JP2009199931A - 燃料電池、それを備える燃料電池スタック及び燃料電池の製造方法 - Google Patents

燃料電池、それを備える燃料電池スタック及び燃料電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス拡散層の周縁部からの反応ガスのリークを抑制しつつ、触媒層には反応ガスを充分に供給することができ、また、燃料電池の低コスト化及び製造プロセス簡素化を図ることができる、燃料電池を提供することを目的とする。
【解決手段】電解質層1と該電解質層1の周縁部より内方の部分を挾持するように設けられた一対の触媒層2a、2bを有する膜−触媒層接合体12と、導電性粒子とバインダー樹脂とを含んで通気性を有するように形成され、一対の触媒層2a、2bのそれぞれを覆うように形成された一対のシート3a、3bと、一対の導電性のセパレータ7a、7bと、を備え、シート3a、3bは、その厚み方向から見て、触媒層2a、2bからその周縁部が全周に亘ってはみ出すように配置されている、燃料電池。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池、それを備える燃料電池スタック及び燃料電池の製造方法、特に、高分子電解質形燃料電池の構造に関する。
高分子電解質形燃料電池(以下、PEFCという)は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜を用いて、水素等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスとを白金等の触媒層を有するガス拡散電極で電気化学的に反応させ、電気と熱を同時に発生させるものである。
ここで、図9に従来のPEFCの単電池(セル)の構成を示す。
図9に示すように、PEFCのセルは、高分子電解質膜1及び一対のガス拡散電極(アノード4a及びカソード4b)から構成されるMEA5(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極積層体)と、一対の導電性のセパレータ7a、7bと、を備えている。
高分子電解質膜1の両面には、白金族金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする触媒層2a、2bが配置されている。また、触媒層2a、2bの外面には、集電作用、ガス透過性、及び撥水性を有する一対のガス拡散層(GDL)3a、3bがそれぞれ配置されている。このMEA5を機械的に固定するとともに、隣接するMEA5同士を互いに電気的に直列に接続するための板状のセパレータ板7a、7bが配置されている。
ところで、充分なガス透過性を得る観点から、炭素繊維(カーボンペーパーまたはカーボン繊維織布)からなる基材の表面にカーボン層が設けられた高分子固体電解質燃料電池用接合体(ガス拡散層)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている高分子固体電解質燃料電池用接合体では、炭素繊維からなる基材の多孔度がカーボン層に比べて高いため、反応ガスが基材を通して燃料電池の外部にリークしやすい。
このため、従来の燃料電池では、ガス拡散層から反応ガス等の漏洩を防止する観点から、MEA5のガス拡散電極の周囲を囲むように、ガスケットが配設されている。
また、ガス拡散層からのガスのリークを防止するために、液状パーフルオロゴムの加硫物よりなる積層型燃料電池用シール材が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−197202号公報 特開2000−12054号公報
しかしながら、上記特許文献1の高分子固体電解質燃料電池用接合体を用いた燃料電池では、ガス拡散層とガスケットを別々に使用する必要が生じ、材料コストの増加や燃料電池用セルを製造するプロセスが複雑化していた。また、ガス拡散層の厚さによって、ガスケットの厚さを調整する必要が生じ、その組み合わせに不都合があった場合、接触抵抗の増加やガスリークが生じるおそれがあった。
また、上記特許文献2のシール材では、加硫物を使用しているため、該加硫物が燃料電池内に流出するおそれがあった。また、流出した加硫物により触媒が劣化するため、電池性能の低下を引き起こすおそれがあった。
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたものであり、ガス拡散層の周縁部からの反応ガスのリークを抑制しつつ、触媒層には反応ガスを充分に供給することができ、また、燃料電池の低コスト化及び製造プロセス簡素化を図ることができる、燃料電池、それを備える燃料電池スタック及び燃料電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記従来技術の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、導電性粒子とバインダー樹脂から構成されるシートが、ガス拡散層とガスケットの両方の役割を果たすことができることを見出し、本発明を想到した。
すなわち、本発明に係る燃料電池は、電解質層と該電解質層の周縁部より内方の部分を挾むように設けられた一対の触媒層を有する膜−触媒層接合体と、導電性粒子とバインダー樹脂とを含んで通気性を有するように形成され、前記一対の触媒層のそれぞれを覆うように配置された一対のシートと、前記膜−触媒層接合体及び前記一対のシートを挟持するように配設された一対の導電性で板状のセパレータと、を備え、前記シートは、その厚み方向から見て、前記触媒層からその周縁部が全周に亘ってはみ出すように配置されている。
本発明に係る燃料電池では、従来の燃料電池におけるガス拡散層で使用されている樹脂を含浸した炭素繊維の基材を用いずに、バインダー樹脂と導電性粒子とを含むシートでガス拡散層とガスケットを兼ねている。
詳細に説明すると、通常、燃料電池のガス拡散層の厚みは、燃料電池の外周からマニホールド孔までの長さよりも充分に小さい。また、本発明に係る燃料電池のバインダー樹脂と導電性粒子とを含むシートは、従来の燃料電池におけるガス拡散層で使用されている樹脂を含浸した炭素繊維の基材よりも多孔度が低く、反応ガスが、シートの厚み方向には充分に移動できる程度の所定の多孔度となるように構成されている。このため、本発明に係る燃料電池では、シートの中央部が、ガス拡散層としての役割を果たす。
一方、シートの周縁部においては、シートの厚みに比べて、シートの外周からマニホールド孔までの長さが大きいため、ガスに対する流体抵抗が充分に大きく、シートの外周にまで到る反応ガスは、非常に少ない。このため、燃料電池外への反応ガスのリークを抑制することができる。従って、本発明に係る燃料電池では、シートの周縁部が、ガスケットとしての役割を果たす。
