JP2009196536A - 車両用昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上方側に起立揺動させた阻止姿勢と外方側に転倒揺動させた許容姿勢とに起伏揺動自在な状態で載置体1の乗降用縁部に備えられた受け止め体38と、載置体1に備えられて受け止め体38を阻止姿勢で保持する保持手段43と、保持手段43が保持作用状態となる保持位置と保持手段43が保持解除状態となる保持解除位置とに移動操作可能に載置体1に備えられた保持手段操作用の手動操作具39と、手動操作具39が保持位置から保持解除位置へ向かう保持解除方向へ移動するのを牽制し且つ手動操作具39が保持解除方向とは異なる牽制解除方向に向けて移動されることにより牽制を解除する牽制手段42と設け、手動操作具39を、保持解除方向並びに前記牽制解除方向に移動操作自在に構成する。
【選択図】図13
Description
そして、このような車両用昇降装置において、従来では、手動操作具を、保持位置から保持解除位置へ向かう保持解除方向に移動操作自在に構成して、載置体に車椅子を載置させた状態で載置体を昇降移動させる際は、手動操作具を保持位置に移動操作して、保持作用状態とした保持手段にて受け止め体を阻止姿勢で保持しておき、また、載置体に対して乗降用縁部から車椅子を乗降させる際は、手動操作具を保持解除位置に移動操作し、保持手段を保持解除状態として保持手段による受け止め体の阻止位置での保持を解除して、受け止め体を許容姿勢に切り換えるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
前記手動操作具が前記保持位置から前記保持解除位置へ向かう保持解除方向へ移動するのを牽制し且つ前記手動操作具が前記保持解除方向とは異なる牽制解除方向に向けて移動されることにより牽制を解除する牽制手段が設けられ、前記手動操作具が、前記保持解除方向並びに前記牽制解除方向に移動操作自在に構成されている点にある。
つまり、手動操作具を保持位置から保持解除位置に移動操作する場合は、手動操作具を牽制解除方向に移動操作した後、保持解除位置に移動操作する必要があるから、車椅子に搭乗した搭乗者や介護者が誤って手動操作具に接触するようなことがあっても、手動操作具が保持位置から保持解除位置に誤操作されることが起こり難いため、手動操作具の誤操作に起因して受け止め体が不必要に許容姿勢に揺動されることを防ぐことができる。
従って、手動操作具の誤操作により受け止め体が不必要に許容姿勢に揺動されることを防止することができる車両用昇降装置を提供することができるに至った。
そして、手動操作具を載置体横幅方向や載置体スライド方向に操作することは、車椅子に搭乗した搭乗者等にとって操作し難いものではないため、保持手段を解除して受け止め体を許容姿勢に揺動させる際には、手動操作具を載置体横幅方向や載置体スライド方向に操作して保持解除位置に操作する必要があるものの、その操作は車椅子の搭乗者や介護者にとって良好に行えるものである。
しかも、保持手段を解除して受け止め体を許容姿勢に揺動させる際には、手動操作具を載置体横幅方向や載置体スライド方向に操作して保持解除位置に操作する必要があるため、車椅子の搭乗者や介護者の誤った接触による誤操作を回避できるのはもちろんのこと、載置体の昇降中や車両内外方向に沿うスライド中において、小枝等の他物が手動操作具に接触することがあっても、手動操作具が保持解除位置に誤操作されることを回避できる。
従って、保持手段を解除して受け止め体を許容姿勢に揺動させる際における、手動操作具の操作を良好に行えるようにしながらも、手動操作具の誤操作により受け止め体が不必要に許容姿勢に揺動されることを防止することができる車両用昇降装置を提供することができるに至った。
また、手動操作具は牽制用弾性付勢体にて保持位置側に付勢されているため、手動操作具が保持位置から牽制解除位置へ向かう載置体横幅方向に移動し難くなるので、手動操作具が保持位置から牽制解除位置に誤操作され難いものとなる。
従って、手動操作具が保持位置から牽制解除位置に誤操作され難い車両用昇降装置を提供することができるに至った。
