JP6128361B2 - 多成分用レーザ式ガス分析計 - Google Patents

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Description

本発明は、空間内の各種の測定対象ガスの有無や濃度を分析する多成分用レーザ式ガス分析計に関する。
レーザ式ガス分析計は、たとえば、石油化学プロセスの加熱処理や火力発電などにおいて、高温燃焼ガスの燃焼状態のモニタリングに用いられる。燃焼状態のパラメータは、通常、排ガス成分中のO(酸素)ガス濃度とCO(一酸化炭素)ガス濃度である。この点について図を参照しつつ説明する。図5はバーナー内における空気過剰率とガス濃度との関係を示す特性図である。なお、この図5は、後述する特許文献1の図2として開示されている。この特性図から以下のことがわかる。
(a)空気過剰率が大きくなる、つまり酸素が多くなるにつれて、燃焼に用いられなかった酸素が増加し、Oガス濃度も高くなる。さらに余剰の酸素が窒素を酸化し、NOxガス濃度も高くなる。このようにOガス濃度を監視することで空気過剰を判定できる。
(b)逆に空気過剰率が小さくなる、つまり酸素が少なくなるにつれて、不完全燃焼となり、COガス濃度が高くなる。さらに燃焼に用いられなかった燃料(炭化水素)が増加し、燃料のガス濃度も高くなる。このようにCO濃度を監視することで空気不足を判定できる。
したがって、排ガス中のOガス濃度とCOガス濃度とを監視することで、完全燃焼状態を維持しつつ過剰空気を最小にした最適な燃焼制御を実現する。また、エネルギ損失の小さい効率的な燃焼を実現する。さらにまた、環境有害物質のNOxガスの排出低減にもつながる。
続いて、排ガス中の多成分ガス分析の従来技術について説明する。例えば、特許文献1,2に記載の発明や非特許文献1に開示されたものが知られている。これらの従来技術について各文献の内容を要約するとともに、図を参照しつつ説明する。
第1の従来技術として、特許文献1に記載の発明が知られている。図6は、従来技術のレーザ光を用いた燃焼ガス分析装置を含む燃焼システムの全体構成図である。燃焼システム100は、囲い/壁101内にバーナー102,103を有する。空気及び燃料がこれらのバーナー102,103へ供給される。バーナー102,103からの炎104,105は、パイプ106内の炭化水素を加熱する。
燃焼ガス分析装置は、チューナブルダイオードレーザー(以下、TDLと表す)107,109及び検知器108,110を含む2組のTDL分析システムを有する。これら2組のTDL分析システムが、一酸化炭素(CO)、気相の水(HO)、及び気相の炭化水素(例えばメタン(CH)を含む)についての測定を行う。また、燃焼ガス分析装置はジルコニア酸素センサー111,112を含む。ジルコニア酸素センサー111,112が酸素(O)ついての測定を行う。
このガス分析は光学的測定であるTDL分光により行われる。TDL分光では、CO、HO、及び、炭化水素(CH等)に関する個々の吸収ピークの波長でレーザ光を吸収する。吸収される光の量は、別途検出や測定されるガス濃度、圧力、温度、及び光学的経路長の関数で表される。このガス分析は以下(1)〜(4)の手順で行う。
(1)波長が2.0〜2.5μmの範囲に調節された光を、単体のチューナブルダイオードレーザーが照射する。この光は、燃焼ガスを通過して、光検知器へ入射する。光検知器は燃焼ガスの吸収プロファイルを生成する。
(2)燃焼ガスの吸収プロファイルをディジタル化する。
(3)ディジタルコンピュータは、ディジタル化された吸収プロファイルを保存する。
(4)ディジタルコンピュータは、ディジタル化された吸収プロファイルを処理して燃焼ガス中のCO,HO、及び、炭化水素(CH等)の濃度を測定する。
ここでCO,HO、及び炭化水素(CH等)の同時測定を可能にするため、以下の複数の選択候補から波長を選択する。
燃焼ガスの温度が約1100℃であるとき、2302.1;2303.9;2319.1;2323.6;2325.2;2326.8;2331.9;2333.7;2335.5;2342.8;2346.8;2348.2;2356.1;2363.1;及び2373.1という特定の波長(ナノメートル)から選択できる。
また、燃焼ガスの温度が約300℃であるとき、2307.8;2320.6;2323.6;2331.9;2339.3;2353.9;2360.8;2368.0;2373.1;2389.3;及び2401.0という特定の波長(ナノメートル)から選択できる。
最もよい波長の選択は用途に依存し、適度の実験によって決定される。この測定に際し、多数の波長での測定結果を利用する多変量モデルを採用する。この燃焼ガス分析装置は、多数の波長によるレーザーガス分析を行い、多変量モデルを用いて燃焼ガス中の一酸化炭素、気相の水、及び気相の炭化水素のガス濃度を算出する。さらにジルコニア酸素センサーが酸素のガス濃度を測定する。つまり、燃焼ガス中のCOガス濃度およびOガス濃度を測定する。特許文献1に記載の発明は、以上のようなものである。
また、第2の従来技術として、特許文献2に記載の発明が知られている。この発明について、以下に文献の内容を引用しつつ要約して説明する。図7は、従来技術のレーザ光を用いたガス濃度計測装置の全体構成図である。このガス濃度計測装置は、2個のレーザダイオードを用いて、2種のガス濃度を計測する。
レーザ光の光源は、第1レーザダイオード(LD)201と第2レーザダイオード(LD)202とからなる。第1レーザダイオード201は、LD電流駆動回路203,204に接続されて温度と電流とが制御される。第2レーザダイオード202は、LD電流駆動回路205,206に接続されて温度と電流とが制御される。
LD電流駆動回路203には、加算器207を経由して、第1直流電流208、ランプ波209、変調信号210,211、時分割手段212のパルス信号212a、および、波長ロック信号213がそれぞれ印加される。また、LD電流駆動回路205にも、加算器214を経由して、第2直流電流215、ランプ波209、変調信号210,211、時分割手段212のパルス信号212a、および、波長ロック信号213がそれぞれ印加される。
