JP2009202954A - 自動倉庫および板材加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 少量の板材を自動倉庫から加工機に供給する場合でも、板材を迅速に供給することができ、加工機の稼動率を向上させることができる自動倉庫および板材加工システムを提供する。
【解決手段】 ラックは、板材Wが積載可能なパレット6を載置するパレット受け部を複数有し、スタッカクレーン3は、パレット進退機構10と板材ピックアップ装置11とを有し、パレット進退機構10は、パレット6を、スタッカクレーン3における所定位置P1と、パレット受け部とにわたって進退自在でかつ前記パレット受け部に対して受け渡し可能に構成し、板材ピックアップ装置11は、前記所定位置にあるパレット6上の板材Wを1枚持ち上げて保持可能に構成した。
【選択図】 図3

Description

この発明は、自動倉庫および板材加工システムに関し、例えば、異種の素材を自動倉庫から加工機に迅速に供給し得る技術に関する。
従来、各種の板材を載置したパレットを自動倉庫に格納しておき、この自動倉庫から希望する板材が載置されたパレット単位で出庫して加工機に供給する技術が実用に供されている(特許文献1、2参照)。
特許第2955195号公報 特開平8−133416号公報
パレットに積載された複数枚の板材のうち、1枚の板材だけを取り出し、加工機に供給したい場合がある。この場合において、板材の種類の変更毎にパレットの入出庫を行うと、パレット自体の入出庫が頻繁に行われる結果、加工機に待機時間が生じる。そうすると、加工機の稼動率が低下する。
例えば、多品種少量生産を行う場合、自動倉庫の所望のラック位置にスタッカクレーンを移動させ、このラックに載置されたパレットを、スタッカクレーンに移載する。次に、このパレットを持ったスタッカクレーンを、加工機付近の板材搬出部等に移動させ、前記パレットに載置された複数枚の板材のうち、1枚の板材だけを取り出し加工機に供給する。次に、残りの板材が載置された前記パレットを元のラック位置に戻すため、このパレットを持ったスタッカクレーンを、元のラック位置に移動させ、パレットをスタッカクレーンからラックに移載する。その後、他のパレットに載置された板材を加工機に供給すべく、前述の動作を繰り返す。このように、従来技術において多品種少量生産を行う場合、パレットの入出庫の交換時間が長くかかり、板材を供給するのに時間がかかっていた。
この発明の目的は、少量の板材を自動倉庫から加工機に供給する場合でも、板材を迅速に供給することができ、加工機の稼動率を向上させることができる自動倉庫を提供することである。
この発明の他の目的は、ラックにおける板材搬出部に、1枚の板材を迅速に搬出することができる自動倉庫を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、種々な板材の生産形態に適応させて加工機の稼動率を向上させ得る自動倉庫を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、板材加工機の待機時間の短縮を図り、板材加工機の稼働率の向上を図ることができる板材加工システムを提供することである。
この発明の自動倉庫は、ラックと、このラックに沿って走行可能なスタッカクレーンとを備えた自動倉庫であって、前記ラックは、板材が積載可能なパレットを載置するパレット受け部を複数有し、前記スタッカクレーンは、パレット進退機構と、板材ピックアップ装置とを有し、前記パレット進退機構は、パレットを、スタッカクレーンにおける所定位置と、前記パレット受け部とにわたって進退自在でかつ前記パレット受け部に対して受け渡し可能に構成し、前記板材ピックアップ装置は、前記所定位置にあるパレット上の板材を1枚持ち上げて保持可能に構成したものである。
