JP2009192517A - 変位検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁性移動体1がそのストローク方向に対して垂直な方向に位置ズレした場合であっても、磁気センサ2の出力ズレの影響を抑制することを課題とする。
【解決手段】 磁性固定体には、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、コの字状の断面を有する第1、第2分割ブロック6、7が配置されている。そして、磁性移動体1の第1端面と磁気センサ2との間には第1エアギャップ(G1)が形成され、また、磁性移動体1の第2端面と第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14との間には第2エアギャップ(G2)が形成されている。これによって、仮に磁性移動体1がそのストローク方向に対して垂直な方向に位置ズレした場合であっても、第1エアギャップ(G1)と第2エアギャップ(G2)とが互いにギャップ長の増減を補い合うため、磁気センサ2の出力ズレの影響を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つの第1、第2磁性体間に非磁性体を有する移動体、あるいは磁性体よりなる移動体(磁性移動体)の移動方向への移動位置(移動量、ストローク量)を検出する変位検出装置に関するものである。
[従来の技術]
従来より、直線変位検出装置として、図13および図14に示したように、平板状の磁性固定体101に対して相対的に直線移動(直線変位)する磁性移動体102と、この磁性移動体102の移動方向の中央部において、磁性移動体102と対向するように配置されたホールIC103と、磁性移動体102の移動方向の両端部において、磁性移動体102と対向するように配置された2つの第1、第2磁石111、112とを備えた磁気式ポテンショメータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
磁性固定体101は、第1磁石111を経由して磁性移動体102とホールIC103との間を結ぶ第1磁気回路(J1)、および第2磁石112を経由して磁性移動体102とホールIC103との間を結ぶ第2磁気回路(J2)を形成する磁性固定プレートである。
そして、磁性固定体101の中央部には、磁性移動体102に近づく方向に突出した突出部113が設けられている。この突出部113の図示上端面は、ホールIC103を搭載するIC搭載面となっている。また、磁性固定体101の両側の図示上端面は、2つの第1、第2磁石111、112をそれぞれ取り付けるための磁石取付面となっている。
そして、2つの第1、第2磁石111、112は、磁性固定体101の磁石取付面に接する磁極面の極性が互いに異なるように着磁されている。
また、従来より、回転変位検出装置として、図15および図16に示したように、例えば電子スロットル装置等のバルブの回転角度を検出する非接触式の回転角度検出装置が知られている(例えば、特許文献2及び3参照)。
この回転角度検出装置は、図15に示したように、モータの回転駆動力をバルブを支持するシャフトに伝達する動力伝達機構(歯車減速機構等)の最終減速ギヤ104の磁石保持部に固定された2つの第1、第2磁石121、122、これらの第1、第2磁石121、122によって磁化されるヨーク(磁性体)123、124、および例えばセンサカバー等の固定部材に配置されるホールIC等によって構成されている。
また、回転角度検出装置は、図16に示したように、動力伝達機構(歯車減速機構等)の最終減速ギヤ104の磁石保持部に固定された2つの第1、第2磁石131、132、これらの第1、第2磁石131、132によって磁化されるヨーク(磁性体:図示せず)、例えばセンサカバー等の固定部材に固定されるホールIC133、およびこのホールIC133を挟み込むステータ134、135等によって構成されている。
なお、最終減速ギヤ104は、例えば電子スロットル装置、特に回転角度検出装置の軽量化を図るという目的で樹脂化されている。また、最終減速ギヤ104は、ギヤ歯形状を形成するために略扇形形状となっている。
[従来の技術の不具合]
ところが、従来の直線変位検出装置においては、磁性移動体102をその移動方向に直線移動(ストローク)させることで、磁性移動体102と2つの第1、第2磁石111、112との間に形成される第2エアギャップ(G2)がストローク量に応じて変化し、ホールIC103を通過する磁束量もストローク量に応じて変化するため、ホールIC103よりストローク量に対応した出力が発生するように構成されている。
しかし、ホールIC103の出力は、第2エアギャップ(G2)の2乗に反比例となるため、磁性移動体102のストローク量に対するホールIC103の出力特性の直線性(リニアリティ)が悪いという問題がある。
また、従来の直線変位検出装置においては、磁性移動体102の移動方向に対して垂直な方向(図示上下方向)に磁性移動体102が位置ズレした場合、磁性移動体102とホールIC103との間に形成される第1エアギャップ(G1)が変化してしまう。
これにより、磁性移動体102が図示上方に位置ズレした場合には、第1エアギャップ(G1)が大きくなり、ホールIC103を通過する磁束量が小さくなってしまう。また、磁性移動体102が図示下方に位置ズレした場合には、第1エアギャップ(G1)が小さくなり、ホールIC103を通過する磁束量が大きくなってしまう。
したがって、磁性移動体102がその移動方向に対して垂直方向に位置ズレした場合には、ストローク量に対するホールIC103の出力特性に出力ズレが発生するという問題がある。
また、従来の回転変位検出装置(回転角度検出装置)においては、被検出部としての最終減速ギヤ104側に磁気回路を形成するための2つの第1、第2磁石121、122または2つの第1、第2磁石131、132を配置しているが、前述したように、最終減速ギヤ104が樹脂化されているので、2つの第1、第2磁石121、122または2つの第1、第2磁石131、132に樹脂成形圧が印加される。このため、2つの第1、第2磁石121、122または2つの第1、第2磁石131、132の割れや欠け等の不具合が発生し、製造上の歩留りが悪化するという問題がある。あるいはその問題を回避するために2つの第1、第2磁石121、122または2つの第1、第2磁石131、132を、最終減速ギヤ104を樹脂成形した後の後工程にて接着剤等にて最終減速ギヤ104の磁石保持部に組み付ける必要があり、コストが増加するという問題がある。
また、従来の回転変位検出装置を、例えば電子スロットル装置等のバルブの回転角度の検出に適用した場合、樹脂化により線膨張係数の差が増加することで、2つの第1、第2磁石131、132やヨーク等の被検出磁気回路が、最終減速ギヤ104の移動方向(回転方向)に対して垂直な方向(最終減速ギヤ104の径方向)に位置ズレする可能性がある。これにより、温度環境下で、2つの第1、第2磁石131、132やヨーク等の被検出磁気回路と、ホールIC133との間に形成されるエアギャップ(G)が変動してしまうため、ホールIC133を通過する磁束量が変化し、温度特性を悪化させるという問題がある。
特開平9−236644号公報 特許第3596667号公報 特開2001−74409号公報
本発明の目的は、移動体または磁性移動体の移動方向への移動位置に対する磁気センサの出力特性の直線性(リニアリティ)の悪化を抑制することで、移動体または磁性移動体の移動方向への移動位置の検出精度を向上させることのできる変位検出装置を提供することにある。また、移動体または磁性移動体がその移動方向に対して垂直な方向に位置ズレした場合であっても、磁気センサの出力ズレの影響を抑制することのできる変位検出装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁石を、第1磁路を通る磁束の流れ方向と第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように着磁している。そして、磁性固定体に、磁気センサの中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、上記の対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置された2つの第1、第2分割部を設けている。そして、2つの第1、第2分割部に、磁性移動体に対してギャップを隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な対向面をそれぞれ設けている。
ここで、第1磁石より出て、磁性移動体および磁気センサを通過する磁束の量は、磁性固定体の第1分割部の対向面と磁性移動体とが、ギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。また、第2磁石より出て、磁性移動体および磁気センサを通過する磁束の量は、磁性固定体の第2分割部の対向面と磁性移動体とが、ギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。
これによって、磁性移動体の移動方向への移動位置に対する磁気センサの出力特性の直線性(リニアリティ)の悪化を抑制することが可能となるので、磁性移動体の移動方向への移動位置の検出精度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部は、磁性移動体をその移動方向に直線移動自在に収容する移動体収容空間を隔てて対向するように配置されている。
請求項3に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部は、少なくとも磁性移動体および磁気センサを(間に)挟んで対向するように配置されている。
請求項4に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部は、磁性移動体に対してギャップを隔てて対向する対向部をそれぞれ有している。これらの各対向部は、磁性移動体の移動方向に対して平行な方向に延ばされており、しかも所定の隙間を隔てて互いに対向するように配置されている。
請求項5に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部の各対向部は、磁性移動体と少しだけ重なり合うように、磁性移動体よりも磁気センサ側に対して逆側に配置されている。
請求項6に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁石は、磁性移動体の移動方向の軸線よりも磁気センサ側に配置されている。これにより、2つの第1、第2磁石から放出された磁束が、磁性移動体および磁気センサを通過する。
請求項7に記載の発明によれば、磁気センサは、磁性移動体に対してギャップ(第1ギャップ:G1)を隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な感磁面を有している。
請求項8に記載の発明によれば、磁性移動体は、磁気センサ(の感磁面)に対してギャップ(第1ギャップ:G1)を隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な第1端面を有し、且つ2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な第2端面を有している。
