JP2013239316A - 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法 - Google Patents

燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法 Download PDF

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Hiroshi Soma
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Yusuke Okabe
祐介 岡部
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Abstract

【課題】簡単な工程で、樹脂製枠部材に熱変形が発生することを可及的に抑制することができるとともに、接着剤を確実に硬化させることを可能にする電解質膜・電極構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10の製造方法では、樹脂製枠部材24の内周突部24aには、接着層を構成する接着剤26aが塗布される。そして、接着剤26aには、固体高分子電解質膜18の外周縁部18beが重ね合わされている。この状態で、ヒートシンク50を介して樹脂製枠部材24の他方の面側を冷却しながら、加熱部材54を介して固体高分子電解質膜18側から接着剤26aを加熱している。
【選択図】図5

Description

本発明は、電解質膜・電極構造体と樹脂製枠部材とを備える燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ触媒層(電極触媒層)とガス拡散層(多孔質カーボン)とからなるアノード電極及びカソード電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、所定の数だけ積層して燃料電池スタックを構成するとともに、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
この種の電解質膜・電極構造体では、少なくとも一方のガス拡散層が固体高分子電解質膜よりも小さな表面積に設定される場合がある。その際、比較的高価な固体高分子電解質膜の使用量を削減させるとともに、薄膜状で強度が低い前記固体高分子電解質膜を保護するために、樹脂製枠部材を組み込んだ枠付きMEAが採用されている。
例えば、特許文献1に開示されている電解質膜−電極接合体及びその製造方法が知られている。この電解質膜−電極接合体は、図9に示すように、電解質膜1の両側にアノード電極2及びカソード電極3が配置されている。
電解質膜1上のアノード電極2の周囲には、アノード側接着剤層4aが配置されるとともに、前記アノード側接着剤層4aと接してアノード側ガスケット層4bが配置されている。電解質膜1上のカソード電極3の周囲には、カソード側接着剤層5aが配置されるとともに、前記カソード側接着剤層5aと接してカソード側ガスケット層5bが配置されている。
そこで、電解質膜1上に、アノード側接着剤層4a及びカソード側接着剤層5aが塗布された後、ガス不透過材料であるアノード側ガスケット層4b及びカソード側ガスケット層5bが塗布されて塗布部材が形成されている。次いで、この塗布部材に加熱処理が施されることにより、硬化されている。
特開2007−66769号公報
ところで、上記の特許文献1では、塗布部材に加熱処理が施される際、アノード側ガスケット層4b及びカソード側ガスケット層5b自体が加熱膨張されている。このため、アノード側接着剤層4a及びカソード側接着剤層5aは、アノード側ガスケット層4b及びカソード側ガスケット層5bが熱膨張により平面方向に引張された状態で、硬化している。
従って、加熱処理後に、電解質膜−電極接合体が取り出された際、アノード側ガスケット層4b及びカソード側ガスケット層5bが熱収縮する一方、アノード側接着剤層4a及びカソード側接着剤層5aが硬化して形成を維持している。これにより、特に枠形状を有するアノード側ガスケット層4b及びカソード側ガスケット層5bでは、熱収縮分が電解質膜−電極接合体の反り等の熱変形となって顕在化するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な工程で、樹脂製枠部材に熱変形が発生することを可及的に抑制することができるとともに、接着剤を確実に硬化させることが可能な燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子電解質膜の両面に触媒層及びガス拡散層を有する電極が配設される電解質膜・電極構造体と、前記固体高分子電解質膜の外周を周回して一体化される樹脂製枠部材とを備える燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法に関するものである。
この製造方法は、樹脂製枠部材の一方の面側に、接着剤を設ける工程と、前記接着剤に固体高分子電解質膜の外周面を重ね合わせる工程と、前記樹脂製枠部材の他方の面側を冷却しながら、前記固体高分子電解質膜側から前記接着剤を加熱する工程とを有している。
また、この製造方法では、樹脂製枠部材の他方の面は、一定温度に維持されるヒートシンクに配置されることが好ましい。
さらに、この製造方法では、固体高分子電解質膜の少なくとも一方の面に、電極を設ける工程と、前記固体高分子電解質膜の他方の面を接着剤に重ね合わせた状態で、前記固体高分子電解質膜の一方の面に設けられた前記電極を加熱し、前記接着剤に熱を付与する工程とを有することが好ましい。