第1レーザダイオード201と第2レーザダイオード202とは交互に発振する。第1レーザダイオード201は、印加される電流(第1直流電流208とパルス信号212aとその加算電流)により、第1ガス成分の吸収波長λで発振する。また、第2レーザダイオード202は、印加される電流(第2直流電流215とパルス信号212aとの加算電流)により、第2ガス成分の吸収波長λで発振する。
このように第1レーザダイオード201からの発振レーザと第2レーザダイオード202からの発振レーザは、合波器216によって交互に合流されて、光ファイバのレーザ光路を通って、分波器217へ入射される。分波器217から照射されたレーザビームは、一方のレンズ(コリメータ)218を介してガス流通領域を通過し、他方のレンズ(集光レンズ)219へ出射される。
ガス流通領域を通過したレーザ光は、他方のレンズ219の近傍に配置された受光手段220のフォトダイオード(PD)によって受光される。受光手段220によって受光されたガス吸収信号に基づいて、後段の復調処理手段221、標準信号処理手段222、AD変換器223およびコンピュータ224により、2種のガス濃度が算出される。
図8には、第1レーザダイオード201からの波長λの発信と、第2レーザダイオード202からの波長λとの発振の概要が示されている。波長λが発振する期間と波長λが発振する期間とが交互に出現するレーザ光となっている。波長λが発振する時間におけるガスの吸収信号から第1ガスのガス濃度を計測し、波長λが発振する時間におけるガスの吸収信号から第2ガスのガス濃度を計測することができる。
なお、時間分割(Δt)のタイミングと取出したガス信号との対応付けは、コンピュータ224において自動的に算出される。これにより複数種のガス濃度を簡単確実に算出可能とする。
このように第1,第2のレーザビームが同じ光軸を通過するものであっても、時分割して交互にそれぞれのレーザ光が受光手段220に照射されるため、それぞれのガスに対応する信号の取出しが容易である。
このような従来技術のガス濃度計測装置は、ボイラ、ゴミ焼却炉、燃焼機関の燃焼室等の密閉容器内に発生するガス、または、この密閉容器から外部に排出されるガスを測定対象とする。従来技術では第1,第2ガス成分ガスはNHガスとHOガスを対象とするが、波長の変更によりO濃度とCO濃度を検知できる。このようなガス濃度計測装置は、これらガスに対してレーザ光を用いて測定することにより、複数種のガス濃度を効率よく計測可能とする。特許文献2に記載の発明は、以上のようなものである。
また、第3の従来技術として、非特許文献1に記載の知見がある。この知見はCOのガス分析時における水分の影響についての知見である。この知見について、非特許文献1の記載を引用して要約しつつ説明する。
この非特許文献1には、燃焼ガス中のCOガス濃度を想定する波長可変半導体レーザ分光法(以下、TDLASと記す)による分析について記載されている。また、検出感度を高める波長変調分光法(以下、WMSと記す)について記載されている。
図9の高温、高濃度の水分ガスとCOガスの吸収スペクトルを示す特性図のうちR(10)、R(11)と呼ばれるCOガスの吸収線が用いられる。R(10)、R(11)は、波長2.3マイクロメートル帯にある吸収線である。R(10)は波数4297.7cm−1(波長2326.8nm)、R(11)は波数4300.7cm−1(波長2325.2nm)に吸収強度のピークを有する。
この図9では、R(10)、R(11)を含む波長領域におけるCOガスや水分の吸収スペクトルも示される。R(10)、R(11)の波長周辺に水分の吸収強度があるため、高温、高濃度の水分環境下でのCO濃度測定は、水分干渉を伴う。それでも、R(10)、R(11)の波長では水分の吸収が小さい。これらR(10)またはR(11)の吸収線を用いて水分の影響を抑えつつCOガスによる吸収が検知される。COガス濃度の測定精度は主に水分干渉によって決定される。
非特許文献1に記載の知見は以上のようなものである。
特表2010−519544号公報(発明の名称「燃焼ガス分析」) 特開2012−108156号公報(発明の名称「ガス濃度計測方法および装置」)
Measurement Science and Technology,20 (2009) 115201 (9pp)(論文題目「Absorption sensor for CO in combustion gases using 2.3μm tunable diode lasers」)
特許文献1に記載の従来技術では、多変量モデルによるガス濃度分析のために、多数の吸収線の波長を含む幅広い波長を掃引する。したがって、掃引して吸光データを取得するための時間を要する。また、波長変調分光法を採用していない。これらの理由から、低濃度のCOガス濃度を高速かつ高感度で検出することが困難である。また、一組の伝送ユニットと検知器がCOガスを測定し、ジルコニア酸素センサーがOガスを測定するため、炉には透明窓やセンサー設置箇所を多数設ける必要があり、設計上の制約が多い。
特許文献2に記載の従来技術では、2個のレーザダイオード201,202を同一のレーザビームとするために、合波器216と光ファイバのレーザ光路とを用いている。一般に複数のレーザダイオードからのレーザ光を結合し光ファイバを介して伝送する際、挿入損失および伝送損失により光量が低下する。その結果、受光素子で受光可能な光量が低下する。したがって、ガス濃度を算出するための信号強度が低下し、ガス濃度測定の安定性を損ねるという課題がある。
また、レーザダイオードからのレーザ光を光ファイバに結合する際に、レーザダイオードと光ファイバとの間で光学干渉ノイズが発生するおそれがある。この光学干渉ノイズにより、ガス濃度を算出する検出信号に含まれるノイズが増加し、この場合もガス濃度測定の安定性を損ねるという課題がある。
また、非特許文献1の知見から、COガス濃度検出時におけるHOガス濃度の影響を排除する必要があった。
