JP2013258096A - 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法 - Google Patents

燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013258096A
JP2013258096A JP2012134579A JP2012134579A JP2013258096A JP 2013258096 A JP2013258096 A JP 2013258096A JP 2012134579 A JP2012134579 A JP 2012134579A JP 2012134579 A JP2012134579 A JP 2012134579A JP 2013258096 A JP2013258096 A JP 2013258096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyte membrane
gas diffusion
diffusion layer
electrode
resin frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012134579A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Mitsuda
直樹 満田
Hiroshi Soma
浩 相馬
Yukito Tanaka
之人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012134579A priority Critical patent/JP2013258096A/ja
Publication of JP2013258096A publication Critical patent/JP2013258096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】簡単な工程で、固体高分子電解質膜へのダメージを良好に抑制して組み付けることを可能にする。
【解決手段】樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10の製造方法は、触媒付き電解質膜を形成する工程と、第2ガス拡散層22bよりも平面寸法の大きな接着シートの内周縁部を、前記第2ガス拡散層22bの外周縁部に含浸させて接着シート付き第2ガス拡散層を形成する工程と、樹脂製枠部材24の内周突部24aに、前記接着シート付き第2ガス拡散層、前記触媒付き電解質膜及び第1ガス拡散層20bの順に積層して積層体を得る工程と、前記積層体を一体化させる工程とを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、段差MEAと樹脂製枠部材とを備える燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ触媒層(電極触媒層)とガス拡散層(多孔質カーボン)とからなるアノード電極及びカソード電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、所定の数だけ積層して燃料電池スタックを構成するとともに、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
この種の電解質膜・電極構造体では、一方のガス拡散層が固体高分子電解質膜よりも小さな表面積に設定されるとともに、他方のガス拡散層が前記固体高分子電解質膜と同一の表面積に設定される、所謂、段差型MEAを構成する場合がある。その際、比較的高価な固体高分子電解質膜の使用量を削減させるとともに、薄膜状で強度が低い前記固体高分子電解質膜を保護するために、樹脂製枠部材を組み込んだ枠付きMEAが採用されている。
例えば、特許文献1に開示されている電解質膜−電極接合体が知られている。この電解質膜−電極接合体では、図7に示すように、膜1の一方の側には、アノード触媒層2aとアノードガス拡散層2bとが配置されるとともに、前記膜1の他方の側には、カソード触媒層3aとカソードガス拡散層3bとが配置されて段差MEA4が構成されている。
アノードガス拡散層2bは、カソードガス拡散層3bよりも大きな面積に設定されており、前記カソードガス拡散層3b側の膜1の外周部とガスケット構造体5とは、接着層6を介して接合されている。
特開2007−66766号公報
ところで、上記の特許文献1では、面積の小さなカソードガス拡散層3bの外周角部3be及びガスケット構造体5の内周端角部5aは、膜1上に配置されている。このため、段差MEA4とガスケット構造体5とを、互いに位置決め配置する際、又は、運転時に電解質膜−電極接合体に荷重が付与される際、カソードガス拡散層3bの外周角部3be及びガスケット構造体5の内周端角部5aは、膜1に押し込まれるおそれがある。従って、膜1の厚さが減少する等のダメージが発生してしまい、前記膜1の耐久性が低下するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な工程で、固体高分子電解質膜へのダメージを良好に抑制して組み付けることが可能な燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子電解質膜の一方の面に、第1触媒層及び第1ガス拡散層を有する第1電極が配設され、且つ前記固体高分子電解質膜の他方の面に、第2触媒層及び第2ガス拡散層を有する第2電極が配設されるとともに、前記第1ガス拡散層の平面寸法は、前記第2ガス拡散層の平面寸法よりも大きな寸法に設定される電解質膜・電極構造体と、前記固体高分子電解質膜の外周を周回する枠形状を有しており、段部を介し薄肉状に形成されて前記第2ガス拡散層側に突出する内周突部が設けられる樹脂製枠部材と、を備える燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法に関するものである。
