JP5380878B2 - プロテクトフィルム - Google Patents
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Description
プロテクトフィルムについては、剛性、特に高温領域での剛性、透明性、耐引き裂き性に優れることが求められる。プロテクトフィルムの剛性が高い場合は、プロテクトフィルムを製品に貼着した後に高温状態になったときでも、プロテクトフィルムの製品に密着していない部分が垂れることがなく、製品を充分に保護できる。又、プロテクトフィルムの透明性が高ければ、プロテクトフィルムを貼着したまま、製品を目視で検査できる。又、プロテクトフィルムの耐引き裂き性が優れていれば、プロテクトフィルムを製品から剥離する際にプロテクトフィルムが引き裂かれることはないが、耐引き裂き性が低いと、プロテクトフィルムが引き裂かれて剥離作業の作業性は低下する。そのため、剛性、透明性、耐引き裂き性のいずれもが優れる、メルトフローレート2〜20g/10分のポリプロピレンブロック共重合体20〜40質量%と、ホモプロピレン80〜60質量%とを含有するプロピレン樹脂組成物からなるプロテクトフィルムが提案されている(特許文献1参照)。
又、生産後の自動車は、そのままでは、輸送中や保管中に、車体塗装表面の光沢が酸性雨、鳥糞、砂塵等により低下することを防止するためにポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、EVA+低密度ポリエチレン、ポリプロピレン+SBR、ポリプロピレン+EPDM等のプロテクトフィルムからなる自動車塗装カバーが提案されている(特許文献2参照)。
しかし、特許文献2に記載の自動車塗装カバーは、輸送中や保管中に、車体塗装表面の光沢が酸性雨、鳥糞、砂塵等により低下することは防止するものの、自動車のように野外に暴露される可能性がある製品には紫外線等の照射を受けることによる製品の表面の劣化及びその表面に形成されたパターン、模様等への影響を防止しない。
又、図2に示すように、本発明のプロテクトフィルムの第二の実施の形態1Bは、表面から順に、透明ポリオレフィン樹脂層2、白色ポリオレフィン樹脂層4、灰色ポリオレフィン樹脂層3及び透明ポリオレフィン樹脂層2からなる。
溶剤系塗工樹脂としては、アクリル系粘着剤:アクリルポリマー((メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体等を主成分とする)をベースとした有機溶剤系希釈型アクリル系粘着剤或いはゴム系粘着剤:スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブテン、ポリイソプレン、ブチルゴム、天然ゴム等を主成分とするゴム形をベースとした粘着剤が挙げられる。溶剤系塗工樹脂の塗工は、ダイコーター、コンマーター或いはグラビアコーターにより行なうことができる。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(5)第五層の材料として、VA含率14%のエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(三井デュポンポリケミカル製エバフレックス「EV560」:VA=14%、密度=0.930g/cm3、MFR=3.5g/10分)95重量部とテルペン樹脂5重量%を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(5)第五層の材料として、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(JSR(株)製ダイナロン1320P:PS含率=10%、密度=0.890g/cm3、MFR=7g/10分)70重量部と、ランダムポリプロピレン樹脂(日本ポリプロピレン(株)製ウィンテックWFX4:密度=0.9g/cm3、MFR=7g/10分)20重量部とテルペン樹脂10重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(2)第二層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン80重量部に、チタン顔料20重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(3)第三層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン74重量部と第二層と同様の酸化チタン25重量部とカーボンブラック1重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(4)第四層の材料として、第一層と同様の高圧法低密度ポリエチレン100重量部からなる樹脂組成物層を調製した。
(5)第五層の材料として、プロピレン−ブテン系ゴムへランダムポリプロピレン15wt%をブレンドした住友化学(株)製タフセレンT3712(MI=3g/10分、融点=135℃)を70重量部と、ランダムポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ(株)製ウィンテックWFX4:密度=0.9g/cm3、MFR=7g/10分)20重量部とテルペン樹脂10重量部を十分に混練して樹脂組成物を調製した。
2 透明ポリオレフィン樹脂層
3 灰色ポリオレフィン樹脂層
1B 第二の実施の形態のプロテクトフィルム
4 白色ポリオレフィン樹脂層
1C 第三の実施の形態のプロテクトフィルム
5 粘着層
6 化粧鋼板
Claims (4)
- ポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物と、ポリオレフィン樹脂60wt%〜95wt%、白色顔料4wt%〜30wt%及び黒色顔料1wt%〜10wt%を含む樹脂組成物と、ポリオレフィン樹脂70wt%〜95wt%及び白色顔料5wt%〜30wt%を含む樹脂組成物とを調製し、
そして、上記の各組成物を使用し、これらを多層共押出成形により製膜化し、
上記のポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物による透明ポリオレフィン樹脂層、上記のポリオレフィン樹脂60wt%〜95wt%、白色顔料4wt%〜30wt%及び黒色顔料1wt%〜10wt%を含む樹脂組成物による灰色ポリオレフィン樹脂層および上記のポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物による透明ポリオレフィン樹脂層が順次に積層されている多層フィルム、または、
上記のポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物による透明ポリオレフィン樹脂層、上記のポリオレフィン樹脂70wt%〜95wt%及び白色顔料5wt%〜30wt%を含む樹脂組成物による白色ポリオレフィン樹脂層、上記のポリオレフィン樹脂60wt%〜95wt%、白色顔料4wt%〜30wt%及び黒色顔料1wt%〜10wt%を含む樹脂組成物による灰色ポリオレフィン樹脂層および上記のポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物による透明ポリオレフィン樹脂層が順次に積層されている多層フィルムからなることを特徴とするプロテクトフィルム。 - 多層フィルムの片側表面に、粘着層が共押出し或いは押出しコーティングにより積層されていることを特徴とする請求項1に記載のプロテクトフィルム。
- 多層フィルムの片側表面に、粘着層が溶剤塗布法により積層されていることを特徴とする請求項1に記載のプロテクトフィルム。
- 全光線透過率が10%以下で、且つ380nm以下の紫外線領域の透過率が5%以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のプロテクトフィルム。
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