JP2009222527A - ガス濃度計測方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイラー、ごみ焼却炉、燃焼機関の燃焼室等の密閉容器内に発生するガス、あるいは該密閉容器から外部に排出されるガス等のガス濃度を、レーザ光を用いての測定であって、複数種のガス濃度を、効率よく簡単なシステムで計測可能とするガス濃度計測方法および計測装置を提供することを課題とする。
【解決手段】測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、1個のレーザダイオードの駆動電流による波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長の間を、前記駆動電流を交互に切り換えて、1個のレーザダイオードから2種のガスに対応するレーザ光を時分割して生成し、該生成されたそれぞれのレーザ光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号から2種のガス濃度を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラー、ごみ焼却炉、燃焼機関の燃焼室等の密閉容器内に生じるガスや、あるいは該密閉容器から外部に排出されるガス、あるいは排出されたガスが滞留する可能性の高い場所におけるガス等のガス濃度を計測する計測方法および計測装置に関する。
従来から、ボイラー、ごみ焼却炉、燃焼機関の燃焼室等の密閉容器内に発生するガスの濃度を測定するための手法として、レーザ光を用いる技術が開発されている。このレーザ光を用いるガス濃度測定技術は、ガス種別毎に特有波長を吸収する性質を持つことを利用し、ガス雰囲気中に特定波長のレーザ光を照射して、ガス雰囲気を通過したレーザ光のスペクトルを分析することで、特定ガス種別の濃度を把握するものであり、吸収分光法といわれている。
その例として、特許文献1(特開平10−142148号公報)が知られており、該特許文献1には、背景光(バックグラウンドノイズ)がある条件下でも、特定種別のガス濃度を正確に測定することができるように、レーザ光を周波数変調して計測する主計測光と、別のセンサで計測する背景光とを用いて、主計測光と背景光との差分を演算することでバックグラウンドノイズを低減する手法が示されている。
また、特許文献2(特許3342446号公報)においては、前記特許文献1と同様に主計測光と、別のセンサで計測する背景光とを用いて、主計測光と背景光との差分を演算することで(差分回路方式)、バックグラウンドノイズを低減する手法が示されており、さらには、レーザ光の変調を単一の周波数でなく2つの異なる周波数で変調(二重変調)することによって、単一周波数による変調では計測用レーザの多重反射(フリンジ)に起因する計測値のドリフトが発生しやすいが、その計測値のドリフトを抑制する技術が示されている。
該特許文献2に示されるガス濃度計測装置の概要を、図10を参照して説明する。
レーザ光を発振するための半導体レーザダイオード(LD)01からなる光源は、LDドライバ02の制御回路に接続され、LDの温度と電流が制御されるようになっている。発振されたレーザ光は、ハーフミラー03で反射されて一方の光学窓から他方の光学窓に向けてレーザ光Lが計測領域に入射される。計測領域を通過したレーザ光は、他方の光学窓の近傍に配置された受光手段としての2つのフォトダイオード(PD2、PD3)04、05によって受光されるようになっている。
一方のフォトダイオード04は光軸上に配置されて計測領域を通過したレーザ光Lを受光するようになっていて、他方のフォトダイオード05は、レーザ光軸から外れたところに配置され、計測領域の火炎から発せられる光を背景光として受光するようになっている。この二つのフォトダイオード04、05からの受光信号は、測定ユニット06を経由してAD変換器07に入力されて、そこからコンピュータ08に送られる。
特開平10−142148号公報 特許3342446号公報
しかし、前記特許文献1、2に示される技術は、何れも1種類のガス濃度を測定するための技術であり、1個のレーザダイオードから発光される1本の照射レーザ光Lについて示されている。
特に、特許文献2においては2つのサイン波発生器09、010で変調することが示されているが、これはレーザの多重反射(フリンジ)に起因する計測値のドリフトを防止するためのものであり多種類のガス濃度の測定を1本の照射レーザ光Lで可能とする技術ではない。
従って、複数種類のガス濃度を計測しようとするには複数本の照射レーザ光を設ける等のシステムにしなければならず、計測効率の悪化と計測装置の複雑化と装置コストの増加を招くおそれがあり、1本の照射レーザ光を用い、1個または複数個のレーザダイオードからのレーザ光によって複数種類のガス濃度を効率よく測定する技術が必要である。
