載の液状皮膚外用剤。
  3. アスコルビン酸又はその塩がL−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸カルシウムより選ばれた一種又は二種以上である請求項1乃至2のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤。
  4. グルタチオンが還元型グルタチオンである請求項1乃至3のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤。
  5. 塩基性アミノ酸又はその塩がL−アルギニン、L−塩酸アルギニン、L−リジン、L−塩酸リジン、L−ヒスチジン、L−塩酸ヒスチジンより選ばれた一種又は二種以上である請求項1乃至4のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤。
  6. 有機酸又はその塩がクエン酸、クエン酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、フェルラ酸より選ばれた一種又は二種以上である請求項1乃至5のいずれかの請求項記載の液状皮膚外用剤。
  7. 請求項1乃至6記載の液状皮膚外用剤に、更に、キレート剤を配合してなる液状皮膚外用剤。
  8. キレート剤がヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩、アスパラギン酸二酢酸又はその塩、グルタミン酸二酢酸又はその塩より選ばれた一種又は二種以上である請求項7に記載の液状皮膚外用剤。
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