この構成によると、パレット進退機構は、所望のパレット受け部に載置されたパレットを、このパレット受け部からスタッカクレーンの所定位置に渡す。板材ピックアップ装置は、この所定位置にあるパレット上の板材を1枚持ち上げて保持する。その後、パレット進退機構は、前記パレットをパレット受け部に戻す。これにより、パレット単位ではなく1枚の板材だけを自動倉庫から搬出し得る。この場合、従来技術のように、残りの板材が載置されたパレットを元のパレット受け部に戻すために、スタッカクレーンを走行させる必要がなくなる。換言すれば、スタッカクレーンが1枚の板材だけを取り出しこの板材を加工機に供給した後、パレットを元のパレット受け部に戻すことなく、直ぐに、次の板材が載置されたパレット位置にスタッカクレーンを移動させることができる。
それ故、少量の板材を自動倉庫から加工機等に供給する場合においても、板材を迅速に供給することができ、加工機等の稼動率を向上させることができる。
前記ラックには、板材を搬出する板材搬出部が設けられ、前記スタッカクレーンは、前記板材ピックアップ装置が板材を1枚保持した状態で、前記板材搬出部に対応する位置に移動するようにしても良い。この場合、スタッカクレーンの板材ピックアップ装置を利用して、1枚の板材を保持したままこのスタッカクレーンを走行させるため、スタッカクレーンがラックから板材搬出部に対応する位置に到着した時点で、前記1枚の板材を遅滞なく出庫することができる。板材ピックアップ装置による板材の持ち上げ、離脱を繰り返し行うことなく、1枚の板材を出庫することができる。このように、ラックにおける板材搬出部に、1枚の板材を迅速に搬出することができる。1枚の板材を、この板材搬出部からローダ等を介して加工機に迅速に供給することが可能となる。
前記板材ピックアップ装置により1枚の板材を前記板材搬出部に搬出する1枚搬出モードと、前記パレット進退機構によりパレットを板材搬出部に搬出するパレット単位搬出モードとを選択的に切り換えて前記スタッカクレーンの制御を行う制御手段を備えても良い。
この制御手段は、例えば、多品種少量の板材を生産する場合1枚搬出モードを選択し、少品種大量の板材を生産する場合パレット単位搬出モードを選択する。このように、制御手段は、種々な板材の生産形態に適応させることができる。
この発明の板材加工システムは、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動倉庫と、この自動倉庫から搬出された板材に対して加工を行う板材加工機とを備えるものである。この板材加工システムによれば、多品種少量生産を行う場合であっても、1枚の板材だけを自動倉庫から搬出し得るので、パレットの入出庫の交換時間を短縮することができる。したがって、板材加工機の待機時間の短縮を図り、板材加工機の稼働率の向上を図ることができる。
この発明の自動倉庫は、ラックと、このラックに沿って走行可能なスタッカクレーンとを備えた自動倉庫であって、前記ラックは、板材が積載可能なパレットを載置するパレット受け部を複数有し、前記スタッカクレーンは、パレット進退機構と、板材ピックアップ装置とを有し、前記パレット進退機構は、パレットを、スタッカクレーンにおける所定位置と、前記パレット受け部とにわたって進退自在でかつ前記パレット受け部に対して受け渡し可能に構成し、前記板材ピックアップ装置は、前記所定位置にあるパレット上の板材を1枚持ち上げて保持可能に構成したため、少量の板材を自動倉庫から加工機に供給する場合でも、板材を迅速に供給することができ、加工機の稼動率を向上させることができる。
前記ラックには、板材を搬出する板材搬出部が設けられ、前記スタッカクレーンは、前記板材ピックアップ装置が板材を1枚保持した状態で、前記板材搬出部に対応する位置に移動する構成にした場合には、ラックにおける板材搬出部に、1枚の板材を迅速に搬出することができる。
前記板材ピックアップ装置により1枚の板材を前記板材搬出部に搬出する1枚搬出モードと、前記パレット進退機構によりパレットを板材搬出部に搬出するパレット単位搬出モードとを選択的に切り換えて前記スタッカクレーンの制御を行う制御手段を備えた場合、種々な板材の生産形態に適応させて加工機の稼動率を向上させることができる。
この発明の板材加工システムは、この発明の自動倉庫と、この自動倉庫から搬出された板材に対して加工を行う板材加工機とを備えるため、少量の板材を自動倉庫から板材加工機に供給する場合でも、板材を迅速に供給することができ、板材加工機の稼動率を向上させることができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図7と共に説明する。