このように、本発明に係る燃料電池では、バインダー樹脂と導電性粒子とを含むシートが、ガス拡散層とガスケットの両方の役割を果たすことにより、シートの外周からの反応ガスのリークを抑制し、かつ、触媒層には充分に反応ガスを供給することができ、また、燃料電池の低コスト化及び製造プロセス簡素化を図ることができる。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートの周縁部より内方の部分(以下、中央部)の多孔度が40%以上、かつ、95%以下であってもよい。
ここで、本発明における多孔度は、シートを構成する材料の真密度を用い、作製したシートの見かけ真密度を算出することにより求める方法を用いた。具体的には、多孔度算出用に作製したシートを打ち抜いて、20mm径の寸法とし、その重量及び厚さを測定する。そして、これらの測定値から得られたシートの密度を用い、多孔度=(作製シートの密度)/(見かけ真密度)・・・(1)により求めた。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートの周縁部の多孔度が前記シートの中央部の多孔度以下であってもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートの周縁部の多孔度が前記シートの中央部の多孔度より小さくてもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートの周縁部の多孔度が0%以上、かつ、40%以下であってもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートの中央部の多孔度と前記シートの周縁部の多孔度の比が、1.0以下であってもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートの中央部の多孔度と前記シートの周縁部の多孔度の比が、1.0未満であってもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートの中央部の多孔度と前記シートの周縁部の多孔度の比が、0.5以上、かつ、1.0未満であることが好ましい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートは、前記バインダー樹脂と前記導電性粒子とを含む混合物を圧延し、焼成することにより形成されたシートであってもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記シートは、その周縁部に、さらに樹脂を含浸させて形成したシートであってもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記バインダー樹脂がフッ素樹脂であってもよい。
また、本発明に係る燃料電池では、前記導電性粒子がカーボンであってもよい。
さらに、本発明に係る燃料電池では、前記セパレータの前記シートと接触する主面の周縁部に凸部が形成されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池スタックは、前記燃料電池を複数積層して締結されている。
また、本発明に係る燃料電池の製造方法は、電解質層の両面に触媒層を形成して電解質層−触媒層接合体を得る工程と、導電性粒子とバインダー樹脂とを含む混合物を圧延し、焼成することによりシートを形成する工程と、前記電解質層−触媒層接合体に前記シートを接合する工程と、を有する。
本発明の燃料電池、それを備える燃料電池スタック、及び燃料電池の製造方法によれば、バインダー樹脂と導電性粒子とを含むシートが、ガス拡散層とガスケットの両方の役割を果たすことにより、構成部材数が削減可能となり、燃料電池の低コスト化及び製造プロセス簡素化が可能となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の全ての図において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
[燃料電池スタックの構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示す燃料電池スタックの燃料電池を模式的に示す断面図であり、燃料電池スタックを締結する前の状態を示したものである。なお、図1及び図2においては、一部を省略している。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る燃料電池スタック100は、複数の燃料電池(単セル)11を備えている。そして、これらの燃料電池11が積層されて、その両端に集電板及び絶縁板(いずれも図示せず)をそれぞれ配設し、絶縁板の両側に端板(図示せず)をそれぞれ配置して、締結具(図示せず)で締結されて、燃料電池スタック100が形成される。なお、燃料電池11は、ここでは、高分子電解質形燃料電池で構成されている。
以下、図1及び図2を参照しながら、燃料電池の構成について説明する。
[燃料電池の構成]
図1及び図2に示すように、燃料電池11は、膜−触媒層接合体12と、一対のシート3a、3bと、アノードセパレータ7aと、カソードセパレータ7bと、を備えている。一対のシート3a、3bが、膜−触媒体接合体12を挟んでMEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極接合体)5が形成され、該MEA5をアノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bで挾持されて、燃料電池11が形成されている。
まず、膜−触媒層接合体12について、説明する。
膜−触媒層接合体12は、高分子電解質膜(電解質層)1と、アノード触媒層2aと、カソード触媒層2bと、を有している。高分子電解質膜1は、略4角形(ここでは、矩形)の形状を有している。高分子電解質膜1の両面には、その周縁部より内方に位置するように、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bが、それぞれ配設されている。アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bは、ここでは、高分子電解質膜1と相似の矩形に形成されており、高分子電解質膜1の厚み方向から見て、その外周が一致するように形成されている。なお、高分子電解質膜1の周縁部には、燃料ガス供給用マニホールド孔21等の各マニホールド孔が厚み方向に貫通するように設けられている。
なお、高分子電解質膜1は、固体電解質からなり、水素イオンを選択的に輸送する水素イオン伝導性を有する。高分子電解質膜1としては、特に限定されるものではなく、通常の固体高分子形燃料電池に搭載される高分子電解質膜を使用することができ、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸からなる高分子電解質膜(例えば、米国DuPont社製のNafion(商品名)等)を使用することができる。
