JP2009242046A - オペレータ支持装置 - Google Patents

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幸浩 橋本
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幸徳 竹内
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Abstract

【課題】 オペレータ支持装置の使い勝手を向上させる。
【解決手段】 オペレータ支持装置では、リーチフォークリフト100に設けられたスイッチ及びセンサからの複数の出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したことを検知し、オペレータが運転準備を完了したことが検知された場合に、変位部材30に対して、ヒップサポート20を使用位置Xへ変位させる。このため、オペレータが運転準備を完了すると収納位置Yにある状態のヒップサポート20が使用位置Xへ自動的に変位(移動)するので、オペレータは、ヒップサポート20をいちいち収納位置Yから取り出す必要がなく、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マストが前後方向に移動可能であって、オペレータが立った状態で運転するリーチフォークリフトのオペレータ支持装置に関する。
リーチフォークリフトでは、車体後部右側に運転室が設けられており、その後方側は、オペレータが乗降するための乗降口として開放されている。
ところで、リーチフォークリフトでは、オペレータの疲労を軽減するために、オペレータが簡易的に腰掛ける(寄りかかる)ことが可能なオペレータ支持装置が、運転室内の右側に設けられている。
このオペレータ支持装置は、オペレータのウエストを支持するウエストサポート、及び、オペレータの体の一部を支持するヒップサポート等を有して構成されている。ウエストサポートは、運転室内の右側のフレームに取り付けられており、ヒップサポートは、ウエストサポートのオペレータ側のクッション面に高さ位置が変更可能となるように、ウエストサポートに取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このオペレータ支持装置が未使用の状態では、ヒップサポートがウエストサポートの下方側の収納位置に配置されており、オペレータは、収納位置に配置されたヒップサポートを下記の手順に沿って使用位置まで移動させることで、オペレータ装置を利用することができる。
すなわち、オペレータは、まず、収納位置にある状態のヒップサポートを上方側に回転移動させることにより、ヒップサポートをウエストサポートの運転室内側へ移動させる。そして、オペレータは、運転室内側へ移動させたヒップサポートをウエストサポートに沿って上昇させ、オペレータにとって適切な位置(使用位置)でネジ止めすることで、オペレータ支持装置を利用することができる。
なお、オペレータ支持装置の使用後(すなわち、降車時)には、上記手順とは逆の手順でヒップサポートを使用位置から収納位置へ移動させることにより、ヒップサポートを収納することができる。
特開2004−189486号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、このオペレータ支持装置を利用する場合に、オペレータが、収納位置にある状態のヒップサポートを任意の位置(使用位置)まで移動させなくてはならず、その作業がオペレータにとって煩わしいものであった。
本発明は、上記点に鑑み、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、オペレータが立った状態で運転するリーチフォークリフトに設けられ、オペレータの体の一部を支持するための支持部材を有するオペレータ支持装置であって、支持部材がオペレータの体の一部を支持可
能な使用位置と、使用位置から離れた位置であって支持部材が収納される収納位置との間で、支持部材を変位可能な変位部材と、リーチフォークリフトに設けられたスイッチ及びセンサから出力される複数の出力信号に基づいて、少なくとも3つの条件が成立した場合に、オペレータがリーチフォークリフトの運転準備を完了したことを検知する運転準備検知手段と、支持部材が収納位置にある状態で、運転準備検知手段によりオペレータがリーチフォークリフトの運転準備を完了したことが検知された場合に、変位部材に対して、支持部材を使用位置へ変位させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
以上のような請求項1に記載の発明では、オペレータが運転準備を完了すると収納位置にある状態の支持部材が使用位置へ自動的に変位(移動)するので、オペレータは、支持部材をいちいち収納位置から取り出す必要がなく、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
つまり、特許文献1に記載の発明では、請求項1に記載の発明でいう支持部材に相当するヒップサポートの取り出し作業を、オペレータの手作業により行う必要があったが、本発明では、支持部材の取り出し作業が自動的に行われるので、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
また、複数の出力信号のうち少なくとも1つは、請求項2に記載のように、オペレータがリーチフォークリフトに対して所定の操作を行った場合に出力される信号であるとよい。
つまり、オペレータがリーチフォークリフトに対して所定の操作(例えば、運転操作や荷役操作等)を行う場合には、オペレータがオペレータ支持装置を使用する可能性が高いので、請求項2に記載のように構成されていれば、このオペレータがオペレータ支持装置を使用したいタイミングで、支持部材を使用位置へ移動させることができる。
請求項3に記載の発明では、運転準備検知手段は、3つの条件として、リーチフォークリフトのキースイッチがオンされた場合、オペレータがリーチフォークリフトに乗車したことが検知された場合、及び、オペレータがリーチフォークリフトを介して荷役操作を行ったことが検知された場合又はリーチフォークリフトへのブレーキが解除された場合に、オペレータがリーチフォークリフトの運転準備を完了したと検知することを特徴とする。なお、ここでいう「荷役操作」とは、一般に、荷役レバー(リフト、チルト、リーチ、アタッチメント)の操作のことである。
