JP2002208413A - 固体高分子電解質型燃料電池 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池

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JP2002208413A
JP2002208413A JP2001001446A JP2001001446A JP2002208413A JP 2002208413 A JP2002208413 A JP 2002208413A JP 2001001446 A JP2001001446 A JP 2001001446A JP 2001001446 A JP2001001446 A JP 2001001446A JP 2002208413 A JP2002208413 A JP 2002208413A
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solid polymer
catalyst layer
fuel cell
electrolyte fuel
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Masakazu Hidai
将一 干鯛
Tsutomu Aoki
努 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極端部における発熱を効率的に放熱し、高分
子膜の破損を防止することにある。 【解決手段】固体高分子電解質膜1、この固体高分子電
解質膜1の両面に触媒層2を介して配置される電極基材
4からなる1対の電極5,6を備えた固体高分子電解質
型燃料電池において、少なくとも一方の電極の電極基材
4を触媒層2より大きい面積とし、且つその外周が触媒
層2より外側に位置するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子電解質
型燃料電池に係わり、特に電極端部における温度上昇に
よる高分子電解質膜の破損を防止するようにした固体高
分子電解質型燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、化学的エネルギーを直接電
気的エネルギーに変換する装置で、通常は電解質を挟ん
で一対の多孔質電極を配すると共に、一方の電極の背面
に水素などの気体燃料を接触させ、他方の電極の背面に
酸素など酸化剤を接触させ、このときに起こる電気化学
反応により発生する電気エネルギーを上記一対の電極か
ら取り出すようにしている。
【0003】ところで、固体高分子電解質型燃料電池
(以下PEFCと称する)においては、上記電解質とし
て一般にパーフルオロスルホン酸からなるイオン導電性
を有する固体高分子電解質膜が使用される。この固体高
分子電解質膜は低温で導電性を有するため、PEFCは
その他の形式の燃料電池に比較して低温(60℃〜12
0℃)で動作する。そのため、電池を構成する材料に対
する制約が少なく、短時間に起動可能である。
【0004】従来のPEFCの単電池の構成を、図7を
用いて説明する。
【0005】図7において、10は単電池で、この単電
池10は固体高分子電解質膜1の一方の面に燃料電極5
が配置され、他方の面に酸化剤電極6が配置されてい
る。これら燃料電極5及び酸化剤電極6は、それぞれ電
極基材4とその表面にガス拡散層3を介して形成される
触媒層2から構成される。
【0006】そして、これら燃料電極5及び酸化剤電極
6の背面には、気体の流路となる燃料溝8及び空気溝9
を有する気体不透過性のセパレータ7が配置されてい
る。
【0007】このような構成の単電池10において、燃
料電極5には(1)式に示すような反応が起こる。
【0008】 H → 2H + 2e … (1) また、酸化剤極6においては、式(2)の反応が起こ
る。
【0009】 1/2O + 2H + 2e → HO … (2) 一方、燃料電池の運転時においては、燃料電極5の燃料
気体と酸化剤電極6の酸化剤とを分離するため、燃料気
体と酸化剤とをそれぞれの極に閉じ込める構造とする必
要がある。
【0010】そこで、従来のPEFCにおいては、電池
端部の構造として図8に示すように電極の面積よりも高
分子電解質膜1の面積を広くし、高分子電解質膜1の電
極よりも外側の部分をガスケット11で挟むようにして
いる。
【0011】従って、このガスケット11によって燃料
気体と酸化剤とをそれぞれの極に閉じ込め、外部への気
体の漏れを防止できる。
【0012】なお、図8において、図7と同一の構成要
素には同一符号を付して示し、ここではその説明を省略
する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような電
池端部構造のPEFCにおいて、運転中に高分子電解質