図1(B)に示すように、この実施形態に係る板材加工システム1は、自動倉庫2と、この自動倉庫2から搬出された板材Wに対して加工を行うパンチプレス等の板材加工機Mとを有する。
自動倉庫2は、ラックRと、このラックRに沿って走行可能なスタッカクレーン3とを備える。ラックRは、図1(A)に示すように、上下複数段のパレット受け部4を有する単連ラック部5を、スタッカクレーン3の走行方向、つまり図1矢符X方向に複数連ねて構成される。各パレット受け部4にはパレット6を載置可能であり、各パレット6には、種類の異なる板材W、例えば寸法や形状が種々異なる板材Wがそれぞれ積層状態に載置される。例えば、図1(B)に示すように、ラックRの正面R1側から、各パレット6を出し入れできるようにされている。なお、ラックRの正面側および背面側の両側、つまり図1矢符Y方向から、各パレット6を出し入れできるようにしても良い。ラックRには、板材Wを搬出する板材搬出部7が設けられている。
図5に示すように、スタッカクレーン3は、主に、走行台車8と、昇降台9と、パレット進退機構10と、板材ピックアップ装置11とを有する。
図2、図4(B)、図5に示すように、走行レール12および走行ガイドレール13が、ラックRの正面に対して平行に設置され、これら走行レール12および走行ガイドレール13に沿って、走行台車8が走行自在に設置されている。この走行台車8の下部に、走行台車8を走行させる駆動源である走行駆動装置14が設けられている。図4(B)、図5に示すように、走行台車8は、下枠15、上枠16、および左右一対の側枠17,18を矩形枠に組んだものとされ、下枠15および上枠16が、上記走行レール12および走行ガイドレール13に走行自在に設置される。
図4(B)に示すように、走行台車8には、昇降台9を昇降させる駆動源としての昇降駆動装置19が搭載されている。昇降駆動装置19は、例えば電動ウインチ等からなり側枠18に設けられる。上枠16の長手方向一端、他端に滑車19a,19bが回動可能に設けられている。昇降駆動装置19から延びるワイヤーロープ19cがこれら滑車19a,19bを介して、昇降台9の上枠部9aに繋がっている。また、昇降台9の左右一対の側枠部9b,9bに、側枠17,18に沿って案内される案内部材19d,19dが設けられる。案内部材19d,19dはガイドローラ等からなる。これら案内部材19d,19dにより、昇降台9は側枠17,18に沿って円滑に昇降可能となる。昇降駆動装置19の駆動により、ワイヤーロープ19cの巻き込み、巻き戻しを行い、昇降台9を、走行台車8の側枠17,18に沿って昇降可能となっている。
昇降台9の下枠部9cおよび側枠部9bには、パレット進退機構10が設けられている。このパレット進退機構10は、パレット6を、スタッカクレーン3における所定位置P1(図3)と、前記パレット受け部4とにわたって進退自在でかつパレット受け部4に対して受け渡し可能に構成している。
図4、図5に示すように、パレット進退機構10は、ラックRに向けて進退自在なスライド式のフォーク20と、このフォーク20を進退駆動するフォーク駆動装置20a(図7)とを有する。
フォーク20は、パレット6の底面を支持し、このフォーク20の進出動作等によりパレット6をラックRのパレット受け部4に載置し得る。また、フォーク20は、ラックRのパレット受け部4に載置されたパレット6の底面を支持して、このパレット6をやや上方に持ち上げてから後退させることにより、パレット6を昇降台9上の所定位置P1に移動させ得る。前記所定位置P1は、板材ピックアップ装置11によりパレット6上の板材Wを持ち上げて保持可能な位置と同義である。
走行台車8の下部には、上記走行駆動装置14、フォーク駆動装置20a等の制御を行う制御手段21が設けられている。
図4(B)、図6に示すように、板材ピックアップ装置11は、前記所定位置P1にあるパレット6上の板材Wを1枚持ち上げて保持可能である。この板材ピックアップ装置11は、流体圧シリンダ等からなる昇降装置27と、ガイド部材27aと、昇降体22と、吸着パッド23と、一枚分離手段11a(図6)とを有する。前記昇降装置27は、モータであっても良い。