つまり、オペレータがリーチフォークリフトの運転を完了する前の作業として、オペレータは、通常、リーチフォークリフトに乗車してからキースイッチをオンし、次いで、リーチフォークリフトを介して荷役操作を行うか又はブレーキを解除する。このため、請求項3に記載のように、これら3つの条件が成立した場合に、運転準備を完了したと検知するようにされていれば、オペレータによる運転準備の完了をより早く確実に検知することができ、支持部材をより早く使用位置へ移動させることができる。
請求項4に記載の発明では、制御手段は、支持部材が使用位置にある状態において、リーチフォークリフトのキースイッチがオフされ、かつ、リーチフォークリフトのブレーキによる制動力が発生している状態が一定時間経過した場合、又は、リーチフォークリフトにオペレータが乗車していない状態が一定時間経過した場合に、変位部材に対して、支持部材を収納位置へ変位させることを特徴とする。
つまり、リーチフォークリフトのキースイッチがオフされ、かつ、リーチフォークリフトのブレーキによる制動力が発生している状態が一定時間経過した場合、又は、リーチフ
ォークリフトにオペレータが乗車していない状態が一定時間経過した場合、といった2つの条件が成立した場合には、オペレータが降車している可能性が高く、オペレータ支持装置を使用する可能性が低いので、請求項4に記載の発明では、支持部材が使用位置にある状態においてこれら2つの条件のうち何れかが成立した場合に、支持部材を収納位置へ変位(移動)させるようにしている。
このため、オペレータがリーチフォークリフトから降車した後、このリーチフォークリフトにオペレータが次回乗車する際には、支持部材が使用位置ではなく収納位置に配置されていることとなる。したがって、支持部材の使用位置がリーチフォークリフト(運転室)の乗降口又はその近傍に位置する場合には、オペレータは次回リーチフォークリフトに乗車する際に円滑に乗ることができる。
ところで、オペレータがリーチフォークリフトから降車したとしても、荷物の積み卸し作業等、その作業内容によっては、リーチフォークリフトへの乗降を頻繁に繰り返すこと(以下、このことを「頻繁乗降状態」という。)がある。
そこで、制御手段は、請求項5に記載のように、支持部材が収納位置にある状態において、オペレータがリーチフォークリフトから降車してから所定時間経過以内の頻繁乗降時間内は、変位部材による支持部材の変位動作を禁止するように構成されるとよい。
つまり、請求項5に記載の発明では、オペレータの降車後に支持部材を収納位置へ変位させた後、頻繁乗降状態が続く時間帯(頻繁乗降時間内)においては、仮にオペレータが運転準備を完了したことを検知したとしても、支持部材を使用位置へ変位(移動)させないので、オペレータは、頻繁乗降状態時におけるリーチフォークリフトの乗降をスムーズに行うことができる。
また、制御手段は、請求項6に記載のように、頻繁乗降時間が経過した後に運転準備検知手段によりオペレータが運転準備を完了したことが検知された場合、又は、一定距離の走行が行われた場合、又は、リーチフォークリフトへ乗車してから一定時間が経過した場合、又は、一定速度以上の車速でリーチフォークリフトが走行した場合に、変位部材に対して、支持部材を使用位置へ変位させるとよい。
つまり、頻繁乗降時間が経過した後に運転準備検知手段によりオペレータが運転準備を完了したことが検知された場合、又は、一定距離の走行が行われた場合、又は、リーチフォークリフトへ乗車してから一定時間が経過した場合、又は、一定速度以上の車速でリーチフォークリフトが走行した場合に、オペレータがリーチフォークリフトの運転や荷役操作等を行う可能性が高いので、請求項6に記載の発明では、これらの場合に支持部材を使用位置へ変位させるようにしている。
これによれば、オペレータは、頻繁乗降時間内であっても、運転や荷役操作等を行う際に支持部材を使用することができるので、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
請求項7に記載の発明では、使用位置にある状態の支持部材と運転室の乗降口の水平方向の間隔は、予め設定されたオペレータの標準体型の横幅より狭く、前後幅より広いことを特徴とする。
これによれば、オペレータがリーチフォークリフトへ乗車している際に、例えば急発進等によって、オペレータが運転室の乗降口から投げ出されてしまうことを防止することができる。
請求項8に記載の発明では、支持部材の形状は、使用位置にある状態で運転室の乗降口を塞ぐような形状であることを特徴とする。
これによれば、請求項7に記載の発明と同様に、オペレータがリーチフォークリフトへ乗車している際に、例えば急発進等によって、オペレータが運転室の乗降口から投げ出されてしまうことを防止することができる。
ところで、使用位置と収納位置との位置関係は、請求項9に記載のように、使用位置の方が収納位置よりも上方側であってもよいし、請求項10に記載のように、使用位置の方が収納位置よりも下方側であってもよい。
また、請求項11に記載の発明では、制御手段は、リーチフォークリフトへの動力の供給が絶たれた場合に、変位部材に対して、支持部材を収納位置へ変位させることを特徴とする。
これによれば、支持部材が使用位置にある状態でリーチフォークリフトへの動力の供給が絶たれた場合には、支持部材が収納位置へ移動するので、オペレータは、リーチフォークリフトへの動力の供給が突然絶たれるような緊急時に、支持部材が邪魔となることなくリーチフォークリフトから降りることができる。したがって、リーチフォークリフトの安全性を向上させることができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.オペレータ支持装置の構成
図1はオペレータ支持装置の説明図であり、図1(a)はオペレータ支持装置の平面図であり、図1(b)はオペレータ支持装置の正面図であり、図1(c)はオペレータ支持装置の左側面図である。
オペレータ支持装置は、図1に示すように、マストが前後方向に移動可能であって、オペレータが立った状態で運転するリーチフォークリフト100に設けられており、このオペレータ支持装置は、オペレータのウエストを支持するウエストサポート10、オペレータの体の一部(腰や尻や腿等)を支持するヒップサポート20、及び、ヒップサポート20を変位可能な変位部材30等を有して構成されている。
