JP2003345672A - コンピュータのデータ保護システム及びデータ保護のプログラム - Google Patents

コンピュータのデータ保護システム及びデータ保護のプログラム

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JP2003345672A
JP2003345672A JP2002149764A JP2002149764A JP2003345672A JP 2003345672 A JP2003345672 A JP 2003345672A JP 2002149764 A JP2002149764 A JP 2002149764A JP 2002149764 A JP2002149764 A JP 2002149764A JP 2003345672 A JP2003345672 A JP 2003345672A
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Koji Yamaguchi
浩二 山口
Aya Hashimoto
綾 橋本
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給されている電源電圧の電圧レベルがリセ
ット電圧以下に下降した場合でも、内部レジスタに設定
されているユーザデータを保護できるようにする。 【解決手段】 CPU1に供給されている電源電圧8の
電圧レベルがバックアップ電圧以下に下降したときは、
RAMバックアップ電圧検出回路4は、割込制御回路3
を介してCPU1に割込み信号INTを送出して、CP
U1の内部レジスタ1aに記憶されたユーザデータをR
AM6に転送して保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータの
データ保護システム及びデータ保護のプログラムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のコンピュータシステムを
示す図であり、図において、11はCPU、11aはC
PU11の内部レジスタ、12はリセット電圧検出回
路、RSはリセット電圧検出回路12からCPU11に
送出される内部リセット信号、13は他の回路、14は
CPU11、リセット電圧検出回路12、他の回路13
に供給される電源電圧、15はCPU11と他の回路と
の間を接続するデータバスである。
【0003】次に、動作について説明する。図12は、
従来のリセット動作を示すタイミングチャートであり、
図12(a)は電源電圧の電圧レベルの変化を示し、図
12(b)は内部リセット信号RSの変化を示してい
る。電源電圧14が定格電圧V0から所定範囲内で変化
している間においては、CPU11は半導体集積装置内
部にあらかじめ格納されているもしくは外部装置(外部
メモリ)から読み込まれるプログラムに応じて通常処理
を行う。この通常処理において、CPU11は、ユーザ
操作又は外部から入力されたデータ(これを「ユーザデ
ータ」あるいは「カスタムデータ」という)を内部レジ
スタ11a及び他の回路内のレジスタに設定して、その
データ及びプログラムに基づいて種々の処理を行う。
【0004】リセット電圧検出回路12は、供給されて
いる電源電圧14の電圧レベルを監視して、電圧レベル
がリセット電圧RV以下に下降したことを検出すると、
CPU11に対して0(アクティブ)のリセット信号R
Sを送出する。CPU11は、このリセット信号RSに
応じてそれまでの動作で設定した内部データを初期化す
る。この初期化によって内部レジスタ11a及び他の回
路内のレジスタのデータはクリア(消去)される。この
結果、電源電圧14のレベル低下によって発生し得るC
PU11の不安定な動作を防止して、システムの誤動作
を回避することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンピュータシ
ステムは以上のように構成されているので、リセット後
のプログラム再開時において、内部レジスタ11a及び
他の回路内のレジスタの消失したユーザデータを再設定
しなければならず、再設定処理に手間がかかるという課
題があった。特に、内部レジスタ11aや他の回路内の
レジスタに設定すべきユーザデータが多い場合には、再
設定に要する空白時間が長いほど、人的費用やシステム
ロスによるコストアップが増加するという課題があっ
た。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、供給されている電源電圧の電圧レ
ベルがリセット電圧以下に下降した場合でも、CPUの
内部レジスタ及び他の回路内のレジスタに設定されてい
るユーザデータを保護できるコンピュータのデータ保護
システム及びデータ保護のプログラムを得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンピュ
ータのデータ保護システムは、入力されたデータを内部
レジスタに記憶するとともにプログラムを実行して内部
レジスタに記憶したデータ及び他のデータを処理する処
理制御手段と、処理制御手段によって実行されるプログ
ラムに応じて処理されるデータを一時的に記憶する記憶
手段と、供給されている電源電圧を検出するバックアッ
プ電圧検出手段と、バックアップ電圧検出手段によって
供給されている電源電圧がバックアップ電圧以下に下降
したことを検出したときは内部レジスタに記憶されたデ
ータを記憶手段に転送して保持させる割込み信号を処理
制御手段に送出する割込制御手段とを備えた構成にした
ものである。
【0008】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムは、供給されている電源電圧がリセット電圧以
下に下降したことを検出したときは内部レジスタのデー
タを初期化するリセット信号を処理制御手段に送出する
リセット電圧検出手段を備えた構成にしたものである。
【0009】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムの割込制御手段は、供給されている電源電圧が
リセット電圧より高い電圧に復帰したことをリセット電
圧検出手段が検出したときは記憶手段に保持されている
データを内部レジスタに読込ませる割込み信号を処理制
御手段に送出するような構成にしたものである。
【0010】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムは、供給されている電源電圧がリセット電圧よ
り低いデータ消滅電圧に下降したことを検出したときは
記憶手段に記憶されたデータの消滅を示すフラグをアク
ティブに設定するデータ消滅電圧検出手段を備えた構成
にしたものである。
【0011】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムのリセット電圧検出手段は、供給されている電
源電圧がリセット電圧より高い電圧に復帰したことを検
出したときは一定時間経過後にリセット信号を解除する
ように構成したものである。
【0012】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムは、バックアップ電圧の電圧レベルを調整可能
とする電圧調整制御手段を備えた構成にしたものであ
る。
【0013】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムは、リセット電圧検出手段の検出機能を停止す
るスタンバイモードを設定するモード設定手段を備えた
構成にしたものである。
【0014】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムの割込制御手段は、供給されている電源電圧が
リセット電圧より低いデータ消滅電圧に下降したことを
リセット電圧検出手段が検出したときはスタンバイモー
ドにおいて停止中のリセット電圧検出手段の検出機能を
復帰するように構成したものである。
【0015】この発明に係るコンピュータのデータ保護
システムは、スタンバイモードを設定するモード設定手
段及びスタンバイモードにおいてリセット電圧の電圧レ
ベルを調整可能とする電圧調整制御手段を備えた構成に
したものである。
【0016】この発明に係るデータ保護のプログラム
は、入力されたデータを内部レジスタに記憶する手順A
と、内部レジスタに記憶したデータ及び他のデータを処
理する手順Bと、供給されている電源電圧がバックアッ
プ電圧以下に下降したことを検出したときに発生される
割込み信号を受けたときは内部レジスタに記憶したデー
タを所定の記憶手段に転送して保持させる手順Cとをコ
ンピュータに実行させるように構成したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態の
構成について、図を参照しながら説明する。 実施の形態1.図1は、実施の形態1におけるコンピュ
ータシステムの構成を示し、図において、1はCPU
(処理制御手段)、1aはCPU1の内部レジスタ、2
はリセット電圧検出回路(リセット電圧検出手段)、R
Sはリセット検出電圧回路2からCPU1に送出する内
部リセット信号(以下、「リセット信号」という)、3
は割込制御回路(割込制御手段)、INTは割込制御回
路3からCPU1に送出される割込み信号、4はRAM
バックアップ電圧検出回路(バックアップ電圧検出手
段)、BUはRAMバックアップ電圧検出回路4から割
込制御回路3に送出されるバックアップ信号、5はRA
M保持電圧検出回路(データ消滅電圧検出手段)、C/
WはRAM保持電圧検出回路5から割込制御回路3に送
出されるコールド/ウォーム信号、6はRAM(記憶手
