JP2009241419A - 印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】白インクの最大の使用量を調整できる印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】印刷データ作成処理が行われると、下地最大使用量及びハイライト最大使用量が設定される(S10,S11)。そして、画像の画素の1つが、順に注目画素となり(S14)、全ての階調値がゼロであるか否かが判断される(S16)。全てが0であれば(S16:YES)、ハイライトの白色データを算出する処理が行われる(S17)。全てが0でなければ(S16:NO)、下地の白色データを算出する処理が行われる(S18)。次に、算出されたデータを設定し(S19)、次の画素に対してS14〜S19の処理を行う。全ての画素に対して処理を行うと(S20:YES)、誤差拡散処理を行い(S21)、印刷データを送信する(S22)。
【選択図】図9

Description

本発明は、印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものであり、詳細には、白インクの最大の使用量を調整できる印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、被印刷媒体への印刷を行うために、カラーの画素を形成するインク(以下、「色インク」という。)と共に白インクを用いるインクジェット印刷装置が知られている。このインクジェット印刷装置では、インク供給源からインクジェットヘッドの複数の噴射チャンネルにインクを導き、発熱素子や圧電素子等のアクチュエータを選択的に駆動させることで、噴射チャンネルの先端に設けられたノズルからインクを噴射させている。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色の三原色に各画素の色を分解し、噴射するインクの濃度を各色ごとに、調整してカラー画素を形成している。また、黒色の画素や、色の成分として黒色を含む画素についてはブラック(K)のインクを噴出して再現することが一般的である。
そして、近年、記録媒体の色が白色以外であっても高品質な印刷を行うために、カラーの基本色インクの下地として、又は白の色を印刷するために白色インクを用い、その吐出量を制御する画像記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この画像記録装置によれば、白色インク及び基本色インクの吐出量を調整することにより、高画質且つ高精細な画像記録を行うことができる。また、印刷する用紙の種類によって生じる印刷結果のばらつきを小さくするために、印刷する用紙の白色度を測定し、自動でインクの吐出量を決定するインクジェットプリンタも知られている(例えば、特許文献2参照。)。このインクジェットプリンタでは、光源の照射光に基づく用紙からの反射光を検出し、光源からの照射光強度と、用紙からの反射光高度とを比較して用紙の白色度を検出する。そして、この白色度に対応して、予め記憶されているインクの吐出量の情報に応じて、インクカートリッジを駆動して、インクを吐出させることによって、用紙の白色度に応じた濃度で印刷を行うことができる。
特開2005−153314号公報 特開平8−11310号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明の画像記録装置では、基本色インクによって画像記録された領域の全面について白色インクを吐出させ、常に同じ濃度で白色インクを用いるため、必要以上に白色インクを用いてしまい、印刷コストが高くなるという問題点があった。また、常に同じ濃度で白色インクを用いるため、グラデーションを表現できないという問題点があった。また、特許文献2に記載の発明のインクジェットプリンタでは、用紙の白色度によりインクの吐出量が自動で決定され、被印刷媒体である用紙の材質又は加工方法を考慮しておらず、適切なインク量を決めることができないという問題点があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、白インクの最大の使用量を調整できる印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の印刷データ作成装置は、画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、印刷データの作成に用いる白色濃度の最大値を設定する最大値設定手段と、前記画像データを入力する画像入力手段と、当該画像入力手段により入力された前記画像データを記憶する画像記憶手段と、当該画像記憶手段に記憶された前記画像データを構成する各画素データを、白色を含む色材色のデータによって表現される変換データに変換する画像データ変換手段と、当該画像データ変換手段により変換された前記変換データによって表される白色濃度が前記最大値以下になるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出する白色階調値算出手段とを備えている。
また、本発明の請求項2に記載の印刷データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記白色階調値算出手段は、前記印刷装置において印刷可能な白色濃度の限界値に対する前記最大値の割合を算出し、その割合を、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データの白色の階調値に乗じることによって、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の印刷データ作成装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記印刷データを構成する各画素データの白色のデータは、被印刷媒体に対して色インクを印刷する際に下地として白色を印刷する下地白色データと、被印刷媒体に対してハイライト部分の白色を印刷するハイライト白色データとのいずれかであり、前記最大値設定手段は、前記下地白色データで使用する白色濃度の最大値を設定する第1最大値設定手段と、前記ハイライト白色データで使用する白色濃度の最大値を設定する第2最大値設定手段とから構成され、前記印刷データ作成装置は、前記印刷データを構成する前記各画素データの白色のデータが前記下地白色データか前記ハイライト白色データかを判断する印刷データ判断手段を備え、前記白色階調値算出手段は、前記印刷データ判断手段により前記印刷データを構成する前記各画素データの白色のデータが前記下地白色データであると判断された場合に、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データによって表される白色濃度が、前記第1最大値設定手段で設定された最大値以下となるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出し、前記印刷データ判断手段により前記印刷データを構成する各画素データの白色のデータが前記ハイライト白色データであると判断された場合に、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データの白色濃度が、前記第2最大値設定手段で設定された最大値以下になるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記印刷装置の印刷ヘッドが主走査方向へ一回の走査で印刷できる白色の最大濃度である濃度限界値よりも前記最大値設定手段に設定された前記最大値が、大きいか否かを判断する最大値判断手段を備え、前記白色階調値算出手段は、前記最大値判断手段により、前記最大値が前記濃度限界値よりも大きいと判断された場合に、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データにより表される白色を前記印刷装置で印刷可能な形式に変換することによって、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の印刷データ作成装置は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記白色階調値算出手段は、前記最大値判断手段により、前記最大値が前記濃度限界値よりも大きいと判断された場合に、前記最大値を前記濃度限界値で除算することによって商と余りとを算出し、前記商の値に対応した数の第1白色データと、前記余りに対応した1つの第2白色データとを作成し、前記第1白色データに対しては、前記濃度限界値に対応する白色の階調値を算出し、前記第2白色データの階調値に対しては、前記変換データの白色の階調値に前記濃度限界値に対する前記余りの割合を乗じることで、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、被印刷媒体の印刷面の輝度のデータを受信する輝度受信手段と、前記輝度受信手段により受信した前記輝度に対応する白色の最適濃度を決定する濃度決定手段とを備え、前記白色階調値算出手段は、前記濃度決定手段により決定された前記最適濃度を前記最大値とし、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データの白色濃度が、当該最大値以下になるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の印刷データ作成装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、複数の輝度に対応する白色の最適濃度が各々設定された濃度テーブルを記憶する濃度テーブル記憶手段を備え、前記濃度決定手段は、前記輝度受信手段により受信した前記輝度のデータに対応する最適濃度を前記濃度テーブルから決定することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加え、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した後に、その上に色インクを印刷した第1テストパターンに対応する第1テストパターンデータと、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した第2テストパターンに対応する第2テストパターンデータと、被印刷媒体に前記第1テストパターンと前記第2テストパターンとを並べて印刷した第3テストパターンに対応する第3テストパターンデータとのうち少なくとも一のテストパターンデータを記憶するテストパターンデータ記憶手段と、当該テストパターンデータ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータの中から一のテストパターンデータを設定するテストパターンデータ設定手段と、前記テストパターンデータ設定手段により設定されたテストパターンデータを前記印刷装置に送信する送信手段とを備えている。
また、本発明の請求項9に記載の印刷データ作成装置は、請求項8に記載の発明の構成に加え、前記テストパターンデータ記憶手段に複数のテストパターンデータが記憶されている場合、そのうちの1つを選択するテストパターンデータ選択手段を備え、前記テストパターンデータ設定手段は、前記テストパターンデータ選択手段により選択された前記テストパターンデータを設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の印刷データ作成装置は、請求項8又は9に記載の発明の構成に加え、前記テストパターンデータは、白色濃度の濃淡を示す指標を備えている。
また、本発明の請求項11に記載の印刷データ作成装置は、請求項10に記載の発明の構成に加え、前記指標は、白色濃度の濃淡を示す数値であることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の印刷データ作成装置は、請求項10又は11に記載の発明の構成に加え、前記指標は、前記最大値設定手段によって設定される白色濃度であることを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記画像データは、RGB空間によって表現される画像データであることを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の印刷装置は、請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置で作成される前記印刷データに基づいて被印刷媒体に対して印刷することを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載の印刷装置は、請求項14に記載の発明の構成に加え、被印刷媒体に対してインクを吐出して印刷する印刷ヘッドと、被印刷媒体を支持する媒体支持手段と、前記印刷ヘッド及び前記媒体支持手段の少なくとも一方を移動させる移動手段と、前記印刷データに基づいて被印刷媒体に印刷するために、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御する印刷制御手段とを備えている。
