JP2009241338A - プロテクトフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線等の照射を受けることによる製品の表面及びその表面に形成されたパターン、模様等への影響を防止し、プロテクトフィルムの本来の目的である表面保護機能を一段と向上させたプロテクトフィルムを提供する。
【解決手段】表面から順に、透明ポリオレフィン樹脂層2、白色ポリオレフィン樹脂層4、灰色ポリオレフィン樹脂層3及び透明ポリオレフィン樹脂層2が積層されている多層フィルムからなることを特徴とするプロテクトフィルム。
【選択図】 図2

Description

本発明は、製品の保護に利用されるプロテクトフィルムに関する。
プロテクトフィルムは、一般に、プラスチック板、アルミニウム板、ステンレス板、ガラス板、化粧鋼板、アルミサッシ、自動車車体等の表面を保護するフィルムであり、輸送、保管、加工時の傷、汚染、腐食等を防止するために使用されている。
プロテクトフィルムについては、剛性、特に高温領域での剛性、透明性、耐引き裂き性に優れることが求められる。プロテクトフィルムの剛性が高い場合は、プロテクトフィルムを製品に貼着した後に高温状態になったときでも、プロテクトフィルムの製品に密着していない部分が垂れることがなく、製品を充分に保護できる。又、プロテクトフィルムの透明性が高ければ、プロテクトフィルムを貼着したまま、製品を目視で検査できる。又、プロテクトフィルムの耐引き裂き性が優れていれば、プロテクトフィルムを製品から剥離する際にプロテクトフィルムが引き裂かれることはないが、耐引き裂き性が低いと、プロテクトフィルムが引き裂かれて剥離作業の作業性は低下する。そのため、剛性、透明性、耐引き裂き性のいずれもが優れる、メルトフローレート2〜20g/10分のポリプロピレンブロック共重合体20〜40質量%と、ホモプロピレン80〜60質量%とを含有するプロピレン樹脂組成物からなるプロテクトフィルムが提案されている(特許文献1参照)。
又、生産後の自動車は、そのままでは、輸送中や保管中に、車体塗装表面の光沢が酸性雨、鳥糞、砂塵等により低下することを防止するためにポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、EVA+低密度ポリエチレン、ポリプロピレン+SBR、ポリプロピレン+EPDM等のプロテクトフィルムからなる自動車塗装カバーが提案されている(特許文献2参照)。
しかし、特許文献2に記載の自動車塗装カバーは、輸送中や保管中に、車体塗装表面の光沢が酸性雨、鳥糞、砂塵等により低下することは防止するものの、自動車のように野外に暴露される可能性がある製品には紫外線等の照射を受けることによる製品の表面の劣化及びその表面に形成されたパターン、模様等への影響を防止しない。
特開2006−328156号公報 特開平8−238941号公報
本発明が解決しようとする課題は、紫外線等の照射を受けることによる、保護されるべき製品の表面及びその表面に形成されたパターン、模様等への影響を防止し、プロテクトフィルムの本来の目的である表面保護機能を一段と向上させたプロテクトフィルムを提供することである
請求項1に記載の発明は、上記の課題を解決するもので、多層フィルムを構成する少なくとも一層が灰色ポリオレフィン樹脂層で構成されていることを特徴とするプロテクトフィルムを要旨とする。
本発明のプロテクトフィルムは、灰色ポリオレフィン樹脂層を備えるので、紫外線等の照射を受けて保護されるべき製品の表面及びその表面に形成されたパターン、模様等への影響を防止する。例えば、長期間屋外暴露が行なわれる建材の表面保護や、自動車の塗装面保護に高い効果が期待される。又、屋内においても、蛍光灯等から発生する微量紫外線を感受してしまうレジスト剤の保護や、その他UV硬化樹脂の保護にも高い効果が期待される。
本発明において、灰色ポリオレフィン樹脂層が、ポリオレフィン樹脂60wt%〜95wt%、白色顔料4wt%〜30wt%、黒色顔料1wt%〜10wt%からなる。その場合、白色顔料が4wt%よりも少なく、又、黒色顔料が1wt%よりも少ないときは、遮光効果が発現しにくく、又、白色顔料が30wt%、黒色顔料が10wt%を超えるときは、オーバースペックとなりコストの圧迫要因となる。
本発明において、灰色ポリオレフィン樹脂層の上に、ポリオレフィン樹脂70wt%〜95wt%及び白色顔料5wt%〜30wt%からなる白色ポリオレフィン樹脂層を積層し、更に表面保護機能を高めることができる。その場合、白色顔料が5wt%よりも少ないときは、遮光効果が発現しにくく、又、白色顔料が30wt%を超えるときは、オーバースペックとなりコストの圧迫要因となる。
