JPH10176145A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

Info

Publication number
JPH10176145A
JPH10176145A JP33679896A JP33679896A JPH10176145A JP H10176145 A JPH10176145 A JP H10176145A JP 33679896 A JP33679896 A JP 33679896A JP 33679896 A JP33679896 A JP 33679896A JP H10176145 A JPH10176145 A JP H10176145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adherend
protective film
weight
surface protective
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33679896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Agari
博史 上里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP33679896A priority Critical patent/JPH10176145A/ja
Publication of JPH10176145A publication Critical patent/JPH10176145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被着体への適度な粘着性を有する
とともに、被着体表面への貼着後の加熱によっても被着
体への粘着性が亢進せず、容易に剥離でき被着体表面を
汚染しない表面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる基材層と粘着剤層
とが積層一体化されてなる表面保護フィルムであって、
上記粘着剤層は、スチレン含有量1〜40重量%とジエ
ン系炭化水素99〜60重量%とからなるランダム共重
合体の水素添加物5〜50重量%及びポリオレフィン系
樹脂95〜50重量%を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面保護フィルムに
関し、更に詳細には、合成樹脂板、金属板、化粧合板、
被覆塗装鋼板、各種銘板等の被着体表面に仮着されて、
板表面の塵の付着や傷つきを防止するために用いられる
表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂板、金属板、化粧合板、各種銘
板等の加工時や運搬時に、板表面に汚れが付着したり、
傷が付いたりするのを防止するために、上記板表面に表
面保護フィルムを仮着することが日常行われている。
【0003】このような表面保護フィルムとしては、熱
可塑性樹脂や紙からなる基材層の一面に粘着剤層を積層
一体化したものが用いられる。そして、使用に際しては
該粘着剤により板表面に仮着され、不要になった際は剥
離除去されるため、被着体表面に貼着するための適度な
粘着性を有しているとともに、剥離するに際しては容易
に剥離し、しかも被着体表面を汚染しないことが要求さ
れる。
【0004】このような要求を満たすものとして、特開
平7−241960号公報には、スチレン1〜50重量
%とジエン系炭化水素99〜50重量%からなるランダ
ム共重合体の水素添加物60重量%以上及びポリオレフ
ィン40重量%以下の組成からなる粘着剤が開示されて
いる。
【0005】しかしながら、上記粘着剤は、被着体表面
へ貼着後、熱が加えられると被着体に対する接着性が著
しく亢進し、剥離する際糊残りを生じて被着体表面を汚
染するといった問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、被着体への適度な粘着性を有するとともに、
被着体表面への貼着後の加熱によっても被着体への接着
性が亢進せず、容易に剥離でき被着体表面を汚染しない
表面保護フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の表面保護フィル
ムは、熱可塑性樹脂からなる基材層と粘着剤層とが積層
一体化されてなる表面保護フィルムであって、上記粘着
剤層は、スチレン1〜40重量%とジエン系炭化水素9
9〜60重量%とからなるランダム共重合体の水素添加
物5〜50重量%及びポリオレフィン系樹脂95〜50
重量%を含有することを特徴とする。
【0008】上記粘着剤層に含有されるスチレンとジエ
ン系炭化水素とからなるランダム共重合体の水素添加物
は、スチレン含有量が1〜40重量%且つジエン系炭化
水素含有量が99〜60重量%であれば、特に限定され
るものではないが、重量平均分子量10〜60万、より
好ましくは20〜50万程度のものが用いられる。具体
的には、日本合成ゴム社製 商品名「ダイナロン132
0P」、「ダイナロン1321P」、「ダイナロン19
10P」等が入手可能である。
【0009】上記スチレン含有量が1〜40重量%に限
定されるのは、多いと被着体に対する粘着性が不足し、
又少ないと粘着剤としての凝集力が低下し、剥離時に糊
残りを生じ被着体を汚染するためであり、好ましくは5
〜30重量%である。
【0010】一方、上記ジエン系炭化水素含有量が99
〜60重量%に限定されるのは、多いと粘着剤としての
凝集力が低下し、剥離時に糊残りを生じ被着体を汚染
し、又少ないと被着体に対する粘着性が不足するためで
あり、好ましくは95〜70重量%である。
【0011】又、上記粘着剤層にはポリオレフィン系樹
脂が含有されているが、該ポリオレフィン系樹脂として
は、粘着剤成分として汎用されているものであれば、特
に限定されず、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低
密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合
体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
エチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−メチ
ル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−n−ブチ
ル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等が挙げられ、これらは単独で用いられても
併用されてもよい。なお、上記α−オレフィンとして
は、エチレンと共重合可能であれば特に限定されず、例
えば、プロピレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘプテン等が挙げられる。