また、本発明の請求項16に記載の印刷装置は、請求項15に記載の発明の構成に加え、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した後に、その上に色インクを印刷した第1テストパターンに対応する第1テストパターンデータと、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した第2テストパターンに対応する第2テストパターンデータと、被印刷媒体に前記第1テストパターンと前記第2テストパターンとを並べて印刷した第3テストパターンに対応する第3テストパターンデータとのうち少なくとも一のテストパターンデータを記憶するデータ記憶手段を備え、前記印刷制御手段は、前記データ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項17に記載の印刷装置は、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、請求項8に記載の印刷データ作成装置の前記送信手段によって送信された前記テストパターンデータを受信する受信手段と、当該受信手段によって受信した当該テストパターンデータを記憶する受信データ記憶手段とを備え、前記印刷制御手段は、前記受信データ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項18に記載の印刷装置は、請求項17に記載の発明の構成に加え、前記受信データ記憶手段に記憶された複数の前記テストパターンデータの中から一の前記テストパターンデータを選択するデータ選択手段を備え、前記印刷制御手段は、前記データ選択手段によって選択された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項19に記載の印刷装置は、請求項15乃至18のいずれかに記載の発明の構成に加え、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した後に、その上に色インクを印刷した第1テストパターンに対応する第1テストパターンデータと、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した第2テストパターンに対応する第2テストパターンデータと、被印刷媒体に前記第1テストパターンと前記第2テストパターンとを並べて印刷した第3テストパターンに対応する第3テストパターンデータとのうち少なくとも一のテストパターンデータを入力するテストパターンデータ入力手段と、当該テストパターンデータ入力手段によって入力された前記テストパターンデータを記憶する入力データ記憶手段とを備え、前記印刷制御手段は、前記入力データ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項20に記載の印刷データ作成プログラムは、請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。
また、本発明の請求項21に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項20に記載の印刷データ作成プログラムを記録している。
本発明の請求項1に記載の印刷データ作成装置は、最大値設定手段により印刷データの印刷で使用する白色濃度の最大値を設定できる。また、画像入力手段によって入力された画像データは、画像データ変換手段により、画像データを構成する各画素のデータを含む色材色のデータによって表現される変換データに変換される。そして、白色階調値算出手段により、画像を構成する各画素の白色のデータによって表される白色濃度が最大値以下になるように、印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出する。これにより、印刷データで使用する白色は、最大値より小さい濃度となる。よって、ユーザは、入力した白色濃度の最大値(単位面積当たりの白インクの最大使用量)に基づいて被印刷媒体に対して印刷される白色の濃度を調整できる。その結果、白色最大使用量以上の白インクの量を使うことはなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項2に記載の印刷データ作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、白色階調値算出手段により、算出される階調値は、印刷装置で印刷可能な白色濃度に対する最大値の割合に、画像データ変換手段により変換された変換データの白色の階調値を乗じることによって算出する。これにより、算出される白色の階調値は、一定の割合で白色濃度が減少した値となる。よって、ユーザは、入力した白色濃度の最大値(単位面積当たりの白インクの最大使用量)に基づいて被印刷媒体に対して印刷される白色の濃度を調整できる。その結果、白色最大使用量以上の白インクの量を使うことはなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項3に記載の印刷データ作成装置は、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、印刷データを構成する各画素の白色のデータは、色インクの下地として被印刷媒体に対して印刷する下地白色データか、ハイライト部分の白色を印刷するハイライト白色データのいずれかであり、各々に対して白色濃度の最大値を設定できる。また、印刷データを構成する各画素の白色のデータが下地白色データかハイライト白色データかを判断する印刷データ判断手段を備えている。そして、白色階調値算出手段は、印刷データ判断手段により判断された印刷データに対して、各々に対して設定された最大値に基づいて、白色の階調値を算出する。これにより、ユーザは適切な白インクの濃度(単位面積当たりの塗布量)を下地白色データ及びハイライト白色データに対して設定することができる。よって、白インクを使った高画質の印刷データを作成することが可能である。また、印刷で使用する白インクの最大値を調整できるため、必要以上に白色インクを使うことがなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項4に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、最大値設定手段に濃度限界値よりも大きい値を設定することができる。これにより、被印刷媒体に対して白色のヘッドが複数回印刷するので、より濃度の濃い白色を被印刷媒体に対して印刷可能な印刷データを作成できる。
また、本発明の請求項5に記載の印刷データ作成装置は、請求項4に記載の発明の効果に加え、白色階調値算出手段により第1白色データと第2白色データを作成し、被印刷媒体に対して白色のヘッドが複数回印刷可能なデータ形式の白色の階調値を算出する。これにより、被印刷媒体に対して白色のヘッドが複数回印刷するので、より濃度の濃い白色を被印刷媒体に対して印刷可能な印刷データを作成できる。
また、本発明の請求項6に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加え、被印刷媒体の印刷面の輝度のデータを受信する輝度受信手段を備えている。また、輝度受信手段により受信した輝度に対応した最適濃度を決定し、白色階調値算出手段により白色濃度が最適濃度以下になるように、印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出する。これにより、実際に被印刷媒体に対して印刷することなく、ユーザは適切な白インクの最大使用量を設定することができる。その結果、必要以上に白インクを使うことがなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項7に記載の印刷データ作成装置は、請求項6に記載の発明の効果に加え、複数の輝度に対応する白色の最適濃度が各々設定された濃度テーブルを備えている。そして、濃度決定手段は、輝度受信手段により受信した輝度のデータに対応する最適濃度を濃度テーブルから決定する。これにより、白色濃度の最大値(単位面積当たりの白インクの最大使用量)を設定することができる。したがって、実際に被印刷媒体に対して印刷することなく、ユーザは適切な白インクの最大使用量を設定することができる。その結果、必要以上に白インクを使うことがなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項8に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加え、第1テストパターン、第2テストパターン又は第3テストパターンに対応するテストパターンデータの少なくとも1つを記憶するテストパターンデータ記憶手段を備えている。また、テストパターンデータ設定手段によりテストパターンデータ記憶手段に記憶されたテストパターンデータの中から1つのテストパターンデータを設定できる。また、送信手段は、テストパターンデータ設定手段により設定されたテストパターンデータを印刷装置に送信する。これにより、印刷装置は、送信手段で送信されたテストパターンデータを印刷することができる。そして、被印刷媒体に印刷されたテストパターンを確認することができる。そして、ユーザは、被印刷媒体に印刷する白インクの濃度(塗布量)を調整でき、適切な白インクの濃度で印刷することができる。その結果、白色最大使用量以上の白インクの量を使うことはなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項9に記載の印刷データ作成装置は、請求項8に記載の発明の効果に加え、複数のテストパターンが記憶されている場合、そのうちの1つを選択するテストパターンデータ選択手段を備えている。そして、テストパターンデータ選択手段により選択されたテストパターンを設定することができる。これにより、記憶されているテストパターンから使用用途にあったテストパターンを選択し、テストパターンデータとして、印刷装置に送ることができる。
また、本発明の請求項10に記載の印刷データ作成装置は、請求項8又は9に記載の発明の効果に加え、テストパターンデータには、白色濃度の濃淡を示す指標が備えられている。ユーザは、この指標を確認することで、被印刷媒体に対して印刷する白色濃度を決定することができる。そして、被印刷媒体に対して印刷する印刷データを作成する際、適切な白色濃度を設定することができる。
また、本発明の請求項11に記載の印刷データ作成装置は、請求項10に記載の発明の効果に加え、テストパターンが持っている指標が、白色濃度の濃淡を示す数値となっている。ユーザは、この指標を確認することで、被印刷媒体に対して印刷する白色濃度を決定する目安とすることができる。また、指標は、濃度の数値である為、ユーザは被印刷媒体に印刷される白色濃度の数値をそのまま使うことができる。
また、本発明の請求項12に記載の印刷データ作成装置は、請求項10又は11に記載の発明の効果に加え、指標の1つを印刷設定画面の最大値設定手段に設定することができる。これにより、ユーザは指標に対応した白色濃度を直接、最大値設定手段に設定することができる。
また、本発明の請求項13に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加え、入力画像データがRGB空間によって表現される画像データであるため、一般的に広く用いられているRGB形式の画像データを入力画像データとして用いることができる。
また、本発明の請求項14に記載の印刷装置は、請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置により作成された印刷データを印刷することで、白色の最大使用量に基づいて白インクの濃度(塗布量)を調整できる。その結果、白色最大使用量以上の白インクの量を使うことはなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項15に記載の印刷装置は、請求項14に記載の発明の効果に加え、被印刷媒体を支持する媒体支持手段と印刷ヘッドの少なくとも一方を移動させる移動手段を備えている。また、印刷制御手段により印刷ヘッド及び印刷手段を制御することができる。これにより、印刷ヘッド及び媒体支持手段をともに移動させることができるため被印刷媒体に対して適切な印刷が可能となる。
