JP2009242741A - 製紙スラッジからの填料あるいは顔料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製紙スラッジからの填料あるいは顔料の製造方法であって、製紙スラッジを脱水、乾燥後にロータリーキルン内で乾燥、炭化、焼成を行い、焼成の際に水蒸気をロータリーキルン内に吹き込むことにより高い白色度を有する製紙用填料あるいは顔料が得られる。
【選択図】 なし
Description
本発明の製紙スラッジは紙パルプ工場の排水処理設備で発生する脱水製紙スラッジであり、抄紙工程排水、塗工紙製造工程排水、DIP製造工程排水の少なくとも1種類を含むことが好ましい。抄紙工程排水中にはカオリン、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、二酸化チタンなどの流出填料が含まれている。また、塗工紙製造工程排水中には流出塗工液、洗浄水、塗工損紙回収系排水などから成り、その中にカオリン、クレー、炭酸カルシウム、二酸化チタンなどの塗工用顔料などが含まれている。DIP製造工程排水中には古紙由来の填料や顔料が含まれている。これ以外に例えばパルプ製造工程排水などの他工程排水が含まれていても良い。ロータリーキルンに入れる脱水製紙スラッジは固形分濃度20〜60重量%のものを使用できるが、焼却エネルギー低減の観点から、高濃度であるほど好ましく、通常は40〜50重量%で使用される。固形分濃度が20%未満の場合、該スラッジの乾燥に多くの熱エネルギーを要することからコスト高となる問題がある。一方、固形分濃度60%を超える濃度は現状の脱水機の能力では達成が困難である。
供試した製紙スラッジは、紙パルプ工場の抄紙工程排水、塗工工程排水、DIP製造工程排水から成る混合排水の処理設備で沈降分離した製紙スラッジを脱水設備にかけたものである。この成分を表1に示す。この製紙スラッジをロータリーキルンに入れ、キルン内で200℃から徐々に昇温し、600℃で炭化、800℃で焼成処理を行い、焼成の際には水蒸気を吹き込みつつ行った。この際の水蒸気量は製紙スラッジ100g(絶乾重量)に対して1600mlであり、乾燥、炭化、焼成の全工程を3時間で終了した。得られたスラッジ焼却灰を湿式粉砕機であるサンドグラインダーを用いて、レーザー回折/散乱法による50%体積平均粒子径であるD50で2.5μmに粉砕した。粒径分布は粒度分布測定装置であるマスターサイザーS(マルバーン社製)を用いて測定した。この粉砕品についてISO白色度を測定した。ISO白色度はディスクを形成し、白色度計にて測定した。結果を表2に示す。
[実施例2]
実施例1と同じ混合排水であるが、炭酸カルシウム等の無機分の含有比率が異なる製紙スラッジ(成分は表1に記載)を用いて実施例1と同様に処理し、白色度を測定した。
[実施例3]
実施例1と同じ製紙スラッジを用い、実施例1と同様に処理を行った。但し、乾燥、炭化、焼成する際に吹き込む水蒸気量を製紙スラッジ100g(絶乾重量)に対して300mlとした。
[比較例1]
実施例1と同じ製紙スラッジを用い、実施例1と同様に処理を行った。但し、乾燥、炭化、焼成する際に水蒸気を吹き込まなかった。
Claims (4)
- 製紙スラッジからの填料あるいは顔料の製造方法であって、製紙スラッジを脱水、乾燥後にロータリーキルン内で乾燥、炭化、焼成を行い、焼成の際に水蒸気をロータリーキルン内に吹き込むことを特徴とする製紙用の填料あるいは顔料の製造方法。
- ロータリーキルン内での乾燥、炭化、焼成を200〜850℃で行うことを特徴とする請求項1記載の製紙用の填料あるいは顔料の製造方法。
- 製紙スラッジ100g(絶乾重量)に対して吹き込む水蒸気の量が300〜3000mlであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の製紙用の填料あるいは顔料の製造方法。
- 製紙用填料あるいは顔料の粒子径が、レーザー回折/散乱法による50%体積平均径で0.1〜10μmであることを特徴とする請求項1〜3記載のいずれか一つに記載の製紙用の填料あるいは顔料の製造方法。
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2008
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