なお、本実施形態のリーチフォークリフト100の運転室102は、車体後部右側に設けられており、この運転室102は、図1(a)に示すように、図示しないドライブ装置やステアリング装置を覆う左側のボックスフレーム104と、前方側のフロントフレーム106と、右側のサイドフレーム108によって囲まれた平面視が略矩形状の空間としている。そして、運転室102の後方側は、オペレータが乗降するための乗降口110として開放されている。
ウエストサポート10は、金属部材にクッション材が外装されており、このウエストサポート10は、図1(a)に示すように、サイドフレーム108の上端内面の乗降口110寄りに取り付けられている。そして、ウエストサポート10の乗降口110寄りは、サイドフレーム108の曲面に反って湾曲している。
ヒップサポート20は、円柱状の金属部材22にクッション材24が外装されており、
このヒップサポート20は、図1(b)及び図1(c)に示すように、ウエストサポート10の下方側に配置されている。
ヒップサポート20の金属部材22の一端側22aは、図1(c)に示すように、ヒップサポート20のクッション材24から露出されており、この金属部材22は、変位部材30に取り付けられている。
変位部材30は、図1に示すように、ウエストサポート10の下方側に配置され、ヒップサポート20を変位させるためのラチェット機構40、及び、ラチェット機構40の回転軸42を回転させるためのモータ50等を有して構成されている。
ラチェット機構40は、図1(c)でいう時計回り方向(以下、「順方向」という。)及び反時計回り方向(以下、「逆方向」という。)へ回転可能な円柱状の回転軸42と、回転軸42に接続され回転軸42と共に順方向及び逆方向へ回転可能な爪車(図示省略)と、通電されている場合に爪車の逆方向への回転を防止(ロック)するピン(図示省略)と、爪車及び回転軸42に対して上記逆方向への回転力を与えるバネとを有して構成されている。
また、ラチェット機構40の回転軸42には、ヒップサポート20の金属部材22が取り付けられており、ラチェット機構40の回転軸42及び爪車の回転に伴い、ヒップサポート20が回転軸42を中心として回転するようにされている。また、ラチェット機構40の回転軸42には、動力伝達機構(ギア)44を介してモータ50の動力が伝達されるように構成されている。
また、ラチェット機構40は、図1の実線に示すように、ヒップサポート20がオペレータの体の一部(腰や尻や腿等)を支持可能な位置、具体的にはヒップサポート20の金属部材22が略水平となる位置(以下、「使用位置X」という。)で、爪車及び回転軸42の上記順方向への回転が規制されるように構成されている。
ここで、ヒップサポート20が使用位置Xにある状態では、このヒップサポート20と運転室102の乗降口110との水平方向(図1(a)でいう左右方向)の間隔は、ISO3411の50%tileの標準体型における人体の横幅(具体的には、腰の横幅+服の寸法=366mm)より狭く、同人体の前後幅(具体的には、太ももの前後幅=180mm)より広くなるようにされている。
そして、本実施形態では、使用位置Xにある状態のヒップサポート20と運転室102の乗降口110との水平方向の間隔が、例えば200mmとなるようにされている。
また、ピンによる爪車へのロックが解除された初期状態では、図1の一点鎖線に示すように、使用位置Xよりも下方側の位置であって、ヒップサポート20がウエストサポート10の下方側に収納される位置、具体的にはヒップサポート20の金属部材22が略垂直となる位置(以下、「収納位置Y」という。)となるようにされている。
これにより、ヒップサポート20は、使用位置Xと収納位置Yとの間で変位(移動)可能となる。
図2は、オペレータ支持装置の電気的構成を表すブロック図である。
オペレータ支持装置は、図2に示すように、モータ50への通電制御をしたり、ラチェット機構40のピンへの通電制御をしたりするための制御部60が設けられている。
そして、この制御部60には、リーチフォークリフト100に設けられたスイッチ72及びセンサ74,76,78,80からの出力信号が入力される。
具体的に説明すると、制御部60には、リーチフォークリフト100へのキーのオンオフを検出するキースイッチ72から出力される出力信号、リーチフォークリフト100への乗車を検出する乗車センサ74から出力される出力信号、リーチフォークリフト100の荷役レバーが操作されたことを検出する荷役レバー操作検出センサ76から出力される出力信号、リーチフォークリフト100のブレーキペダルが操作された(踏まれた)ことを検出するブレーキペダル操作検出センサ78から出力される出力信号、及び、リーチフォークリフト100の車速を検出する車速センサ80から出力される出力信号が入力される。
そして、制御部60は、スイッチ72及びセンサ74〜80からの出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したことを検知し、運転準備の完了を検知した場合には、収納位置Yにある状態のヒップサポート20を使用位置Xへ変位(移動)させる。
2.オペレータ支持装置の特徴的作動
図3は、オペレータ支持装置の制御部60が実行する処理を表すフローチャートであり、この処理は、制御部60への電力供給が開始されたときに実行される。
そして、制御部60が図3に示す処理を開始すると、まず、キースイッチ72、乗車センサ74及び荷役レバー操作検出センサ76からの出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したか否かが判定される(S110)。
具体的に説明すると、S110では、まず、キースイッチ72からの出力信号に基づいて、キースイッチ72がオンされたか否かを判定する第1の判定処理が行われる。
そして、第1の判定処理にてキースイッチ72がオンされていないと判定(否定判定)された場合には、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備をしていないと判定され(S110:NO)、第1の判定処理が繰り返し実行される。
一方、第1の判定処理にてキースイッチ72がオンされたと判定(肯定判定)された場合には、乗車センサ74からの出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100に乗車したか否かを判定する第2の判定処理が行われる。
そして、第2の判定処理にてオペレータがリーチフォークリフト100に乗車していないと判定(否定判定)された場合には、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備をしていないと判定され(S110:NO)、処理が第1の処理に移行される。