そこで、本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、ボイラー、ごみ焼却炉、燃焼機関の燃焼室等の密閉容器内に発生するガス、あるいは該密閉容器から外部に排出されるガス等のガス濃度を、レーザ光を用いての測定であって、複数種のガス濃度を、効率よく簡単なシステムで計測可能とするガス濃度計測方法および計測装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本第1発明は、測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、1個のレーザダイオードの駆動電流による波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長の間を、前記駆動電流を交互に切り換えて、1個のレーザダイオードから2種のガスに対応するレーザ光を時分割して生成し、該生成されたそれぞれのレーザ光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号から2種のガス濃度を求めることを特徴とする。
かかる発明によれば、1個のレーザダイオードの駆動電流による波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長の間を、前記駆動電流を交互に切り換えて、1個のレーザダイオードから2種のガスに対応するレーザ光を時間分割して照射するようにしたため、1個のレーザダイオードで2種のガス濃度を測定可能となり、システムの簡素化が図れ、ガス計測装置のコスト低減となる。
また、好ましくは、前記駆動電流の一方側は標準ガスが封入された参照セルに照射して求められる基準波長に基づく基準電流値に設定され、他方側は前記基準電流値に一定値を加算して求められるとよい、また、前記駆動電流の一方側および他方側のそれぞれが、標準ガスが封入された参照セルに照射して求められる基準波長に基づく基準電流値に設定されるとよい。
かかる構成によれば、交互に切換えられる電流値の一方側、または両方とも参照セルに照射して求められる基準波長に基づく基準電流値に設定されるので、正確な基準電流値が設定される。
また、本第2発明は、測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、複数個のレーザダイオードの発振波長を複数種のガスに対応する吸収波長に設定し、各レーザダイオードからの発振光を時分割して生成し、該生成された発振光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号から複数種のガス濃度を求めることを特徴とする。
そして、前記時分割の発振光は、各レーザダイオードを駆動する駆動電流を時分割制御することで生成しても、各レーザダイオードから連続発振されているレーザ光を時分割して生成してもよい。
かかる発明によれば、時分割して交互にそれぞれのレーザ光が受光手段に照射されてくるため、それぞれのガスに対応する信号の取出しが容易であり、複数種のガス濃度を簡単確実に算出可能になる。
また、連続発振されているレーザ光を時分割して生成する場合には、発光状態が安定し、精度の高い計測が維持される。
次に、第3発明は、測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、複数個のレーザダイオードの発振波長を複数種のガスに対応する吸収波長に設定し、各レーザダイオードを連続発振するように駆動電流を印加し、各レーザダイオードからの発振光を合波して同一のレーザビームで照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号を、各ガスの変調周波数を基にそれぞれのガスに対する信号を取出して、複数種のガス濃度を求めることを特徴とする。
かかる第3発明によれば、各ガスの変調周波数を全て異ならせて、受光後に夫々のガスを変調周波数に基づいて電気的に分離して取出すため、変調周波数の設定によって、電気的に確実にそれぞれのガスを分離して計測できる。
また、レーザダイオード自体は発光の停止、始動を繰り返さず連続発光状態のため、発光が安定しおり、精度の高い計測が維持される。
次に、第4発明は、測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、複数個のレーザダイオードの発振波長を複数種のガスに対応する吸収波長に設定し、各レーザダイオードを連続発振するように駆動電流を印加し、各レーザダイオードからの発振光を合波して同一のレーザビームで照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号を、受光ダイオードで受光する前に光フィルタまたは偏向面によってそれぞれのガスに対する信号に分離して、複数種のガス濃度を求めることを特徴とする。
かかる第4発明によれば、レーザ光の受光手段側でしかも、受光手段に入力される前に光フィルタまたは偏向面によってそれぞれのガスに対する信号に分離するため、複雑な電気回路を要せず装置が簡単化される。
また、第5発明は、第1発明の方法を実施するための装置発明であり、測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、1個の前記レーザダイオードと、該レーザダイオードに駆動電流を供給する電流駆動回路と、前記レーザダイオードの波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長の間を、前記駆動電流を交互に切り換えて前記電流駆動回路に供給する波長切換手段と、交互に生成されたレーザ光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段によって受光された受光信号から復調手段によって目的とする信号を取出す復調処理手段とを有し、前記波長切換手段によって切り換えられるそれぞれのガス濃度を求めることを特徴とする。