さらにまた、この製造方法では、固体高分子電解質膜の一方の面に、電極を設ける工程と、前記固体高分子電解質膜の一方の面を接着剤に重ね合わせた状態で、前記固体高分子電解質膜の他方の面を加熱し、前記接着剤に熱を付与する工程と、前記固体高分子電解質膜の他方の面に、前記電極を設ける工程とを有することが好ましい。
また、この製造方法では、固体高分子電解質膜の一方の面を接着剤に重ね合わせた状態で、前記固体高分子電解質膜の他方の面を加熱し、前記接着剤に熱を付与する工程と、前記固体高分子電解質膜の一方の面及び他方の面に、それぞれ電極を設ける工程とを有することが好ましい。
本発明によれば、樹脂製枠部材に熱が付与されることを良好に抑制する一方、接着剤には、固体高分子電解質膜側から確実に熱を付与することができる。このため、簡単な工程で、樹脂製枠部材に熱変形が発生することを可及的に抑制することができるとともに、接着剤を確実に硬化させることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る製造方法により製造される樹脂枠付き電解質膜・電極構造体が組み込まれる固体高分子型燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体のカソード電極側の正面説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を製造する方法の説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を製造する方法の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造方法の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る製造方法の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る製造方法の説明図である。 特許文献1に開示された電解質膜−電極接合体の断面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る製造方法により製造される樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10は、固体高分子型燃料電池12に組み込まれる。燃料電池12は、矢印A方向に複数積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックが構成される。
燃料電池12は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10を第1セパレータ14及び第2セパレータ16で挟持する。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板や、カーボン部材等で構成されている。
図2に示すように、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10は、電解質膜・電極構造体10aを備える。電解質膜・電極構造体10aは、例えば、フッ素系又は炭化水素系の固体高分子電解質膜18と、前記固体高分子電解質膜18を挟持するカソード電極20及びアノード電極22とを有する。
アノード電極22は、固体高分子電解質膜18及びカソード電極20よりも小さな表面積を有する。なお、カソード電極20は、アノード電極22よりも小さな表面積を有していてもよい。
カソード電極20は、固体高分子電解質膜18の一方の面18aに配置されるとともに、アノード電極22は、前記固体高分子電解質膜18の他方の面18bに配置される。
カソード電極20は、固体高分子電解質膜18の面18aに接合される第1電極触媒層20aと、前記第1電極触媒層20aに積層される第1ガス拡散層20bとを有する。第1電極触媒層20aと第1ガス拡散層20bとは、同一の表面寸法に設定される。
アノード電極22は、固体高分子電解質膜18の面18bに接合される第2電極触媒層22aと、前記第2電極触媒層22aに積層される第2ガス拡散層22bとを有する。第2電極触媒層22aと第2ガス拡散層22bとは、同一の表面寸法に設定される。第1電極触媒層20aは、第2電極触媒層22aよりも大きな表面積を有しているが、前記第1電極触媒層20aと前記第2電極触媒層22aとは、同一の表面積に設定されてもよい。
第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aは、カーボンブラックに白金粒子を担持した触媒粒子を形成し、イオン導伝性バインダーとして高分子電解質を使用し、この高分子電解質の溶液中に前記触媒粒子を均一に混合して作製された触媒ペーストを、固体高分子電解質膜18の両方の面18a、18bに印刷、塗布又は転写することによって構成される。
第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bは、カーボンブラック及びPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子を含む下地層をカーボンペーパに塗布して形成される。下地層は、カーボンペーパと同じ表面寸法に設定されている。なお、下地層は、必要に応じて設ければよい。第1ガス拡散層20bの平面寸法は、第2ガス拡散層22bの平面寸法よりも大きな寸法に設定される。
図1及び図2に示すように、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10は、固体高分子電解質膜18の外周を周回するとともに、アノード電極22及びカソード電極20に接合される樹脂製枠部材24を備える。