これによって、磁性移動体がその移動方向に対して垂直な方向に位置ズレした場合であっても、磁気センサ(の感磁面)と磁性移動体の第1端面との間に形成されるギャップ(第1ギャップ:G1)と2つの第1、第2分割部の各対向面と磁性移動体の第2端面との間に形成されるギャップ(第2ギャップ:G2)とが互いにギャップ長の増減を補い合うため、磁気センサの出力ズレの影響を抑制することができる。
請求項9に記載の発明によれば、磁性固定体は、磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有している。このセンサ固定ブロックは、第1磁石を取り付ける取付面(第1磁石取付面)、および第2磁石を取り付ける取付面(第2磁石取付面)を有している。
請求項10に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁石は、センサ固定ブロックの各取付面(第1、第2磁石取付面)に当接する側の磁極面の極性が互いに逆極性となるように、センサ固定ブロックに着磁(配置)されている。これにより、第1磁石から放出されて第1磁路を通る磁束の流れ方向と、第2磁石から放出されて第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなる。
請求項11に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁石から放出された磁束が互いに逆方向に流れる2つの第1、第2磁気回路を備えている。
ここで、第1磁気回路とは、磁性移動体、磁気センサおよび磁性固定体の第1分割部を通過し、第1磁石から放出された磁束により形成される磁気回路のことである。また、第2磁気回路とは、磁性移動体、磁気センサおよび磁性固定体の第2分割部を通過し、第2磁石から放出された磁束により形成される磁気回路のことである。
請求項12に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部の各対向面は、磁性移動体に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な平面(平坦面)である。また、磁性移動体は、2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する平面(平坦面、平面形状の第2端面)を有する直方体形状に形成されている。
請求項13に記載の発明によれば、磁性固定体は、磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有している。このセンサ固定ブロックは、磁性移動体に対してギャップを隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な対向面を有している。そして、センサ固定ブロックの対向面は、磁性移動体に対してギャップ(第1ギャップ:G1)を隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な平面(平坦面)である。
請求項14に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部の各対向面は、磁性移動体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面(湾曲面)である。また、磁性移動体は、2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する曲面(湾曲面、曲面形状の第2端面)を有する円柱形状に形成されている。
この場合には、磁性移動体が仮に磁性移動体の中心軸線を中心にして揺動運動を行っても、2つの第1、第2分割部の各対向面(曲面)と磁性移動体の曲面とがギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積が、変化しない。
これによって、磁性移動体の移動方向への移動位置に対する磁気センサの出力特性の直線性(リニアリティ)が良好となり、ギャップ(第2ギャップ:G2)が狭くなる方向、あるいはギャップ(第2ギャップ:G2)が広くなる方向に位置ズレした場合でも出力ズレを小さくすることができる。
請求項15に記載の発明によれば、磁性固定体は、磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有している。このセンサ固定ブロックは、磁性移動体に対してギャップを隔てて対向し、磁性移動体の移動方向に対して平行な対向面を有している。そして、センサ固定ブロックの対向面は、磁性移動体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面(湾曲面)である。
請求項16に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁石を、第1磁路を通る磁束の流れ方向と第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように着磁している。そして、磁性固定体に、磁気センサの中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、上記の対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置された2つの第1、第2分割部を設けている。そして、2つの第1、第2分割部に、移動体に設けられる磁性体に対してギャップを隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な対向面をそれぞれ設けている。
ここで、第1磁石より出て、移動体に設けられる磁性体および磁気センサを通過する磁束の量は、磁性固定体の第1分割部の対向面と移動体に設けられる磁性体とが、ギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。また、第2磁石より出て、移動体に設けられる磁性体および磁気センサを通過する磁束の量は、磁性固定体の第2分割部の対向面と移動体に設けられる磁性体とが、ギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。
これによって、移動体の移動方向への移動位置に対する磁気センサの出力特性の直線性(リニアリティ)の悪化を抑制することが可能となるので、移動体の移動方向への移動位置の検出精度を向上させることができる。
請求項17に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部の各対向面は、移動体に設けられる磁性体に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な平面(平坦面)である。また、移動体に設けられる磁性体は、2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な平面(平坦面、平面形状の第2端面)を有する直方体形状に形成されている。
請求項18に記載の発明によれば、磁性固定体は、磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有している。このセンサ固定ブロックは、移動体に設けられる磁性体に対してギャップを隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な対向面を有している。そして、センサ固定ブロックの対向面は、移動体に設けられる磁性体に対してギャップ(第1ギャップ:G1)を隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な平面(平坦面)である。
請求項19に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部の各対向面は、移動体に設けられる磁性体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面(湾曲面)である。また、移動体に設けられる磁性体は、2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する曲面(湾曲面、曲面形状の第2端面)を有する円柱形状に形成されている。
この場合には、移動体が仮に移動体に設けられる磁性体の中心軸線を中心にして揺動運動を行っても、2つの第1、第2分割部の各対向面(曲面)と移動体に設けられる磁性体の曲面とがギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積が、変化しない。 これによって、移動体の移動方向への移動位置に対する磁気センサの出力特性の直線性(リニアリティ)が良好となり、ギャップ(第2ギャップ:G2)が狭くなる方向、あるいはギャップ(第2ギャップ:G2)が広くなる方向に位置ズレした場合でも出力ズレを小さくすることができる。
請求項20に記載の発明によれば、磁性固定体は、磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有している。このセンサ固定ブロックは、移動体に設けられる磁性体に対してギャップを隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な対向面を有している。そして、センサ固定ブロックの対向面は、移動体に設けられる磁性体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面(湾曲面)である。
請求項21に記載の発明によれば、移動体は、2つの第1、第2磁性体間に非磁性体を有している。すなわち、2つの第1、第2磁性体(例えば鉄等の磁性材料)と、非磁性体(例えばアルミニウム、ステンレス、銅、黄銅、合成樹脂、セラミックス等の非磁性材料)とを機械的結合によって結合することで、移動体を製造することができる。
請求項22に記載の発明によれば、移動体に設けられる磁性体は、磁気センサ(の感磁面)に対してギャップ(第1ギャップ:G1)を隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な第1端面を有し、且つ2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向し、移動体の移動方向に対して平行な第2端面を有している。
これによって、移動体がその移動方向に対して垂直な方向に位置ズレした場合であっても、磁気センサ(の感磁面)と移動体に設けられる磁性体の第1端面との間に形成されるギャップ(第1ギャップ:G1)と2つの第1、第2分割部の各対向面と移動体に設けられる磁性体の第2端面との間に形成されるギャップ(第2ギャップ:G2)とが互いにギャップ長の増減を補い合うため、磁気センサの出力ズレの影響を抑制することができる。
請求項23に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁石を、第1磁路を通る磁束の流れ方向と第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように着磁している。そして、磁性固定体に、磁気センサの中心部を通る対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置された2つの第1、第2分割部を設けている。そして、2つの第1、第2分割部に、移動体に設けられる磁性体に対してギャップを隔てて対向し、移動体の移動方向(回転方向、回転軌跡)に沿って湾曲した対向面(移動体の移動方向に対して平行な対向面)をそれぞれ設けている。
