JP2002042838A - 燃料電池、多孔質導電体・シール構造体の製造方法及び電極膜構造体の製造方法 - Google Patents

燃料電池、多孔質導電体・シール構造体の製造方法及び電極膜構造体の製造方法

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JP2002042838A
JP2002042838A JP2000232327A JP2000232327A JP2002042838A JP 2002042838 A JP2002042838 A JP 2002042838A JP 2000232327 A JP2000232327 A JP 2000232327A JP 2000232327 A JP2000232327 A JP 2000232327A JP 2002042838 A JP2002042838 A JP 2002042838A
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electrode
anode
sealing member
porous conductor
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JP2000232327A
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Takashi Koumura
隆 鴻村
Harumi Hatano
治巳 波多野
Yuichiro Hama
雄一郎 濱
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極膜構造体とセパレータとのシール性を向
上できる燃料電池を提供する。 【解決手段】 固体高分子電解質膜15を挟んでアノー
ド電極Aとカソード電極Cとを対設した電極膜構造体1
2を、一対のセパレータ13,14で挟持して構成され
る燃料電池であって、固体高分子電解質膜15がアノー
ド電極Aとカソード電極Cの外周端部からはみ出して外
部に広がるように設けられ、アノード電極Aとカソード
電極Cの外周端面に、底面32は固体高分子電解質膜1
5と密着し、一般面31の上面31aに凸部30を有す
る額縁状のアノード側、カソード側シール部材20,2
1が、アノード電極A、カソード電極Cの外周を囲むよ
うに設けられ、カソード側、アノード側セパレータ1
3,14の前各シール部材20,21の凸部30に対応
する位置に凹部33が設けられたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体高分子電解
質膜とその両側のアノード電極とカソード電極とで構成
された電極膜構造体を、一対のセパレータで挟持した燃
料電池及びこれに関連する多孔質導電体・シール構造体
の製造方法、電極膜構造体の製造方法に係るものであ
り、特に、固体高分子電解質膜のシール信頼性の向上を
図ることができる燃料電池及びこれに関連する多孔質導
電体・シール構造体の製造方法、電極膜構造体の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体高分子電解質膜を挟んでア
ノード電極とカソード電極とを対設した電極膜構造体を
セパレータによって挟持して燃料電池を構成し、これら
燃料電池を複数積層することにより構成された固体高分
子電解質型の燃料電池スタックが開発され、種々の用途
に実用化されつつある。この燃料電池の一例を図8によ
って説明する。同図において1は固体高分子電解質膜で
あって、この固体高分子電解質膜1の両面に固体高分子
電解質膜1より小さい面積のアノード電極2とカソード
電極3が配置されている。アノード電極2とカソード電
極3との各々の外周部分に、ガスシール用のシール部材
4,5が配置されている。
【0003】上記シール部材4,5には、固体高分子電
解質膜1に接触する面とは反対側に位置する面に、アノ
ード電極2、カソード電極3の電極面を取り囲むように
シールリップ6が一体的に突設されている。そして、ア
ノード電極2の外側に、アノード電極2との間に燃料ガ
スの案内溝7を有し、燃料ガスの供給機能と集電機能と
を発揮するセパレータ8が接触配置されている。同様に
カソード電極3の外側には、カソード電極3との間に酸
化剤ガスの案内溝9を有し、酸化剤ガスの供給機能と集
電機能とを発揮するセパレータ10が接触配置されてい
る。このように構成された燃料電池が複数組積層され、
この積層体が図示しない締め付け手段で積層方向に締め
付けられて燃料電池スタックが構成されている。
【0004】このような燃料電池においては、アノード
電極2やカソード電極3とシール部材4,5との厚さの
違いをシールリップ6で吸収することができ、これによ
ってアノード電極2とセパレータ8及びカソード電極3
とセパレータ10とを良好に接触させることができるの
で、電池性能の向上に寄与できる点で優れている(特許
第2922132号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、固体高分子電解質膜1にシール部材