そこで、本発明は上記の課題をすべて解決するためになされたものであり、その目的は、Oガス濃度とCOガス濃度を1台の装置で同時、高速、高精度、高感度、高安定に測定するレーザ式ガス分析計を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、測定対象空間の酸素ガスか一酸化炭素ガスかの何れか一方である第1の測定対象ガスと他方である第2の測定対象ガスの濃度を測定する波長可変レーザ分光法及び波長変調分光法による多成分用レーザ式ガス分析計であって、
第1の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第1の発光素子と、
第2の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第2の発光素子と、
第1の発光素子から出射して拡散するレーザ光を第1の略平行光に変換し第1の検出光として出射する平行光変換部と、
第1の検出光を透過させるために第1の検出光のビーム直径と同程度の径を有する貫通穴と、第2の発光素子から出射して拡散するレーザ光を反射して第2の略平行光に変換し第2の検出光として出射するための放物面鏡であって、その焦点距離が前記平行光変換部の焦点距離よりも長い放物面鏡を有し、第1,第2の検出光を同一の光軸上で測定対象空間に伝播させる発光部穴付き放物面鏡と、
第1,第2の測定対象ガスに応じて波長変調されたレーザ光の駆動電流を第1,第2の発光素子に供給する変調光生成部と、
を有する発光部と、
同一の光軸上で測定対象空間に伝播する第1,第2の検出光を共に集光させる広帯域集光部と、
広帯域集光部で集光した第1,第2検出光を受光して第1,第2の検出信号を出力する広帯域受光素子と、
広帯域受光素子から受信した第1,第2の検出信号に基づいてガス分析を行う受光信号処理部と、
を有する受光部と、
を備え、
発光部の変調光生成部と受光部の受光信号処理部とは、同期され、時間別に酸素ガスと一酸化炭素ガスの濃度をそれぞれ個別に測定し、
発光部の変調光生成部は、一酸化炭素ガスの分析時に一酸化炭素ガスの波長2326.8nmの吸収線と波長2326.8nm付近に存在し吸収強度のピーク波長が異なる水分ガスの吸収線を含むように第1の発光素子または第2の発光素子を波長掃引し、
受光部の受光信号処理部は、一酸化炭素ガスの吸収と水分ガスの吸収の情報に基づいて一酸化炭素ガス濃度と水分ガス濃度を演算し、水分ガスによる干渉を水分ガスの吸収情報に基づいて補正した一酸化炭素ガス濃度とすることを特徴とする
また、請求項2に係る発明は、測定対象空間の酸素ガスか一酸化炭素ガスかの何れか一方である第1の測定対象ガスと他方である第2の測定対象ガスの濃度を測定する波長可変レーザ分光法及び波長変調分光法による多成分用レーザ式ガス分析計であって、
第1の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第1の発光素子と、
第2の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第2の発光素子と、
第1の発光素子から出射して拡散するレーザ光を第1の略平行光に変換し第1の検出光として出射する平行光変換部と、
第1の検出光を透過させるために第1の検出光のビーム直径と同程度の径を有する貫通穴と、第2の発光素子から出射して拡散するレーザ光を反射して第2の略平行光に変換し第2の検出光として出射するための放物面鏡であって、その焦点距離が前記平行光変換部の焦点距離よりも長い放物面鏡を有し、第1,第2の検出光を同一の光軸上で測定対象空間に伝播させる発光部穴付き放物面鏡と、
第1,第2の測定対象ガスに応じて波長変調されたレーザ光の駆動電流を第1,第2の発光素子に供給する変調光生成部と、
を有する発光部と、
同一の光軸上で測定対象空間に伝播する第1,第2の検出光を共に反射させる受光部放物面鏡と、
受光部放物面鏡で集光しつつ反射した第1,第2検出光を受光して第1,第2の検出信号を出力する広帯域受光素子と、
広帯域受光素子から受信した第1,第2の検出信号に基づいてガス分析を行う受光信号処理部と、
を有する受光部と、
を備え、
発光部の変調光生成部と受光部の受光信号処理部とは、同期され、時間別に酸素ガスと一酸化炭素ガスの濃度をそれぞれ個別に測定し、
発光部の変調光生成部は、一酸化炭素ガスの分析時に一酸化炭素ガスの波長326.8nmの吸収線と波長2326.8nm付近に存在し吸収強度のピーク波長が異なる水分ガスの吸収線を含むように第1の発光素子または第2の発光素子を波長掃引し、
受光部の受光信号処理部は、一酸化炭素ガスの吸収と水分ガスの吸収の情報に基づいて一酸化炭素ガス濃度と水分ガス濃度を演算し、水分ガスによる干渉を水分ガスの吸収情報に基づいて補正した一酸化炭素ガス濃度とすることを特徴とする
本発明によれば、Oガス濃度とCOガス濃度を1台の装置で同時、高速、高精度、高感度、高安定に測定するレーザ式ガス分析計を提供することができる。
本発明を実施するための第1の形態に係る多成分用レーザ式ガス分析計の全体構成図である。 典型的なInGaAsフォトダイオードの、受光感度の波長依存性を示すグラフである。 水分ガスとCOガスの検波波形を示す図であり、図3(a)は水分ガスとCOガスがあるときの検波波形を示す図、図3(b)は水分ガスのみがあるときの検波波形を示す図、図3(c)はCOガスのみがあるときの検波波形を示す図である。 本発明を実施するための第2の形態に係る多成分用レーザ式ガス分析計の全体構成図である。 バーナー内における空気過剰率とガス濃度との関係を示す特性図である 従来技術のレーザ光を用いた燃焼ガス分析装置を含む燃焼システムの全体構成図である 従来技術のガス濃度計測装置の全体構成図である。 従来技術のガス濃度計測装置の時分割発光動作の説明図である。 高温、高濃度の水分ガスとCOガスの吸収スペクトルを示す特性図である。
続いて、本発明を実施するための第1の形態に係る多成分用レーザ式ガス分析計について図を参照しつつ以下に説明する。図1は、本形態の多成分用レーザ式ガス分析計の全体構成図である。
