JP2009193371A - データ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源遮断を検知し、十分なバックアップ処理のための時間を確保する。
【解決手段】一次側電源電圧VDD1が供給される一次側電源線VDL1と、二次側電源電圧VDD2が供給される二次側電源線VDL2と、一次側電源電圧VDD1を二次側電源電圧VDD2に変換する電圧変換部14と、一次側電源線VDL1に接続され,電圧レベル検知信号VDTを出力する電圧レベル検出部18と、二次側電源線VDL2に接続され,リセット信号RSTnを出力するリセット信号発生部16と、電圧レベル検知信号VDTおよびリセット信号RSTnを受信して、制御信号CLSを出力する制御信号発生部20とを備えるデータ制御装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、データ制御装置に関し、特に、電源遮断を検知し、十分なバックアップ処理のための時間を確保可能なデータ制御装置に関する。
一般に、電子回路内で取り扱っているデータは、停電やバッテリー劣化等に起因する電源供給の停止と共に消失するため、再び電源を投入しても処理が再開できない。これを解決する方法として、電源遮断を検知した場合に記憶データを不揮発性記憶装置にバックアップしてデータを保持する手法がある。不揮発性記憶素子を用いたデータ保持装置およびデータ保持方法については、既に開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記の手法では、データを不揮発性化する機能を有する制御対象装置に対し、電源遮断/投入を検知し、データのバックアップ/復帰を要求する信号を出力する制御装置が用いられる。これらの制御装置は電源遮断検知後に処理を行うため、別電源を確保する必要があるが、バッテリーを用いるとコスト増の要因となる。これを解決するため、コンデンサの放電時間を活用して処理を行う手法として、「データ退避方法」が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方、二系統の電源線(例えば、AC100V側とDC5V側など)を監視する「プログラマブルコントローラ及びその電源断時処理方法」についても、既に開示されている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、特許文献3に開示された手法は、電源監視時間を設定しておらず、また装置停止時のみを対象にしている。
特開2004−186874号公報 特開平6−231053号公報 特開平9−081286号公報
コンデンサの放電時間を活用して電源遮断後の処理を行う場合、コストの面から、可能な限り小容量のコンデンサを用いて必要な処理時間を確保することが有用であるが、上記手法では、処理時間の確保のためには、コンデンサの容量を大きくする必要がある。
コンデンサの放電時間を活用して電源遮断後の処理を行う場合、システムが動作可能な範囲で電源遮断を検出する必要があるため、検出する電圧レベルを高めに設定する必要がある。通常、例えば、3.3Vの電源において、約3.1V程度を検出した場合に、電源遮断と見なすなどと設定される。
この場合、電源線上のノイズ等により電源電圧の値が変動した場合においても、電源遮断と見なされてしまう可能性が高く、結果として、無駄なバックアップ処理が発生し、通常動作の妨げとなる。
本発明の目的は、電源の遮断/投入の電圧レベルを検知し、制御対象回路のデータのバックアップ(データ退避/復帰)を要求する制御信号を出力するに際して、十分なバックアップ処理のための処理可能期間を確保可能なデータ制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、電源の電圧レベルを監視する電圧レベル検出部と、前記電圧レベル検出部において特定の電圧レベルを検知した場合、特定の制御信号を出力する制御信号発生部とを備えることを特徴とするデータ制御装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、電源の電圧レベルを監視する電圧レベル検出部と、前記電圧レベル検出部において、前記電源の遮断/投入の電圧レベルを検知した場合、制御対象回路のデータのバックアップ(データ退避/復帰)を要求する制御信号を出力する制御信号発生部とを備えることを特徴とするデータ制御装置データ制御装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、一次側電源電圧が供給される一次側電源線と、二次側電源電圧が供給される二次側電源線と、前記一次側電源線と前記二次側電源線との間に配置され,前記一次側電源電圧を前記二次側電源電圧に変換する電圧変換部と、前記一次側電源線に接続され,電圧レベル検知信号を出力する電圧レベル検出部と、前記二次側電源線に接続され,リセット信号を出力するリセット信号発生部と、前記電圧レベル検知信号および前記リセット信号を受信して、制御信号を出力する制御信号発生部とを備えることを特徴とするデータ制御装置が提供される。
本発明によれば、電源遮断/投入を検知し、データのバックアップ(データ退避/復帰)を要求する信号を出力するに際して、十分なバックアップ処理のための処理可能期間を確保可能なデータ制御装置を提供するができる。
本発明のデータ制御装置によれば、二系統の電源線を有する制御対象つシステムに適用する場合、電源遮断後の電圧確保を行うためのコンデンサの容量を小さくすることができる。
また、本発明のデータ制御装置によれば、電源線上のノイズ等により電源電圧の値が変動した場合においても、無駄なバックアップ処理(データ退避/復帰)を抑制することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置12の原理的ブロック構成は、図1に示すように、一次側電源電圧VDD1が供給される一次側電源線VDL1と、二次側電源電圧VDD2が供給される二次側電源線VDL2と、一次側電源線VDL1と二次側電源線VDL2との間に配置され、一次側電源電圧VDD1を二次側電源電圧VDD2に変換する電源電圧変換部14と、一次側電源線VDL1と二次側電源線VDL2との間に配置される検出・制御部15とを備える。図1に示すように、二次側電源線VDL2に接続される制御対象回路10は、検出・制御部15を介して、一次側電源線VDL1にも接続されている。
ここで、一次側電源電圧VDD1と、二次側電源電圧VDD2からなる二系統の電源を使用するデータ制御装置12の場合、二次側電源電圧VDD2の系統の電源を使用する制御対象回路10は、二次側電源電圧VDD2±10%VDD2の範囲内で動作可能と仮定する。
図1に示すデータ制御装置12の動作は、図2に示すように表される。
(a)図2において、電源OFF以前は、一次側電源線VDL1および二次側電源線VDL2には、それぞれ一次側電源電圧VDD1、二次側電源電圧VDD2(VDD2<VDD1)が供給されている。
(b)次に、一次側電源線VDL1に供給される一次側電源電圧VDD1が、VDD1検出電圧レベルVLV1レベル(90%VDD1)と比較して電源遮断(電源OFF)を検知することで、一次側電源電圧VDD1が、電源OFFと見なされる。一次側電源線VDL1に供給される一次側電源電圧VDD1は、図2に示すように、所定の時定数で電圧降下する。一方、二次側電源線VDL2に供給される二次側電源電圧VDD2は、一定状態が保持された後、所定の時定数で電圧降下する。
(c)次に、二次側電源線VDL2に供給される二次側電源電圧VDD2が、VDD2検出電圧レベルVLV2(90%VDD2)と比較して電源遮断(電源OFF)を検知することで、二次側電源電圧VDD2が、電源OFFと見なされ、制御対象回路10は動作不可能状態となる。
一次側電源電圧VDD1がVDD1検出電圧レベルVLV1となり、一次側電源電圧VDD1が電源OFFと見なされる時点から、二次側電源電圧VDD2がVDD2検出電圧レベルVLV2となり、制御対象回路10が動作不可能となる時点までの期間が、電源遮断検知後の制御対象回路10のデータ退避/復帰等のバックアップの処理可能期間TW1である。