かかる第5発明によれば、第1発明と同様に1個のレーザダイオードの駆動電流による波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長の間を、前記駆動電流を交互に切り換えて、1個のレーザダイオードから2種のガスに対応するレーザ光を時間分割して照射するようにしたため、1個のレーザダイオードで2種のガス濃度を測定可能となり、システムの簡素化が図れ、ガス計測装置のコスト低減となる。
また、第6発明は、第2発明の方法を実施するための装置発明であり、測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、複数個の前記レーザダイオードと、発振波長が複数種のガスに対応する吸収波長に設定された各レーザダイオードからの発振光を時分割して生成する時分割手段と、該時分割して生成された複数種のガスに対応するレーザ光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段によって受光された受光信号から前記時分割手段によって分割されたそれぞれのガス濃度を求めることを特徴とする。
かかる第6発明によれば、第2発明と同様に、かかる発明によれば、時分割して交互にそれぞれのレーザ光が受光手段に照射されてくるため、それぞれのガスに対応する信号の取出しが容易であり、複数種のガス濃度を簡単確実に算出可能になる。
つぎに、第7発明は、第3発明の方法を実施するための装置発明であり、測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、複数個の前記レーザダイオードと、発振波長が複数種のガスに対応する吸収波長に設定された各レーザダイオードから連続発振するようにレーザダイオードに駆動電流を供給する電流駆動回路と、各レーザダイオードからの発振光を合波して照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段によって受光された受光信号から各ガスの変調周波数を基にそれぞれのガス信号を取り出す復調手段とを有し、該復調手段によって夫々のガス信号を取出してガス濃度を求めることを特徴とする。
また、第8発明は、第4発明の方法を実施するための装置発明であり、被測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、
複数個の前記レーザダイオードと、発振波長が複数種のガスに対応する吸収波長に設定された各レーザダイオードから連続発振するように駆動電流を印加する駆動電流制御手段と、各レーザダイオードからの発振光を合波して照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段で受光する前にそれぞれのガスに対応するガス信号を分離する光フィルタまたは偏向面からなる光分離手段とを有し、該光分離手段によって夫々のガス信号を取出してガス濃度を求めることを特徴とする。
かかる第7、8発明によれば、レーザ光の受光手段側でそれぞれのガスに対する信号に分離するため、発光部側の状態は安定しており、安定した計測が維持される。
さらに、第7発明によれば各ガスの変調周波数を全て異ならせて、受光後に夫々のガスを変調周波数に基づいて電気的に分離するため、変調周波数の設定によって、電気的に確実にそれぞれのガスを分離して計測できる。
また、第8発明によれば複雑な電気回路を要せず装置が簡単化される。
本発明によれば、ボイラー、ごみ焼却炉、燃焼機関の燃焼室等の密閉容器内に発生するガス、あるいは該密閉容器から外部に排出されるガス等のガス濃度をレーザ光を用いての測定であって、複数種のガス濃度を、効率よく簡単なシステムで計測可能とするガス濃度計測方法および計測装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るガス濃度計測装置2の概要を示す全体構成ブロック図である。
図1に示すように、レーザ光を発振するための半導体レーザダイオード(LD)4からなる光源は、LDドライバのLD電流駆動回路6、およびLD温度駆動回路8に接続され、該駆動回路でLD4の温度と電流が制御されるようになっている。
LD電流駆動回路6には、加算器9を経由して、直流電流10、ランプ波12、変調信号f、変調信号w、さらに、波長切換手段14からの波長ロック信号16と該波長ロック信号を基準信号として切換後の切換後波長信号18とがそれぞれ印加される。
直流電流10は、半導体レーザダイオード4を駆動するための電流であり、変調信号f、変調信号wは、レーザ光に対して周波数変調を施すために印加する信号であり、また、ランプ波12は、測定対象ガス固有の吸収スペクトルのところでレーザ発振波長をゆっくりと掃引させるために印加する信号である。