樹脂製枠部材24は、例えば、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PFA(テトラフルオロエチレン・ パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のスーパーエンプラ、若しくは2種類以上のポリマーアロイや、PP(ポリプロピレン)等の汎用エンプラ、若しくは2種類以上のポリマーアロイ等で構成される。
樹脂製枠部材24は、アノード電極22の外周側に突出して固体高分子電解質膜18の外周縁部18beに当接する薄肉状の内周突部24aを有する。内周突部24aは、アノード電極22と同一の肉厚、より好ましくは、前記アノード電極22よりも寸法Sだけ厚い肉厚に設定される。
樹脂製枠部材24の内周突部24aと固体高分子電解質膜18の外周縁部18beとは、接着層26により接着される。接着層26は、例えば、液状フッ素エラストマー等の熱硬化性の接着剤26aが使用される。接着剤26aの溶融温度は、例えば、120℃〜140℃であるが、前記接着剤26aの種類により変動する。図3に示すように、接着層26は、固体高分子電解質膜18の外周縁部18beの全周に亘って額縁状に形成される。
図1に示すように、燃料電池12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第2セパレータ16の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。
第1セパレータ14の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通する燃料ガス流路38が形成される。第1セパレータ14の面14bと第2セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路40が形成される。
図1及び図2に示すように、第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端部を周回して、第1シール部材42が一体化される。第2セパレータ16の面16a、16bには、この第2セパレータ16の外周端部を周回して、第2シール部材44が一体化される。
図2に示すように、第1シール部材42は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10を構成する樹脂製枠部材24の内周突部24aに当接する第1凸状シール42aと、第2セパレータ16の第2シール部材44に当接する第2凸状シール42bとを有する。第2シール部材44は、第2凸状シール42bに当接する面が平面を有する平面シールを構成する。なお、第2凸状シール42bに代えて、第2シール部材44に凸状シール(図示せず)を設けてもよい。
第1及び第2シール部材42、44には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図1に示すように、第1セパレータ14には、燃料ガス入口連通孔34aを燃料ガス流路38に連通する供給孔部46と、前記燃料ガス流路38を燃料ガス出口連通孔34bに連通する排出孔部48とが形成される。
次いで、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10を製造する第1の実施形態に係る製造方法について、以下に説明する。
先ず、図4に示すように、段差MEAである電解質膜・電極構造体10aが作製される。具体的には、触媒と溶媒との混合物にバインダー溶液を投入し、所定のインク粘度まで混合した電極インクを、PETフィルムからなるPETシートにスクリーン印刷により塗工した電極シートを形成し、前記電極シート間に固体高分子電解質膜18を挟持してホットプレスを行う。その後、PETシートを剥がすことにより、固体高分子電解質膜18の面18a及び面18bには、第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aが形成される。
さらに、第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bの製造工程では、カーボンブラック及びPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子を含む混合物をエチレングリコールに均一に分散させたスラリーが形成される。このスラリーは、カーボンペーパに塗布して乾燥されることにより、前記カーボンペーパと下地層とからなる第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bが作製される。
そこで、固体高分子電解質膜18の面18a側に、すなわち、第1電極触媒層20aに第1ガス拡散層20bが配置されるとともに、前記固体高分子電解質膜18の面18bに、すなわち、第2電極触媒層22aに第2ガス拡散層22bが配置される。これらが一体に積層されてホットプレス処理されることにより、電解質膜・電極構造体10aが作製される。
一方、樹脂製枠部材24は、金型(図示せず)を用いて射出成形することにより、予め成形される。樹脂製枠部材24は、薄肉形状の内周突部24aを有する。樹脂製枠部材24は、ヒートシンク50の載置面50aに載置されるとともに、前記載置面50aは、平坦状に形成される。ヒートシンク50には、冷却媒体供給管52aと冷却媒体排出管52bとが接続されており、前記ヒートシンク50の内部に冷却媒体(例えば、冷却風や冷却水)が供給され、例えば、室温以下の温度に維持される。