本形態の多成分用レーザ式ガス分析計1は、壁50aと壁50bとの内部を流通するガスに含まれる第1測定対象ガスである酸素ガス(以下Oガスと記す)のガス濃度と、第2の測定対象ガスである一酸化炭素ガス(以下COガスと記す)のガス濃度と、を測定する。また、ガス濃度が0や所定値以下であるならばガスが無いことを検出できるものであり、ガスの有無も検出できる。
多成分用レーザ式ガス分析計1は、詳しくは発光部10、受光部20、通信線30を備える。
発光部10は、変調光生成部11と、第1発光素子12aと、第2発光素子12bと、コリメートレンズ13と、貫通穴14aが設けられた発光部穴付き放物面鏡14と、発光部窓板15と、発光部容器16と、光軸調整フランジ52aと、を備える。
受光部20は、受光信号処理部21と、広帯域集光レンズ22と、広帯域受光素子23と、受光部窓板24と、受光部容器25と、光軸調整フランジ52bと、を備える。
通信線30は発光部10と受光部20との間で電気信号により通信し、発光部10と受光部20とが同期して信号処理を行う。後述するが発光部10が第1測定対象ガスを分析するレーザ光を発光するときには受光部20が第1測定対象ガスを分析する処理を行う。また、発光部10が第2測定対象ガスを分析するレーザ光を発光するときには受光部20が第2測定対象ガスを分析する処理を行う。なお、通信線に代えて無線や光通信のような通信部を採用しても良い。これら通信線、無線、光通信による通信部を採用できる。
このような多成分用レーザ式ガス分析計1では、発光部10が、第1検出光40aまたは第2検出光40bを出射する。これら第1検出光40aまたは第2検出光40bは、共に同一の光軸41で投光される。そして、第1検出光40aまたは第2検出光40bの何れか一方のみが時分割で壁50aと壁50bとの内部の測定対象空間に投光される。
このとき、第1検出光40aの光量の一部はOガスによって吸収され、または、第2検出光40bの光量の一部はCOガスによって吸収される。吸収されなかった残りの光、すなわち透過光が、受光部20に入射し、その光量が検出される。検出された光量から測定対象のガス濃度が求められる。
続いて多成分用レーザ式ガス分析計1の機械的な構造について説明する。
図1に示すように、Oガス、COガスを含むガスが流通する配管等の壁50a,50bにそれぞれ穴が開けられている。フランジ51a,51bは、溶接等によりそれらの穴に固定されている。光軸調整フランジ52a,52bは、これらフランジ51a,51bに対して機械的に移動可能に取り付けられる。発光部10、受光部20は光軸調整フランジ52a,52bにより位置調整することができる。
したがって、光軸調整フランジ52aは、第1検出光40aおよび第2検出光40bの出射角を調整する。また、光軸調整フランジ52bは、第1検出光40aおよび第2検出光40bの入射角を調整する。光軸調整フランジ52a,52bにより、発光部10から出射される第1検出光40aまたは第2検出光40bが受光部20において最大の光量で受光される。さらに第1検出光40aおよび第2検出光40bは、両者が同一の光軸41であり、受光部20でともに最大の光量で受光される。
発光部容器16および受光部容器25は、それぞれの内部に発光素子、光学部品、および、電気電子回路を内蔵し、それらを外気から隔絶して風雨、塵埃、および、汚れ等から保護する。
発光部窓板15および受光部窓板24は、発光部容器16および受光部容器25の一部に穴を開けてそれを塞ぐように備えられている。発光部窓板15および受光部窓板24は、第1検出光40aおよび第2検出光40bの光路内にあり、第1検出光40aおよび第2検出光40bを透過させつつ、Oガス、COガスを含むガスが発光部10や受光部20の内部に進入しないようにする。これにより、発光素子、光学部品、および、電気電子回路が直接ガスに触れないことになり、内部が保護される。機械的構造はこのようなものである。
次に、光学系について説明する。Oガスが吸収する波長をλとする。λは波長759nmから波長770nmの範囲から選択される。また、COガスが吸収する波長をλとする。λは波長2336.8nmが選択される。
ここにCOガスを検出するための特定の波長λ(2336.8nm)の吸収線が選定された理由について述べる。
COガスは波長1.6マイクロメートル帯、波長2.3マイクロメートル帯、波長4.6マイクロメートル帯に吸収スペクトルを有するため、これらの波長で発光するレーザ光の吸光から、COガス濃度を測定することができる。
ここで、燃焼ガス中のCOガス濃度は典型的には100ppmのオーダであり、水分濃度は10%のオーダであることを考慮する。この場合、波長1.6マイクロメートル帯ではCOガスの吸収強度が低く100ppmオーダのCOガス濃度を検出することは困難である。また、波長4.6マイクロメートル帯では水分の吸収強度が大きすぎて水分干渉を排除することが困難である。
そこで、燃焼ガス中のCOガス濃度を正確かつ安定に計測するためには、感度と水分干渉の観点から波長2.3マイクロメートル帯が最適である。さらに、波長2.3マイクロメートル帯にある多数のCOガス吸収線の中で、本実施形態では特に波長2326.8nmに中心波長を有する吸収線を用いる。非特許文献1の知見や本願添付図面の図9の特性図でも示されているように、波長2326.8nm(図9のR(10))は、波長2.3マイクロメートル帯におけるCOガスの吸収線の中でも、特に水分干渉が小さい吸収線を有する波長として知られている。
この吸収線が波長単一モードで波長掃引され、かつ波長変調されながらCOガスの吸収線を分析するレーザ素子を用いることにより、他の吸収線と比較しても水分干渉が低い状態で、COガス濃度を計測することができる。しかしながら、非特許文献1における知見でも示されているように、水分の干渉が全くないわけではないため、水分への対応が無ければCOガスの測定精度は水分の吸収に由来する干渉で決定されてしまう。
そこで、本実施形態では、COガスを分析するレーザ素子は、波長2326.8nm付近に存在し吸収強度のピーク波長が異なる一酸化炭素ガスの吸収線と水分ガスの吸収線を同時に分析可能なように波長掃引する。波長2326.8nm付近には、COガス吸収線のピーク近傍に、水分の吸収線があり、1個のレーザ素子の波長掃引範囲に収めることができるため、水分ガスとCOガス濃度を同時に測定することが可能である。