4,5とを重ねる段階で、シール部材4,5とアノード
電極2とカソード電極3とを位置ずれなくセットするこ
とが困難であるという問題がある。そして、アノード電
極2側のシール部材4とカソード電極3側のシール部材
5とに、固体高分子電解質膜1の面に沿う方向での位置
ずれが生ずると、セパレータ8,10に密接するシール
リップ6、6の位置が微妙にずれ、これによってシール
リップ6の基部側で固体高分子電解質膜1に作用するシ
ールリップ6の各々のシール反力が偏り、したがって、
固体高分子電解質膜1にアンバランスな力が作用して、
固体高分子電解質膜1がよれを起こしたり、しわが発生
してしまうという問題がある。その結果、アノード電極
2とシール部材4、カソード電極3とシール部材5との
組み付け時における寸法精度を厳密に管理しなくてはな
らず、製造が困難であるという問題がある。また、アノ
ード電極2とシール部材4、カソード電極3とシール部
材5を、別々に作って組み付けのために配置する場合
に、図9に示すようにアノード電極2の外周とシール部
材4,カソード電極3の外周とシール部材5との間に必
ず隙間Δd(図9において誇張して大きく示す)を確保
する必要があるため、組み付けた後にこの隙間Δdにお
いて固体高分子電解質膜1が単独で露出することとな
り、薄い固体高分子電解質膜1がアノード電極2とカソ
ード電極3との極間差圧に晒されたり、各電極の外周エ
ッジ部により固体高分子電解質膜1が応力集中を受けた
りするので、固体高分子電解質膜1にダメージを与えて
しまうという問題がある。更にまた、図10に示すよう
に前記隙間Δdを通って反応ガスがガス入口INからガ
ス出口OUTまでバイパスして流れる可能があり、各電
極面内のガス配分の点でも好ましくないという問題があ
る。
【0006】また、固体高分子電解質型の燃料電池にお
いては固体高分子電解質膜1とアノード電極2とカソー
ド電極3とを重合させても厚さ方向で数百ミクロンとき
わめて薄いため、上記シールリップ6に十分な高さ寸法
を確保することができず、したがって、十分な弾性変形
量を確保できずシール性に問題があった。これに対し
て、例えば、米国特許第5464700に記載されてい
るように固体高分子電解質膜とアノード電極とカソード
電極とに重なるようにガスケットを配置する構造も提案
されているが、このようにアノード電極とカソード電極
の全周に亘って設けられたガスケットを弾性変形させる
ためには相当な力が必要であり、燃料電池スタックの締
め付け機構が大型化してしまうという問題がある。
【0007】また、特開平8−148170号公報に記
載されているように、アノード電極とカソード電極の周
囲を含浸剤で緻密化し、この緻密化部分をセパレータ側
に設けたOリング等で締め付ける構造があるが、完全に
緻密化することは困難であるため、燃料ガス、酸化剤ガ
スがリークしてしまい反応に寄与せず、燃料電池の効率
低下の原因となるという問題もある。そこで、この発明
は、電極膜構造体とセパレータとを小さな締め付け力で
確実にシールし、固体高分子電解質膜を含めた電極膜構
造体の周囲がよれを起こすことがなく、発電効率を高め
ることができる燃料電池を提供し、これに関連する多孔
質導電体・シール構造体の製造方法及び電極膜構造体の
製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、固体高分子電解質膜
(例えば、実施形態における固体高分子電解質膜15)
を挟んで各々多孔質導電体(例えば、実施形態における
アノード側多孔質導電体18、カソード側多孔質導電体
19)を有するアノード電極(例えば、実施形態におけ
るアノード電極A)とカソード電極(例えば、実施形態
におけるカソード電極C)とを対設した電極膜構造体
(例えば、実施形態における電極膜構造体12)を、一
対のセパレータ(例えば、実施形態におけるアノード側
セパレータ13、カソード側セパレータ14)で挟持し
て構成される燃料電池であって、前記固体高分子電解質
膜がアノード電極とカソード電極の外周端部からはみ出
して外部に広がるように設けられ、アノード電極の外周
端面に、一方の面(例えば、実施形態における底面3
2)は固体高分子電解質膜と密着し、他方の面(例え
ば、実施形態における上面31a)に凸部(例えば、実
施形態における凸部30)を有する額縁状のアノード側
シール部材(例えば、実施形態におけるアノード側シー
ル部材20)が、アノード電極外周を囲むように設けら
れ、カソード電極の外周端面に、一方の面は固体高分子
電解質膜と密着し、他方の面に凸部を有する額縁状のカ
ソード側シール部材(例えば、実施形態におけるカソー
ド側シール部材21)が、カソード電極外周を囲むよう
に設けられ、アノード側セパレータの前記アノード側シ
ール部材の凸部に対応する位置に凹部(例えば、実施形
態における凹部33)が設けられ、カソード側セパレー
タの前記カソード側シール部材の凸部に対応する位置に
凹部が設けられたことを特徴とする。
【0009】このように構成することで、アノード側シ
ール部材の凸部とカソード側シール部材の凸部は、アノ
ード側セパレータの凹部とカソード側セパレータの凹部