また、本発明の請求項16に記載の印刷装置は、請求項15に記載の発明の効果に加え、第1テストパターン、第2テストパターン又は第3テストパターンに対応するテストパターンデータの少なくとも1つを記憶するデータ記憶手段を備えている。印刷制御手段は、データ記憶手段に記憶されたテストパターンデータを印刷することができる。そして、被印刷媒体に印刷されたテストパターンを確認することができる。そして、ユーザは、被印刷媒体に印刷する白インクの濃度(塗布量)を調整でき、適切な白インクの濃度で印刷することができる。その結果、白色最大使用量以上の白インクの量を使うことはなくなり、印刷コストを削減できる。
また、本発明の請求項17に記載の印刷装置は、請求項15又は16に記載の発明の効果に加え、請求項8に記載の印刷データ作成装置の送信手段によって送信されたテストパターンデータを受信する受信手段及び受信手段によって受信したテストパターンデータを記憶する受信データ記憶手段を備えている。これにより、パーソナルコンピュータ等の外部装置からテストパターンデータを取得することができる。そして、印刷制御手段によりテストパターンデータに基づいてテストパターンを被印刷媒体に印刷することができる。
また、本発明の請求項18に記載の印刷装置は、請求項17に記載の発明の効果に加え、テストパターンデータを選択するデータ選択手段を備えている。これにより、データ選択手段によりテストパターンデータを選択し、テストパターンデータに基づいてテストパターンを被印刷媒体に印刷することができる。
また、本発明の請求項19に記載の印刷装置は、請求項15乃至18のいずれかに記載の発明の効果に加え、外部よりテストパターンデータを入力するテストパターンデータ入力手段を備えている。これにより、予め、印刷装置にテストパターンデータを記憶する必要はなく、メディア等の記憶媒体からテストパターンデータを入力することができる。そして、印刷制御手段によりテストパターンデータに基づいてテストパターンを被印刷媒体に印刷することができる。
また、本発明の請求項20に記載の印刷データ作成プログラムは、請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。従って、印刷データ作成プログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
また、本発明の請求項21に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項20に記載の印刷データ作成プログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることにより、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の効果を奏することができ、しかも、印刷データ作成プログラムを簡便に配布し、実行することができる。
以下、本発明を実施するための第一の実施形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る印刷データ作成装置として、公知の布帛印刷用のインクジェットプリンタ1(図1及び図2参照)に印刷を実行させるための印刷データを作成する、公知のパーソナルコンピュータ100(図3参照)を例に挙げて説明する。
まず、図1を参照して、インクジェットプリンタ1について説明する。図1は、インクジェットプリンタ1の平面図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を長手方向とする平面板状のベース2を底面に備えており、また、装置全体を覆う箱状の本体カバー3を備えている。ベース2の略中央には、前後方向に延びるレール4が配設されており、このレール4は、取り換え可能な平板状のプラテン5を、ベース2の前後方向(以下、「副走査方向」という。)に移動可能に支持している。また、レール4の後端部には、プラテン5をレール4に沿って移動させるためのステッピングモータであるプラテン駆動モータ7が配設されている。プラテン5は、ベース2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板状部材であり、その上面には、例えばTシャツ等の布帛からなる被印刷媒体が平行に載置される。
また、プラテン5の上方で、且つ本体カバー3の内部における奥側(図1における上側)には、4つのインクジェットヘッド11〜14を搭載した第一キャリッジ10を左右方向に案内するための第一ガイドレール16が架設されている。そして、第一ガイドレール16の左端付近には第一キャリッジモータ17が、右端付近にはプーリ(図示外)が設けられており、第一キャリッジモータ17とプーリとの間にキャリッジベルト(図示外)が架設されている。このキャリッジベルトは第一キャリッジ10に固定されており、第一キャリッジモータ17が駆動することによって、キャリッジベルトに固定された第一キャリッジ10が、第一ガイドレール16に沿って左右方向(以下、「主走査方向」という。)に移動する。
本体カバー3の右端部には、4つのインクカートリッジ31〜34を収容する第一インクカートリッジ収容部30が配設されている。そして、各インクカートリッジ31〜34は、適度な柔軟性を有するインク供給用チューブ36によって、第一キャリッジ10に搭載されたそれぞれのインクジェットヘッド11〜14に連結されている。インクジェットプリンタ1では、第一キャリッジ10のインクジェットヘッド11〜14は全て白(W)インクを吐出するために設けられており、4つのインクカートリッジ31〜34にはその全てに白インクが収容されている。
また、プラテン5の上方で、且つ本体カバー3の内部における手前側(図1における下側)には、第二キャリッジ20を左右方向に案内するための第二ガイドレール26が、第一ガイドレール16と平行に架設されている。そして、第二キャリッジ20は4つのインクジェットヘッド21〜24を搭載しており、第一キャリッジ10と同様に、第二キャリッジモータ27とプーリ(図示外)との間に架設されたキャリッジベルト(図示外)によって左右方向に移動する。
本体カバーの左端部には、4つのインクカートリッジ41〜44を収容する第二インクカートリッジ収容部40が配設されている。そして、各インクカートリッジ41〜44は、インク供給用チューブ46によって、第二キャリッジ20に搭載されたそれぞれのインクジェットヘッド21〜24に連結されている。第二キャリッジ20の4つのインクジェットヘッド21〜24は、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インクのそれぞれを吐出するために設けられており、インクカートリッジ41〜44にはシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクのそれぞれが収容されている。
第一キャリッジ10及び第二キャリッジ20に搭載されている各インクジェットヘッド11〜14,21〜24には、インクを吐出するための吐出チャンネル(図示外)が例えば128個ずつ設けられている。また、各吐出チャンネルには、各々別個に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられている。さらに、各インクジェットヘッド11〜14,21〜24の底面には、各吐出チャンネルに対応して微細なノズル(図示外)が孔設されており、これらのノズルから下向きにインクの液滴が吐出される。尚、キャリッジ10,20の移動範囲における左右いずれかの端部には、インクジェットヘッド11〜14,21〜24のメンテナンスを行う図示外のキャッピング機構、パージ機構等が設けられている。
また、インクジェットプリンタ1の右側手前の位置には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル50が配設されている。この操作パネル50には、ディスプレイ51、印刷開始ボタン52、印刷中止ボタン53、プラテン送りボタン54、矢印ボタン55、エラーランプ56、データ受信ランプ57等が設けられている。ディスプレイ51は操作画面等の各種画像を表示し、印刷開始ボタン52は印刷を開始させるためのボタンであり、印刷中止ボタン53は印刷動作を中止させるためのボタンである。また、プラテン送りボタン54は、プラテン5への布帛の載置や布帛の取り外しが可能な位置へプラテンを移動させるためのボタンであり、矢印ボタン55は、ユーザがメニューの選択等を行う際に用いられる。また、エラーランプ56は、発光することによりエラーが生じたことを示し、データ受信ランプ57は、印刷データを受信したことを示す。
次に、図2を参照して、インクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。図2は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、インクジェットプリンタ1には、インクジェットプリンタ1の制御を司るCPU60が設けられている。そして、このCPU60には、ROM61、RAM62、ヘッド駆動部71、モータ駆動部72、表示制御部76、入力検知部77、及びUSBインタフェース79がバス65を介して接続されている。
ROM61には、図示しないが、インクジェットプリンタ1の動作を制御するための制御プログラムや、印刷処理を実行するための印刷実行プログラム等を記憶したプログラム記憶エリアと、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報を記憶したプログラム関係情報記憶エリアとが設けられている。また、ROM61にはその他各種記憶エリアが設けられている。
RAM62には、パーソナルコンピュータ100から受信した印刷データを記憶する受信印刷データ記憶エリア、印刷開始ボタン52の押下により印刷が実行されている印刷データを記憶する印刷中データ記憶エリア、その他各種記憶エリアが設けられている。
ヘッド駆動部71は、インクを吐出するインクジェットヘッド11〜14,21〜24に接続されている。そして、各インクジェットヘッド11〜14,21〜24の各吐出チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動する。
モータ駆動部72は、第一キャリッジ10を動作させる第一キャリッジモータ17と、第二キャリッジ20を動作させる第二キャリッジモータ27と、プラテン5を送り出すタイミングや速度を調整するプラテンローラ(図示外)を動作させるプラテン駆動モータ7とに接続されている。そして、これらのモータを駆動する。
表示制御部76は、ディスプレイ51、エラーランプ56、データ受信ランプ57等に接続されており、CPU60からの制御によりこれらの表示処理を行う。また、入力検知部77は、印刷開始ボタン52、印刷中止ボタン53、プラテン送りボタン54、矢印ボタン55等に接続されており、これらの入力の検知を行う。そして、USBインタフェース79によって、インクジェットプリンタ1がパーソナルコンピュータ100を含めた外部機器に接続される。
このような構成のもと、本実施の形態のインクジェットプリンタ1は、パーソナルコンピュータ100から印刷データを受信した後、ユーザによって布帛がプラテン5へ載置がされて印刷開始ボタン52が押下されることで、印刷処理を開始する。印刷処理では、まず、白インクを吐出する第一キャリッジ10の移動経路が記録開始位置となるように、プラテン5をプラテン駆動モータ7の駆動によって本体の後方(奥側)へ移動させる。次いで、インクジェットプリンタ1は、第一キャリッジ10を左右方向へ移動させながら、印刷データ(CMYKW)における白(W)のデータに従ってインクジェットヘッド11〜14による白インクの吐出を行うことで、1ラインの記録を行う。そして、プラテン5を1ライン分前方へ移動させて次のラインの記録を行い、これらの動作を繰り返し行うことで白色の印刷を完了させる。次いで、インクジェットプリンタ1は、第二キャリッジ20の移動経路が記録開始位置となるようにプラテン5を前方へ移動させて、第一キャリッジ10と同様の動作を第二キャリッジ20に実行させることで、カラーインク(CMYK)の吐出を行う。そして、カラーの印刷が完了すると、布帛の取り外しが可能となる位置まで前方へプラテン5を移動させて、印刷処理を終了する。
