JP2010169487A - 濃度計測装置及び濃度計測方法 - Google Patents

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伊智郎 粟屋
Masazumi Taura
昌純 田浦
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慎一郎 浅海
Takeyasu Adachi
丈泰 安達
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Abstract

【課題】計測対象の濃度が希薄であっても、正確にその濃度を計測することのできる、濃度計測装置及び濃度計測方法を提供する。
【解決手段】計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオードを、前記レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御する、発光制御部と、前記計測対象を透過した前記レーザ光を受光するフォトダイオードから受光信号を取得し、前記受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を算出する受光処理部とを具備する。前記発光制御部は、第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成する第1変調波信号発生器と、第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成する第2変調波信号発生器と、前記第1変調波信号と前記第2変調波信号とを乗算し、乗算信号を生成する乗算器と、前記乗算信号に基づいて前記レーザ光の波長を変調するレーザダイオードドライバとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、濃度計測装置及び濃度計測方法に関する。
計測対象の濃度を測定する技術として、レーザ光を利用した技術が知られている。この技術は、物質が、物質固有の波長(以下、固有吸収波長)の光を吸収する性質を有することを利用している。計測対象に照射するレーザ光の波長が、計測対象物質の固有吸収波長と一致していれば、レーザ光は計測対象により吸収される。このときの吸収量は、物質の濃度に依存する。そこで、計測対象を透過したレーザ光を受光し、計測対象によるレーザ光の吸収量を求める。求めた吸収量に基づいて、計測対象の濃度を算出することができる。
計測対象の濃度を計測するにあたり、計測精度を向上させることが望まれる。精度を向上させるために、レーザ光の波長を変調させる手法が知られている。レーザ光の波長を所定の周波数で変調する。そして、受光側にて得られた受光信号を、変調波の周波数に基づいて復調する。これにより、ノイズ成分が除去され、計測対象によるレーザ光の吸収量を正確に知ることができる。
さらに精度を高めるための技術が、特許文献1(特許第3861059号公報)及び特許文献2(特許第3342446号公報)に記載されている。特許文献1及び特許文献2には、レーザ光の発振波長を少なくとも2つの異なる周波数で変調し、受光した信号の中から変調された信号を周波数毎に順次それぞれ復調するガス濃度計測装置が記載されている。特許文献1及び2に記載された技術によれば、レーザ光を少なくとも二重で変調することにより、ミラーなどの光学部品で発生するフリンジの影響を除去することができ、計測精度を更に高めることができる。
特許文献1及び2に記載されたガス濃度計測装置には、二つのサイン波発生器と、加算器とが設けられている。二つのサイン波発生器で発生した二つのサイン波(変調信号)は、加算器により加算されて、半導体レーザ素子の注入電流に印加される。
特許第3861059号公報 特許第3342446号公報
濃度計測装置に対しては、計測対象の濃度が希薄であっても、正確にその濃度を計測できることが求められている。しかし、計測対象の濃度が希薄である場合、計測対象によって吸収されるレーザ光の量が微小になってしまう。そのため、既述の技術を用いたとしても、計測対象による吸収光量を示す信号のS/N比を十分に大きくすることができず、正確にその濃度を計測することが難しい。
すなわち、本発明の目的は、計測対象の濃度が希薄であっても、正確にその濃度を計測することのできる、濃度計測装置及び濃度計測方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係る濃度計測装置(1)は、計測対象(5)に向けてレーザ光を出射するレーザダイオード(4)を、レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御する、発光制御部(2)と、計測対象(5)を透過したレーザ光を受光するフォトダイオード(6)から受光信号を取得し、受光信号に基づいて計測対象(5)の濃度を算出する受光処理部(3)とを具備する。発光制御部(2)は、第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成する第1変調波信号発生器(8)と、第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成する第2変調波信号発生器(9)と、第1変調波信号と第2変調波信号とを乗算し、乗算信号を生成する乗算器(10)と、乗算信号に基づいてレーザ光の波長を変調するレーザダイオードドライバ(12)とを備える。
この発明によれば、第1変調波信号と第2変調波信号とが乗算された乗算信号により、レーザ光の波長が変調される。レーザ光の波長が乗算信号により変調されると、計測対象によるレーザ光の吸収量の波形において、2×f1成分及び2×f2成分が占める割合が、二つの変調信号の加算信号を用いた場合よりも多くなる。2×f1成分及び2×f2成分は、計測対象によるレーザ光の吸収量を正確に反映する成分である。2×f1成分及び2×f2成分が占める割合が多くなるため、レーザ光の吸収量を正確且つ感度良く求めることができる。その結果、計測対象の濃度が希薄であっても、正確にその濃度を計測できる。
