JP2009197041A - 表示装置組み立て用粘着テープ及びこれを用いた表示モジュールユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、表示モジュールユニットの薄型化を図ることができる表示装置組み立て用粘着テープを提供する。
【解決手段】 本発明の表示装置組み立て用粘着テープAは、テープ基材A1の少なくとも一面に粘着剤層5、5が積層一体化されてなり、上記テープ基材A1は、厚みが10μm以下の基材フィルム1の一面に、ゴム化合物を含有する中間層2を介して遮光層3が積層一体化されていることを特徴とするので、基材フィルム1にコロナ放電処理などの表面処理を施すことなく遮光層3を中間層2を介して強固に積層一体化することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示装置組み立て用粘着テープ及びこれを用いた表示モジュールユニットに関する。
近年、液晶表示装置は、携帯電話や電子手帳などの電子機器の表示装置として多く用いられている。このような小型電子機器に用いられる液晶表示装置としては、サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置が採用されている。
上記サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置は、一般的に、反射シート、導光板、拡散シート、プリズムシートなどの光学フィルムが積層状態とされた上で合成樹脂製のバックライト筐体内に配設され、この積層状の光学フィルム上に表示装置組み立て用粘着テープを介して液晶表示パネルが積層一体化されていると共に、導光板の側方にランプリフレクタが設けられてLED(Light Emitting Diode)などの光源が配設されている。
そして、表示装置組み立て用粘着テープは、液晶表示パネルの外周部に光が進入することによる液晶表示面の見栄えの低下防止のための遮光性と、光源からの光を反射して液晶表示パネルに光を効率よく誘導するための光反射性の双方を有している必要がある。
このような表示装置組み立て用粘着テープとしては、特許文献1に、(a)LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体の間に貼着して使用される光反射性と遮光性とを併有する粘着テープであって、(b)光反射層と遮光層を積層して成る支持体と、前記支持体の少なくとも片方の面に設けた粘着剤層とを有し、(c)前記光反射層が10〜30μmの膜厚と10.0N/10mm以上の引張強度とを有する白色着色剤が混練された二軸延伸白色樹脂フィルムで構成され、総厚さが20〜100μmである粘着テープが開示されている。
一方、近年、携帯電話をはじめとした小型電子機器の薄型化が進んでおり、液晶表示モジュールユニットを薄型化する必要があり、この液晶表示モジュールユニットを構成している表示装置組み立て用粘着テープの薄型化が要望されており、1μmでも薄く且つ従来品通りの反射性能及び遮光性能を有する表示装置組み立て用粘着テープが要望されている。
表示装置組み立て用粘着テープを薄くする方法としては、テープ基材又は粘着剤層の何れか一方或いは双方を薄くすることが考えられるが、光反射性や遮光性を犠牲にせずに薄くすることは困難であった。
又、テープ基材の基材フィルムの表面に別の層を積層一体化するにあたって、基材フィルムの表面にコロナ放電処理を施すことが行われている。しかしながら、基材フィルムの厚みが15μm程度以上であれば、コロナ放電処理を施し易いものの、基材フィルムの厚みが薄くなると、コロナ放電処理によって基材フィルムに傷が付き、ひどい場合には孔が開いてしまうことがあり、これらが原因となって、基材フィルムと他の層との密着性が低下してしまうといった問題点を有していた。
特許第3902162号公報
本発明は、表示モジュールユニットの薄型化を図ることができる表示装置組み立て用粘着テープ及びこの表示装置組み立て用粘着テープを用いた表示モジュールユニットを提供する。
本発明の表示装置組み立て用粘着テープは、テープ基材の少なくとも一面に粘着剤層が積層一体化されてなり、上記テープ基材は、厚みが10μm以下の基材フィルムの一面に、ゴム化合物を含有する中間層を介して遮光層が積層一体化されていることを特徴とする。
そして、本発明の表示モジュールユニットは、枠状のバックライト筐体の内周面にパネル配設用段部が形成され、このパネル配設用段部上に表示パネルが配設されていると共に、上記バックライト筐体内に複数枚の光学フィルムが積層状態にて配設されており、この表示パネルと該表示パネルに対向する光学フィルムとが上記パネル配設用段部上に配設された表示装置組み立て用粘着テープによって一体化されてなる表示モジュールユニットであって、上記表示装置組み立て用粘着テープは、テープ基材の少なくとも一面に粘着剤層が積層一体化されてなり、上記テープ基材は、厚みが10μm以下の基材フィルムの一面に、ゴム化合物を含有する中間層を介して遮光層が積層一体化されていることを特徴とする。