また、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bは、本発明の効果を得られるものであれば特に限定されず、公知の燃料電池におけるガス拡散電極の触媒層と同様の構成を有していてもよく、例えば、電極触媒(例えば、白金)が担持された導電性炭素粒子(粉末)と、陽イオン(水素イオン)伝導性を有する高分子電解質と、を含むような構成であってもよく、また、ポリテトラフルオロエチレン等の撥水材料を更に含むような構成であってもよい。また、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの構成は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
次に、MEA5を形成する一対のシート3a、3bの構成について説明する。なお、シート3aとシート3bは、実質的に同じ構成であるため、以下の説明においては、シート3aについてのみ説明する。
図3は、図2に示す燃料電池11のMEA5の概略構成を模式的に示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、シート3aは、ここでは、高分子電解質膜1と相似の矩形に形成されており、燃料電池11の積層方向(シート3aの厚み方向)から見て、高分子電解質膜1と実質的に一致するように形成されている。なお、シート3aの周縁部3a1には、燃料ガス供給用マニホールド孔21等の各マニホールド孔が厚み方向に貫通するように設けられている。
また、シート3aは、燃料電池11の積層方向から見て、アノード触媒層2aの外周より内方に位置する中央部3a1と、アノード触媒層2aの外周からはみ出た周縁部3a2と、を有しており、燃料電池スタック100が締結されたときに、シート3aの厚みよりも、シート3aの外周から各マニホールド孔までの長さL(以下、シート3aの周縁の幅Lという)が大きくなるように構成されている。
具体的には、本実施の形態においては、シート3aの厚みは、180μmとなるように形成されており、シート3aの周縁の幅Lは、5mmになるように形成されている。また、本実施の形態におけるシート3aは、後述するように導電性粒子とバインダー樹脂を含む混合物を圧延し、焼成することにより、その多孔度は、炭素繊維等の基材に樹脂を含浸した従来のガス拡散層に比べて低くなるように構成されている。なお、導電性粒子とバインダー樹脂を含む混合物の組成や焼成の条件を変更することにより、炭素繊維等の基材に樹脂を含浸した従来のガス拡散層と同等の多孔度も形成することは可能である。
このため、シート3aの中央部3a1においては、その厚みが小さいために、ガスに対する厚み方向の流体抵抗が小さく、燃料ガスが厚み方向には、容易に移動することができ、アノード触媒層2aに燃料ガスを供給することができる。一方、シート3aの周縁部3a2においては、シート3aの周縁の幅Lが大きいために、ガスに対する面方向(主面に平行な方向)の流体抵抗が大きく、燃料ガスの移動が妨げられ、シート3aの外周にまで到る燃料ガスが、非常に少ない。これにより、燃料電池スタック100の外部に燃料ガスがリークするのを抑制することができる。なお、ここでは、シート3aの厚みを200μmとし、周縁の幅Lを5mmとしたが、これに限定されず、シート3aの厚み及び周縁の幅Lは、その多孔度と供給される燃料ガスの流量によって適宜設計される。
そして、このように構成されたシート3a、3bで、膜−触媒層接合体12を挟むようにして両者を接合することにより、図1に示すように、シート3a、3bのそれぞれの一方の主面(以下、内面という)には、凹部25a、25bが形成される。また、シート3a、3bの内面は、それぞれ、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの主面と、高分子電解質膜1の主面の周縁部と、接触する。具体的には、シート3a、3bの中央部3a1、3b1が、それぞれ、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの主面と接触し、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2が、高分子電解質膜1の主面の周縁部と接触する。なお、アノード触媒層2aとシート3aが、アノード4aを構成し、カソード触媒層2bとシート3bが、カソード4bを構成する。
次に、シート3aの組成について説明する。
シート3aは、バインダー樹脂と導電性粒子とを含んでいる。バインダー樹脂としては、例えば、フッ素樹脂が挙げられ、導電性粒子としては、例えば、カーボンからなる粒子が挙げられる。
フッ素樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等が挙げられ、耐熱性、撥水性、耐薬品性の観点からPTFEが好ましい。PTFEの原料としては、ディスパージョン及び粉末状の形状があげられるが、ディスパージョンが、作業性の点から好ましい。
また、カーボン材料としては、グラファイト、カーボンブラック、活性炭等が挙げられ、これらの材料を単独で使用してもよく、また、複数の材料を組み合わせて使用してもよい。シート3aの多孔度を小さくして、燃料電池11の外部への反応ガスのリークを抑制する観点から、複数の材料を組み合わせて使用することが好ましい。また、上記カーボン材料の原料形態としては、粉末状、繊維状、粒状等のいずれの形状でもよい。なお、シート3aの多孔度を小さくする観点から、カーボン材料の原料形態は、その粒子が小さい方が好ましい。
そして、シート3aは、バインダーとしての機能を奏させる観点から、バインダー樹脂が、5重量%以上含まれていることが好ましく、シート3aを均一な厚さにするための圧延プロセス時の条件を簡易にする観点から、50重量%以下で含まれていることが好ましい。また、上記と同様の観点から、10〜30重量%の量で含まれていることがより好ましい。
なお、シート3aには、バインダー樹脂及び導電性粒子以外に、分散溶媒、界面活性剤等が含まれていてもよい。分散溶媒としては、水、メタノールやエタノール等のアルコール類、エチレングリコール等のグリコール類が挙げられる。また、界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のノニオン系、アルキルアミンオキシド等の両性イオン系が挙げられる。また、分散溶媒量、界面活性剤量は、シート3aを構成する導電性粒子の材料(カーボン材料)、バインダー樹脂(フッ素樹脂)の種類、バインダー樹脂(フッ素樹脂)と導電性粒子(カーボン)の配合比等により適宜選択可能である。一般的には、分散溶媒量、界面活性剤量が多いほど、バインダー樹脂(フッ素樹脂)と導電性粒子(カーボン)が均一分散しやすいが、流動性が高くなり、シート化が難しくなる傾向がある。
次に、燃料電池11の残りの構成である、アノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bについて説明する。