昇降台9の上枠部9aに、昇降装置27のシリンダ本体が固着され、このシリンダ本体のロッドが下向きに配置される。前記ロッドの先端部に昇降体22が設けられ、この昇降体22に、複数の下向きの吸着パッド23が設けられている。昇降体22は、昇降体本体22aと、アーム部22b,22bとを備えている。昇降体本体22aの両側部に、案内部材24を介してアーム部22b,22bが伸縮可能に構成されている。寸法、形状等が異なる板材Wに応じて、昇降体本体22aに対するアーム部22bの相対距離を調整可能になっている。
また、昇降体22の一部、例えばアーム部22bの一端部に一枚分離手段11aが設けられている。この一枚分離手段11aは、複数枚積層された板材Wのうちの1枚を分離する手段であり、1つの吸着パッド23を昇降させるエアシリンダ等からなる。積層された板材Wは、油の介在等により密着していて、最上層の板材Wを持ち上げたときに、2枚重なり状態で持ち上がることがあるが、板材Wの角部を一枚分離手段11aの吸着パッド23で吸着して繰り返し昇降させることにより、1枚の板材Wを容易に分離し得る。ただし、一枚分離手段11aを設けない構成にすることも可能である。なお、昇降体本体22aに、一枚分離手段11aを設けても良い。
これら昇降体本体22a、アーム部22bに、吸着パッド23,23を前後左右に並べて設け、大きな寸法の板材Wをピックアップする場合には、昇降体本体22aからアーム部22bを伸ばし、小さな寸法の板材Wをピックアップする場合には、昇降体本体22aにアーム部22bを縮めるように調整駆動する。アーム部22bを調整駆動させる駆動源として、例えば、図示外のエアシリンダを適用することができる。吸着パッド23は、真空吸引装置25(図7)に配管接続されて板材Wを吸着するものである。前記真空吸引装置25によらず、例えば、電磁石による吸着パッド23を使用しても良い。この場合であってもこの実施形態と同様の作用、効果を奏する。
図7において、制御手段21は、スタッカクレーン3の全体を制御する装置であって、コンピュータ式のプログラマブルコントローラ等からなる。この制御装置21は、例えば、コンピュータと、これに実行される入出庫プログラム(図示せず)と、上記コンピュータの出力によりスタッカクレーン3の各駆動源を駆動する駆動回路21cとで主に構成され、1枚搬出モード制御部21aと、パレット単位搬出モード制御部21bとを有する。1枚搬出モード制御部21aは、1枚搬出モードを実行する制御部であり、この「1枚搬出モード」とは、原則、パレット6を搬送することなく、板材ピックアップ装置11により1枚の板材Wをピックアップして板材搬出部7に搬出するモードである。パレット単位搬出モード制御部21bは、パレット単位搬出モードを実行する制御部であり、この「パレット単位搬出モード」とは、パレット6を搬送することで板材Wを板材搬出部7に搬出するモードである。一枚分離手段11aは、一枚搬出モード、パレット単位搬出モードのいずれのモードにおいても使用され得る。なお、スタッカクレーン3の走行途中において、パレット6上の板材Wを一枚分離手段11aにより一枚分離させることがあるが、このようなスタッカクレーン3の走行途中における、板材Wの分離は、後述するパレット単位搬出モードにて行われる。
例えば、制御手段21の入出庫プログラムには、異なる種類の板材Wを入出庫する順番、各種板材Wを板材加工機Mに供給する枚数等が記憶されている。これら板材Wの順番、枚数等は、例えば、入力手段26により入力可能である。制御手段21は、1枚搬出モードと、パレット単位搬出モードとを選択的に切り換えるモード切り換え制御を行う機能を有する。制御手段21は、前記入出庫プログラムに基づいて、1枚搬出モードまたはパレット単位搬出モードを自動的に選択する。例えば、多品種少量の板材Wを生産する過程では、制御手段21は1枚搬出モードを選択する。逆に、少品種多量の板材Wを生産する過程では、制御手段21はパレット単位搬出モードを選択する。
上記構成の動作を説明する。