半導体レーザダイオード4から発振されたレーザ光は、光ファイバのレーザ光路20を通って、分波器22に導かれる。この分波器22で、参照ガスセル24と計測領域とへ分波され、計測領域へ分波されたレーザ光は、レーザビームLによってエンジンの燃焼室内、またはエンジンの排気管内のガス流通領域に一方のコリメータ(光学レンズ)26から他方のコリメータ(光学レンズ)28に向けて照射される。
そして、計測領域を通過したレーザ光は、他方のコリメータ28の近傍に配置された受光手段30のフォトダイオード(PD)(受光ダイオード)によって受光され、プリアンプで増幅されるようになっている。
図1に示すように、受光手段30によって受光された信号は、その後、復調処理手段32に送られる。復調処理手段32の部分は、二個所から入力され、一方の入力側からは、バンドパスフィルタ(BPF)34と、ACアンプ36と、第1ロックインアンプ(変調信号fによる復調手段)38と、第2ロックインアンプ(変調信号wによる復調手段)40と、DCアンプ42とが直列に接続されて構成されている。
また、他方の入力側からは、ローパスフィルタ(LPF)44と、DCアンプ46とが直列に接続されて構成されている。それぞれのDCアンプ42、46からの出力はAD変換器48に入力されて、そこからコンピュータ50に送られるようになっている。
一方の入力側からの受光信号は、バンドパスフィルタ34によって一定周波数帯域の信号を通過させ、ACアンプ36で増幅される。その後、第1ロックインアンプ(変調信号fによる復調手段)38へ入力して、この第1ロックインアンプ38では、変調信号fが参照信号として入力されて該変調信号fと同期する信号が取り出される。さらに、第2ロックインアンプ(変調信号wによる復調手段)40へ入力して、この第2ロックインアンプ40では、変調信号wが参照信号として入力されて該変調信号wと同期する信号が取り出される。
このようにして、変調信号f、wで二重に周波数変調されたレーザ光から、第1ロックインアンプ38と第2ロックインアンプ40とによって復調して目的の信号成分を取り出すようになっている。
また、復調処理手段32の他方の入力側からの受信信号は、ローパスフィルタ44によって低周波成分だけを通過させて、DCアンプ46によって増幅して、受光信号中の直流成分の検出値としてAD変換器48に入力される。
AD変換器48を通過後のデジタル信号はコンピュータ50に入力されて、前記第138、および第2ロックインアンプ40からの信号成分と、前記直流成分との計測結果に基づいて対象ガス濃度の解析処理が行われる。
一方、分波器22から参照ガスセル24へと分波されたレーザ光は、標準信号処理手段52に入力される。レーザ光を参照ガスセル24に封入された一定圧力の既知濃度の標準ガス内を流通させて、受光手段54によって受光し、前記復調処理手段32と同様の信号処理を施して、AD変換器48に出力される。そして、ガス濃度の検定、補正等の処理に用いられる。
標準信号処理手段52のうち、図1に示すように、バンドパスフィルタ(BPF)56と、ACアンプ58と、第3ロックインアンプ(変調信号fによる復調手段)60と、第5ロックインアンプ(変調信号wによる復調手段)62と、DCアンプ64とが直列に接続される回路から、標準ガスから変調信号f、wで変調された目的信号が取り出され、その信号を基に、波長切換手段14の波長ロック信号16が設定される。さらにその波長ロック信号16に一定値を加算した切換後波長信号18が形成される。
図3を参照して、波長切換手段14について説明する。例えば、測定すべきガスの種類がNHガスとHOガスの場合には、それぞれの波長が1.512μm付近にあり、またNOガスとNHガスの場合には1.517μm付近に存在するので、1個のレーザダイオードの電流による波長掃引範囲内でこれら2種のガスの光吸収が観測可能である。
例えば、NHガスとHOガスの2種のガスを測定する場合に、アンモニアNHの吸収中心波長λ1を基準としてロック波長とし、参照ガスセル24へ該アンモニアNHガスを封入して、標準信号処理手段52の前記バンドパスフィルタ(BPF)56と、ACアンプ58と、第3ロックインアンプ60と、第5ロックインアンプ62と、DCアンプ64とが直列に接続される回路からの出力によって算出される吸収波長を、ロック波長λ1として設定する。
そして、図3(a)(b)に示すように、アンモニアNHの吸収中心波長λ1を発振させるための電流I1と、水蒸気HOの吸収中心波長λ2を発振させるための電流I2を時間分割Δtで交互に切り換えて発振させる。電流I2は、I2=I1+ΔIであり、切換後波長信号18として設定される。
波長ロック信号16と切換後波長信号18とが交互にパルス状の切換電流として波長切換手段14で生成されて、加算器9へ入力される。
電流I1が印加されたときに、λ1におけるガスの吸収信号を検出し、電流I2が印加された時に、波長λ2におけるガスの吸収信号を検出することによって、1個のレーザダイオード4によって、NHガスとHOガスの2種のガス濃度の計測ができる。
なお、復調処理手段32での処理が、NHガスとHOガスとのどちらのガスに対する処理化かが分かるように、I1が印加されたときのタイミングと、電流I2が印加されたときのタイミング、すなわち時間分割(Δt)のタイミングが、コンピュータ50に自動的に取り込まれて、測定濃度の算出において2種のガスが区別されて算出されるようになっている。