次に、図3乃至図5を参照して、パーソナルコンピュータ100について説明する。図3は、パーソナルコンピュータ100の電気的構成を示すブロック図であり、図4は、パーソナルコンピュータ100のRAM112の構成を示す模式図である。また、図5は、パーソナルコンピュータ100のハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)116の構成を示す模式図である。パーソナルコンピュータ100は、例えばUSB等の規格に基づく通信ケーブルによってインクジェットプリンタ1に接続される。そして、パーソナルコンピュータ100では、ユーザが各種アプリケーションを用いて作成した画像データに基づいて印刷データが作成され、この印刷データがインクジェットプリンタ1へ送信されて印刷が行われる。
図3に示すように、パーソナルコンピュータ100には、その制御を司るCPU110が設けられている。そして、CPU110には、ROM111、RAM112、CD−ROMドライブ115、HDD116、表示制御部126、入力検知部127、及びUSBインタフェース129がバス114を介して接続されている。
ROM111には、CPU110が実行するBIOS等のプログラムが記憶されている。CD−ROMドライブ115には記録媒体であるCD−ROM131が挿入され、このCD−ROM131に記録されているデータがCD−ROMドライブ115によって読み出される。CD−ROM131には、本発明に係る印刷データ作成プログラムが組み込まれたプリンタドライバや、このプログラムの実行時に使用される設定やテーブル等のデータが記憶されている。そして、CD−ROMドライブ115によって読み出されたデータは、後述するHDD116に設けられた各種記憶エリア(図5参照)に記憶される。
表示制御部126は、操作画面を表示するためのモニタ133に接続され、このモニタ133の表示を制御する。また、入力検知部127は、ユーザが操作の入力を行うためのキーボード135やマウス136に接続され、これらの入力の検知を行う。そして、USBインタフェース129によって、パーソナルコンピュータ100がインクジェットプリンタ1を含めた外部機器に接続され、データの送受信が可能となる。
RAM112には、図4に示すように、入力画像データ記憶エリア1121、変換CMYKWデータ記憶エリア1122、白色濃度調整データ記憶エリア1123、印刷データ記憶エリア1124、白色最大使用量記憶エリア1125等の各種記憶エリアが設けられている。入力画像データ記憶エリア1121には、印刷データを作成する元になる入力画像データ(図6に示す画像データ141)が一時的に記憶される。変換CMYKWデータ記憶エリア1122には、入力画像データから変換された変換CMYKWデータ146(図6参照)が記憶される。白色濃度調整データ記憶エリア1123には、変換CMYKWデータ146(図6参照)の白色濃度の調整が行われた白色濃度調整データ147(図6参照)が記憶される。印刷データ記憶エリア1124には、白色濃度調整データ147(図6参照)から作成された印刷データ148(図6参照)が記憶される。白色最大使用量記憶エリア1125には、ユーザが設定した白インクの最大使用量が記憶される。これらの各種データについては後述する。
HDD116には、図5に示すように、プログラム記憶エリア1161、プログラム関係情報記憶エリア1162、カラー変換テーブル記憶エリア1163、白変換テーブル記憶エリア1164、画像データ記憶エリア1165、テストパターン記憶エリア1166等の各種記憶エリアが設けられている。プログラム記憶エリア1161には、プリンタドライバ(印刷データ作成プログラム)を始めとするパーソナルコンピュータ100で実行される各種のプログラムが記憶される。プログラム関係情報記憶エリア1162には、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報が記憶される。カラー変換テーブル記憶エリア1163には、RGB空間によって表現される入力画像データの色情報を、CMYK空間によって表現されるレベル(以下、「カラーインクレベル」という。)の情報に変換するためのカラー変換テーブル161(図7参照)が記憶される。白変換テーブル記憶エリア1164には、入力画像データの色情報を白インクレベル(W値)の情報に変換するための白変換テーブル162(図8参照)が記憶される。画像データ記憶エリア1165には、複数の画像データ141が記憶される。テストパターン記憶エリア1166には、被印刷媒体に対してテスト的に印刷するテストパターンデータが記憶されている。これらの詳細については後述する。
次に、図6乃至図8を参照して、本実施の形態の印刷データ作成過程で発生する各データについて説明する。図6は、印刷データ作成過程のデータ推移図であり、図7は、カラー変換テーブル161のデータ構成図である。また、図8は、白変換テーブル162のデータ構成図である。
図6に示すように、印刷データ148を作成するための基になるデータは、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121に記憶されている画像データ141である。この画像データ141は、画像編集用アプリケーション等によって作成されてHDD116の画像データ記憶エリア1165に記憶された画像データのうち、印刷の実行が指示された画像データであり、sRGB形式の256階調で各画素の色が表現されている。sRGB形式とは、IEC(国際電気標準会議)が定める色空間の国際規格であり、デジタルカメラやプリンタ、モニタ等の多くのPC周辺機器では、sRGB形式に則った色調整を行うことで、入力と出力との間の色の差異を極力少なくしている。
そして、画像を構成する各画素のsRGB値が、CMYKW形式のデータである変換CMYKWデータ146に変換される。CMYKW形式とは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、白(W)の5色を用いる色の表現方法であり、C値、M値、Y値、K値、W値の256階調によって各画素の色が表現されて、各インクの吐出量が決定される。この変換CMYKWデータ146への変換には、カラー変換テーブル161及び白変換テーブル162が用いられる。
図7に示すように、カラー変換テーブル161は、sRGB形式の256階調で表現されたデータを、CMYK形式の256階調で表現されるデータに変換するためのテーブルである。そして、各sRGB値に対応するCMYK値が各々定義されている。このカラー変換テーブル161は、公知の手法によって作成されてあらかじめHDD116に記憶されており、画像データ141は、カラー変換テーブル161に従ってCMYK形式のカラーインクレベルデータ143に変換される。なお、カラー変換テーブル161は、印刷媒体が黒の場合に用いられる変換テーブルの一例である。
また、図8に示すように、白変換テーブル162は、sRGB形式の256階調で表現されたデータを、W形式の256階調で表現されるデータに変換するためのテーブルである。この白変換テーブル162は、公知の手法によって作成されてあらかじめHDD116に記憶されており、画像データ141は、白変換テーブル162に従ってW形式の白インクレベルデータ144に変換される。そして、カラーインクレベルデータ143のCMYK値と、白インクレベルデータ144のW値とにより、256階調の変換CMYKWデータ146が構成される。
次に、図9乃至図12を参照して、本発明の特徴である印刷データ作成処理、印刷処理テストパターン及びテストパターン印刷処理について説明する。図9は、パーソナルコンピュータ100で行われる印刷データ作成処理のフローチャートであり、図10は、インクジェットプリンタ1で行われる印刷処理のフローチャートである。図11は、モニタ133に表示される印刷設定画面310の一具体例を示す図である。図12は、第一の実施形態におけるテストパターン250の印刷結果の一例である。図13は、パーソナルコンピュータ100で行われるテストパターン印刷処理のフローチャートである。
まず、図11を参照して、モニタ133に表示される印刷設定画面310について説明する。印刷設定画面310は、白インク最大使用量テスト印刷ボタン311、下地最大使用量調整部312、下地最大使用量表示部313、ハイライト最大使用量調整部314、ハイライト最大使用量表示部315及び印刷ボタン316を備えている。
下地最大使用量調整部312では、色インクの下地として使用する白インクの最大使用量(以下、「下地最大使用量」という。)を設定できる。また、ハイライト最大使用量調整部314では、ハイライト部分で使用する白インクの最大使用量(以下、「ハイライト最大使用量」という。)を設定できる。本実施の形態では、これらに設定される値は、インクジェットプリンタ1の4つのインクジェットヘッド11〜14(図1参照)のうちの1つのインクジェットヘッドが主走査方向へ一回の走査で印刷できる白色の濃度を100%としている。そして、インクジェットヘッド11〜14(図1参照)は全て白(W)インクを吐出するために設けられているため、最大では400%の白色濃度(以下、「白色限界値」という。)の設定ができる。これにより、0%〜400%の間で下地最大使用量及びハイライト最大使用量をそれぞれ設定可能である。
また、下地最大使用量調整部312及びハイライト最大使用量調整部314は、スライダーを用いて調整することができ、その設定値は、下地最大使用量表示部313及びハイライト最大使用量表示部315に表示されるが、これらの値はキーボード135(図3参照)から直接入力できないようになっている。
また、印刷ボタン316を指示することで被印刷媒体に対して、白色濃度が調整された印刷データを印刷することができる。また、白インク最大使用量テスト印刷ボタン311を指示することで被印刷媒体に対して、白色濃度を段階的に変化させたテストパターンを印刷することができる。
次に、図12を参照して、被印刷媒体に印刷されるテストパターン250の印刷画像について説明する。図12は、第一の実施形態におけるテストパターン250の印刷結果の一例である。図12に示すように、被印刷媒体に印刷されるテストパターン250は、下地としての白インクを印刷し、その上に所定の色インクが印刷された下地領域251と、白インクのみが印刷されたハイライト部分であるハイライト領域252と、白色濃度の値を数値で示した濃度指標253から構成されている。本実施形態では、下地領域251には、所定の色インクが左側から「赤色」、「黄色」、「青色」の順に並んでいる。ここで、「赤色」は、シアン(C)を100%,マゼンタ(M)を0%,イエロー(Y)100%,ブラック(K)を0%の色インクで印刷される。また、「黄色」は、シアン(C)を0%,マゼンタ(M)を0%,イエロー(Y)100%,ブラック(K)を0%の色インクで印刷される。また、「青色」は、シアン(C)を100%,マゼンタ(M)を100%,イエロー(Y)0%,ブラック(K)を0%の色インクで印刷される。
濃度指標253は、白インクを吐出しない濃度を0%とし、右側から左側に向かって段階的に白色濃度の値が大きくなるように数値が並んでいる。そして、一番左端の濃度の値は、白色限界値の値となっている。本実施の形態では、右端の値を0%とし、左側へ向かうにつれて40%ごとに、白色濃度を段階的に増加させ、左端の濃度指標253は、400%となっている。また、各濃度指標253の値に対応した白色濃度の白インクで印刷されたハイライト領域252がそれぞれ設けられている。同様に、各濃度指標253の値に対応した白色濃度の白インクを下地として印刷し、その上(白インクが印刷された領域)に所定の色インクで印刷した下地領域251を各白色濃度に対応したハイライト領域252に並列して設けられている。ここで、所定の色インクは、一定の濃度で印刷されている。
テストパターン250は、テストパターンデータとして、予めパーソナルコンピュータのHDD116のテストパターン記憶エリア1166(図5参照)に記憶されている。そして、被印刷媒体をインクジェットプリンタ1に設定した後、印刷設定画面310の白インク最大使用量テスト印刷ボタン311を押すことによりテストパターン250を印刷することが可能となる。なお、ユーザは、被印刷媒体に対して印刷データ148(図6参照)を印刷する前に、テスト的にテストパターン250を印刷することで、被印刷媒体に対して印刷される白色濃度を確認することができる。そして、印刷設定画面310上で下地最大使用量及びハイライト最大使用量を調整することができる。
次に、図9、図11を参照して、印刷データ作成処理の動作について説明する。この動作は、印刷設定画面310の印刷ボタン316が指示されることにより実行される。図9に示すように、印刷データ作成処理が開始されると、ユーザが印刷設定画面310上で指定した下地最大使用量(W1)が取得される。取得された下地最大使用量は、RAM112の白色最大使用量記憶エリア1125にセットされる(S10)。また、同様にユーザが印刷設定画面310上で指定したハイライト最大使用量(W2)が取得され、RAM112の白色最大使用量記憶エリア1125にセットされる(S11)。そして、HDD116の画像データ記憶エリア1165から印刷対象の画像データ141が読み出されて(S12)、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121に入力画像データとしてセットされる(S13)。
