JP2008273030A - 毛筆 - Google Patents
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Abstract
【課題】手軽に利用され、かつ扱い易い毛筆、を提供する。
【解決手段】毛筆は、指を装着する装着部21と、装着部21に接続される穂部31とを備える。穂部31は、装着部21に装着された指の先に配置される。
【選択図】図2
【解決手段】毛筆は、指を装着する装着部21と、装着部21に接続される穂部31とを備える。穂部31は、装着部21に装着された指の先に配置される。
【選択図】図2
Description
この発明は、一般的には、毛筆に関し、より好適には、書道、絵画、塗り絵、化粧等に用いられる毛筆に関する。
たとえば、特開2004−358943号公報には、コンピュータのキーボードを操作しながら字を書けるようにした筆記具が開示されている(特許文献1)。特許文献1では、指に固定する部材にガイド部材が設けられる。ガイド部材にスライド部分が摺り動く状態で保持される。スライド部分に筆記具が設けられる。
また、特開2001−315486号公報には、所望の筆記を行ないながらコンピュータのキーボードを打つ等の作業を行なうことができ、しかも筆記具を安定状態に把持して確実な筆記を行なうことができる指装着式筆記具が開示されている(特許文献2)。特許文献2では、指キャップに、その先端部から斜め上方に弧状に延長する筆記具ホルダが形成されている。筆記具ホルダには、ボールペン先を有するインク入り芯が挿入されている。
特開2004−358943号公報
特開2001−315486号公報
近年、幼児教育やリハビリテーションの現場において、書道や絵画、塗り絵等を行なうため手軽に扱える毛筆が求められている。一方、筆先が動物の毛やナイロン毛から形成される毛筆の場合、筆圧が直接、線の太さや書体となって現れるため、書き手に微妙なタッチが要求される。このため、毛筆は、鉛筆やボールペンなどとは異なり、その扱いが難しい。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、手軽に利用され、かつ扱い易い毛筆を提供することである。
この発明に従った毛筆は、指を装着する装着部と、装着部に接続される穂部とを備える。穂部は、装着部に装着された指の先に配置される。このように構成された毛筆によれば、装着部に指を装着した状態で使用されるため、幼児やお年寄りなどであっても毛筆を手軽に利用することができる。また、穂部が指の先に配置されるため、書き手は、まるで指に穂部が生えたかのような感覚で毛筆を扱うことができる。このため、毛筆を思いのまま扱うことができる。
また、穂部は、穂首と穂先とを含む。好ましくは、手の側部を正面から見た場合に、穂部が穂首から穂先に向けて延びる方向と、装着部に装着された指が延びる方向とが、斜めに交差する。なお、手の側部とは、手の平と手の甲との間の部分を言う。このように構成された毛筆によれば、毛筆をより扱い易くできる。
また好ましくは、装着部には、指が挿入される孔が形成される。装着部は、孔に挿入された指を保持する弾性力を有する。このように構成された毛筆によれば、装着部に対して、指を容易に装着するとともに適当な位置に保持することができる。また、複数の人が使用する場合であっても、装着部に異なる太さの指を保持することができる。
以上説明したように、この発明に従えば、手軽に利用され、かつ扱い易い毛筆を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における毛筆を示す斜視図である。図2は、図1中の毛筆の断面図であり、図2(A)は手の甲を正面から見た図であり、図2(B)は手の側部を正面から見た図である。図1および図2を参照して、本実施の形態における毛筆10は、書道用の筆または絵画や塗り絵に用いられる絵筆である。毛筆10は、墨汁やインクを用いて、文字や絵、色などを書きしるす場合に使用される。本発明における毛筆は、化粧に用いられる化粧筆であってもよい。
図1は、この発明の実施の形態1における毛筆を示す斜視図である。図2は、図1中の毛筆の断面図であり、図2(A)は手の甲を正面から見た図であり、図2(B)は手の側部を正面から見た図である。図1および図2を参照して、本実施の形態における毛筆10は、書道用の筆または絵画や塗り絵に用いられる絵筆である。毛筆10は、墨汁やインクを用いて、文字や絵、色などを書きしるす場合に使用される。本発明における毛筆は、化粧に用いられる化粧筆であってもよい。
図1および図2を参照して、毛筆10は、装着部21と穂部31とを含む。装着部21は、柔軟性を有する材料から形成されている。装着部21は、たとえば樹脂から形成されている。装着部21には、書き手の指が装着される。本実施の形態では、装着部21に書き手の人差し指が装着される。人差し指以外の指が、装着部21に装着されてもよい。
装着部21は、筒形状を有する。装着部21には、孔としての指挿入用孔22が形成されている。指挿入用孔22は、一方向に延びる。装着部21は、底部24を含む。指挿入用孔22は、底部24によりその一端が閉塞された有底の孔である。指挿入用孔22には、書き手の指が挿入される。指挿入用孔22は、略円形の断面形状を有する。指挿入用孔22は、指の装着感を向上させるため、円形以外の断面形状を有してもよい。装着部21には、穂固定用孔23が形成されている。指挿入用孔22と穂固定用孔23とは、底部24によって隔てられている。
穂部31は、墨汁やインク等の液体が染み込む部分である。穂部31は、動物の毛やナイロン毛などを束ねて形成されている。穂部31は、柔軟性を有する。穂部31は、装着部21に接続されている。穂部31は、指が装着される側とは反対側から装着部21に接続されている。穂部31は、穂首32と穂先33とを含む。穂部31は、穂首32から穂先33に向けて延びる。穂首32は、穂固定用孔23に挿入された状態で接着剤により装着部21に固定されている。穂部31が装着部21に接続される構造は、上記構造に限られず、適宜変更される。たとえば、装着部21に環状の金属部品を設け、環状の内側に位置決めした穂首32を金属部品によってかしめる構造であってもよい。