多品種少量の板材Wを生産する過程であって、制御手段21が1枚搬出モードを自動選択すると、1枚搬出モード制御部21aは、出庫すべき板材Wが載置されているパレット6を指定する。次に、1枚搬出モード制御部21aは、スタッカクレーン3に対し、指定したパレット6への駆動指令を行う。すなわち、スタッカクレーン3は目的のパレット6を有する棚列まで走行し、さらに目的の棚段まで昇降台9を昇降させる。1枚搬出モード制御部21aは、昇降台9が目的の走行位置、棚段に到達したか否かを判断し、昇降台9が到達したとの判断でフォーク駆動装置20aの作動によりフォーク20を進出させる。このフォーク20の進出状態で昇降台9を若干上昇させることにより、フォーク20は、前記指定したパレット6の底面を支持して持ち上げる。次に、フォーク20を後退させることにより、パレット6をラックRからスタッカクレーン3の昇降台9上の所定位置P1に移動する。
次に、1枚搬出モード制御部21aは、板材ピックアップ装置11の各駆動源に駆動指令を与え、昇降装置27により昇降体22を所定距離下降させ、複数の吸着パッド23により、パレット6上の1枚の板材Wを吸着させる。この場合、一枚分離手段11aを用いて複数枚積層された板材Wのうちの1枚を分離しても良い。なお、1枚搬出モード制御部21aは、出庫すべき板材Wが決定した後、直ぐに、昇降体本体22aに対しアーム部22b,22bの距離を調整する駆動指令を行っても良い。
板材ピックアップ装置11が1枚の板材Wを持ち上げて保持した後、1枚搬出モード制御部21aは、残余の板材Wが載置されたパレット6を、元の棚段のパレット受け部4に戻す。すなわち、1枚搬出モード制御部21aは、板材ピックアップ装置11が1枚の板材Wを保持したと判断すると、フォーク駆動装置20aの作動によりフォーク20を再度進出させる。このフォーク20の進出状態で昇降台9を若干下降させることにより、フォーク20は前記パレット6をパレット受け部4に載置支持する。
次に、フォーク20を後退させた後、1枚搬出モード制御部21aは、スタッカクレーン3に対し、ラックRの板材搬出部7に対応する位置P2(図1(B))に走行させる駆動指令を与える。1枚搬出モード制御部21aは、スタッカクレーン3が前記位置P2に到達したと判断すると、フォーク20、昇降装置27、複数の吸着パッド23の各駆動源に駆動指令を与え、1枚の板材Wを板材搬出部7に載置する。
板材搬出部7に載置された1枚の板材Wは、ローダRD等を介して板材加工機Mに供給されて前記板材Wの加工が行われる。以下、同様にして、所望種類の1枚の板材Wが順次、自動倉庫2から板材加工機Mに供給されてこの板材Wの加工が行われる。
少品種多量の板材Wを生産する過程であって、制御手段21がパレット単位搬出モードを自動選択すると、パレット単位搬出モード制御部21bは、出庫すべき板材Wが載置されているパレット6を指定する。次に、パレット単位搬出モード制御部21bは、スタッカクレーン3に対し、指定したパレット6への駆動指令を行う。その後、フォーク20は、前記指定したパレット6の底面を支持して持ち上げる。次に、フォーク20を後退させることにより、パレット6をラックRからスタッカクレーン3の昇降台9上の所定位置P1に移動する。
次に、パレット単位搬出モード制御部21bは、スタッカクレーン3に対し、板材搬出部7に対応する位置P2に走行させる駆動指令を与え、その後、板材Wが載置されたパレット6を板材搬出部7に載置する。このパレット6上の板材Wを、ローダRD等を介して板材加工機Mに連続的に供給し、前記板材Wの加工が行われる。
以上説明した自動倉庫2によれば、板材ピックアップ装置11は、所定位置P1にあるパレット6上の板材Wを1枚持ち上げて保持し、その後直ぐ、パレット進退機構10により、パレット6をパレット受け部4に戻すことができる。これにより、パレット単位ではなく1枚の板材Wだけを自動倉庫2から搬出し得る。この場合、従来技術のように、残りの板材Wが載置されたパレット6を元のパレット受け部4に戻すために、スタッカクレーン3を走行させる必要がなくなる。換言すれば、スタッカクレーン3が1枚の板材Wだけを取り出しこの板材Wを板材加工機Mに供給した後、パレット6を元のパレット受け部4に戻すことなく、直ぐに、次の板材Wが載置されたパレット位置にスタッカクレーン3を移動させることができる。