本発明の表示装置組み立て用粘着テープは、テープ基材の少なくとも一面に粘着剤層が積層一体化されてなり、上記テープ基材は、厚みが10μm以下の基材フィルムの一面に、ゴム化合物を含有する中間層を介して遮光層が積層一体化されていることを特徴とするので、基材フィルムにコロナ放電処理などの表面処理を施すことなく遮光層を中間層を介して強固に積層一体化することができる。
従って、基材フィルムを可能な限り薄くすることができ、表示装置組み立て用粘着テープ全体の厚みを薄くすることができる。
更に、基材フィルムの一面に、ゴム化合物を含有する中間層を介して遮光層が積層一体化されているので、基材フィルムと遮光層とを強固に積層一体化させて両者間の層間剥離を防止しており、本発明の表示装置組み立て用粘着テープは優れた耐久性を有している。
そして、上記表示装置組み立て用粘着テープにおいて、遮光層に黒色着色剤が含有されており、この黒色着色剤の平均粒径が0.01〜0.5μmである場合には、遮光層をその表面粗さが小さく表面平滑性に優れたものとすることができ、遮光層上に粘着剤層を強固に積層一体化させることができ、よって、表示装置組み立て用粘着テープは層間剥離がなく粘着性能に優れている。
本発明の表示装置組み立て用粘着テープの一例を図面を参照しつつ説明する。表示装置組み立て用粘着テープAは、テープ基材A1の少なくとも一面(図1〜3では両面)に粘着剤層5が積層一体化されてなり、上記テープ基材は、厚みが10μm以下の基材フィルム1の一面に、ゴム化合物を含有する中間層2を介して遮光層3が積層一体化されている。表示装置組み立て用粘着テープの形状は、特に限定されないが、以下の説明においては、枠状に形成されている場合を例に挙げて説明する。
表示装置組み立て用粘着テープの基材フィルム1を構成する合成樹脂としては、従来からテープ基材として用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリスチレンフィルム、セロファンなどが挙げられ、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムが好ましく、ポリエチレンテレフタレートフィルムがより好ましい。
基材フィルム1の厚みは、厚いと、得られる表示装置組み立て用粘着テープの厚みが厚くなるので、10μm以下に限定され、薄過ぎると、表示装置組み立て用粘着テープ全体の強度及び取扱性が低下するので、1μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましい。なお、基材フィルム1の厚みは、表示装置組み立て用粘着テープを任意の箇所にてその厚み方向に切断し、その切断面を電子顕微鏡にて観察し、任意の5箇所の基材フィルムの厚みの相加平均値とする。
そして、基材フィルム1は粉状の有色顔料を含有していないことが好ましく、このように粉状の有色顔料を含有していないことで、基材フィルムの薄膜化を図ることができ、その結果、表示装置組み立て用粘着テープの薄型化を図ることができる。なお、上記粉状の有色顔料としては、常温において粉状であれば、特に限定されず、二酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、鉛白などの白色顔料や、カーボンブラック、アセチレンブラック、松煙、黒鉛などの黒色顔料や、その他種々の色素顔料が挙げられる。
特に、基材フィルムに粉状の有色顔料を含有させないことによって、基材フィルムに亀裂を生じさせることなく高倍率の延伸処理を施すことが可能となり、基材フィルムの更なる薄膜化と強度の向上を図ることができる。
図1に示したように、上記基材フィルム1の一面全面には中間層2を介して遮光層3が積層一体化されている。基材フィルム1の一面に、ゴム化合物を含有する中間層2を介して遮光層3が積層一体化されているので、基材フィルム1にコロナ放電処理を施さなくとも、基材フィルム1と遮光層3とを強固に積層一体化させることができ、表示装置組み立て用粘着テープを貼着し直した場合にも、遮光層3に亀裂や、基材フィルム1と遮光層3との間に層間剥離を生じず、取扱性に優れている。
中間層2を介して基材フィルム1と遮光層3とが積層一体化されることで、基材フィルム1又は遮光層3の何れか一方或いは双方にこれらを屈曲させる応力が加わった場合にあっても、基材フィルム1と遮光層3との間にある曲げ特性に優れた中間層2が、基材フィルム1又は遮光層3の一方或いは双方に加わった曲げ応力を吸収し緩和するからである。
上記中間層2は、ゴム化合物を含有してなり、上述の曲げ応力の緩和作用を奏する程度にゴム化合物が含有されておればよく、具体的には、ゴム化合物を30重量%以上含有していることが好ましい。
このようなゴム化合物としては、特に限定はされず、室温でゴム弾性(rubber elasticity)を有するものであれば、特に限定されず、例えば、ジエン系ゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴム、エピクロヒドリンゴム、多硫化ゴムなどが挙げられ、ジエン系ゴムが好ましい。なお、ゴム化合物は、単独で用いても二種以上が併用されてもよい。