【0012】そして、粘着剤層は上記スチレンとジエン
系炭化水素とからなるランダム共重合体の水素添加物と
ポリオレフィン系樹脂とを含有するが、これらの重量比
は、スチレンとジエン系炭化水素とからなるランダム共
重合体の水素添加物が多いと、使用後剥離が困難若しく
は不可能となり表面保護フィルムとしての機能が阻害さ
れ、又少ないと、被着体に対する粘着力が低下するの
で、スチレンとジエン系炭化水素とからなるランダム共
重合体の水素添加物とポリオレフィン系樹脂との重量比
は、5〜50:95〜50に限定され、好ましくは15
〜40:85〜60である。
【0013】次に、基材層は熱可塑性樹脂からなるが、
該熱可塑性樹脂としては、表面保護フィルムの基材とし
て使用可能なものであれば特に限定されず、ポリオレフ
ィン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系等が挙げら
れるが、価格、成形性、環境面等を考慮するとポリオレ
フィン系が好ましく用いられる。ポリオレフィン系樹脂
としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−
α−オレフィン共重合体、エチレン−エチル(メタ)ア
クリレート共重合体、エチレン−メチル(メタ)アクリ
レート共重合体、エチレン−n−ブチル(メタ)アクリ
レート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
プロピレン等が挙げられ、これらは単独で用いられても
併用されてもよい。なお、上記α−オレフィンとして
は、エチレンと共重合可能であれば特に限定されず、例
えば、プロピレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘプテン等が挙げられる。
【0014】なお、基材層には、その物性を阻害しない
範囲内において、タルク、ステアリン酸アミド、ステア
リン酸カルシウム等の充填剤や滑剤;ガラスバルーン、
シリカバルーン等の無機系中空粒子等の補強剤;高分子
微小球、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤等が
添加されてもよい。
【0015】最後に、本発明の表面保護フィルムの製造
方法について説明する。本発明の表面保護フィルムの製
造方法は特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂からな
る基材層とスチレンとジエン系炭化水素とからなるラン
ダム共重合体の水素添加物及びポリオレフィン系樹脂を
含有する粘着剤層とを共押出することにより基材層と粘
着剤層とを積層一体化して表面保護フィルムを製造する
方法、上記基材層を製膜した後にラミネートにより上記
粘着剤層を基材層上に積層一体化する方法等が挙げられ
る。なお、前者においては、インフレーション法、Tダ
イ法等の公知の方法が用いられ、後者においては、ドラ
イラミネーションあるいはTダイによる溶融押出法又は
押出コーティング法を用いることができるが、熱溶融押
出法が品質上、経済上好ましい。なお、両層の厚みは、
用途に応じて適宜調整されればよく、通常、基材層は2
0〜100μmに、粘着剤層は3〜50μmに調整され
る。
【0016】
【実施例】
(実施例1〜6、比較例1〜3)基材層を構成するポリ
エチレン(三井石油化学社製 商品名:ミラソン12、
190℃におけるメルトインデックス:3.0g/10
分)を一の押出機に供給し溶融混練する一方、粘着剤層
を構成する樹脂として、スチレンとジエン系炭化水素と
からなるランダム共重合体の水素添加物(1)(日本合
成ゴム社製 商品名:ダイナロン1321P、スチレン
含有量:10重量%、ジエン系炭化水素:90重量%、
230℃におけるメルトインデックス:10g/10
分)、スチレンとジエン系炭化水素とからなるランダム
共重合体の水素添加物(2)(日本合成ゴム社製 商品
名:ダイナロン1910P、スチレン含有量:30重量
%、ジエン系炭化水素:70重量%、230℃における
メルトインデックス:5.3g/10分)及びポリプロ
ピレン(三菱化学社製 商品名:FB3C、230℃に
おけるメルトインデックス:10g/10分)を表1又
は表2に示す配合で、他の押出機に供給し溶融混練し
て、基材層厚み40μm及び粘着剤層厚み20μmでイ
ンフレーション法により共押出し、基材層と粘着剤層と
を積層一体化して表面保護フィルムを得た。得られた表
面保護フィルムの初期粘着力、経時粘着力、被着体汚染
度及び層間強度を下記に示す方法で測定し、その結果を
表1又は表2に示した。
【0017】(初期粘着力)得られた表面保護フィルム
を25mm幅に裁断し、厚さ2mmのポリカーボネート
板(三菱瓦斯化学社製 商品名:ユーピロンNF−20
00)表面に2kgの圧着ローラーを用いて300mm
/minの速度で貼着し、30分間放置したものを、J
IS Z0237に準拠して180°ピール粘着力を測
定し、これを初期粘着力とした。なお、上記操作は全て
23℃、湿度65%の恒温恒湿条件下において行った。
【0018】(経時粘着力(1))得られた表面保護フ
ィルムを25mm幅に裁断し、厚さ2mmのポリカーボ
ネート板(三菱瓦斯化学社製 商品名:ユーピロンNF
−2000)表面に2kgの圧着ローラーを用いて30
0mm/minの速度で貼着した。これをギアーオーブ
ン内に供給し、70℃で30分間加熱後、更に温度23
℃、湿度65%下で30分間放置したものを、JIS
Z0237に準拠して180°ピール粘着力を測定し、
これを経時粘着力(1)とした。
【0019】(経時粘着力(2))ギアーオーブンでの
加熱温度を90℃とした以外は、経時粘着力(1)の測
定方法と同様にして180°ピール粘着力を測定し、こ
れを経時粘着力(2)とした。
【0020】(被着体汚染)粘着力測定時において、剥
離後の被着体表面の汚染の有無を目視観察した。
【0021】(層間強度)粘着力測定時において、剥離
後の表面保護フィルムの基材層と粘着剤層との界面にお
ける層間剥離の有無を目視観察した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】上述の如く、本発明の表面保護フィルム
は、上叙の如く構成されているので、被着体に対して適
度な初期粘着性を有しながら加熱環境下に置かれた場合
でも接着亢進が抑制され、使用後の剥離が容易で被着体
を汚染することがない。また、共押出によって両層が積
層一体化されて得られる場合には、両層は極性による化
学的な結合の他に、アンカー効果による物理的結合をも
伴って強固に一体化され、使用後の剥離時においても両
層が分離することがない。従って、粘着剤層の上記優れ
た性能に加えて、基材層と粘着剤層との強固な積層一体
化が相まって、剥離時にも被着体に糊残りを生じず被着