ここで、第1磁石より出て、移動体に設けられる磁性体および磁気センサを通過する磁束の量は、磁性固定体の第1分割部の対向面と移動体に設けられる磁性体とが、ギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。また、第2磁石より出て、移動体に設けられる磁性体および磁気センサを通過する磁束の量は、磁性固定体の第2分割部の対向面と移動体に設けられる磁性体とが、ギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。
これによって、移動体の移動方向(回転方向)への移動位置(回転位置、回転変位量)に対する磁気センサの出力特性の直線性(リニアリティ)の悪化を抑制することが可能となるので、移動体の移動方向(回転方向)への移動位置(回転位置、回転変位量)の検出精度を向上させることができる。
請求項24に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割部の各対向面は、磁性固定体に保持固定される磁気センサの中心部付近を中心とする曲率半径の凹曲面(湾曲面)である。また、移動体に設けられる磁性体は、2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向し、移動体の移動方向に沿って湾曲した凸曲面(湾曲面、曲面形状の第2端面)を有する部分円筒形状に形成されている。
請求項25に記載の発明によれば、磁性固定体は、磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有している。このセンサ固定ブロックは、移動体に設けられる磁性体に対してギャップを隔てて対向し、移動体の移動方向に沿って湾曲した対向面(移動体の移動方向に対して平行な対向面)を有している。そして、センサ固定ブロックの対向面は、磁性固定体に保持固定される磁気センサの中心部付近を中心とする曲率半径の凸曲面(湾曲面)である。
請求項26に記載の発明によれば、移動体に設けられる磁性体は、磁気センサ(の感磁面)に対してギャップ(第1ギャップ:G1)を隔てて対向し、移動体の移動方向に沿って湾曲した凹曲面(移動体の移動方向に対して平行な凹曲面、第1端面)を有し、且つ2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向し、移動体の移動方向に沿って湾曲した凸曲面(移動体の移動方向に対して平行な凸曲面、第2端面)を有している。
これによって、移動体がその移動方向(回転方向、回転軌跡)に対して垂直な方向に位置ズレした場合であっても、磁気センサ(の感磁面)と移動体に設けられる磁性体の凹曲面(第1端面)との間に形成されるギャップ(第1ギャップ:G1)と2つの第1、第2分割部の各対向面と移動体に設けられる磁性体の凸曲面(第2端面)との間に形成されるギャップ(第2ギャップ:G2)とが互いにギャップ長の増減を補い合うため、磁気センサの出力ズレの影響を抑制することができる。
請求項27に記載の発明によれば、移動体に設けられる磁性体は、移動体の移動方向(回転方向、回転軌跡)に沿って円弧状に延びる部分円筒形状に形成されている。
本発明を実施するための最良の形態は、移動体または磁性移動体の移動方向への移動位置の検出精度を向上させるという目的を、移動体または磁性移動体の移動方向への移動位置に対する磁気センサの出力特性の直線性(リニアリティ)の悪化を抑制することで実現した。また、移動体または磁性移動体がその移動方向に対して垂直な方向に位置ズレした場合であっても、磁気センサの出力ズレの影響を抑制するという目的を、移動体に設けられる磁性体または磁性移動体に、磁気センサの感磁面に対してギャップ(第1ギャップ:G1)を隔てて対向する第1端面、凹曲面、および磁性固定体の2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップ(第2ギャップ:G2)を隔てて対向する第2端面、凸曲面を設けたことで実現した。
[実施例1の構成]
図1および図2は本発明の実施例1を示したもので、図1は直線変位検出装置を示した図である。
本実施例の内燃機関(以下エンジンと言う)には、その可変動弁機構のコントロールシャフトの直線変位(直線運動、直動)を検出する直線変位検出装置が取り付けられている。この直線変位検出装置は、可変動弁機構のコントロールシャフトの移動方向への直線変位に伴って移動方向(ストローク方向)に直線移動する移動体(磁性体よりなる移動体:以下磁性移動体と言う)1と、この磁性移動体1と対向するように配置された磁気センサ2と、磁性移動体1および磁気センサ2に向かって磁束を放出する2つの第1、第2磁石(マグネット)3、4と、磁気センサ2および2つの第1、第2マグネット3、4を保持固定する磁性固定体とを備えている。
ここで、磁性固定体は、エンジンの近傍に固定された磁性固定ブロックであって、磁気センサ2を搭載(保持固定)するセンサ固定ブロック5、および磁気センサ2の中心部を通る対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置された2つの第1、第2分割ブロック6、7を有している。
直線変位検出装置は、磁性移動体1、磁気センサ2、2つの第1、第2マグネット3、4および磁性固定体によって、2つの第1、第2マグネット3、4から放出された磁束が互いに逆方向に流れる2つの第1、第2磁気回路(J1、J2)が形成される。
磁性移動体1は、図示左端から図示右端に至るまで全て鉄等の磁性材料(磁性体)によって形成された移動磁性体(磁性移動ブロック)である。この磁性移動体1は、直方体形状に形成されて、磁気センサ2の感磁面との間に第1エアギャップ(エアギャップ1:G1)を隔てて対向する平面形状の第1端面(図示下端面)、および磁性固定体の2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向面との間に第2エアギャップ(エアギャップ2:G2)を隔てて対向する平面形状の第2端面(図示上端面)を有している。
本実施例の磁気センサ2は、磁性移動体1の第1端面に対して第1エアギャップ(G1)を隔てて対向し、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して平行な感磁面(一方の感磁面)を有している。この磁気センサ2は、他方の感磁面が、センサ固定ブロック5のセンサ搭載面に当接するように、センサ搭載面上に搭載されている。そして、磁気センサ2は、2つの第1、第2マグネット3、4より放出された磁束を検出するホールICを有している。また、磁気センサ2は、ホールICを鎖交する磁束密度に応じて出力が変化する非接触式の磁気検出素子を構成するホール素子と、このホール素子の出力を増幅する増幅回路とを一体化したIC(集積回路)であって、ホールICを鎖交する磁束密度に対応した電圧信号(出力信号)を発生する。これにより、磁気センサ2からは、エンジン制御ユニット(エンジン制御装置:ECU)に向けてセンサ出力電圧が出力される。
2つの第1、第2マグネット3、4は、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な位置関係となるように、その対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されている。これらの第1、第2マグネット3、4は、磁性固定体に形成される第1磁路を通る磁束の流れ方向と磁性固定体に形成される第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように着磁されている。また、2つの第1、第2マグネット3、4は、磁性固定体のセンサ固定ブロック5の各第1、第2磁石取付面に当接する側の磁極面の極性が互いに逆極性となるように着磁されている。
2つの第1、第2マグネット3、4は、磁性移動体1のストローク方向の軸線よりも磁気センサ側に配置されている。
第1マグネット3は、センサ固定ブロック5の第1磁石取付面と第1分割ブロック6の第1磁石取付面との間に形成されるギャップに配置されている。具体的には、センサ固定ブロック5の第1磁石取付面および第1分割ブロック6の第1磁石取付面に接着剤等の固定手段を用いて第1マグネット3が保持固定されている。
第2マグネット4は、センサ固定ブロック5の第2磁石取付面と第2分割ブロック7の第2磁石取付面との間に形成されるギャップに配置されている。具体的には、センサ固定ブロック5の第2磁石取付面および第2分割ブロック7の第2磁石取付面に接着剤等の固定手段を用いて第2マグネット4が保持固定されている。
そして、2つの第1、第2マグネット3、4は、平面形状が長方形状(または正方形状)で、例えばサマリウム−コバルト(Sm−Co)磁石、ネオジウム(Nd)磁石等の希土類磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石、樹脂磁石が用いられ、長期間磁力を安定して発生し続ける直方体形状の永久磁石である。
磁性固定体は、鉄等の磁性材料によって形成された固定磁性体である。この磁性固定体は、図示しない固定部材に固定されたセンサ固定ブロック5、およびこのセンサ固定ブロック5と共に2つの第1、第2磁路を形成する2つの第1、第2分割ブロック6、7を有している。
センサ固定ブロック5は、直方体形状に形成されて、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線上に配置されている。このセンサ固定ブロック5は、磁気センサ2を搭載する平面状のセンサ搭載面、第1マグネット3を取り付ける平面状の第1磁石取付面、および第2マグネット4を取り付ける平面状の第2磁石取付面を有している。そして、センサ固定ブロック5は、磁気センサ2を搭載するセンサ搭載面と第1マグネット3を取り付ける第1磁石取付面との間を結ぶ第1磁路が形成される。また、センサ固定ブロック5は、磁気センサ2を搭載するセンサ搭載面と第2マグネット4を取り付ける第2磁石取付面との間を結ぶ第2磁路が形成される。
2つの第1、第2分割ブロック6、7は、コの字状の断面を有し、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、その対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されている。これらの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1をそのストローク方向に直線移動自在に収容する移動体収容空間9を隔てて対向するように配置されている。また、2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1、磁気センサ2、2つの第1、第2マグネット3、4およびセンサ固定ブロック5を間に挟んで対向するように配置されている。
2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1のストローク方向の軸線よりも2つの第1、第2マグネット側に、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して平行な方向に、しかも互いに接近するように突出した突出部11、16を有している。これらの突出部11、16には、2つの第1、第2マグネット3、4の磁極面に当接する2つの第1、第2磁石取付面がそれぞれ形成されている。これらの第1、第2磁石取付面は、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して垂直な方向に延びている。