この製造方法は、固体高分子電解質膜の一方の面に第1触媒層を設け、前記固体高分子電解質膜の他方の面に第2触媒層を設けて触媒付き電解質膜を形成する工程と、第2ガス拡散層よりも平面寸法の大きな額縁形状の接着シートを作成し、前記接着シートの内周縁部を前記第2ガス拡散層の外周縁部に含浸させて接着シート付き第2ガス拡散層を形成する工程と、樹脂製枠部材の内周突部に、前記接着シート付き第2ガス拡散層、前記触媒付き電解質膜及び前記第1ガス拡散層の順に積層して積層体を得る工程と、前記積層体をホットプレスにより一体化させて樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を得る工程と、を有している。
本発明によれば、接着シートは、第2ガス拡散層よりも平面寸法が大きく設定されている。従って、接着シートは、樹脂製枠部材と触媒付き電解質膜とを接合する接着剤として使用されるため、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造工程が簡素化されるとともに、組み付け精度が良好に向上する。
しかも、樹脂製枠部材の内周突部の内側角部及び第2ガス拡散層の外周端角部は、直接、固体高分子電解質膜の面に接することがない。これにより、内周突部の内側角部や第2ガス拡散層の外周端角部は、固体高分子電解質膜に押し込まれることがなく、簡単な工程で、固体高分子電解質膜へのダメージを良好に抑制することが可能になる。
本発明の実施形態に係る製造方法により製造される樹脂枠付き電解質膜・電極構造体が組み込まれる固体高分子型燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体のアノード電極側の正面説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を製造する方法の説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を製造する方法の説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を製造する方法の説明図である。 特許文献1に開示された電解質膜−電極接合体の説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る製造方法により製造される樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10は、固体高分子型燃料電池12に組み込まれる。燃料電池12は、矢印A方向(例えば、水平方向)に複数積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックが構成される。
燃料電池12は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10を第1セパレータ14及び第2セパレータ16で挟持する。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成されている。
図2に示すように、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10は、電解質膜・電極構造体10aを備える。電解質膜・電極構造体10aは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜18と、前記固体高分子電解質膜18を挟持するカソード電極(第1電極)20及びアノード電極(第2電極)22とを有する。固体高分子電解質膜18は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質が使用される。
アノード電極22は、固体高分子電解質膜18及びカソード電極20よりも小さな平面寸法(表面積)を有する。なお、カソード電極20は、アノード電極22よりも小さな平面寸法(表面積)を有していてもよい。
カソード電極20は、固体高分子電解質膜18の一方の面18aに配置されるとともに、アノード電極22は、前記固体高分子電解質膜18の他方の面18bに配置される。
カソード電極20は、固体高分子電解質膜18の面18aに接合される第1電極触媒層(第1触媒層)20aと、前記第1電極触媒層20aに積層される第1ガス拡散層20bとを有する。第1電極触媒層20aと第1ガス拡散層20bとは、同一の平面寸法に設定される。
アノード電極22は、固体高分子電解質膜18の面18bに接合される第2電極触媒層(第2触媒層)22aと、前記第2電極触媒層22aに積層される第2ガス拡散層22bとを有する。第2電極触媒層22aと第2ガス拡散層22bとは、同一の平面寸法に設定される。第1電極触媒層20aは、第2電極触媒層22aよりも大きな平面寸法を有しているが、前記第1電極触媒層20aと前記第2電極触媒層22aとは、同一の平面寸法に設定されてもよい。
第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aは、カーボンブラックに白金粒子を担持した触媒粒子を形成し、イオン導伝性バインダーとして高分子電解質を使用し、この高分子電解質の溶液中に前記触媒粒子を均一に混合して作製された触媒ペーストを、固体高分子電解質膜18の両方の面18a、18bに印刷、塗布又は転写することによって構成される。
第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bは、カーボンブラック及びPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子を含む下地層をカーボンペーパに塗布して形成される。下地層は、カーボンペーパと同じ平面寸法に設定されている。なお、下地層は、必要に応じて設ければよい。第1ガス拡散層20bの平面寸法は、第2ガス拡散層22bの平面寸法よりも大きな寸法に設定される。
図1及び図2に示すように、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10は、固体高分子電解質膜18の外周を周回するとともに、アノード電極22及びカソード電極20に接合される樹脂製枠部材24を備える。樹脂製枠部材24は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーンゴム、フッ素ゴム又はEPDM(エチレンプロピレンゴム)等で構成される。