次に発光部10および受光部20の光学的機能・信号処理機能について説明する。これら発光部10および受光部20では第1発光素子12aと第2発光素子12bとで同時に発光した場合に光学的に信号を分離することはできない。そこで、発光部10の第1発光素子12aと第2発光素子12bとで時分割動作させ、通信線30を通じて受光部20において同期して交互に信号処理する。
図8でも示したように、ある期間では発光部10の第1発光素子12aが発光して第1検出光40aを照射し、広帯域受光素子23が受光した検出信号を用いて受光信号処理部21が第1の測定対象ガスOガスのガス濃度を分析する。また、他の期間では発光部10の第2発光素子12bが発光して第2検出光40bを照射し、広帯域受光素子23が受光した検出信号を用いて受光信号処理部21が第2の測定対象ガスCOガスのガス濃度を分析する。このように信号分離を電気的に行う。これにより、Oガスである第1の測定対象ガスとCOガスである第2の測定対象ガスのガス濃度を独立に算出することができる。時間的にはほぼ同時に検出される。
まず、Oガスを検出する際の発光部10・受光部20について説明する。
変調光生成部11は、信号処理・電流駆動回路である。Oガスの吸光特性に応じた第1の検出光を照射する。加えて、第1の検出光はOガスに応じて波長変調された変調光とする。そこで、変調光生成部11は、このようなレーザ光による検出光を発光するための駆動電流信号を、第1発光素子12aに供給する。
第1発光素子12aは、レーザ素子であり、例えば、DFBレーザダイオード(Distributed Feedback Laser Diode)、VCSELダイオード(Vertical Cavity Surface Emitting Laser Diode)、もしくはDBRレーザダイオード(Distributed Bragg Reflector Laser Diode)である。第1発光素子12aは、電流と温度により、発光波長を可変制御可能である。
第1発光素子12aは波長λ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子である。第1発光素子12aはOガス吸収線を含める波長で走査する。λは波長759nmから波長770nmの範囲から選択される。
そこで、第1発光素子12aの発光中心波長は、Oガスの特定の吸収線の中心波長となるように温度制御される。また、Oガスの特定の吸収線の中心波長の周辺の波長が時間的に掃引されるように、駆動電流が制御される。さらに、波長変調分光法により高感度に測定できるように、駆動電流には適切な正弦波変調が重畳される。
第1発光素子12aの発光点は、コリメートレンズ13の焦点付近に配置されている。第1発光素子12aからの出射光は、拡散しつつコリメートレンズ13に入射して、略平行光である第1検出光40aに変換される。コリメートレンズ13は、波長λ及びその周辺の波長において透過率が高い。なお、本形態では本発明の平行光変換部としてコリメートレンズ13を用いるものとして説明するが、コリメートレンズに限定する趣旨ではない。例えば、平行光変換部として、コリメートレンズの代わりに放物面鏡を用いることもできる。
発光部穴付き放物面鏡14は、その放物面鏡の中心付近に貫通穴14aを備えている。貫通穴14aは、第1検出光40aを透過させる。従って、その穴の大きさは、第1検出光40aのビーム直径と同程度であることが望ましい。略平行光である第1検出光40aは、発光部窓板15を透過し、壁50a,50bの内部、すなわちOガス、COガスを含むガスが流通する空間に伝播する。
次に、受光部20について説明する。受光部20は、受光部窓板24を透過した第1検出光40aを受光し、測定対象ガスの吸光特性により吸収された光について分析する。第1検出光40aは、広帯域集光レンズ22に入射する。広帯域集光レンズ22は、波長λ及びその周辺の波長において透過率が高い。
広帯域集光レンズ22によって集光された第1検出光40aは、広帯域集光レンズ22の焦点付近に受光面が配置された広帯域受光素子23に入射する。このような広帯域集光レンズ22、広帯域受光素子23の位置関係は、発光部10での説明と同様に、光軸41に対して最適に配置され、広帯域受光素子23では最大化された受光光量を得る。
広帯域受光素子23は、波長λ(波長759nmから波長770nmの範囲)及びその周辺の波長において、感度を有する受光素子である。広帯域受光素子23からの受光信号は、Oガスの吸収信号を含んでおり、受光信号処理部21に電気信号として送られる。受光信号処理部21には波長変調されたレーザ光の変調周波数の高周波をロックイン検波する回路が設けられ、高感度なガス検出が可能となっている。受光信号処理部21では、前記電気信号を処理して、Oガスのガス濃度値を算出する。
次にCOガスを検出する際の発光部10・受光部20について説明する。
変調光生成部11は、COガスの吸光特性に応じた第2の検出光を照射する。加えて、第2の検出光はCOガスに応じて波長変調された変調光とする。そこで、変調光生成部11は、これらのようなレーザ光による検出光を発光するための駆動電流信号を第2発光素子12bに供給する。
第2発光素子12bは、レーザ素子であり、例えば、上記のようなDFBレーザダイオード、VCSELダイオード、もしくはDBRレーザダイオードである。第2発光素子12bは、電流と温度により、発光波長を可変制御可能である。第2発光素子12bはλ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子である。第2発光素子12bはCOガス吸収線と、このピーク近傍の水分の吸収線を含める波長で走査する。λは波長2336.8nmである。
第2発光素子12bの発光中心波長は、COガスの特定の吸収線の中心波長となるように温度制御される。またCOガスの特定の吸収線の中心波長の周辺の波長が時間的に掃引されるように、駆動電流が制御される。さらに、波長変調分光法により高感度に測定できるように、駆動電流には適切な正弦波変調が重畳される。