また、2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1のストローク方向の両側に、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して垂直な方向に延びる垂直部12、15を有している。
また、2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1のストローク方向の軸線よりも2つの第1、第2マグネット側に対して逆側に、磁性移動体1の第2端面に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向するように配置されて、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して平行な方向に延びる対向部(延長部)13、14を有している。これらの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14は、所定の隙間(磁性移動体1のストローク方向の隙間:ギャップ)を隔てて互いに対向するように配置されている。
そして、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14は、磁性移動体1と少しだけ重なり合うように配置されている。また、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14は、磁性移動体1の第2端面に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向し、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して平行な対向面をそれぞれ有している。
そして、第1分割ブロック6は、第1マグネット3を取り付ける第1磁石取付面と磁性移動体1の第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第1磁路が形成される。また、第2分割ブロック7は、第2マグネット4を取り付ける第2磁石取付面と磁性移動体1の第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第2磁路が形成される。
第1磁気回路(J1)は、磁性移動体1、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第1分割ブロック6)を通過し、第1マグネット3から放出された磁束により形成される。この第1磁気回路(J1)は、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第1マグネット3との間を結ぶ第1磁路、および第1分割ブロック6に形成される、第1マグネット3と磁性移動体1との間を結ぶ第1磁路を含んでいる。
これにより、第1マグネット3の磁極面(N極)から出た磁束は、第1分割ブロック6(突出部11→垂直部12→対向部13)→第2エアギャップ(G2)→磁性移動体1→第1エアギャップ(G1)→磁気センサ2(ホールIC)→センサ固定ブロック5の経路で第1マグネット3の磁極面(S極)に戻る。
第2磁気回路(J2)は、磁性移動体1、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第2分割ブロック7)を通過し、第2マグネット4から放出された磁束により形成される。この第2磁気回路(J2)は、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第2マグネット4との間を結ぶ第2磁路、および第2分割ブロック7に形成される、第2マグネット4と磁性移動体1との間を結ぶ第2磁路を含んでいる。
これにより、第2マグネット4の磁極面(N極)から出た磁束は、センサ固定ブロック5→磁気センサ2(ホールIC)→第1エアギャップ(G1)→磁性移動体1→第2エアギャップ(G2)→第2分割ブロック7(対向部14→垂直部15→突出部16)の経路で第2マグネット4の磁極面(S極)に戻る。
したがって、本実施例の直線変位検出装置は、2つの第1、第2マグネット3、4の各磁極面(N極)から放出された磁束が、2つの第1、第2磁気回路(J1、J2)を互いに逆方向に流れる。
[実施例1の検出方法]
次に、本実施例の直線変位検出装置の検出方法を図1および図2に基づいて簡単に説明する。ここで、図2は、磁気センサを通過する磁束量に対する磁性移動体のストローク量を示した特性図である。
可変動弁機構のコントロールシャフトがその軸線方向に移動すると、コントロールシャフトに連結された磁性移動体1がそのストローク方向に直線移動する。
このとき、磁性移動体1のストローク量に応じて、磁性移動体1の第2端面と磁性固定体の第1分割ブロック6の対向部13の対向面とが対向する対向面積が変化する。また、磁性移動体1のストローク量に応じて、磁性移動体1の第2端面と磁性固定体の第2分割ブロック7の対向部14の対向面とが対向する対向面積が変化する。
そして、第1マグネット3の磁極面(N極)より出て、第1磁気回路(J1:磁性移動体1および磁気センサ2)を通過する磁束の量は、磁性移動体1の第2端面と第1分割ブロック6の対向部13の対向面との対向面積の変化に対応して変更される。また、第2マグネット4の磁極面(N極)より出て、第2磁気回路(J2:磁気センサ2および磁性移動体1)を通過する磁束の量は、磁性移動体1の第2端面と第2分割ブロック7の対向部14の対向面との対向面積の変化に対応して変更される。
ここで、本実施例の直線変位検出装置においては、第1磁路を含む第1磁気回路(J1)を通過する磁束の流れ方向と第2磁路を含む第2磁気回路(J2)を通過する磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように、すなわち、2つの第1、第2マグネット3、4の磁極面(センサ固定ブロック5に当接する側の磁極面)の極性が互いに逆極性となるように磁性固定体に配置されている。
なお、磁性移動体1の初期位置(図1の位置)から最大移動位置に至るまでの最大ストローク量を例えば8mmとする。
したがって、磁性移動体1のストローク量が小さい時(例えば0mmの時)には、図1に示したように、磁性移動体1が移動体収容空間9内において図示左寄りに配置される。これにより、磁性移動体1の第2端面と第1分割ブロック6の対向部13の対向面との対向面積の方が、磁性移動体1の第2端面と第2分割ブロック7の対向部14の対向面との対向面積よりも広くなるので、第1マグネット3の磁束の影響が強くなる。このため、図2のグラフに示したように、磁気センサ2(ホールIC)が正の方向の磁束の量(または磁束密度)を検出する。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、磁性移動体1の第2端面と第1分割ブロック6の対向部13の対向面との対向面積に対応した正の電圧信号となる。
また、磁性移動体1のストローク量が大きい時(例えば8mmの時)には、磁性移動体1が移動体収容空間9内において図示右寄りに配置される。これにより、磁性移動体1の第2端面と第1分割ブロック6の対向部13の対向面との対向面積よりも、磁性移動体1の第2端面と第2分割ブロック7の対向部14の対向面との対向面積の方が広くなるので、第2マグネット4の磁束の影響が強くなる。このため、図2のグラフに示したように、磁気センサ2(ホールIC)が負の方向の磁束の量(または磁束密度)を検出する。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、磁性移動体1の第2端面と第2分割ブロック7の対向部14の対向面との対向面積に対応した負の電圧信号となる。
また、磁性移動体1のストローク量が例えば4mmの時には、磁性移動体1が移動体収容空間9内において中央位置に配置される。この場合には、磁性移動体1の第2端面と第1分割ブロック6の対向部13の対向面との対向面積が、磁性移動体1の第2端面と第2分割ブロック7の対向部14の対向面との対向面積と同じ広さになるので、第1マグネット3から放出された磁束と第2マグネット4から放出された磁束とが相殺される。このため、磁気センサ2(ホールIC)が検出する磁束の量(または磁束密度)は、図2のグラフに示したように、ゼロ(0)になる。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、ゼロ(0)となる。
そして、ECUは、磁気センサ2(ホールIC)より出力される電圧信号に基づいて、コントロールシャフトの直線変位量(ストローク量)を算出し、このストローク量に基づいてエンジンの吸気バルブ(または排気バルブ)のバルブリフト量を算出する。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の直線変位検出装置においては、第1磁路を含む第1磁気回路(J1)を通過する磁束の流れ方向と第2磁路を含む第2磁気回路(J2)を通過する磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように、2つの第1、第2マグネット3、4が着磁されている。すなわち、2つの第1、第2マグネット3、4は、各磁極面(センサ固定ブロック5に当接する側の磁極面)の極性が互いに逆極性となるように、磁性固定体の各ギャップに配置(着磁)されている。
そして、磁性固定体(磁性固定ブロック)に対して相対的に直線変位する磁性移動体1は、検出対象物としての可変動弁機構のコントロールシャフトに連結されている。
また、磁性固定体は、センサ固定ブロック5および2つの第1、第2分割ブロック6、7等を有している。そして、センサ固定ブロック5のセンサ搭載面上には、磁気センサ2が搭載されている。また、2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されている。また、2つの第1、第2分割ブロック6、7には、磁性移動体1の第2端面に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向する対向部13、14が設けられている。これらの対向部13、14の図示下端面には、磁性移動体1の第2端面に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向し、磁性移動体1のストローク方向に対して平行な対向面がそれぞれ形成されている。そして、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14は、磁性移動体1と少しだけ重なり合うように、磁性移動体1よりも磁気センサ側に対して逆側に配置されている。
ここで、第1マグネット3の磁極面(N極)より出て、第1磁気回路(J1:磁性移動体1および磁気センサ2)を通過する磁束の量は、磁性固定体の第1分割ブロック6の対向部13の対向面と磁性移動体1の第2端面とが、第2エアギャップ(G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。また、第2マグネット4の磁極面(N極)より出て、第2磁気回路(J2:磁気センサ2および磁性移動体1)を通過する磁束の量は、第2分割ブロック7の対向部14の対向面と磁性移動体1の第2端面とが、第2エアギャップ(G2)を隔てて対向する対向面積の変化に対応して変更される。