図1および図2に示すように、車両用昇降装置Lは、後部の開口部Oを開閉する開閉扉Dを備えたワゴン車のような車両Vにおいて、その後部に装着して用いられているものであり、車両用昇降装置Lは、車両Vの床面F上に連結固定された基枠7と、車椅子Cを載置する平板状の載置体1と、前記載置体1を地面G上又はその近くの下降位置と床面Fと同高さ又は略同高さの上昇位置とに平行または略平行姿勢で昇降自在に支持する昇降案内手段Sと、前記基枠7と前記昇降案内手段Sとの間に設けられて前記昇降案内手段Sを操作する駆動アクチュエータとして油圧シリンダ5と、その油圧シリンダ5に作動油を供給する油圧ポンプ6(図2参照)とを備えて構成されている。
そして、基枠7、昇降案内手段S及び油圧シリンダ5を主要部として、載置体1を地面G上又はその近くの下降位置と床面Fと同高さ又は略同高さの上昇位置とに平行または略平行姿勢で昇降操作する昇降操作手段が構成されている。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
そして、車両Vの床面F上に、載置体1を案内支持する左右一対のレール17が設けられており、これら左右一対のレール17の夫々は、後方側端部が基枠7に連結されており、内方側端部が車両横幅方向に沿う姿勢の連結枠18に連結されている。
昇降リンク機構4は、上リンク部材9と下リンク部材10とを備えて構成されており、上リンク部材9の基端部が第1ピン11を介して基枠側ブラケット7bに枢支連結され、上リンク機構9の先端部が第3ピン14を介してアーム側ブラケット3aに枢支連結されており、また、下リンク部材10の基端部が第2ピン12を介して基枠側ブラケット7bに枢支連結され、下リンク部材10の先端部が第4ピン15を介してアーム側ブラケット3aに枢支連結されている。
尚、アーム側ブラケット3aは、昇降リンクアーム3の上端部に備えられている。また、昇降リンク機構4は、リンク用カバー8にて覆われている。
そして、図14(a)に示すように、油圧シリンダ5を短縮させることにより、昇降リンク機構4が車両V外方側に突出する突出姿勢に姿勢変更されて載置体1が地面G上又はその近くの下方位置に下降移動し、図14(b)及び図14(c)に示すように、油圧シリンダ5を伸長させることにより、昇降リンク機構4が車両V側に収納される収納姿勢に姿勢変更されて載置第1が床面F上の上方位置に上昇移動するように構成されている。
そして、昇降枠2の左側の側壁部には、その内面(車両横幅方向における載置体1の中心が位置する側を向く面)に横軸芯周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ25と横軸芯周りに回転するピニオン26を備えたスライド用電動モータ27とが設けられ、昇降枠2の右側の壁面部には、その内面に横軸芯周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ25が設けられている。
また、昇降枠2の底壁部には、その上面に上下軸芯周りに回転する前後一対のガイド用遊転ローラ28が車両横幅方向に2列に並べた状態で設けられている。
尚、昇降リンクアーム3と支持枠2との取り付け部分は、支持枠用カバー13にて覆われている。
そして、突出部32は、載置体1の車両横幅方向の両端部に備えられており、左右一対の突出部32の夫々は、載置面31aより上方に突出し且つスライド移動方向に沿う長尺状のレール部33と、そのレール部33を覆うレールカバー34とを備えて構成されている。
また、左側のレール部33には、外方側上端部分33a及び外方側中間部分33bに加えて、上下方向の中間箇所である前記載置面31aと同高さの箇所に車両横幅方向の内方側に突出する内方側中間部分33cが備えられている。
そして、左側のレール部分33における外方側上端部分33aと外方側中間部分33bとの間の空間に、昇降枠2における左側の側壁部に突設された前後一対のスライド用遊転ローラ25が内嵌され、右側のレール部分33における外方側上端部分33aと外方側中間部分33bとの間の空間に、昇降枠2における右側の側壁部に突設された前後一対のスライド用遊転ローラ25が内嵌されており、載置体1は、4つのスライド用遊転ローラ25にて昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動自在に案内支持されている。また、左側のレール部分33における外方側中間部分33bの下方に形成される空間、並びに、内方側中間部分33cの下方に形成される空間の夫々に、前後一対のガイド用遊転ローラ28が内嵌されており、4つのガイド用遊転ローラ28にて昇降枠2に対する横揺れが防止されるように構成されている。