本発明において、プロテクトフィルムを、表面から順に、透明ポリオレフィン樹脂層、白色ポリオレフィン樹脂層、灰色ポリオレフィン樹脂層及び透明ポリオレフィン樹脂層を積層した多層フィルムとすることができる。その場合、白色ポリオレフィン樹脂層及び灰色ポリオレフィン樹脂層が透明ポリオレフィン樹脂層で保護されているので、耐久性があり、繰り返し再利用が可能である。
本発明において、多層フィルムの片側表面に、粘着層を共押出し或いは押出しコーティングにより積層し、製品に貼着可能なプロテクトフィルムを構成することができる。
本発明において、多層フィルムの片側表面に、粘着層が溶剤塗布法により積層し、製品に貼着可能なプロテクトフィルムを構成することができる。
本発明のプロテクトフィルムにおいては、全光線透過率を10%以下とし、且つ380nm以下の紫外線領域の透過率を5%以下とすることができる。これによって表面保護機能を一段と向上させたプロテクトフィルムを提供することができる。
本発明によれば、化粧鋼板、アルミサッシ、自動車車体等の表面を保護し、製品の表面及びその表面に形成されたパターン、模様等への紫外線の影響を防止することができる。例えば、長期間屋外暴露が行なわれる化粧鋼板、アルミサッシ等の表面保護や、自動車の塗装面保護に高い効果が期待される。又、屋内においても、蛍光灯等から発生する微量紫外線を感受してしまうレジスト剤の保護や、その他UV硬化樹脂の保護にも高い効果が期待される。
図1は、本発明のプロテクトフィルムの第一の実施の形態を示す。図2は、本発明のプロテクトフィルムの第二の実施の形態を示す。
図1に示すように、本発明のプロテクトフィルムの第一の実施の形態1Aは、表面から順に、透明ポリオレフィン樹脂層2、灰色ポリオレフィン樹脂層3及び透明ポリオレフィン樹脂層2からなる。
又、図2に示すように、本発明のプロテクトフィルムの第二の実施の形態1Bは、表面から順に、透明ポリオレフィン樹脂層2、白色ポリオレフィン樹脂層4、灰色ポリオレフィン樹脂層3及び透明ポリオレフィン樹脂層2からなる。
第一の実施の形態及び第二の実施の形態において、透明ポリオレフィン樹脂層2は、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン又はポリプロピレンからなる。その場合、好ましくは、スリップ剤、アンチブロック剤等の析出が懸念されるような材料は使用しない。但し酸化防止剤は必須で、特にBHC等の酸化防止剤は好ましい。
灰色ポリオレフィン樹脂層3は、ポリオレフィン樹脂60wt%〜95wt%、白色顔料4wt%〜30wt%、黒色顔料1wt%〜10wt%からなる。その場合ポリオレフィン樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン又はポリプロピレンを用いることができる。白色顔料としては、酸化チタン、特に好ましくはルチル型チタンを用いることができるが、アナターゼ型チタンも用いることもできる。白色顔料が4wt%よりも少ないときは、遮光効果が発現しにくい。又、白色顔料が30wt%を超えるときは、オーバースペックとなりコストの圧迫要因となる。黒色顔料としてはカーボンブラックを用いることができる。黒色顔料が1wt%よりも少ないときは、遮光効果が発現しにくく、又、黒色顔料が10wt%を超えるときは、オーバースペックとなりコストの圧迫要因となる。
白色ポリオレフィン樹脂層4は、ポリオレフィン樹脂70wt%〜95wt%及び白色顔料5wt%〜30wt%からなる。その場合、ポリオレフィン樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン又はポリプロピレンを用いることができる。又、白色顔料としては、白色顔料としては、酸化チタン、特に好ましくはルチル型チタンを用いることができるが、アナターゼ型チタンも用いることもできる。白色顔料が5wt%よりも少ないときは、遮光効果が発現しにくい。又、白色顔料が30wt%を超えるときは、オーバースペックとなりコストの圧迫要因となる。又、白色ポリオレフィン樹脂層4は、プロテクトフィルムに遮光効果と共に外観美粧性を与える。
本発明のプロテクトフィルムにおいては、全光線透過率を10%以下とし、且つ380nm以下の紫外線領域の透過率を5%以下とすることができる。これによって表面保護機能を一段と向上させたプロテクトフィルムを提供することができる。
本発明のプロテクトフィルムの製膜は、インフレーション共押出し製膜又はTダイ法により行うことができる。
前記第一の実施の形態及び第二の実施の形態のプロテクトフィルムは、その四隅部に或いは対向する二辺にプロテクトフィルムの固定手段を取付け、例えば自動車車体のフード、トランクリッド、ルーフバンパー等の表面に取り付け、自動車の塗膜保護のために利用することができる。