次に、画像データ141によって表わされる画像を構成する複数の画素の1つが、読み込まれ、その画素(以下、「注目画素」という。)のsRGB値が取得される(S14)。そして、入力画像データ記憶エリア1121に記憶されている画像データ141が、変換CMYKWデータ146に変換される(S15)。この処理では、先述したようにカラー変換テーブル161及び白変換テーブル162が参照されて、カラーインクレベルデータ143への変換と、白インクレベルデータ144への変換とを介して変換CMYKWデータ146への変換が行われる。そして、変換された変換CMYKWデータ146がRAM112の変換CMYKWデータ記憶エリア1122に記憶される。
次に、注目画素のC、M、Y、Kの全ての階調値がゼロであるか否かが判断される(S16)。C=M=Y=K=0であれば(S16:YES)、その注目画素の白インクはカラーインクの下地として吐出されるのではなく、白色を表現するために吐出される。すなわち、その注目画素は、所謂ハイライト部分の白を表現する画素である。そして、ハイライトの白色データを作成する処理が行われる(S17)。ここで、注目画素の白色の階調値をW0、ハイライト最大使用量をW2、インクジェットプリンタ1の全白色のインクジェットヘッド11〜14の白色限界値をWmaxとすると、ハイライトの白色データ(W)は、W=W0×W2/Wmaxとして算出される。つまり、白色限界値(Wmax)に対するハイライト最大使用量(W2)が、注目画素の白色の階調値に乗じられる。これにより、ハイライトの白色データ(W)は、階調値が調整された値となる。
ハイライト最大使用量(W2)を最大の濃度である白色限界値(Wmax)と同一の値に設定すると、ハイライトの白色データ(W)は、変化しない。そして、ハイライト最大使用量(W2)を小さくすればするほど算出される注目画素の白色の階調値(W0)は、ゼロに近づく。これにより、注目画素の白色の階調値(W0)を白色限界値(Wmax)以下に調整することができる。
また、C=M=Y=K=0でなければ(S16:NO)、その注目画素は、色インクの下地となる白色の画素である。そして、色インクの下地としての白色データを算出する処理が行われる(S18)。ここで、下地最大使用量をW1とすると、下地の白色データ(W)は、W=W0×W1/Wmaxとして算出される。これにより、上記ハイライトの白色データ(W)と同様に、注目画素の白色の階調値(W0)を白色限界値(Wmax)以下に調整することができる。
次に、算出された白色データ(W)が注目画素の白色の階調値に設定され(S19)、白色濃度調整データ147として白色濃度調整データ記憶エリア1123にセットされる。
そして、上記一連の処理(S14〜S19)が画像を構成する全ての画素に対して行われたか否かの判断が行われる(S20)。全ての画素について処理が行われていなければ(S20:NO)、S14へ戻り、画像を構成する次の順の画素に対してS14〜S19の処理を行う。画像を構成する全ての画素に対して上記一連の処理が行われると(S20:YES)、白色濃度調整データ147に対して公知の誤差拡散処理(S21)が行われることにより、CMYKW形式の2階調(吐出させるか否か)で各画素の色が表現される印刷データ148が作成されることとなる。そして、印刷データ148をインクジェットプリンタ1へ送信する処理が行われる(S22)。この処理により、インクジェットプリンタ1側で印刷データ148を被印刷媒体に対して印刷する印刷処理が実行される。この印刷処理については、後述する。そして、印刷データ作成処理は終了する。
次に、図10を参照して、インクジェットプリンタ1で実行される印刷処理の動作について説明する。この印刷処理が行われる前に、インクジェットプリンタ1のプラテン5(図1参照)に、被印刷媒体(例えば、Tシャツ等の布帛)を載置しておく必要がある。
図10に示す印刷処理の動作は、インクジェットプリンタ1の電源がONになると実行される。印刷処理が実行されると、パーソナルコンピュータ100より印刷データを受信したか否かの判断が行われる(S31)。通常は、印刷データを受信待ち状態のため(S31:NO)、S31の判断を繰り返す。パーソナルコンピュータ100で実行される印刷データ作成処理で印刷データが送信されると(図9:S22)、インクジェットプリンタ1は印刷データを受信し(S31:YES)、印刷データを取得する(S32)。そして、RAM62に設けられた印刷データ記憶領域(図示外)に印刷データを記憶する。印刷データを受信したことを示す、データ受信ランプ57(図2参照)が点灯する。
その後、印刷開始ボタン52(図1参照)が押されたか否かの判断が行われる(S33)。印刷開始ボタン52が指示されるまでは、待ち状態のため(S33:NO)、S33の判断を繰り返す。印刷開始ボタン52が指示されると(S33:YES)、印刷データをRAM62の印刷データ記憶領域(図示外)から取得する。ここで、第一キャリッジ10及び第二キャリッジ20を主走査方向へ走査すると共に、プラテン5を副走査方向に走査することで被印刷媒体を印刷可能な位置に移動する。そして、第一キャリッジ10に設けられているインクジェットヘッド11〜14及び第二キャリッジ20に設けられているインクジェットヘッド21〜24からインクを吐出し、被印刷媒体に対して印刷を行う(S34)。そして、被印刷媒体に対する印刷が終了すると、印刷処理は終了する。
次に、図13を参照して、インクジェットプリンタ1で実行されるテストパターン250の印刷処理の動作について説明する。図13は、パーソナルコンピュータ100で行われるテストパターン印刷処理のフローチャートである。また、このテストパターンの印刷処理が行われる前に、プラテン5に対してテスト的に印刷する被印刷媒体(例えば、Tシャツ等の布帛からなる被印刷媒体)を載置しておく必要がある。
印刷設定画面310(図11参照)の白インク最大使用量テスト印刷ボタン311(図11参照)が指示されると、テストパターンの選択が行われる(S41)。ここで、印刷設定画面310でテストパターンの印刷を指示するボタンに対応したテストパターンが選択される。本実施形態では、白インク最大使用量テスト印刷ボタン311に対応した、所定のテストパターン250(図12参照)が選択される。そして、あらかじめHDD116のテストパターン記憶エリア1166に記憶されているテストパターンデータが取得され(S42)、インクジェットプリンタ1に印刷データとして送信され(S43)、インクジェットプリンタ1でテストパターン250(図12参照)の印刷が行われる。この印刷処理は、図10に示す、印刷処理と同様のため説明を省略する。
以上説明したように、上記した第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100により、色インクの下地用に使用する白色の濃度である下地最大使用量と、ハイライト部分に使用する白色の濃度であるハイライト最大使用量とを取得することができる。そして、HDD116の画像データ記憶エリア1165(図5参照)から印刷対象の画像データ141(図6参照)が読み出されて、画像を構成する複数の画素の1つが、順に注目画素となり、白色濃度を調整する処理が行われる。この処理では、白色限界値に対する下地最大使用量の割合が算出され、下地用に使用する白色に対して濃度の調整が行われる。また、白色限界値に対するハイライト最大使用量の割合が算出され、ハイライト部分に使用する白色に対して濃度の調整が行われる。そして、画像を構成する全ての画素に対して白色濃度を調整する処理が行われた印刷データに変換される。そして、誤差拡散処理が行われ、インクジェットプリンタ1に印刷データが送信される。
また、インクジェットプリンタ1は、パーソナルコンピュータ100より印刷データ148を受信する。その後、インクジェットプリンタ1の印刷開始ボタン52(図1参照)が指示されると、インクジェットヘッド11〜14,21〜24が制御され、被印刷媒体に対して印刷データ148を印刷する。
さらに、印刷設定画面310の白インク最大使用量テスト印刷ボタン311が指示されると、パーソナルコンピュータ100は、HDD116のテストパターン記憶エリア1166に記憶されているテストパターンデータを取得し、インクジェットプリンタ1に送信する。そして、インクジェットプリンタ1は、送信されたテストパターンデータに基づいて白色濃度が段階的に変化したテストパターン250を被印刷媒体に対して印刷する。
その結果、ユーザは適切な白インクの量を各々の設定値に設定することで、白インクを使った高画質の印刷データを作成することが可能となる。また、ユーザは、テストパターンを被印刷媒体に対して印刷することで、段階的に濃度が変化した白色を確認することができる。そして、下地最大使用量とハイライト最大使用量を各々調整できるため、必要以上に白インクを使うことがなくなり、印刷コストを削減できる。
尚、上記第一の実施形態において、インクジェットプリンタ1が本発明の「印刷装置」に該当し、インクジェットヘッド11〜14,21〜24が「印刷ヘッド」に該当する。また、下地最大使用量及びハイライト最大使用量が、「最大値」に該当し、白色限界値が、「限界値」に該当する。また、テストパターン250が「第3テストパターンデータ」に該当し、濃度指標が、「指標」に該当する。
また、図9のS10で下地最大使用量を白色最大使用量記憶エリア1125にセットするCPU110が「第1最大値設定手段」として機能する。また、S11でハイライト最大使用量を白色最大使用量記憶エリア1125にセットするCPU110が「第2最大値設定手段」として機能する。また、図9のS12で入力画像データ記憶エリア1121に入力画像データとしてセットするCPU110が「画像記憶手段」として機能する。また、図9のS15でsRGB値をCMYKの256値に変換するパーソナルコンピュータ100のCPU110が「画像データ変換手段」として機能する。また、図9のS16で注目画素の白色を判断するCPU110が「印刷データ判断手段」として機能し、図9のS17、及びS18で白色の階調値を算出するCPU110が「白色階調値算出手段」として機能する。また、CD−ROM131が「記録媒体」に該当し、プラテン5が「媒体支持手段」に該当する。
また、HDD116のテストパターン記憶エリア1166が「テストパターンデータ記憶手段」に該当する。また、図13のS41でテストパターンを選択するCPU110が「テストパターンデータ選択手段」として機能し、S43のインクジェットプリンタ1にテストパターンデータを送信するCPU110が「送信手段」として機能する。
次に、本発明の第二の実施形態について、図9、図14乃至図17を参照して説明する。図14は、パーソナルコンピュータ200で行われる下地の白色データ作成処理のフローチャートであり、図15は、パーソナルコンピュータ200で行われるハイライトの白色データ作成処理のフローチャートである。図16は、モニタ133に表示される印刷設定画面320の一具体例を示す図である。図17は、第二の実施形態におけるテストパターン260の印刷結果の一例である。
尚、第二の実施形態におけるパーソナルコンピュータ200は、第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100の変形例であり、下地最大使用量及びハイライト最大使用量に、白色限界値より大きい値を設定できる点に特徴を有する。このパーソナルコンピュータ200は、図14及び図15に示す処理以外は第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100と同じである。よって、同一の構成や処理については、この説明を省略する。
まず、図16を参照して、印刷設定画面320について説明する。印刷設定画面320では、第一の実施形態の印刷設定画面310と同様な構成であるが、下地最大使用量及びハイライト最大使用量に設定する白色濃度は、白色限界値より大きい値を設定することができる。第二の実施形態では、0%〜800%の間で白色濃度が設定可能である。ここで、400%より大きな白色濃度が設定されると、インクジェットプリンタ1の白色のインクジェットヘッド11〜14が主走査方向へ2回走査し、白色インクを吐出する。これにより、白色限界値より大きい値の白色濃度が設定された場合でも、それに対応した白色濃度で被印刷媒体に対して印刷が可能である。