一方、第2の判定処理にてオペレータがリーチフォークリフト100に乗車したと判定(肯定判定)された場合には、荷役レバー操作検出センサ76からの出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100を介して荷役操作を行った(すなわち、荷役レバーを操作した)か否かが判定される。
そして、第3の判定処理にてオペレータが荷役レバーを操作していないと判定(否定判定)された場合には、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備をしていないと判定され(S110:NO)、処理が第1の処理に移行される。
一方、第3の判定処理にてオペレータが荷役レバーを操作したと判定(肯定判定)された場合には、キースイッチ72がオンされたという第1の条件と、オペレータがリーチフォークリフト100に乗車したという第2の条件と、オペレータが荷役レバーを操作したという第3の条件との3つの条件が成立したと判断され、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したと判定(検知)される(S110:YES)。
つまり、S110では、上述した第1〜第3の判定処理が行われ、この第1〜第3の判定処理のうち、少なくとも1つの判定処理で否定判定された場合には、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備をしていないと判定され(S110:NO)、S110の処理が繰り返し実行される。一方、第1〜第3の判定処理の全てにおいて肯定判定された場合には、全て(本実施形態では3つ)の条件が成立したと判断され、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したと判定(検知)される(S110:YES)。
そして、S110の処理にて、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したと判定されると(S110:YES)、モータ50に電力が供給される(S120)。なお、本実施形態では、ヒップサポート20が使用位置Xにあることを検知するスイッチ(図示省略)が設けられており、S120では、このスイッチがオンするまでの間、モータ50への通電が開始される。
このモータ50への通電により、ラチェット機構40の回転軸及42び爪車が上記順方向(図1(c)でいう時計回り)に回転し、ヒップサポート20が収納位置Yから使用位置Xへ移動することとなる。
そして、S120の処理にて、モータ50に電力が供給されると、キースイッチ72からの出力信号に基づいて、キースイッチ72がオフされたか否かが判定される(S130)。
そして、キースイッチ72がオフされていないと判定された場合には(S130:NO)、乗車センサ74からの出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100から降車したか否かが判定される(S160)。
一方、キースイッチ72がオフされたと判定された場合には(S130:YES)、ブレーキペダル操作検出センサ78からの出力信号に基づいて、ブレーキペダルが踏まれていない状態(すなわち、ブレーキによる制動力が発生している状態)が一定時間(例えば、0.5〜4.0秒程度)続いたか否かが判定される(S140)。
そして、ブレーキペダルが踏まれていない状態が一定時間続いたと判定された場合には(S140:YES)、ラチェット機構40のピンへの通電が停止され、その後、処理がS110へ戻る。
これにより、ラチェット機構40のピンによる爪車へのロックが解除され、使用位置Xにある状態のヒップサポート20が、ラチェット機構40のバネによる弾性力により収納位置Yへ変位(移動)することとなる。なお、本実施形態では、ヒップサポート20が収納位置Yにあることを検知するスイッチ(図示省略)が設けられており、このスイッチがオンされると、ラチェット機構40のピンへの通電が再開される。
一方、S140にて、ブレーキペダルが踏まれていない状態が一定時間続いていないと判定された場合には(S140:NO)、処理がS160へ移行される。そして、S160にて、オペレータが降車していないと判定された場合には(S160:NO)、処理が
S130へ移行され、逆にオペレータが降車したと判定された場合には(S160)、処理がS170へ移行される。
S170では、オペレータが降車してから所定時間経過したか否かが判定される。なお、ここでいう「所定時間」とは、乗車センサ74に対するリーチフォークリフト100の走行中のノイズが排除できる程度の時間であり、本実施形態では、0.5〜4.0秒である。
そして、オペレータが降車してから所定時間経過したと判定された場合には(S170:YES)、処理がS150へ移行され、逆にオペレータが降車してから所定時間経過していないと判定された場合には(S170:NO)、処理がS130へ移行される。
3.本実施形態に係るオペレータ支持装置の特徴
以上説明した本実施形態のオペレータ支持装置では、リーチフォークリフト100に設けられたスイッチ72及びセンサ74,76からの複数の出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したことを検知し(S110)、オペレータが運転準備を完了したことが検知された場合に(S110:YES)、変位部材30に対して、ヒップサポート20を使用位置Xへ変位させるようにしている。
このため、オペレータが運転準備を完了すると収納位置Yにある状態のヒップサポート20が使用位置Xへ自動的に変位(移動)するので、オペレータは、ヒップサポート20をいちいち収納位置Yから取り出す必要がなく、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
つまり、特許文献1に記載の発明では、ヒップサポート20の取り出し作業を、オペレータの手作業により行う必要があったが、本実施形態では、ヒップサポート20の取り出し作業が自動的に行われるので、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態では、キースイッチのオンオフによるキー操作や、荷役レバーの操作等、オペレータがリーチフォークリフト100に対して所定の操作を行う場合にリーチフォークリフト100から出力される出力信号を利用してオペレータが運転準備を完了したか否かを検知するようにしているので、オペレータがオペレータ支持装置を使用したいタイミングで、ヒップサポート20を使用位置Xへ移動させることができる。