図3は本発明のプロテクトフィルムの第三の実施の形態を示す。
図3に示すように、本発明のプロテクトフィルムの第三の実施の形態1Cは、表面から順に、透明ポリオレフィン樹脂層2、白色ポリオレフィン樹脂層4、灰色ポリオレフィン樹脂層3、透明ポリオレフィン樹脂層2及び粘着層5からなる。
透明ポリオレフィン樹脂層2、白色ポリオレフィン樹脂層4、灰色ポリオレフィン樹脂層3について第一の実施の形態及び第二の実施の形態の説明において説明したとおりである。
粘着層5は、本発明のプロテクトフィルムを構成する多層フィルムと共に共押出し又は押出しコートにより形成した粘着層、又は透明ポリオレフィン樹脂層2に溶剤系塗工樹脂を塗工してなる粘着層を用いることができる。
共押出し又は押出しコートにより形成した粘着層としては、エチレン酢酸ビニル共重合体系粘着層:VA含率5〜20%のエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂へテルペン系樹脂を2〜20%添加した組成物からなる粘着層、スチレンゴム系粘着層:スチレン含率5〜30%のSEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン樹脂)或いはSIS樹脂(スチレン−イソプレン−スチレン樹脂)、SIBS樹脂或いはSBS樹脂へテルペン系樹脂を2〜20%添加した組成物からなる粘着層、ポリプロピレン系粘着層:ポリプロピレン系粘着層:ポリプロピレン樹脂ベースにエチレン・ブテンコポリマーを共重合化させたポリプロピレン系ゴムへテルペン系樹脂を2〜20%添加した組成物からなる粘着層が挙げられる。この粘着層の製膜は、インフレーション共押出し又はTダイ法により行うことができる。
溶剤系塗工樹脂としては、アクリル系粘着剤:アクリルポリマー((メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体等を主成分とする)をベースとした有機溶剤系希釈型アクリル系粘着剤或いはゴム系粘着剤:スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブテン、ポリイソプレン、ブチルゴム、天然ゴム等を主成分とするゴム形をベースとした粘着剤が挙げられる。溶剤系塗工樹脂の塗工は、ダイコーター、コンマーター或いはグラビアコーターにより行なうことができる。
第三の実施の形態のプロテクトフィルムは、プラスチック板、アルミニウム板、ステンレス板、ガラス板、化粧鋼板、アルミサッシ等に貼着し、輸送、保管、加工時の傷、汚染、腐食等を防止するために使用することができる。
図4は本発明の第三の実施の形態のプロテクトフィルムで化粧鋼板6を保護した状態を示す。これによって、光照射を嫌う化粧鋼板の退色や変化を抑制することができる。
(1)第一層の材料として、オートクレーブ法により重合した高圧法低密度ポリエチレン(密度=0.924g/cm3、MFR=3.5g/10分)100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
四種四層のインフレーション共押出し製膜機を用いて(1)の樹脂組成物層10μm、(2)の樹脂組成物層20μm、(3)の樹脂組成物層10μm、(4)の樹脂組成物層10μmの四層からなる総厚50μmのフィルムを得た。このフィルムの第四層の表面にコロナ処理(470mN/m)を施し、コロナ処理面へアクリル系粘着剤(東亜合成(株)製、商品名:アロンタック「M−300」を溶剤で希釈後、固相分30重量%としてからコンマーターによって塗布し、厚み10μmの粘着層を形成した。その後、40℃に7日間保持して、遮光性を有する粘着層付プロテクトフィルムを形成した。
この粘着層付プロテクトフィルムを金属板上にデザインコーティングを施した「化粧鋼板」に常温で貼り合せたところ、プロテクトフィルムは、「化粧鋼板」に綺麗に密着した。
スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SM−C)を用いて、前記粘着層付プロテクトフィルムの全光線における透過率を調べた。その結果、前記粘着層付プロテクトフィルム、全光線透過率0.4%を有することがわかった。又、スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SMC)を用いた紫外線透過率の測定の結果、220nm〜380nmのUV域における透過率は0%であることがわかった。このことから前記粘着層付プロテクトフィルムによれば、屋外での暴露により化粧鋼板の退色や変化を抑制できると考えられ、前記粘着層付プロテクトフィルムは、光照射を嫌う非保護基材に高い表面疵つき保護及び光保護適性を有することがわかった。