また、波長切換手段14では、波長λ1を発振させるための電流I1が印加されたときの波長のずれ信号を検出して、波長のずれを補正する信号を発生して、ロック波長λ1からのずれを補正して波長の安定化を行っている。
なお、時間分割(Δt)の間隔は、測定すべきガスに応じて設定され、エンジンの燃焼室内を測定対象とする場合には、エンジン回転数に応じて、例えば回転数の上昇とともに小さくするように可変化させても良く、さらに、爆発燃焼の1サイクル内に2種のガス計測ができるようにΔtを設定することも可能である。
また、NHガスの吸収中心波長λ1をロック波長として説明したが、HOガスの吸収中心波長λ2をロック波長として電流設定してもよい。
以上のように、1個のレーザダイオード4の駆動電流による波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長λ1、λ2の間を、駆動電流I1、I2を交互に切り換えて、1個のレーザダイオード4から2種のガスに対応するレーザ光を時間分割(Δt)して照射するようにしたため、1個のレーザダイオードで2種のガス濃度を同一のレーザビームLによって同時に測定可能となり、システムの簡素化が図れ、ガス計測装置のコスト低減となる。
(第2実施形態)
次に、図2、図4を参照して、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態に対して、波長ロック信号を、第1参照ガスセル70と第2参照ガスセル72とにそれぞれ封入したガスの吸収波長にロックする点が相違するのみで、他の構成要素は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付してして説明は省略する。
標準信号処理手段74には、第1参照ガスセル70と第2参照ガスセル72とが直列に配設して、例えば、第1参照ガスセル70には、既知濃度のNHガスが封入され、第2参照ガスセル72には、既知濃度のHOガスが封入され、バンドパスフィルタ(BPF)76と、ACアンプ78と、第3ロックインアンプ80と、第5ロックインアンプ82と、DCアンプ84とが直列に接続される回路からの出力を、波長切換手段86に送って、それぞれの参照ガスに基づく吸収波長を、第1ロック波長λ1と、第2ロック波長λ2として設定する。
波長切換手段86では、図4(a),(b)に示すように、ロック波長λ1と、λ2に基づいて駆動電流I1、I2を設定して、第1波長ロック信号88と第2波長ロック信号90として時間分割(Δt)で交互にパルス状の切換電流を発生させて加算器9へ出力する。
第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果を有するとともに、さらに、アンモニアNHの吸収中心波長λ1を発振させるための電流I1と、HOの吸収中心波長λ2を発振させるための電流I2をそれぞれ、参照ガスセルに封入された標準ガスを基に設定するため、実施例1のようなI2を切換量ΔIの加算によって求めるのに比べて正確な基準電流値が設定されるので誤差が生じにくく、精度が向上する。
(第3実施形態)
次に、図5を参照して、第3実施形態について説明する。
第1、第2実施形態では、1個のレーザダイオード4によって2種のガス濃度を計測する場合を説明したが、第3実施形態は、2個のレーザダイオード100、102を用いて、2種のガス濃度を計測する場合について説明する。
なお、第3、4実施形態は、レーザ光の照射側の改良であり、第5、6、7実施形態はレーザ光の受光側の改良である。
なお、第1実施形態、第2実施形態と同一構成要素については、同一符号を付して設明を省略する。
レーザ光を発振するために光源は、第1レーザダイオード(LD1)100と第2レーザダイオード(LD2)102からなり、第1レーザダイオード100は、LD1電流駆動回路104、およびLD1温度駆動回路106に接続されて温度と電流が制御され、第2レーザダイオード102は、LD2電流駆動回路108、およびLD2温度駆動回路110に接続されて温度と電流が制御されるようになっている。
LD1電流駆動回路104には、加算器112を経由して、第1直流電流114、ランプ波12、変調信号f、変調信号w、さらに、時分割手段116を構成するパルス信号118と、波長ロック信号120とがそれぞれ印加される。また、LD2電流駆動回路108にも、加算器122を経由して、同様の信号が入力される。
第1レーザダイオード100と第2レーザダイオードとが交互に発振するように、第1レーザダイオード100に印加する電流(第1直流電流114とパルス信号118との加算電流)は、波長λ1が発振するように設定し、第2レーザダイオード102に印加する電流(第2直流電流124とパルス信号118との加算電流)は、波長λ2が発振するように設定する。
第1レーザダイオード100からの発振レーザと第2レーザダイオード102からの発振レーザは、合波機125によって合流されて、光ファイバのレーザ光路20を通って、分波器27から、ガス流通領域に同一のレーザビームによって照射される。
図6に示す第1レーザダイオード100からの波長λ1の発振と、第2レーザダイオード102からの波長λ2との発振の概要を示す。
図6では、パルス幅がランプ状であるが、フラットの出力状態であっても良い。また時間分割(Δt)については測定ガスに応じて実施形態1で説明したようなエンジンへの適用に際して適宜設定することができる。