内で十分に断面積を確保した状態で弾性変形することが
できる。また、アノード電極の外周端面に、一方の面は
固体高分子電解質膜と密着し、他方の面に凸部を有する
額縁状のアノード側シール部材が、アノード電極外周を
囲むように設けられ、カソード電極の外周端面に、一方
の面は固体高分子電解質膜と密着し、他方の面に凸部を
有する額縁状のカソード側シール部材が、カソード電極
外周を囲むように設けられているため、小さな締め付け
荷重で各シール部材を弾性変形させることができる。そ
して、アノード側シール部材はアノード電極の外周端面
に、カソード側シール部材はカソード電極の外周端面に
設けられているため、アノード側シール部材及びカソー
ド側シール部材と固体高分子電解質膜とを段差なく重ね
ることができる。請求項2に記載した発明は、請求項1
に記載の燃料電池において、前記アノード電極の外周と
アノード側シール部材、及び、前記カソード電極の外周
とカソード側シール部材とが隙間なく密着され、かつ、
前記アノード側シール部材とカソード側シール部材の凸
部以外(例えば、実施形態における一般部31)の厚さ
が、対応するアノード電極とカソード電極の厚さとほぼ
同一であることを特徴とする。このように構成すること
で、各電極の外周端部とシール部材の内周端部とが密着
しているため、固体高分子電解質膜が単独で露出するこ
とがなく、固体高分子電解質膜のダメージの防止と、反
応ガスのバイパス防止を図ることができる。
【0010】請求項3に記載した発明は、請求項1又は
請求項2に記載の燃料電池において、前記アノード側シ
ール部材の凸部の中心と、カソード側シール部材の凸部
の中心とが略一致していることを特徴とする。このよう
に構成することで、電極膜構造体の周囲にモーメント荷
重が作用するのを防止できる。
【0011】請求項4に記載した発明は、固体高分子型
燃料電池のアノード電極又はカソード電極として用いら
れる多孔質導電体の外周に、凸部を有するシール部材を
設けた多孔質導電体・シール構造体の製造方法であっ
て、多孔質導電体の固体高分子電解質膜に接触する面
(例えば、実施形態における下面18b,19b)とは
反対側の面(例えば、実施形態における上面18a,1
9a)を一方の金型(例えば、実施形態における上型3
6)の基準面(例えば、実施形態における基準面40)
にセットし、一方の型と他方の型(例えば、実施形態に
おける下型37)とで多孔質導電体を挟持すると共に多
孔質導電体の周囲にシール部材のキャビティを(例え
ば、実施形態におけるキャビティ41)形成し、上記キ
ャビティにシール部材の材料を注入して、多孔質導電体
の外周にセパレータ側に向かって突出する凸部を有する
シール部材を一体成形したことを特徴とする多孔質導電
体・シール構造体の製造方法である。
【0012】このように構成することで、多孔質導電体
の厚さ寸法とシール部材の凸部の高さによる製造ばらつ
きの影響をなくすことができる。また、各電極の外周端
部とシール部材の内周端部とが隙間なく密着し、電極と
シール部材の厚さをほぼ同一で成型できるため、固体高
分子電解質膜のダメージの防止と、反応ガスのバイパス
防止を図ることができる製品を製造することができる。
【0013】請求項5に記載した発明は、一対の請求項
4に記載した多孔質導電体・シール構造体で固体高分子
電解質膜を挟持して構成される電解質膜構造体の製造方
法であって、一方の多孔質導電体・シール構造体のシー
ル部材の凸部とは反対側の多孔質導電体の面(例えば、
実施形態における下面18b)に、電極触媒ペーストを
塗布してアノード電極を製造し、他方の多孔質導電体・
シール構造体のシール部材の凸部とは反対側の多孔質導
電体の面(例えば、実施形態における下面19b)に、
電極触媒ペーストを塗布してカソード電極を製造し、こ
れらアノード電極とカソード電極とで固体高分子電解質
膜を挟持した状態でホットプレスを行うことを特徴とす
る。このように構成することで、フィルム状のため取り
扱いが難しい固体高分子電解質膜単体での直接的な取り
扱い作業を最小限にして生産性を向上することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。図1はこの発明の実施形態の燃料電池
を示す分解斜視図である。図2は図1のA−A線に沿う
断面図である。図1、図2において燃料電池Nは電極膜
構造体12とこれを挟持するアノード側セパレータ13
及びカソード側セパレータ14を備え、これらが複数組
積層され、例えばボルト、ナット等の締め付け機構によ
り一体化されて車両用の燃料電池スタックが構成される
ものである。電極膜構造体12は、固体高分子電解質膜
15と、この固体高分子電解質膜15を挟んで配設され
るアノード側電極触媒層16及びカソード側電極触媒層
17を有するとともに、前記アノード側電極触媒層16
及びカソード側電極触媒層17の各々の外側に、アノー
ド側多孔質導電体18及びカソード側多孔質導電体19
が配置されている。
【0015】ここで、上記アノード側多孔質導電体18
及びカソード側多孔質導電体19は、例えば、多孔質カ