図1に示すように、MEA5のシート3a、3bの他方の主面(以下、外面という)を挟むように、導電性を有する板状のアノードセパレータ7aとカソードセパレータ7bが配設されている。なお、これらのセパレータ7a、7bの周縁部には、燃料ガス供給用マニホールド孔21等の各マニホールド孔が設けられている
これにより、MEA5が機械的に固定され、複数の燃料電池11をその厚み方向に積層したときには、MEA5が電気的に接続される。なお、これらのセパレータ7a、7bは、熱伝導性及び導電性に優れた金属、黒鉛、または、黒鉛と樹脂を混合したものを使用することができ、例えば、カーボン粉末とバインダー(溶剤)との混合物を射出成形により作製したものやチタンやステンレス鋼製の板の表面に金メッキを施したものを使用することができる。
アノードセパレータ7aのアノード4aと接触する一方の主面(以下、内面という)には、アノード4aに燃料ガスを供給し、電極反応により生成した生成物(例えば、水分)や未反応の燃料ガスをMEA5の外部に運び去るための溝状の燃料ガス流路8が、燃料ガス供給用マニホールド孔21と図示されない燃料ガス排出用マニホールド孔を接続するように設けられており、また、他方の主面(以下、外面という)には、冷却媒体が通流するための溝状の冷却媒体流路10が、図示されない冷却媒体供給用マニホールド孔と図示されない冷却媒体排出用マニホールド孔を接続するように設けられている。なお、燃料ガス流路8は、ここでは、サーペンタイン状に形成されており(図示せず)、同様に、冷却媒体流路10は、サーペンタイン状に形成されている(図示せず)。
同様に、カソードセパレータ7bのカソード4bと接触する一方の主面(以下、内面という)には、カソード4bに酸化剤ガスを供給し、電極反応により生成した生成物や未反応の燃料ガスをMEA5の外部に運び去るための溝状の酸化剤ガス流路9が、図示されない酸化剤ガス供給用マニホールド孔と図示されない酸化剤ガス排出用マニホールド孔を接続するように設けられており、また、他方の主面(以下、外面という)には、冷却媒体が通流するための溝状の冷却媒体流路10が、図示されない冷却媒体供給用マニホールド孔と図示されない冷却媒体排出用マニホールド孔を接続するように設けられている(図示せず)。
これにより、アノード4a及びカソード4bには、それぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスが供給され、これらのガスが反応して電気と熱が発生する。また、冷却水等の冷却媒体を冷却媒体流路10に通流させることにより、発生した熱の回収が行われ、発電中の燃料電池11内の温度をほぼ一定に調節することができる。
なお、本実施の形態においては、燃料ガス流路8、酸化剤ガス流路9、及び冷却媒体流路10を、サーペンタイン状に形成されているとしたが、これに限定されず、セパレータ7a、7bの主面のほぼ全域を反応ガス、又は冷却媒体が通流することができれば、どのような形状であってもよい。
そして、このように構成された燃料電池11を積層することによって、高分子電解質膜1等に設けられた燃料ガス供給用マニホールド孔21等の各マニホールド孔は、積層方向につながって、燃料ガス供給用マニホールド31等の各マニホールドを構成する。
次に、本実施の形態1に係る燃料電池スタック100の製造方法について説明する。なお、以下に説明するようにして、製造したMEA5を用いて、燃料電池11及び燃料電池スタック100を製造する方法は、特に限定されず、公知の高分子電解質形燃料電池の製造技術を採用することができるため、詳細な説明を省略する。
[MEAの製造方法]
まず、シート3a、3bの製造方法について説明する。
シート3a、3bは、バインダー樹脂と導電性粒子とを含む混合物を混練して、押出し、圧延してから、焼成することにより製造する。具体的には、導電性粒子であるカーボンと分散溶媒、界面活性剤を攪拌・混錬機に投入後、混錬して粉砕・造粒して、カーボンを分散溶媒中に分散させる。ついで、バインダー樹脂であるフッ素樹脂をさらに攪拌・混錬機に投下して、攪拌及び混錬して、カーボンとフッ素樹脂を分散する。得られた混錬物を圧延してシートを形成し、焼成して分散溶媒、界面活性剤を除去することでシート3a、3bが得られる。なお、界面活性剤は、導電性粒子の材料(カーボン材料)、分散溶媒の種類により適宜選択でき、また、界面活性剤を使用しなくてもよい。
次に、膜−触媒層接合体12の製造方法について説明する。
まず、炭素粉末に白金を担持させた触媒体と、Nafion分散液(米国Aldrich社製)と、溶媒(例えば、水、エタノール等)を混合した溶液を用意する。ついで、この混合溶液を用いて、高分子電解質膜1の両面にスクリーン印刷法により、印刷して乾燥することにより、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bが形成され、膜−触媒層接合体12が得られる。
そして、このようにして得られた膜−触媒層接合体12をシート3a、3bで挟んで、ホットプレス接合することにより、MEA5が得られる。
なお、本実施の形態においては、高分子電解質膜1の両面にアノード触媒層2a及びカソード触媒層2bを形成して、膜−触媒層接合体12を作製してから、シート3a,3bを接合して、MEA5を作製したが、これに限定されず、シートの一方の主面に触媒層を形成して、該シートと触媒層を接合してシート−触媒層接合体を作製し、このシート−触媒層接合体で高分子電解質膜1を挟んで接合することにより、MEA5を作製してもよい。
次に、本実施の形態1に係る燃料電池スタック100の作用効果について、燃料電池スタック100の動作と併せて説明する。
[燃料電池スタックの作用効果]
まず、燃料電池スタック100の図示されない燃料ガス供給用マニホールドに燃料ガスが供給され、また、図示されない酸化剤ガス供給用マニホールドに酸化剤ガスが供給される。燃料ガス供給用マニホールドに供給された燃料ガス及び酸化剤ガス供給用マニホールドに供給された酸化剤ガスは、それぞれ、各燃料電池11の燃料ガス流路8及び酸化剤ガス流路9に供給され、それぞれの流路を通流する。シート3a、3bは、それぞれ、溝状の燃料ガス流路8及び酸化剤ガス流路9の開口部分を覆うように配設されていることから、燃料ガス流路8及び酸化剤ガス流路9を通流する燃料ガス及び酸化剤ガスの一部が、濃度拡散により、シート3a、3bに移動する。
本実施の形態においては、シート3a、3bの多孔度が同じになるように構成されており、その多孔度は、反応ガスが厚み方向に移動することができるように調整されている。また、シート3a、3bの厚みに比べて、周縁部3a2、3b2の長さが充分に大きくなるように構成されている。