本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、二次側電源電圧VDD2より供給電圧が高い別系統の一次側電源電圧VDD1(VDD2<VDD1)を監視し、一次側電源電圧VDD1がVDD1検出電圧レベルVLV1と比較して電源遮断(電源OFF)を検知することで、二次側電源線VDL2の二次側電源電圧VDD2が下降する前に電源遮断を検出することが可能となる。したがって、電源遮断検知後の制御対象回路10の処理可能期間TW1を広く設定することができる。
一方、本発明の第1の実施の形態の比較例に係るデータ制御装置の模式的ブロック構成は、図3に示すように、一次側電源電圧VDD1が供給される一次側電源線VDL1と、二次側電源電圧VDD2が供給される二次側電源線VDL2と、一次側電源線VDL1と二次側電源線VDL2との間に配置され、一次側電源電圧VDD1を二次側電源電圧VDD2に変換する電圧変換器4とを備える。図3に示すように、二次側電源線VDL2に接続される制御対象回路3は、一次側電源線VDL1には接続されていない。
図3に示すデータ制御装置の動作は、図4に示すように表される。
(a)図3において、電源OFF以前は、二次側電源線VDL2には、二次側電源電圧VDD2が供給されている。同様に、一次側電源線VDL1には、一次側電源電圧VDD1が供給されている。
(b)次に、二次側電源線VDL2に供給される二次側電源電圧VDD2が、VDD2検出電圧レベルVLV2レベル(95%VDD2)と比較して電源遮断(電源OFF)を検知することで、二次側電源電圧VDD2が、電源OFFと見なされる。二次側電源線VDL2に供給される二次側電源電圧VDD2は、図4に示すように、所定の時定数で電圧降下する。
(c)次に、二次側電源線VDL2に供給される二次側電源電圧VDD2が、VDD2検出電圧レベルVLV2(90%VDD2)と比較して電源遮断を検知することで、制御対象回路3は、動作不可能となる。
二次側電源電圧VDD2がVDD2検出電圧レベルVLV2(95%VDD2)となり、電源OFFと見なされる時点から、VDD2検出電圧レベルVLV2(90%VDD2)となり、制御対象回路3が、動作不可能となる時点までの期間が、電源遮断検知後の制御対象回路3のデータ退避/復帰等のバックアップの処理可能期間TW2である。
比較例に係るデータ制御装置の動作は、図4に示すように、制御対象回路3が接続される二次側電源線VDL2の二次側電源電圧VDD2のみを監視して電源遮断を検知する。すなわち、二次側電源電圧VDD2が下降してから電源遮断を検知するため、電源遮断検知後の処理可能時間TW2が短い。
別系統の一次側電源電圧VDD1の電圧レベルを監視して電源遮断を検知する場合、二次側電源電圧VDD2を監視して電源遮断を検知する場合と比較して、検知する電圧レベルを低く設定することができる。
別系統の一次側電源電圧VDD1を監視する場合、上述のように、一次側電源電圧VDD1が、VDD1検出電圧レベルVLV1レベル(90%VDD1)と比較して電源遮断(電源OFF)を検知することで、一次側電源電圧VDD1が、電源OFFと見なされことから、検知レベルが通常動作電圧(VDD1)の90%である。
これに対して、二次側電源線VDL2の二次側電源電圧VDD2を監視する場合、図4に示すように、検知レベルが通常動作電圧(VDD2)の95%である。
したがって、、本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置の方が、比較例に比べて、電源の揺らぎを吸収できる確率も高くなる。
(詳細ブロック構成)
本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置12は、図5に詳細な模式的ブロック構成を示すように、一次側電源電圧VDD1が供給される一次側電源線VDL1と、二次側電源電圧VDD2が供給される二次側電源線VDL2と、一次側電源線VDL1と二次側電源線VDL2との間に配置され,一次側電源電圧VDD1を二次側電源電圧VDD2に変換する電圧変換部14と、一次側電源線VDL1に接続され,電圧レベル検知信号VDTを出力する電圧レベル検出部18と、二次側電源線VDL2に接続され,リセット信号RSTnを出力するリセット信号発生部16と、電圧レベル検出部18より電圧レベル検知信号VDT,リセット信号発生部16よりリセット信号RSTnを受信して、制御信号CLSを出力する制御信号発生部20とを備える。
二次側電源線VDL2には、図5に示すように、制御対象回路10が接続され、データ制御装置12内のリセット信号発生部16よりリセット信号RSTn、制御信号発生部20より制御信号CLSを受信している。
また、図5において、キャパシタC1、C2は、それぞれ一次側電源線VDL1、二次側電源線VDL2の有する寄生キャパシタである。
(動作タイミングチャート)
図6は、図5に示すデータ制御装置の動作例を示す。図6においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2の電源変動波形が示され、さらに、これらの電源変動波形に対応して、リセット信号RSTn、電圧レベル検出信号VDTおよび制御信号CLSの動作波形がそれぞれ示されている。
(a)まず、時刻t0〜時刻t1の期間においては、電源はオフ状態にある。負論理のリセット信号RSTnはオン状態、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態、制御信号CLSは待機状態にある。
(b)次に、時刻t1において、電源をオンにする。
(c)次に、時刻t1〜時刻t2の期間においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2の動作波形は上昇し、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTに到達すると、リセット信号RSTnがオフ状態になる。
(d)次に、時刻t2において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1に到達すると、電圧レベル検出信号VDTはオン状態になる。
(e)次に、時刻t2〜時刻t3の期間においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2ともにオン状態が保持される。時刻t2の直後において、制御信号CLSは待機状態からオン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路10に対して、制御信号CLSが出力される。その後、待機状態が保持される。
(f)次に、時刻t3〜t4の期間において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1よりも低くなり、二次側電源電圧VDD2の値も低下し、かつリセット電圧レベルVRSTよりも高い場合には、リセット信号RSTnはオフ状態を保持するが、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態となる。制御信号CLSは、待機状態が保持される。
(g)次に、時刻t4〜t5の期間において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1よりも高くなり、かつ二次側電源電圧VDD2の値も上昇し、リセット電圧レベルVRSTよりも高い場合には、リセット信号RSTnはオフ状態を保持するが、電圧レベル検出信号VDTはオン状態となる。制御信号CLSは、待機状態が保持される。
(h)次に、時刻t5〜t6の期間において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1よりも低くなると、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態となる。制御信号CLSは、オン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路10に対して、制御信号CLSが出力される。その後、待機状態が保持される。
さらに一次側電源電圧VDD1の値が低下して、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTよりも低くなる場合には、リセット信号RSTnはオン状態となる。
さらに、一次側電源電圧VDD1が上昇して、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTよりも高くなる場合には、リセット信号RSTnはオフ状態となる。