膜が破損すると、両極の反応ガスが互いに混合するクロ
スリークが発生して電池性能が低下し、更には運転不能
になるという問題がある。すなわち、これらの燃料気体
と酸化剤とが混合されると、上記(1)(2)式の反応
が一方の電極で起こり、発電効率が落ちるという弊害を
もたらす。
【0014】また、上記(1)(2)式で表される反応
は、発熱反応であるため、電極で発生する反応熱が放熱
されないと温度が過剰に上昇し、この温度により高分子
電解質膜が長時間晒されると破損する。
【0015】すなわち、電極部材および反応ガスの熱伝
導率は、例えば電極基材7W/m・K、触媒層3W/m
・K、ガス拡散層3W/m・K、水素ガス0.2W/m
・K、空気ガス0.03W/m・Kである。さらに、電
極部材を通しての伝熱量は部材の厚さに比例する。この
場合、部材の厚さは触媒層、ガス拡散層がおよそ30ミ
クロン、電極基材が300ミクロンである。従って、反
応熱の伝熱は主に電極基材によるものである。
【0016】ところで、電極端部において、触媒層の方
が電極基材よりも面積の大きい領域が存在すると、電極
基材による放熱が無く温度が上昇する。例えば、触媒層
の方が1mm大きいと70℃の温度上昇となる。
【0017】また、触媒層と電極基材の面積が等しくて
も、製造時には図9に示すように触媒層端部14が崩れ
てしまうことがある。この触媒層端部14に崩れた部分
14aであっても、電気的な接触が保たれていれば電流
が流れるために上記(1),(2)式の反応は進行す
る。
【0018】しかし、崩れた場所においては、触媒層2
とガス拡散層3との間の接触が無くなっているために、
その間に空間が生じる。この空間中の気体は伝熱係数が
低いために、崩れた部分14aの触媒における反応熱の
放熱を妨げる。
【0019】本発明は上記のような問題を解消するため
になされたもので、電極端部における温度上昇による高
分子電解質膜の破損を防止し、長時間運転が可能な燃料
電池の電極を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、固体高分子膜電解質を介して触媒層を有す
る1対の電極を有して、その触媒層の周囲にいかなる層
を持たない固体高分子電解質型燃料電池において、少な
くとも一方の電極において、電極基材が触媒層より大き
い面積を有し、その外周が触媒層の外周より外側に位置
する構成とするものである。
【0021】このような構成の固体高分子電解質型燃料
電池とすれば、電極基材の外側に触媒層が露出すること
を防止する。このとき触媒における化学反応によって生
じた熱は電極基材を通して放熱される。触媒層が露出す
る場合には触媒における反応熱は気体を通して放熱され
るが、電極基材の伝熱係数は気体に比較して1〜2桁大
きいために、本発明の構造においては効率的に反応熱を
除去でき、触媒層の端部における温度上昇による高分子
膜の破損を防止することができる。
【0022】また、ガス拡散層を有する電極において、
ガス拡散層の面積も触媒層よりも大きくすることによっ
て、製造時において触媒層の端部が崩れた場合に、崩れ
た触媒に対してもガス拡散層が接触する構成を得ること
ができる。このとき、触媒上における化学反応によって
生じた熱はガス拡散層から電極基材を通して放熱される
ために、触媒層の端部における温度上昇による高分子膜
の破損を防止することができる。
【0023】本発明は固体高分子電解質膜を介して1対
の電極を備えた固体高分子電解質型燃料電池において、
少なくとも一方の電極は、前記固体高分子電解質膜の一
方の面に形成され周辺部分に接着効果を持つ物質が額縁
状に含浸された触媒層と、この触媒層の背面にガス拡散
層を介して配置された電極基材とから構成される。
【0024】このような構成の固体高分子電解質型燃料
電池とすれば、触媒層の周辺に接着効果を持つ物質を含
浸することによって、端部における触媒層の崩れを防止
できる。すなわち、触媒層が崩れると空間が生じて断熱
層となり放熱を妨げるが、触媒層の崩れを防止すること
によって放熱の効果を保ち、触媒層の端部における温度
上昇による高分子膜の破損を防止することができる。
【0025】さらに、本発明は固体高分子膜電解質を介
して1対の電極を備えた固体高分子電解質型燃料電池に
おいて、少なくとも一方の電極は、前記固体高分子電解
質膜の一方の面に形成され周辺部分に接着効果を持つ物
質が額縁状に含浸された触媒層と、この触媒層の背面に
ガス拡散層を介して配置された電極基材と、この電極基
材の背面に配置され内周が前記触媒層の外周よりも内側
に位置し、外周が前記触媒層の外周よりも外側に位置す
る額縁状のシートとから構成される。
【0026】このような構成の固体高分子電解質型燃料
電池とすれば、額縁状のシートにより電池を上下から押
える締付力が周辺部分で他の場所より強くなる。触媒層
の端部を強く押え付けることにより、触媒層の端部での