本発明に係る濃度計測装置(1)は、計測対象(5)に向けてレーザ光を出射するレーザダイオード(4)を、レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御する、発光制御部(2)と、計測対象を透過したレーザ光を受光するフォトダイオード(6)から受光信号を取得し、受光信号に基づいて計測対象の濃度を算出する受光処理部(3)とを具備する。発光制御部(2)は、第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成する第1変調波信号発生器(8)と、第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成する第2変調波信号発生器(9)と、第1変調波信号及び第2変調波信号に基づいて、レーザ光の波長を変調するレーザダイオードドライバ(12)とを備える。受光処理部(3)は、受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成する第1位相検波器(16)と、受光信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成する第2位相検波器(19)と、第1復調信号と前記第2復調信号とに基づいて、復調信号を生成する復調信号生成器(22)と、復調信号に基づいて、計測対象の濃度を算出する濃度算出部(21)とを備える。第1位相検波器(16)と第2位相検波器(19)とは、並列に設けられている。
上述の構成では、第1位相検波器(16)と第2位相検波器(19)とが、並列に設けられている。計測対象によるレーザ光の吸収量を示す情報は、位相検波器などを通過する毎に、その一部が失われてしまうことがある。第1位相検波器(16)と第2位相検波器(19)とを並列に設けることにより、直列に設けた場合よりも、失われてしまう情報を少なくすることができる。その結果、レーザ光の吸収量に関する情報をより多く残すことができ、計測対象の濃度が希薄であっても、より正確にその濃度を計測できる。
本発明に係る濃度計測装置(1)は、計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオード(4)を、レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御する、発光制御部(2)と、計測対象を透過したレーザ光を受光するフォトダイオード(6)から受光信号を取得し、受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を算出する受光処理部(3)とを具備する。発光制御部(2)は、第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成する第1変調波信号発生器(8)と、第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成する第2変調波信号発生器(9)と、第1変調波信号及び第2変調波信号に基づいて、レーザ光の波長を変調するレーザダイオードドライバ(12)とを備える。受光処理部(3)は、受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成する第1位相検波器(16)と、受光信号又は第1復調信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成する第2位相検波器(19)と、第1復調信号及び第2復調信号の少なくとも一方に基づいて、計測対象の濃度を算出する濃度算出部(21)と、濃度算出部(21)において濃度の算出に利用される復調信号の切替を行う切替器(24)とを備える。
この発明によれば、濃度算出部(21)において利用される復調信号を、第1復調信号と第2復調信号とで切り替えることができる。ノイズの発生源の位置などにより、第1復調信号と第2復調信号とでノイズが含まれる度合いが異なることがある。このような場合に、第1復調信号と第2復調信号とを切り替えることにより、ノイズが少ない信号を選択的に用いることが可能となり、より正確に計測対象の濃度を計測することが可能となる。
本発明に係る濃度計測方法は、計測対象(5)に向けてレーザ光を出射するレーザダイオード(4)を、レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御するステップと、計測対象を透過したレーザ光を受光するフォトダイオード(6)から受光信号を取得し、受光信号に基づいて計測対象の濃度を計測するステップとを具備する。その制御するステップは、第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成するステップと、第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成するステップと、第1変調波信号と前記第2変調波信号とを乗算し、乗算信号を生成するステップと、乗算信号に基づいて前記レーザ光の波長を変調するステップとを備える。
本発明に係る濃度計測方法は、計測対象(5)に向けてレーザ光を出射するレーザダイオード(4)を、レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御するステップと、計測対象を透過したレーザ光を受光するフォトダイオード(6)から受光信号を取得し、受光信号に基づいて計測対象の濃度を計測するステップとを具備する。制御するステップは、第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成するステップと、第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成するステップと、第1変調波信号及び前記第2変調波信号に基づいて、前記レーザ光の波長を変調するステップとを備える。濃度を計測するステップは、受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成するステップと、受光信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成するステップと、第1復調信号と前記第2復調信号とに基づいて、復調信号を生成するステップと、復調信号に基づいて、前記計測対象の濃度を算出するステップとを備える。