このため、シート3a、3bの中央部3a1、3b1においては、その厚みが小さいために、ガスに対する厚み方向の流体抵抗が小さく、燃料ガス及び酸化剤ガスが、シート3a、3bの厚み方向には、濃度拡散によって容易に移動することができ、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bに燃料ガス及び酸化剤ガスを充分に供給することができる。一方、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2においては、シート3a、3bの周縁の幅Lが大きいために、ガスに対する面方向の流体抵抗が大きく、濃度拡散による燃料ガス及び酸化剤ガスの移動が妨げられ、シート3a、3bの外周にまで到る燃料ガス及び酸化剤ガスが、非常に少ない。これにより、燃料電池スタック100の外部に燃料ガス及び酸化剤ガスがリークするのを抑制することができる。
そして、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bでは、供給された燃料ガス及び酸化剤ガスが、電気化学反応をして熱と電気を発生する。この電気化学反応により発生した熱は、冷却媒体流路10を通流する冷却媒体が回収して、燃料電池スタック100外に排出される。また、未反応の燃料ガス及び酸化剤ガスは、それぞれ、燃料ガス排出用マニホールド及び酸化剤ガス排出用マニホールドを通流して、燃料電池スタック100外に排出される。
このように、本実施の形態1に係る燃料電池スタック100では、シート3a、3bが、その中央部3a1、3b1においては、ガス拡散層としての役割を果たし、周縁部3a2、3b2においては、ガスケットとしての役割を果たすため、構成部材数が削減可能となり、燃料電池の低コスト化及び製造プロセス簡素化が可能となる。
なお、本実施の形態1においては、シート3aの外周は、燃料電池スタック100を締結したときに、シート3aとシート3bが接触して短絡を防止する観点から、燃料電池11の積層方向から見て、高分子電解質膜1の外周と一致するように構成されたが、これに限定されず、シート3aとシート3bが接触しない程度であれば、高分子電解質膜1の外周からはみ出してもよい。また、シート3aの外周は、反応ガス(燃料ガス)のリークを抑制することができる程度の周縁部3a2の長さになる位置であれば、高分子電解質膜1の外周より内方に位置してもよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。なお、図4においては、一部を省略している。
図4に示すように、本発明の実施の形態2に係る燃料電池スタックは、実施の形態1に係る燃料電池スタック100と基本的構成は同じであるが、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2の多孔度が、中央部3a1、3b1の多孔度よりも小さくなるように構成されている点が異なる。
具体的には、アノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの内面における周縁部には、それぞれ、全周に亘って、厚み方向に突出する突起部41が形成されている。該突起部41の高さは、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの厚みよりも大きくなるように構成されている。また、突起部41は、アノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの厚み方向から見て、その外周がアノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの外周と一致するように形成され、また、その内周は、燃料ガス供給用マニホールド孔21等の各マニホールド孔とアノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの外周との間に位置するように形成されている。
これにより、燃料電池スタック100を締結したときに、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2のアノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの突起部41と接触する部分が、他の部分に比べて圧縮され、多孔度が小さくなる。このため、本実施の形態2に係る燃料電池スタック100では、シート3a、3bの外周から燃料電池外への反応ガスのリークがより抑制することができる。
なお、本実施の形態2においては、突起部41の外周をアノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの外周と一致するように形成し、その内周を各マニホールド孔とアノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの外周との間に位置するように形成したが、これに限定されず、反応ガスの燃料電池スタック100外へのリークを充分に抑制することができれば、突起部41の外周と内周の位置は限定されない。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る燃料電池スタックにおける燃料電池の概略構成を模式的に示す断面図である。
図5に示すように、本発明の実施の形態3に係る燃料電池スタックの燃料電池11は、実施の形態1に係る燃料電池スタック100の燃料電池11と基本的構成は同じであるが、未加工のシート3a、3bの周縁部3a2、3b2に、全周に亘って、厚み方向に突出する突起部51が形成されている点が異なる。
具体的には、突起部51は、未加工のシート3a、3bの中央部3a1、3b1の主面から、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの厚みよりも大きくなるように突出している。また、突起部51は、ここでは、アノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの厚み方向から見て、その外周がアノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの外周と一致し、また、その内周は、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの外周と一致するように形成されている。
そして、このように構成された未加工のシート3a、3bを平板プレス機等で厚み方向に圧縮することにより、突起部51が圧縮され、中央部3a1、3b1の主面と周縁部3a2、3b2の主面が面一になる。
これにより、加工後のシート3a、3bの周縁部3a2、3b2が、中央部3a1、3b1に比べて多孔度が小さくなり、本実施の形態3に係る燃料電池スタックでは、シート3a、3bの外周から燃料電池外への反応ガスのリークがより抑制することができる。
なお、本実施の形態3においては、突起部51の外周をアノードセパレータ7a及びカソードセパレータ7bの外周と一致するように形成し、その内周をアノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの外周と一致するように形成したが、これに限定されず、反応ガスの燃料電池スタック100外へのリークを充分に抑制することができれば、突起部51の外周及び内周の位置は限定されない。