穂部31は、装着部21に装着された指の先に配置されている。穂部31は、装着部21に装着された指の指先と穂首32とが対向するように配置されている。穂首32は、指先よりも前方に配置されている。図2(A)に示すように、手の甲を正面から見た場合に、穂部31が延びる方向と指が延びる方向とが一致する。図2(B)に示すように、手の側部を正面から見た場合に、穂部31が延びる方向と指が延びる方向とが一致する。穂部31は、装着部21を装着する指の軸線上に重なって配置されている。本実施の形態では、指挿入用孔22に指が挿入される装着部21の構造により、簡易な構成で、穂部31を指の先に配置することができる。
指先と底部24とが当接するように、指が指挿入用孔22に挿入されている。指先と底部24との間に隙間が形成されるように、指が指挿入用孔22に挿入されてもよい。指挿入用孔22は有底の孔であるため、穂部31に染み込んだ液体が指に付着するおそれがない。
この発明の実施の形態1における毛筆10は、指を装着する装着部21と、装着部21に接続される穂部31とを備える。穂部31は、装着部21に装着された指の先に配置される。
このように構成された、この発明の実施の形態1における毛筆10によれば、指挿入用孔22に指を挿入した状態で毛筆10が使用される。このため、たとえば、幼児が習字やお絵書きを習う場合や、指先の感覚を取り戻すために老人がリハビリテーションを行なう場合であっても、毛筆10を手軽に利用できる。また、穂部31は指の先に配置される。このため、書き手は、毛筆10を自分の指の一部のようにして扱い、穂先33を紙面上の意図した場所に位置決めしたり、所望の筆圧で字や絵を書くことが可能となる。結果、毛筆に不慣れな人であっても、その扱いを容易にできる。
(実施の形態2)
図3は、この発明の実施の形態2における毛筆を示す断面図である。本実施の形態における毛筆は、実施の形態1における毛筆と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図3は、この発明の実施の形態2における毛筆を示す断面図である。本実施の形態における毛筆は、実施の形態1における毛筆と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図3を参照して、本実施の形態における毛筆50では、手の側部を正面から見た場合に、穂部31が穂首32から穂先33に向けて延びる方向(図中の一点鎖線110が延びる方向)と指挿入用孔22に挿入された指が延びる方向(図中の一点鎖線120の延びる方向)とが、斜めに交差する。両方の方向が交差する角度αは、0°<α<90°の関係を満たす。さらに好ましくは、角度αは、0°<α≦45°の関係を満たす。
図4は、実施の形態1および2における毛筆の使用形態を比較する図である。図3および図4を参照して、毛筆10および毛筆50の使用形態を比較すると、装着部21を装着する指の傾きが同じ場合、穂先33と指との間の距離が毛筆50の方が短くなる。これにより、指と穂部31との一体感を向上させ、毛筆50の扱い易さを良好にできる。また、たとえば、細い線を書いたり細かい部分を描く場合、手の側部を紙面に下ろした状態で穂首32の先端が用いられる。このような場合に、毛筆50によれば、指を無理に立てることなく穂先33の先端を紙面に当てることができる。また、その状態から指の傾きを寝かせれば、穂先33と穂首32との間の腹の部分を紙面に当てることができる。このため、毛筆50の使い勝手を良好にできる。
図5は、指先と穂部との位置関係を示す図である。図5を参照して、穂部31の傾きが調整される際、爪先から手の平側の指の第1関節までの範囲R1と、穂首32とが対向する。より好ましくは、爪先から爪の根元の裏側に当たる手の平側の位置までの範囲R2と、穂首32とが対向する。
このように構成された、この発明の実施の形態2における毛筆50によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、毛筆50の扱い易さや使い勝手をさらに良好にできる。なお、装着部21に、穂部31の傾きを調整する角度調整部と、穂部31の傾きを固定する角度固定部とを設け、穂部31の傾きを可変としてもよい。
(実施の形態3)
図6は、この発明の実施の形態3における毛筆を示す断面図である。本実施の形態における毛筆は、実施の形態1における毛筆と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図6は、この発明の実施の形態3における毛筆を示す断面図である。本実施の形態における毛筆は、実施の形態1における毛筆と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図6を参照して、本実施の形態では、装着部21が指装着部61と穂部接続部62とを含む。指装着部61には指が装着され、穂部接続部62には穂部31が接続されている。指装着部61と穂部接続部62とは、着脱自在に設けられている。本実施の形態では、穂部接続部62が雄ねじ部63を含み、指装着部61が雄ねじ部63が螺合される雌ねじ部64を含む。このような構成により、装着部21に接続された穂部31を、穂の種類や大きさの異なる別の穂部31と取り替えることが可能となる。
図7は、図6中の毛筆の第1変形例を示す断面図である。図7を参照して、本変形例では、手の側部を正面から見た場合に穂部31が延びる方向と指が延びる方向とが斜めに交差するように設けられた穂部31が、穂部接続部62に接続されている。本変形例では、装着部21に接続された穂部31を、穂の角度の異なる別の穂部31と取り替えることが可能となる。
図8は、図6中の毛筆の第2変形例を示す断面図である。図8を参照して、本変形例では、穂部接続部62が、液溜め部66を含む。液溜め部66は、墨汁やインク等の液体を溜める。液溜め部66に溜められた液体は、穂部31に随時、供給される。液溜め部66は、穂部接続部62とは別部品として設けられてもよい。本変形例では、筆ペンタイプの毛筆においてインクの補給を行なうことができる。
このように構成された、この発明の実施の形態3における毛筆によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、毛筆50の使い勝手をさらに良好にできる。
(実施の形態4)