崩れを防止できる。すなわち、触媒層が崩れると空間が
生じて断熱層となり放熱を妨げるが、触媒層の崩れを防
止することによって放熱の効果を保ち、触媒層の端部に
おける温度上昇による高分子膜の破損を防止することが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0028】図1は本発明による固体高分子電解質型燃
料電池の第1の実施の形態における電池端部の構造を示
す断面図で、図8と同一構成要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
【0029】本実施の形態においては、図1に示すよう
に両電極の電極基材4を触媒層2及びガス拡散層3より
大きい面積とし、且つその外周が触媒層2及びガス拡散
層3より外側に位置するようにしたものである。
【0030】一般的に触媒層2とガス拡散層3は、カー
ボン粒子あるいは触媒粒子を溶液にして、スクリーンプ
リンター等のプリンターを用いて、電極上あるいは高分
子電解質膜1上に塗布されて形成されている。
【0031】スクリーンプリンターでは、メッシュのス
クリーンの上から触媒の溶液が塗布される。この場合、
スクリーンのメッシュ部分の領域を、電極基材4の面積
よりも小さな領域にすることによって、電極基材4より
も小さい面積のガス拡散層3および触媒層2を形成す
る。
【0032】また、ダイコーターやカーテンコーターで
塗布する場合には、電極基材4よりも面積の小さな枠、
つまり電極基材4の外周よりも小さな内周の枠を設けて
ダイコーターやカーテンコーターで塗布することによっ
て、電極基材4よりも小さい面積のガス拡散層3および
触媒層2が形成される。
【0033】このように電極基材4の面積を触媒層2よ
りも大きくすることによって、例えば、製造のバラツキ
があつても触媒層2が電極基材4の外側にはみ出すこと
を防止できる。このとき、触媒上における化学反応によ
って生じた熱は、電極基材4を通して放熱される。
【0034】また、触媒層2で発生する化学反応熱が電
極基材4を通して放熱することにより、触媒層2の端部
における温度上昇を抑制することが可能となる。従っ
て、高分子膜が破損することを防止することが可能とな
る。
【0035】図2は本発明による固体高分子電解質型燃
料電池の第2の実施の形態における電池端部の構造を示
す断面図で、図8と同一構成要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
【0036】本実施の形態においては、図2に示すよう
に両電極の電極基材4及びガス拡散層3を触媒層2より
大きい面積とし、且つその外周が電極基材4及びガス拡
散層3より外側に位置するようにしたものである。
【0037】このような構成の電池を製造するには、触
媒層2を高分子電解質膜1の両面に塗布して形成し、ガ
ス拡散層3を触媒層2よりも広い面積の電極基材4に塗
布して形成した後に、触媒層2を形成した高分子電解質
膜1の両面にガス拡散層3を形成した電極基材4を貼り
合わせことによって、電極基材4及びガス拡散層3の面
積を触媒層2よりも大きくすることができる。
【0038】このように電極基材4及びガス拡散層3の
面積を触媒層2よりも大きくすることにより、触媒層2
の端部が崩れて島を形成しても、島となった触媒に対し
てガス拡散層4が接触するので、このとき触媒上におけ
る化学反応によって生じた熱はガス拡散層3から電極基
材4を通して放熱される。
【0039】このように第2の実施の形態によれば、触
媒層2で発生する化学反応熱を電極基材4を通して放熱
することにより、触媒層2の端部における温度上昇を抑
制することが可能となる。従って、高分子電解質膜1の
破損を防止することが可能となる。
【0040】図3は本発明による固体高分子電解質型燃
料電池の第3の実施の形態における電池端部の構造を示
す断面図で、図8と同一構成要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
【0041】本実施の形態においては、図3に示すよう
に両電極の電極基材4を触媒層2より大きい面積とし、
且つその外周が電極基材4より外側に位置するように構
成すると共に、両電極の電極基材4の外周部にカーボン
の粒子やフッ素系樹脂などの耐熱性、耐酸性に優れた物
質12を含浸し、触媒層2の外周よりも外側の領域の密
度を内側の領域の密度よりも高くしたものである。
【0042】この場合、触媒層2の領域の外側に含浸し
ているために、電気伝導性に劣るフッ素を含む耐熱性樹
脂であっても、電池性能に影響を与えることはない。
【0043】このように伝熱性の物質12を、電極基材
4の外周部に含浸することによって、電極基材4の伝熱
係数を大きくすることが可能となる。
【0044】従って、触媒層2で発生する化学反応熱を
電極基材4を通して放熱する際に、電極基材4の伝熱係