また、本実施形態では、上記第1〜第3の条件の全てが成立した場合に、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したことを検知するようにしている。そして、この第1〜第3の条件は、オペレータがリーチフォークリフト100の運転を開始する前に通常行う動作であるので、オペレータによる運転準備の完了をより早く確実に検知することができ、ヒップサポート20をより早く使用位置Xへ移動させることができる。
また、本実施形態では、リーチフォークリフト100のキースイッチ72がオフされ、かつ、リーチフォークリフト100のブレーキによる制動力が発生している状態が一定時間経過した場合、又は、リーチフォークリフト100にオペレータが乗車していない状態が一定時間経過した場合、といった2つの条件が成立した場合に、ヒップサポート20を収納位置Yへ変位(移動)させるようにしている。
このため、オペレータがリーチフォークリフト100から降車した後、このリーチフォークリフト100にオペレータが次回乗車する際には、ヒップサポート20が使用位置Xではなく収納位置Yに配置されていることとなるので、オペレータは次回リーチフォーク
リフト100に乗車する際に円滑に乗ることができる。
また、本実施形態では、使用位置Xにある状態のヒップサポート20と運転室102の乗降口110との水平方向の間隔が、予め設定されたオペレータの標準体型の横幅より狭く、前後幅より広くなるようにされているので、オペレータがリーチフォークリフト100へ乗車している際に、例えば急発進等によって、オペレータが運転室102の乗降口110から投げ出されてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、ヒップサポート20が使用位置Xにある状態でリーチフォークリフト100への動力の供給が絶たれた場合に、ラチェット機構40のピンへの通電が絶たれることとなるので、ヒップサポート20が使用位置Xにある場合には、収納位置Yへ移動することとなる。
このため、オペレータは、リーチフォークリフト100への動力の供給が突然絶たれるような緊急時に、ヒップサポート20が邪魔となることなくリーチフォークリフト100から降りることができる。したがって、リーチフォークリフト100の安全性を向上させることができる。
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、ヒップサポート20が特許請求の範囲に記載された支持部材に相当し、キースイッチ72が特許請求の範囲に記載されたスイッチに相当し、乗車センサ74及び荷役レバー操作検出センサ76が特許請求の範囲に記載されたセンサに相当する。また、図3に示すS110の処理が特許請求の範囲に記載された運転準備検知手段に相当し、制御部60が特許請求の範囲に記載された制御手段に相当する。
(第2実施形態)
本実施形態は、上述した第1実施形態と比較すると、図4に示すように、ヒップサポート20が収納位置Yにある状態において、オペレータがリーチフォークリフト100から降車してから所定時間(例えば、50秒)経過するまでの頻繁乗降時間内は、変位部材30によるヒップサポート20の変位動作を禁止する点が異なっている。なお、図4は、第2実施形態の制御部60が実行する処理を表すフローチャートである。また、図4において、図3と同じステップ番号については処理内容が同じであるため、詳細な説明は省略する。
具体的に説明すると、制御部60が図4に示す処理を開始すると、まず、乗車センサ74からの出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100から降車したか否かが判定される(S100)。
そして、オペレータが降車していないと判定された場合には(S100:NO)、処理がS110へ移行され、逆にオペレータが降車したと判定された場合には(S100:YES)、計時動作が行われる。なお、S160にてオペレータが降車したと判定された場合においても(S160:YES)、S100にて肯定判定された場合と同様に計時動作が行われる。
続いて、S105では、S110又はS160にて計時動作が開始されてから、上記頻繁乗降時間が経過したか否かが判定される。そして、S105にて頻繁乗降時間が経過したと判定された場合には(S105:YES)、処理がS110へ移行され、逆に頻繁乗降時間が経過していないと判定された場合には(S105:NO)、処理がS107へ移行される。
そして、S107では、車速センサ80からの出力信号、及び、リーチフォークリフト100の走行した検出するための距離センサ(図示省略)からの出力信号に基づいて、オペレータによるリーチフォークリフト100の運転が検出されたか否かが判定される。
具体的に説明すると、S107では、まず車速センサ80からの出力信号に基づいて、リーチフォークリフト100の車速が一定速度(例えば、6km/h)以上であるか否かが判定される。
そして、リーチフォークリフト100の車速が一定速度以上であると判定された場合には、オペレータによるリーチフォークリフト100の運転が検出されたと判定され(S107:YES)、処理がS120へ移行される。
一方、リーチフォークリフト100の車速が一定速度以上ではないと判定された場合には、距離センサからの出力信号に基づいて、リーチフォークリフト100が一定距離(例えば、7.5m以上)走行したか否かが判定される。
そして、リーチフォークリフト100が一定距離走行していないと判定された場合には、オペレータによるリーチフォークリフト100の運転が検出されていないと判定され(S107:NO)、処理がS105へ移行される。
一方、リーチフォークリフト100が一定距離走行したと判定された場合には、オペレータによるリーチフォークリフト100の運転が検出されたと判定され(S107:YES)、処理がS120へ移行される。
以上説明したように、本実施形態では、オペレータの降車後にヒップサポート20を収納位置Yへ変位させた後、頻繁乗降状態が続く時間帯(頻繁乗降時間内)においては、仮にオペレータが運転準備を完了したことを検知したとしても、ヒップサポート20を使用位置Xへ変位(移動)させないので、オペレータは、頻繁乗降状態時におけるリーチフォークリフト100の乗降をスムーズに行うことができる。