上記ジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、ジエン系合成ゴムが挙げられ、ジエン系合成ゴムが好ましい。ジエン系合成ゴムとしては、例えば、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、スチレン−イソプレンゴム、スチレン−イソプレン−スチレンゴムなどのスチレン系重合体ゴム、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム、イソプレン−ブタジエンゴムなどが挙げられ、スチレン系重合体ゴムが好ましく、スチレン−イソプレンゴム、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)がより好ましく、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ゴムが特に好ましい。なお、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ゴムは水添されていてもよい。スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ゴムは、例えば、日本ゼオン社から商品名「クインタックSISシリーズ」にて市販されている。又、スチレン−ブタジエンゴム及びアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)は、日本ゼオン社から商品名「ニポール」にて市販されている。
中間層2を形成するには、基材フィルム1上に、中間層2を形成し得るインキを塗布、乾燥させて形成すればよい。又、インキを塗布するには、例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、バーコーターを用いる方法などの汎用の手段を用いればよい。
中間層を形成し得るインキとしては、ゴム化合物とバインダーと溶剤とを含有していることが好ましい。バインダーとしては、特に限定はされないが、従来からインキに用いられているものが用いられ、例えば、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ樹脂、尿素メラミン系樹脂、などが挙げられ、アクリル系樹脂が好ましい。
上記アクリル系樹脂としては、側鎖にアミノ基を有するアクリル系樹脂が好ましく、末端にアミノ基を有する側鎖を備えたアクリル系樹脂がより好ましい。側鎖にアミノ基を有するアクリル系樹脂としては、例えば、日本触媒社から商品名「ポリメントNK350」、「ポリメントNK380」などが市販されている。
上記溶剤としては特に限定はされず、バインダーとゴム化合物の種類に合わせて適宜選択すればよい。
インキ中におけるゴム化合物の含有量は、少ないと、基材フィルム1又は遮光層3の一方或いは双方に加わった曲げ応力を吸収し緩和することができないことがあり、多いと、塗布しにくく、中間層の形成が困難となることがあるので、1重量%以上が好ましく、2〜15重量%が好ましい。
中間層3中におけるゴム化合物の含有量は、少ないと、基材フィルム1又は遮光層3の一方或いは双方に加わった曲げ応力を吸収し緩和することができないことがあり、多いと、ゴム化合物の種類によっては中間層の弾性率が高くなり、曲げられた際の表示装置組み立て用粘着テープの追従性が低下することがあるので、20重量%以上が好ましく、30〜80重量%が好ましい。
上記中間層2の厚みは、薄いと、基材フィルムと遮光層との密着性が低下し、或いは、テープ基材に曲げ応力が加わった場合に曲げ応力を円滑に吸収し緩和することができないことがあり、厚いと、表示装置組み立て用粘着テープの薄型化が困難となることがあるので、0.05〜2.0μmが好ましい。
上記基材フィルム1上に中間層2を積層一体化させる方法としては、特に限定されないが、ゴム化合物を含有するゴム溶液を基材フィルム1上に、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの汎用の手段を用いて塗布、乾燥させることによって形成することができる。
そして、中間層2上には遮光層3が積層一体化されている。遮光層3は、光を遮断し遮光層3を通じて基材フィルム1側に光が透過しないようにできればよく、黒色着色剤を含有していることが好ましい。このような黒色着色剤としては、特に限定されず、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、松煙、黒鉛などが挙げられ、カーボンブラックが好ましい。
遮光層3は、黒色着色剤を含有することによって優れた遮光性を発揮し、例えば、表示パネルとバックライト筐体とを一体化するために用いられた場合、バックライト筐体からの光漏れを防止して、表示装置の優れた視認性を達成することができる。
黒色着色剤の平均粒径は、小さいと、黒色インキの製造時の取扱性に欠けることがあり、大きいと、遮光層の表面粗さが大きくなって粘着剤層との一体化が不充分となることがあるので、0.01〜0.5μmが好ましい。なお、黒色着色剤の平均粒径は、電子顕微鏡で観察して求めた算出平均径をいう。