これによって、本実施例の直線変位検出装置においては、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14の対向面と磁性移動体1の第2端面とが対向する対向面積を、磁性移動体1のストローク方向へのストローク量に応じて比例的に変化させることにより、磁性移動体1を介して磁気センサ2(ホールIC)を通過する磁束の量を直線的に変化させることが可能となる。これにより、磁性移動体1のストローク方向へのストローク量に応じて、磁気センサ2より出力される出力信号が直線的に変化する。
したがって、磁性移動体1のストローク方向へのストローク量に対する磁気センサ2の出力特性の直線性(リニアリティ)の悪化を抑制することが可能となるので、磁性移動体1のストローク方向へのストローク量の検出精度を向上させることができる。
そして、磁性移動体1の第1端面と磁気センサ2の感磁面との間には、所定のギャップ長を有する第1エアギャップ(G1)が形成されている。また、磁性移動体1の第2端面と2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14の対向面との間には、所定のギャップ長を有する第2エアギャップ(G2)が形成されている。
これによって、仮に磁性移動体1がそのストローク方向に対して垂直な方向(図1における位置ズレ方向)に位置ズレした場合であっても、第1エアギャップ(G1)と第2エアギャップ(G2)とが互いにギャップ長の増減を補い合うため、磁気センサ2の出力ズレの影響を抑制することができる。例えば第1エアギャップ(G1)が大きくなると、その分だけ第2エアギャップ(G2)が小さくなる。逆に、第1エアギャップ(G1)が小さくなると、その分だけ第2エアギャップ(G2)が大きくなる。
図3は本発明の実施例2を示したもので、直線変位検出装置を示した図である。
本実施例の直線変位検出装置は、実施例1と同様に、磁性移動体(磁性移動ブロック)1、磁気センサ2、2つの第1、第2マグネット3、4および磁性固定体(磁性固定ブロック)を備えている。
本実施例の磁性移動体1は、実施例1と同様にして、鉄等の磁性体(磁性材料)よりなる移動体であって、可変動弁機構のコントロールシャフトの移動方向への直線変位に伴って移動方向(ストローク方向)に直線移動する。
また、本実施例の磁性固定体は、横E字状の断面を有するセンサ固定ブロック5、および逆L字状の断面を有する2つの第1、第2分割ブロック6、7を有している。
センサ固定ブロック5は、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して平行な方向に延びるベース部19を有している。このベース部19の中央部には、図示上方に突出したセンサ固定部20が一体的に設けられている。このセンサ固定部20は、直方体形状に形成されて、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線上に配置されている。そして、センサ固定部20は、その図示上端面が、磁気センサ2を搭載する平面状のセンサ搭載面とされている。
ベース部19の両端部には、図示上方に突出した2つの第1、第2磁石取付部21、22が一体的に設けられている。これらの第1、第2磁石取付部21、22は、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な形状(または位置関係)となるように、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されている。そして、2つの第1、第2磁石取付部21、22は、その図示上端面が、第1マグネット3を取り付ける平面状の第1磁石取付面、および第2マグネット4を取り付ける平面状の第2磁石取付面とされている。
ここで、本実施例のセンサ固定ブロック5は、磁気センサ2を搭載するセンサ搭載面と第1マグネット3を取り付ける第1磁石取付面との間を結ぶ第1磁路が形成される。また、センサ固定ブロック5は、磁気センサ2を搭載するセンサ搭載面と第2マグネット4を取り付ける第2磁石取付面との間を結ぶ第2磁路が形成される。
2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、その対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されている。これらの第1、第2分割ブロック6、7は、実施例1と同様に、磁性移動体1をそのストローク方向に直線移動自在に収容する移動体収容空間9を隔てて対向するように配置されている。また、2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1、磁気センサ2およびセンサ固定ブロック5のセンサ固定部20を間に挟んで対向するように配置されている。
2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1のストローク方向の両側に、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して垂直な方向に延びる垂直部12、15を有している。これらの垂直部12、15の図示下端面には、2つの第1、第2マグネット3、4の磁極面に当接する2つの第1、第2磁石取付面がそれぞれ形成されている。これらの第1、第2磁石取付面は、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して平行な方向に延びている。
また、2つの第1、第2分割ブロック6、7は、実施例1と同様に、対向部13、14を有している。また、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14は、磁性移動体1の第2端面に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向し、磁性移動体1のストローク方向の軸線に対して平行な対向面をそれぞれ有している。
そして、第1分割ブロック6は、第1マグネット3を取り付ける第1磁石取付面と磁性移動体1の第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第1磁路が形成される。また、第2分割ブロック7は、第2マグネット4を取り付ける第2磁石取付面と磁性移動体1の第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第2磁路が形成される。
第1磁気回路(J1)は、磁性移動体1、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第1分割ブロック6)を通過し、第1マグネット3から放出された磁束により形成される。この第1磁気回路(J1)は、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第1マグネット3との間を結ぶ第1磁路、および第1分割ブロック6に形成される、第1マグネット3と磁性移動体1との間を結ぶ第1磁路を含んでいる。
これにより、第1マグネット3の磁極面(N極)から出た磁束は、第1分割ブロック6(垂直部12→対向部13)→第2エアギャップ(G2)→磁性移動体1→第1エアギャップ(G1)→磁気センサ2(ホールIC)→センサ固定ブロック5(センサ固定部20→ベース部19→第1磁石取付部21)の経路で第1マグネット3の磁極面(S極)に戻る。
第2磁気回路(J2)は、磁性移動体1、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第2分割ブロック7)を通過し、第2マグネット4から放出された磁束により形成される。この第2磁気回路(J2)は、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第2マグネット4との間を結ぶ第2磁路、および第2分割ブロック7に形成される、第2マグネット4と磁性移動体1との間を結ぶ第2磁路を含んでいる。
これにより、第2マグネット4の磁極面(N極)から出た磁束は、センサ固定ブロック5(第2磁石取付部22→ベース部19→センサ固定部20)→磁気センサ2(ホールIC)→第1エアギャップ(G1)→磁性移動体1→第2エアギャップ(G2)→第2分割ブロック7(対向部14→垂直部15)の経路で第2マグネット4の磁極面(S極)に戻る。
これによって、実施例1と同様の効果を達成することができる。
図4は本発明の実施例3を示したもので、直線変位検出装置を示した図である。
本実施例の直線変位検出装置は、磁気センサ2、2つの第1、第2マグネット3、4、磁性固定体(磁性固定ブロック)および2つの第1、第2磁性体31、32を有する移動体(可動体)10を備えている。
本実施例の移動体10は、直方体形状に形成されており、2つの第1、第2磁性体31、32間に非磁性体33を有している。
第1磁性体31は、鉄等の磁性材料によって形成された第1磁性移動体であって、磁気センサ2の感磁面に結合された磁性体(磁性固定体、磁性固定ブロック)17との間に第1エアギャップ(G1)を隔てて対向する平面形状の第1端面(平面、平坦面、図示下端面)、および磁性固定体の第1分割ブロック6の対向部13の対向面との間に第2エアギャップ(G2)を隔てて対向する平面形状の第2端面(平面、平坦面、図示上端面)を有している。
第2磁性体32は、鉄等の磁性材料によって形成された第2磁性移動体であって、磁気センサ2の感磁面に結合された磁性体17との間に第1エアギャップ(G1)を隔てて対向する平面形状の第1端面(平面、平坦面、図示下端面)、および磁性固定体の第2分割ブロック7の対向部14の対向面との間に第2エアギャップ(G2)を隔てて対向する平面形状の第2端面(平面、平坦面、図示上端面)を有している。
非磁性体33は、例えばアルミニウム、ステンレス、銅、黄銅、合成樹脂、セラミックス等の非磁性材料によって形成された非磁性移動体であって、溶接や接着等の機械的結合によって2つの第1、第2磁性体31、32に結合されている。
本実施例の磁性固定体は、直方体形状に形成されたセンサ固定ブロック5、コの字状に形成された2つの第1、第2分割ブロック6、7、および磁性体17を有している。この磁性体17は、磁気センサ2の感磁面上に配置されて、センサ固定ブロック5のセンサ搭載面との間に磁気センサ2を挟み込んで保持固定している。
また、2つの第1、第2分割ブロック6、7は、実施例1と同様に、対向部13、14を有している。また、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14は、移動体10のストローク方向の両端に設けられる2つの第1、第2磁性体31、32の各第2端面に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向し、移動体10のストローク方向の軸線に対して平行な対向面(平面、平坦面)をそれぞれ有している。
そして、第1分割ブロック6は、第1マグネット3を取り付ける第1磁石取付面と移動体10のストローク方向の一端(図示左端)に設けられる第1磁性体31の第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第1磁路が形成される。また、第2分割ブロック7は、第2マグネット4を取り付ける第2磁石取付面と移動体10のストローク方向の他端(図示右端)に設けられる第2磁性体32の第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第2磁路が形成される。