また、本実施形態では、オペレータの降車が検知されてから頻繁乗降時間が経過するまでの間に、オペレータによるリーチフォークリフト100の運転が検出された場合には、ヒップサポート20を使用位置Xへ変位させるようにしているので、オペレータは、頻繁可能状態であっても運転や荷役操作等を行う際にヒップサポート20を使用することができ、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
(第3実施形態)
上述した第1及び第2実施形態では、ヒップサポート20の使用位置Xの方が収納位置Yよりも上方側となるようにされていたが、本実施形態は、図5に示すように、ヒップサポート20の使用位置Xの方が収納位置Yよりも下方側となるようにされている。
なお、図5は、第3実施形態のオペレータ支持装置の説明図であり、図5(a)はオペレータ支持装置の正面図であり、図5(b)はオペレータ支持装置の左側面図である。また、図5において、第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。そして、このことは後述する第4〜第7実施形態についても同様である。
本実施形態の構成について具体的に説明すると、図5(a)及び図5(b)に示すように、ウエストサポート10の右側端部(リーチフォークリフト100に取り付けられた状態で言うと、図5(a)に示す如く後側端部)には、ヒップサポート20を収納するため
の空間12が形成されており、本実施形態では、この空間12にヒップサポート20が入り込むことにより、ヒップサポート20が収納される。
つまり、本実施形態では、ヒップサポート20がウエストサポート10に形成された空間12に入り込んだ状態が、ヒップサポート20の収納位置Yとなる。
また、ラチェット機構40のピンは、通電されている場合に、図5(b)でいう時計回り方向への回転を防止(ロック)するようにされており、ラチェット機構40のバネは、爪車及び回転軸42に対して、図5(b)でいう時計回り方向への回転力を与えるようにされている。
以上説明した本実施形態のオペレータ支持装置によっても、上述した第1実施形態と同様に、オペレータが運転準備を完了すると収納位置Yにある状態のヒップサポート20が使用位置Xへ自動的に変位(移動)するので、オペレータは、ヒップサポート20をいちいち収納位置Yから取り出す必要がなく、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
(第4実施形態)
上述した第1〜第3実施形態では、ヒップサポート20をラチェット機構40の回転軸42を中心として回転移動させることで、ヒップサポート20が使用位置Xと収納位置Yとの間を変位するようにされていたが、本実施形態は、レール90(図7(a)参照)に沿ってヒップサポート20を昇降(変位)させることにより、ヒップサポート20が使用位置Xと収納位置Yとの間を変位するようにされている。
図6は第4実施形態のオペレータ支持装置の平面図である。また、図7は第4実施形態のオペレータ支持装置の説明図であり、図7(a)は図6の矢印A側から見たオペレータ支持装置を表す構成図であり、図7(b)は図6の矢印B側から見たオペレータ支持装置を表す構成図である。また、図8は第4実施形態のオペレータ支持装置の作用を説明する説明図である。
図6に示すように、変位部材30は、リーチフォークリフト100のサイドフレーム108に取り付けられており、この変位部材30は、図7及び図8に示すように、レール90、モータ50、第1プーリ92a、第2プーリ92b、ベルト94及びラチェットピン96等を有して構成されている。
第1プーリ92aは、図7に示すように、運転室102の床下102aに配置され、第2プーリ92bは、第1プーリ92aの上方側に配置されている。また、第1プーリ92aの回転軸は、モータ50の回転軸に接続されており、第1プーリ92a及び第2プーリ92bには、モータ50(延いては第1プーリ92a)の動力を第2プーリ92bへ伝達するベルト94が取り付けられている。
また、ベルト94の内周には、図8に示すように、ラチェットピン96とかみ合うための爪98が形成されており、ラチェットピン96は、図8(a)に示すように、通電されている場合に第1プーリ92a及び第2プーリ92bの図8でいう時計回り方向への回転を防止(ロック)するようにされている。一方、通電されていない場合には、図8(b)に示すように、ラチェットピン96が反転して、図8でいう反時計回り方向への回転を防止するようにされている。
レール90は、第1プーリ92aと第2プーリ92bとの間に配置されている。そして、このレール90は、上下方向に長尺状に伸びており、下端側は、乗降口110側に向か
って湾曲している。そして、このレール90には、ヒップサポート20の金属部材22の一端側22aが摺動可能に取り付けられている。また、ヒップサポート20の金属部材22は、ベルト94の所定位置に取り付けられている。
これにより、ヒップサポート20は、ベルト94の回転に伴い、レール90に沿って昇降(変位)可能となる。
なお、本実施形態では、図7(b)に示すように、ヒップサポート20の収納位置Yが運転室102の床下102aに位置するようにされている。
以上説明した本実施形態のオペレータ支持装置においても、上述した第1〜第3実施形態と同様に、リーチフォークリフト100に設けられたスイッチ72及びセンサ74,76からの複数の出力信号に基づいて、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したことを検知し(S110)、オペレータが運転準備を完了したことが検知された場合に(S110:YES)、変位部材30に対して、ヒップサポート20を使用位置Xへ変位させるようにしている。
このとき、収納位置Yにある状態のヒップサポート20は、ベルト94の回転に伴いレール90に沿って上昇することにより使用位置Xへ変位(移動)することとなる。そして、ヒップサポート20が使用位置Xにある状態では、図8(a)に示すように、ラチェットピン96によりヒップサポート20が使用位置Xで固定される。
また、ヒップサポート20が収納位置Yへ変位する際には、図8(b)に示すように、ラチェットピン96への通電が中止されることによりラチェットピン96が反転する。これにより、ラチェットピン96によるロックが解除されるので、ヒップサポート20は自重によりレール90に沿って収納位置Yまで下降する。