本発明に係る濃度計測方法は、計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオード(4)を、レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御するステップと、計測対象を透過したレーザ光を受光するフォトダイオード(6)から受光信号を取得し、受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を計測するステップとを具備する。制御するステップは、第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成するステップと、第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成するステップと、第1変調波信号及び前記第2変調波信号に基づいて、前記レーザ光の波長を変調するステップとを備える。濃度を計測するステップは、受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成するステップと、受光信号又は前記第1復調信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成するステップと、第1復調信号及び前記第2復調信号の少なくとも一方に基づいて、前記計測対象の濃度を算出するステップと、濃度を算出するステップにおいて濃度の算出に利用される復調信号の切替を行うステップとを備える。
本発明によれば、計測対象の濃度が希薄であっても、正確にその濃度を計測することのできる、濃度計測装置及び濃度計測方法が提供される。
第1の実施形態に係る濃度計測装置を示すブロック図である。 レーザ光の波長と時刻との関係を示すグラフである。 乗算信号を示すグラフである。 レーザ光の吸収量がどのような波形で表されるかを説明するための説明図である。 波長と、計測対象による光の吸収量との関係を示すグラフである。 レーザ光の吸収量の周波数スペクトルである。 周波数スペクトルのシミュレーション結果である。 10(kHz)成分を示す拡大図である。 200(kHz)の成分を示す拡大図である。 レーザ光の吸収量の周波数スペクトルを示している。 周波数スペクトルのシミュレーション結果である。 10(kHz)成分を示す拡大図である。 200(kHz)の成分を示す拡大図である。 第2の実施形態に係る濃度計測装置を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る濃度計測装置を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
以下に、図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る濃度計測装置1を示すブロック図である。この濃度計測装置1は、発光制御部2と、受光処理部3とを備えている。発光制御部2は、レーザーダイオード4を制御する部分である。発光制御部2により、レーザーダイオード4から所定波長のレーザ光が出射される。レーザ光は、計測対象ガス領域5に導かれ、計測対象による吸収を受けた後、フォトダイオード6により受光される。レーザ光を受光したフォトダイオード6は、受光信号Dを生成し、受光処理部3に供給する。受光処理部3は、受光信号Dに基づいて、計測対象の濃度を計算する。
発光制御部2は、搬送波発生器7と、第1変調波発生器8と、第2変調波発生器9と、乗算器10と、加算器11と、レーザーダイオードドライバ12とを備えている。
搬送波発生器7は、搬送波信号Aとして、ランプ波を発生させる。搬送波信号Aの周波数は、例えば、0.5(Hz)である。
第1変調波発生器8は、第1変調波信号B1を発生させる。第1変調波信号B1は、正弦波である。第1変調波信号B1の周波数は、搬送波信号Aの周波数よりも十分に大きく、f1である。f1は、例えば、100(kHz)である。
第2変調波発生器9は、第1変調波信号B1よりも十分に小さい周波数f2で、正弦波の第2変調波信号B2を発生させる。第2変調波信号B2も第1変調波信号と同様に、正弦波である。f2は、例えば、5(kHz)である。
乗算器10は、第1変調波信号B1と第2変調波信号B2とを乗算し、乗算信号B3を生成する。
加算器11は、搬送波信号Aと乗算信号B3とを加算して、合成信号Cを生成する。
レーザーダイオードドライバ12は、合成信号Cにより、レーザーダイオード4の注入電流を変化させる。
レーザーダイオード4は、注入電流の供給を受けて、計測対象ガス領域5に向けてレーザ光を出射する。レーザーダイオード4は、計測対象が吸収する光の波長(以下、固有吸収波長と称す)に概ね一致する波長の光を発振するように構成されている。また、レーザーダイオード4は、レーザ光の発振波長が注入電流に応じて変化するように構成されている。従って、レーザ光の波長は、注入電流の波形と同じ波形で変化する。注入電流の波形は、合成信号Cの波形と同じであるので、レーザ光の波長は、合成信号Cと同じ波形で変化することになる。
図2Aは、レーザ光の波長と時刻との関係を示すグラフである。レーザ光の波長は、直流成分に対し、搬送波信号Aによるランプ波と正弦波である乗算信号Cとが重畳された波形で変化する。尚、図2Aでは、スケールの便宜上、乗算信号Cの波形までは正確に反映されていない。乗算信号Cの波形は、実際には、図2Bに示されるような波形である。乗算信号Cは、振幅が正弦波形で変化する正弦波である。
レーザーダイオード4より発振されたレーザ光は、計測対象ガス領域5に導かれる。レーザ光の波長が、計測対象の固有吸収波長λ付近を通過するとき、(時刻t近傍)、レーザ光は計測対象による吸収を受ける。但し、直流成分だけでは、レーザ光の波長を固有吸収波長λに正確に一致させることは難しい。上述のように搬送波信号Aとしてランプ波を用いることにより、レーザ光の波長を、確実に固有吸収波長λを通過させることができる。計測対象ガス領域5を透過したレーザ光は、フォトダイオード6によって受光される。
フォトダイオード6は、レーザ光を受光すると、そのレーザ光の強度を示す受光信号Dを生成する。受光信号Dは、受光処理部3に供給される。
受光処理部3は、プリアンプ13と、差動アンプ14と、バンドパスフィルタ(BPF)26と、バンドパスフィルタ(BPF)27と、加算器28と、アナログ/デジタルコンバータ29と、第1バンドパスフィルタ15と、第1位相敏感検波器16と、第2バンドパスフィルタ18と、第2位相敏感検波器19と、ローパスフィルタ20と、ガス濃度算出部21とを備えている。
プリアンプ13は、受光信号Dを増幅し、増幅信号Eを生成する。増幅信号Eは、差動アンプ14に供給される。
差動アンプ14は、増幅信号Eを、デジタルアナログコンバータ23によりアナログ信号に変換された合成信号Cにより、差動増幅する。差動アンプ14の出力信号は、計測対象ガス領域5におけるレーザ光の吸収量を示すことになる。差動アンプ14の出力信号は、吸収信号Fとして、BPF26及びBPF27に供給される。