次に、図17を参照して、被印刷媒体に対してテスト的に印刷されるテストパターン260の印刷画像について説明する。このテストパターン260は、印刷設定画面320の白インク最大使用量テスト印刷ボタン321が指示されると、被印刷媒体に対して印刷される。第一の実施形態と同様に、下地としての白インクを印刷し、その上に所定の色インクが印刷された下地領域261と、白インクのみが印刷されたハイライト部分であるハイライト領域262と、白色濃度の値を数値で示した濃度指標263から構成されている。ただし、本実施の形態では、右端の値を0%とし、右側から左側に向かって80%ごとに白色濃度が段階的に増加させた値となっている。そして、左端の濃度指標263は、800%となっている。そして、ハイライト領域652は、各濃度指標253の値に対応した白色濃度の白インクで印刷されている。同様に、下地領域261も、各濃度指標263に対応した白色濃度の白インクで印刷され、その上に所定の色インクで印刷されている。
次に、図14乃至図16を参照して、下地の白色データ作成処理及びハイライトの白色データ作成処理の動作について説明する。この動作は、印刷設定画面320(図16参照)の印刷ボタン322が指示されて動作する印刷データ作成処理(図9参照)から実行される。印刷ボタン322が指示されると、第一の実施形態と同様に印刷データ作成処理が開始される。この印刷データ作成処理は、第一の実施形態と同様のため説明を省略する。
次に、図14を参照して、下地の白色データ作成処理の動作について説明する。印刷データ作成処理の動作中に、色インクの下地としての白色データを算出する処理が行われると(図9:S18)、注目画素の白色データ(W)は、第1白色データ(Wa),第2白色データ(Wb)のデータ形式となる。ここで、Waは、白色のインクジェットヘッド11〜14が主走査方向への1回目の走査で、被印刷媒体に対して印刷する白色のデータに対応しており、Wbは、2回目の走査で被印刷媒体に対して印刷する白色のデータに対応している。
まず、RAM112の白色最大使用量記憶エリア1125にセットされた下地最大使用量(W1)が白色限界値である400%より大きいか否かが判断される(S61)。下地最大使用量(W1)が400%より大きいと判断されると(S61:YES)、Wa=255,Wb=W0×(W1−400)/400として算出される(S62)。ここで、W0は、注目画素の白色の階調値である。
つまり、1回目の走査で印刷する第1白色データ(Wa)には、白色限界値に対応した白色の階調値が設定される。また、2回目の走査で印刷する第2白色データ(Wb)には、下地最大使用量から白色限界値を差し引いた値と、白色限界値との割合が算出され、その割合を注目画素の白色の階調値に乗じた値が設定される。そして、下地の白色データ作成処理が終了し、算出されたWa,Wbを注目画素の白色の階調値に設定し(図9:S19)、CMYKWaWbの形式の白色濃度調整データ147として白色濃度調整データ記憶エリア1123にセットされる。
下地最大使用量(W1)が400%以下であると判断されると(S61:NO)、Wa=0,Wb=W0×W1/400として算出される(S63)。ここで、W0は、注目画素の白色の階調値である。つまり、1回目の走査で印刷する第1白色データ(Wa)には、ゼロの階調値が設定され、2回目の走査で印刷する第2白色データ(Wb)には、下地最大使用量に対する下地最大使用量の割合に注目画素の白色の階調値(W0)を乗じた階調値が設定される。そして、下地の白色データ作成処理が終了し、算出されたWa,Wbを注目画素の白色の階調値に設定し(図9:S19)、CMYKWaWbの形式の白色濃度調整データ147として白色濃度調整データ記憶エリア1123にセットされる。
次に、図15を参照して、ハイライトの白色データ作成処理の動作について説明する。この動作は、印刷データ作成処理の動作中にハイライトの白色データを算出する処理が行われると(図9:S17)、実行される。この処理も上記の下地の白色データ作成処理と同様に、注目画素の白色データ(W)は、第1白色データ(Wa),第2白色データ(Wb)のデータ形式となる。
まず、RAM112の白色最大使用量記憶エリア1125にセットされたハイライト最大使用量(W2)が400%以上か否かが判断される(S71)。ハイライト最大使用量(W2)が400%より大きいと判断されると(S71:YES)、Wa=255,Wb=W0×(W2−400)/400として算出される(S72)。ここで、W0は、注目画素の白色の階調値である。つまり、1回目の走査で印刷する第1白色データ(Wa)には、白色限界値に対応した白色の階調値が設定され、2回目の走査で印刷する第2白色データ(Wb)には、ハイライト最大使用量から白色限界値を差し引いた値と、白色限界値との割合が算出され、その割合を注目画素の白色の階調値に乗じた値が設定される。そして、ハイライトの白色データ作成処理が終了し、算出されたWa,Wbを注目画素の白色の階調値に設定し(図9:S19)、CMYKWaWbの形式の白色濃度調整データ147として白色濃度調整データ記憶エリア1123にセットされる。
ハイライト最大使用量(W2)が400%以下であると判断されると(S71:NO)、Wa=0,Wb=W0×W2/400として算出される(S73)。ここで、W0は、注目画素の白色の階調値である。つまり、1回目の走査で印刷する第1白色データ(Wa)には、ゼロの階調値が設定され、2回目の走査で印刷する第2白色データ(Wb)には、ハイライト最大使用量に対するハイライト最大使用量の割合に注目画素の白色の階調値(W0)を乗じた階調値が設定される。そして、ハイライトの白色データ作成処理が終了し、算出されたWa,Wbを注目画素の白色の階調値に設定し(図9:S19)、CMYKWaWbの形式の白色濃度調整データ147として白色濃度調整データ記憶エリア1123にセットされる。
次に、第一の実施形態と同様に、作成した印刷データを被印刷媒体に印刷する処理が行われる。ここで、印刷処理(図10参照)は、第一の実施形態と同様であるが、被印刷媒体に対して印刷を行う(図10:S34)際、白インクを吐出する第一キャリッジ10は、主走査方向へ2度、走査する。つまり、CMYKWaWb形式の印刷データの第1白色データ(Wa)が主走査方向への1回目の走査で、被印刷媒体に対して印刷する白色のデータに対応しており、第1白色データ(Wb)が、2回目の走査で被印刷媒体に対して印刷する白色のデータに対応している。
また、印刷設定画面320の白インク最大使用量テスト印刷ボタン321が指示されることによって、インクジェットプリンタ1で実行されるテストパターン260の印刷処理は、第一の実施形態と同様の処理のため、説明を省略する。
以上説明したように、上記した第二の実施形態のパーソナルコンピュータ200によると、下地最大使用量及びハイライト最大使用量に、白色限界値より大きな値を設定できる。そして、印刷データ作成処理が実行されると、被印刷媒体に対して、白色のインクジェットヘッド11〜14が複数回印刷可能なデータ形式の白色の階調値を算出する。これにより、被印刷媒体に対して、白色のインクジェットヘッド11〜14が複数回印刷するので、より濃度の濃い白色を被印刷媒体に対して印刷することができる。
なお、第二の実施形態では、印刷データの形式は、白色のインクジェットヘッド11〜14を2回、主走査方向へ走査するため、CMYKWaWb形式となっているが、3回以上印刷するようなデータ形式であっても問題はない。例えば、白色のインクジェットヘッド11〜14をn回動かし、被印刷媒体に対してn回印刷する場合、白色であるWのデータをn個(Wa〜Wn)作成する。そして、n−1個の白色であるWのデータに最大の階調値である255を設定し、最後のn個目の白色データに残りの濃度に対応する白色の階調値を設定し、CMYKWa〜Wn形式の印刷データ148を作成すればよい。
尚、上記した第二の実施形態において、図14及び図15のS61,S71で下地最大使用量及びハイライト最大使用量が白色限界値より大きいか否かを判断するパーソナルコンピュータ200のCPU110が、「最大値判断手段」として機能する。
次に、本発明の第三の実施形態について、図18乃至図23を参照して説明する。図18は、第三の実施形態のインクジェットプリンタ500の電気的構成を示すブロック図であり、図19は、パーソナルコンピュータ300のHDD216の構成を示す模式図である。図20は、白インク最大使用量テーブル210の模式図であり、図21は、第三の実施形態のパーソナルコンピュータ300で行われる白色最大使用量決定処理のフローチャートである。図22は、第三の実施形態のインクジェットプリンタ500で行われる測色処理のフローチャートであり、図23は、モニタ133に表示される印刷設定画面340の一具体例を示す図である。
尚、第三の実施形態におけるパーソナルコンピュータ300は、第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100の変形例である。また、第三の実施形態におけるインクジェットプリンタ500は、第一の実施形態におけるインクジェットプリンタ1の変形例である。パーソナルコンピュータ300は、被印刷媒体の印刷面の輝度値(L*値)を測定する指示をインクジェットプリンタ500に対して行い、インクジェットプリンタ500より輝度値のデータを受信する。そして、受信した輝度値のデータに基づいて最大使用量を設定できる点に特徴を有する。
また、図18に示すように、インクジェットプリンタ500は、被印刷媒体の印刷面を測色する測色計73を備え、測色計73により測色することによって得られた輝度値を取得し、パーソナルコンピュータ300へ送信できる点に特徴を有する。このパーソナルコンピュータ300は、図21に示す処理以外は第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100と同じである。また、このインクジェットプリンタ500は、図22に示す処理以外は第一の実施形態におけるインクジェットプリンタ1と同じである。よって、同一の構成や処理については、この説明を省略する。
まず、図23を参照して、モニタ133に表示される印刷設定画面340について説明する。印刷設定画面340には、印刷ボタン342,印刷メディアの測色ボタン341,輝度値表示エリア343が設けられている。印刷ボタン342を指示することで被印刷媒体に対して、白色濃度が調整された印刷データを印刷することができる。また、インクジェットプリンタ500に被印刷媒体をセットした後、印刷メディアの測色ボタン341を指示することで、インクジェットプリンタ500は、被印刷媒体の印刷面を測色し、輝度値を取得する。そして、取得された輝度値が印刷設定画面340上の輝度値表示エリア343に表示される。なお、この輝度値表示エリア343に表示された輝度値は変更できないようになっている。
次に、図18、図19を参照して、第三の実施形態の電気的構成を説明する。第三の実施形態のパーソナルコンピュータ300の電気的構成は、上記の弟一〜第三の実施形態と同一のものであるが、HDD216には、白インク最大使用量テーブル記憶エリア1167が設けられている。この白インク最大使用量テーブル記憶エリア1167には、白インク最大使用量が設定された白インク最大使用量テーブル210(図20参照)が設けられている。また、インクジェットプリンタ500には、被印刷媒体の印刷面の測色をする測色計73が設けられており、バス65を介して、CPU60に接続されている。なお、この測色計73は、周知の分光測色計である。
次に、図20を参照して、HDD116の白インク最大使用量テーブル記憶エリア1167に記憶されている白インク最大使用量テーブル210の構成について説明する。図20に示すように、白インク最大使用量テーブル210は、輝度値(L*値)の記憶領域211と輝度値(L*値)に基づいた白インク最大使用量の記憶領域212とから構成されている。白インク最大使用量は、インクジェットプリンタ500の1つのインクジェットヘッドの白色限界値を100%としている。第三の実施形態のインクジェットヘッド11〜14(図1参照)は全て白(W)インクを吐出するために設けられており、対応する輝度値(L*値)に基づいた0%〜400%の間の白インク最大使用量の濃度の値が設定されている。
次に、図21を参照して、パーソナルコンピュータ300で行われる測色指示がされた際に実行される白色最大使用量決定処理の動作について説明する。この動作は、印刷設定画面340(図23参照)の印刷メディアの測色ボタン341が指示されることにより実行される。図21に示すように、白色最大使用量決定処理が開始されると、インクジェットプリンタ500に対して被印刷媒体の印刷面を測色させる信号が送信される(S91)。そして、インクジェットプリンタ500から輝度値のデータを受信したか否かの判定が行われる(S92)。ここで、インクジェットプリンタ500には、測色計73が備えられており、パーソナルコンピュータ300からの信号を受け取ることで測色を行う測色処理が開始される。そして、インクジェットプリンタ500は、被印刷媒体の印刷面の輝度値を取得し、パーソナルコンピュータ300へ返信する。この測色処理については、後述する。