段)、7はその他の回路、8は上記したCPU1〜その
他の回路7に供給される電源電圧、9はCPU1、RA
M6、その他の回路の間を接続するデータバスである。
【0018】次に、動作について説明する。図2は、C
PU1によって実行されるデータ保護のプログラムを示
すフローチャート、図3及び図4は、図1のコンピュー
タシステムにおける電源電圧及び各信号のタイミングチ
ャートである。図3及び図4において、(a)は電源電
圧8の電圧レベルの変化、(b)はリセット信号RSの
変化、(c)はコールド/ウォームフラグC/WFの変
化、(d)は割込み信号INTの変化をそれぞれ表して
いる。なお、図2のフローチャートには、後述する実施
の形態2の処理を含んでいる。
【0019】このコンピュータシステムに電源が投入さ
れると、図3(a)及び図4(a)に示すように、電源
電圧が0レベルから急上昇し、リセット電圧RVを超え
るt0のタイミングになると、図3(b)及び図4
(b)に示すように、リセット電圧検出回路2からCP
U1に送出されるリセット信号RSが0(ローレベル)
から1(ハイレベル)になる。また、タイミングt0と
前後して、ハード的なパワーオンリセットによって、R
AM6及び他の回路7は初期化される。さらに所定時間
経過して、電源電圧の電圧レベルが定常状態の定格電圧
V0に達すると、RAM保持電圧検出回路5から割込制
御回路3に送出されるコールド/ウォーム信号C/Wが
1になる。その結果、図3(c)及び図4(c)に示す
ように、割込制御回路3内のコールド/ウォームフラグ
C/WFが1に設定される。
【0020】この状態になると、図2に示すように、C
PU1はリセット信号RSが0(ローレベル)の区間に
内部レジスタ1aをクリア(ステップST1)。次に、
CPU1はプログラムを最初から実行し、そのプログラ
ムに基づき各種機能の設定などをはじめとするユーザデ
ータの設定を行う(ステップST2)。この段階で通常
処理の準備が完了し、コンピュータシステムが動作を開
始する。また、この状態においては、割込制御回路3か
らの割込み信号INTが0(アクティブ;割込みあり)
になったか否かを判別し(ステップST3)、割込み信
号INTが1(ノンアクティブ;割込みなし)である場
合には、通常処理を実行する(ステップST4)。そし
て、電源電圧の電圧レベルが定格電圧V0の所定範囲内
である限り、割込み信号INTは1を維持し、ユーザの
目的に従った通常処理を続行する。
【0021】通常処理を実行している場合において、図
3(a)に示すように、電源電圧が下降してt1のタイ
ミングでバックアップ電圧BV以下になると、RAMバ
ックアップ電圧検出回路4は0(アクティブ)のバック
アップ信号BUを割込制御回路3に送出する。割込制御
回路3は、このバックアップ信号BUに応じて0の割込
み信号INTをCPU1に送出する。
【0022】この結果、CPU1は、図2のステップS
T3からステップST5に移行して、あらかじめ設定さ
れているRAM6のアドレスを指定する(ステップST
5)。そして、データバス9を介して内部レジスタ1a
や他の回路内のレジスタのユーザデータをRAM6に転
送する(ステップST6)。そして、データ転送が終了
したか否かを判別し(ステップST7)、転送が終了し
たときはリセット信号RSが0であるか否かを判別する
(ステップST8)。RSが1である場合には、INT
が1に復帰したか否かを判別し(ステップST9)、I
NTが0を維持している場合にはステップST8におい
てRSが0であるか否かを判別する。すなわち、ステッ
プST8及びステップST9の判別を繰り返す。
【0023】図3において、電源電圧の電圧レベルがさ
らに下降して、t2のタイミングでリセット電圧RV以
下になると、図3(b)に示すように、リセット電圧検
出回路2はt2のタイミングで0のリセット信号RSを
CPU1に送出する。この結果、CPU1は図2のステ
ップST8からステップST10に移行して、内部レジ
スタ1a及び他の回路内のレジスタをクリアする。した
がって、内部レジスタ1a及び他の回路内のレジスタを
はじめとして、それまでの動作(処理)で設定されたデ
ータ(RAMデータを除く)は消滅する。次に、割込制
御回路3のコールド/ウォームフラグC/WFの状態を
検出して、コールド/ウォーム信号C/WFが0(デー
タ消滅)であるか否かを判別する(ステップST1
1)。
【0024】その後、電源電圧の電圧レベルがさらに下
降し、RAM6のデータが消滅するRAM保持電圧CV
より高い電圧V1に達した後、t3のタイミングで上昇
した場合には、RAM保持電圧検出回路5からのコール
ド/ウォーム信号C/Wは0(コールド)にならず、1
(ウォーム)の状態を維持している。この結果、割込制
御回路3内のコールド/ウォームフラグC/WFは1
(データ保持)を維持し、0(データ消滅)にはならな