遮光層3を形成するには、中間層2上に、遮光層3を形成し得るインキを塗布、乾燥させて形成すればよく、好ましくは、黒色着色剤を含有する黒色インキを塗布、乾燥させて形成すればよい。この際、中間層2上に上記インキを塗布、乾燥する工程を複数回に亘って行なうことが好ましい。又、インキを塗布するには、例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの汎用の手段を用いればよい。
黒色着色剤を含有する黒色インキとしては、黒色着色剤とバインダーと溶剤とを含有していることが好ましい。バインダーとしては、特に限定はされないが、従来からインキに用いられているものが用いられ、例えば、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ樹脂、尿素メラミン系樹脂、ポリメタクリル酸メチルなどが挙げられ、ポリウレタン系樹脂が好ましい。
上記バインダーとしては、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素などのハロゲン元素の含有量が50ppm以下であるものが好ましい。これは、バインダー中にハロゲン元素が多量に含有していると、表示装置の使用中に、ハロゲン元素に起因したガスが発生し、このガスが原因となって表示装置の表示性能が低下し、或いは、焼却時に有害ガスが発生する虞れがあるからである。
なお、バインダー中のハロゲン元素量は、発光分光分析法により測定することができる。発光分光分析法とは、プラズマ光源で原子を励起して発光させ、発光を回折格子などにより分光し、所謂、原子スペクトルを得ることにより含有元素を特定する測定方法である。島津製作所から商品名「PDAシリーズ」にて市販されている測定装置を用いることができる。
上記溶剤としては特に限定はされず、バインダーと黒色着色剤の種類に合わせて適宜選択すればよい。
黒色インキ中における黒色着色剤の含有量は、多いと、表示装置内において用いた際の電気絶縁性が低下することがあるので、インキ中、12重量%未満であることが好ましい。
黒色着色剤を含有するインキは、例えば、大日本インキ化学工業社から商品名「ユニビアA−300」で、帝国インキ製造株式会社から商品名「EGS−911墨」で市販されている。
遮光層は、JIS Z8729で規格されているL***表色系のうち明度を表すL*が25±10であることが好ましい。
遮光層3中における黒色着色剤の含有量は、少ないと、遮光層の遮光性が低下し、表示パネルとバックライト筐体とを一体化するために用いられた場合、バックライト筐体からの光漏れが生じ、表示装置の視認性が低下することがあり、多いと、表示装置内において用いた際の電気絶縁性が低下することがあるので、15〜70重量%が好ましい。
遮光層3の厚みは、厚いと、表示装置組み立て用粘着テープの厚みが厚くなるので、15μm未満が好ましく、薄すぎると、遮光性能が低下することがあるので、4〜10μmがより好ましく、5〜8μmが特に好ましい。なお、遮光層の厚みは、表示装置組み立て用粘着テープを任意の箇所にてその厚み方向に切断し、その切断面を電子顕微鏡にて観察し、任意の5箇所の遮光層3の厚みの相加平均値とする。
又、遮光層3は、基材フィルム1の一方の面のみに設けられても、図2のように、両面に設けられてもよい。基材フィルム1の両面に遮光層3を設ける場合、両方の遮光層3、3は共に上記中間層2、2を介して基材フィルム1上に積層一体化されることが好ましい。
更に、表示装置組み立て用粘着テープは光反射層4を有していることが好ましい。具体的には、遮光層3が基材フィルム1の一面にのみ積層一体化されている場合には、図1に示したように基材フィルム1の他面上、或いは、図3に示したように遮光層3上の何れであってもよいが、基材フィルム1の他面に光反射層4が積層一体化されることが好ましい。遮光層3が基材フィルム1の両面に積層一体化されている場合には、図2に示したように、何れか一方の遮光層3上に光反射層4が積層一体化されればよい。
上記光反射層4は、基材フィルム1又は遮光層3の何れに積層される場合であっても、上記中間層2を介して積層一体化されることが好ましい。なお、中間層2としては、上述と同様の構成であるので同一符号を付してその説明を省略する。
光反射層4を有することにより、例えば、表示パネルとバックライト筐体とを一体化させるために用いられた場合、バックライト筐体からの光を後述する反射板11方向に反射して表示パネルに光を効率よく誘導することができる。
上記光反射層4は、光を反射すればよく、白色着色剤を含有していることが好ましい。このような白色着色剤としては、特に限定されず、二酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、鉛白などが挙げられ、二酸化チタンが好ましい。
光反射層4を形成するには、光反射層4を積層一体化させる層上に、光反射層4を形成し得るインキを塗布、乾燥させて形成すればよく、好ましくは、白色着色剤を含有する白色インキを塗布、乾燥させて形成すればよい。この際、インキを塗布、乾燥する工程を複数回に亘って行なうことが好ましい。又、インキを塗布するには、例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの汎用の手段を用いればよい。