そして、載置体1が上昇位置に上昇移動している状態で、スライド用電動モータ27を正逆回転駆動させることにより、載置体1が、図14(c)に示すような車両V内方の格納位置と、図14(b)に示すような車両Vから外方に突出する突出位置とに亘って、昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動操作され、このように載置体1が格納位置と突出位置とに亘ってスライド移動する際に、レール用遊転ローラ30が車両Vの床面F上に設けられた左右一対のレール17上を転動するように構成されている。
また、左側のレールカバー34は、左側のレール部33における外方側上端部分33aの上方側及び車両横幅方向の外方側に位置する部分は左側のレール部33の外形に沿う形状に形成され且つ外方側上端部分33aより車両横幅方向の内方側に位置する部分は左側のレール部33から車両横幅方向の内方側に膨出する形状に形成されて左側のレール部分33における載置面31aより上方に位置する部分を覆うように構成されている。
つまり、左側のレール部33は、内方側中間部分33cの上方に空間が形成されるように左側のレールカバー34にて覆われている。
この前受け止め体37は、基端部が昇降枠2の車両内方側の縁部に揺動自在に枢着されている。
そして、図14に示すように、載置体1が格納位置にスライド移動するに伴って略水平となる収納位置に切り換えられ、載置体1が突出位置にスライド移動するに伴って略垂直となる起立姿勢に切り換えられるように、載置体1が昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動するに伴って許容姿勢と起立姿勢とに切り換えられるように構成されている。
この後受け止め体38は、基端部に車両横幅方向の外方側に突出する状態に備えられた左右一対の回転軸40をレール部33の後端部の夫々に連結固定された支持ブラケット41の支持軸部41aに枢支連結することにより、載置体1の車両外方側の縁部に揺動自在に枢着されている。
そして、前記載置体1に備えられて前記後受け止め体38を前記阻止姿勢で保持する保持手段43と、前記保持手段43が保持作用状態となる保持位置(図13(a)参照)と前記保持手段43が保持解除状態となる保持解除位置(図13(c)参照)とに移動操作可能に前記載置体1に備えられた保持手段操作用の手動操作具39とが設けられており、手動操作具39が保持位置に移動操作されて保持手段43が保持作用状態に切り換えられている状態では、後受け止め体38は保持手段43にて阻止姿勢で保持され、手動操作具39が保持解除位置に移動操作されて保持手段43が保持解除状態に切り換えられている状態では、後受け止め体38は保持手段43による阻止姿勢での保持が解除されており、この保持が解除されている状態では、後受け止め体38を手動操作で阻止姿勢、許容姿勢及び格納姿勢の各姿勢に姿勢変更することができるように構成されている。
前記手動操作具39が、前記載置体1のスライド移動方向に沿う載置体スライド方向(車両前後方向に沿う前方向)を前記保持解除方向とし、且つ、前記載置体スライド方向と交差する載置体横幅方向(車両横幅方向の内方向)を前記牽制解除方向とする形態で設けられており、前記保持解除方向並びに前記牽制解除方向に移動操作自在に構成されている。
前記コイルスプリング73は、係合体72と支持ブラケット41とに亘って架設されており、前記手動操作具39と前記回転体71との間に位置する状態で、前記係合体72を前記回転体71側に引っ張り付勢するように設けられている。
また、係合体72は、前記載置体スライド方向において前記回転体71よりも車両内方側となる位置に、上方に伸びる姿勢で設けられている。説明を加えると、係合体72は、左側の支持ブラケット41における後受け止め体38の左側の回転軸40を枢支した箇所よりも前方側で且つ下方側に位置する箇所に下部が枢支されている。
そして、係合体72の上下中間部には、被係合部71aに係合する爪部72aが後方側に突出する状態で備えられており、前記回転体71が前記後受け止め体38の前記阻止姿勢に対応する位相に回転した状態で係合体72を載置体横幅方向に沿う軸芯X周りで後方側に揺動させることにより、係合体72の上下中間部に後方に突出するように設けられた爪部72aが、回転体71の被係合部71aに係合し、係合体72を載置体横幅方向に沿う軸芯X周りで前方側に揺動させることにより、爪部72aが回転体71の被係合部71aから離脱するように構成されている。