時分割して交互にそれぞれのレーザ光が受光手段30に照射されるため、それぞれのガスに対応する信号の取出しが容易であり、複数種のガス濃度を簡単確実に算出可能であり、波長λ1が発振する時間におけるガスの吸収信号から、第1ガスの濃度を計測し、波長λ2が発振する時間におけるガスの吸収信号から、第2ガスの濃度を計測することができる。
なお、時間分割(Δt)のタイミングと取出したガス信号との対応付けは、コンピュータ50において自動的に算出されるようになっている。
(第4実施形態)
次に、図7を参照して、第4実施形態について説明する。
第4実施形態は、第3実施形態に対して、パルス信号によって時分割する個所が第1レーザダイオード100と第2レーザダイオード102の駆動電流ではなく、第1レーザダイオード100と第2レーザダイオード102は連続発振しておき、発振されたレーザ光を一方のコリメータ(光学レンズ)26へ導く光ファイバの途中において光変調器134、136によって時分割する点が相違し、構成要素は第3実施形態と同様であるため、同一符号を付してして説明は省略する。
第1レーザダイオード100と第2レーザダイオード102とから発振されたレーザ光は、それぞれ、第1光偏波面コントローラ130、第2光偏波面コントローラ132に送られ、該光偏波面コントローラ130、132を経由して第1光変調器134、第2光変調器136に導かれる。この光偏波面コントローラ130、132ではレーザ光の偏波面を一定に整えて、次の光変調器134、136でのパルス信号138による変調作用を確実に行うようにしている。
第1レーザダイオード100と第2レーザダイオード102とを、連続発振させておき、時分割手段135を構成するパルス信号138に従って第1レーザダイオード100で発振したレーザ光は光変調器134を、第2レーザダイオード102で発振したレーザ光は光変調器136を、時間分割(時間Δt)によって交互に、通過するようになっていて、通過後に合波器139によって合流されて、同一の光ファイバのレーザ光路20を通って、分波器140に入力されて、分波器140にて、標準信号処理手段74の第1参照ガスセル70への流れと計測領域への流れとに分波される。
波長λ1が発振する時間におけるガスの吸収信号から、第1ガスの濃度を計測し、波長λ2が発振する時間におけるガスの吸収信号から、第2ガスの濃度を計測することができる。
また、前記第3実施形態に比べて、本第4実施形態によれば、第1、第2レーザダイオード102、102自体の起動を制御するものでなくレーザダイオードからの発光は連続的に行なわれているため、発光状態が安定し、精度の高い計測が可能となる。
(第5実施形態)
次に、図8を参照して、第5実施形態について説明する。
第5実施形態は、第1レーザダイオード100と第2レーザダイオード102とを、連続発振させておき、受光した信号から波長λ1と波長λ2との信号をそれぞれ変調周波数に基づいて電気的に分離するものである。
なお、第3実施形態、および第4実施形態と同一の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
1種のガスを計測場合には、計測精度を向上させるために、二つの変調周波数f、w(f=10KHz、w=500Hz)で変調し、順次、復調手段150、152で復調させるが、2種のガスを計測する場合には、それぞれの変調周波数を、異なる周波数に設定することで信号を分離する。
例えば、第1レーザダイオード100は、f1=10KHz、w1=500Hzで変調し、第2レーザダイオード102は、f2=12KHz、w2=600Hzで変調する。
すなわち、受光手段30のプリアンプで増幅した電気信号は、第1復調処理手段154と、第2復調処理手段156とに入力され、第1復調処理手段154の第11ロックインアンプ150で変調周波数f1と同期する信号が、第12ロックインアンプ152で変調周波数w1と同期する信号が復調されて第1レーザダイオード100の吸収信号が検出される。
同様に、第2復調処理手段156の第21ロックインアンプ158で変調周波数f2と同期する信号が、第22ロックインアンプ160で変調周波数w2と同期する信号が復調されて第2レーザダイオード102の吸収信号が検出される。
第1復調処理手段154には、ガス濃度の安定および波長安定化のために第1標準信号処理手段162が設けられ、第2復調処理手段156には、第2標準信号処理手段164が設けられている。
以上第5実施形態によれば、変調周波数f1、w1、f2、w2を全て異ならせて、受光後に2種のガスを電気的に分離するものであるため、レーザダイオード自体の発光の停止と始動を制御するものでなく発光は連続的に行なわれているため、発光状態は安定し、精度の高い計測が維持される。
また、変調周波数f1、w1、f2、w2の設定によって、電気的に処理されるため、確実に2種のガスを分離して計測できる。
(第6実施形態)
次に、図9を参照して、第6実施形態について説明する。
第6実施形態は、第1レーザダイオード100と第2レーザダイオード102とを、連続発振させておき、受光手段170、172に受光する前に、波長フィルタ(光分離手段)174を用いて波長λ1と波長λ2との信号を分離するものである。