第1磁気回路(J1)は、移動体10の第1磁性体31、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第1分割ブロック6、磁性体17)を通過し、第1マグネット3から放出された磁束により形成される。この第1磁気回路(J1)は、磁性体17に形成される、第1磁性体31と磁気センサ2との間を結ぶ第1磁路、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第1マグネット3との間を結ぶ第1磁路、および第1分割ブロック6に形成される、第1マグネット3と第1磁性体31との間を結ぶ第1磁路を含んでいる。
これにより、第1マグネット3の磁極面(N極)から出た磁束は、第1分割ブロック6(突出部11→垂直部12→対向部13)→第2エアギャップ(G2)→移動体10(第1磁性体31)→第1エアギャップ(G1)→磁性固定体(磁性体17)→磁気センサ2(ホールIC)→センサ固定ブロック5の経路で第1マグネット3の磁極面(S極)に戻る。
第2磁気回路(J2)は、移動体10の第2磁性体32、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第2分割ブロック7、磁性体17)を通過し、第2マグネット4から放出された磁束により形成される。この第2磁気回路(J2)は、磁性体17に形成される、第2磁性体32と磁気センサ2との間を結ぶ第2磁路、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第2マグネット4との間を結ぶ第2磁路、および第2分割ブロック7に形成される、第2マグネット4と第2磁性体32との間を結ぶ第2磁路を含んでいる。
これにより、第2マグネット4の磁極面(N極)から出た磁束は、センサ固定ブロック5→磁気センサ2(ホールIC)→磁性固定体(磁性体17)→第1エアギャップ(G1)→移動体10(第2磁性体32)→第2エアギャップ(G2)→第2分割ブロック7(対向部14→垂直部15→突出部16)の経路で第2マグネット4の磁極面(S極)に戻る。
これによって、実施例1と同様の効果を達成することができる。
[実施例4の構成]
図5ないし図7は本発明の実施例4を示したもので、図5は直線変位検出装置を示した図である。
ここで、実施例1の直線変位検出装置は、内燃機関(エンジン)の可変動弁機構のコントロールシャフトの直線変位(直線運動、直動)を検出する直線変位センサである。この直線変位センサは、磁性体よりなる移動体(磁性移動体1)の移動方向を軸として揺動運動を行う構造となっている。
そして、実施例1の直線変位検出装置は、図8に示したように、直方体形状の磁性移動体1の第2端面(平面)と2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14の対向面(平面)とが対向する面積を可変させることにより、磁気センサ2(ホールIC)よりリニア出力を取り出す構造となっている。
しかるに、磁性移動体1の第2端面と2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14の対向面とがいずれも平面形状となっているので、上述したように、磁性移動体1の移動方向を軸として揺動運動を行う構成においては、磁性移動体1の第2端面と2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部13、14の対向面との間に形成される第2エアギャップ(エアギャップ2:G2)が変化し、磁気センサ2(ホールIC)の出力(センサ出力)がリニアとならない可能性がある。
そこで、本実施例の直線変位検出装置においては、図5および図6に示したように、移動体10を構成する2つの第1、第2磁性体31、32およびこれらの第1、第2磁性体31、32間に配設される非磁性体33を円柱形状としている。そして、移動体10の2つの第1、第2磁性体31、32の第1端面および第2端面は、円柱外周面(凸曲面)である。なお、第1、第2磁性体31、32と非磁性体33とは、溶接または接着等の機械的結合により結合している。
また、本実施例の磁性固定体は、逆凸字状の断面を有するセンサ固定ブロック5、L字状の断面を有する2つの第1、第2分割ブロック6、7、および磁性体17を有している。
センサ固定ブロック5は、ベース部19の中央部に、図示下方に突出したセンサ固定部20が一体的に設けられている。
磁性体17は、磁気センサ2の感磁面に配置されて、センサ固定部20のセンサ搭載面との間に磁気センサ2を挟み込んで保持固定している。この磁性体17は、円柱形状の移動体10の円柱外周面(特に2つの第1、第2磁性体31、32の円柱外周面)に対向する対向部39の形状が、円弧内周面(対向面)を有する円弧形状となっている。この磁性体17の対向部39は、移動体10の2つの第1、第2磁性体31、32の円柱外周面(第1端面)に対して第1エアギャップ(G1)を隔てて対向し、移動体10のストローク方向の軸線に対して平行な対向面を有している。この磁性体17の対向部39の対向面は、移動体10の第1磁性体31の中心軸線を中心とする曲率半径の凹曲面(湾曲面)である。
2つの第1、第2分割ブロック6、7は、移動体10のストローク方向の両側に、移動体10のストローク方向の軸線に対して垂直な方向に延びる垂直部12、15を有している。これらの垂直部12、15の図示上端面には、2つの第1、第2マグネット3、4の磁極面に当接する2つの第1、第2磁石取付面がそれぞれ形成されている。
そして、第1分割ブロック6は、円柱形状の移動体10の円柱外周面(特に第1磁性体31の円柱外周面)に対向する対向部41、42の形状が、円筒内周面(対向面)を有する円筒形状および円弧内周面(対向面)を有する円弧形状となっている。第1分割ブロック6の対向部41、42は、移動体10の第1磁性体31の円柱外周面(第2端面)に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向し、移動体10のストローク方向の軸線に対して平行な対向面を有している。この第1分割ブロック6の対向部41、42の対向面は、移動体10の第1磁性体31の中心軸線を中心とする曲率半径の凹曲面(湾曲面)である。
また、第2分割ブロック7は、円柱形状の移動体10の円柱外周面(特に第2磁性体32の円柱外周面)に対向する対向部43、44の形状が、円筒内周面(対向面)を有する円筒形状および円弧内周面(対向面)を有する円弧形状となっている。第2分割ブロック6の対向部43、44は、移動体10の第2磁性体32の円柱外周面(第2端面)に対して第2エアギャップ(G2)を隔てて対向し、移動体10のストローク方向の軸線に対して平行な対向面を有している。この第2分割ブロック7の対向部43、44の対向面は、移動体10の第2磁性体32の中心軸線を中心とする曲率半径の凹曲面(湾曲面)である。
第1磁気回路(J1)は、図6(a)、(b)に示したように、移動体10の第1磁性体31、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第1分割ブロック6、磁性体17)を通過し、第1マグネット3から放出された磁束により形成される。この第1磁気回路(J1)は、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第1マグネット3との間を結ぶ第1磁路、第1分割ブロック6に形成される、第1マグネット3と移動体10の第1磁性体31との間を結ぶ第1磁路、および磁性体17に形成される、移動体10の第1磁性体31と磁気センサ2との間を結ぶ第1磁路を含んでいる。
これにより、第1マグネット3の磁極面(N極)から出た磁束は、第1分割ブロック6(垂直部12→対向部41、42)→第2エアギャップ(G2)→移動体10の第1磁性体31→第1エアギャップ(G1)→磁性固定体(磁性体17)→磁気センサ2(ホールIC)→センサ固定ブロック5(センサ固定部20→ベース部19)の経路で第1マグネット3の磁極面(S極)に戻る。
第2磁気回路(J2)は、図6(b)、(c)に示したように、移動体10の第2磁性体32、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第2分割ブロック7、磁性体17)を通過し、第2マグネット4から放出された磁束により形成される。この第2磁気回路(J2)は、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第2マグネット4との間を結ぶ第2磁路、第2分割ブロック7に形成される、第2マグネット4と移動体10の第2磁性体32との間を結ぶ第2磁路、および磁性体17に形成される、移動体10の第2磁性体32と磁気センサ2との間を結ぶ第2磁路を含んでいる。
これにより、第2マグネット4の磁極面(N極)から出た磁束は、センサ固定ブロック5(ベース部19→センサ固定部20)→磁気センサ2(ホールIC)→磁性固定体(磁性体17)→第1エアギャップ(G1)→移動体10の第2磁性体32→第2エアギャップ(G2)→第2分割ブロック7(対向部44、43→垂直部15)の経路で第2マグネット4の磁極面(S極)に戻る。
[実施例4の検出方法]
次に、本実施例の直線変位検出装置の検出方法を図5ないし図7に基づいて簡単に説明する。ここで、図7は、磁気センサ(ホールIC)を通過する磁束量に対する移動体のストローク量を示した特性図である。
可変動弁機構のコントロールシャフトがその軸線方向に移動すると、コントロールシャフトに連結された移動体10がそのストローク方向に直線移動する。
このとき、移動体10のストローク量に応じて、移動体10の第1磁性体31の第2端面(凸曲面)と磁性固定体の第1分割ブロック6の対向部41、42の対向面(凹曲面)とが対向する対向面積が変化する。また、移動体10のストローク量に応じて、移動体10の第2磁性体32の第2端面(凸曲面)と磁性固定体の第2分割ブロック7の対向部44、43の対向面(凹曲面)とが対向する対向面積が変化する。
そして、第1マグネット3の磁極面(N極)より出て、第1磁気回路(J1:移動体10の第1磁性体31および磁気センサ2)を通過する磁束の量は、移動体10の第1磁性体31の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の対向部41、42の対向面(凹曲面)との対向面積の変化に対応して変更される。また、第2マグネット4の磁極面(N極)より出て、第2磁気回路(J2:磁気センサ2および移動体10の第2磁性体32)を通過する磁束の量は、移動体10の第2磁性体32の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の対向部44、43の対向面(凹曲面)との対向面積の変化に対応して変更される。
ここで、本実施例の直線変位検出装置においては、実施例1と同様にして、第1磁路を含む第1磁気回路(J1)を通過する磁束の流れ方向と第2磁路を含む第2磁気回路(J2)を通過する磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように、すなわち、2つの第1、第2マグネット3、4の磁極面(センサ固定ブロック5に当接する側の磁極面)の極性が互いに逆極性となるように磁性固定体に配置されている。