(1)第一層の材料として、オートクレーブ法により重合した高圧法低密度ポリエチレン(密度=0.924g/cm3、MFR=3.5g/10分)100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(5)第五層の材料として、VA含率14%のエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(三井デュポンポリケミカル製エバフレックス「EV560」:VA=14%、密度=0.930g/cm3、MFR=3.5g/10分)95重量部とテルペン樹脂5重量%を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
五種五層のインフレーション共押出し製膜機を用いて(1)の樹脂組成物層5μm、(2)の樹脂組成物層20μm、(3)の樹脂組成物層10μm、(4)の樹脂組成物層5μm及び(5)の樹脂組成物層10μmの五層からなる総厚50μmのフィルムを製造して、遮光性を有する自己粘着タイプのプロテクトフィルムを得た。このプロテクトフィルムを金属板上にデザインコーティングを施した「化粧鋼板」に100℃の温度下で貼り合せたところ、プロテクトフィルムは、「化粧鋼板」に綺麗に密着した。
スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SM−C)を用いて、前記自己粘着タイプのプロテクトフィルムの全光線における透過率を調べた。その結果、前記粘着層付プロテクトフィルム、全光線透過率0.4%を有することがわかった。又、スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SMC)を用いた紫外線透過率の測定の結果、220nm〜380nmのUV域における透過率は0%であることがわかった。このことから前記粘着層付プロテクトフィルムによれば、屋外での暴露により化粧鋼板の退色や変化を抑制できると考えられ、前記粘着層付プロテクトフィルムは、光照射を嫌う非保護基材に高い表面疵つき保護及び光保護適性を有することがわかった。
(1)第一層の材料として、オートクレーブ法により重合した高圧法低密度ポリエチレン(密度=0.924g/cm3、MFR=3.5g/10分)100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(5)第五層の材料として、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(JSR(株)製ダイナロン1320P:PS含率=10%、密度=0.890g/cm3、MFR=7g/10分)70重量部と、ランダムポリプロピレン樹脂(日本ポリプロピレン(株)製ウィンテックWFX4:密度=0.9g/cm3、MFR=7g/10分)20重量部とテルペン樹脂10重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
五種五層のインフレーション共押出し製膜機を用いて(1)の樹脂組成物層5μm、(2)の樹脂組成物層20μm、(3)の樹脂組成物層10μm、(4)の樹脂組成物層5μm及び(5)の樹脂組成物層10μmの五層からなる総厚50μmのフィルムを製造して、遮光性を有する自己粘着タイプのプロテクトフィルムを得た。このプロテクトフィルムを金属板上にデザインコーティングを施した「化粧鋼板」に常温で貼り合せたところ、プロテクトフィルムは、「化粧鋼板」に綺麗に密着した。
スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SM−C)を用いて、前記自己粘着タイプのプロテクトフィルムの全光線における透過率を調べた。その結果、前記粘着層付プロテクトフィルム、全光線透過率0.4%を有することがわかった。又、スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SMC)を用いた紫外線透過率の測定の結果、220nm〜380nmのUV域における透過率は0%であることがわかった。このことから前記粘着層付プロテクトフィルムによれば、屋外での暴露により化粧鋼板の退色や変化を抑制できると考えられ、前記粘着層付プロテクトフィルムは、光照射を嫌う非保護基材に高い表面疵つき保護及び光保護適性を有することがわかった。