それ故、多品種少量の板材Wを自動倉庫2から板材加工機Mに供給する場合においても、板材Wを迅速に供給することができ、板材加工機Mの稼働率を向上させることができる。また、この自動倉庫2によれば、ラックRのパレット受け部4に載置されたパレット6の底面をフォーク20により支持して、このパレット6をやや上方に持ち上げて後退させることで、パレット6を昇降台9上の所定位置P1に移動させることができる。換言すれば、パレット6をやや上方に持ち上げてこのパレット6の上段に位置する板材Wが干渉しないスペースを確保するだけで、パレット6をスタッカクレーン3とラックRとにわたって円滑に受け渡すことができる。それ故、ラックRの上下方向の載置スペースを大きく確保することができ、設備コストの低減を図ることができる。
ラックRには、板材Wを搬出する板材搬出部7が設けられ、スタッカクレーン3は、板材ピックアップ装置11が板材Wを1枚保持した状態で、板材搬出部7に対応する位置P2に移動するようにしている。この場合、スタッカクレーン3の板材ピックアップ装置11を利用して、1枚の板材Wを保持したままこのスタッカクレーン3を走行させるため、スタッカクレーン3がラックRから板材搬出部7に対応する位置P2に到着した時点で、前記1枚の板材Wを遅滞なく出庫することができる。板材ピックアップ装置11による板材Wの持ち上げ、離脱を繰り返し行うことなく、1枚の板材Wを出庫することができる。このように、ラックRにおける板材搬出部7に、1枚の板材Wを迅速に搬出することができる。1枚の板材Wを、この板材搬出部7からローダRD等を介して板材加工機Mに迅速に供給することが可能となる。
制御手段21は、例えば、多品種少量の板材Wを生産する場合1枚搬出モードを自動的に選択し、少品種大量の板材Wを生産する場合パレット単位搬出モードを自動的に選択する。このように、制御手段21は、種々な板材Wの生産形態に適用させることができる。したがって、自動倉庫2の汎用性を高めることが可能となる。
前記自動倉庫2と板材加工機Mとを備える板材加工システム1によれば、多品種少量生産を行う場合であっても、1枚の板材Wだけを自動倉庫2から搬出し得るので、パレット6の入出庫の交換時間を短縮することができる。したがって、板材加工機Mの待機時間の短縮を図り、板材加工機Mの稼動率の向上を図ることができる。それ故、板材Wの単位時間あたりの製作コストを低減することが可能となる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。
以下の説明において、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
この実施形態では、1枚搬出モードにおいて、板材ピックアップ装置11が1枚の板材Wを保持し、かつ、フォーク20にパレット6を載置支持しない状態で、スタッカクレーン3は板材搬出部7に対応する位置P2に走行するが、必ずしもこのような例に限定されるものではない。例えば、板材ピックアップ装置11が1枚の板材Wを保持し、この板材Wが載置されていた第1のパレット6を、フォーク20によりパレット受け部4に戻す。次に、ラックRにおける、加工に供する板材Wが載置されている第2のパレット6に対応する位置に、スタッカクレーン3を走行し、昇降台9を昇降させる。その後、フォーク20により、前記第2のパレット6をこのスタッカクレーン3の昇降台9上に移動させる。この板材ピックアップ装置11により1枚の板材Wを保持すると共に、昇降台9上に第2のパレット6を保持した状態で、スタッカクレーン3を板材搬出部7に対応する位置P2に走行させても良い。
この場合、1枚の板材W及び第2のパレット6を板材搬出部7に載置しておき、ローダRD等を介して、1枚の板材Wと、第2のパレット6上の板材Wとを板材加工機Mに連続的に且つ迅速に供給することができる。
また、板材ピックアップ装置11が1枚の板材Wを保持しない状態で、スタッカクレーン3のラックRからの走行途中に、一枚分離手段11aにより第2のパレット6上の板材Wを一枚分離しておいても良い。さらに、スタッカクレーン3が板材搬出部7に対応する位置P2に到達するまでに、板材ピックアップ装置11が1枚の板材Wを保持しておくようにすることも可能である。この場合、位置P2に到達した状態で、板材ピックアップ装置11が1枚の板材Wを保持しているため、板材Wを遅滞なく板材加工機Mに供給することができる。