なお、いままでに説明した実施施形態と同一の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、ガス流通領域を通過してコリメータ(光学レンズ)28に入射したレーザ光は、波長フィルタ174によって、例えば、波長λ1のレーザ光は通過させ、波長λ2のレーザ光は反射させるようにして、入射したレーザ光を分離して、その後、波長λ1のレーザ光は第1受光手段170に送られ、波長λ2のレーザ光は第2受光手段172に送られる。
その後、第1受光手段170から、第1復調処理手段154に入力し、第2受光手段172から、第2復調処理手段156に入力して、その後、第1復調処理手段154および第2復調処理手段156のそれぞれにおいては、第1実施形態で説明したように変調信号f、wに基づいて復調して、変調信号f、wに同期する信号を取り出す。
そして、第1復調処理手段154によって取り出した信号からは、λ1におけるガスの吸収信号を検出して第1ガスの濃度、第2復調処理手段156によって取り出した信号からは、波長λ2におけるガスの吸収信号を検出して第2ガスの濃度を計測する。
第6実施形態によれば、波長フィルタ174を用いて、受光手段170、172に入力される前に波長λ1と波長λ2との信号に分離するため、複雑な電気回路を要せず装置が簡単化される。
なお、波長フィルタ174は、波長が離れている場合には効果的であるが、近い場合には、分離能力が十分得られないために、波長フィルタ174に代えて、偏向面フィルタを用いてもよい。
なお、第1〜6実施形態では、光源として半導体レーザダイオード4を例に説明したが、その他の波長変調、振幅変調可能なレーザ発振器に適用可能である。
本発明によれば、内ボイラー、ごみ焼却炉、燃焼機関の燃焼室等の密閉容器内に発生するガス、あるいは該密閉容器から外部に排出されるガス等のガス濃度をレーザ光を用いての測定であって、複数種のガス濃度を、効率よく簡単なシステムで計測可能となるので、ガス濃度計測方法および計測装置への適用に際して有益である。
本発明の第1実施形態に係るガス濃度計測装置の全体構成ブロック図である。 第2実施形態に係るガス濃度計測装置の全体構成ブロック図である。 第1実施形態の波長切換手段について説明図である。 第2実施形態の波長切換手段について説明図である。 第3実施形態に係るガス濃度計測装置の全体構成ブロック図である。 第3実施形態の第1レーザダイオードからの波長λ1の発振と、第2レーザダイオードからの波長λ2との発振の概要説明図である。 第4実施形態に係るガス濃度計測装置の全体構成ブロック図である。 第5実施形態に係るガス濃度計測装置の全体構成ブロック図である。 第6実施形態に係るガス濃度計測装置の全体構成ブロック図である。 従来技術を示す説明図である。
符号の説明
2 ガス濃度計測装置
4 レーザダイオード(LD)
6 電流駆動回路(LD電流駆動回路)
8 温度駆動回路(LD温度駆動回路)
14、86 波長切換手段
24 参照ガスセル
26、28 コリメータ(光学レンズ)
30、170、172 受光手段
32 復調処理手段
38 第1ロックインアンプ(復調手段)
40 第2ロックインアンプ(復調手段)
52、74 標準信号処理手段
70 第1参照ガスセル
72 第2参照ガスセル
100 第1レーザダイオード(LD1)
102 第2レーザダイオード(LD2)
104 第1電流駆動回路(LD1電流駆動回路)
106 第1温度駆動回路(LD1温度駆動回路)
108 第2電流駆動回路(LD2電流駆動回路)
110 第2温度駆動回路(LD2温度駆動回路)
116、135 時分割手段
118、138 パルス信号
174 波長フィルタ(光分離手段)
f、f1、f2、w、w1、w2 変調信号

Claims (12)

  1. 測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、
    1個のレーザダイオードの駆動電流による波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長の間を、前記駆動電流を交互に切り換えて、1個のレーザダイオードから2種のガスに対応するレーザ光を時分割して生成し、該生成されたそれぞれのレーザ光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号から2種のガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測方法。
  2. 前記駆動電流の一方側は標準ガスが封入された参照セルに照射して求められる基準波長に基づく基準電流値に設定され、他方側は前記基準電流値に一定値を加算して求められることを特徴とする請求項1記載のガス濃度計測方法。
  3. 前記駆動電流の一方側および他方側のそれぞれが、標準ガスが封入された参照セルに照射して求められる基準波長に基づく基準電流値に設定されることを特徴とする請求項1記載のガス濃度計測方法。
  4. 測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、