ここで、レーザ光の波長を変調したときに、計測対象によるレーザ光の吸収量がどのように変化するかについて説明する。すなわち、吸収信号Fの波形について説明する。図3は、レーザ光の波長を、固有吸収波長λ0を中心とする正弦波で変調したときに、レーザ光の吸収量がどのような波形で表されるかを説明するための説明図である。図3(a)は、計測対象物質による光の吸収量と波長との関係を示すグラフである。図3(b)は、変調波の波形を示し、時刻tとレーザ光の波長との関係を示している。図3(c)は、計測対象によるレーザ光の吸収量と時刻tとの関係を示すグラフである。
図3(a)に示されるように、多くの物質では、光の吸収量の波長分布が、中心波長λを中心としたガウス分布を示す。ここで、図3(b)に示されるように、レーザ光の波長を、λを中心とした周期2Tの正弦波で変化させたとする。すると、図3(c)に示されるように、レーザ光の吸収量は、周期Tの波形を示す。言い換えれば、変調波の周波数をfとすると、レーザ光の吸収量は、2×f成分により表される。これは、光の吸収量が波長に対してガウス分布を示すからである。これを利用し、吸収信号Fのうちの2×f成分の強度を求めれば、ノイズの影響を排除してレーザ光の吸収量に関する情報を取り出すことができる。
従って、受光処理部3は、以下に記載されるように、吸収信号Fの2×f1成分及び2×f2成分を取り出すことにより、計測対象の濃度を算出する。
BPF26は、吸収信号Fから、周波数2×f1の成分を透過し、加算器28に供給する。一方、BPF27は、吸収信号Fから、周波数2×f2の成分を透過し、加算器28に供給する。加算器28は、BPF26とBPF27とから供給された信号を加算し、アナログ/デジタルコンバータ29に供給する。アナログ/デジタルコンバータ29は、加算器28から供給された信号をデジタル信号に変換し、第1バンドパスフィルタ15に供給する。
第1バンドパスフィルタ15は、アナログ/デジタルコンバータ29から供給された信号から、周波数が2×f1である成分を抽出し、第1バンドパス信号Gを生成する。
第1位相敏感検波器16は、例えばロックインアンプである。第1位相敏感検波器16は、第1バンドパス信号Gを、周波数2×f1で検波し、第1復調信号Hを生成する。
第2バンドパスフィルタ18は、第1復調信号Hから、周波数2×f2成分を抽出し、第2バンドパス信号Jを生成する。
第2位相敏感検波器19は、例えばロックインアンプである。第2位相敏感検波器19は、第2バンドパス信号Jを、周波数2×f2で検波し、第2復調信号Kを生成する。
ローパスフィルタ20は、第2復調信号Kの低周波成分を抽出し、ローパス信号Lを生成する。
濃度算出部21は、ローパス信号Lに基づいて、計測対象の濃度を算出する。具体的には、濃度算出部21により、ローパス信号Lの波高値が求められる。ローパス信号Lの波高値は、固有吸収波長λにおける吸収量に対応している。レーザ光の吸収量は、計測対象の濃度に依存するので、波高値を用いて計測対象の濃度を算出することができる。
ここで、本実施形態では、二つの異なる周波数の変調波信号(第1変調波信号B1及び第2変調波信号B2)を用いることにより、フリンジの影響を排除することができ、正確に濃度を計測することが可能となっている。
尚、受光処理部3において、アナログ/デジタルコンバータ29以前の構成は、アナログ回路により実現可能である。また、アナログ/デジタルコンバータ29より後段の構成は、コンピュータにインストールされたプログラムによって実現可能である。すなわち、BPF26及びBPF27はアナログ回路により実現され、周波数が2×f1の成分及び周波数2×f2の成分を粗く抽出する。一方、第1バンドパスフィルタ15及び第2バンドパスフィルタ18は、コンピュータにより実現され、周波数が2×f1の成分及び周波数が2×f2の成分を狭い帯域で抽出する。
加えて、本実施形態では、乗算信号B3を用いているため、受光処理部3において、レーザ光の吸収量に関する情報をより多く取得することができる。その結果、計測対象の濃度が希薄であっても、正確にその濃度を計測することができる。この理由について、以下に説明する。
図4は、波長と、計測対象による光の吸収量との関係を示すグラフである。既述のように、多くの物質では、光の吸収量は波長に対してガウス分布を示す。説明の便宜上、図4に示されるように、吸収量がピークとなるときの波長λを、0と定義する。また、波長が±4のときに、吸収量はほぼ0になるものと考える。このとき、吸収量Dは、レーザ光の波長をλとして、下記式1で表現することができる。
Figure 2010169487
一方、二つの変調用の信号(第1変調波信号B1及び第2変調波信号B2)の強度(x1及びx2)は、正弦波として、下記式2及び3により表現できる。
Figure 2010169487
上式2中、ω1は第1変調波信号B1の角周波数を示し、a’は振幅を示し、tは時刻を示す。
Figure 2010169487
上式3中、ω2は、第2変調波信号B2の角周波数を示し、a’は振幅を示し、tは時刻を示す。
ここで、レーザ光の中心波長が固有吸収波長λ(=0)に一致しているときについて考える。すなわち、二つの変調波信号による波長の変化が、0を中心としているときについて考える。
まず、比較のため、二つの変調波信号を加算した加算信号を用いてレーザ光の波長を変調したときについて考える。このとき、レーザ光の波長λは、次の式4により、表現することができる。
Figure 2010169487
上式4中、aは、変調波信号による波長変化の振幅を示す。
式4を用いると、λが下記式5により表現される。
Figure 2010169487
式5と式1を用いると、レーザ光の吸収量の波形は、下記式6により表現される。
Figure 2010169487
数式6より、レーザ光の吸収量Dの波形には、角周波数が「ω1+ω2」、「ω1−ω2」、「2×ω1」、及び「2×ω2」の成分が含まれることが理解される。ここで、角周波数が「2×ω1」及び「2×ω2」の成分の振幅は、「ω1+ω2」及び「ω1−ω2」の成分の振幅よりも小さい。図5は、数式6で示されるレーザ光の吸収量の周波数スペクトルを示している。図5において、横軸は角周波数を示し、縦軸はスペクトル強度を示している。図5に示されるように、スペクトル強度は、「2×ω1」及び「2×ω2」の成分よりも、「ω1+ω2」及び「ω1−ω2」の成分の方が大きくなる。既述のように、濃度算出部21においては、「2×f1」及び「2×f2」の成分が利用される。「2×f1」及び「2×f2」の成分は、すなわち、「2×ω1」及び「2×ω2」の成分である。すなわち、二つの変調波信号を加算した場合には、濃度の算出に利用される「2×f1」及び「2×f2」の成分のスペクトル強度が小さく、レーザ光の吸収量に関する情報を多く取り出すことができない。