次に、樹脂製枠部材24の内周突部24aには、接着層26を構成する接着剤26aが塗布された後、電解質膜・電極構造体10aが前記樹脂製枠部材24に載置される。電解質膜・電極構造体10aは、固体高分子電解質膜18の外周縁部18beを、接着剤26aに重ね合わせるとともに、アノード電極22が内周突部24aの内部に配置される。
この状態で、図5に示すように、加熱部材54が電解質膜・電極構造体10aに押圧される。具体的には、加熱部材54は、所定の加熱温度に加熱されるとともに、接着剤26aの形状に対応する加熱面54aを有する。
従って、加熱面54aは、電解質膜・電極構造体10aのカソード電極20を構成する第1ガス拡散層20bを加熱押圧し、前記カソード電極20及び固体高分子電解質膜18から接着剤26aに熱を付与している。これにより、電解質膜・電極構造体10aは、固体高分子電解質膜18の外周縁部18beが、樹脂製枠部材24の内周突部24aに接着層26を介して接着される。この結果、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10が製造される。
樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10は、図2に示すように、第1セパレータ14及び第2セパレータ16により挟持される。第1セパレータ14は、樹脂製枠部材24の内周突部24aに当接し、第2セパレータ16と共に樹脂枠付き電解質膜・電極構造体10に荷重を付与する。さらに、燃料電池12は、所定数だけ積層されて燃料電池スタックが構成されるとともに、図示しないエンドプレート間に締め付け荷重が付与される。
このように構成される燃料電池12の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ16の酸化剤ガス流路36に導入され、矢印B方向に移動して電解質膜・電極構造体10aのカソード電極20に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから供給孔部46を通って第1セパレータ14の燃料ガス流路38に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路38に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体10aのアノード電極22に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体10aでは、カソード電極20に供給される酸化剤ガスと、アノード電極22に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード電極20に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極22に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部48を通り燃料ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間の冷却媒体流路40に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体10aを冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図5に示すように、樹脂製枠部材24の一方の面(内周突部24aの内面)側に、接着剤26aが設けられるとともに、前記接着剤26aに固体高分子電解質膜18の外周縁部(外周面)18beが重ね合わされている。この状態で、ヒートシンク50を介して樹脂製枠部材24の他方の面(一方の面とは反対の面)側を冷却しながら、固体高分子電解質膜18側から接着剤26aを加熱している。
このため、加熱部材54からの熱は、カソード電極20及び固体高分子電解質膜18を介して接着剤26aのみに伝えられている。従って、樹脂製枠部材24に熱が付与されることを良好に抑制する一方、接着剤26aには、固体高分子電解質膜18側から確実に熱を付与することができる。これにより、簡単な工程で、樹脂製枠部材24に熱変形が発生することを可及的に抑制することができるとともに、接着剤26aを確実に硬化させることが可能になるという効果が得られる。
さらに、樹脂製枠部材24の内周突部24aは、アノード電極22よりも寸法Sだけ厚い肉厚に設置されている。このため、図5に示すように、アノード電極22の第2ガス拡散層22bは、ヒートシンク50の載置面50aに接触することがない。従って、電解質膜・電極構造体10aからヒートシンク50に放熱されることがなく、接着剤26aに確実且つ効率的に熱を供給することができ、前記接着剤26aを良好に溶融させて所望の接着層26を形成することが可能になる。
なお、アノード電極22は、樹脂製枠部材24の内周突部24aよりも厚い肉厚に設置されている際には、ヒートシンク50の載置面50aに凹部を形成することにより、前記アノード電極22と前記載置面50aとが接触することを阻止することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る製造方法の説明図である。
第2の実施形態では、固体高分子電解質膜18の面(一方の面)18bに、第2電極触媒層22aが形成された後、前記第2電極触媒層22a上に第2ガス拡散層22bが形成される。このため、固体高分子電解質膜18には、アノード電極22が設けられる。