さらに、一次側電源電圧VDD1が上昇して、VDD1検知電圧レベルVLV1よりも高くなる場合には、リセット信号RSTnはオフ状態が保持され、電圧レベル検出信号VDTはオン状態になる。
(i)次に、時刻t6〜時刻t7の期間においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2ともにオン状態が保持される。時刻t6の直後において、制御信号CLSは待機状態からオン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路10に対して、制御信号CLSが出力される。その後、待機状態が保持される。
(j)次に、時刻t7において、電源をオフにする。
(k)次に、時刻t7〜時刻t8の期間においては、一次側電源電圧VDD1の動作波形は降下し、一方、二次側電源電圧VDD2の動作波形は略一定値を保持する。
(l)次に、時刻t8において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1に到達すると、リセット信号RSTnはオフ状態を保持するが、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態になる。
(m)次に、時刻t8〜時刻t9の期間においては、一次側電源電圧VDD1は、図6に示すように、所定の時定数で電圧降下する。一方、二次側電源電圧VDD2は、一定状態が保持された後、所定の時定数で電圧降下する。時刻t8の直後において、制御信号CLSは待機状態からオン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路10に対して、制御信号CLSが出力される。
(n)次に、時刻t9において、二次側電源電圧VDD2が、リセット電圧レベルVRSTに到達して、電源遮断(電源OFF)を検知することで、制御対象回路10は動作不可能となる。同時に、リセット信号RSTnはオン状態となり、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態を保持し、制御信号CLSは待機状態となる。
本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、二系統の電源線を有する制御対象回路システムに適用する場合、電源線の有するキャパシタによる時定数を利用していないため、電源遮断後の電圧確保を行うためのコンデンサの容量を小さくすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、電源線上のノイズ等により電源電圧の値が変動した場合においても、無駄なバックアップ処理(データ退避/復帰)を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
(データ制御装置)
本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置であって、データ退避/復帰制御動作を実行するデータ制御装置12は、図7に示すように、一次側電源電圧VDD1が供給される一次側電源線VDL1と、二次側電源電圧VDD2が供給される二次側電源線VDL2と、一次側電源線VDL1と二次側電源線VDL2との間に配置され,一次側電源電圧VDD1を二次側電源電圧VDD2に変換する電圧変換部14と、一次側電源線VDL1に接続され,電圧レベル検知信号VDTを出力する電圧レベル検出部18と、二次側電源線VDL2に接続され,リセット信号RSTnを出力するリセット信号発生部16と、電圧レベル検出部18より電圧レベル検知信号VDT,リセット信号発生部16よりリセット信号RSTnを受信して、データ退避制御信号DRCSおよびデータ復帰制御信号DSCSを出力する制御信号発生部20とを備える。
二次側電源線VDL2には、図7に示すように、制御対象回路30が接続され、データ制御装置12内のリセット信号発生部16よりリセット信号RSTn、制御信号発生部20よりデータ退避制御信号DRCSおよびデータ復帰制御信号DSCSを受信している。
制御対象回路30は、図7に示すように、主動作部32と、不揮発性記憶部36と、主動作部32と不揮発性記憶部36との間のデータインタフェース制御部34とを備える。
図7に示すように、制御対象回路30内の主動作部32、データインタフェース制御部34、および不揮発性記憶部36は、データ制御装置12内のリセット信号発生部16よりリセット信号RSTnを受信し、また、データインタフェース制御部34は、制御信号発生部20よりデータ退避制御信号DRCSおよびデータ復帰制御信号DSCSを受信している。
また、図7において、キャパシタC1、C2は、それぞれ一次側電源線VDL1、二次側電源線VDL2の有する寄生キャパシタである。
(データ制御装置の動作シーケンス)
本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置12の動作シーケンスを図8に示す状態遷移図を用いて説明する。
リセット状態S1とは、データ制御装置12がリセット状態のままホールドされ、動作していない状態を示す。
電源復帰待ち状態S2とは、一次側電源電圧VDD1がある特定の閾値電圧Vth1(例えば、VDD1検出電圧レベルVLV1)になるまで待機している状態を示す。
データ復帰信号出力状態S3とは、データ制御装置12から制御対象回路30に対してデータ復帰制御信号DSCSを送信し、制御対象回路30内の不揮発性記憶部36からデータを復帰している状態を示す。
電源監視状態S4とは、一次側電源電圧VDD1がある特定の閾値電圧Vth1(例えば、VDD1検出電圧レベルVLV1)を下回るレベルかどうかをチェックし、監視している状態を示す。
データ退避信号出力状態S5とは、データ制御装置12から制御対象回路30に対してデータ退避制御信号DRCSを送信し、制御対象回路30内の不揮発性記憶部36にデータを退避している状態を示す。
―動作シーケンス―
(a)まず、リセット状態S1において、RSTn=“1”で示されるように、リセット信号RSTnをオフ状態にすると、リセット状態S1から電源復帰待ち状態S2に状態遷移する。
(b)次に、電源復帰待ち状態S2において、RSTn=“0”で示されるように、リセット信号RSTnをオン状態にすると、電源復帰待ち状態S2からリセット状態S1に状態遷移する。
(c)次に、電源復帰待ち状態S2において、VDT=“1”で示されるように、電圧レベル検知信号VDTをオン状態にすると、電源復帰待ち状態S2からデータ復帰信号出力状態S3に状態遷移する。
(d)次に、データ復帰信号出力状態S3から電源監視状態S4に状態遷移する。
(e)次に、電源監視状態S4において、VDT=“0”で示されるように、電圧レベル検知信号VDTをオフ状態にすると、電源監視状態S4からデータ退避信号出力状態S5に状態遷移する。
(f)次に、データ退避信号出力状態S5から電源復帰待ち状態S6に状態遷移する。
(g)次に、電源復帰待ち状態S6において、VDT=“1”で示されるように、電圧レベル検知信号VDTをオン状態にすると、電源復帰待ち状態S6からデータ退避信号出力状態S5に状態遷移する。
(h)次に、電源復帰待ち状態S6において、RSTn=“0”で示されるように、リセット信号RSTnをオフ状態にすると、電源復帰待ち状態S6からリセット状態S1に状態遷移する。
(動作タイミングチャート)
図9は、図7に示すデータ制御装置12の動作例を示す。図9においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2の電源変動波形が示され、さらに、これらの電源変動波形に対応して、リセット信号RSTn、電圧レベル検出信号VDT、データ復帰制御信号DSCSおよびデータ退避制御信号DRCSの動作波形がそれぞれ示されている。
(a)まず、時刻t0〜時刻t1の期間においては、電源はオフ状態にある。負論理のリセット信号RSTnはオン状態、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態、データ退避制御信号DRCSおよびデータ復帰制御信号DSCSはオフ状態にある。
(b)次に、時刻t1において、電源をオンにする。