第2発光素子12bの発光点は、発光部穴付き放物面鏡14の放物面の焦点付近に配置されている。第2発光素子12bからの出射光は、拡散しつつ光学部穴付き放物面鏡14に入射して、略平行光である第2検出光40bに変換される。発光部穴付き放物面鏡14は、波長λ及びその周辺の波長において反射率が高い。なお本形態では、角度90度の軸外し放物面鏡を用いているが、軸外し角度は90度でなくともよい。
第2発光素子12bからの発光のうち、貫通穴14aに入射する分の光量は第2検出光40bに変換されないため、損失する。この損失を小さく抑えるためには、貫通穴14aの開口径は小さければ小さいほどよい。一方、発光部穴付き放物面鏡14の貫通穴14aは、上記したが第1検出光40aのビーム直径と同程度であり、許容しうる最小の開口径としている。
また、第1検出光40aのビーム直径は、第2検出光40bのビーム直径より小さくなくてはならない。これを実現するために、コリメートレンズ13の焦点距離を、発光部穴付き放物面鏡14の焦点距離より十分小さくすることが望ましい。
また、貫通穴14aを第2検出光40bの光軸と平行になるように設ける。これにより、貫通穴14aを透過した第1検出光40aと、発光部穴付き放物面鏡14によって略平行光となった第2検出光40bとは、ビーム直径は異なるものの、同一の光軸41上に重ねることができる。
また、図示しない光軸微調整機構は、略平行光を維持したままで、第1検出光40aおよび第2検出光40bの出射角度を微調整することができる。これにより、第1検出光40aおよび第2検出光40bの光軸41が一致する。
光軸41が重ねられた略平行光である第2検出光40bは、発光部窓板15を透過し、壁50a,50bの内部、すなわちOガス、COガスを含むガスが流通する空間に伝播する。
次に、受光部20について説明する。受光部20は、受光部窓板24を透過した第2検出光40bを受光し、測定対象ガスの吸光特性により吸収された光について分析する。
第2検出光40bは、広帯域集光レンズ22に入射する。広帯域集光レンズ22は、波長λ及びその周辺の波長において透過率が高い。なお、広帯域集光レンズ22は、第1検出光40aも透過することから、波長λ及びその周辺の波長、および、波長λ及びその周辺の波長において、透過率が高い材料で構成する。
広帯域集光レンズ22によって集光された第2検出光40bは、広帯域集光レンズ22の焦点付近に受光面が配置された広帯域受光素子23に入射する。このような広帯域集光レンズ22、広帯域受光素子23の位置関係は、発光部10での説明と同様に、光軸41に対して最適に配置され、広帯域受光素子23では最大化された受光光量を得る。
広帯域受光素子23は、波長λ(波長2336.8nm)及びその周辺の波長において、感度を有する。なお、広帯域受光素子23は、第1検出光40aも受光することから、波長λ(波長759nmから波長770nmの範囲)及びその周辺の波長と、波長λ(波長2336.8nm)及びその周辺の波長において、ともに感度を有する受光素子を選択する。
上記したλやλは、何れも近赤外領域(700nm〜2500nm)に含まれる。従って、広帯域受光素子23は、近赤外領域の波長に対応する受光素子とすれば良く、例えば、図2に示すように、500nm〜2500nmに感度をもつInGaAs(インジウムガリウムヒ化物)フォトダイオードを採用することができる。
なお、波長が900nm以下では受光感度が0.2A/W以下と小さいがこのような信号でも検出可能であり、検出信号を適宜増幅することで分析は可能である。InGaAsフォトダイオードは、500nm〜2500nmに吸収をもつ複数の測定対象ガスを検出することができ、1個の受光素子で信号を取り出すことが可能である。
広帯域受光素子23からの受光信号は、COガスの吸収信号を含んでおり、受光信号処理部21に電気信号として送られる。受光信号処理部21には波長変調されたレーザ光の変調周波数の高周波をロックイン検波する回路が設けられ、高感度なガス検出が可能となっている。受光信号処理部21では、前記電気信号を処理して、COガスのガス濃度値を算出する。
なお、本形態では、広帯域集光レンズ22の屈折効果によって広帯域受光素子23に集光するために、波長λとλの違いによる色収差の影響がでる。そこで、色収差による受光光量の低下を低減するため、広帯域集光レンズ22に代えて、単レンズ、ダブレットレンズや回折レンズなどを用いることで、色収差の影響を低減することができる。また、広帯域受光素子23の受光面積を大きくし、波長λとλの集束位置がずれても受光することができる。
続いて水分の補正について説明する。レーザ式ガス分析計の受光信号処理部21は、前記レーザ素子を波長掃引することによって得られるCOガスの吸収と水分ガスの吸収の情報に基づいてCOガス濃度と水分ガス濃度を演算し、さらにCOガス濃度の演算においては水分ガスによる干渉を水分ガスの吸収情報に基づいて補正する。
図3は、波長2326.8nm周辺において、波長掃引しつつ波長変調をかけたレーザ素子を用いて、水分ガスとCOガスの吸収を観測した例である。この説明においては、波長変調の周波数の2倍の周波数をロックイン検波する場合を想定しているため、図3で示された吸収波形は、波長変調しない場合の吸収波形の2階微分に近似される形状となっている。
図3(a)は、水分ガスとCOガスの吸収が観測された波形である。図3(b)は、水分ガスの吸収のみが観測された波形である。図3(c)は、COガスの吸収のみが観測された波形である。水分ガス及びCOガスの濃度は、これらの吸収波形とボトムとピークの間の振幅から演算されるものである。例えば、図3(a)に示すようなVPx‘とVbx’の電圧の差分から水分ガスの濃度が演算される。同時に、例えばVpxとVbxの電圧の差分からCOガスの濃度が演算される。
この波長領域におけるガスの吸収スペクトルの特徴として、COガスは吸収線同士の間隔が広く特定の吸収線と隣り合う吸収線が重なることがない。一方、水分ガスは燃焼ガスのように高温高濃度状態においては、いたるところに吸収が存在するかのような複雑なスペクトルを有する。