ーボンペーパー、多孔質カーボンクロス又は多孔質カー
ボンフェルトから形成されている。また、前記固体高分
子電解質膜15として、ペルフルオロスルホン酸ポリマ
ーを用いている。一方、アノード側電極触媒層16、カ
ソード側電極触媒層17はPtを主体としたものであ
る。尚、上記アノード側電極触媒層16とアノード側多
孔質導電体18とでアノード電極Aが構成され、上記カ
ソード側電極触媒層17とカソード側多孔質導電体19
とでカソード電極Cが構成される。固体高分子電解質膜
15には、これを挟んで対設されるアノード電極A及び
カソード電極Cの外周端部からはみ出して外側に広がる
ようにはみ出し部15aが設けられ、このはみ出し部1
5aに対応する位置に両側から後述するアノード側シー
ル部材20とカソード側シール部材21とが直接密着す
るようになっている。
【0016】図1に示すように、カソード側セパレータ
14は、その平面内であって外周縁部に位置する横方向
両端上部側に、水素含有ガス等の燃料ガスを通過させる
ための入口側燃料ガス連通孔22aと、酸素含有ガス又
は空気である酸化剤ガスを通過させるための入口側酸化
剤ガス連通孔23aとを備えている。カソード側セパレ
ータ14の横方向両端中央側に、純水やエチレングリコ
ールやオイル等の冷却媒体を通過させるための入口側冷
却媒体連通孔24aと、使用後の前記冷却媒体を通過さ
せるための出口側冷却媒体連通孔24bとが設けられて
いる。また、カソード側セパレータ14の平面内であっ
て外周縁部に位置する横方向両端下部側に、燃料ガスを
通過させるための出口側燃料ガス連通孔22bと、酸化
剤ガスを通過させるための出口側酸化剤ガス連通孔23
bとが、入口側燃料ガス連通孔22a及び入口側酸化剤
ガス連通孔23aと対角位置になるように設けられてい
る。
【0017】図1に示すように、カソード側セパレータ
14のカソード側電極触媒層17に対向する面14aに
は、後述するカソード側シール部材21で囲まれる範囲
内に入口側酸化剤ガス連通孔23aに連通する複数本、
例えば、6本のそれぞれ独立した酸化剤ガス流路溝25
が、水平方向に蛇行しながら重力方向に向かって設けら
れ、出口側酸化剤ガス連通孔23bに連通している。
【0018】また、アノード側セパレータ13の平面内
であって外周縁部に位置する横方向両端側には、カソー
ド側セパレータ14と同様に、入口側燃料ガス連通孔2
2a、入口側酸化剤ガス連通孔23a、入口側冷却媒体
連通孔24a、出口側燃料ガス連通孔22b、出口側酸
化剤ガス連通孔23b及び出口側冷却媒体連通孔24b
が形成されている。前記アノード側セパレータ13の面
13aには、図1、図2に示すように、後述するアノー
ド側シール部材20で囲まれる範囲内に入口側燃料ガス
連通孔22aに連通する複数本、例えば、6本の燃料ガ
ス流路溝26(前記面14aの酸化剤ガス流路溝25と
同じ形状)が、水平方向に蛇行しながら重力方向に向か
って設けられ、出口側燃料ガス連通孔22bに連通して
いる。
【0019】また、図2に示すようにアノード側セパレ
ータ13の面13bには、面13bの溝27内に塗布さ
れた液状シールSで囲まれる範囲内に、入口側冷却媒体
連通孔24a及び出口側冷却媒体連通孔24bに連通す
る分岐流路溝28が水平方向に延在して設けられてい
る。ここで、図1、図2に示すように、入口側燃料ガス
連通孔22a、入口側酸化剤ガス連通孔23a、入口側
冷却媒体連通孔24a、出口側燃料ガス連通孔22b、
出口側酸化剤ガス連通孔23b及び出口側冷却媒体連通
孔24bの周囲には溝29が設けられ、この溝29に液
状シールS1が塗布されている。そして、アノード側セ
パレータ13とカソード側セパレータ14との電極膜構
造体12を挟持する面では液状シールS1どうしが密着
してシールし、アノード側セパレータ13の面13b側
では液状シールS1と前記液状シールSとが積層される
カソード側セパレータ14の面14bに密着してシール
するようになっている。
【0020】図3は図1のB−B線に沿う模式的な分解
断面図であり、要部を誇張して示したものである。同図
において固体高分子電解質膜15のはみ出し部15aに
対応する、アノード電極Aのアノード側多孔質導電体1
8の外周端面に、アノード側シール部材20が設けられ
ている。また、上述と同様に固体高分子電解質膜15の
はみ出し部15aに対応するカソード電極Cのカソード
側多孔質導電体19の外周端面に、カソード側シール部
材21が設けられている。上記アノード側シール部材2
0及びカソード側シール部材21はフッ素ゴム材により
金型成形されるもので、アノード側多孔質導電体18及
びカソード側多孔質導電体19とほぼ同一の厚さ寸法に
成型された一般部(凸部以外)31と凸部30を備えて
いる。前記凸部30は断面弧状に形成されたもので、外
周端はなめらかに形成されている。
【0021】前記アノード側シール部材20は、底面
(一方の面)32は固体高分子電解質膜15と密着し、
一般部31の上面(他方の面)31aに連なって前記凸
部30を有するもので、アノード側多孔質導電体18の
外周に隙間なく密着してこれを囲むように額縁状に形成