(c)次に、時刻t1〜時刻t2の期間においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2の動作波形は上昇し、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTに到達すると、リセット信号RSTnがオフ状態になる。
(d)次に、時刻t2において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1に到達すると、電圧レベル検出信号VDTはオン状態になる。
(e)次に、時刻t2〜時刻t3の期間においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2ともにオン状態が保持される。時刻t2の直後において、データ復帰制御信号DSCSはオフ状態からオン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路30のデータインタフェース制御部34に対して、データ復帰制御信号DSCSが出力される。その後、オフ状態が保持される。
(f)次に、時刻t3〜t4の期間において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1よりも低くなり、かつ二次側電源電圧VDD2の値も低下し、リセット電圧レベルVRSTよりも高い場合には、リセット信号RSTnはオフ状態を保持するが、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態となる。データ復帰制御信号DSCSは、オフ状態が保持される。
(g)次に、時刻t4〜t5の期間において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1よりも高くなり、かつ二次側電源電圧VDD2の値も上昇し、リセット電圧レベルVRSTよりも高い場合には、リセット信号RSTnはオフ状態を保持するが、電圧レベル検出信号VDTはオン状態となる。データ退避制御信号DRCSおよびデータ復帰制御信号DSCSはオフ状態にある。
(h)次に、時刻t5〜t6の期間において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1よりも低くなると、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態となる。ここで、データ退避制御信号DRCSは、オン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路30のデータインタフェース制御部34に対して、データ退避制御信号DRCSが出力される。その後、オフ状態が保持される。
さらに一次側電源電圧VDD1の値が低下して、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTよりも低くなる場合には、リセット信号RSTnはオン状態となる。
さらに、一次側電源電圧VDD1が上昇し、二次側電源電圧VDD2がリセット電圧レベルVRSTよりも高くなる場合には、リセット信号RSTnはオフ状態となる。
さらに、一次側電源電圧VDD1が上昇して、VDD1検知電圧レベルVLV1よりも高くなる場合には、リセット信号RSTnはオフ状態が保持され、電圧レベル検出信号VDTはオン状態になる。
(i)次に、時刻t6〜時刻t7の期間においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2ともにオン状態が保持される。時刻t6の直後において、データ復帰制御信号DSCSはオフ状態からオン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路30のデータインタフェース制御部34に対して、データ復帰制御信号DSCSが出力される。その後、オフ状態が保持される。
(j)次に、時刻t7において、電源をオフにする。
(k)次に、時刻t7〜時刻t8の期間においては、一次側電源電圧VDD1の動作波形は降下し、一方、二次側電源電圧VDD2の動作波形は略一定値を保持される。
(l)次に、時刻t8において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1に到達すると、リセット信号RSTnはオフ状態を保持するが、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態になる。
(m)次に、時刻t8〜時刻t9の期間においては、一次側電源電圧VDD1は、図9に示すように、所定の時定数で電圧降下する。一方、二次側電源電圧VDD2は、一定状態が保持された後、所定の時定数で電圧降下する。時刻t8の直後において、データ退避制御信号DRCSはオフ状態からオン状態となり、制御信号発生部20から制御対象回路30のデータインタフェース制御部34に対して、データ退避制御信号DRCSが出力される。
(n)次に、時刻t9において、二次側電源電圧VDD2が、リセット電圧レベルVRSTに到達して、電源遮断(電源OFF)を検知することで、二次側電源電圧VDD2が、電源OFFと見なされ、制御対象回路30は動作不可能状態となる。同時に、リセット信号RSTnはオン状態となり、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態を保持し、データ退避制御信号DRCSおよびデータ復帰制御信号DSCSは共にオフ状態となる。
電源復帰時においては、一次側電源電圧VDD1の電圧レベルを監視し、一次側電源電圧VDD1がVDD1検出電圧レベルVLV1と比較して、VDD1>VLV1になったことを検知して、電源復帰状態を検出する。結果として、データ制御装置12から制御対象回路30のデータインタフェース制御部34にデータ復帰制御信号DSCSを出力する。上記の場合、二次側電源電圧VDD2の電源監視は、二次側電源電圧VDD2より電源供給されるデータ制御装置12のリセット信号発生部16にのみ適用される。
本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、電源遮断/投入を検知し、データのバックアップ(データ退避/復帰)を要求する信号を出力するに際して、十分なバックアップ処理のための処理可能期間を確保するができる。
本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、二系統の電源線を有する制御対象回路システムに適用する場合、電源線の有するキャパシタによる時定数を利用していないため、電源遮断後の電圧確保を行うためのコンデンサの容量を小さくすることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、電源線上のノイズ等により電源電圧の値が変動した場合においても、無駄なバックアップ処理(データ退避/復帰)を抑制することができる。
[第3の実施の形態]
(データ制御装置)
本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置であって、不揮発性CPU40を制御対象とするデータ制御装置12は、図10に示すように、一次側電源電圧VDD1が供給される一次側電源線VDL1と、二次側電源電圧VDD2が供給される二次側電源線VDL2と、一次側電源線VDL1と二次側電源線VDL2との間に配置され,一次側電源電圧VDD1を二次側電源電圧VDD2に変換する電圧変換部14と、一次側電源線VDL1に接続され,電圧レベル検知信号VDTを出力する電圧レベル検出部18と、二次側電源線VDL2に接続され,リセット信号RSTnを出力するリセット信号発生部16と、電圧レベル検出部18より電圧レベル検知信号VDT,リセット信号発生部16よりリセット信号RSTnを受信する制御信号発生部20とを備える。
制御信号発生部20は、不揮発性CPU40に対して、強誘電体素子書込み信号E1、通常動作信号E2、強誘電体素子両端短絡信号FRST、および強誘電体素子駆動用信号PL1,PL2を出力する。また、制御信号発生部20から出力されるクロックイネーブル信号CLKENと、クロック生成装置42からの出力信号は、ANDゲート44に入力され、ANDゲート44の出力信号は不揮発性CPU40に入力されている。
