JP2009202452A - 筆記具の軸筒 - Google Patents

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JP2009202452A JP2008047554A JP2008047554A JP2009202452A JP 2009202452 A JP2009202452 A JP 2009202452A JP 2008047554 A JP2008047554 A JP 2008047554A JP 2008047554 A JP2008047554 A JP 2008047554A JP 2009202452 A JP2009202452 A JP 2009202452A
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Akinori Ikeda
明教 池田
Hitoshi Kobayashi
均 小林
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Abstract

【課題】本発明の課題は、安定した把持感触を得られ、経時による貫通孔とグリップ部材の隙間の発生を防止したグリップ部材を装着した筆記具の軸筒を提供することである。
【解決手段】本発明は、軸筒本体の把持部に、軟質材からなるグリップ部材を装着してなる筆記具の軸筒において、前記把持部に、軸心方向に沿って延びる貫通孔を、周方向に適宜間隔を空けて複数個形成し、前記グリップ部材を、前記貫通孔を覆うように装着するとともに、前記貫通孔の軸心方向の両端部に、前記貫通孔の中央部よりも周方向の幅が大きい膨出部を有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、軸筒本体の把持部に、軟質材からなるグリップ部材を装着してなる筆記具の軸筒に関する。
従来から、軸筒本体の把持部に、軟質材からなるグリップ部材を装着してなる筆記具の軸筒構造はよく知られている。
こうした筆記具の軸筒において、把持感触の向上や長時間の筆記の疲れを抑制するため、軸筒本体の把持部にグリップ部材を装着してなる筆記具の軸筒もよく知られている。
また、軟らかいフィット感を出す機能の向上を得るために、特開平11−139070号「筆記具の軸」では、軸筒本体の把持部に、内部への貫通穴を形成し、この貫通孔を塞ぐようにグリップ部材を装着することで、貫通穴内部への変形を可能とした筆記具の軸筒が開示されている。
特開平11−139070号公報
しかし、特許文献1は、内部への貫通穴を形成し、この貫通孔を塞ぐようにグリップ部材を装着するだけなので、構造上の制約は少ないように見えるが、貫通穴内部への変形は、グリップ部材の肉厚に比例して多くなるため、軟らかい把持感触を得るには、グリップ部材の肉厚量を厚くする必要があった。
軟らかい把持感触を得るための他の方法として、貫通孔を大きくすることも考えられるが、繰り返しの把持することによるグリップ部材の貫通穴内部への変形によって、貫通孔とグリップ部材との間に微小な隙間が発生することがある。この隙間は、貫通孔が大きく、且つ軸心方向に沿って長い程、グリップ部材の圧縮量も多くなり、隙間量が多くなる傾向である。
こうした微小な隙間は、筆記時における把持した時の筆圧によって、チップ先端部方向に力が加わった時に、グリップ部材が、チップ先端部側に移動してしまうため、安定した把持感触が得られなくなるだけでなく、貫通孔のチップ先端側と反対方向に隙間が集中する。グリップ部材と貫通孔の隙間量が大きくなると、把持力によってグリップ部材が貫通孔から離間しやすくなるため、グリップ部材が脱落する恐れがあった。
こうした問題を鑑みて、二色成形によりグリップ部材と軸筒を融着することも考えられるが、繰り返しの把持することによるグリップ部材の変形によって、貫通孔において融着していたグリップ部材が剥離してしまう。一旦、貫通孔からグリップ部材が剥離してしまうと、前述したような隙間が発生してしまう問題があった。
本発明の目的は、安定した把持感触を得られ、経時による貫通孔とグリップ部材の隙間の発生を防止したグリップ部材を装着した筆記具の軸筒を提供することである。