され、固体高分子電解質膜15の外周端部を覆う位置ま
で形成されている。カソード側シール部材21は、底面
32(一方の面)は固体高分子電解質膜15と密着し、
一般部31の上面(他方の面)31aに連なって前記凸
部30を有するもので、カソード側多孔質導電体19の
外周に隙間なく密着してこれを囲むように額縁状に形成
され、固体高分子電解質膜15の外周端部を覆う位置ま
で形成されている。
【0022】そして、このように構成された、アノード
側多孔質導電体18とアノード側シール部材20とでア
ノード側多孔質導電体・シール構造体が構成され、同様
にカソード側多孔質導電体19とカソード側シール部材
21とでカソード側多孔質導電体・シール構造体が構成
されている。ここで、前述した図1においては、アノー
ド側電極触媒層16及びカソード側電極触媒層17は板
状の部材で示したが、後述するように前記アノード側多
孔質導電体18とカソード側多孔質導電体19との固体
高分子電解質膜15に対向する面に電極ペーストとして
塗布されることにより介装されている。尚、図2に示す
液状シールS1を廃止して、これに替え前記アノード側
シール部材20やカソード側シール部材21を液状シー
ルS1の部分まで延長して一体成形することも可能であ
る。
【0023】また、アノード側セパレータ13の前記ア
ノード側シール部材20の凸部30に対応する位置に凹
部33が設けられ、カソード側セパレータ14の前記カ
ソード側シール部材21の凸部30に対応する位置に凹
部33が設けられ、組み付け時においては図4に示すよ
うに凸部30は凹部33内でつぶれ代CLを十分に確保
した状態で保持される。そして、アノード側多孔質導電
体・シール構造体とカソード側多孔質導電体・シール構
造体の各々の固体高分子電解質膜15側の面に、アノー
ド側電極触媒層16とカソード側電極触媒層17を形成
して、アノード電極Aとカソード電極Cが構成され、こ
れらアノード電極Aとカソード電極Cとで固体高分子電
解質膜15を挟持し電極膜構造体12が構成されてい
る。そして、電極膜構造体12を前記アノード側セパレ
ータ13とカソード側セパレータ14とで挟み込んで、
図2に示す燃料電池が構成されている。ここで、前記ア
ノード側シール部材20の凸部30の中心と、カソード
側シール部材21の凸部30の中心とは略一致してい
る。尚、図5に示すように、前記凸部30を一般部31
の途中に成形してもよい。また、上記凸部30を複数形
成して、シール効果を高めるようにしてもよい。
【0024】次に、図6に基づいて、多孔質導電体・シ
ール構造体の製造方法と、電極膜構造体の製造方法につ
いて説明する。尚、以下の説明において、アノード側多
孔質導電体・シール構造体及びカソード側多孔質導電体
・シール構造体は共に構成が同様であるので、カソード
側多孔質導電体・シール構造体を例にして説明する。
【0025】まず、多孔質導電体・シール構造体の製造
方法に用いられる金型について説明する。図6において
は35は射出成型用の金型を示し、金型35は上型36
と下型37とで構成されている。下型37のキャビティ
形成面38はフラットに形成されカソード側多孔質導電
体・シール構造体の下面(シール部材の底面32を含
む)を形成するものであり、上型36のキャビティ形成
面39はカソード側多孔質導電体19の上面を押圧しカ
ソード側シール部材21の一般部31及び凸部30の上
面を形成するものである。特に、この上型36のキャビ
ティ形成面39のうち、カソード側多孔質導電体19の
上面19a及びカソード側シール部材21の一般部31
の上面31aを成形する部分は基準面40として機能し
ている。つまり、この基準面40によって成形後におい
てカソード側多孔質導電体19の上面19aとカソード
側シール部材21の一般部31の上面31aとがフラッ
トに形成されるため、カソード側シール部材21のつぶ
れ代CL(図4に示す)を全周に亘って一定にすること
ができる。
【0026】次に、多孔質導電体・シール構造体の製造
方法を説明する。まず、下型37のキャビティ形成面3
8上にカソード側多孔質導電体19を載置した状態で、
上型36と下型37とを型閉する。これにより、カソー
ド側多孔質導電体19の固体高分子電解質膜15に接触
する下面(接触部する面)19bとは反対側の上面19
aを上型36の基準面40にセットし、上型36と下型
37とでカソード側多孔質導電体19を挟持すると共に
カソード側多孔質導電体19の周囲にカソード側シール
部材21のキャビティ41を形成する。
【0027】そして、液状のフッ素ゴム材料をランナ4
2からキャビティ41に注入する。ここで、フッ素ゴム
材料としては硬化後の特性が、硬さ70(JIS
A)、引張強さ14.5(MPa)、引裂強さ26(K
N/m)、伸び230(%)、比重1.85のものを使
用することが望ましい。また、成形は、例えば金型温度
150度で60秒保持することにより行われ、成形圧力
は100〜300kgf/cm2で行われる。尚、シー
ル部材に使用されるゴム材料としては液状フッ素ゴム以
外に液状EPDMが使用できる。ここで、液状シリコン
ゴム、液状ニトリルゴムも使用できるが、固体高分子電