二次側電源線VDL2には、図10に示すように、不揮発性CPU40が接続され、データ制御装置12内のリセット信号発生部16よりリセット信号RSTn、制御信号発生部20より、強誘電体素子書込み信号E1、通常動作信号E2、強誘電体素子両端短絡信号FRST、および強誘電体素子駆動用信号PL1,PL2を受信している。また、不揮発性CPU40は、ANDゲート44を介してクロック信号CLKを受信している。
また、図10において、キャパシタC1、C2は、それぞれ一次側電源線VDL1、二次側電源線VDL2の有する寄生キャパシタである。
(不揮発性CPUの構成例)
本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置を適用する不揮発性CPU40の模式的ブロック構成は、図11に示すように、命令処理部102と、命令処理部102に接続され、命令処理部102から演算制御信号ACSを受信する演算処理部110と、演算処理部110に接続され、演算処理部110から演算出力信号zを受信する演算結果記憶部104と、演算結果記憶部104および命令処理部102に接続され、出力信号aを演算処理部110に供給するスイッチブロック106と、スイッチブロック106および命令処理部102に接続され、命令処理部102からスイッチ制御信号SCSを受信し、出力信号bを演算処理部110に供給するスイッチブロック108とを備える。
プログラム/データ入出力線112を介して、命令処理部102には、プログラム/データ入力端子112aが接続され、スイッチブロック108には、プログラム/データ出力端子112bが接続される。
また、図11に示すように、不揮発性CPU40には、制御信号入出力線114を介して、制御信号入力端子114bおよび制御信号出力端子114aが接続される。
また、図11に示すように、不揮発性CPU40には、クロック制御端子92を介してクロック信号CLKが供給され、不揮発動作用制御線100に接続される不揮発動作制御端子94を介して、強誘電体素子書込み信号E1、通常動作信号E2、強誘電体素子駆動用信号PL1およびPL2、強誘電体素子両端短絡信号FRSTが供給される。
また、図11に示すように、命令処理部102は、不揮発性記憶ゲート50を有する論理回路ブロック58を備え、演算結果記憶部104は、不揮発性記憶ゲート50を有する論理回路ブロック54を備え、演算処理部110は、不揮発性記憶ゲート50を有する論理回路ブロック56を備える。
(不揮発性記憶ゲートの構成例)
本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置の制御対象である不揮発性CPU40に適用可能な不揮発性記憶ゲート50の構成例は、図12に示すように、第1および第2の不揮発性記憶部(NVSE)361 ,362と、第1の不揮発性記憶部361に隣接して配置され、第1の不揮発性記憶部361 へのデータ書込みおよび第1の不揮発性記憶部361からのデータ読出しのための外部制御信号を受信する第1のデータインタフェース制御部341と、第2の不揮発性記憶部362に隣接して配置され、第2の不揮発性記憶部362へのデータ書込みおよび第2の不揮発性記憶部362からのデータ読出しのための外部制御信号を受信する第2のデータインタフェース制御部342と、第1のデータインタフェース制御部341および第2のデータインタフェース制御部342に隣接して配置され、データ入力端子からデータ入力信号D、クロック入力端子からクロック信号CLKを受信し、データ出力端子からデータ出力信号Qを出力する揮発性記憶部(VSE)35とを備える。
図12に示すように、第1の不揮発性記憶部(NVSE)361は、MOSトランジスタQ1a,Q1bと、強誘電体キャパシタ51a,51bとを備え、第2の不揮発性記憶部(NVSE)362は、MOSトランジスタQ2a,Q2bと、強誘電体キャパシタ52a,52bとを備える。
図12に示すように、揮発性記憶部(VSE)35は、インバータ60,61,64,70,72,74と、パススイッチ62,66,68と、マルチプレクサ84,86とを備える。
図12に示すように、第1のデータインタフェース制御部341は、インバータ76と、パススイッチ78とを備え、第2のデータインタフェース制御部342は、インバータ80と、パススイッチ82とを備える。
インバータ61の入力端は、データ入力信号Dの印加端に接続されている。インバータ61の出力端は、インバータ60の入力端に接続されている。インバータ60の出力端は、パススイッチ66を介して、マルチプレクサ84の第1入力端(1)に接続されている。さらに、インバータ60の出力端は、インバータ64の入力端に接続され、インバータ64の出力端は、パススイッチ62を介してインバータ60の入力端に接続されている。
マルチプレクサ84の出力端は、インバータ72の入力端に接続されている。インバータ72の出力端は、インバータ74の入力端に接続されている。インバータ74の出力端は、データ出力信号Qの引出端に接続されている。マルチプレクサ86の第1入力端(1)は、インバータ72の出力端に接続されている。マルチプレクサ86の出力端は、インバータ70の入力端に接続されている。インバータ70の出力端は、パススイッチ68を介して、マルチプレクサ84の第1入力端(1)に接続されている。
このように、不揮発性記憶ゲート50は、図12に示すように、ループ状に接続された2つの論理ゲート(図12ではインバータ72,70)を用いて、入力されたデータ入力信号Dを保持するループ構造部LOOP(図中の84,72,86,70で囲まれた部分)を有する揮発性記憶部(VSE)35を備える。
インバータ76の入力端は、マルチプレクサ84の第1入力端(1)に接続されている。インバータ76の出力端は、パススイッチ78を介して、マルチプレクサ86の第2入力端(0)に接続されている。インバータ80の入力端は、マルチプレクサ86の第1入力端(1)に接続されている。インバータ80の出力端は、パススイッチ82を介して、マルチプレクサ84の第2入力端(0)に接続されている。
強誘電体キャパシタ51aの正極端は、第1プレートラインに接続され、強誘電体素子駆動用信号PL1が供給される。強誘電体キャパシタ51aの負極端は、マルチプレクサ86の第2入力端(0)に接続されている。強誘電体キャパシタ51aの両端間には、MOSトランジスタQ1aが接続されている。MOSトランジスタQ1aのゲートは、強誘電体素子両端短絡信号FRSTの印加端に接続されている。
強誘電体キャパシタ51bの正極端は、マルチプレクサ86の第2入力端(0)に接続されている。強誘電体キャパシタ51bの負極端は、第2プレートラインに接続され、強誘電体素子駆動用信号PL2が供給される。強誘電体キャパシタ51bの両端間には、MOSトランジスタQ1bが接続されている。MOSトランジスタQ1bのゲートは、強誘電体素子両端短絡信号FRSTの印加端に接続されている。
強誘電体キャパシタ52aの正極端は、第1プレートラインに接続され、強誘電体素子駆動用信号PL1が供給される。強誘電体キャパシタ52aの負極端は、マルチプレクサ84の第2入力端(0)に接続されている。強誘電体キャパシタ52aの両端間には、MOSトランジスタQ2aが接続されている。MOSトランジスタQ2aのゲートは、強誘電体素子両端短絡信号FRSTの印加端に接続されている。
強誘電体キャパシタ52bの正極端は、マルチプレクサ84の第2入力端(0)に接続されている。強誘電体キャパシタ52bの負極端は、第2プレートラインに接続され、強誘電体素子駆動用信号PL2が供給される。強誘電体キャパシタ52bの両端間には、MOSトランジスタQ2bが接続されている。MOSトランジスタQ2bのゲートは、強誘電体素子両端短絡信号FRSTの印加端に接続されている。
なお、上記の構成要素のうち、パススイッチ62,66は、クロック信号CLKに応じてオン/オフされ、パススイッチ68は、反転クロック信号CLKB(クロック信号CLKの論理反転信号)に応じてオン/オフされる。すなわち、パススイッチ62,66とパススイッチ68は、互いに排他的(相補的)にオン/オフされる。一方、パススイッチ78,82は、いずれも強誘電体素子書込み信号E1に応じてオン/オフされる。また、マルチプレクサ84,86は、いずれも通常動作信号E2に応じてその信号経路が切り換えられる。
図12に示した不揮発性記憶ゲート50の構成例では、データ書込み用ドライバ(インバータ76、80)や、マルチプレクサ84、86が新たに必要となるが、不揮発性CPU40の命令処理部102、演算処理部110、演算結果記憶部104内における不揮発性記憶ゲート50の占有面積は、数%に過ぎないため、不揮発性CPU40全体に与える面積増加の影響は殆どない。