本発明は、軸筒本体の把持部に、軟質材からなるグリップ部材を装着してなる筆記具の軸筒において、前記把持部に、軸心方向に沿って延びる貫通孔を、周方向に適宜間隔を空けて複数個形成し、前記グリップ部材を、前記貫通孔を覆うように装着するとともに、前記貫通孔の軸心方向の両端部に、前記貫通孔の中央部よりも周方向の幅が大きい膨出部を有することを特徴とする。
また、前記貫通孔の壁面が、貫通孔の開口面積が、把持部の内壁側から外方に向かって徐々に拡大する傾斜状に形成したことを特徴とする。
さらにまた、前記貫通孔の外形形状が、連続曲線からなることを特徴とする。
本発明は、前述した構成なので、安定した把持感触を得られ、経時による貫通孔とグリップ部材の隙間の発生を防止したグリップ部材を装着した筆記具の軸筒を提供することができた。
次に図面を参照しながら、本発明の筆記具の軸筒の実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
図1から図5に示す、筆記具の軸筒1は、前軸2と後軸3を螺着して軸筒本体を構成し、後軸3内に配設した摺動体8の隆起部及び摺動体6に連接したクリップ7を外部に露出して配設してある。各摺動体には、インキ色の異なるボールペン体9を3本及びシャープペンシル体10をコイルスプリング13により後方に付勢させて摺動可能に連接してある、従来から知られている出没機構のスライド式の複合筆記具の軸筒であり、後軸3の後端部には、消しゴム11及び消しゴムキャップ12を配設してある。
前軸2の把持部には、中央部に周方向の幅Kが小さい小形部5bと、両端部に、略円形の周方向の幅Jが大きい棒出部5aを有する、外形形状が連続曲線からなる貫通孔5を、適宜間隔を空けて、周方向の異なる3箇所(60度毎)に形成してあり、この貫通孔5を覆うようにグリップ部材4を装着してある。グリップ部材4は、貫通孔5に対向する位置に内方に突出する凸部4aを形成し、グリップ部材4の凸部4aが貫通孔5を塞ぐように、前軸2の貫通孔5に、オレフィン系の熱可塑性エラストマー(硬度、Hs50)を二色成形により融着してある。
貫通孔5の壁面5cは、貫通孔5の開口面積が、把持部の内壁面2b側から外方に向かって徐々に拡大する傾斜状(角度α、β)に形成してある。貫通孔5の壁面5cを傾斜状にすることによって、貫通孔5の壁面5cと、グリップ部材4の凸部4aとの接触面積が向上するために、貫通孔5とグリップ部材4との融着力を高めることができる効果を奏する。さらに、貫通孔5においてグリップ部材4が繰り返し前軸2内部へ変形しても、軸心方向への把持力に対し、傾斜した壁面5cで受けるため、把持力が分散されて軽減するので、グリップ部材4の凸部4aが貫通孔の壁面5cからの剥離を抑制することができる。
また、軸心方向での両端部に、中央部5bに対し、周方向の幅が大きい膨出部5aを有する貫通孔5を形成することで、筆記時等、グリップ部材4を把持した時に生じる、チップ先端部9a方向への力やスライド操作時等、チップ先端部9a方向と反対方向に力が加わっても、膨出部5aと小形部5bとの段差によってグリップ部材4が、チップ先端部9a側やその反対側に移動することを抑制するため、貫通孔5とグリップ部材4の隙間の発生を抑制するとともに、長方形、円形や長円形等の貫通孔に比べ安定した把持感触が得られるとともに、貫通孔5とグリップ部材4の剥離を抑制することができる。
また、図6に示すように、貫通孔5の壁面5cは、把持部の肉厚変化等、貫通孔5の深さの相違に対応して傾斜角(角度α、β)を異ならせ、貫通孔5を正面から見たとき、貫通孔5の壁面5cの幅F、Gを略均一にすることが最も好ましい。
尚、貫通孔5の大きさは、特に限定されるものではないが、貫通孔が大きい程、貫通孔内への変形量も多く、把持感触が向上するので好ましいが、単に貫通孔を大きくすると、前記した移動抑制がし難くなるので、膨出部のみを大きくすることが好ましい。さらに小形部5bの幅Kと、膨出部5aの幅Jとの差を大きくすることが好ましく、具体的には、小形部5bの幅Kに対し、膨出部5aの幅Jを2倍以上することが望ましい。