樹脂製枠部材24は、枠形状を有しており、段部を介して薄肉状に形成されてアノード電極22の外周側に突出し、固体高分子電解質膜18の外周縁部18beに当接する内周突部24aを有する。固体高分子電解質膜18の外周縁部18beは、アノード電極22を構成する第2ガス拡散層22bの外周端から外方に延在する。
内周突部24aは、アノード電極22と同一の肉厚L1を有する。固体高分子電解質膜18及びカソード電極20の合計の厚さは、樹脂製枠部材24の段部の厚さ(樹脂製枠部材24全体の厚さから内周突部24aの厚さを引いた寸法)と同一の厚さL2に設定される。
固体高分子電解質膜18の外周縁部18beと樹脂製枠部材24の内周突部24aとの間には、接着層26が設けられる。接着層26は、後述するように、接着シートであるホットメルトシートhsにより構成される。ホットメルトシートhsは、加熱により溶融し、冷却により固化して接着力を得るシート状の接着剤である。
接着層26は、アノード電極22の第2ガス拡散層22bの外周端縁部と重なり部位(積層方向に互いに重なり合う部位)26aを有するとともに、前記重なり部位26aは、前記第2ガス拡散層22bと第2電極触媒層22aとの間に設けられる。図3に示すように、接着層26は、内周突部24aの形状に倣って額縁形状を有する。
図1に示すように、燃料電池12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第2セパレータ16の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。
第1セパレータ14の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通する燃料ガス流路38が形成される。第1セパレータ14の面14bと第2セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路40が形成される。
図1及び図2に示すように、第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端部を周回して、第1シール部材42が一体化される。第2セパレータ16の面16a、16bには、この第2セパレータ16の外周端部を周回して、第2シール部材44が一体化される。
図2に示すように、第1シール部材42は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10を構成する樹脂製枠部材24の内周突部24aに当接する第1凸状シール42aと、第2セパレータ16の第2シール部材44に当接する第2凸状シール42bとを有する。第2シール部材44は、第2凸状シール42bに当接する面が平面を有する平面シールを構成する。なお、第2凸状シール42bに代えて、第2シール部材44に凸状シール(図示せず)を設けてもよい。
第1シール部材42及び第2シール部材44には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図1に示すように、第1セパレータ14には、燃料ガス入口連通孔34aを燃料ガス流路38に連通する供給孔部46と、前記燃料ガス流路38を燃料ガス出口連通孔34bに連通する排出孔部48とが形成される。
次いで、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10を製造する製造方法について、以下に説明する。
先ず、段差MEAである電解質膜・電極構造体10aが作製される。具体的には、触媒と溶媒との混合物にイオン交換成分を投入し、均一に混合した電極インクを、PETフィルムからなるPETシートにスクリーン印刷により塗工した電極シートを形成し、一対の前記電極シート間に固体高分子電解質膜18を挟持してホットプレスを行う。
その後、PETシートを剥がすことにより、図4に示すように、固体高分子電解質膜18の面18a及び面18bには、第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aが形成される。これにより、触媒付き電解質膜(CCM)50が形成される。
また、第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bの製造工程では、前記第1ガス拡散層20bに対応する大サイズのカーボンペーパ(以下、大CPともいう)と、前記第2ガス拡散層22bに対応する小サイズのカーボンペーパ(以下、小CPともいう)とが作製される。
一方、図5に示すように、ホットメルトシートhsが、接着層26の形状に対応して枠状に形成される。このホットメルトシートhsは、外周寸法が第2ガス拡散層22bの外周寸法よりも大きな寸法を有し、且つ、内周寸法が前記第2ガス拡散層22bの外周端角部22beと重なり部を有する程度に設定される。
次に、小CPにホットメルトシートhsが配置された状態で、ホットプレスされる。このため、小CPの外周縁部にホットメルトシートhsの内周縁部が含浸されて、ホットメルトシートhs付き小CPが作製される。
さらに、カーボンブラック及びPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子を含む混合物をエチレングリコールに均一に分散させたスラリーが形成される。このスラリーは、大CP及びホットメルトシートhs付き小CPの電極触媒層側に塗布して乾燥されることにより、前記大CPと下地層とからなる第1ガス拡散層20b及び前記ホットメルトシートhs付き小CPと下地層とからなる接着シート付き第2ガス拡散層22bsが作製される(図5参照)。
さらにまた、樹脂製枠部材24は、金型(図示せず)を用いて射出成形することにより、予め成形される。図6に示すように、樹脂製枠部材24の内周突部24a上には、ホットメルトシートhsを反対側にした接着シート付き第2ガス拡散層22bs、触媒付き電解質膜50及び第1ガス拡散層20bの順に積層して積層体52が得られる。