図6は、吸収信号Fの周波数スペクトルのシミュレーション結果を示している。図6は、f1=100(kHz)、f2=5(kHz)としたときのシミュレーション結果を示している。図6より、吸収信号Fには、「f1+f2=105(kHz)」、「f1−f2=95(kHz)」、「2×f1=200(kHz)」、及び「2×f2=10(kHz)」の成分が含まれていることがわかる。図7は、図6における10(kHz)成分を示す拡大図である。図8は、図6における200(kHz)の成分を示す拡大図である。図6乃至8に示されるように、200(kHz)と10(kHz)の成分は、105(kHz)と95(kHz)の成分よりも信号強度が小さく、「2×f1」及び「2×f2」の成分が少ないことが確認される。
続いて、本実施形態で説明したように、乗算信号B3を用いた場合について考える。この場合、レーザ光の波長λは、次の式7により表される。
Figure 2010169487
上式7中、bは、各変調波信号の振幅に対応する波長変化の振幅を示す。
式7を利用すると、λが、次の式8により表される。
Figure 2010169487
式8と式1を用いると、レーザ光の吸収量の波形は、下記式9により表現される。
Figure 2010169487
数式9より、レーザ光の吸収量Dの波形には、角周波数が「2×ω1」、「2×ω2」、「2×(ω1+ω2)」、及び「2×(ω1−ω2)」の成分が含まれることが理解される。ここで、角周波数が「2×ω1」及び「2×ω2」の成分の振幅(「2×f1」及び「2×f2」の成分の振幅)は、「2×(ω1+ω2)」及び「2×(ω1−ω2)」の成分の振幅よりも大きい。図9は、数式9で示されるレーザ光の吸収量の周波数スペクトルを示している。図9に示されるように、スペクトル強度は、「2×ω1」及び「2×ω2」の成分の方が、「2×(ω1+ω2)」及び「2×(ω1−ω2)」の成分よりも大きい。すなわち、二つの変調波信号を加算して用いる場合とは異なり、濃度の算出に利用される「2×f1」及び「2×f2」の成分の信号強度を大きくすることができ、レーザ光の吸収量に関する情報を多く取り出すことができる。
図10は、吸収信号Fの周波数スペクトルのシミュレーション結果を示している。図10は、f1=100(kHz)、f2=5(kHz)としたときのシミュレーション結果を示している。図10より、吸収信号Fには、「2×f1=200(kHz)」、「2×f2=10(kHz)」、「2×(f1+f2)=210(kHz)」、及び「2×(f1−f2)=190(kHz)」の成分が含まれていることがわかる。図11は、図10における10(kHz)成分を示す拡大図である。図12は、図10における200(kHz)の成分を示す拡大図である。図10乃至12に示されるように、200(kHz)と10(kHz)の成分は、190(kHz)と210(kHz)の成分よりも信号強度が大きく、「2×f1」及び「2×f2」の成分が多く含まれていることが確認される。
以上説明したように、本実施形態によれば、二つの変調波信号を乗算して用いることにより、レーザ光の吸収量に関する情報を、より多く取り出すことができる。これにより、計測対象の濃度が希薄であっても、正確にその濃度を計測することができる。
尚、本実施形態では、受光処理部3に差動アンプ14が設けられており、吸収信号Fは、増幅信号Eが合成信号Cで差動増幅されることにより生成される。但し、本実施形態で説明した受光処理部3の構成はあくまで一例であり、その他の構成が採用されてもよい。例えば、差動アンプ14の参照信号として合成信号Cが直接に用いられるのではなく、合成信号Cを模擬した信号が用いられてもよい。このような場合でも、本実施形態で説明したのと同様の作用効果を得ることが可能である。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。図13は、本実施形態に係る濃度計測装置1を示すブロック図である。本実施形態では、第1の実施形態に対して、受光処理部3の構成が工夫されている。その他の点については、第1の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
図13に示されるように、受光処理部3には、位相調整器17と、加算器22が追加されている。また、第1位相敏感検波器16と第2位相敏感検波器19とが、並列に設けられている。
すなわち、差動アンプ14から出力された吸収信号Fは、BPF(26、27)及びアナログデジタルコンバータ29を介して、第1バンドパスフィルタ15と第2バンドパスフィルタ18との双方に供給される。第1バンドパスフィルタ15は、吸収信号Fから「2×f1」成分を抽出し、第1バンドパス信号Gとして第1位相敏感検波器16に供給する。第1位相敏感検波器16は、第1バンドパス信号Gを、「2×f1」で検波し、第1復調信号Hを生成する。第1復調信号Hは、位相調整器17で位相が調整された後、加算器22に送られる。一方、第2バンドパスフィルタ18は、吸収信号Fから「2×f2」成分を抽出し、第2バンドパス信号Jとして第2位相敏感検波器19に供給する。第2位相敏感検波器19は、第2バンドパス信号Jを、「2×f2」で検波し、第2復調信号Kを生成する。第2復調信号Kは、加算器22へ送られる。
加算器22は、第1復調信号Hと第2復調信号Kとを加算し、加算信号Mとしてローパスフィルタ20に供給する。ローパスフィルタ20は、加算信号Mの低周波成分を抽出し、濃度算出部21へ供給する。濃度算出部21では、加算信号Mの波高値に基づいて、計測対象の濃度が算出される。
第1の実施形態では、受光処理部3において、第1位相敏感検波器16と第2位相敏感検波器19とが直列となるように配置されている。このような構成の場合、吸収信号Fが、位相敏感検波器を複数回通過することになる。そのため、レーザ光の吸収量を示す情報が失われてしまい易くなる。
これに対して、本実施形態によれば、第1位相敏感検波器16と第2位相敏感検波器19とが並列に設けられているため、レーザ光の吸収量を示す情報のロスを最小限に抑えることができ、より高感度でレーザ光の吸収量を示す情報を取り出すことができる。
尚、本実施形態は、第1の実施形態とは独立して実施することも可能である。すなわち、必ずしも、発光制御部2において、二つの変調波信号(B1及びB2)の乗算信号B3を用いる必要はない。例えば、図14Aに示されるように、発光制御部2の構成を変形することも可能である。図14Aに示される例では、加算器11が、搬送波信号Aと、第1変調波信号B1と、第2変調波信号B2とを加算し、合成信号Cを生成する。このような構成としても、受光処理部3において第1位相敏感検波器16と第2位相敏感検波器19とが並列に設けられていれば、本実施形態で説明した作用効果を奏することが可能である。但し、二つの変調波信号の乗算信号B3を用いれば、乗算信号B3を用いることと、第1位相敏感検波器16と第2位相敏感検波器19とが並列であることとの相乗効果により、レーザ光の吸収量を示す情報を格段に多く取り出すことが可能となる。