(不揮発性CPUの制御時の動作タイミングチャート)
本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置の動作波形であって、不揮発性CPU40の制御時の動作タイミングチャートは、図13に示すように表される。図13において、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2の電源変動波形が示され、さらに、これらの電源変動波形に対応して、リセット信号RSTn、電圧レベル検出信号VDT、クロック信号CLK、クロックイネーブル信号CLKEN、強誘電体素子書込み信号E1、通常動作信号E2、強誘電体素子両端短絡信号FRST、強誘電体素子駆動用信号PL1およびPL2、揮発性データ信号VSEDATA、および不揮発性データ信号NVSEDATAが示されている。
以下の説明では、図12に示すように、強誘電体キャパシタ51a、51bの接続ノードに現れる電圧をV1、強誘電体キャパシタ52a、52bの接続ノードに現れる電圧をV2、インバータ70の入力端に現れる電圧をV3、インバータ70の出力端に現れる電圧をV4、インバータ72の入力端に現れる電圧をV5、インバータ72の出力端に現れる電圧をV6とする。
―通常動作―
まず、通常動作について説明する。
(a)時刻t0〜時刻t1で示される時点W1までの期間T1は、電源はオン状態にある。負論理のリセット信号RSTnはオフ状態、電圧レベル検出信号VDTはオン状態にある。時刻t0〜時刻t1内の所定の時刻t01において、電源をオフにすると、一次側電源電圧VDD1は、所定の時定数で電圧が降下するが、二次側電源電圧VDD2は、一定状態のままである。
不揮発性CPU40は、通常動作状態にある。強誘電体素子両端短絡信号FRSTが「H(ハイレベル)」とされており、MOSトランジスタQ1a、Q1b、Q2a、Q2bがオンされて、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bの各両端間がいずれも短絡されているので、これらの強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bには一切電圧が印加されない状態となっている。なお、第1プレートラインおよび第2プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1およびPL2、は、いずれも「L(ローレベル)」とされている。
また、時点W1までは、強誘電体素子書込み信号E1が「L」とされており、パススイッチ78とパススイッチ82がオフされているので、データ書込み用ドライバ(図12の例ではインバータ76,82)はいずれも無効とされている。
また、時点W1までは、通常動作信号E2が「H」とされており、マルチプレクサ84とマルチプレクサ86の第1入力端(1)が選択されているので、ループ構造部LOOP(図中の84,72,86,70で囲まれた部分)にて通常ループが形成されている。
揮発性記憶部35では、クロック信号CLKがハイレベルのとき、インバータ61がオフされ、パススイッチ62はオンされ、パススイッチ66はオンされ、パススイッチ68はオフされる。したがって、インバータ60とインバータ64からなるループでは、クロック信号CLKがローレベルからハイレベルと切り替わる際に、取り込まれたデータ入力信号Dが保持される。そして、ループ構造部(84,72,86,70)では、そのデータをそのまま通過させ、揮発性記憶部35よりデータ出力信号Qが出力される。
一方、クロック信号CLKがローレベルのときは、ループ構造部(84,72,86,70)では、クロック信号CLKがハイレベルからローレベルへと切り替わる際に取り込まれたデータ入力信号Dを保持し、データ出力信号Qが出力される。
―強誘電体素子へのデータ退避動作―
次に、強誘電体素子へのデータ退避動作について説明する。
(b)時刻t1において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1に到達すると、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態になる。リセット信号RSTnは、オン状態が保持される。
(c)時刻t1〜t3で示される時点W1〜W3の期間T2および時刻t3〜t4で示される時点W3〜W4の期間T3では、不揮発性CPU40は、データ退避状態にあり、不揮発性記憶ゲート50内の強誘電体素子へのデータ書込み動作が実行される。
クロック信号CLKが「L」とされ、反転クロック信号CLKBが「H」とされる。従って、パススイッチ66がオフされ、パススイッチ68がオンされる。
特に、時刻t2〜t3で示される時点W2〜W3の期間において、揮発性記憶部(VSE)35から、不揮発性記憶部(NVSE)361,362へのデータ書込みが実行される。このデータ書込み動作は、揮発性データ信号VSEDATAから不揮発性データ信号NVSEDATAへの矢印Aで示される。
また、時点W1〜W3では、強誘電体素子両端短絡信号FRSTが「L」とされ、MOSトランジスタQ1a、Q1b、Q2a、Q2bがオフされて、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bに対する電圧印加が可能な状態とされる。
また、時点W1〜W3では、強誘電体素子書込み信号E1が「H」とされ、パススイッチ78とパススイッチ82がオンされる。従って、データ書込み用ドライバ(図12の例ではインバータ76,82)がいずれも有効とされる。
なお、時点W1〜W3では、それまでと同様、通常動作信号E2が「H」とされており、マルチプレクサ84とマルチプレクサ86の第1入力端(1)が選択されているので、ループ構造部LOOP(図中の84,72,86,70で囲まれた部分)にて通常ループが形成されている。
また、時点W1〜W2では、第1プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1と第2プレートライン印加される強誘電体素子駆動用信号PL2が「L」とされ、時点W2〜W3では、強誘電体素子駆動用信号PL1,PL2が「H」とされる。すなわち、第1プレートラインと第2プレートラインに対して、同一のパルス電圧が印加される。このようなパルス電圧の印加により、強誘電体キャパシタ内部の残留分極状態が反転状態/非反転状態のいずれかに設定される。
図12の例に即して具体的に述べると、時点W1では、出力信号Qが「H」であるため、
ノード電圧V1が「L」となり、ノード電圧V2が「H」となる。従って、時点W1〜W
2において、第1プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1と第2プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL2が「L」とされている間、強誘電体キャパシタ51a、51bの両端間には電圧が印加されない状態となり、強誘電体キャパシタ52aの両端間には負極性の電圧が印加される状態となり、強誘電体キャパシタ52bの両端間には正極性の電圧が印加される状態となる。
一方、時点W2〜W3において、第1プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1と第2プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL2が「H」とされている間、強誘電体キャパシタ52a、52bの両端間には電圧が印加されない状態となり、強誘電体キャパシタ51aの両端間には正極性の電圧が印加される状態となり、強誘電体キャパシタ51bの両端間には負極性の電圧が印加される状態となる。
このように、第1プレートラインと第2プレートラインに対して、パルス電圧を印加することにより、強誘電体素子内部の残留分極状態が反転状態/非反転状態のいずれかに設定される。なお、強誘電体キャパシタ51aと51bとの間、及び、強誘電体キャパシタ52aと52bとの間では、互いの残留分極状態が逆になる。また、強誘電体キャパシタ51aと52aとの間、及び、強誘電体キャパシタ51bと52bとの間でも、互いの残留分極状態が逆になる。