また、本実施の形態3においては、突起部51を燃料電池スタックを締結する前にプレス機で圧縮したが、これに限定されず、燃料電池スタックを締結するときに、その締結圧で圧縮してもよい。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。なお、図6においては、一部を省略している。
図6に示すように、本発明の実施の形態4に係る燃料電池スタックは、実施の形態1に係る燃料電池スタック100と基本的構成は同じであるが、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2に樹脂を含浸させて、その多孔度が、中央部3a1、3b1の多孔度よりも小さくなるように構成されている点が異なる。
具体的には、所定量の樹脂(例えば、PTFE樹脂)と界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)を溶媒(例えば、水)に溶解させて、溶液を作製し、該溶液にシート3a、3bの周縁部3a2、3b2を浸漬させて、焼成することにより、界面活性剤と溶媒を除去することで周縁部3a2、3b2に樹脂を含浸させることができる。
これにより、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2の多孔度が、中央部3a1、3b1の多孔度よりも小さくなり、本実施の形態4に係る燃料電池スタックでは、シート3a、3bの外周から燃料電池外への反応ガスのリークがより抑制することができる。また、このような樹脂を含浸させることにより、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2の電気絶縁性が向上するため、短絡をより抑制することができる。
なお、本実施の形態4においては、樹脂として、PTFE樹脂を使用したが、これに限定されず、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2の多孔度が、中央部3a1、3b1の多孔度よりも小さくすることができれば、例えば、フェノール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、液晶性ポリマー、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリスルホン、ガラス繊維強化樹脂等の樹脂を使用してもよい。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。なお、図7においては、一部を省略している。
図7に示すように、本発明の実施の形態5に係る燃料電池スタックは、実施の形態1に係る燃料電池スタック100と基本的構成は同じであるが、高分子電解質膜1の周縁部にサブガスケット6を配設し、該サブガスケット6の厚みの分だけがシート3a、3bの周縁部3a2、3b2が圧縮されて、周縁部3a2、3b2の多孔度が、中央部3a1、3b1の多孔度よりも小さくなるように構成されている点が異なる。
具体的には、サブガスケット6は、環状で、かつ、矩形に形成されており、その主面には、中央開口(内周)が設けられている。該中央開口は、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの主面より若干大きく形成されていて、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bを囲むように配設されている。また、サブガスケット6の中央開口を形成する内周面には、凹部が形成されており、該凹部に、高分子電解質膜1の周縁部が嵌合している。
そして、サブガスケット6の高分子電解質膜1の主面からの高さは、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの厚みよりも充分に大きくなるように構成されている。
これにより、燃料電池スタックを締結したときに、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2のサブガスケット6の主面と当接する部分が、他の部分よりも圧縮されて、その多孔度が、他の部分よりも小さくなる。このため、本実施の形態5に係る燃料電池スタックでは、シート3a、3bの外周から燃料電池外への反応ガスのリークがより抑制することができる。
なお、サブガスケット6を構成する材料としては、ガスシール性と適度な剛性を有していれば、特に限定されず、例えば、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の樹脂フィルム、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系の合成樹脂フィルム、フッ素系合成樹脂シート等のゴム状シート(フッ素ゴムからなるシート等)、又は弾性樹脂と剛性樹脂との複合シート等が挙げられる。
また、本実施の形態5においては、高分子電解質膜1の外周を、アノードセパレータ7aの外周より小さくし、サブガスケット6の内周面に形成された凹部に嵌合するように形成したが、これに限定されず、高分子電解質膜1の外周を、アノードセパレータ7aの外周と一致するように形成し、一対の環状で、かつ、矩形に形成されたサブガスケット6で高分子電解質膜1の周縁部を挟みこむ構成としてもよい。
以下に、実施例を用いて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、これらにのみ限定されるものではない。
まず、シートの作製試験を行った。
[シート作製試験]
(試験例1)
試験例1では、カーボンブラック100g(電気化学工業株式会社製デンカブラック)、グラファイト100g(和光純薬工業株式会社製)、界面活性剤(Triton X)20g、及び分散溶媒として水200gをミキサーに投入し、100rpmで60分間、混合した。ついで、混合物に、PTFEがシート中に23重量%含まれるように、PTFEディスパージョン(旭硝子株式会社製AD911、固形分比約60重量%)100gをミキサーに投入して、さらに、100rpmで30分間攪拌した。
得られた混合物を延伸ロール機(ギャップを200μmに設定)にて圧延し、焼成炉内にて、350℃で3時間焼成をし、界面活性剤と水を除去した。その結果、厚さ180μm、150mm角の大きさのシートが得られた。
(試験例2)
試験例2では、試験例1と同じように、ミキサーにカーボンブラック等を投入して、混合物を作製し、PTFEがシート中に約5重量%含まれるように、PTFEディスパージョンを17gミキサーに投入した。ミキサーを100rpmで30分間攪拌したが、PTFE量が少ないために充分なバインダー効果が得られなかった。また、回転数及び攪拌時間を増加させたが、顕著な変化は見られず、シートを作製することができなかった。