このような特徴を反映して、波長2326.8nm周辺における水分ガスとCOガスの吸収線のピークは分離しているように見えるが、実は水分ガスはいたるところに吸収が存在するために、COガスの吸収波長においても水分ガスの吸収が存在している。
そのために、図3(c)においてはCOガスの吸収のピーク周辺は吸収がないために電圧が平坦である一方で、図3(b)においては水分ガスの吸収のピーク周辺にも吸収があるために必ずしも電圧は平坦ではなく、COガスが吸収を有する波長にまで影響を及ぼす。その結果、図3(a)に示すように、水分ガスとCOガスの吸収が共存する場合においては、一酸化炭素ガスの吸収波形が水分ガスによって変形する。これがCOガス濃度の測定における水分ガス干渉として、測定の精度を悪化させる原因となる。
しかし、この水分干渉の影響は、水分ガス濃度に比例していることがわかった。そこで本形態では、COガス濃度を算出するにあたり、水分ガス濃度も同時に測定しておき、その水分ガス濃度に適当な比例係数を乗じた補正値を算出し、計測したCOガス濃度からこの補正値を減じて水分干渉の影響を低減したCOガス濃度とする補正を行うこととしている。これにより、COガス濃度測定をより高精度にすることができる。
以上、多成分用レーザ式ガス分析計1について説明した。なお、この多成分用レーザ式ガス分析計では各種の変形形態が可能である。例えば、上記形態では、第1発光素子12aは波長λ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子、第2発光素子12bはλ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子とした。しかしながら、第1発光素子12aがCOガスを検出するレーザ光を照射し、また、第2発光素子12bがOガスを検出するレーザ光を照射するようにしても良い。
この場合、第1発光素子12aは波長λ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子とし、第2発光素子12bはλ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子とする。コリメートレンズ13は、波長λにおいて透過率が高い材料で構成する。発光部穴付き放物面鏡14は、波長λにおいて反射率が高い材料で構成する。これにより広帯域受光素子23でCOガス濃度やOガス濃度を検出する。発光部10側と受光部20側で同期して信号処理すれば、先の説明と同様に測定することができる。このような形態とすることもできる。
続いて第2の形態の多成分用レーザ式ガス分析計2について図4を参照しながら説明する。本形態では、先の第1の形態のうち、受光部20の構成の一部を変更した受光部20’を採用する。なお、発光部10、通信線30、検出処理については先の説明と同じであるとして重複する説明を省略し、相違点のみ重点的に説明する。
受光部20’は、受光信号処理部21と、広帯域受光素子23と、受光部窓板24と、受光部容器25と、受光部放物面鏡26と、光軸調整フランジ52bと、を備える。
本形態では、第1の形態の広帯域集光レンズ22に代えて、穴がない受光部放物面鏡26を集光部として用い、受光素子として広帯域受光素子23を用いる。受光部放物面鏡26は、波長λ及びその周辺の波長と、波長λ及びその周辺の波長において、ともに反射率が高い材料で構成する。
本形態では、第1検出光40aと第2検出光40bは共に受光部放物面鏡26に入射し、反射した第1検出光40aと第2検出光40bが集光して広帯域受光素子23に入射する。反射方式で集光するために、波長λとλの違いによる色収差の影響が出ないという利点がある。
このような受光部20’は、先の第1形態と同様に、ある期間では発光部10の第1発光素子12aが発光して第1検出光40aを照射し、広帯域受光素子23が受光した検出信号を用いて受光信号処理部21が第1の測定対象ガスのガス濃度を分析する。また、他の期間では発光部10の第2発光素子12bが発光して第2検出光40bを照射し、広帯域受光素子23が受光した検出信号を用いて受光信号処理部21が第2の測定対象ガスのガス濃度を分析する。この際、通信線30を通じて受光部20において同期して交互に信号処理する。このように信号分離を電気的に行う。これにより、第1,第2の測定対象ガスであるOガス、COガスのガス濃度を独立に算出することができる。
また、変形形態として第1発光素子がCOガスを検出するレーザ光を照射し、また、第2発光素子がOガスを検出するレーザ光を照射するようにしても良い。この場合に、第1発光素子12aは波長λ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子とし、第2発光素子12bはλ及びその周辺の波長で発光するレーザ素子とする。コリメートレンズ13は、波長λにおいて透過率が高い材料で構成する。発光部穴付き放物面鏡14は、波長λにおいて反射率が高い材料で構成する。発光部10側および受光部20側で同期して処理すれば、先の説明と同様に測定することができる。このような構成を採用しても本発明の実施は可能である。
以上、本発明について説明した。本発明によれば、光ファイバ光学系を使用しない簡易な空間光学系を用いて、2個のレーザダイオードからの発光を同一光軸上に結合しつつ、レーザ光の光量を効率よく受光素子まで伝送し、測定対象ガスの信号強度を高め、ノイズを低減することにより、挿入損失、伝送損失および光学干渉ノイズを低減し、複数のガス濃度を同時(時間的には連続して瞬時に第1,第2の測定対象ガスが検出され、ほぼ同時といえる)とかつ安定に測定する多成分用レーザ式ガス分析計を提供することができる。
また、本発明は、レーザ光である第1,第2の検出光の損失を抑え、また、ノイズを低減することにより、測定対象ガスの信号強度を高め、複数のガス濃度を同時かつ安定に測定する多成分用レーザ式ガス分析計を提供することができる。
総じて、本発明によれば、Oガス濃度とCOガス濃度を1台の装置で同時、高速、高精度、高感度、高安定に測定するレーザ式ガス分析計を提供することができる。