白色着色剤を含有する白色インキとしては、白色着色剤とバインダーと溶剤とを含有していることが好ましい。なお、バインダー及び溶剤は、黒色着色剤と同様であるのでその説明を省略する。
白色インキ中における白色着色剤の含有量としては、少ないと、光反射層の反射率が低下し、充分な光反射率を保持しつつ光反射層の厚みを薄くことができず、多いと、光反射層の表面粗さが大きくなり、光反射層と粘着剤層との間の密着性が低下して、光反射層と粘着剤層との間において層間剥離を生じる虞れがあるので、10〜40重量%が好ましく、15〜30重量%がより好ましい。
なお、白色インキとしては、例えば、大日本インキ化学工業社から商品名「パナシアCVL−SP709白」にて市販されている白色インキ、帝国インキ社から商品名「EGS611白」にて市販されている白色インキを用いることができる。
又、光反射層4中における白色着色剤の含有量は、少ないと、光反射層の反射率が低下し、充分な光反射率を保持しつつ光反射層の厚みを薄くことができず、多いと、光反射層の表面粗さが大きくなり、光反射層と粘着剤層との間の密着性が低下して、光反射層と粘着剤層との間において層間剥離を生じる虞れがあるので、20〜85重量%が好ましい。
光反射層4は、JIS Z8729で規格されているL***表色系のうち明度を表すL*が85よりも大きいことが好ましい。
光反射層4の厚さは、薄いと、光反射層を通じて遮光層が透けてしまい、光反射層の色が見掛け上、灰色となると共に、光反射層を透過した光が遮光層に吸収されることがあり、光反射層4の光反射性能が低下する虞れがあり、厚いと、表示装置組み立て用粘着テープ全体の厚みが厚くなってしまうので、2〜15μmが好ましい。なお、光反射層4の厚みは、液晶組み立て用粘着テープを任意の箇所にてその厚み方向に切断し、その切断面を電子顕微鏡にて観察し、任意の5箇所の光反射層4の厚みの相加平均値とする。
上述のように、基材フィルム1一面に中間層2を介して遮光層3が積層一体化され、必要に応じて、光反射層4が設けられることによってテープ基材A1が形成されており、更に、テープ基材A1の少なくとも一面には粘着剤層5が積層一体化されており、テープ基材A1の両面に粘着剤層5、5が積層一体化されていることが好ましい。この粘着剤層5を構成している粘着剤としては、特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられる。テープ基材A1の両面に粘着剤層5、5を積層一体化する場合、両粘着剤層5、5は同一であっても相違していてもよい。
アクリル系粘着剤としては、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとその他の官能性モノマーなどの共重合性モノマーとの共重合体を50重量%以上含有するものが好ましい。なお、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタクリルを意味する。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸へキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノルマルデシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。
又、上記官能性モノマーの例としては、水酸基を有するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、アミド基を有するモノマーなどが挙げられる。水酸基を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルなどが例示される。
そして、カルボキシル基を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのα,β−不飽和カルボン酸;マレイン酸ブチルなどのマレイン酸モノアルキル;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和二塩基酸、無水マレイン酸などの二塩基酸無水物などが挙げられる。
更に、アミド基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミドなどのアルキル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのN−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
又、アミノ基を有するモノマーとしては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが例示される。上記以外の共重合性モノマーとしては、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、プロピレンなどが挙げられる。
そして、アクリル系粘着剤中におけるアルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分の含有量は、少ないと、アクリル系粘着剤の粘着性が低下することがあるので、50重量%以上が好ましく、60重量%以上がより好ましい。
