JP2003119435A - 表面保護フィルム及びその製造方法 - Google Patents

表面保護フィルム及びその製造方法

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JP2003119435A JP2001311641A JP2001311641A JP2003119435A JP 2003119435 A JP2003119435 A JP 2003119435A JP 2001311641 A JP2001311641 A JP 2001311641A JP 2001311641 A JP2001311641 A JP 2001311641A JP 2003119435 A JP2003119435 A JP 2003119435A
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昌弘 岩松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着体に対する密着性、剥離性が良好で、基
材層の背面に離型剤などで離型処理を施さずに容易に巻
き戻しが可能な表面保護フィルム及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 ポリエチレン又はポリプロピレンからな
る基材層と、粘着剤層とが積層一体化されてなる表面保
護フィルムであって、粘着剤層を構成する樹脂が、スチ
レン重合ブロックと、スチレンと共役ジエンとのランダ
ム共重合ブロックとからなる、スチレン−共役ジエン系
ブロック共重合エラストマーであり、スチレンと共役ジ
エンとのランダム共重合ブロック中の共役ジエン部分の
ビニル結合含量が35〜65重量%である表面保護フィ
ルム、及び、基材層と粘着剤層とを共押出により積層一
体化する上記表面保護フィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面保護フィルム及
びその製造方法に関し、さらに詳しくは、合成樹脂板、
金属板、化粧合板、被覆塗装鋼板、各種銘板等の被着体
表面に仮着することにより、これらの表面への塵の付着
や傷付きを防止するために用いられる表面保護フィルム
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂板、金属板、化粧合板、
被覆塗装鋼板、各種銘板等の加工時や運搬時に、これら
の表面に汚れが付着したり、傷が付いたりするのを防止
するために、表面保護フィルムが多用されている。表面
保護フィルムは、通常、紙などからなる基材層の片面に
粘着剤層が形成された構成を有する。使用に際しては、
粘着剤層側から合成樹脂板等の被着体の表面に仮着する
ことによって被着体の表面を保護し、汚れの付着や傷つ
きを防止する。
【0003】上記表面保護フィルムは最終的に被着体表
面から剥離される。従って、被着体表面に容易に仮着で
きる程度の粘着性を有するものが用いられると共に、使
用後には、被着体表面から容易に剥離されることが必要
であり、かつ被着体表面を汚染しないものが好ましい。
【0004】上記のような要求を満たすものとして、従
来、種々の表面保護フィルムが提案されている。例え
ば、特開平7−324145号公報には、ポリエチレン
フィルム、ポリプロピレンフィルム等のプラスチック基
材フィルム上に粘着剤を形成してなる表面保護フィルム
の粘着剤として、スチレン1〜50重量%とジエン系炭
化水素99〜50重量%とからなるランダム共重合体の
水素添加物40重量%以上及び粘着付与樹脂或いは軟化
剤60重量%以下の組成からなる粘着組成物を用いたも
のが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の検討によれば、上記公報に記載された粘着剤層の組
成では、基材材料によっては、得られた表面保護フィル
ムを巻重体にした後、巻き戻して使用する際に、巻き戻
し荷重が高くなり過ぎて、作業性が悪化したり、表面保
護フィルムが破断し易いという問題があった。この場合
には、例えば、基材層の背面に離型剤などを塗工し、荷
重を下げる必要があるが、工程が増加しコスト高になる
だけでなく、離型剤の溶剤塗工による環境汚染などの問
題があった。
【0006】本発明の目的は、上記従来の表面保護フィ
ルムの問題点に鑑み、被着体に対する密着性が良好で基
材層と粘着剤層との層間強度が強く、剥離後被着体に糊
残りしない表面保護フィルムであって、巻重体から巻き
戻して使用する際に、巻き戻し荷重が高くなり過ぎるこ
とがなく、基材層の背面に離型剤などで離型処理を施さ
ずに容易に巻き戻しが可能な表面保護フィルム及びその
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の表面保護
フィルムは、ポリエチレン又はポリプロピレンからなる
基材層と、粘着剤層とが積層一体化されてなる表面保護
フィルムであって、粘着剤層を構成する樹脂が、スチレ
ン重合ブロックと、スチレンと共役ジエンとのランダム
共重合ブロックとからなる、スチレン−共役ジエン系ブ
ロック共重合エラストマーであり、スチレンと共役ジエ
ンとのランダム共重合ブロック中の共役ジエン部分のビ