また、図14Bに示される変形例のように、加算方式と乗算方式とを使い分けてもよい。図14Bに示される変形例では、発光制御部2に、加算器33と、乗算器34と、スイッチ35とが追加されている。加算器33は、第1変調波信号B1と第2変調波信号B2とを加算し、スイッチ35に供給する。乗算器34は、第1変調波信号B1と第2変調波信号B2とを乗算し、スイッチ35に供給する。スイッチ35は、加算器33から取得した信号と乗算器34から取得した信号とのうちの一方を、選択的に加算器11に供給する。このような構成によれば、乗算方式と加算方式とを使い分けることができ、測定環境により適した測定方式を採用することが可能となる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。図15は、本実施形態に係る濃度計測装置1を示すブロック図である。本実施形態では、第2の実施形態に対して、受光処理部3に、スイッチ30(切替器)と、スイッチ31(切替器)と、スイッチ36(切替器)と、スイッチ32(切替器)と、ノイズ検出部25とが追加されている。その他の点については、第2の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
スイッチ30は、BPF26と加算器28との間に設けられている。スイッチ31は、BPF27と加算器28との間に設けられている。スイッチ36は、位相調整器17と加算器22との間に設けられている。スイッチ32は、アナログデジタルコンバータ29と第2バンドパスフィルタ18との間に設けられている。
各スイッチ(切替器)は、第1復調信号Hと第2復調信号Kの切替を行うように構成されている。すなわち、これらのスイッチ(30、31、36、32)の全てがオンの場合、加算器22は第1復調信号Hと第2復調信号Kとを加算して、ローパスフィルタ20に供給する。一方、スイッチ30及びスイッチ36がオンであり、スイッチ31及びスイッチ32がオフの場合、第2復調信号Kは遮断される。その結果、加算器22は、第1復調信号Hだけをローパスフィルタ20に供給する。また、スイッチ30及びスイッチ36がオフであり、スイッチ31及びスイッチ32がオンの場合、第1復調信号Hが遮断される。その結果、加算器22は、第2復調信号Kだけをローパスフィルタ20に供給する。
各スイッチのオン、オフは、ノイズ検出部25により制御される。すなわち、ノイズ検出部25は、加算器22から出力される信号のノイズ成分を検出する。そして、その検出結果に基づいて、各スイッチの動作を制御する。
本実施形態における濃度計測装置1の動作方法について以下に説明する。
濃度計測装置1が起動したとする。このとき、各スイッチは、加算器22が、第1復調信号Hと第2復調信号Kとの加算信号(H+K)を生成するように設定されている。ここで、ノイズ検出部25が、その加算信号(H+K)に含まれるノイズ成分を検出する。ノイズ検出部25は、検出結果を、予め設定された閾値と比較する。ノイズ成分の検出結果が、閾値よりも低ければ、ノイズ成分が十分に少ないと判断し、この状態で濃度計測が行われる。一方、ノイズの検出結果が閾値以上であれば、ノイズ検出部25は、各スイッチに対して、第2復調信号Kを遮断して第1復調信号Hだけを出力するように指示する。そして、ノイズ検出部25は、出力された第1復調信号Hのノイズ成分を検出し、再び予め設定された閾値と比較する。ノイズ成分の検出結果が閾値よりも少なければ、この状態で濃度計測が行われる。一方、ノイズ成分の検出結果が閾値以上であった場合には、ノイズ検出部25は、各スイッチに対して、第1復調信号Hを遮断して第2復調信号Kだけを出力するように指示する。ノイズ検出部25は、第2復調信号Kのノイズ成分を検出する。そして、ノイズ検出部25は、第1復調信号Hと第2復調信号Kとで、ノイズ成分の検出結果を比較し、ノイズ成分が少ない方の信号だけが出力されるように、各スイッチを制御する。これにより、各スイッチにより、ノイズ成分が少ない方の信号だけが選択的に濃度算出部21に供給される。
本実施形態によれば、第1復調信号H、第2復調信号K、及び加算信号(H+K)を選択的に切り替えることが可能である。例えば、ノイズの発生源が、第1位相敏感検波器16に存在したとする。このような場合、第2復調信号Kだけを選択的に用いることにより、ノイズ成分の少ない信号を利用して濃度を算出することが可能である。
また、本実施形態では、ノイズ検出部25により、ノイズの少ない信号が自動的に選択される。従って、ユーザにとっての操作性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、ノイズ検出部25が設けられていることが好ましいが、必ずしもノイズ検出部25を設ける必要はない。例えば、受光処理部3が、オペレータによって手動で各スイッチが切替えられるように構成されていてもよい。このような構成であっても、ノイズ成分の少ない信号を選択的に採用できる、という作用については享受できる。
以上、第1〜第3の実施形態について説明した。但し、これらの実施形態は互いに独立するものではなく、矛盾の無い範囲内で組み合わせて使用することが可能である。
1 濃度計測装置
2 発光制御部
3 受光処理部
4 レーザーダイオード
5 計測対象ガス領域
6 フォトダイオード
7 搬送波発生器
8 第1変調波発生器
9 第2変調波発生器
10 乗算器
11 加算器
12 レーザダイオードドライバ
13 プリアンプ
14 差動アンプ
15 第1バンドパスフィルタ
16 第1位相敏感検波器
17 位相調整器
18 第2バンドパスフィルタ
19 第2位相敏感検波器
20 ローパスフィルタ
21 濃度算出部
22 加算器
23 デジタル/アナログコンバータ
25 ノイズ検出部
26 バンドパスフィルタ(f1)
27 バンドパスフィルタ(f2)
28 加算器
29 アナログ/デジタルコンバータ
30 スイッチ
31 スイッチ
32 スイッチ
33 加算器
34 乗算器
35 スイッチ
36 スイッチ

Claims (14)

  1. 計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオードを、前記レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御する、発光制御部と、