なお、アクリル系粘着剤には、必要に応じて、粘着付与剤、架橋剤などが配合されてもよい。このような粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などが挙げられる。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤架橋剤などが挙げられる。
更に、アクリル系粘着剤としては、GPC法によりポリスチレン換算分子量として測定された重量平均分子量が50万〜100万である(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、水酸基価が35以上のロジンエステル系樹脂及びテルペンフェノール樹脂を含み、且つ、ゲル分率が10〜40重量%である粘着剤が好ましい。このような粘着剤を用いることによって、表示装置組み立て用粘着テープは、その粘着剤層の厚みを10μm程度まで薄層化させても充分な粘着力を発現するので好ましい。
又、上記ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン系ブロック共重合体、ポリイソプレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのゴム弾性体を50重量%以上含有するものが挙げられる。
上記ゴム弾性体には、例えば、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などの粘着付与剤が適量、添加され、更に、必要に応じて、液状ポリブテン、鉱油、液状ポリイソプレン、液状ポリアクリレートなどの軟化剤が配合される。上記シリコーン系粘着剤としては、ポリジメチルシロキサンなどを50重量%以上含有するものが挙げられる。
なお、上記粘着剤には、ブチルヒドロキシトルエンなどの老化防止剤などの各種添加剤が適量、添加されてもよい。又、粘着剤層5は透明であることが好ましいが、基材フィルム1上に積層一体化される粘着剤層5は白色に、遮光層3上に積層一体化される粘着剤層5は黒色に着色されてもよい。
そして、テープ基材A1の一面又は両面に粘着剤層5を積層一体化させる要領としては、特に限定されず、テープ基材A1上に、粘着剤を含有する溶液又は分散液をコンマコーター、トップフィードリバースコーターなどを用いて直接塗布して乾燥させる方法、離型フィルムの離型処理面に、粘着剤を含有する溶液又は分散液を上述の要領で直接塗布して乾燥させた後、この離型フィルムをその粘着剤層がテープ基材A1に対向した状態にテープ基材A1上に重ね合わせて、粘着剤層をテープ基材A1に転写して積層一体化させる方法などが挙げられる。
上記粘着剤層5の厚さは、薄いと、粘着剤層の粘着性が低下することがある一方、厚いと、表示装置組み立て用粘着テープの厚さが厚くなるので、10〜50μmが好ましい。
次に、上記表示装置組み立て用粘着テープAの使用要領の一態様を、図1に示した表示装置組み立て用粘着テープAを例に挙げて説明する。上記表示装置組み立て用粘着テープAは矩形枠状に形成されて、バックライト筐体6内に、液晶表示パネルや有機ELelectroluminescence)パネルなどの表示パネル7を配設一体化して表示モジュールユニットBを構成するために用いられる。
上記バックライト筐体6は、図4及び図5に示したように、合成樹脂製の矩形枠状に形成され、上端部には表示パネル7を載置するための平面矩形枠状のパネル配設用段部61がバックライト筐体6の上端面に開口した状態に形成されていると共に、下端部には反射板11を配設するための反射板配設用段部62が下端面に開口した状態に平面矩形枠状に形成されている。
そして、バックライト筐体6のパネル配設用段部61上には、バックライト筐体6の上端開口部よりも僅かに小さい大きさの平面矩形状の表示パネル7が配設されていると共に、バックライト筐体6内には複数枚の光学フィルムが互いに積層された状態で配設されている。
具体的には、導光板8、拡散シート9、及び、輝度を向上させるための一枚或いは複数枚のプリズムシート10、10・・・が、この順序で積層された上で、プリズムシート10を表示パネル7に対向させ且つプリズムシート10がパネル配設用段部61のパネル受止面61aに略面一となるようにバックライト筐体6内に配設されている。なお、上記以外の光学フィルムが適宜、積層されていてもよい。
なお、バックライト筐体6の反射板配設用段部62には反射板11が配設一体化されていると共に、バックライト筐体6内にはLED(図示せず)が光源として配設されている。
上記表示パネル7とこれに対向するプリズムシート10とは上記表示装置組み立て用粘着テープAを介して一体化されており、表示装置組み立て用粘着テープAは、その遮光層3が表示パネル7に、光反射層4がプリズムシート10に対向した状態に配設されている。
そして、上記表示装置組み立て用粘着テープAは、バックライト筐体6のパネル配設用段部61のパネル受止面61a上に配設された状態において、バックライト筐体6のパネル配設用段部61のパネル受止面61aの外周部から、パネル配設用段部61のパネル受止面61aで囲まれた開口部内に配設されたプリズムシート10の外周部に達する程度の幅寸法を全周に亘って有しており、バックライト筐体6のパネル配設用段部のパネル受止面61a及びプリズムシート10と、表示パネル7とがこれらの全周において表示装置組み立て用粘着テープAを介して貼着一体化されている。