さらに、積層体52にホットプレスを行うことにより、ホットメルトシートhsが溶融して接着層26が形成され、前記積層体52が一体化して樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10が得られる。
この場合、本実施形態では、ホットメルトシートhsは、第2ガス拡散層22bよりも平面寸法が大きく設定されている。従って、ホットメルトシートhsは、樹脂製枠部材24と触媒付き電解質膜50とを接合する接着剤(接着層26)として使用されている。これにより、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10の製造工程が簡素化されるとともに、組み付け精度が良好に向上するという効果が得られる。
しかも、図2に示すように、樹脂製枠部材24の内周突部24aの内側角部24ae及び第2ガス拡散層22bの外周端角部22beは、直接、固体高分子電解質膜18の面18a、18bに接することがない。このため、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10を組み付ける際や燃料電池12の運転時に荷重が付与される際に、内周突部24aの内側角部24aeや第2ガス拡散層22bの外周端角部22beは、固体高分子電解質膜18に押し込まれることがない。
従って、本実施形態では、接着層26を用いるだけでよく、簡単な工程で、固体高分子電解質膜18へのダメージを良好に抑制することが可能になるという効果が得られる。
このように構成される燃料電池12の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ16の酸化剤ガス流路36に導入され、矢印B方向に移動して電解質膜・電極構造体10aのカソード電極20に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから供給孔部46を通って第1セパレータ14の燃料ガス流路38に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路38に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体10aのアノード電極22に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体10aでは、カソード電極20に供給される酸化剤ガスと、アノード電極22に供給される燃料ガスとが、第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22a内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード電極20に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極22に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部48を通り燃料ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間の冷却媒体流路40に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体10aを冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
10…樹脂枠付き電解質膜・電極構造体 10a…電解質膜・電極構造体
12…燃料電池 14、16…セパレータ
18…固体高分子電解質膜 20…カソード電極
20a、22a…電極触媒層 20b、22b…ガス拡散層
22…アノード電極 22be…外周端角部
24…樹脂製枠部材 24a…内周突部
24ae…内側角部 26…接着層
30a…酸化剤ガス入口連通孔 30b…酸化剤ガス出口連通孔
32a…冷却媒体入口連通孔 32b…冷却媒体出口連通孔
34a…燃料ガス入口連通孔 34b…燃料ガス出口連通孔
36…酸化剤ガス流路 38…燃料ガス流路
40…冷却媒体流路 42、44…シール部材
50…触媒付き電解質膜 52…積層体

Claims (1)

  1. 固体高分子電解質膜の一方の面に、第1触媒層及び第1ガス拡散層を有する第1電極が配設され、且つ前記固体高分子電解質膜の他方の面に、第2触媒層及び第2ガス拡散層を有する第2電極が配設されるとともに、前記第1ガス拡散層の平面寸法は、前記第2ガス拡散層の平面寸法よりも大きな寸法に設定される電解質膜・電極構造体と、
    前記固体高分子電解質膜の外周を周回する枠形状を有しており、段部を介し薄肉状に形成されて前記第2ガス拡散層側に突出する内周突部が設けられる樹脂製枠部材と、
    を備える燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法であって、
    前記固体高分子電解質膜の一方の面に前記第1触媒層を設け、前記固体高分子電解質膜の他方の面に前記第2触媒層を設けて触媒付き電解質膜を形成する工程と、
    前記第2ガス拡散層よりも平面寸法の大きな額縁形状の接着シートを作成し、前記接着シートの内周縁部を前記第2ガス拡散層の外周縁部に含浸させて接着シート付き第2ガス拡散層を形成する工程と、
    前記樹脂製枠部材の前記内周突部に、前記接着シート付き第2ガス拡散層、前記触媒付き電解質膜及び前記第1ガス拡散層の順に積層して積層体を得る工程と、
    前記積層体をホットプレスにより一体化させて樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を得る工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法。