数を大きくすることによって、効率的に放熱することが
可能となり、高分子電解質膜1の破損を効率的に防止す
ることができる。
【0045】図4は本発明による固体高分子電解質型燃
料電池の第4の実施の形態における電池端部の構造を示
す断面図で、図8と同一構成要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
【0046】第4の実施の形態では、図4に示すように
両電極の電極基材4及びガス拡散層3を触媒層2より大
きい面積とし、且つその外周が電極基材4及びガス拡散
層3より外側に位置するように構成すると共に、電極基
材4及びガス拡散層3の外周部にカーボンの粒子やフッ
素系樹脂などの耐熱性、耐酸性に優れた物質12を含浸
し、触媒層2の外周よりも外側の領域の密度を内側の領
域の密度よりも高くしたものである。
【0047】このように伝熱性の物質12を、電極基材
4及びガス拡散層3の外周部に含浸することによって、
電極基材4の伝熱係数を大きくすることが可能となる。
【0048】従って、触媒層2で発生する化学反応熱を
電極基材4及びガス拡散層3を通して放熱する際に、電
極基材4の伝熱係数を大きくすることによって、効率的
に放熱することが可能となり、高分子電解質膜1の破損
を効率的に防止することができる。
【0049】図5は本発明による固体高分子電解質型燃
料電池の第5の実施の形態における電池端部の構造を示
す断面図で、図8と同一構成要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
【0050】本実施の形態においては、図5に示すよう
に両電極の電極基材4及びガス拡散層3を触媒層2より
大きい面積とし、且つその外周が電極基材4及びガス拡
散層3より外側に位置するようにすると共に、触媒層2
の周辺部分に接着効果を持つ物質13を含浸するもので
ある。この接着効果を持つ物質13としては、例えば高
分子電解質膜1のアルコール溶液を含浸後に乾燥された
ものや、フェノール樹脂、あるいはPVdF(ポリビニ
リデンジフルオロライト)が使用される。
【0051】このように触媒層2の周辺部分に接着効果
を持つ物質13を含浸することによって、触媒層の端部
における崩れを防止することが可能となる。
【0052】従って、触媒層2の端部の崩れによる断熱
層の形成が防止されるので、触媒層2の端部における温
度上昇を抑制することが可能となり、高分子電解質膜1
が高温に晒されて破損されることを防止できる。
【0053】図6は本発明による固体高分子電解質型燃
料電池の第6の実施の形態における電池端部の構造を示
す断面図で、図8と同一構成要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
【0054】本実施の形態においては、図6に示すよう
に両電極の電極基材4とセパレータ7との間に額縁状の
例えばフッ素系樹脂からなるシート14を挿入するもの
である。このシート14はその外周が触媒層2の外周よ
りも外側に突出する大きさのものである。
【0055】この構造においては、シート14の部分だ
け電極基材4がつぶれて、電池10とセパレータ7とは
電池全面で接触する。シート14が厚すぎる場合には、
電池10とセパレータ7との接触が不良となり、電気的
な抵抗が増加するために、電池の発電効率が減少すると
いう不利益を生じる。
【0056】この場合、電極基材4の厚さは通常およそ
300ミクロン程度なので、シート14の厚さは30ミ
クロン以下にする必要がある。この場合、シート14と
しての効果を得るためには、10〜20ミクロンの厚さ
が望ましい。
【0057】このように本実施の形態では、額縁状のシ
ート14により電池10を上下から押さえるように締付
けると、その締付け力が周辺部分で他の場所よりも強く
なるので、触媒層2の端部での崩れを防止することが可
能となる。
【0058】従って、触媒層端部の崩れによる断熱層が
形成されないので、触媒層端部における温度上昇を抑制
することが可能となり、高分子電解質膜1の破損を防止
することができる。
【0059】なお、前述した第1乃至第6の実施の形態
では、燃料電極及び酸化剤電極の両電極の電極基材4側
の構造を対象として説明したが、いずれか一方の電極の
電極基材4側に対してのみ、各実施の形態と同様の構造
を採用してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電極
端部における発熱を効率的に放熱し、高分子膜の破損を
防止することができる固体高分子電解質型燃料電池を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体高分子電解質型燃料電池の第
1の実施の形態における電池端部の構造を示す断面図。
【図2】本発明による固体高分子電解質型燃料電池の第
2の実施の形態における電池端部の構造を示す断面図。