上記では、表示パネル7に対向する光学フィルムがプリズムシート10であるとして説明したが、表示パネル7に対向する光学フィルムは必ずしもプリズムシートである必要はなく、他の光学フィルムであってもよい。
上記のようにして構成された表示モジュールユニットBは、その表示装置組み立て用粘着テープが薄型化されているので、携帯電話や電子辞書などの小型電子機器の薄型化に好適に対応することができると共に、上記表示装置組み立て用粘着テープは、表示パネルの外周部に光が進入することによる表示面の見栄えの低下防止のための優れた遮光性と、光源からの光を反射して表示パネルに光を効率よく誘導するための優れた光反射性を発揮し、得られる表示モジュールユニットは、薄型である上に優れた表示性能を有している。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本実施例に何ら限定されるものでない。
(実施例1)
一面にコロナ放電処理が施されてなる厚みが4.5μmの無色透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製 商品名「5AF53」)を透明基材フィルム1として用意した。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルムは、有色顔料を一切、含有していなかった。
ポリエチレンテレフタレートフィルム1の両面に、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)(日本ゼオン社製 商品名「ニポール#9550」)5重量部、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)(日本ゼオン社製 商品名「ニポール#1052JSCV−2」)5重量部、バインダーとしてアクリル樹脂(日本触媒社製 商品名「ポリメントNK−350」)15重量部、及び、トルエン及びアセトンからなる溶剤200重量部からなるゴム溶液をグラビア印刷法によって塗布し乾燥させて厚みが0.1μmの中間層2、2を形成した。
バインダーとしてウレタン樹脂(ハロゲン元素含有量:50ppm未満)30重量部、黒色着色剤として平均粒径が0.03μmのカーボンブラック10重量部、並びに、酢酸エチル、トルエン及びイソプロピルアルコールを混合してなる溶剤60重量部からなる黒色インキ(カーボンブラック:10重量%)からなる黒色インキを用意した。
ポリエチレンテレフタレートフィルム1の一方の中間層2上に黒色インキをグラビア印刷法を用いて塗布、乾燥させて、厚みが1μmの遮光基層を形成した。この遮光基層上にグラビア印刷法を用いて上記黒色インキを重ねて塗布、乾燥させることによって、遮光基層上に、別の厚み1μmの遮光基層を積層一体化させた。遮光基層上に黒色インキを塗布、乾燥させる要領を合計5回繰り返して行い、遮光基層が6層、互いに積層一体化してなる厚みが6μmの遮光層3を形成した。なお、各遮光基層中におけるカーボンブラックの含有率は、25重量%であった。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの他方の中間層2上に、バインダーとしてウレタン樹脂(ハロゲン元素含有量:50ppm未満)25重量部、白色着色剤として二酸化チタン25重量部、並びに、酢酸エチル、トルエン及びイソプロピルアルコールを混合してなる溶剤50重量部からなる白色インキ(二酸化チタン:25重量%)をグラビア印刷法を用いて塗布、乾燥させて、厚みが1.3μmの光反射基層を形成した。
更に、上記光反射基層上にグラビア印刷法を用いて上記白色インキを重ねて塗布、乾燥させることによって、光反射基層上に、別の厚み1.3μmの光反射基層を積層一体化させた。光反射基層上に白色インキを塗布、乾燥させる要領を合計2回繰り返して行い、厚みが3.9μmの光反射層4を形成してテープ基材A1を形成した。なお、各光反射基層中における二酸化チタンの含有率は、50重量%であった。
次に、上記遮光層3及び光反射層4上にアクリル系粘着剤(綜研化学社製 商品名「SK1717」)を塗布、乾燥させ、遮光層3及び光反射層4上のそれぞれに厚みが20μmの粘着剤層5、5を形成して図1に示した表示装置組み立て用粘着テープAを製造した。
(実施例2)
透明基材フィルムの一面に形成した中間層の厚みを0.2μmとし、この中間層上に白色インキを塗布、乾燥させる要領を合計6回繰り返し、厚みが7.8μmの光反射層を形成したこと以外は実施例1と同様にして、表示装置組み立て用粘着テープを製造した。
(比較例1)
透明基材フィルムの両面に中間層を形成することなく、透明基材フィルムの一面に遮光層を直接、形成したこと、透明基材フィルムの他面に光反射層を直接、形成したこと以外は実施例1と同様にして、表示装置組み立て用粘着テープを製造した。
(比較例2)
白色樹脂フィルム(帝人社製 商品名「テフレックス」、厚み:38μm、全光線透過率:30〜40%)を基材フィルムとして用意し、実施例1と同様の黒色インキを用意した。