(d)時刻t3〜t4で示される時点W3〜W4の期間T3においては、電源遮断待ち状態にある。時点W3では、強誘電体素子両端短絡信号FRSTが再び「1」とされ、MOSトランジスタQ1a、Q1b、Q2a、Q2bがオンされて、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bの各両端間がいずれも短絡されるので、これらの強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bには一切電圧が印加されない状態となる。このとき、第1プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1と第2プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL2は、いずれも「L」とされる。
また、時点W3では、強誘電体素子書込み信号E1が再び「L」とされ、パススイッチ78とパススイッチ82がオフされるので、データ書込み用ドライバ(図12の例ではインバータ76、80)がいずれも無効とされる。なお、通常動作信号E2については不問であるが、図13の例では「L」とされている。
(e)次に、時刻t4〜t6で示される時点W4〜W6の期間T4においては、電源遮断状態にある。すなわち、時刻t4で示される時点W4では、二次側電源電圧VDD2は、リセット電圧レベルVRSTに到達する。さらに、一次側電源電圧VDD1の値が低下して、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTよりも低くなる場合には、不揮発性CPU40は、電源遮断状態となる。負論理のリセット信号RSTnはオン状態、電圧レベル検出信号VDTはオフ状態、強誘電体素子書込み信号E1、通常動作信号E2、強誘電体素子駆動用信号PL1およびPL2はオフ状態にある。特に、時刻t4〜t5内の所定の時刻t41において、二次側電源線VDL2に接続される不揮発性CPU40は、電源オフとなり、、時刻t41〜t42の期間は、不揮発性CPU40は、電源オフ状態になる。
強誘電体素子両端短絡信号FRSTは、時点W3から「H」に維持されており、MOSトランジスタQ1a、Q1b、Q2a、Q2bがオンされて、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bの各両端間がいずれも短絡されている。従って、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bには一切電圧が印加されない状態となっているので、電源遮断時に電圧変動が生じた場合であっても、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bに意図しない電圧が印加されることはなく、データ化けを回避することが可能となる。
―強誘電体素子からのデータ復帰動作―
次に、強誘電体素子からのデータ復帰動作について説明する。
(f)時刻t42において、電源をオンにする。一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2の動作波形は上昇し、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTに到達すると、リセット信号RSTnがオフ状態になる。
(g)時刻t5〜t9で示される時点R1〜R5では、クロック信号CLKが「L」とされており、反転クロック信号CLKBが「H」とされている。従って、パススイッチ66がオフされており、パススイッチ68がオンされている。なお、時点R1において、第1プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1と第2プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL2は、いずれも「L」とされている。
(h)時刻t6〜t7で示される時点R2〜R3の期間T5においては、電源復帰待ち状態にある。時点R2では、強誘電体素子書込み信号E1、通常動作信号E2がいずれも「L」とされた状態(すなわち、データ書込み用ドライバが無効とされ、かつ、ループ構造部LOOPで通常ループが形成されている状態)で、二次側電源電圧VDD2は、リセット電圧レベルVRSTに到達する。さらに、一次側電源電圧VDD1の値が上昇して、二次側電源電圧VDD2の値がリセット電圧レベルVRSTよりも高くなる場合には、不揮発性CPU40は、電源復帰待ち状態になる。
(i)次に、時刻t7において、一次側電源電圧VDD1の値がVDD1検知電圧レベルVLV1に到達すると、電圧レベル検出信号VDTはオン状態になる。ここで、データ復帰動作が開始される。
(j)次に、時刻t7〜時刻t10の期間においては、一次側電源電圧VDD1および二次側電源電圧VDD2ともにオン状態が保持される。時刻t7の直後において、強誘電体素子駆動用信号PL1がオフ状態からオン状態となり、不揮発性データ信号NVSEDATAから揮発性データ信号VSEDATAへの矢印Bで示されるデータ読出し動作が実行される。
特に、時点R3〜R5の期間T6においては、不揮発性記憶部(NVSE)361,362から、揮発性記憶部(VSE)35へのデータ読出しが実行される。
時点R3では、強誘電体素子両端短絡信号FRSTが「L」とされ、MOSトランジスタQ1a、Q1b、Q2a、Q2bがオフされて、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bに対する電圧印加が可能な状態とされる一方、第2プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL2が「L」に維持されたまま、第1プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1が「H」とされる。このようなパルス電圧の印加により、ノード電圧V1及びノード電圧V2として、強誘電体キャパシタ内の残留分極状態に対応した電圧信号が現れる。
図12の例に即して具体的に説明すると、ノード電圧V1としては、比較的低い電圧信号(以下、その論理をWL[Weak Low]と呼ぶ)が現れ、ノード電圧V2としては、比較的高い電圧信号(以下、その論理をWH[Weak Hi]と呼ぶ)が現れる。すなわち、ノード電圧V1とノード電圧V2との間には、強誘電体キャパシタ内の残留分極状態の差に応じた電圧差が生じる形となる。
このとき、時点R3〜R4では、通常動作信号E2が「L」とされ、マルチプレクサ84とマルチプレクサ86の第2入力端(0)が選択されるので、ノード電圧V3の論理はWLとなり、ノード電圧V4の論理はWHとなる。また、ノード電圧V5の論理はWHとなり、ノード電圧V6の論理はWLとなる。このように、時点R3〜R4では、各部のノード電圧V1〜V6が未だ不安定な状態(インバータ76及びインバータ80での論理反転が完全に行われず、その出力論理が確実に「L」/「H」となっていない状態)である。
時点R4では、通常動作信号E2が「H」とされ、マルチプレクサ84とマルチプレクサ86の第1入力端(1)が選択されるので、ループ構造部LOOPにて通常ループが形成されている。このような信号経路の切り換えに伴い、インバータ70の出力端(論理:WH)とインバータ72の入力端(論理:WH)が接続され、インバータ72の出力端(論理:WL)とインバータ70の入力端(論理:WL)が接続される。従って、各ノードの信号論理(WH/WL)に不整合は生じず、以降、ループ構造部LOOPにて通常ループが形成されている間、インバータ72は、論理WLの入力を受けて、その出力論理を「H」に引き上げようとし、インバータ70は、論理WHの入力を受けて、その出力論理を「L」に引き下げようとする。その結果、インバータ72の出力論理は、不安定な論理WLから「L」に確定され、インバータ70の出力論理は、不安定な論理WHから「H」に確定される。
時点R4において、ループ構造部LOOPが通常ループとされたことに伴い、強誘電体キャパシタから読み出された信号(ノード電圧V1とノード電圧V2との電位差)がループ構造部LOOPで増幅される形となり、電源遮断前の保持データが復帰される。