い。したがって、CPU1は、図2のステップST11
からステップST12に移行して、リセット信号RSが
1であるか否かを判別する。
【0025】図3において、t3のタイミングで上昇し
た電源電圧の電圧レベルがt4のタイミングでリセット
電圧RVより高い電圧になったときは、一定時間経過後
にリセット信号RSは0から1に復帰する。あるいは、
電源電圧の電圧レベルがリセット電圧RVより高い電圧
になったときに、リセット信号RSは0から1に復帰
し、CPU1は、図2のステップST12からステップ
ST13に移行して、一定時間が経過したか否かを判別
する。
【0026】いずれの場合においても、電源電圧の電圧
レベルがリセット電圧RVより高い電圧になったときか
ら一定時間が経過すると、CPU1は、ユーザデータを
記憶しているRAM6のアドレスを指定し(ステップS
T14)、RAM6のユーザデータを読込んで内部レジ
スタ1a及び他の回路内のレジスタに転送する(ステッ
プST15)。そして、転送が終了したか否かを判別し
(ステップST16)、転送が終了したときは、ステッ
プST4に移行して再び通常処理を実行する。
【0027】図2のステップST9において、割込み信
号INTが0から1に復帰した場合、すなわち、図4に
示すように、電源電圧が下降してt1のタイミングでバ
ックアップ電圧BV以下になった後、リセット電圧RV
より高い電圧V2に達した後に上昇し、t4のタイミン
グでバックアップ電圧BVより高い電圧になったとき
は、割込み信号INTはタイミングt4で0から1に復
帰する。したがって、リセット信号RSは1の状態を維
持し、CPU1は、図2のステップST9からステップ
ST4に移行して、再び通常処理を開始する。この場合
には、内部レジスタ1a及び他の回路内のレジスタにユ
ーザデータが保持されているので、RAM6からユーザ
データを転送することなく、通常処理を再開する。
【0028】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、電源電圧8の電圧レベルが定格電圧V0からバック
アップ電圧BV以下に下降したときは、内部レジスタに
記憶されたユーザデータをRAM6に転送して保持させ
るので、CPU1の内部レジスタ1a及び他の回路内の
レジスタに設定されているユーザデータを保護できると
いう効果が得られる。
【0029】また、この実施の形態1によれば、リセッ
ト電圧検出回路2は、供給されている電源電圧がリセッ
ト電圧RV以下に下降したときは、内部レジスタ1a及
び他の回路内のレジスタのデータを初期化するリセット
信号RSをCPU1に送出するので、電源電圧のレベル
低下によって発生し得るCPU1の不安定な動作を防止
して、システムの誤動作を回避できるという効果が得ら
れる。
【0030】また、この実施の形態1によれば、割込制
御回路3は、供給されている電源電圧がリセット電圧R
Sより高い電圧に復帰したときは、RAM6に保持され
ているユーザデータをに読込ませる割込み信号をCPU
1に送出するので、ユーザの操作を伴うことなく、自動
的にユーザデータを元の内部レジスタ1a及び他の回路
内のレジスタに戻すことができるという効果が得られ
る。
【0031】また、この実施の形態1によれば、リセッ
ト電圧検出回路2は、供給されている電源電圧がリセッ
ト電圧RVより高い電圧に復帰したことを検出したとき
は一定時間経過後にリセット信号RSを解除するので、
一定時間に上昇する電圧差分のヒステリシスによってチ
ャタリング現象を回避できるという効果が得られる。
【0032】実施の形態2.実施の形態2におけるコン
ピュータシステムの構成は、図1に示した実施の形態1
と同じである。次に、動作について説明する。上記の実
施の形態1においては、電源電圧の電圧レベルが下降し
て、RAM6のデータが消滅するRAM保持電圧CVに
達する前に上昇したが、この実施の形態2では、図5に
示すように、t3のタイミングで電源電圧がRAM保持
電圧CV以下に下降する。この場合には、RAM保持電
圧検出回路5からのコールド/ウォーム信号C/Wは、
タイミングt3で1(ウォーム)から0(コールド)に
変化する。
【0033】この結果、割込制御回路3内のコールド/
ウォームフラグC/WFは0(データ消滅)になる。し
たがって、RAM6に保持したユーザデータは消滅す
る。この場合には、CPU1は、図2のステップST1
1からステップST17に移行して、リセット信号RS
が1に復帰したか否かを判別する。RSが1に復帰した
ときは、ステップST2に移行する。そして、ユーザプ
ログラムを最初から実行することによって各種設定を行
う。すなわち、CPU1の内部レジスタ1a及び他の回
路内のレジスタにユーザデータを再設定することにな
る。なお、図2のステップST17においてリセット信
号RSが1に復帰したときは、点線で付加したステップ