なお、移動体10の初期位置(図6(a)の位置)から最大移動位置に至るまでの最大ストローク量を例えば8mmとする。
したがって、移動体10のストローク量が小さい時(例えば0mmの時)には、図6(a)に示したように、移動体10が移動体収容空間9内において図示右寄りに配置される。これにより、移動体10の第1磁性体31の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の対向部41、42の対向面(凹曲面)との対向面積の方が、移動体10の第2磁性体32の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の対向部44、43の対向面(凹曲面)との対向面積よりも狭くなるので、第1マグネット3の磁束の影響が強くなる。このため、図7のグラフ(状態1)に示したように、磁気センサ2(ホールIC)が正の方向の磁束の量(または磁束密度)を検出する。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、移動体10の第1磁性体31の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の対向部41、42の対向面(凹曲面)との対向面積に対応した正の電圧信号となる。
また、移動体10のストローク量が例えば4mmの時には、図5および図6(b)に示したように、移動体10が移動体収容空間9内において中央位置に配置される。この場合には、移動体10の第1磁性体31の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の対向部41、42の対向面(凹曲面)との対向面積が、移動体10の第2磁性体32の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の対向部44、43の対向面(凹曲面)との対向面積と同じ広さになるので、第1マグネット3から放出された磁束と第2マグネット4から放出された磁束とが相殺される。このため、磁気センサ2(ホールIC)が検出する磁束の量(または磁束密度)は、図7のグラフ(状態2)に示したように、ゼロ(0)になる。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、ゼロ(0)となる。
また、移動体10のストローク量が大きい時(例えば8mmの時)には、図6(c)に示したように、移動体10が移動体収容空間9内において図示左寄りに配置される。これにより、移動体10の第1磁性体31の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の対向部41、42の対向面(凹曲面)との対向面積よりも、移動体10の第2磁性体32の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の対向部44、43の対向面(凹曲面)との対向面積の方が狭くなるので、第2マグネット4の磁束の影響が強くなる。このため、図7のグラフ(状態3)に示したように、磁気センサ2(ホールIC)が負の方向の磁束の量(または磁束密度)を検出する。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、移動体10の第2磁性体32の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の対向部44、43の対向面(凹曲面)との対向面積に対応した負の電圧信号となる。
そして、ECUは、磁気センサ2(ホールIC)より出力される電圧信号に基づいて、コントロールシャフトの直線変位量(ストローク量)を算出し、このストローク量に基づいてエンジンの吸気バルブ(または排気バルブ)のバルブリフト量を算出する。
[実施例4の効果]
以上のように、本実施例の直線変位検出装置においては、実施例1と同様の効果を達成することができる。
また、移動体10が仮に移動体10の2つの第1、第2磁性体31、32の中心軸線を中心にして揺動運動を行っても、磁性固定体の磁性体17の対向部39の対向面(円弧内周面:凹曲面)と移動体10の2つの第1、第2磁性体31、32の円柱外周面(凸曲面)とが、第1エアギャップ(G1)を隔てて対向する対向面積が変化しない。さらに、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各対向部41〜44の対向面(円筒内周面、円弧内周面:凹曲面)と移動体10の2つの第1、第2磁性体31、32の円柱外周面(凸曲面)とが、第2エアギャップ(G2)を隔てて対向する対向面積が変化しない。
これによって、移動体10の移動方向への移動位置に対する磁気センサ2の出力特性の直線性(リニアリティ)が良好となり、図示上下方向、例えば第1、第2エアギャップ(G1、G2)が狭くなる方向、あるいは第1、第2エアギャップ(G1、G2)が広くなる方向に位置ズレした場合でも出力ズレを小さくすることができる。
図9は本発明の実施例5を示したもので、図9(a)〜(c)は2つの第1、第2磁性体を有する移動体の製造方法を示した図である。
本実施例の移動体10は、図9(a)に示したように、先ず例えばアルミニウム、ステンレス、銅、黄銅、合成樹脂、セラミックス等の非磁性材料によって円柱体50を形成する。
このとき、円柱体50の軸線方向(移動体10のストローク方向)の両端部の外径を中央部の外径よりも細くしておく。これにより、円柱体50の軸線方向の中央部に大径の非磁性体33が形成され、円柱体50の軸線方向の両端部に非磁性体33よりも小径の非磁性体51、52が形成される。
次に、図9(b)に示したように、鉄等の磁性材料によって薄板状の第1、第2磁性板(鉄板)53、54を形成する。2つの第1、第2磁性板53、54は、円柱体50の非磁性体51、52の円柱外周面を円周方向に取り囲むように非磁性体51、52の円柱外周面に巻き付けることが可能なサイズとなるよう、鉄板を打ち抜きまたは切削または塑性加工する等して形成されている。
次に、円柱体50の非磁性体51、52の円柱外周面に、第1、第2磁性板53、54を巻き付けて、溶接または接着等の機械的結合により結合することで、非磁性体33の軸線方向の両側に2つの第1、第2磁性体31、32を有する移動体10を製造することができる。
図10は本発明の実施例6を示したもので、直線変位検出装置を示した図である。
本実施例の直線変位検出装置は、実施例4の移動体10を、実施例1及び2と同様な構成の磁性体よりなる移動体(磁性移動体1)に変更している。
これによっても、実施例4と同様の効果を達成することができる。
[実施例7の構成]
図11および図12は本発明の実施例7を示したもので、図11は回転変位検出装置を示した図である。
本実施例のエンジンには、燃焼室内に供給する吸入空気量を制御する電子スロットル装置が取り付けられている。
電子スロットル装置は、エンジンの吸気ダクトの途中に結合されるスロットルボディと、このスロットルボディの内部(吸気通路)を開閉するスロットルバルブと、このスロットルバルブを支持固定するシャフトと、スロットルバルブを駆動するモータを含むアクチュエータと、エンジンの運転状態に応じてモータへの供給電力を可変制御して、スロットルバルブのバルブ角度(回転角度)を制御するエンジン制御ユニット(ECU)とを備えている。
ここで、スロットルバルブのシャフトを開弁作動方向または閉弁作動方向に駆動するアクチュエータ(バルブ駆動装置)は、電力の供給を受けるとスロットルバルブを駆動する回転駆動力を発生するモータ、およびこのモータの回転駆動力をシャフトに伝達するための動力伝達機構を含んで構成される電動式アクチュエータである。なお、動力伝達機構は、モータの回転速度を所定の減速比となるように減速すると共に、モータの回転駆動力を増大させる歯車減速機構によって構成されている。この歯車減速機構は、モータの出力軸に固定されたピニオンギヤ(モータ側ギヤ)、このピニオンギヤと噛み合って回転する中間減速ギヤ、およびこの中間減速ギヤと噛み合って回転する最終減速ギヤ(バルブ側ギヤ)を有している。また、歯車減速機構を構成する3つのギヤのうち少なくとも最終減速ギヤは、合成樹脂によって所定のギヤ形状となるように一体的に形成されている。
また、電子スロットル装置には、運転者のスロットル操作量に応じて開弁駆動(または閉弁駆動)されるスロットルバルブの回転角度に相当するスロットル開度を電子信号に変換し、ECUへどれだけスロットルバルブが開かれているかを出力する非接触式の回転角度検出装置(非接触式ポジションセンサ:以下回転変位検出装置と言う)が搭載されている。
回転変位検出装置は、スロットルバルブの回転角度を検出する回転角度センサ(スロットル開度センサ)であって、軟磁性体よりなる磁性体である磁性移動体1、磁気センサ2、2つの第1、第2磁石(第1、第2マグネット)3、4および磁性固定体(磁性固定ブロック)を備えている。また、回転変位検出装置は、磁気センサ2、2つの第1、第2マグネット3、4および磁性固定体によって、2つの第1、第2マグネット3、4から放出された磁束が互いに逆方向に流れる2つの第1、第2磁気回路(J1、J2)が形成される。
磁性移動体1は、磁性移動体1の移動方向(ストローク方向、回転方向)に沿って円弧状に延びる部分円筒形状の軟磁性体よりなる。この磁性移動体1は、鉄等の磁性材料によって形成された磁性移動体(磁性移動ブロック)であって、電子スロットル装置の最終減速ギヤに保持固定されている。
また、磁性移動体1は、磁気センサ2の感磁面に結合された磁性体(磁性固定体、磁性固定ブロック)57の凸曲面(磁性体57の曲がり方向外側の壁面)との間に第1エアギャップ(エアギャップ1:G1)を隔てて対向する凹曲面形状の第1端面、および磁性固定体の2つの第1、第2分割ブロック6、7の各湾曲部61、62の対向面(湾曲部61、62の曲がり方向内側の壁面)との間に第2エアギャップ(エアギャップ2:G2)を隔てて対向する凸曲面形状の第2端面(凸曲面)を有している。
磁性移動体1の第1端面は、磁性移動体1の移動方向(回転方向)および磁性体57の凸曲面に沿って円弧状に湾曲し、磁気センサ2の中心部付近を中心とする曲率半径を有する凹曲面(磁性移動体1の曲がり方向内側の壁面)である。また、磁性移動体1の第2端面は、磁性移動体1の移動方向(回転方向)に沿って円弧状に湾曲し、磁気センサ2の中心部付近を中心とする曲率半径を有する凸曲面(磁性移動体1の曲がり方向外側の壁面)である。
磁気センサ2は、一方の感磁面が、磁性固定体の磁性体57のセンサ搭載面(平面)に当接し、また、他方の感磁面が、磁性固定体の磁性体(センサ固定部)60のセンサ搭載面(平面)に当接している。この磁気センサ2は、実施例1と同様に、2つの第1、第2マグネット3、4より放出された磁束を検出するホールICを有している。
2つの第1、第2マグネット3、4は、実施例1と同様に、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な位置関係となるように、その対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されている。これらの第1、第2マグネット3、4は、磁性固定体のセンサ固定ブロック5の各第1、第2磁石取付面に当接する側の磁極面の極性が互いに逆極性となるように着磁されている。