解質膜15と密着性の良いフッ素ゴム、EPDMが望ま
しい。
【0028】そして、成形終了後に型開きすれば、カソ
ード側多孔質導電体19の外周にカソード側セパレータ
14に向かって突出する凸部30を有するカソード側シ
ール部材21が一体化されたカソード側多孔質導電体・
シール構造体が得られる。また、上述と同様の手順によ
り、アノード側多孔質導電体・シール構造体を製造す
る。ここで、カソード側多孔質導電体19に一体化され
たカソード側シール部材21は、カソード側多孔質導電
体19にしみ込むように一体化されるため、確実に取り
付けられると共に各多孔質導電体18,19のが外周端
部から反応ガスがリークすることはない。
【0029】次に電極膜構造体12の製造方法について
説明する。前記アノード側多孔質導電体・シール構造体
とカソード側多孔質導電体・シール構造体との各々の下
面であって、アノード側、カソード側多孔質導電体1
8,19の下面(接触する面、多孔質導電体の面)18
b,19b、つまり、固体高分子電解質膜15に接触す
る下面18b,19bに、電極触媒ペースト(後に前記
電極触媒層16,17となる)を塗布して乾燥させ、周
囲にアノード側シール部材20とカソード側シール部材
21とが取り付けられたアノード電極Aとカソード電極
Cを製造する。そして、これら各シール部材20,21
が取り付けられたアノード電極Aとカソード電極Cとで
固体高分子電解質膜15を挟持した状態でホットプレス
を行い電極膜構造体12を得る。
【0030】ここで、上記電極触媒ペーストを塗布する
方法について説明する。電極触媒ペーストは電極触媒
(Pt)及びイオン導電性成分(ナフィオン(登録商
標))を例えば、エチレングリコール等の塗布用有機溶
剤に混合して製造される。この電極触媒ぺーストはアノ
ード側、カソード側多孔質導電体18,19上に印刷に
より塗布される。そして、塗布後の乾燥工程において塗
布用有機溶剤を加熱して除去する必要があるが、加熱す
ることによりイオン導電性成分の含水率が回復不能に低
下すると有効な発電機能が発揮できないため、水蒸気流
により一定の湿潤状態に維持し、電極ペースト中の塗布
用有機溶剤の除去とイオン導電性成分の固定を行う。こ
れによって、図3に示すように電極触媒ペーストをアノ
ード側、カソード側多孔質導電体18,19に塗布する
ことができる。
【0031】上記実施形態によれば、アノード側セパレ
ータ13であってアノード側シール部材20の凸部30
に対応する位置に凹部33が設けられ、カソード側セパ
レータ14であってカソード側シール部材21の凸部3
0に対応する位置に凹部33が設けられたため、アノー
ド側シール部材20の凸部30とカソード側シール部材
21の凸部30は、アノード側セパレータ13の凹部3
3とカソード側セパレータ14の凹部33内で十分に断
面積を確保した状態で弾性変形することができ、したが
って、前記アノード側シール部材20とカソード側シー
ル部材21の各凸部30に十分な弾性変形量を確保し
て、シール性を向上することができる。
【0032】また、アノード電極Aの外周端面に、底面
32は固体高分子電解質膜15と密着し、一般部31の
上面31aに凸部30を有する額縁状のアノード側シー
ル部材20が、アノード電極A外周を囲むように設けら
れ、カソード電極Cの外周端面に、底面32は固体高分
子電解質膜15と密着し、一般部31の上面31aに凸
部30を有する額縁状のカソード側シール部材21が、
カソード電極C外周を囲むように設けられているため、
小さな締め付け荷重で各シール部材20,21を弾性変
形させることができ締め付け機構を小型化できる。そし
て、アノード側シール部材20はアノード電極Aの外周
端面に、カソード側シール部材21はカソード電極Cの
外周端面に設けられ、これらは金型35のキャビティ形
成面38,39により精度良くフラットに成型されてい
るため、アノード側シール部材20及びカソード側シー
ル部材21と固体高分子電解質膜15とを段差なく重ね
ることができ、シール性を向上することができる。特
に、前記アノード電極A(厳密にはアノード側多孔質導
電体18)とアノード側シール部材20、及び、前記カ
ソード電極C(厳密にはカソード側多孔質導電体19)
とカソード側シール部材21とが隙間なく密着され、か
つ、前記アノード側シール部材20とカソード側シール
部材21の一般部31の厚さが、アノード電極Aとカソ
ード電極Cの厚さとほぼ同一であるため、各電極A,C
の外周端部と各シール部材20,21の内周端部とが密
着して固体高分子電解質膜15が単独で露出することが
なく、固体高分子電解質膜15のダメージの防止と、反
応ガスのバイパス防止を図ることができる。
【0033】また、図7に示すように、前記アノード
側、カソード側シール部材20,21の各凸部30の中
心は略一致しているため、固体高分子電解質膜15に作
用する加重の位置も略一致し、したがって、固体高分子
電解質膜15のはみ出し部15aを位置ずれなく挟持す
ることができる。よって、固体高分子電解質膜15及び
電極膜構造体12の周囲にモーメント荷重が作用するこ
とはなく、これらがよれを起こすことはない。