インクジェットプリンタ500から輝度値のデータを受信していない場合(S92:NO)、受信待ち状態となり、S92へ戻る。インクジェットプリンタ500から送信された輝度値を受信すると(S92:YES)、輝度値を取得する(S93)。そして、取得した輝度値を印刷設定画面340(図23参照)上の輝度値表示エリア343に表示する(S94)。また、取得した輝度値に基づいて白色インク最大使用量を取得する処理が行われる(S95)。白色インク最大使用量は、HDD216の白インク最大使用量テーブル記憶エリア1167に記憶されている白インク最大使用量テーブル210(図20参照)より取得される。次に、取得した白色インク最大使用量は、RAM112の白色最大使用量記憶エリア1125にセットされる(S96)。
次に、図22を参照して、インクジェットプリンタ500で行われる測色処理について説明する。この動作は、インクジェットプリンタ500の電源がONになると実行される。そして、パーソナルコンピュータ300よりインクジェットプリンタ500に対して被印刷媒体の印刷面を測色させる信号を受信したか否かの判断が行われる(S101)。信号を受信するまでは、待ち状態のため(S101:NO)、S101の判断を繰り返す。パーソナルコンピュータ300より信号を受信すると(S101:YES)、インクジェットプリンタ500に設けられている測色計73を制御し、被印刷媒体の印刷面の測色を行う(S102)。そして、測色されて得られた輝度値をパーソナルコンピュータ300へ送信し(S103)、S101へ戻る。
また、印刷設定画面340(図23参照)の印刷ボタン342が指示されることにより実行される印刷データ作成処理の動作は、第一の実施形態において、白色最大使用量記憶エリア1125にセットされた(図21:S96)白色最大使用量に基づいて行われる。その際、下地最大使用量とハイライト最大使用量が同一の値である白色最大使用量となり、処理される。この印刷データ作成処理の動作については、説明を省略する。
以上説明したように、上記した第三の実施形態のパーソナルコンピュータ300によると、被印刷媒体の印刷面の輝度のデータを受信し、最適な白色濃度を白インク最大使用量テーブル210から取得し、設定することができる。これにより、ユーザは、実際に被印刷媒体に対してテストパターン等を印刷することなく、適切な白インクの最大使用量で印刷することができる。
尚、上記第三の実施形態において、インクジェットプリンタ500が「印刷装置」に該当し、白インク最大使用量テーブル210が「濃度テーブル」に該当する。また、図21のS93で輝度値を取得するパーソナルコンピュータ300のCPU110が「輝度受信手段」として機能する。また、図21のS95、S96で輝度値に基づいて白色インク最大使用量を取得するパーソナルコンピュータ300のCPU110が「濃度決定手段」として機能する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、様々な変形が可能であることは言うまでもない。まず、上記実施形態では、sRGB形式の画像データ141が、カラー変換テーブル161及び白変換テーブル162によってCMYKW形式の印刷データ148に変換される場合を例示したが、このようなデータ形式は任意に変更可能である。例えば、画像データ141はCMYK形式やHSV形式等の他の色空間によって表現されるデータであってもよい。そして、カラー変換テーブル161及び白変換テーブル162は、画像データ141の変換を可能とするようにデータ形式の対応を定義していればよい。また、印刷データ148のデータ形式も、例えばCMYW形式等の他のデータ形式を採用することができる。さらに、データの階調も256階調に限られない。
また、白色濃度調整データ147に対して公知の誤差拡散処理を行うことによって、印刷データ148が作成されるが、作成方法はこれに限定しない。例えば、閾値を設定し、その閾値に応じて白色濃度調整データ147をCMYKW形式の2階調(吐出させるか否か)にする周知の閾値法を用いて印刷データ148を作成するようにしてもよい。
また、インクジェットプリンタ1の構成も適宜変更が可能である。上記実施形態のインクジェットプリンタ1は、白インクを吐出する第一キャリッジ10、及びカラーインクを吐出する第二キャリッジ20の2つのキャリッジを備え、各キャリッジに4つずつ配設されているインクジェットヘッド11〜14,21〜24からインクを吐出させる。しかし、5つのインクジェットヘッドを有するキャリッジを1つ備えたインクジェットプリンタにも、本発明に係る印刷データ作成装置によって作成された印刷データの印刷を実行させることが可能である。また、ブラック(K)のインクを使用しないインクジェットプリンタであってもよい。
また、インクジェットプリンタ1のプラテン5を副走査方向へ走査し、第一キャリッジ10及び第二キャリッジ20を主走査方向へ走査することで、被印刷媒体を印刷可能な位置に移動しているが、プラテン5が固定されていて、第一キャリッジ10及び第二キャリッジ20を双方向(副走査方向及び主走査方向)に移動するようにしてもよい。また、逆に第一キャリッジ10及び第二キャリッジ20を固定し、プラテン5を双方向に移動するようにしてもよい。
また、第一又は二の実施形態では、下地最大使用とハイライト最大使用量を別々に設定できるが、同じ値を設定するようにしても問題はない。これについては、図9、図24を参照して説明する。図24は、モニタ133に表示される印刷設定画面330の一具体例を示す図である。
まず、図24を参照して、印刷設定画面330について説明する。印刷設定画面330では、色インクの下地に使用する白インク及びハイライト部分に使用する白インクを区別せず、同一の値として白インクの最大の使用量を白インク最大使用量調整部332に設定可能である。そして、白インク最大使用量調整部332で設定された値(以下、「白色最大使用量」という。)が、白インク最大使用量表示部334に表示される。その他の印刷設定画面330の構成は、第一の実施形態と同様である。
また、モニタ133に表示される印刷設定画面330(図24参照)の印刷ボタン333が指示されることにより実行される印刷処理であるが、第一の実施形態において、下地最大使用量とハイライト最大使用量が同一の値となり、白色最大使用量に基づいて行われる。この処理の動作については、説明を省略する。また、白インク最大使用量テスト印刷ボタン331が指示されることにより実行されるテストパターン印刷処理であるが、第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
また、第一又は二の実施形態では、被印刷媒体に対して白色濃度を段階的に増加させたテストパターンを印刷できるが、そのテストパターンの構成は、下地領域とハイライト領域が別々に選択され、印刷されても問題はない。これについては、図25乃至図27を参照して説明する。図25は、モニタ133に表示される印刷設定画面350の一具体例を示す図である。図26は、変形例におけるテストパターン270の印刷結果の一例である。図27は、変形例におけるテストパターン280の印刷結果の一例である。
まず、図25を参照して、印刷設定画面350について説明する。印刷設定画面350では、下地領域のテストパターンを印刷できる下地の白インク最大使用量テスト印刷ボタン351及びハイライト領域のテストパターンを印刷できるハイライトの白インク最大使用量テスト印刷ボタン352を備えている。その他の構成は、第一の実施形態の印刷設定画面310(図11参照)と同様である。
次に、図26を参照して、テストパターン270について説明する。テストパターン270は、テストパターンデータとして、予めパーソナルコンピュータのHDD116のテストパターン記憶エリア1166に記憶されている。このテストパターン270は、下地領域271と、濃度指標272とから構成され、第一の実施形態と同様に段階的に白色濃度の値が変化するように並んでいる。そして、このテストパターン270は、印刷設定画面350の下地の白インク最大使用量テスト印刷ボタン351が指示されることにより、被印刷媒体に対して印刷される。
次に、図27を参照して、テストパターン280について説明する。テストパターン280は、テストパターンデータとして、予めパーソナルコンピュータのHDD116のテストパターン記憶エリア1166に記憶されている。このテストパターン280は、ハイライト領域281と、濃度指標282とから構成され、第一の実施形態と同様に段階的に白色濃度の値が変化するように並んでいる。そして、このテストパターン280は、印刷設定画面350のハイライトの白インク最大使用量テスト印刷ボタン352が指示されることにより、被印刷媒体に対して印刷される。
以上のように、テストパターン270及びテストパターン280は、被印刷媒体に対して別々に印刷されるため、ユーザは、目的に応じたテストパターンを被印刷媒体に対して印刷することができる。
尚、テストパターン270の下地領域271が、本発明の「第1テストパターン」に相当し、テストパターン280のハイライト領域281が「第2テストパターン」に相当する。
また、テストパターンデータは、パーソナルコンピュータのHDD116のテストパターン記憶エリア1166に記憶されているが、外部の記憶媒体(CD−ROM等)から取得してもよい。また、インクジェットプリンタ1,500のROM61に記憶されていて、パーソナルコンピュータからの印刷指示を受けてテストパターンデータをROM61から取得するようにしてもよい。その際、ROM61に複数のテストパターン(例えば、テストパターン250,270,280)が記憶されていて、その中から選択するようにしてもよい。
また、インクジェットプリンタ1,500のROM61にテストパターンデータが、記憶されていて、テストパターンデータをROM61から取得するようにしてもよい。その際、ROM61に複数のテストパターン(例えば、テストパターン250,270,280)が記憶されていて、その中から選択するようにしてもよい。ここで、ROM61が「データ記憶手段」に該当する。
また、インクジェットプリンタ1,500に、外部の記憶媒体からテストパターンを入力し、一時的にインクジェットプリンタ1,500のRAM62に記憶できるようにし、テストパターンを印刷するようにしてもよい。ここで、外部の記憶媒体からテストパターンを入力する処理をするCPUが、「テストパターンデータ入力手段」に該当し、RAM62が「入力データ記憶手段」に該当する。
インクジェットプリンタ1の平面図である。 インクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ100の電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ100のRAM112の構成を示す模式図 パーソナルコンピュータ100のHDD116の構成を示す模式図である。 印刷データ作成過程のデータ推移図である。 カラー変換テーブル161のデータ構成図である。 白変換テーブル162のデータ構成図である。 パーソナルコンピュータ100で行われる印刷データ作成処理のフローチャートである。 インクジェットプリンタ1で行われる印刷処理のフローチャートである。 モニタ133に表示される印刷設定画面310の一具体例を示す図である。 第一の実施形態におけるテストパターン250の印刷結果の一例である。 パーソナルコンピュータ100で行われるテストパターン印刷処理のフローチャートである。 パーソナルコンピュータ200で行われる下地の白色データ作成処理のフローチャートである。 パーソナルコンピュータ200で行われるハイライトの白色データ作成処理のフローチャートである。 モニタ133に表示される印刷設定画面320の一具体例を示す図である。 第二の実施形態におけるテストパターン260の印刷結果の一例である。 第三の実施形態のインクジェットプリンタ500の電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ300のHDD216の構成を示す模式図である。 白インク最大使用量テーブル210の模式図であり、 第三の実施形態のパーソナルコンピュータ300で行われる白色最大使用量決定処理のフローチャートである。 第三の実施形態のインクジェットプリンタ500で行われる測色処理のフローチャートである。 モニタ133に表示される印刷設定画面340の一具体例を示す図である。 モニタ133に表示される印刷設定画面330の一具体例を示す図である。 モニタ133に表示される印刷設定画面350の一具体例を示す図である。 変形例におけるテストパターン270の印刷結果の一例である。 変形例におけるテストパターン280の印刷結果の一例である。