時点R5では、強誘電体素子両端短絡信号FRSTが再び「H」とされ、MOSトランジスタQ1a、Q1b、Q2a、Q2bがオンされて、強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bの各両端間がいずれも短絡されるので、これらの強誘電体キャパシタ51a、51b、52a、52bには一切電圧が印加されない状態となる。このとき、第1プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL1と第2プレートラインに印加される強誘電体素子駆動用信号PL2は、いずれも「L」とされる。従って、時点W1以前と同様、通常動作状態に復帰される。
本発明の第3の実施の形態によれば、制御対象を不揮発性CPUとした場合においても、電源遮断/投入を検知し、データのバックアップ(データ退避/復帰)を要求する信号を出力するに際して、十分なバックアップ処理のための処理可能期間を確保可能なデータ制御装置を提供することができる。
本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、制御対象を二系統の電源線を有する不揮発性CPUとした場合においても、電源遮断後の電圧確保を行うためのコンデンサの容量を小さくすることができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置によれば、制御対象を不揮発性CPUとした場合においても、電源線上のノイズ等により電源電圧の値が変動した場合において、無駄なバックアップ処理(データ退避/復帰)を抑制することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1〜第3の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係るデータ制御装置は、電源の遮断/投入の電圧レベルを検知し、制御対象回路のデータのバックアップ(データ退避/復帰)のための十分な時間を確保可能であるため、制御対象回路として、論理演算回路、論理演算装置、CPU、MPU、DSPなどのプロセッサ、およびゲーム機、モバイル機器など幅広い分野に適用可能であり、特にバッテリー駆動機器においては電池消耗時のデータ保護などの点で有利となる。
本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置の動作原理を説明する模式的ブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置の動作原理を説明する模式的動作波形図。 本発明の第1の実施の形態の比較例に係るデータ制御装置の模式的ブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態の比較例に係るデータ制御装置の模式的動作波形図。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置の模式的ブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ制御装置の動作例であって、一次側電源電圧VDD1,二次側電源電圧VDD2、リセット信号RSTn、電圧レベル検出信号VDTおよび制御信号CLSの動作波形図。 本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置であって、データ退避/復帰制御を実行するデータ制御装置の模式的ブロック構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置の動作シーケンスを説明する状態遷移図。 本発明の第2の実施の形態に係るデータ制御装置の動作例であって、一次側電源電圧VDD1,二次側電源電圧VDD2、リセット信号RSTn、電圧レベル検出信号VDT、データ復帰制御信号DSCSおよびデータ退避制御信号DRCSの動作波形図。 本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置であって、不揮発性CPUに適用可能なデータ制御装置の模式的ブロック構成図。 本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置を適用する不揮発性CPUの模式的ブロック構成例。 図11に示される不揮発性CPUに適用される不揮発性記憶ゲートの模式的回路構成例。 本発明の第3の実施の形態に係るデータ制御装置の動作波形であって、不揮発性CPUを制御する時の動作タイミングチャート図。
符号の説明
2、3、10、30…制御対象回路
4…電圧変換器
12…データ制御装置
14…電源電圧変換部
15…検出・制御部
16…リセット信号発生部
18…電圧レベル検出部
20…制御信号発生部
32…主動作部
34、341、342…データインタフェース(I/F)制御部
35…揮発性記憶部(VSE)
36、361、362…不揮発性記憶部(NVSE)
40…不揮発性CPU
42…クロック生成装置
44…ANDゲート
50…不揮発性記憶ゲート
51a、51b、52a、52b…強誘電体キャパシタ
54、56、58…論理回路ブロック
60、61、64、70、72、74、76、80…インバータ
62、66、68、78、82…パススイッチ
84、86…マルチプレクサ
D…データ入力信号
Q…データ出力信号
CLK…クロック信号
CLKB…反転クロック信号
E1…強誘電体素子書込み信号
E2…通常動作信号
FRST…強誘電体素子両端短絡信号
PL1,PL2…強誘電体素子駆動用信号
VDD…電源電圧
VDD1…一次側電源電圧
VDD2…二次側電源電圧
VDL1…一次側電源線
VDL2…二次側電源線
TW1、TW2…処理可能期間
RSTn…リセット信号(負論理)
VDT…電圧レベル検知信号
CLS…制御信号
LV1…VDD1検知電圧レベル
LV2…VDD2検知電圧レベル
RST…リセット電圧レベル
C1、C2…キャパシタ
DRCS…データ退避制御信号
DSCS…データ復帰制御信号

Claims (9)

  1. 電源の電圧レベルを監視する電圧レベル検出部と、
    前記電圧レベル検出部において特定の電圧レベルを検知した場合、特定の制御信号を出力する制御信号発生部と
    を備えることを特徴とするデータ制御装置。
  2. 前記電圧レベル検出部は、2種類以上の電源の電圧レベルを監視することを特徴とする請求項1に記載のデータ制御装置。
  3. 前記2種類以上の電源の内、何れかの電源の電圧レベルを電源遮断検出に使用することを特徴とする請求項2に記載のデータ制御装置。
  4. 前記2種類以上の電源の内、何れかの電源の電圧レベルをリセットに使用することを特徴とする請求項2に記載のデータ制御装置。
  5. 前記電源の遮断後、前記電源が接続される電源線の電圧降下期間を用いて、制御対象回路のデータのバックアップ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ制御装置。
  6. 前記制御信号発生部は、制御対象回路のデータを不揮発性化するデータ退避制御信号と、不揮発性化した前記データを処理可能な状態に戻すデータ復帰制御信号とを出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ制御装置。
  7. 電源の電圧レベルを監視する電圧レベル検出部と、
    前記電圧レベル検出部において、前記電源の遮断/投入の電圧レベルを検知した場合、制御対象回路のデータのバックアップを要求する制御信号を出力する制御信号発生部と
    を備えることを特徴とするデータ制御装置。
  8. 一次側電源電圧が供給される一次側電源線と、
    二次側電源電圧が供給される二次側電源線と、
    前記一次側電源線と前記二次側電源線との間に配置され,前記一次側電源電圧を前記二次側電源電圧に変換する電圧変換部と、
    前記一次側電源線に接続され,電圧レベル検知信号を出力する電圧レベル検出部と、
    前記二次側電源線に接続され,リセット信号を出力するリセット信号発生部と、
    前記電圧レベル検知信号および前記リセット信号を受信して、制御信号を出力する制御信号発生部と
    を備えることを特徴とするデータ制御装置。
  9. 前記制御信号は、データ退避制御信号およびデータ復帰制御信号であることを特徴とする請求項8に記載のデータ制御装置。
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