(試験例3)
試験例3では、試験例1と同じように、ミキサーにカーボンブラック等を投入して、混合物を作製し、PTFEがシート中に約55重量%含まれるように、PTFEディスパージョンを410gミキサーに投入して、ミキサーを100rpmで30分間攪拌した。攪拌後の混合物を確認したところ、バインダー効果が強すぎて、硬く団子状となっていた。ギャップ条件を変えて延伸ロール機に通したが、広がりにくく、均一なシートを作製できなかった。
次に、以下のようにして、燃料電池を作製して、ガスリーク量を測定する試験を行った。
[ガスリーク量測定試験]
まず、燃料電池の作製について説明する。
(実施例1)
実施例1では、試験例1で作製したシートを用いて、実施の形態1に係る燃料電池11の構成となるように作製した。
まず、150mm角の高分子電解質膜(DuPont社製 Nafion112(商品名))1の両面に白金坦持カーボン(田中貴金属社製 TEC10E50E)とイオン交換樹脂(Aldrich社製 Nafion分散液)の混合物を塗布して、乾燥することにより、145mm角のアノード触媒層2a及びカソード触媒層2bが形成され、膜−触媒層接合体12を得た。
ついで、試験例1で作製したシートを膜−触媒層接合体12の両面に挟み込んで、ホットプレス接合(80℃、10kgf/cm2)してMEA5を得た。そして、一対の150mm角のセパレータ(東海カーボン製)7a、7bで、MEA5を挟み込んで、位置がずれないようにして、締結圧力が10kgf/cm2となるまで加圧して締結し、燃料電池11を作製した。
(実施例2)
実施例2では、実施例1と同じ構成の膜−触媒層接合体12を使用して、実施の形態2に係る燃料電池11の構成となるように作製した。
具体的には、実施例1で用いたセパレータ7a、7bの周縁部の幅を外周から2mmとし、セパレータの周縁部以外の部分を、周縁部の主面から100μm凹むように切削加工した。そして、このセパレータ7a、7bを用いて、燃料電池11を作製した。
なお、本実施例2では、セパレータ7a、7bの周縁部以外の部分を、周縁部の主面から100μm凹むように切削加工したが、周縁部をそれ以外の部分の主面から100μm突出するように加工してもよい。
(実施例3)
実施例3では、実施の形態3に係る燃料電池11の構成となるように作製した。
具体的には、試験例1と同様の混合物を使いて、中央部3a1、3b1の厚みが180μm、周縁部3a2、3b2の幅を2mmとし、また、その厚さが、250μmとなるように、シートを作製した。このシートを平板プレス機で圧縮(室温、50kgf/cm2)した。圧縮したシートは、周縁部3a2、3b2の厚みが、中央部3a1、3b1の厚みと同じ180μmと、周縁部3a2、3b2の主面と中央部3a1、3b1の主面とが面一になった。
そして、このようにして作製したシートを用いて、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
(実施例4)
実施例4では、周縁部3a2、3b2の厚みが210μmとした以外は、実施例3のシートと同様のシートを作製して、平板プレス機で圧縮(室温、50kgf/cm2)した。圧縮したシートは、周縁部3a2、3b2の厚みが、中央部3a1、3b1の厚みと同じ180μmと、周縁部3a2、3b2の主面と中央部3a1、3b1の主面とが面一になった。
そして、このようにして作製したシートを用いて、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
(実施例5)
実施例5では、周縁部3a2、3b2の厚みが230μmとした以外は、実施例3のシートと同様のシートを作製して、平板プレス機で圧縮(室温、50kgf/cm2)した。圧縮したシートは、周縁部3a2、3b2の厚みが、中央部3a1、3b1の厚みと同じ180μmと、周縁部3a2、3b2の主面と中央部3a1、3b1の主面とが面一になった。
そして、このようにして作製したシートを用いて、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
(実施例6)
実施例6では、実施の形態4に係る燃料電池11の構成となるように作製した。
具体的には、PTFEディスパージョン(ダイキン工業製D−1)をPTFE濃度が10重量%となるように水で希釈した溶液を作製し、実施例1で作製したシート3a、3bの周縁部3a2、3b2(幅2mm)をこの溶液に浸漬させた。ついで、300℃で30分間焼成を行い、周縁部3a2、3b2がPTFE樹脂を含有したシートを作製した。なお、浸漬前後のシートの重量比を計算することにより、PTFEが、約50重量%付着していることを確認した。
そして、このようにして作製したシートを用いて、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
(実施例7)
実施例7では、実施例6で用いたPTFEディスパージョンの代わりに、フェノール樹脂(住友ベークライト製スミライトレジン)を用いて、シートを作製し、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
(実施例8)
実施例8では、実施の形態5に係る燃料電池11の構成となるように作製した。
具体的には、150mm角の高分子電解質膜(DuPont社製 Nafion112(商品名))1を予めPEN樹脂からなる環状で、かつ、略矩形のサブガスケット(外寸150mm角、中央開口145mm角、厚さ170μm)6の内周面の凹部に嵌合した。ついで、白金坦持カーボン(田中貴金属社製TEC10E50E)とイオン交換樹脂(旭硝子株式会社製Flemion)の混合物を、サブガスケット6の中央開口部分に塗布後、乾燥して膜−触媒層接合体12を得た。アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの厚さは、それぞれ10μmである。従って、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの主面とサブガスケット6の主面との段差は、それぞれ50μmとなる。
そして、この膜−触媒層接合体12を用いて、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
(比較例1)
比較例1では、シートの中央部の多孔度が、周縁部の多孔度よりも大きいシートを用いて、燃料電池11を作製した。
具体的には、試験例1と同様の混合物を使いて、中央部3a1、3b1の厚みが200μm、周縁部3a2、3b2の幅を2mmとし、また、その厚さが、180μmとなるように、シートを作製した。このシートを平板プレス機で圧縮(室温、50kgf/cm2)した。圧縮したシートは、周縁部3a2、3b2の厚みが、中央部3a1、3b1の厚みと同じ180μmと、周縁部3a2、3b2の主面と中央部3a1、3b1の主面とが面一になった。