【0034】また、前記アノード側、カソード側多孔質
導電体18,19にアノード側、カソード側シール部材
20,21を型成形により製造するに際して、アノード
側、カソード側多孔質導電体18,19の上面(反対側
の面)18a,19aを上型36の基準面40にセット
し、上型36と下型37とでアノード側、カソード側多
孔質導電体18,19を挟持した状態でキャビティ41
を形成し、ここにフッ素ゴム材料を注入して、アノード
側、カソード側シール部材20,21を一体成形したた
め、アノード側、カソード側多孔質導電体18,19の
厚さ寸法とアノード側、カソード側シール部材20,2
1の凸部30の高さによる製造ばらつきの影響をなくす
ことができる。よって、一定の弾性変形量を確保できる
アノード側、カソード側シール部材20,21の凸部3
0を得ることができる。
【0035】そして、アノード側、カソード側シール部
材20,21の凸部30とは反対側のアノード側、カソ
ード側多孔質導電体18,19の下面18b,19b
に、電極触媒ペーストを塗布し、その後に乾燥させアノ
ード電極Aとカソード電極Cを製造し、これらで固体高
分子電解質膜15を挟持した状態でホットプレスを行
い、両側にアノード電極Aとカソード電極Cとが対設さ
れた電極膜構造体12を製造するため、フィルム状のた
め取り扱いが難しい固体高分子電解質膜単体での直接的
な取り扱い作業を最小限にして生産効率を向上すること
ができ、組立時におけるハンドリング性が向上し、自動
機による組立も可能となる。尚、この発明は上記実施形
態に限られるものではなく、例えば、多孔質導電体とし
て多孔性炭素焼結体を用いることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、アノード側セパレータの前記アノ
ード側シール部材の凸部に対応する位置に凹部が設けら
れ、カソード側セパレータの前記カソード側シール部材
の凸部に対応する位置に凹部が設けられたため、アノー
ド側シール部材の凸部とカソード側シール部材の凸部
は、アノード側セパレータの凹部とカソード側セパレー
タの凹部内で十分に断面積を確保した状態で弾性変形す
ることができ、したがって、前記アノード側シール部材
とカソード側シール部材の各凸部に十分な弾性変形量を
確保して、シール性を向上することができる効果があ
る。
【0037】また、アノード電極の外周端面に、一方の
面は固体高分子電解質膜と密着し、他方の面に凸部を有
する額縁状のアノード側シール部材が、アノード電極外
周を囲むように設けられ、カソード電極の外周端面に、
一方の面は固体高分子電解質膜と密着し、他方の面に凸
部を有する額縁状のカソード側シール部材が、カソード
電極外周を囲むように設けられているため、小さな締め
付け荷重で各シール部材を弾性変形させることができ、
したがって、締め付け機構を小型化できる効果がある。
【0038】そして、アノード側シール部材はアノード
電極の外周端面に、カソード側シール部材はカソード電
極の外周端面に設けられているため、アノード側シール
部材及びカソード側シール部材と固体高分子電解質膜と
を段差なく重ねることができると共に多孔質導電体の端
部からのガスリークがなくなり、したがって、シール性
を向上することができるという効果がある。
【0039】請求項2に記載した発明によれば、請求項
1に記載した発明の効果に加え、各電極の外周端部とシ
ール部材の内周端部とが密着しているため、固体高分子
電解質膜が単独で露出することがなく、固体高分子電解
質膜のダメージの防止と、反応ガスのバイパス防止を図
ることができる効果がある。請求項3に記載した発明に
よれば、請求項1又は請求項2に記載した発明の効果に
加え、電極膜構造体の周囲にモーメント荷重が作用する
のを防止できるため、電極膜構造体がよれを起こすのを
防止できるという効果がある。
【0040】請求項4に記載した発明によれば、多孔質
導電体の厚さ寸法とシール部材の凸部の高さによる製造
ばらつき影響をなくすことができるため、一定の弾性変
形量を確保できるシール部材の凸部を得ることができる
という効果がある。また、各電極の外周端部とシール部
材の内周端部とが隙間なく密着し、電極とシール部材の
厚さをほぼ同一で成型できるため、固体高分子電解質膜
のダメージの防止と、反応ガスのバイパス防止を図るこ
とができる製品を製造することができる。
【0041】請求項5に記載した発明によれば、フィル
ム状のため取り扱いが難しい固体高分子電解質膜単体で
の直接的な取り扱い作業を最小限にして生産性を向上す
ることができるため、組立時におけるハンドリング性が
向上するという効果がある。したがって、自動機による
組立も可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態の分解斜視図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う組立状態の断面図であ
る。
【図3】 図1のB−B線に沿う模式的な断面図であ
る。
【図4】 シール部材の凸部が凹部に係合した状態を示
す図3に対応する要部拡大断面図である。