ST18(表示)のように、C/WFの値(=0)をデ
ィスプレイや所定のインジケータに表示してもよい。
【0034】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、データ保護のためにCPU1の内部レジスタ1aか
らRAM6に転送したユーザデータが、さらなる電圧降
下のために消滅したときは、割込制御回路3の割込制御
回路3内のコールド/ウォームフラグC/WFを0(ア
クティブ)にして表示するので、ユーザデータを再設定
する必要があるかどうかを容易に判断できるという効果
が得られる。
【0035】この実施の形態2では、割込制御回路3内
にコールド/ウォームフラグC/WFを設けるような構
成にしたが、RAM保持電圧検出回路5又はCPU1内
にこのフラグを設ける構成にしてもよい。
【0036】実施の形態3.図6は、実施の形態3にお
けるコンピュータシステムの構成を示し、図において、
10は操作部である。他の構成要素については、図1に
示した実施の形態1と同じである。図には示していない
が、操作部10にはモード設定スイッチ(モード設定手
段)やアナログ的又はディジタル的に電圧値を設定する
操作子(電圧調整手段)が設けられている。
【0037】次に、動作について説明する。実施の形態
3では、操作部10によってバックアップ電圧を調整す
ることができる。図7のタイミングチャートに示すよう
に、電源電圧の電圧レベルが定格電圧V0から下降し
て、t1のタイミングでバックアップ電圧BV以下にな
ると、割込み信号INTが1から0に変化する。その
後、t4のタイミングで電源電圧の電圧レベルがバック
アップ電圧BVより高い電圧になると、割込み信号IN
Tが0から1に変化する。
【0038】この状態から操作部10によってバックア
ップ電圧BVを調整してBV´に変更すると、電源電圧
の電圧レベルが定格電圧V0から下降して、t1´のタ
イミングでバックアップ電圧BV´以下になると、割込
み信号INTが1から0に変化し、t4´のタイミング
で電源電圧の電圧レベルがバックアップ電圧BV´より
高い電圧になると、割込み信号INTが0から1に変化
する。
【0039】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、バックアップ電圧の電圧レベルを調整可能とするこ
とにより、使用するCPUデバイス及びその他のデバイ
スの特性や電源電圧の供給条件を考慮してシステム構築
の自由度を広げることができるという効果が得られる。
【0040】実施の形態4.実施の形態4におけるコン
ピュータシステムの構成は、図6に示した実施の形態3
と同じであるが、操作部10には、RAM保持電圧検出
回路5のオン/オフスイッチ、リセット電圧検出回路2
のオン/オフスイッチ、RAMバックアップ電圧検出回
路4のオン/オフスイッチが設けられている。図8のタ
イミングチャートにおいて、(e)はRAM保持電圧検
出回路5のオン/オフ状態を示し、(f)はリセット電
圧検出回路2のオン/オフ設定を示し、(g)はRAM
バックアップ電圧検出回路4のオン/オフ設定を示して
いる。
【0041】次に、動作について説明する。操作部10
のモード設定スイッチでノーマルモードが設定されてい
る場合には、リセット電圧検出回路2はオン状態であ
り、電源電圧の電圧レベルがリセット電圧RV以下に下
降したときは0(アクティブ)のリセット信号RSをC
PU1に送出する。次に、モード設定スイッチを操作し
てノーマルモードからスタンバイモードに変更すると、
図8(f)に示すように、t6のタイミングでリセット
電圧検出回路2はオン状態からオフ状態に切り換えら
れ、電源電圧の電圧レベルがリセット電圧RV以下に下
降した場合でも、リセット電圧検出回路2は0のリセッ
ト信号RSをCPU1に送出しない。
【0042】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、スタンバイモードにおいては電源電圧がリセット電
圧RV以下に下降した場合でもCPU1が初期化されな
いので、CPU1の不安定な動作を分析できるととも
に、システムの消費電力を低減できるという効果が得ら
れる。
【0043】実施の形態5.実施の形態5におけるコン
ピュータシステムの構成は、図6に示した実施の形態3
と同じであるが、上記実施の形態4と同様に、操作部1
0には、RAM保持電圧検出回路5のオン/オフスイッ
チ、リセット電圧検出回路2のオン/オフスイッチ、R
AMバックアップ電圧検出回路4のオン/オフスイッチ
が設けられている。また、図9のタイミングチャートに
おいても、(e)はRAM保持電圧検出回路5のオン/
オフ状態を示し、(f)はリセット電圧検出回路2のオ
ン/オフ設定を示し、(g)はRAMバックアップ電圧
検出回路4のオン/オフ設定を示している。