(1)第一層の材料として、オートクレーブ法により重合した高圧法低密度ポリエチレン(密度=0.924g/cm3、MFR=3.5g/10分)100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(5)第五層の材料として、プロピレン−ブテン系ゴムへランダムポリプロピレン15wt%をブレンドした住友化学(株)製タフセレンT3712(MI=3g/10分、融点=135℃)を70重量部と、ランダムポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ(株)製ウィンテックWFX4:密度=0.9g/cm3、MFR=7g/10分)20重量部とテルペン樹脂10重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
五種五層のインフレーション共押出し製膜機を用いて(1)の樹脂組成物層5μm、(2)の樹脂組成物層20μm、(3)の樹脂組成物層10μm、(4)の樹脂組成物層5μm及び(5)の樹脂組成物層10μmの五層からなる総厚50μmのフィルムを製造して、遮光性を有する自己粘着タイプのプロテクトフィルムを得た。このプロテクトフィルムを金属板上にデザインコーティングを施した「化粧鋼板」に常温で貼り合せたところ、プロテクトフィルムは、「化粧鋼板」に綺麗に密着した。
スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SM−C)を用いて、前記自己粘着タイプのプロテクトフィルムの全光線における透過率を調べた。その結果、前記粘着層付プロテクトフィルム、全光線透過率0.4%を有することがわかった。又、スガ試験機(株)製ヘーズメータ(SMC)を用いた紫外線透過率の測定の結果、220nm〜380nmのUV域における透過率は0%であることがわかった。このことから前記粘着層付プロテクトフィルムによれば、屋外での暴露により化粧鋼板の退色や変化を抑制できると考えられ、前記粘着層付プロテクトフィルムは、光照射を嫌う非保護基材に高い表面疵つき保護及び光保護適性を有することがわかった。
本発明のプロテクトフィルムは、屋外に暴露される製品の表面及びその表面に形成されたパターン、模様等への紫外線の影響を防止し、化粧鋼板、アルミサッシ、自動車車体等の表面の保護に利用することができる。又、屋内においても、蛍光灯等から発生する微量紫外線を感受してしまうレジスト剤の保護や、その他UV硬化樹脂の保護にも高い効果が期待される。
本発明の第一の実施の形態のプロテクトフィルムの断面図である。 本発明の第二の実施の形態のプロテクトフィルムの断面図である。 本発明の第三の実施の形態のプロテクトフィルムの断面図である。 第三の実施の形態の利用形態を示す断面図である。
符号の説明
1A 第一の実施の形態のプロテクトフィルム
2 透明ポリオレフィン樹脂層
3 灰色ポリオレフィン樹脂層
1B 第二の実施の形態のプロテクトフィルム
4 白色ポリオレフィン樹脂層
1C 第三の実施の形態のプロテクトフィルム
5 粘着層
6 化粧鋼板

Claims (7)

  1. 多層フィルムを構成する少なくとも一層が灰色ポリオレフィン樹脂層で構成されていることを特徴とするプロテクトフィルム。
  2. 灰色ポリオレフィン樹脂層が、ポリオレフィン樹脂60wt%〜95wt%、白色顔料4wt%〜30wt%、黒色顔料1wt%〜10wt%からなることを特徴とする請求項1に記載のプロテクトフィルム。
  3. 灰色ポリオレフィン樹脂層の上に白色ポリオレフィン樹脂層が積層され、この白色ポリオレフィン樹脂層がポリオレフィン樹脂70wt%〜95wt%及び白色顔料5wt%〜30wt%からなることを特徴とする請求項2に記載のプロテクトフィルム。
  4. 表面から順に、透明ポリオレフィン樹脂層、白色ポリオレフィン樹脂層、灰色ポリオレフィン樹脂層及び透明ポリオレフィン樹脂層が積層されている多層フィルムからなることを特徴とする請求項3に記載のプロテクトフィルム。
  5. 多層フィルムの片側表面に、粘着層が共押出し或いは押出しコーティングにより積層されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のプロテクトフィルム。
  6. 多層フィルムの片側表面に、粘着層が溶剤塗布法により積層されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のプロテクトフィルム。
  7. 全光線透過率が10%以下で、且つ380nm以下の紫外線領域の透過率が5%以下であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のプロテクトフィルム。
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