本発明の多成分用レーザ式ガス分析計は、ボイラ、ゴミ焼却等の燃焼排ガス測定用、燃焼制御用として最適である。その他、鉄鋼用ガス分析[高炉、転炉、熱処理炉、焼結(ペレット設備)、コークス炉]、青果貯蔵および熟成、生化学(微生物)[発酵]、大気汚染[焼却炉、排煙脱硫・脱硝]、自動車・船等の内燃機関の排ガス(除テスタ)、防災[爆発性ガス検知、有毒ガス検知、新建築材燃焼ガス分析]、植物育成用、化学用分析[石油精製プラント、石油化学プラント、ガス発生プラント]、環境用[着地濃度、トンネル内濃度、駐車場、ビル管理]、理化学各種実験用などの分析計としても有用である。
1,2:多成分用レーザ式ガス分析計
10:発光部
11:変調光生成部
12a:第1発光素子
12b:第2発光素子
13:コリメートレンズ
14:発光部穴付き放物面鏡
14a:貫通穴
15:発光部窓板
16:発光部容器
20,20’:受光部
21:受光信号処理部
22:広帯域集光レンズ
23:広帯域受光素子
24:受光部窓板
25:受光部容器
26:受光部放物面鏡
30:通信線
40a:第1検出光
40b:第2検出光
41:光軸
50a,50b:壁
51a,51b:フランジ
52a,52b:光軸調整フランジ

Claims (2)

  1. 測定対象空間の酸素ガスか一酸化炭素ガスかの何れか一方である第1の測定対象ガスと他方である第2の測定対象ガスの濃度を測定する波長可変レーザ分光法及び波長変調分光法による多成分用レーザ式ガス分析計であって、
    第1の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第1の発光素子と、
    第2の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第2の発光素子と、
    第1の発光素子から出射して拡散するレーザ光を第1の略平行光に変換し第1の検出光として出射する平行光変換部と、
    第1の検出光を透過させるために第1の検出光のビーム直径と同程度の径を有する貫通穴と、第2の発光素子から出射して拡散するレーザ光を反射して第2の略平行光に変換し第2の検出光として出射するための放物面鏡であって、その焦点距離が前記平行光変換部の焦点距離よりも長い放物面鏡を有し、第1,第2の検出光を同一の光軸上で測定対象空間に伝播させる発光部穴付き放物面鏡と、
    第1,第2の測定対象ガスに応じて波長変調されたレーザ光の駆動電流を第1,第2の発光素子に供給する変調光生成部と、
    を有する発光部と、
    同一の光軸上で測定対象空間に伝播する第1,第2の検出光を共に集光させる広帯域集光部と、
    広帯域集光部で集光した第1,第2検出光を受光して第1,第2の検出信号を出力する広帯域受光素子と、
    広帯域受光素子から受信した第1,第2の検出信号に基づいてガス分析を行う受光信号処理部と、
    を有する受光部と、
    を備え、
    発光部の変調光生成部と受光部の受光信号処理部とは、同期され、時間別に酸素ガスと一酸化炭素ガスの濃度をそれぞれ個別に測定し、
    発光部の変調光生成部は、一酸化炭素ガスの分析時に一酸化炭素ガスの波長2326.8nmの吸収線と波長2326.8nm付近に存在し吸収強度のピーク波長が異なる水分ガスの吸収線を含むように第1の発光素子または第2の発光素子を波長掃引し、
    受光部の受光信号処理部は、一酸化炭素ガスの吸収と水分ガスの吸収の情報に基づいて一酸化炭素ガス濃度と水分ガス濃度を演算し、水分ガスによる干渉を水分ガスの吸収情報に基づいて補正した一酸化炭素ガス濃度とすることを特徴とする多成分用レーザ式ガス分析計。
  2. 測定対象空間の酸素ガスか一酸化炭素ガスかの何れか一方である第1の測定対象ガスと他方である第2の測定対象ガスの濃度を測定する波長可変レーザ分光法及び波長変調分光法による多成分用レーザ式ガス分析計であって、
    第1の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第1の発光素子と、
    第2の測定対象ガスの光吸収スペクトルを含む波長帯域のレーザ光を出射する第2の発光素子と、
    第1の発光素子から出射して拡散するレーザ光を第1の略平行光に変換し第1の検出光として出射する平行光変換部と、
    第1の検出光を透過させるために第1の検出光のビーム直径と同程度の径を有する貫通穴と、第2の発光素子から出射して拡散するレーザ光を反射して第2の略平行光に変換し第2の検出光として出射するための放物面鏡であって、その焦点距離が前記平行光変換部の焦点距離よりも長い放物面鏡を有し、第1,第2の検出光を同一の光軸上で測定対象空間に伝播させる発光部穴付き放物面鏡と、
    第1,第2の測定対象ガスに応じて波長変調されたレーザ光の駆動電流を第1,第2の発光素子に供給する変調光生成部と、
    を有する発光部と、
    同一の光軸上で測定対象空間に伝播する第1,第2の検出光を共に反射させる受光部放物面鏡と、
    受光部放物面鏡で集光しつつ反射した第1,第2検出光を受光して第1,第2の検出信号を出力する広帯域受光素子と、
    広帯域受光素子から受信した第1,第2の検出信号に基づいてガス分析を行う受光信号処理部と、
    を有する受光部と、
    を備え、
    発光部の変調光生成部と受光部の受光信号処理部とは、同期され、時間別に酸素ガスと一酸化炭素ガスの濃度をそれぞれ個別に測定し、
    発光部の変調光生成部は、一酸化炭素ガスの分析時に一酸化炭素ガスの波長326.8nmの吸収線と波長2326.8nm付近に存在し吸収強度のピーク波長が異なる水分ガスの吸収線を含むように第1の発光素子または第2の発光素子を波長掃引し、
    受光部の受光信号処理部は、一酸化炭素ガスの吸収と水分ガスの吸収の情報に基づいて一酸化炭素ガス濃度と水分ガス濃度を演算し、水分ガスによる干渉を水分ガスの吸収情報に基づいて補正した一酸化炭素ガス濃度とすることを特徴とする多成分用レーザ式ガス分析計。
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