符号の説明
1,500 インクジェットプリンタ
5 プラテン
11〜14,21〜24 インクジェットヘッド
60 CPU
61 ROM
62 RAM
71 ヘッド駆動部
72 モータ駆動部
73 測色計
100,200,300 パーソナルコンピュータ
110 CPU
111 ROM
112 RAM
115 CD−ROMドライブ
116 HDD
131 CD−ROM
135 キーボード
136 マウス
141 画像データ
146 変換CMYKWデータ
148 印刷データ
210 白インク最大使用量テーブル
250,260,270,280 テストパターン
251,261,271 下地領域
252,262,282 ハイライト領域
253,263,273,283 濃度指標
1167 白インク最大使用量テーブル記憶エリア

Claims (21)

  1. 画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、
    印刷データの作成に用いる白色濃度の最大値を設定する最大値設定手段と、
    前記画像データを入力する画像入力手段と、
    当該画像入力手段により入力された前記画像データを記憶する画像記憶手段と、
    当該画像記憶手段に記憶された前記画像データを構成する各画素データを、白色を含む色材色のデータによって表現される変換データに変換する画像データ変換手段と、
    当該画像データ変換手段により変換された前記変換データによって表される白色濃度が前記最大値以下になるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出する白色階調値算出手段と
    を備えたことを特徴とする印刷データ作成装置。
  2. 前記白色階調値算出手段は、前記印刷装置において印刷可能な白色濃度の限界値に対する前記最大値の割合を算出し、その割合を、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データの白色の階調値に乗じることによって、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする請求項1に記載の印刷データ作成装置。
  3. 前記印刷データを構成する各画素データの白色のデータは、
    被印刷媒体に対して色インクを印刷する際に下地として白色を印刷する下地白色データと、
    被印刷媒体に対してハイライト部分の白色を印刷するハイライト白色データとのいずれかであり、
    前記最大値設定手段は、
    前記下地白色データで使用する白色濃度の最大値を設定する第1最大値設定手段と、
    前記ハイライト白色データで使用する白色濃度の最大値を設定する第2最大値設定手段とから構成され、
    前記印刷データ作成装置は、前記印刷データを構成する前記各画素データの白色のデータが前記下地白色データか前記ハイライト白色データかを判断する印刷データ判断手段を備え、
    前記白色階調値算出手段は、
    前記印刷データ判断手段により前記印刷データを構成する前記各画素データの白色のデータが前記下地白色データであると判断された場合に、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データによって表される白色濃度が、前記第1最大値設定手段で設定された最大値以下となるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出し、
    前記印刷データ判断手段により前記印刷データを構成する各画素データの白色のデータが前記ハイライト白色データであると判断された場合に、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データの白色濃度が、前記第2最大値設定手段で設定された最大値以下になるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷データ作成装置。
  4. 前記印刷装置の印刷ヘッドが主走査方向へ一回の走査で印刷できる白色の最大濃度である濃度限界値よりも前記最大値設定手段に設定された前記最大値が、大きいか否かを判断する最大値判断手段を備え、
    前記白色階調値算出手段は、前記最大値判断手段により、前記最大値が前記濃度限界値よりも大きいと判断された場合に、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データにより表される白色を前記印刷装置で印刷可能な形式に変換することによって、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  5. 前記白色階調値算出手段は、前記最大値判断手段により、前記最大値が前記濃度限界値よりも大きいと判断された場合に、前記最大値を前記濃度限界値で除算することによって商と余りとを算出し、前記商の値に対応した数の第1白色データと、前記余りに対応した1つの第2白色データとを作成し、
    前記第1白色データに対しては、前記濃度限界値に対応する白色の階調値を算出し、前記第2白色データの階調値に対しては、前記変換データの白色の階調値に前記濃度限界値に対する前記余りの割合を乗じることで、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする請求項4に記載の印刷データ作成装置。
  6. 被印刷媒体の印刷面の輝度のデータを受信する輝度受信手段と、
    前記輝度受信手段により受信した前記輝度に対応する白色の最適濃度を決定する濃度決定手段と
    を備え、
    前記白色階調値算出手段は、前記濃度決定手段により決定された前記最適濃度を前記最大値とし、前記画像データ変換手段により変換された前記変換データの白色濃度が、当該最大値以下になるように、前記印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  7. 複数の輝度に対応する白色の最適濃度が各々設定された濃度テーブルを記憶する濃度テーブル記憶手段を備え、
    前記濃度決定手段は、前記輝度受信手段により受信した前記輝度のデータに対応する最適濃度を前記濃度テーブルから決定することを特徴とする請求項6に記載の印刷データ作成装置。
  8. 単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した後に、その上に色インクを印刷した第1テストパターンに対応する第1テストパターンデータと、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した第2テストパターンに対応する第2テストパターンデータと、被印刷媒体に前記第1テストパターンと前記第2テストパターンとを並べて印刷した第3テストパターンに対応する第3テストパターンデータとのうち少なくとも一のテストパターンデータを記憶するテストパターンデータ記憶手段と、
    当該テストパターンデータ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータの中から一のテストパターンデータを設定するテストパターンデータ設定手段と、
    前記テストパターンデータ設定手段により設定されたテストパターンデータを前記印刷装置に送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  9. 前記テストパターンデータ記憶手段に複数のテストパターンデータが記憶されている場合、そのうちの1つを選択するテストパターンデータ選択手段を備え、
    前記テストパターンデータ設定手段は、前記テストパターンデータ選択手段により選択された前記テストパターンデータを設定することを特徴とする請求項8に記載の印刷データ作成装置。
  10. 前記テストパターンデータは、白色濃度の濃淡を示す指標を備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載の印刷データ作成装置。
  11. 前記指標は、白色濃度の濃淡を示す数値であることを特徴とする請求項10に記載の印刷データ作成装置。
  12. 前記指標は、前記最大値設定手段によって設定される白色濃度であることを特徴とする請求項10又は11に記載の印刷データ作成装置。
  13. 前記画像データは、RGB空間によって表現される画像データであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置で作成される前記印刷データに基づいて被印刷媒体に対して印刷することを特徴とする印刷装置。
  15. 被印刷媒体に対してインクを吐出して印刷する印刷ヘッドと、
    被印刷媒体を支持する媒体支持手段と、
    前記印刷ヘッド及び前記媒体支持手段の少なくとも一方を移動させる移動手段と、
    前記印刷データに基づいて被印刷媒体に印刷するために、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御する印刷制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項14に記載の印刷装置。
  16. 単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した後に、その上に色インクを印刷した第1テストパターンに対応する第1テストパターンデータと、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した第2テストパターンに対応する第2テストパターンデータと、被印刷媒体に前記第1テストパターンと前記第2テストパターンとを並べて印刷した第3テストパターンに対応する第3テストパターンデータとのうち少なくとも一のテストパターンデータを記憶するデータ記憶手段を備え、
    前記印刷制御手段は、前記データ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項15に記載の印刷装置。
  17. 請求項8に記載の印刷データ作成装置の前記送信手段によって送信された前記テストパターンデータを受信する受信手段と、
    当該受信手段によって受信した当該テストパターンデータを記憶する受信データ記憶手段と
    を備え、
    前記印刷制御手段は、前記受信データ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項15又は16に記載の印刷装置。
  18. 前記受信データ記憶手段に記憶された複数の前記テストパターンデータの中から一の前記テストパターンデータを選択するデータ選択手段を備え、
    前記印刷制御手段は、前記データ選択手段によって選択された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項17に記載の印刷装置。
  19. 単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した後に、その上に色インクを印刷した第1テストパターンに対応する第1テストパターンデータと、単位面積当たりの白色の塗布量が段階的に異なるように被印刷媒体に白色を印刷した第2テストパターンに対応する第2テストパターンデータと、被印刷媒体に前記第1テストパターンと前記第2テストパターンとを並べて印刷した第3テストパターンに対応する第3テストパターンデータとのうち少なくとも一のテストパターンデータを入力するテストパターンデータ入力手段と、
    当該テストパターンデータ入力手段によって入力された前記テストパターンデータを記憶する入力データ記憶手段と
    を備え、
    前記印刷制御手段は、前記入力データ記憶手段に記憶された前記テストパターンデータに基づいて、前記印刷ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の印刷装置。
  20. 請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための印刷データ作成プログラム。
  21. 請求項20に記載の印刷データ作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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