次に、白色樹脂フィルムの一面に黒色インキをグラビア印刷により塗布、乾燥させて、厚みが1μmの遮光基層を形成した。この遮光基層上にグラビア印刷により上記黒色インキを重ねて塗布、乾燥させることによって、遮光基層上に、別の厚み1μmの遮光基層を積層一体化させた。遮光基層上に黒色インキを塗布、乾燥させる要領を合計4回繰り返して行い、遮光基層が5層、互いに積層一体化してなる厚みが5μmの遮光層を形成してテープ基材を形成した。
次に、白色樹脂フィルムの他面及び遮光層上に、アクリル系粘着剤を塗布、乾燥させ、厚みが1.5μmの粘着剤層を形成して表示装置組み立て用粘着テープを製造した。
得られた表示装置組み立て用粘着テープの光反射率、明度、遮光性及び密着性を下記の要領で測定し、その結果を表1に示した。
(光反射率)
表示装置組み立て用粘着テープの光反射層についてJIS K7105に準拠して500nmにおける全光線反射率を測定した。なお、比較例2については、白色樹脂フィルムの光反射率を測定した。
(明度)
表示装置組み立て用粘着テープの光反射層及び遮光層について、L***表色系のうち明度を表すL*をJIS Z8729に準拠して測定した。なお、比較例2について、光反射層の明度として、白色樹脂フィルムの明度を測定した。
(遮光性)
表示装置組み立て用粘着テープの遮光層についてJIS K7105に準拠した全光線反射率を測定した。
(密着性)
表示装置組み立て用粘着テープから一辺が2.5cm×10cmの試験片を切り出した。この試験片の粘着剤層上に感圧接着テープを貼着した。そして、試験片上に100gの金属ロールを載せて、金属ロールを一往復させた。しかる後、感圧接着テープを試験片に対して垂直方向に剥離し、試験片の層間状態を目視観察した。試験は、光反射層側及び遮光層側の粘着剤層について、それぞれ10回行ない、光反射層又は遮光層と、基材フィルムとの間に層間剥離、又は、光反射層若しくは遮光層にひび割れが生じた回数を測定し、下記基準に基づいて判断した。
○・・0〜1回であった。
△・・2〜3回であった。
×・・4回以上であった。
Figure 2009197041
本発明の表示装置組み立て用粘着テープを示した縦断面図である。 本発明の表示装置組み立て用粘着テープの他の一例を示した縦断面図である。 本発明の表示装置組み立て用粘着テープの他の一例を示した縦断面図である。 本発明の表示モジュールユニットを示した縦分解図である。 本発明の表示モジュールユニットを示した分解斜視図である。
符号の説明
1 基材フィルム
2 中間層
3 遮光層
4 光反射層
5 粘着剤層
6 バックライト筐体
7 表示パネル
8 導光板
9 拡散シート
10 プリズムシート
11 反射板
21 光反射基層
61 パネル配設用段部
61a パネル受止面
62 反射板配設用段部
A 表示装置組み立て用粘着テープ
A1 テープ基材
B 表示モジュールユニット

Claims (7)

  1. テープ基材の少なくとも一面に粘着剤層が積層一体化されてなり、上記テープ基材は、厚みが10μm以下の基材フィルムの一面に、ゴム化合物を含有する中間層を介して遮光層が積層一体化されていることを特徴とする表示装置組み立て用粘着テープ。
  2. 中間層は、ゴム化合物としてスチレン系重合体ゴムを含有していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置組み立て用粘着テープ。
  3. 中間層の厚みが0.05〜2.0μmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置組み立て用粘着テープ。
  4. 遮光層に黒色着色剤が含有されており、この黒色着色剤の平均粒径が0.01〜0.5μmであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置組み立て用粘着テープ。
  5. 光反射層を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置組み立て用粘着テープ。
  6. 基材フィルムの他面に光反射層が積層一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置組み立て用粘着テープ。
  7. 枠状のバックライト筐体の内周面にパネル配設用段部が形成され、このパネル配設用段部上に表示パネルが配設されていると共に、上記バックライト筐体内に複数枚の光学フィルムが積層状態にて配設されており、この表示パネルと該表示パネルに対向する光学フィルムとが上記パネル配設用段部上に配設された表示装置組み立て用粘着テープによって一体化されてなる表示モジュールユニットであって、上記表示装置組み立て用粘着テープは、テープ基材の少なくとも一面に粘着剤層が積層一体化されてなり、上記テープ基材は、厚みが10μm以下の基材フィルムの一面に、ゴム化合物を含有する中間層を介して遮光層が積層一体化されていることを特徴とする表示モジュールユニット。
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