他の実施形態として、前記ラックRに板材搬出部7を設けず、ラックRから1枚の板材Wまたはパレット6をスタッカクレーン3により取り出し、これら板材Wおよびパレット6の少なくともいずれか一方を、このスタッカクレーン3のパレット進退機構10により、板材加工機Mに直接的に供給しても良い。この場合、板材搬出部、前記ローダ等を省略することができ、設備費用の低減を図ることが可能となる。
他の実施形態として、パンチプレス以外の板材加工機を適用しても良い。この板材加工システム1において、板材加工機Mと共に、板材Wを洗浄、塗装等する装置を設置しても良い。また、ラックRの列数、スタッカクレーン3の数を増やすことも可能である。
この実施形態では、上記走行駆動装置14、フォーク駆動装置20a等の制御を行う制御手段21に、1枚搬出モードと、パレット単位搬出モードとを選択的に切り換えるモード切り換え制御を行う制御機能を兼用させているが、他の実施形態として、1枚搬出モード制御部21aと、パレット単位搬出モード制御部21bとを有する専用の制御手段を、制御手段21とは独立して設けても良い。
この場合、スタッカクレーン3の稼動中においても、専用の制御手段により、1枚搬出モード制御部21a、パレット単位搬出モード制御部21bによる設定プログラムの書き換え等を行うことができる。したがって、板材加工機Mの待機時間の短縮を図り、板材加工機Mの稼動率の向上を図ることができる。
その他の実施形態として、1枚搬出モードに限定された自動倉庫2とすることも可能である。この場合、自動倉庫2の制御系を簡単化することができ、その分、制御手段21のコスト低減を図ることができる。
(A)この発明の一実施形態に係る自動倉庫の概略正面図、(B)同自動倉庫と、板材加工機とを備える板材加工システムの概略平面図である。 同自動倉庫の部分平面図である。 同自動倉庫のスタッカクレーンを概略示す正面図である。 (A)同自動倉庫のラックと、スタッカクレーンのフォーク等との関係を示す正面図、(B)同スタッカクレーンの全体構成を示す正面図である。 同スタッカクレーンの斜視図である。 同スタッカクレーンの要部を拡大して示す斜視図である。 同自動倉庫の制御系のブロック図である。
符号の説明
1…板材加工システム
2…自動倉庫
3…スタッカクレーン
4…パレット受け部
6…パレット
7…板材搬出部
10…パレット進退機構
11…板材ピックアップ装置
21…制御手段
M…板材加工機
R…ラック
W…板材

Claims (4)

  1. ラックと、このラックに沿って走行可能なスタッカクレーンとを備えた自動倉庫であって、
    前記ラックは、板材が積載可能なパレットを載置するパレット受け部を複数有し、
    前記スタッカクレーンは、パレット進退機構と、板材ピックアップ装置とを有し、
    前記パレット進退機構は、パレットを、スタッカクレーンにおける所定位置と、前記パレット受け部とにわたって進退自在でかつ前記パレット受け部に対して受け渡し可能に構成し、
    前記板材ピックアップ装置は、前記所定位置にあるパレット上の板材を1枚持ち上げて保持可能に構成した自動倉庫。
  2. 前記ラックには、板材を搬出する板材搬出部が設けられ、
    前記スタッカクレーンは、前記板材ピックアップ装置が板材を1枚保持した状態で、前記板材搬出部に対応する位置に移動する請求項1記載の自動倉庫。
  3. 前記板材ピックアップ装置により1枚の板材を前記板材搬出部に搬出する1枚搬出モードと、前記パレット進退機構によりパレットを板材搬出部に搬出するパレット単位搬出モードとを選択的に切り換えて前記スタッカクレーンの制御を行う制御手段を備えた請求項2記載の自動倉庫。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動倉庫と、この自動倉庫から搬出された板材に対して加工を行う板材加工機とを備える板材加工システム。
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