    前記計測対象を透過した前記レーザ光を受光するフォトダイオードから受光信号を取得し、前記受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を算出する受光処理部と、
    を具備し、
    前記発光制御部は、
    第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成する第1変調波信号発生器と、
    第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成する第2変調波信号発生器と、
    前記第1変調波信号と前記第2変調波信号とを乗算し、乗算信号を生成する乗算器と、
    前記乗算信号に基づいて前記レーザ光の波長を変調するレーザダイオードドライバとを備える
    濃度計測装置。
  2. 請求項1に記載された濃度計測装置であって、
    前記受光処理部は、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成する第1位相検波器と、
    前記第1復調信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成する第2位相検波器と、
    前記第2復調信号に基づいて、前記計測対象の濃度を計測する濃度算出部とを備える
    濃度計測装置。
  3. 請求項1に記載された濃度計測装置であって、
    前記受光処理部は、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成する第1位相検波器と、
    前記受光信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成する第2位相検波器と、
    前記第1復調信号と前記第2復調信号とに基づいて、復調信号を生成する復調信号生成器と、
    前記復調信号に基づいて、前記計測対象の濃度を算出する濃度算出部とを備え、
    前記第1位相検波器と前記第2位相検波器とは、並列に設けられている
    濃度計測装置。
  4. 請求項1に記載された濃度計測装置であって、
    前記受光処理部は、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成する第1位相検波器と、
    前記受光信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成する第2位相検波器と、
    前記第1復調信号及び前記第2復調信号の少なくとも一方に基づいて、前記計測対象の濃度を算出する濃度算出部と、
    前記濃度算出部において濃度の算出に利用される復調信号の切替を行う切替器とを備える
    濃度計測装置。
  5. 請求項4に記載された濃度計測装置であって、
    前記受光処理部は、更に、
    前記第1復調信号に含まれるノイズ成分と前記第2復調信号に含まれるノイズ成分とを検出するノイズ検出部を備え、
    前記切替器は、前記ノイズ検出部における検出結果に基づいて、切替を行う
    濃度計測装置。
  6. 計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオードを、前記レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御する、発光制御部と、
    前記計測対象を透過した前記レーザ光を受光するフォトダイオードから受光信号を取得し、前記受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を算出する受光処理部と、
    を具備し、
    前記発光制御部は、
    第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成する第1変調波信号発生器と、
    第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成する第2変調波信号発生器と、
    前記第1変調波信号及び前記第2変調波信号に基づいて、前記レーザ光の波長を変調するレーザダイオードドライバとを備え、
    前記受光処理部は、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成する第1位相検波器と、
    前記受光信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成する第2位相検波器と、
    前記第1復調信号と前記第2復調信号とに基づいて、復調信号を生成する復調信号生成器と、
    前記復調信号に基づいて、前記計測対象の濃度を算出する濃度算出部とを備え、
    前記第1位相検波器と前記第2位相検波器とは、並列に設けられている
    濃度計測装置。
  7. 計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオードを、前記レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御する、発光制御部と、
    前記計測対象を透過した前記レーザ光を受光するフォトダイオードから受光信号を取得し、前記受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を算出する受光処理部と、
    を具備し、
    前記発光制御部は、
    第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成する第1変調波信号発生器と、
    第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成する第2変調波信号発生器と、
    前記第1変調波信号及び前記第2変調波信号に基づいて、前記レーザ光の波長を変調するレーザダイオードドライバとを備え、
    前記受光処理部は、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成する第1位相検波器と、
    前記受光信号又は前記第1復調信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成する第2位相検波器と、
    前記第1復調信号及び前記第2復調信号の少なくとも一方に基づいて、前記計測対象の濃度を算出する濃度算出部と、