【0044】次に、動作について説明する。この実施の
形態5においても、スタンバイモードにおいては、上記
実施の形態4の場合と同様に、リセット電圧検出回路2
はオフ状態であり、電源電圧の電圧レベルがリセット電
圧RV以下に下降した場合でも、リセット電圧検出回路
2は0のリセット信号RSをCPU1に送出しない点は
同じである。ただし、電源電圧の電圧レベルがさらに下
降して、RAM保持電圧CV以下になったときは、図9
(f)に示すように、t3のタイミングでリセット電圧
検出回路2はオフ状態からオン状態に切り換えられる。
この結果、図9(b)に示すように、t3のタイミング
で0のリセット信号RSがリセット電圧検出回路2から
CPU1に送出される。また、このタイミングt3にお
いては、コールド/ウォームフラグC/WFが1から0
に変化する。したがって、CPU1はRAM6のデータ
は消滅したものと判断する。
【0045】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、スタンバイモードにおいて電源電圧の電圧レベルが
下降してRAM保持電圧CV以下になり、RAM6のデ
ータが消滅するような状況になった場合には、CPU1
をリセットしてシステムの誤動作を回避できるという効
果が得られる。
【0046】実施の形態6.実施の形態6におけるコン
ピュータシステムの構成は、図6に示した実施の形態3
と同じであるが、上記実施の形態4,5と同様に、操作
部10には、RAM保持電圧検出回路5のオン/オフス
イッチ、リセット電圧検出回路2のオン/オフスイッ
チ、RAMバックアップ電圧検出回路4のオン/オフス
イッチが設けられている。また、図10のタイミングチ
ャートにおいても、(e)はRAM保持電圧検出回路5
のオン/オフ状態を示し、(f)はリセット電圧検出回
路2のオン/オフ設定を示し、(g)はRAMバックア
ップ電圧検出回路4のオン/オフ設定を示している。
【0047】次に、動作について説明する。この実施の
形態6においては、ノーマルモードでもスタンバイモー
ドでも、RAM保持電圧検出回路5、リセット電圧検出
回路2、及びRAMバックアップ電圧検出回路4は、す
べてオン状態に設定されている。そして、スタンバイモ
ードにおいて、操作部10によってリセット電圧RVの
電圧レベルを調整することができる。すなわち、図10
(b)に示すように、リセット電圧がRVの場合には、
リセット信号RSはt2のタイミングで1から0に変化
しt4のタイミングで0から1に変化するが、RVをR
V´に調整すると、リセット信号RSはt2´のタイミ
ングで1から0に変化しt4´のタイミングで0から1
に変化する。
【0048】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、スタンバイモードにおいてリセット電圧の電圧レベ
ルを調整するので、リセット電圧の調整中にシステムが
誤動作するのを回避できるという効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、処理
制御手段の内部レジスタに設定されているユーザデータ
を保護できるという効果がある。
【0050】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムを、供給されている電源電圧がリセット電
圧以下に下降したことを検出したときは内部レジスタの
データを初期化するリセット信号を処理制御手段に送出
するリセット電圧検出手段を備えた構成にしたので、電
源電圧のレベル低下によって発生し得る処理制御手段の
不安定な動作を防止して、システムの誤動作を回避でき
るという効果がある。
【0051】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムの割込制御手段を、供給されている電源電
圧がリセット電圧より高い電圧に復帰したことをリセッ
ト電圧検出手段が検出したときは記憶手段に保持されて
いるデータを内部レジスタに読込ませる割込み信号を処
理制御手段に送出するような構成にしたので、ユーザの
操作を伴うことなく、自動的にユーザデータを元の内部
レジスタに戻すことができるという効果がある。
【0052】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムを、供給されている電源電圧がリセット電
圧より低いデータ消滅電圧に下降したことを検出したと
きは記憶手段に記憶されたデータの消滅を示すフラグを
アクティブに設定するデータ消滅電圧検出手段を備えた
構成にしたので、ユーザデータを再設定する必要がある
かどうかを容易に判断できるという効果がある。
【0053】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムのリセット電圧検出手段を、供給されてい