図9は、この発明の実施の形態4における毛筆を示す断面図である。図中には、図1中の装着部21の断面形状が示されている。本実施の形態における毛筆は、実施の形態1における毛筆10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図9は、この発明の実施の形態4における毛筆を示す断面図である。図中には、図1中の装着部21の断面形状が示されている。本実施の形態における毛筆は、実施の形態1における毛筆10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図9を参照して、本実施の形態では、装着部21が、外筒部71と弾性部72とを含む。外筒部71は、樹脂から形成されている。弾性部72は、弾性に富んだエラストマーから形成されている。弾性部72に形成された指挿入用孔22に、書き手の指が挿入される。弾性部72が圧縮変形されながら指が指挿入用孔22に挿入されることにより、指を装着部21に保持する弾性力が生じる。
このような構成により、指の太さが異なる複数の人が使用する場合であっても、指と穂部31との一体感を向上させ、毛筆の扱い易さを良好にできる。また、指挿入用孔22に挿入される指の深さを、書き手にとって毛筆を扱い易い適切に深さに調整することができる。
図10は、図9中の毛筆の第1変形例を示す図であり、図10(A)は側面図であり、図10(B)は図10(A)中のB−B線上に沿った断面図である。図10を参照して、本変形例では、装着部21にスリット76が形成されている。スリット76は、周方向に間隔を隔てて複数形成されている。スリット76は、装着部21が筒状に延びる方向に沿って延びる。スリット76を押し広げながら指が指挿入用孔22に挿入されることにより、指を装着部21に保持する弾性力が生じる。
図11は、図9中の毛筆の第2変形例を示す断面図である。図11を参照して、本変形例では、装着部21が図9中の弾性部72のみから形成されている。本変形例では、装着部21の直径を小さくすることにより、書き手の穂先33付近の視界を良好にできる。
このように構成された、この発明の実施の形態4における毛筆によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、毛筆50の扱い易さをさらに良好にできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,50 毛筆、21 装着部、22 指挿入用孔、31 穂部、32 穂首、33 穂先、72 弾性部。
Claims (3)
- 指を装着する装着部と、
前記装着部に接続される穂部とを備え、
前記穂部は、前記装着部に装着された指の先に配置される、毛筆。 - 前記穂部は、穂首と穂先とを含み、
手の側部を正面から見た場合に、前記穂部が前記穂首から前記穂先に向けて延びる方向と、前記装着部に装着された指が延びる方向とが、斜めに交差する、請求項1に記載の毛筆。 - 前記装着部には、指が挿入される孔が形成され、
前記装着部は、前記孔に挿入された指を保持する弾性力を有する、請求項1または2に記載の毛筆。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007119187A JP2008273030A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | 毛筆 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007119187A JP2008273030A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | 毛筆 |
Publications (1)
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JP2008273030A true JP2008273030A (ja) | 2008-11-13 |
Family
ID=40051631
Family Applications (1)
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JP2007119187A Withdrawn JP2008273030A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | 毛筆 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008273030A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102161287A (zh) * | 2011-03-25 | 2011-08-24 | 吴万钧 | 一种毛笔 |
KR20170121440A (ko) * | 2016-04-25 | 2017-11-02 | 이미숙 | 교육용 손가락펜 |
CN109109506A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-01-01 | 鞠允柱 | 一种特制书画毛笔及其制作方法 |
JP2019116058A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 幸雄 會沢 | 筆記具 |
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2007
- 2007-04-27 JP JP2007119187A patent/JP2008273030A/ja not_active Withdrawn
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KR20170121440A (ko) * | 2016-04-25 | 2017-11-02 | 이미숙 | 교육용 손가락펜 |
JP2019116058A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 幸雄 會沢 | 筆記具 |
CN109109506A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-01-01 | 鞠允柱 | 一种特制书画毛笔及其制作方法 |
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