    前記濃度算出部において濃度の算出に利用される復調信号の切替を行う切替器とを備える
    濃度計測装置。
  8. 計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオードを、前記レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御するステップと、
    前記計測対象を透過した前記レーザ光を受光するフォトダイオードから受光信号を取得し、前記受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を計測するステップと、
    を具備し、
    前記制御するステップは、
    第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成するステップと、
    第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成するステップと、
    前記第1変調波信号と前記第2変調波信号とを乗算し、乗算信号を生成するステップと、
    前記乗算信号に基づいて前記レーザ光の波長を変調するステップとを備える
    濃度計測方法。
  9. 請求項8に記載された濃度計測方法であって、
    前記濃度を計測するステップは、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成するステップと、
    前記第1復調信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成するステップと、
    前記第2復調信号に基づいて、前記計測対象の濃度を算出するステップとを備える
    濃度計測方法。
  10. 請求項8に記載された濃度計測方法であって、
    前記濃度を計測するステップは、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成するステップと、
    前記受光信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成するステップと、
    前記第1復調信号と前記第2復調信号とに基づいて、復調信号を生成するステップと、
    前記復調信号に基づいて、前記計測対象の濃度を算出するステップとを備える
    濃度計測方法。
  11. 請求項8に記載された濃度計測方法であって、
    前記濃度を計測するステップは、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成するステップと、
    前記受光信号又は前記第1復調信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成するステップと、
    前記第1復調信号及び前記第2復調信号の少なくとも一方に基づいて、前記計測対象の濃度を算出するステップと、
    前記濃度を算出するステップにおいて濃度の算出に利用される復調信号の切替を行うステップとを備える
    濃度計測方法。
  12. 請求項11に記載された濃度計測方法であって、
    前記濃度を計測するステップは、更に、
    前記第1復調信号に含まれるノイズ成分と前記第2復調信号に含まれるノイズ成分とを検出するステップを含み、
    前記切替を行うステップは、前記検出するステップにおける検出結果に基づいて、切替を行うステップを含んでいる
    濃度計測方法。
  13. 計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオードを、前記レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御するステップと、
    前記計測対象を透過した前記レーザ光を受光するフォトダイオードから受光信号を取得し、前記受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を計測するステップと、
    を具備し、
    前記制御するステップは、
    第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成するステップと、
    第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成するステップと、
    前記第1変調波信号及び前記第2変調波信号に基づいて、前記レーザ光の波長を変調するステップとを備え、
    前記濃度を計測するステップは、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成するステップと、
    前記受光信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成するステップと、
    前記第1復調信号と前記第2復調信号とに基づいて、復調信号を生成するステップと、
    前記復調信号に基づいて、前記計測対象の濃度を算出するステップとを備える
    濃度計測方法。
  14. 計測対象に向けてレーザ光を出射するレーザダイオードを、前記レーザ光の波長が所定の波形で変調されるように制御するステップと、
    前記計測対象を透過した前記レーザ光を受光するフォトダイオードから受光信号を取得し、前記受光信号に基づいて前記計測対象の濃度を計測するステップと、
    を具備し、
    前記制御するステップは、
    第1周波数f1の正弦波である第1変調波信号を生成するステップと、
    第2周波数f2の正弦波である第2変調波信号を生成するステップと、
    前記第1変調波信号及び前記第2変調波信号に基づいて、前記レーザ光の波長を変調するステップとを備え、
    前記濃度を計測するステップは、
    前記受光信号に基づいて、2×f1成分を位相検波し、第1復調信号を生成するステップと、
    前記受光信号又は前記第1復調信号に基づいて、2×f2成分を位相検波し、第2復調信号を生成するステップと、
    前記第1復調信号及び前記第2復調信号の少なくとも一方に基づいて、前記計測対象の濃度を算出するステップと、
    前記濃度を算出するステップにおいて濃度の算出に利用される復調信号の切替を行うステップとを備える
    濃度計測方法。
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