    複数個のレーザダイオードの発振波長を複数種のガスに対応する吸収波長に設定し、各レーザダイオードからの発振光を時分割して生成し、該生成された発振光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号から複数種のガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測方法。
  5. 前記時分割の発振光は、各レーザダイオードを駆動する駆動電流を時分割制御することで生成することを特徴とする請求項4記載のガス濃度計測方法。
  6. 前記時分割の発振光は、各レーザダイオードから連続発振されたレーザ光を時分割して生成することを特徴とする請求項4記載のガス濃度計測方法。
  7. 測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、
    複数個のレーザダイオードの発振波長を複数種のガスに対応する吸収波長に設定し、各レーザダイオードを連続発振するように駆動電流を印加し、各レーザダイオードからの発振光を合波して同一のレーザビームで照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号を、各ガスの変調周波数を基にそれぞれのガスに対する信号を取出して、複数種のガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測方法。
  8. 測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測方法において、
    複数個のレーザダイオードの発振波長を複数種のガスに対応する吸収波長に設定し、各レーザダイオードを連続発振するように駆動電流を印加し、各レーザダイオードからの発振光を合波して同一のレーザビームで照射し、照射されたレーザ光を受光して得られる受光信号を、受光ダイオードで受光する前に光フィルタまたは偏向面によってそれぞれのガスに対する信号に分離して、複数種のガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測方法。
  9. 測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、
    1個の前記レーザダイオードと、該レーザダイオードに駆動電流を供給する電流駆動回路と、前記レーザダイオードの波長掃引範囲内で、隣接するガス吸収波長の間を、前記駆動電流を交互に切り換えて前記電流駆動回路に供給する波長切換手段と、交互に生成されたレーザ光を同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段によって受光された受光信号から復調手段によって目的とする信号を取出す復調処理手段とを有し、前記波長切換手段によって切り換えられるそれぞれのガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測装置。
  10. 測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、
    複数個の前記レーザダイオードと、発振波長が複数種のガスに対応する吸収波長に設定された各レーザダイオードからの発振光を時分割して生成する時分割手段と、該時分割して生成された複数種のガスに対応するレーザ光を合波して同一のレーザビームによって照射し、照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段によって受光された受光信号から前記時分割手段によって分割されたそれぞれのガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測装置。
  11. 測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、
    複数個の前記レーザダイオードと、発振波長が複数種のガスに対応する吸収波長に設定された各レーザダイオードから連続発振するようにレーザダイオードに駆動電流を供給する電流駆動回路と、各レーザダイオードからの発振光を合波して照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段によって受光された受光信号から各ガスの変調周波数を基にそれぞれのガス信号を取り出す復調手段とを有し、該復調手段によって夫々のガス信号を取出してガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測装置。
  12. 被測定ガス雰囲気内に特定波長のレーザ光を照射して、該特定波長のレーザ光の吸収量からガス濃度を計測するガス濃度計測装置において、
    複数個の前記レーザダイオードと、発振波長が複数種のガスに対応する吸収波長に設定された各レーザダイオードから連続発振するように駆動電流を印加する駆動電流制御手段と、各レーザダイオードからの発振光を合波して照射されたレーザ光を受光する受光手段と、該受光手段で受光する前にそれぞれのガスに対応するガス信号を分離する光フィルタまたは偏向面からなる光分離手段とを有し、該光分離手段によって夫々のガス信号を取出してガス濃度を求めることを特徴とするガス濃度計測装置。
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