ニル結合含量が35〜65重量%であることを特徴とす
る。請求項2記載の表面保護フィルムの製造方法は、請
求項1記載の表面保護フィルムにおいて、基材層と粘着
剤層とを共押出により積層一体化することを特徴とす
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、粘着剤層を構成する樹脂は、スチレン重合ブロ
ックと、スチレンと共役ジエンとのランダム共重合ブロ
ック(以下、単にランダム共重合ブロックと略記する場
合がある)とからなる、スチレン−共役ジエン系ブロッ
ク共重合エラストマーである。
【0009】また、本発明における上記ランダム共重合
ブロック中の共役ジエン部分のビニル結合含量は35〜
65重量%であることが必要であり、好ましくは40〜
60重量%である。
【0010】ビニル結合含量が35重量%未満では、ポ
リプロピレン基材の場合、粘着剤との親和性が小さくな
り、巻き戻し荷重は小さくなるが、基材層と粘着剤層の
層間強度が弱くなり、被着体表面に糊残りが発生し易く
なることがある。また、ポリエチレン基材の場合には、
粘着剤との親和性が大きくなり過ぎ、層間強度は強くな
るが、巻き戻し荷重が大きくなり過ぎることがある。
【0011】ビニル結合含量が65重量%を越えると、
逆に、ポリプロピレン基材の場合、粘着剤との親和性が
大きくなり過ぎ、層間強度は強くなるが、巻き戻し荷重
が大きくなり過ぎることがある。また、ポリエチレン基
材の場合には、粘着剤との親和性が小さくなり、巻き戻
し荷重は小さくなるが、基材層と粘着剤層の層間強度が
弱くなり、被着体表面に糊残りが発生し易くなることが
ある。
【0012】ここでビニル結合とは、共役ジエン化合物
が1,2−もしくは3,4−結合位の二重結合で重合す
ることをいい、ビニル結合含量とは共役ジエン化合物全
ユニットに対するビニル結合ユニットの比率をいう。
【0013】また、上記ランダム共重合ブロックにおい
ては、共役ジエン部分の二重結合の80%以上が水素添
加により飽和されていることが好ましく、より好ましく
は90%以上、更に好ましくは95〜100%である。
水素添加の割合が80%未満では、耐熱性及び耐候性が
悪くなることがある。
【0014】本発明において、上記ランダム共重合ブロ
ックは、共重合体成分であるスチレンが漸増するテーパ
ー共重合ブロック(C)を包含する概念である。ここ
で、スチレンの割合が一定の上記ランダム共重合ブロッ
クを(B)とし、スチレン重合ブロックを(A)とする
と、本発明におけるスチレン−共役ジエン系ブロック共
重合エラストマーのブロック構成としては、例えば、
(A)−(B)、(A)−(B)−(C)又は(A)−
(B)−(A)等の構成が挙げられる。中でも(A)−
(B)−(C)からなる構成がより好ましい。
【0015】上記エラストマーのブロック構成が(A)
−(B)−(C)である場合、共重合体の成分であるス
チレンの含有量は、全モノマーの3〜50重量%である
ことが好ましく、より好ましくは5〜40重量%、更に
好ましくは5〜25重量%である。スチレンの含有量が
3重量%未満の場合には、粘着剤の凝集力が低下するた
め、被着体に糊残りが生じ易くなり、50重量%を越え
る場合には、粘着力が不足して被着体への貼付が困難に
なることがある。
【0016】また、上記において、ブロック(A)とブ
ロック(C)におけるスチレンの結合含量は全モノマー
の2.5〜45重量%が好ましく、より好ましくは3〜
30重量%である。スチレンの結合含量が2.5重量%
未満では、粘着剤の凝集力が低下するため、被着体に糊
残りが生じやすくなり、45重量%を越えると、粘着力
が不足して被着体への貼付が困難になることがある。
【0017】上記スチレン−共役ジエン系ブロック共重
合エラストマーの水素添加物の重量平均分子量(Mw)
は、ポリスチレン換算で5万〜40万であることが好ま
しく、より好ましくは8万〜20万である。Mwが5万
未満では、粘着剤の凝集力が低下するため、被着体に糊
残りが生じやすくなり、40万を越えると、粘着力が不
足すると共に流動性が悪くなることがある。
【0018】上記粘着剤には、必要に応じて、粘着剤の
性能を阻害しない範囲で、粘着付与樹脂、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、接着昂進抑制剤等を添加することがで
きる。中でも、粘着力を調整するために粘着付与樹脂が
配合されるのが好ましい。上記粘着付与樹脂の配合量
は、多すぎると粘着剤層の凝集力が低下するので、上記
スチレン−共役ジエン系ブロック共重合エラストマーの
水素添加物100重量部に対し、100重量部以下であ
ることが好ましい。
【0019】上記粘着付与樹脂としては、例えば、脂肪
族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、
ロジン樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、クマロン
樹脂、インデン樹脂などが挙げられ、これらは必要に応
じて水素添加されてもよい。また、これらは単独で用い
られてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0020】上記紫外線吸収剤としては、特に限定され
ず、例えば、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系等の通常使用されるものが挙げられる。
その中でも、ベンゾトリアゾール系のものでは、例えば
「チヌビン326」(商品名、チバスペシャルティケミ
カルズ社製)を添加すると紫外線劣化に対して効果的で
ある。
【0021】上記酸化防止剤としては、特に限定され
ず、例えば、フェノール系(モノフェノール系、ビスフ
ェノール系、高分子型フェノール系)、硫黄系、リン系
等の通常使用されるものが挙げられる。その中でも、高
分子型フェノール系のものでは、例えば「イルガノック
ス1010」(商品名、チバスペシャルティケミカルズ
社製)等を添加すると熱劣化に対して効果的である。
【0022】上記接着昂進抑制剤としては、特に限定さ
れず、例えば、脂肪酸アマイド、ポリエチレンイミンの
長鎖アルキルグラフト物、大豆油変性アルキッド樹脂、
トール油変性アルキッド樹脂等が挙げられる。
【0023】本発明における基材層としては、ポリエチ
レン又はポリプロピレンからなるものが用いられる。上
記ポリエチレンとしては、特に限定されないが、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等が挙げら
れ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用
されてもよい。
【0024】上記ポリプロピレンとしては、特に限定さ
れないが、例えば、ホモポリプロピレン、エチレン等の
α−オレフィンとのランダムポリプロピレン、ブロック
ポリプロピレン等が挙げられ、これらは単独で用いられ
てもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0025】上記基材層には、本発明の効果を阻害しな
い範囲で、他のポリオレフィン系樹脂など他の樹脂成分
が含まれていてもよい。他の樹脂成分としては、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体、エチレン−n−ブチルアクリレート共重合
体等が挙げられる。
【0026】本発明において、基材層の厚みは、使用目
的によって異なるが、20〜100μmであることが好
ましく、また、粘着剤層の厚みは、3〜50μmである
ことが好ましい。
【0027】本発明における表面保護フィルムの製造方
法としては、特に限定されないが、例えば、基材層と粘
着剤層とを共押出により積層一体化する方法、基材層を
成膜した後でラミネートにより粘着剤層を基材層上に積
層一体化する方法などが挙げられる。
【0028】前者の共押出による方法としては、例え
ば、インフレーション法、Tダイ法等の従来公知の方法
が好適に用いられ、後者のラミネートによる方法として
は、例えば、粘着剤溶液を塗工する溶液塗工法、ドライ
ラミネーション法、Tダイによる溶融押出法、Tダイに
よる押出コーティング法等の方法が用いられる。これら
の中でも、前者の共押出により積層一体化する方法が、
品質上及び経済上の点から好ましい。
【0029】(作用)本発明の表面保護フィルムは、粘
着剤層を構成する樹脂が、スチレン重合ブロックと、ス
チレンと共役ジエンとのランダム共重合ブロックとから
なる、スチレン−共役ジエン系ブロック共重合エラスト
マーであり、スチレンと共役ジエンとのランダム共重合
ブロック中の共役ジエン部分のビニル結合含量が35〜
65重量%であるので、ポリエチレン又はポリプロピレ
ンからなる基材層との親和性が適切な範囲を有するもの
となり、何れの基材層の場合でも、巻き戻し荷重と層間
強度が良好な表面保護フィルムを得ることができるもの
である。
【0030】
【実施例】以下に実施例および比較例を示すことによ
り、本発明を具体的に説明する。尚、本発明は下記実施
例のみに限定されるものではない。 (実施例1〜4、比較例1〜4)表1に示した配合量
の、以下に記載のスチレン−共役ジエン系ブロック共重
合体の水素添加物からなるエラストマー〜(以後エ
ラストマー〜と略記する)、粘着付与樹脂(ヤスハ
ラケミカル社製、商品名「YSレジンPx1150」、
軟化点115℃)及び酸化防止剤(チバスペシャルティ
ケミカルズ社製、商品名「イルガノックス1010」)
からなる粘着剤層と、表1に示した配合量のポリエチレ
ン樹脂[三井化学社製、商品名「ミラソン16」、MF
R=3.7g/10分(190℃)]又はポリプロピレ
ン樹脂[グランドポリマー社製、商品名「F219
D」、MFR=9g/10分(230℃)]からなる基
材層とをTダイ法により共押出し、厚み50μmの基材
層と厚み10μmの粘着剤層とが積層一体化された表面
保護フィルムを得た。
【0031】エラストマー:[ブロック構成(A)−
(B)−(C)、全スチレン含量=10重量%、ブロッ
ク(A)(C)の結合スチレン含量=4.5重量%、ブ
ロック(B)及び(C)中のブタジエン部分のビニル結
合含量=45重量%、ブロック(B)及び(C)の水素
添加の割合=99%、Mw=25万] エラストマー:[ブロック構成(A)−(B)−