つまり、手動操作具39は、その載置体スライド方向の内方部が係合体72の上部に取り付けられ、その手動操作具39の取り付けは、係合体72に対して係合体72の長手方向に沿う軸芯Y周りに揺動自在で且つ載置体横幅方向に沿う軸芯X周りに揺動不能に取り付けられており、手動操作具39を載置体スライド方向に移動操作することにより、手動操作具39と係合体72とを一体的に載置体横幅方向に沿う軸芯X周りに揺動操作することができ、手動操作具39を載置体横幅方向に移動操作することにより、手動操作具39のみを係合体72の長手方向に沿う軸芯Y周りに揺動操作することができる。
そして、手動操作具39は、その載置体のスライド方向の外方部に、上方に延びる部分を備えて構成されており、その部分の上端部に操作部39aが備えられている。
つまり、左側のレールカバー34には、載置体横幅方向に沿って形成された横幅方向案内孔34aと載置体スライド方向に沿って形成されたスライド方向案内孔34bとが形成されており、左側のレールカバー34における横幅方向案内孔34aを形成する周縁部が牽制用案内部分76に相当し、スライド方向案内孔34bを形成する周縁部が保持解除用案内部分77に相当する。
また、左側のレールカバー34は、横幅方向案内孔34aにおける車両横幅方向の内方側端部とスライド方向案内孔34bの車両前後方向の後方側端部とが接続されており、横幅方向案内孔34a内に位置する手動操作具39を牽制用案内部分76にて載置体横幅方向に案内し、スライド方向案内孔34b内に位置する手動操作具39を保持解除用案内部分77にて載置体スライド方向に案内して、手動操作具39を、横幅方向案内孔34aにおける車両横幅方向の外方側端の保持位置と、横幅方向案内孔34aの車両横幅方向の内方側端であり且つスライド方向案内孔34bの車両前後方向の後方側端の牽制解除位置と、スライド方向案内孔34bの車両前後方向の前方側端の保持解除位置とに移動操作できるように構成されている。
ちなみに、手動操作具39の保持解除位置から保持位置へ向かう車両前後方向へ移動も、保持位置への移動経路上に牽制部分78が位置することにより牽制部分78にて牽制されている。
また、支持ブラケット41の上端部が、車両横幅方向の手動操作具39が位置する内方側に屈曲形成され、且つ、その先端縁部の形状を左側レールカバー34の前記周縁部における車両横幅方向の外方側部分に沿う形状に形成されており、操作される手動操作具39を支持ブラケット41で受けることにより、手動操作具39の案内を補助して左側のレールカバー34が破損し難いように構成されている。
また、手動操作具39が保持解除位置に移動操作されるに伴って横幅方向案内孔34aを下方から塞いでゴミ等の異物が突出部32内に進入することを防止し、手動操作具39を保持位置から牽制解除位置へ向かう車両前後方向の移動操作されるに伴って横幅方向案内孔34aの下方から退避するように、手動操作具39と連動する進入防止板80が設けられている。
この進入防止板80は、手動操作具39における車両前後方向の後方部に、後方側に突出する状態で設けられている。
尚、制御装置Hは、油圧ポンプ6とともに、車両V内における左右一対の昇降案内手段Sよりも車両横幅方向の左側に設けられた制御装置用ケース69内に設けられている。
(1) 上記実施の形態では、手動操作具39を、載置体スライド方向を保持解除方向とし、且つ、載置体横幅方向を牽制解除方向とする形態で設けたが、保持解除方向と牽制解除方向とは異なる方向であればよく、例えば、手動操作具39を、載置体横幅方向を保持解除方向とし、且つ、上下方向を牽制解除方向とする形態で設けてもよく、また、上下方向を牽制解除方向とし、且つ、縦軸芯周りの回転方向を牽制解除方向とする形態で設けてもよい。
そして、手動操作具39を、縦軸芯周りの回転方向を牽制解除方向とする形態で設ける場合は、牽制手段42を、手動操作具39が平面視で保持位置に維持した状態でその手動操作具39を牽制解除方向(縦軸芯周りの回転方向)に向けて回転移動されることにより牽制を解除するように構成する。
また、手動操作具39を、載置体横幅方向に揺動自在な状態で係合体72に取り付けたが、手動操作具39を、載置体スライド方向に沿ってスライド移動自在な状態で係合体72に取り付けてもよい。
また、保持機構43の係合体72とは別に、載置体横幅方向に沿う軸芯周りに揺動自在又は載置体スライド方向に沿ってスライド移動自在な操作部材を設け、手動操作具39を、載置体横幅方向に揺動自在な状態又は載置体スライド方向に沿って移動自在な状態で操作部材に取り付けてもよい。