本実施例では便宜上、貫通孔を周方向の異なる3箇所に形成してあるが、貫通孔5の数は、特に限定されるものではない。但し、筆記時に、親指、人差し指、中指の3本が当接することを考慮して、貫通孔5を周方向で3箇所以上形成することが最も好ましい。また、把持した時の軸心方向における指の位置は、使用者によって異なるため、具体的には、グリップ部材の全長の1/2以上の長さを有する貫通孔とすることが好ましい。
貫通孔5の形状も特に限定されるものではなく、両端に形成した膨出部の形状が異なっていてもよいが、貫通孔5を連続曲線で形成することによって、成形時の樹脂の流れが良好となるため、ヒケ等の成形不良の発生を抑制するとともに、外周距離を長くすることができるため、貫通孔5とグリップ部材4との接触面積が向上でき、二色成形においてグリップ部材4を融着する場合には最も好適である。
更にまた、貫通孔5の外形形状を連続曲線で形成してあるため把持した時の感触も良好となるとともに、把持力によって加わる応力が分散されるために、グリップ部材4の剥離を効果的に抑制する効果も奏する。
また、本実施例では便宜上、前軸2の先端部に口先部を一体に形成してあるが、前軸2の先端部に口先部材を螺着した構造であってもよい。また、前軸2と後軸3を着脱自在に連結して軸筒を得ているが、前軸2と後軸3を一体に形成してあってもよい。更にまた、グリップ部材4を2色成形によって、前軸2と一体に形成することが製造上、最も好ましいが、前軸2を形成後、グリップ部材4を着脱自在に装着する構造であってもよい。
尚、本発明のグリップ部材には、弾性変形可能なシリコーンゴム、天然ゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、その他合成ゴム、熱可塑性エラストマー等、一般的に知られている弾性体のなかから適宜選定すればよいが、組立性やグリップ部材と軸筒との離間を防止することを考慮して、実施例に例示したように、軸筒と二色成形により一体に、且つ融着することが最も好ましい。尚、透明又は半透明のグリップ部材とすることで、軸筒内のボールペンレフィルのインキ色やインキ残量を外部から視認することができるため好ましい。
本発明の筆記具の軸筒は、インキやペン先の種類、出没機構に限定されるものではないので、複合筆記具、ノック式筆記具、キャップ式筆記具の軸筒として広く利用可能である。
実施例1の筆記具の軸筒を用いたスライド式の多芯筆記具を示す、縦断面図である。 図1における筆記具の軸筒の拡大縦断面図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 図1におけるクリップ方向から見た外観図である。 図5における180度方向から見た、一部省略した要部外観図である。
符号の説明
1 筆記具の軸筒
2 前軸
3 後軸
4 口先部材
5 グリップ部材
5 貫通孔
5a 棒出部
5c 壁面
6 スライド部材
7 クリップ
8 ボールペン体
9 シャープペンシル体
12 コイルスプリング
F、G 正面から見た時の貫通孔の壁面の幅
α、β 貫通孔の壁面の角度

Claims (3)

  1. 軸筒本体の把持部に、軟質材からなるグリップ部材を装着してなる筆記具の軸筒において、前記把持部に貫通孔を形成し、前記グリップ部材の貫通孔に対向する位置に内方に突出する凸部を形成し、前記グリップ部材の凸部が前記貫通孔を塞ぐように装着するとともに、前記貫通孔の軸心方向の両端部に、前記貫通孔の中央部よりも周方向の幅が大きい膨出部を有することを特徴とする筆記具の軸筒。
  2. 前記貫通孔の壁面が、貫通孔の開口面積が、把持部の内壁側から外方に向かって徐々に拡大する傾斜状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の筆記具の軸筒。
  3. 前記貫通孔が、連続曲線からなることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具の軸筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011110857A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Taika:Kk 筆記具のグリップ並びにこれを具えた筆記具

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