(C)、全スチレン含量=10重量%、ブロック(A)
(C)の結合スチレン含量=5重量%、ブロック(B)
及び(C)中のブタジエン部分のビニル結合含量=55
重量%、ブロック(B)及び(C)の水素添加の割合=
99%、Mw=22万] エラストマー:[ブロック構成(A)−(B)−
(C)、全スチレン含量=12重量%、ブロック(A)
(C)の結合スチレン含量=5重量%、ブロック(B)
及び(C)中のブタジエン部分のビニル結合含量=20
重量%、ブロック(B)及び(C)の水素添加の割合=
98%、Mw=24万] エラストマー:[ブロック構成(A)−(B)−
(C)、全スチレン含量=11重量%、ブロック(A)
(C)の結合スチレン含量=4.5重量%、ブロック
(B)及び(C)中のブタジエン部分のビニル結合含量
=70重量%、ブロック(B)及び(C)の水素添加の
割合=99%、Mw=22万]
【0032】上記表面保護フィルムについて下記の性能
評価を行い、その結果を表1に示した。 (1)初期粘着力 表面保護フィルムを、室温23℃、相対湿度65%の環
境下でアクリル塗装鋼板(Ra=1.3μm)に2kg
の圧着ローラーを用いて300mm/分の速度で貼付け
た状態で30分間放置した後、JIS Z0237に準
拠して25mm幅における180度剥離強度をそれぞれ
測定した。 (2)経時粘着力 表面保護フィルムを、室温23℃、相対湿度65%の環
境下でアクリル塗装鋼板(Ra=1.3μm)に2kg
の圧着ローラーを用いて300mm/分の速度で貼付け
た状態で屋外に1週間放置した後、JIS Z0237
に準拠して25mm幅における180度剥離強度を測定
した。 (3)被着体汚染 上記(1)及び(2)の剥離強度の測定時において、剥
離後の被着体表面の汚染の有無を目視観察した。 (4)層間強度 上記(1)及び(2)の剥離強度の測定時において、剥
離後の表面保護フィルムの基材層と粘着剤層との界面に
おける層間剥離の有無を以下の基準で目視観察した。 ○:層間剥離なし、×:層間剥離あり (5)巻き戻し荷重 作製した表面保護フィルムを内径76.5mm、肉厚7
mmの紙芯に50mm幅で100m巻き取り、得られた
巻重体の巻き戻し荷重をバネばかりを用いて測定した
(巻き戻し速度30m/分)。
【0033】
【表1】 表1から明らかなように、本発明の実施例においては初
期粘着力、経時粘着力などの密着性が良好で、被着体に
糊残りなどの汚染をすることがなく、高い層間強度を有
するとともに、基材層の背面に離型剤などで離型処理を
施さない状態でも巻き戻し荷重が低く抑えられることが
判った。
【0034】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、上記の構
成を有することにより、巻き戻し荷重と層間強度の双方
共に優れたものとなり、基材層の背面に離型剤などを塗
布することなく容易に巻き戻しができると共に、剥離時
には容易に剥離でき、被着体表面に汚れや糊残りが発生
することがない。更に、離型剤を塗布する必要がないの
で、溶剤塗工などによる環境汚染を防止することができ
る。また、本発明の表面保護フィルムの製造方法は、基
材層と粘着剤層とを共押出により積層一体化するので、
成形工程の無溶剤化及び連続化が可能となると共に基材
層と粘着剤層との密着性が向上した上記表面保護フィル
ムを、簡便に高い生産性をもって製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK04A AK07A AK12B AK12J AK28B AK28J AL02B AL03B AL09B BA02 BA07 CA06 EH20 JL00 JL06 JL13B YY00B 4J004 AA05 AA06 AB01 CA04 EA01 EA06 FA04 4J026 HD06 HD14 HE01 HE04 4J040 BA172 BA202 DK012 DM011 DN032 EB032 ED152 EH002 HB17 HB22 HC10 HC25 JA09 JB09 KA26 KA29 KA31 LA06 MA04 MA10 MB03 NA19 PA20 PA23 PA33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン又はポリプロピレンからな
    る基材層と、粘着剤層とが積層一体化されてなる表面保
    護フィルムであって、粘着剤層を構成する樹脂が、スチ
    レン重合ブロックと、スチレンと共役ジエンとのランダ
    ム共重合ブロックとからなる、スチレン−共役ジエン系
    ブロック共重合エラストマーであり、スチレンと共役ジ
    エンとのランダム共重合ブロック中の共役ジエン部分の
    ビニル結合含量が35〜65重量%であることを特徴と
    する表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】 基材層と粘着剤層とを共押出により積層
    一体化することを特徴とする、請求項1記載の表面保護
    フィルムの製造方法。
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