JP2012134579A 2012-06-14 2012-06-14 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法 Pending JP2013258096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134579A JP2013258096A (ja) 2012-06-14 2012-06-14 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134579A JP2013258096A (ja) 2012-06-14 2012-06-14 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013258096A true JP2013258096A (ja) 2013-12-26

Family

ID=49954354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012134579A Pending JP2013258096A (ja) 2012-06-14 2012-06-14 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013258096A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016012444A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 本田技研工業株式会社 燃料電池及びその製造方法
JP2016012435A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 本田技研工業株式会社 燃料電池の製造方法
JP2017068956A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 本田技研工業株式会社 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体
US10581091B2 (en) 2013-12-26 2020-03-03 Honda Motor Co., Ltd. Resin-framed membrane electrode assembly

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10581091B2 (en) 2013-12-26 2020-03-03 Honda Motor Co., Ltd. Resin-framed membrane electrode assembly
JP2016012444A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 本田技研工業株式会社 燃料電池及びその製造方法
JP2016012435A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 本田技研工業株式会社 燃料電池の製造方法
JP2017068956A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 本田技研工業株式会社 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10476086B2 (en) Resin-framed stepped membrane electrode assembly for fuel cell
JP5855540B2 (ja) 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体
JP5638508B2 (ja) 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法
JP5681792B2 (ja) 燃料電池用電解質膜・電極構造体及びその製造方法
JP5855442B2 (ja) 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法
JP5683433B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2014029834A (ja) 燃料電池用電解質膜・電極構造体
US20140234749A1 (en) Electrolyte membrane-electrode structure with resin frame for fuel cells
JP6104152B2 (ja) 樹脂枠付き膜電極構造体
JP2014137936A (ja) 樹脂枠付き電解質膜・電極構造体
JP2019153585A (ja) 枠付き電解質膜・電極構造体及びその製造方法並びに燃料電池
JP5778044B2 (ja) 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体
JP6709053B2 (ja) 樹脂枠付き段差meaの製造方法及び製造装置
JP5912942B2 (ja) 樹脂枠付き電解質膜・電極構造体及び燃料電池
US10559835B2 (en) Resin-framed membrane-electrode assembly for fuel cell
JP2013239316A (ja) 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法
JP2013033650A (ja) 固体電解質型燃料電池用電解質膜・電極構造体
JP2013258096A (ja) 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法
US10243221B2 (en) Resin-framed membrane-electrode assembly for fuel cell and method for manufacturing the same
JP6144650B2 (ja) 燃料電池の製造方法
JP2014026799A (ja) 燃料電池用電解質膜・電極構造体
JP2013157093A (ja) 燃料電池
JP2013258097A (ja) 電解質膜・電極構造体及びその製造方法
JP5756388B2 (ja) 燃料電池
JP6126049B2 (ja) 燃料電池の製造方法