【図5】 シール部材の他の実施形態を示す要部拡大断
面図である。
【図6】 金型の型閉状態を示す断面図である。
【図7】 シール部材の凸部に力が作用する状態を示す
断面図である。
【図8】 従来技術の断面図である。
【図9】 従来技術の要部断面図である。
【図10】 従来技術の図9の平面図である。
【符号の説明】
12 電極膜構造体 13 アノード側セパレータ 14 カソード側セパレータ 15 固体高分子電解質膜 18 アノード側多孔質導電体 19 カソード側多孔質導電体 18a,19a 上面(反対側の面) 18b,19b 下面(接触する面、多孔質導電体の
面) 20 カソード側シール部材 21 アノード側シール部材 30 凸部 31 一般部(凸部以外) 31a 上面(他方の面) 32 底面(一方の面) 33 凹部 36 上型 37 下型 40 基準面 41 キャビティ A アノード電極 C カソード電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱 雄一郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H018 AA06 AS02 AS03 BB01 BB03 BB08 DD06 EE03 EE05 EE17 5H026 AA06 BB01 BB02 BB04 BB08 CC03 CC08 CX08 EE19 HH03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体高分子電解質膜を挟んで各々多孔質
    導電体を有するアノード電極とカソード電極とを対設し
    た電極膜構造体を、一対のセパレータで挟持して構成さ
    れる燃料電池であって、前記固体高分子電解質膜がアノ
    ード電極とカソード電極の外周端部からはみ出して外部
    に広がるように設けられ、アノード電極の外周端面に、
    一方の面は固体高分子電解質膜と密着し、他方の面に凸
    部を有する額縁状のアノード側シール部材が、アノード
    電極外周を囲むように設けられ、カソード電極の外周端
    面に、一方の面は固体高分子電解質膜と密着し、他方の
    面に凸部を有する額縁状のカソード側シール部材が、カ
    ソード電極外周を囲むように設けられ、アノード側セパ
    レータの前記アノード側シール部材の凸部に対応する位
    置に凹部が設けられ、カソード側セパレータの前記カソ
    ード側シール部材の凸部に対応する位置に凹部が設けら
    れたことを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記アノード電極の外周とアノード側シ
    ール部材、及び、前記カソード電極の外周とカソード側
    シール部材とが隙間なく密着され、かつ、前記アノード
    側シール部材とカソード側シール部材の凸部以外の厚さ
    が、対応するアノード電極とカソード電極の厚さとほぼ
    同一であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電
    池。
  3. 【請求項3】 前記アノード側シール部材の凸部の中心
    と、カソード側シール部材の凸部の中心とが略一致して
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃
    料電池。
  4. 【請求項4】 固体高分子型燃料電池のアノード電極又
    はカソード電極として用いられる多孔質導電体の外周
    に、凸部を有するシール部材を設けた多孔質導電体・シ
    ール構造体の製造方法であって、多孔質導電体の固体高
    分子電解質膜に接触する面とは反対側の面を一方の金型
    の基準面にセットし、一方の型と他方の型とで多孔質導
    電体を挟持すると共に多孔質導電体の周囲にシール部材
    のキャビティを形成し、上記キャビティにシール部材の
    材料を注入して、多孔質導電体の外周にセパレータ側に
    向かって突出する凸部を有するシール部材を一体成形し
    たことを特徴とする多孔質導電体・シール構造体の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 一対の請求項4に記載した多孔質導電体
    ・シール構造体で固体高分子電解質膜を挟持して構成さ
    れる電解質膜構造体の製造方法であって、一方の多孔質
    導電体・シール構造体のシール部材の凸部とは反対側の
    多孔質導電体の面に、電極触媒ペーストを塗布してアノ
    ード電極を製造し、他方の多孔質導電体・シール構造体
    のシール部材の凸部とは反対側の多孔質導電体の面に、
    電極触媒ペーストを塗布してカソード電極を製造し、こ
    れらアノード電極とカソード電極とで固体高分子電解質
    膜を挟持した状態でホットプレスを行うことを特徴とす
    る電極膜構造体の製造方法。
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