体を汚染することがないといった優れた効果を奏するも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる基材層と粘着剤層
    とが積層一体化されてなる表面保護フィルムであって、
    上記粘着剤層は、スチレン1〜40重量%とジエン系炭
    化水素99〜60重量%とからなるランダム共重合体の
    水素添加物5〜50重量%及びポリオレフィン系樹脂9
    5〜50重量%を含有することを特徴とする表面保護フ
    ィルム。
JP33679896A 1996-12-17 1996-12-17 表面保護フィルム Pending JPH10176145A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33679896A JPH10176145A (ja) 1996-12-17 1996-12-17 表面保護フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33679896A JPH10176145A (ja) 1996-12-17 1996-12-17 表面保護フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10176145A true JPH10176145A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18302789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33679896A Pending JPH10176145A (ja) 1996-12-17 1996-12-17 表面保護フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10176145A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006206805A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Fujimori Kogyo Co Ltd マスキングフィルム
WO2011122288A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-06 東レフィルム加工株式会社 表面保護フィルム
WO2011122287A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-06 東レフィルム加工株式会社 表面保護フィルム
JP2014531501A (ja) * 2011-09-26 2014-11-27 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 2−アルキルアルカノールの(メタ)アクリレートエステルを含む感圧接着剤を有する多層感圧接着剤フィルム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006206805A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Fujimori Kogyo Co Ltd マスキングフィルム
WO2011122288A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-06 東レフィルム加工株式会社 表面保護フィルム
WO2011122287A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-06 東レフィルム加工株式会社 表面保護フィルム
CN102834263A (zh) * 2010-03-31 2012-12-19 东丽薄膜先端加工股份有限公司 表面保护膜
EP2554376A1 (en) * 2010-03-31 2013-02-06 Toray Advanced Film Co., Ltd. Surface protection film
EP2554376A4 (en) * 2010-03-31 2014-01-01 Toray Advanced Film Co Ltd SURFACE PROTECTION FILM
CN104275892A (zh) * 2010-03-31 2015-01-14 东丽薄膜先端加工股份有限公司 表面保护膜
JP5682011B2 (ja) * 2010-03-31 2015-03-11 東レフィルム加工株式会社 表面保護フィルム
TWI510368B (zh) * 2010-03-31 2015-12-01 Toray Advanced Film Co Ltd 表面保護膜
JP2014531501A (ja) * 2011-09-26 2014-11-27 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 2−アルキルアルカノールの(メタ)アクリレートエステルを含む感圧接着剤を有する多層感圧接着剤フィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4941908B2 (ja) 表面保護フィルム
JP3370198B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH10298514A (ja) 表面保護フィルム
JPH1121519A (ja) 表面保護フィルム
JP2007161882A (ja) 表面保護フィルム
JP4737368B2 (ja) 離型フィルム用樹脂組成物及び離型フィルム
JPH09239915A (ja) 表面保護用粘着シート
JP3660771B2 (ja) 表面保護フィルム
JP2000248244A (ja) 表面保護フィルム
JP3870995B2 (ja) 自動車塗装外板用表面保護フィルム
JPH10183077A (ja) 表面保護フィルム
JP2974530B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH11199839A (ja) 表面保護フィルム
JPH10176145A (ja) 表面保護フィルム
JPH0726213A (ja) 表面保護フィルム
JP2003119435A (ja) 表面保護フィルム及びその製造方法
JPH1143658A (ja) 表面保護フィルム
JPH10176147A (ja) 表面保護フィルム
JP2001234149A (ja) 粘着剤組成物
JP5031325B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH09235524A (ja) 表面保護フィルム
JP2002069407A (ja) 表面保護フィルム
JP2003113354A (ja) 表面保護フィルム
JP2001106995A (ja) 表面保護フィルム
JPH07179831A (ja) 表面保護フィルム