【図3】本発明による固体高分子電解質型燃料電池の第
3の実施の形態における電池端部の構造を示す断面図。
【図4】本発明による固体高分子電解質型燃料電池の第
4の実施の形態における電池端部の構造を示す断面図。
【図5】本発明による固体高分子電解質型燃料電池の第
5の実施の形態における電池端部の構造を示す断面図。
【図6】本発明による固体高分子電解質型燃料電池の第
6の実施の形態における電池端部の構造を示す断面図。
【図7】従来の固体高分子電解質型燃料電池を示す模式
図。
【図8】従来の固体高分子電解質型燃料電池の端部構造
を示す模式図。
【図9】従来の固体高分子電解質型燃料電池の端部にお
ける触媒層の崩れの模式図。
【符号の説明】
1…高分子電解質膜 2…触媒層 3…ガス拡散層 4…電極基材 5…燃料電極 6…酸化剤電極 7…セパレータ 8…燃料溝 9…酸化剤溝 10…単電池 11…ガスケット 12…耐熱性、耐酸性に優れた物質 13…接着効果を持つ物質 14…シート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体高分子電解質膜、この固体高分子電
    解質膜の両面に触媒層を介して配置される電極基材から
    なる1対の電極を備えた固体高分子電解質型燃料電池に
    おいて、 少なくとも一方の電極の電極基材を触媒層より大きい面
    積とし、且つその外周が触媒層より外側に位置するよう
    に構成したことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電
    池。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体高分子電解質型燃料
    電池において、 前記触媒層の外周より外側の領域における前記電極基材
    の密度が前記触媒層の外周より内側の領域よりも高くし
    たことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の固体高分子電解質型燃
    料電池において前記触媒層の外周より外側の領域の前記
    電極基材にカーボン粒子を含浸し、前記電極基材の密度
    を高くしたことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電
    池。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の固体高分子電解質型燃
    料電池において、 前記触媒層の外周より外側の領域の前記電極基材にフッ
    素系樹脂を含浸し、前記電極基材の密度を高くしたこと
    を特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。
  5. 【請求項5】 固体高分子電解質膜を介して1対の電極
    を備えた固体高分子電解質型燃料電池において、 少なくとも一方の電極は、前記固体高分子電解質膜の一
    方の面に形成され周辺部分に接着効果を持つ物質が額縁
    状に含浸された触媒層と、この触媒層の背面にガス拡散
    層を介して配置された電極基材とから構成されたことを
    特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の固体高分子電解質型燃
    料電池において、触媒層に含浸される物質は、高分子電
    解質であることを特徴とする固体高分子電解質型燃料電
    池。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の固体高分子電解質型燃
    料電池において、触媒層に含浸される物質は、フェノー
    ル樹脂であることを特徴とする固体高分子電解質型燃料
    電池。
  8. 【請求項8】 固体高分子膜電解質を介して1対の電極
    を備えた固体高分子電解質型燃料電池において、 少なくとも一方の電極は、前記固体高分子電解質膜の一
    方の面に形成され周辺部分に接着効果を持つ物質が額縁
    状に含浸された触媒層と、この触媒層の背面にガス拡散
    層を介して配置された電極基材と、この電極基材の背面
    に配置され内周が前記触媒層の外周よりも内側に位置
    し、外周が前記触媒層の外周よりも外側に位置する額縁
    状のシートとから構成されたことを特徴とする固体高分
    子電解質型燃料電池。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の固体高分子電解質型燃
    料電池において、 電極基材の背面に配置する額縁状のシートはフッ素系樹
    脂シートであることを特徴とする固体高分子電解質型燃
    料電池。
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