以上説明した本実施形態においても、上述した第1〜第3実施形態と同様に、オペレータが運転準備を完了すると収納位置Yにある状態のヒップサポート20が使用位置Xへ自動的に変位(移動)するので、オペレータは、ヒップサポート20をいちいち収納位置Yから取り出す必要がなく、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
なお、本実施形態では、収納位置Yが床下102aとなるようにされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、収納位置Yが床上であってもよい。
(第5実施形態)
第4実施形態では、レール90の下方側が湾曲するような形状であったが、本実施形態では、図9に示すように、レール90の形状が直線状に形成されている。なお、図9は、第5実施形態のオペレータ支持装置の側面図であり、図9(a)はオペレータ支持装置の左側面図であり、図9(b)はオペレータ支持装置の右側面図である。
そして、本実施形態では、図9(b)に示すように、ヒップサポート20の収納位置Yが運転室102の床下102a(乗降口110の下方側)となるようにされている。
以上説明した本実施形態のオペレータ支持装置では、レールの形状が直線状であるので、ヒップサポート20が水平方向に変位するが、第1〜第4実施形態と同様に、オペレータが運転準備を完了すると収納位置Yにある状態のヒップサポート20が使用位置Xへ自動的に変位(移動)する。
このため、オペレータは、ヒップサポート20をいちいち収納位置Yから取り出す必要
がなく、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
(第6実施形態)
本実施形態のオペレータ支持装置は、第1実施形態と比較すると、図10に示すように、ヒップサポート20が使用位置Xにある状態で運転室102の乗降口110を塞ぐようにされている点が異なっている。なお、図10は、第6実施形態のオペレータ支持装置の平面図である。
また更に、本実施形態では、第5実施形態と比較すると、図10に示すように、変位部材30及びヒップサポート20がサイドフレーム108ではなくボックスフレーム104に取り付けられている点が異なっている。
以上説明したような本実施形態によっても、上述した第1〜第5実施形態と同様に、オペレータがリーチフォークリフト100へ乗車している際に、例えば急発進等によって、オペレータが運転室102の乗降口110から投げ出されてしまうことを防止することができる。
(第7実施形態)
第6実施形態では、ヒップサポート20が変位部材30により上下方向に平行移動するようにされていたが、本実施形態は、図11及び図12に示すように、ヒップサポート20が変位部材30により回転移動するように構成されている。なお、図11は第6実施形態のオペレータ支持装置の左側面図であり、図12は第6実施形態のオペレータ支持装置の斜視図である。
具体的に説明すると、図12に示すように、ボックスフレーム104には、ヒップサポート20が車体内部と外部との間を出入りするためのヒップサポート出入口112が形成されており、本実施形態では、図11の一点鎖線で示すように、ヒップサポート20がヒップサポート出入口112を介して車体内部に入り込んだ状態が収納位置Yとなる。
以上説明した本実施形態のオペレータ支持装置によっても、上述した第1実施形態と同様に、オペレータが運転準備を完了すると収納位置Yにある状態のヒップサポート20が使用位置Xへ自動的に変位(移動)するので、オペレータは、ヒップサポート20をいちいち収納位置Yから取り出す必要がなく、オペレータ支持装置の使い勝手を向上させることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、キースイッチ72がオンされたという第1の条件と、オペレータがリーチフォークリフト100に乗車したという第2の条件と、オペレータが荷役レバーを操作したという第3の条件との3つの条件が成立した場合に、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したと検知するようにされていたが、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記第1の条件と、上記第2の条件と、リーチフォークリフト100へのブレーキが解除されたという条件との3つの条件が成立した場合に、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したと検知するようにしてもよい。
また、上記第1の条件と、上記第2の条件と、リーチフォークリフト100のハンドルが操作されたという条件との3つの条件が成立した場合に、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したと検知するようにしてもよい
また、上記第1の条件と、上記第2の条件と、リーチフォークリフト100のアクセル
レバーが操作された(アクセルがオンされた)という条件との3つの条件が成立した場合に、オペレータがリーチフォークリフト100の運転準備を完了したと検知するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ヒップサポート20を変位させるための動力源として、電動式のモータ50を用いていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、油圧式のモータを用いてもよい。
また、上記実施形態において、ヒップサポート20が使用位置Xにある状態では、このヒップサポート20と運転室102の乗降口110との水平方向(図1(a)でいう左右方向)の間隔は、ISO3411の50%tileの標準体型における人体の横幅より狭く、同人体の前後幅より広くなるようにされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記間隔は、180mm〜360mmの範囲外に設定されていてもよい(すなわち、上記間隔は、0〜180mmでもよいし、366mm以上でもよい。)。
例えば、小柄な女性が本発明を利用することを想定して、上記間隔を180mm以下に設定してもよいし、大柄な男性が本発明を利用することを想定して、上記間隔を366mm以上に設定してもよい。