ちなみに、この場合は、操作部材の移動に伴って保持手段43の係合体72を移動操作されるように構成する。
ちなみに、弾性付勢体は、板バネやゴム等、コイルスプリング以外で構成してもよい。
また、上記実施の形態では、牽制手段42に牽制用弾性手段75を備えたが、牽制手段42に牽制用弾性手段75を備えなくてもよく、牽制手段42に牽制用弾性手段75に代えて手動操作具39を保持位置で保持する牽制用保持手段を備えてもよい。
2 昇降枠
34 操作具案内体
38 受け止め体
39 手動操作具
42 牽制手段
43 保持手段
71 回転体
71a 被係合体
72 係合体
73 コイルスプリング(弾性付勢体)
75 牽制用弾性付勢体
C 車椅子
F 床面
G 地面
S 昇降案内手段
Claims (5)
- 車椅子を載置する平板状の載置体を地面上又はその近くの下降位置と車両の床面と同高さ又は略同高さの上昇位置とに平行または略平行姿勢で昇降操作する昇降操作手段と、
車椅子が前記載置体の乗降用縁部より外方に移動するのを受け止め阻止すべく上方側に起立揺動させた阻止姿勢と車椅子が前記載置体から外方に移動するのを許容すべく外方側に転倒揺動させた許容姿勢とに起伏揺動自在な状態で前記載置体の乗降用縁部に備えられた受け止め体と、
前記載置体に備えられて前記受け止め体を前記阻止姿勢で保持する保持手段と、
前記保持手段が保持作用状態となる保持位置と前記保持手段が保持解除状態となる保持解除位置とに移動操作可能に前記載置体に備えられた保持手段操作用の手動操作具とが設けられている車両用昇降装置であって、
前記手動操作具が前記保持位置から前記保持解除位置へ向かう保持解除方向へ移動するのを牽制し且つ前記手動操作具が前記保持解除方向とは異なる牽制解除方向に向けて移動されることにより牽制を解除する牽制手段が設けられ、
前記手動操作具が、前記保持解除方向並びに前記牽制解除方向に移動操作自在に構成されている車両用昇降装置。 - 前記昇降操作手段が、前記載置体を車両内外方向に沿ってスライド移動自在に支持し且つ平行または略平行姿勢で昇降させる昇降枠を備えて構成され、
前記載置体の前記乗降用縁部としての、前記載置体のスライド移動方向において車両外方側の縁部に、前記受け止め体が装備され、
前記手動操作具が、前記載置体のスライド移動方向に沿う載置体スライド方向を前記保持解除方向とし、且つ、前記載置体スライド方向と交差する載置体横幅方向を前記牽制解除方向とする形態で設けられている請求項1記載の車両用昇降装置。 - 前記保持手段が、前記受け止め体の起伏揺動に伴って前記載置体横幅方向に沿う軸芯周りで回転する回転体と、前記回転体に形成した被係合部に係脱するために前記載置体横幅方向に沿う軸芯周りで揺動自在で且つ前記回転体が前記受け止め体の前記阻止姿勢に対応する位相に回転したときに前記被係合部に係合する係合体と、その係合体を係合側に付勢する弾性付勢体とから構成され、
前記手動操作具が、前記載置体横幅方向に揺動自在な状態で且つ前記載置体横幅方向に沿う軸芯周りで一体回転する状態で、前記係合体に取り付けられている請求項2記載の車両用昇降装置。 - 前記係合体が、前記載置体スライド方向において前記回転体よりも車両内方側となる位置に、上方に伸びる姿勢で設けられ、
前記手動操作具が、前記載置体スライド方向において車両外方側に伸びる姿勢で前記回転体よりも上方に位置する状態で、前記係合体の上部に取り付けられ、
前記弾性付勢体としてのコイルスプリングが、前記手動操作具と前記回転体との間に位置する状態で、前記係合体を前記回転体側に引っ張り付勢するように設けられている請求項3記載の車両用昇降装置。 - 前記牽制手段が、前記保持位置と前記牽制手段の牽制を解除する牽制解除位置との間で前記手動操作具を前記牽制解除方向に沿って移動自在に案内する牽制用案内部分及び前記牽制解除位置と前記保持解除位置との間で前記手動操作具を前記保持解除方向に沿って案内する保持解除用案内部分を備えた操作具案内体と、前記手動操作具を前記載置体横幅方向において前記保持位置側に付勢する牽制用弾性付勢体とを備えて構成されている請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用昇降装置。
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