アノード電極22のみが設けられた固体高分子電解質膜18は、面18bが樹脂製枠部材24に載置されるとともに、加熱部材54は、前記固体高分子電解質膜18を直接、加熱押圧する。従って、加熱面54aから固体高分子電解質膜18を介して内周突部24aに塗布された接着剤26aに熱が伝達され、前記固体高分子電解質膜18は、接着層26を介して樹脂製枠部材24に接着される。次いで、固体高分子電解質膜18の面(他方の面)18aには、カソード電極20が設けられる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る製造方法の説明図である。
第3の実施形態では、固体高分子電解質膜18が樹脂製枠部材24に載置される。そして、加熱部材54は、固体高分子電解質膜18を、直接、加熱押圧している。このため、加熱面54aから固体高分子電解質膜18を介して、内周突部24aに塗布された接着剤26aに熱が伝達される。これにより、固体高分子電解質膜18は、接着層26を介して樹脂製枠部材24に接着される。
次に、固体高分子電解質膜18の面18a、18bに、第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aが形成される。さらに、第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22a上には、第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bが形成される。従って、固体高分子電解質膜18には、カソード電極20及びアノード電極22が設けられる。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る製造方法の説明図である。
第4の実施形態では、固体高分子電解質膜18の面(一方の面)18aに、第1電極触媒層20aが形成された後、前記第1電極触媒層20a上に第1ガス拡散層20bが形成される。このため、固体高分子電解質膜18には、カソード電極20が設けられる。
カソード電極20のみが設けられた固体高分子電解質膜18は、面(他方の面)18bが樹脂製枠部材24に載置されるとともに、加熱部材54が前記固体高分子電解質膜18を直接、加熱押圧する。従って、加熱面54aから固体高分子電解質膜18を介して、内周突部24aに塗布された接着剤26aに熱が伝達され、前記固体高分子電解質膜18は、接着層26を介して樹脂製枠部材24に接着される。次いで、固体高分子電解質膜18の面18bには、アノード電極22が設けられる。
このように、第2の実施形態〜第4の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10…樹脂枠付き電解質膜・電極構造体 10a…電解質膜・電極構造体
12…燃料電池 14、16…セパレータ
18…固体高分子電解質膜 18a、18b…面
18be…外周縁部 20…カソード電極
20a、22a…電極触媒層 20b、22b…ガス拡散層
22…アノード電極 24…樹脂製枠部材
24a…内周突部 26…接着層
26a…接着剤 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…冷却媒体入口連通孔
32b…冷却媒体出口連通孔 34a…燃料ガス入口連通孔
34b…燃料ガス出口連通孔 36…酸化剤ガス流路
38…燃料ガス流路 40…冷却媒体流路
42、44…シール部材

Claims (5)

  1. 固体高分子電解質膜の両面に触媒層及びガス拡散層を有する電極が配設される電解質膜・電極構造体と、前記固体高分子電解質膜の外周を周回して一体化される樹脂製枠部材とを備える燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法であって、
    前記樹脂製枠部材の一方の面側に、接着剤を設ける工程と、
    前記接着剤に前記固体高分子電解質膜の外周面を重ね合わせる工程と、
    前記樹脂製枠部材の他方の面側を冷却しながら、前記固体高分子電解質膜側から前記接着剤を加熱する工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法において、前記樹脂製枠部材の他方の面は、一定温度に維持されるヒートシンクに配置されることを特徴とする燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の製造方法において、前記固体高分子電解質膜の少なくとも一方の面に、前記電極を設ける工程と、
    前記固体高分子電解質膜の他方の面を前記接着剤に重ね合わせた状態で、前記固体高分子電解質膜の一方の面に設けられた前記電極を加熱し、前記接着剤に熱を付与する工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法。
  4. 請求項1又は2記載の製造方法において、前記固体高分子電解質膜の一方の面に、前記電極を設ける工程と、
    前記固体高分子電解質膜の一方の面を前記接着剤に重ね合わせた状態で、前記固体高分子電解質膜の他方の面を加熱し、前記接着剤に熱を付与する工程と、
    前記固体高分子電解質膜の他方の面に、前記電極を設ける工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法。
  5. 請求項1又は2記載の製造方法において、前記固体高分子電解質膜の一方の面を前記接着剤に重ね合わせた状態で、前記固体高分子電解質膜の他方の面を加熱し、前記接着剤に熱を付与する工程と、
    前記固体高分子電解質膜の一方の面及び他方の面に、それぞれ前記電極を設ける工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法。
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