る電源電圧がリセット電圧より高い電圧に復帰したこと
を検出したときは一定時間経過後にリセット信号を解除
するように構成したので、一定時間に上昇する電圧差分
のヒステリシスによってチャタリング現象を回避できる
という効果がある。
【0054】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムを、バックアップ電圧の電圧レベルを調整
可能とする電圧調整制御手段を備えた構成にしたので、
使用するデバイスの特性や電源電圧の供給条件を考慮し
てシステム構築の自由度を広げることができるという効
果がある。
【0055】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムを、リセット電圧検出手段の検出機能を停
止するスタンバイモードを設定するモード設定手段を備
えた構成にしたので、処理制御手段の不安定な動作を分
析できるとともに、システムの消費電力を低減できると
いう効果がある。
【0056】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムの割込制御手段を、供給されている電源電
圧がリセット電圧より低いデータ消滅電圧に下降したこ
とをリセット電圧検出手段が検出したときはスタンバイ
モードにおいて停止中のリセット電圧検出手段の検出機
能を復帰するように構成したので、記憶手段のデータが
消滅するような状況になった場合には、処理制御手段を
リセットしてシステムの誤動作を回避できるという効果
がある。
【0057】この発明によれば、コンピュータのデータ
保護システムを、スタンバイモードを設定するモード設
定手段及びスタンバイモードにおいてリセット電圧の電
圧レベルを調整可能とする電圧調整制御手段を備えた構
成にしたので、リセット電圧の調整中にシステムが誤動
作するのを回避できるという効果がある。
【0058】この発明によれば、データ保護のプログラ
ムを、入力されたデータを内部レジスタに記憶する手順
Aと、内部レジスタに記憶したデータ及び他のデータを
処理する手順Bと、供給されている電源電圧がバックア
ップ電圧以下で且つリセット電圧より高い電圧に下降し
たことを検出したときに発生される割込み信号を受けた
ときは内部レジスタに記憶したデータを所定の記憶手段
に転送して保持させる手順Cとをコンピュータに実行さ
せるように構成したので、内部レジスタに設定されてい
るユーザデータを保護できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるコンピュー
タのデータ保護システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるデータ保護
のプログラムを示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるシステムの
動作を示すタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるシステムの
動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2におけるシステムの
動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態3におけるコンピュー
タのデータ保護システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態3におけるシステムの
動作を示すタイミングチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態4におけるシステムの
動作を示すタイミングチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態5におけるシステムの
動作を示すタイミングチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態6におけるシステム
の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】 従来のコンピュータシステムの構成を示す
ブロック図である。
【図12】 従来のコンピュータシステムの動作を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 CPU(処理制御手段)、1a 内部レジスタ、2
リセット電圧検出回路(リセット電圧検出手段)、3
割込制御回路(割込制御手段)、4 RAMバックア
ップ電圧検出回路(バックアップ電圧検出手段)、5
RAM保持電圧検出回路(データ消滅電圧検出手段)、
6 RAM(記憶手段)、7 その他の回路、8 電源
電圧、9 データバス、10 操作部、11 CPU、
11a内部レジスタ、12 リセット電圧検出回路、1