そして、このようにして作製したシートを用いて、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
(比較例2)
比較例2では、実施例1のシートの代わりに、撥水処理後のカーボンペーパーにカーボン層インクを塗布した従来型GDL(ジャパンゴアテックス社製カーベルCFP(商品名))を用いて、実施例1と同様にして、燃料電池11を作製した。
次に、これらの燃料電池を用いて、一定量のヘリウムガスを流し、ヘリウムリークディテクターでガスリーク量を測定した。また、上記実施例1〜8及び比較例1のシートの多孔度をシートの厚さ、面積、重量から多孔度を算出した。具体的には、電極を構成する材料の真密度を用い、作製したシートの見かけ真密度を算出することにより求める方法を用いた。具体的には、多孔度算出用に作製したシートを打ち抜いて、20mm径の寸法とし、その重量及び厚さを測定する。そして、これらの測定値から得られたシートの密度を用い、多孔度=(作製シートの密度) /(見かけ真密度)・・・(1)により求めた。
これらの結果を示したのが、図8である。
図8に示すように、実施例1〜8の燃料電池11では、シート3a、3bにおける周縁部3a2、3b2の多孔度と中央部3a1、3b1の多孔度の比が、1.0以下であると、ガスリーク量が5cc以下となり、シート3a、3bの周縁部3a2、3b2が、ガスケットとしての役割を果たすことが確認された。また、実施例2〜8の燃料電池11のように、周縁部3a2、3b2の多孔度と中央部3a1、3b1の多孔度の比が1未満であると、ガスリーク量が3cc以下となり、よりガスのリークを抑制することができることが確認された。
一方、比較例1の燃料電池11では、ガスのリーク量が30ccとなったが、これは、シート3a、3bの中央部3a1、3b1の多孔度が、周縁部3a2、3b2よりも高いために、シート3a、3bの厚み方向への移動よりも面方向への移動の方が容易となり、ガスのリーク量が増加したと考えられる。
また、比較例2の燃料電池11では、ガスケットを配設していないために、ヘリウムリークディテクターの測定上限値を超えるほどの大量のガスが燃料電池11外にリークした。これにより、樹脂を含浸した炭素繊維の表面にカーボン層を形成した従来のGDLでは、ガスのリークを抑制することができないことが確認された。
本発明の燃料電池、それを備える燃料電池スタック、及び燃料電池の製造方法は、燃料電池の低コスト化及び製造プロセス簡素化を図ることができるため、燃料電池の分野等で有用である。
本発明の実施の形態1に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す燃料電池スタックの燃料電池を模式的に示す断面図である。 図2に示す燃料電池のMEAの概略構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る燃料電池スタックにおける燃料電池の概略構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態5に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。 ガスリーク量を測定する試験を行った結果を示す表である。 従来のPEFCの単電池(セル)の構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 高分子電解質膜(電解質層)
2a アノード触媒層
2b カソード触媒層
3a シート
3a1 中央部
3a2 周縁部
3b シート
3b1 中央部
3b2 周縁部
4a アノード
4b カソード
5 MEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極接合体)
6 サブガスケット
7a アノードセパレータ
7b カソードセパレータ
8 燃料ガス流路
9 酸化剤ガス流路
10 冷却媒体流路
11 燃料電池
12 膜−触媒層接合体
21 燃料ガス供給用マニホールド孔
25a 凹部
25b 凹部
31 燃料ガス供給用マニホールド
41 突起部
51 突起部
100 燃料電池スタック

Claims (15)

  1. 電解質層と該電解質層の周縁部より内方の部分を挾むように設けられた一対の触媒層を有する膜−触媒層接合体と、
    導電性粒子とバインダー樹脂とを含んで通気性を有するように形成され、前記一対の触媒層のそれぞれを覆うように配置された一対のシートと、
    前記膜−触媒層接合体及び前記一対のシートを挟持するように配設された一対の導電性で板状のセパレータと、を備え、
    前記シートは、その厚み方向から見て、前記触媒層からその周縁部が全周に亘ってはみ出すように配置されている、燃料電池。
  2. 前記シートの周縁部より内方の部分(以下、中央部)の多孔度が40%以上、かつ、95%以下である、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記シートの周縁部の多孔度が前記シートの中央部の多孔度以下である、請求項1に記載の燃料電池。
  4. 前記シートの周縁部の多孔度が前記シートの中央部の多孔度より小さい、請求項1に記載の燃料電池。
  5. 前記シートの周縁部の多孔度が0%以上、かつ、40%以下である、請求項1に記載の燃料電池。
  6. 前記シートの中央部の多孔度と前記シートの周縁部の多孔度の比が、1.0以下である、請求項1に記載の燃料電池。
  7. 前記シートの中央部の多孔度と前記シートの周縁部の多孔度の比が、1.0未満である、請求項1に記載の燃料電池。
  8. 前記シートの中央部の多孔度と前記シートの周縁部の多孔度の比が、0.5以上、かつ、1.0未満である、請求項1に記載の燃料電池。
  9. 前記シートは、前記バインダー樹脂と前記導電性粒子とを含む混合物を圧延し、焼成することにより形成されたシートである、請求項1に記載の燃料電池。
  10. 前記シートは、その周縁部に、さらに樹脂を含浸させて形成したシートである、請求項9に記載の燃料電池。
  11. 前記バインダー樹脂がフッ素樹脂である、請求項1に記載の燃料電池。
  12. 前記導電性粒子がカーボンである、請求項1に記載の燃料電池。
  13. 前記セパレータの前記シートと接触する主面の周縁部に凸部が形成されている、請求項1に記載の燃料電池。
  14. 請求項1に記載の燃料電池を複数積層して締結されている、燃料電池スタック。
  15. 電解質層の両面に触媒層を形成して電解質層−触媒層接合体を得る工程と、
    導電性粒子とバインダー樹脂とを含む混合物を圧延し、焼成することによりシートを形成する工程と、
    前記電解質層−触媒層接合体に前記シートを接合する工程と、を有する、燃料電池の製造方法。
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