また、ヒップサポート20の長さ(図1(a)における左右方向の長さ)が可変可能に構成されていれば、例えばオペレータがヒップサポート20の上記長さを調整することで、上記間隔をオペレータ本人に合わせて変更することができる。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態のオペレータ支持装置の説明図である。 同実施形態のオペレータ支持装置の電気的構成を表すブロック図である。 同実施形態のオペレータ支持装置の制御部60が実行する処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の制御部60が実行する処理を表すフローチャートである。 第3実施形態のオペレータ支持装置の説明図である。 第4実施形態のオペレータ支持装置の平面図である。 同実施形態のオペレータ支持装置の説明図である。 同実施形態のオペレータ支持装置の作用を説明する説明図である。 第5実施形態のオペレータ支持装置の側面図である。 第6実施形態のオペレータ支持装置の平面図である。 第7実施形態のオペレータ支持装置の左側面図である。 同実施形態のオペレータ支持装置の斜視図である。
符号の説明
10…ウエストサポート、12…空間、20…ヒップサポート、22…金属部材、24…クッション材、30…変位部材、40…ラチェット機構、42…回転軸、50…モータ、60…制御部、72…キースイッチ、74…乗車センサ、76…荷役レバー操作検出センサ、78…ブレーキペダル操作検出センサ、80…車速センサ、90…レール、92a…第1プーリ、92b…第2プーリ、94…ベルト、96…ラチェットピン、98…爪、100…リーチフォークリフト、102…運転室、102a…床下、104…ボックスフレーム、106…フロントフレーム、108…サイドフレーム、110…乗降口、112…ヒップサポート出入口、X…使用位置、Y…収納位置。

Claims (11)

  1. オペレータが立った状態で運転するリーチフォークリフトに設けられ、前記オペレータの体の一部を支持するための支持部材を有するオペレータ支持装置であって、
    前記支持部材が前記オペレータの体の一部を支持可能な使用位置と、前記使用位置から離れた位置であって前記支持部材が収納される収納位置との間で、前記支持部材を変位可能な変位部材と、
    前記リーチフォークリフトに設けられたスイッチ及びセンサから出力される複数の出力信号に基づいて、少なくとも3つの条件が成立した場合に、前記オペレータが前記リーチフォークリフトの運転準備を完了したことを検知する運転準備検知手段と、
    前記支持部材が前記収納位置にある状態で、前記運転準備検知手段により前記オペレータが前記リーチフォークリフトの運転準備を完了したことが検知された場合に、前記変位部材に対して、前記支持部材を前記使用位置へ変位させる制御手段と
    を備えたことを特徴とするオペレータ支持装置。
  2. 前記複数の出力信号のうち少なくとも1つは、前記オペレータが前記リーチフォークリフトに対して所定の操作を行った場合に出力される信号であることを特徴とする請求項1に記載のオペレータ支持装置。
  3. 前記運転準備検知手段は、前記3つの条件として、
    前記リーチフォークリフトのキースイッチがオンされた場合、
    前記オペレータが前記リーチフォークリフトに乗車したことが検知された場合、
    及び、オペレータが前記リーチフォークリフトを介して荷役操作を行ったことが検知された場合又は前記リーチフォークリフトへのブレーキが解除された場合に、
    前記オペレータが前記リーチフォークリフトの運転準備を完了したと検知すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオペレータ支持装置。
  4. 前記制御手段は、前記支持部材が前記使用位置にある状態において、前記リーチフォークリフトのキースイッチがオフされ、かつ、前記リーチフォークリフトのブレーキによる制動力が発生している状態が一定時間経過した場合、又は、前記リーチフォークリフトに前記オペレータが乗車していない状態が一定時間経過した場合に、前記変位部材に対して、前記支持部材を前記収納位置へ変位させること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のオペレータ支持装置。
  5. 前記支持部材が前記収納位置にある状態において、
    前記制御手段は、前記オペレータが前記リーチフォークリフトから降車してから所定時間経過以内の頻繁乗降時間内は、前記変位部材による前記支持部材の変位動作を禁止すること
    を特徴とする請求項4に記載のオペレータ支持装置。
  6. 前記制御手段は、前記頻繁乗降時間が経過した後に前記運転準備検知手段により前記オペレータが運転準備を完了したことが検知された場合、又は、一定距離の走行が行われた場合、又は、前記リーチフォークリフトへ乗車してから一定時間が経過した場合、又は、一定速度以上の車速で前記リーチフォークリフトが走行した場合に、前記変位部材に対して、前記支持部材を前記使用位置へ変位させること
    を特徴とする請求項5に記載のオペレータ支持装置。
  7. 前記使用位置にある状態の支持部材と前記運転室の乗降口の水平方向の間隔は、予め設定されたオペレータの標準体型の横幅より狭く、前後幅より広いことを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のオペレータ支持装置。
  8. 前記支持部材の形状は、前記使用位置にある状態で前記運転室の乗降口を塞ぐような形状であることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のオペレータ支持装置。
  9. 前記使用位置と前記収納位置との位置関係は、前記使用位置の方が前記収納位置よりも上方側であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載のオペレータ支持装置。
  10. 前記使用位置と前記収納位置との位置関係は、前記使用位置の方が前記収納位置よりも下方側であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載のオペレータ支持装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記リーチフォークリフトへの動力の供給が絶たれた場合に、前記変位部材に対して、前記支持部材を前記収納位置へ変位させること
    を特徴とする請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載のオペレータ支持装置。
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