3 他の回路、14 電源電圧、15 データバス、B
U バックアップ信号、BV,BV´ バックアップ電
圧、CV RAM保持電圧、C/W コールド/ウォー
ム信号、C/WF コールド/ウォームフラグ、INT
割込み信号、RS 内部リセット信号、RV,RV´
リセット電圧、V0 定格電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B018 GA04 HA04 KA03 KA22 KA23 LA03 QA05 QA06 5B054 DD11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデータを内部レジスタに記憶
    するとともにプログラムを実行して前記内部レジスタに
    記憶したデータ及び他のデータを処理する処理制御手段
    と、 前記処理制御手段によって実行されるプログラムに応じ
    て処理されるデータを一時的に記憶する記憶手段と、 供給されている電源電圧を検出するバックアップ電圧検
    出手段と、 前記バックアップ電圧検出手段によって前記供給されて
    いる電源電圧がバックアップ電圧以下に下降したことを
    検出したときは前記内部レジスタに記憶されたデータを
    前記記憶手段に転送して保持させる割込み信号を前記処
    理制御手段に送出する割込制御手段と、 を備えたコンピュータのデータ保護システム。
  2. 【請求項2】 供給されている電源電圧がリセット電圧
    以下に下降したことを検出したときは内部レジスタのデ
    ータを初期化するリセット信号を処理制御手段に送出す
    るリセット電圧検出手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のコンピュータのデータ保護システム。
  3. 【請求項3】 割込制御手段は、供給されている電源電
    圧がリセット電圧より高い電圧に復帰したことをリセッ
    ト電圧検出手段が検出したときは記憶手段に保持されて
    いるデータを内部レジスタに読込ませる割込み信号を処
    理制御手段に送出することを特徴とする請求項2記載の
    コンピュータのデータ保護システム。
  4. 【請求項4】 供給されている電源電圧がリセット電圧
    より低いデータ消滅電圧に下降したことを検出したとき
    は記憶手段に記憶されたデータの消滅を示すフラグをア
    クティブに設定するデータ消滅電圧検出手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のコンピュータのデータ保
    護システム。
  5. 【請求項5】 リセット電圧検出手段は、供給されてい
    る電源電圧がリセット電圧より高い電圧に復帰したこと
    を検出したときは一定時間経過後にリセット信号を解除
    することを特徴とする請求項3記載のコンピュータのデ
    ータ保護システム。
  6. 【請求項6】 バックアップ電圧の電圧レベルを調整可
    能とする電圧調整制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のコンピュータのデータ保護システム。
  7. 【請求項7】 リセット電圧検出手段の検出機能を停止
    するスタンバイモードを設定するモード設定手段を備え
    たことを特徴とする請求項2記載のコンピュータのデー
    タ保護システム。
  8. 【請求項8】 割込制御手段は、供給されている電源電
    圧がリセット電圧より低いデータ消滅電圧に下降したこ
    とをリセット電圧検出手段が検出したときはスタンバイ
    モードにおいて停止中のリセット電圧検出手段の検出機
    能を復帰することを特徴とする請求項7記載のコンピュ
    ータのデータ保護システム。
  9. 【請求項9】 スタンバイモードを設定するモード設定
    手段及び前記スタンバイモードにおいてリセット電圧の
    電圧レベルを調整可能とする電圧調整制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載のコンピュータのデータ
    保護システム。
  10. 【請求項10】 入力されたデータを内部レジスタに記
    憶する手順Aと、 前記内部レジスタに記憶したデータ及び他のデータを処
    理する手順Bと、 供給されている電源電圧がバックアップ電圧以下に下降
    したことを検出したときに発生される割込み信号を受け
    たときは前記内部レジスタに記憶したデータを所定の記
    憶手段に転送して保持させる手順Cとをコンピュータに
    実行させるデータ保護のプログラム。
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