2つの第1、第2マグネット3、4は、磁性移動体1よりも磁気センサ2に近い側に配置されている。なお、2つの第1、第2マグネット3、4は、磁性移動体1よりも磁気センサ2に近い側であればどこに配置しても構わない。
第1マグネット3は、磁性固定体のベース部59の第1磁石取付面と磁性固定体の湾曲部61の第1磁石取付面との間に形成されるギャップに配置されている。
第2マグネット4は、磁性固定体のベース部59の第2磁石取付面と磁性固定体の湾曲部62の第2磁石取付面との間に形成されるギャップに配置されている。
そして、2つの第1、第2マグネット3、4は、平面形状が長方形状(または正方形状)で、長期間磁力を安定して発生し続ける直方体形状の永久磁石である。
磁性固定体は、磁気センサ2を搭載するセンサ固定ブロック5、および磁性体57を有している。この磁性体57は、部分円形状に形成されており、磁気センサ2の感磁面上に配置されて、センサ固定ブロック5のセンサ固定部60のセンサ搭載面との間に磁気センサ2を挟み込んで保持固定している。また、磁性体57の図示上端面は、磁気センサ2の感磁面に当接するセンサ搭載面(平面)となっている。また、磁性体57の図示下端面は、磁性移動体1の移動方向(回転方向)に沿って円弧状に湾曲し、磁気センサ2の中心部付近を中心とする曲率半径を有する凸曲面(磁性体57の曲がり方向外側の壁面)である。
センサ固定ブロック5は、磁気センサ2の中心部を通る対称軸線上に配設されて、部分円筒形状のベース部59、このベース部59の中央部から図示下方に突出した直方体形状のセンサ固定部60、および部分円筒形状に形成された2つの第1、第2分割ブロック(第1、第2分割部)6、7を有している。つまり、センサ固定ブロック5は、磁束の流れが図示左右の磁性固定体で反対方向となるように左右対称にC字型の磁性材(ベース部59を構成する2つの湾曲部および2つの第1、第2分割ブロック6、7の各湾曲部61、62)を組み付けた形状となっている。
2つの第1、第2分割ブロック6、7は、磁性移動体1の移動方向(回転方向)に沿って円弧状に延びる部分円筒形状の湾曲部(対向部)61、62を有している。これらの第1、第2分割ブロック6、7は、磁気センサ2との間に磁性移動体1および磁性体57を挟んで、磁気センサ2の感磁面と対向するように配置されている。
2つの第1、第2分割ブロック6、7の各湾曲部61、62は、磁性移動体1の第2端面に対して第2エアギャップ(エアギャップ2:G2)を隔てて対向し、磁性移動体1の移動方向(回転方向)および磁性移動体1の第2端面(凸曲面)に沿って円弧状に湾曲した対向面(移動体の移動方向に対して平行な対向面)をそれぞれ有している。2つの第1、第2分割ブロック6、7の各湾曲部61、62の対向面は、磁性移動体1の回転軌跡(移動方向、回転方向)に沿って湾曲し、磁気センサ2の中心部付近を中心とする曲率半径を有する凹曲面(湾曲部61、62の曲がり方向内側の壁面、湾曲面)である。
そして、第1分割ブロック6の湾曲部61は、第1マグネット3を取り付ける第1磁石取付面と磁性移動体1のの第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第1磁路が形成される。また、第2分割ブロック7の湾曲部62は、第2マグネット4を取り付ける第2磁石取付面と磁性移動体1の第2端面に対向する対向面との間を結ぶ第2磁路が形成される。
第1磁気回路(J1)は、磁性移動体1、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第1分割ブロック6、磁性体57)を通過し、第1マグネット3から放出された磁束により形成される。この第1磁気回路(J1)は、磁性体57に形成される、磁性移動体1と磁気センサ2との間を結ぶ第1磁路、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第1マグネット3との間を結ぶ第1磁路、および第1分割ブロック6に形成される、第1マグネット3と磁性移動体1との間を結ぶ第1磁路を含んでいる。
これにより、第1マグネット3の磁極面(N極)から出た磁束は、第1分割ブロック6(湾曲部61)→第2エアギャップ(エアギャップ2:G2)→磁性移動体1(軟磁性体)→第1エアギャップ(エアギャップ1:G1)→磁性固定体(磁性体57)→磁気センサ2(ホールIC)→センサ固定ブロック5(センサ固定部60→ベース部59)の経路で第1マグネット3の磁極面(S極)に戻る。
第2磁気回路(J2)は、磁性移動体1、磁気センサ2および磁性固定体(センサ固定ブロック5、第2分割ブロック7、磁性体57)を通過し、第2マグネット4から放出された磁束により形成される。この第2磁気回路(J2)は、磁性体57に形成される、磁性移動体1と磁気センサ2との間を結ぶ第2磁路、センサ固定ブロック5に形成される、磁気センサ2と第2マグネット4との間を結ぶ第2磁路、および第2分割ブロック7に形成される、第2マグネット4と磁性移動体1との間を結ぶ第2磁路を含んでいる。
これにより、第2マグネット4の磁極面(N極)から出た磁束は、センサ固定ブロック5(ベース部59→センサ固定部60)→磁気センサ2(ホールIC)→磁性固定体(磁性体57)→第1エアギャップ(エアギャップ1:G1)→磁性移動体1(軟磁性体)→第2エアギャップ(エアギャップ2:G2)→第2分割ブロック7(湾曲部62)の経路で第2マグネット4の磁極面(S極)に戻る。
[実施例7の検出方法]
次に、本実施例の回転変位検出装置の検出方法を図11および図12に基づいて簡単に説明する。ここで、図12は、磁気センサ(ホールIC)を通過する磁束量に対する移動体の回転変位量(回転角度)を示した特性図である。
電子スロットル装置のスロットルバルブがその回転方向に回転変位すると、スロットルバルブのシャフトの回転軸方向の一端部に結合される最終減速ギヤに保持固定された磁性移動体1がそのストローク方向に曲線移動する(磁気センサ2の中心部付近を中心とした回転運動を行う)。
このとき、磁性移動体1の回転方向への回転変位量(回転角度)に応じて、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と磁性固定体の第1分割ブロック6の湾曲部61の対向面(凹曲面)とが対向する対向面積が変化する。また、磁性移動体1の回転方向への回転変位量(回転角度)に応じて、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と磁性固定体の第2分割ブロック7の湾曲部62の対向面(凹曲面)とが対向する対向面積が変化する。なお、磁性移動体1の第1端面(凹曲面)と磁性固定体の磁性体57の凸曲面とが対向する対向面積は、磁性移動体1の第1端面が磁性体57の凸曲面に沿って円弧状に湾曲しているため、磁性移動体1の回転方向への回転変位量(回転角度)が変化しても変わらない。
そして、第1マグネット3の磁極面(N極)より出て、第1磁気回路(J1:磁性移動体1および磁気センサ2)を通過する磁束の量は、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の湾曲部61の対向面(凹曲面)との対向面積の変化に対応して変更される。また、第2マグネット4の磁極面(N極)より出て、第2磁気回路(J2:磁気センサ2および磁性移動体1)を通過する磁束の量は、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の湾曲部62の対向面(凹曲面)との対向面積の変化に対応して変更される。
ここで、本実施例の回転変位検出装置においては、第1磁路を含む第1磁気回路(J1)を通過する磁束の流れ方向と第2磁路を含む第2磁気回路(J2)を通過する磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように、すなわち、2つの第1、第2マグネット3、4の磁極面(センサ固定ブロック5に当接する側の磁極面、2つの第1、第2分割ブロック6、7に当接する側の磁極面)の極性が互いに逆極性となるように磁性固定体に配置されている。
なお、磁性移動体1の初期回転位置(限界位置)から最大回転位置(限界位置)に至るまでの回転方向への最大回転変位量(回転可能範囲)を例えば100°とする。
したがって、磁性移動体1の回転方向への回転変位量(回転角度)が小さい時(例えば−50°の時)には、図11に二点鎖線(A)で示したように、磁性移動体1が移動体収容空間内において回転方向の図示右寄りに配置される。これにより、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の湾曲部61の対向面(凹曲面)との対向面積の方が、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の湾曲部62の対向面(凹曲面)との対向面積よりも広くなるので、第1マグネット3の磁束の影響が強くなる。このため、図12のグラフに示したように、磁気センサ2(ホールIC)が正の方向の磁束の量(または磁束密度)を検出する。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の湾曲部61の対向面(凹曲面)との対向面積に対応した正の電圧信号となる。
また、磁性移動体1の回転方向への回転変位量(回転角度)が例えば0°の時には、図11に実線で示したように、磁性移動体1が移動体収容空間内において回転方向の中央位置に配置される。この場合には、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の湾曲部61の対向面(凹曲面)との対向面積が、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の湾曲部62の対向面(凹曲面)との対向面積と同じ広さになるので、第1マグネット3から放出された磁束と第2マグネット4から放出された磁束とが相殺される。このため、磁気センサ2(ホールIC)が検出する磁束の量(または磁束密度)は、図12のグラフに示したように、ゼロ(0)になる。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、ゼロ(0)となる。
また、磁性移動体1の回転方向への回転変位量(回転角度)が大きい時(例えば50°の時)には、図11に二点鎖線(B)で示したように、磁性移動体1が移動体収容空間内において回転方向の図示左寄りに配置される。これにより、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第1分割ブロック6の湾曲部61の対向面(凹曲面)との対向面積よりも、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の湾曲部62の対向面(凹曲面)との対向面積の方が広くなるので、第2マグネット4の磁束の影響が強くなる。このため、図12のグラフに示したように、磁気センサ2(ホールIC)が負の方向の磁束の量(または磁束密度)を検出する。この結果、磁気センサ2(ホールIC)の出力信号(センサ信号)は、磁性移動体1の第2端面(凸曲面)と第2分割ブロック7の湾曲部62の対向面(凹曲面)との対向面積に対応した負の電圧信号となる。
そして、ECUは、磁気センサ2(ホールIC)より出力される電圧信号に基づいて、磁性移動体1の回転変位量(回転角度)を算出し、この回転変位量(回転角度)に基づいてスロットルバルブの回転角度に相当するスロットル開度を算出する。
[実施例7の効果]
以上のように、本実施例の回転変位検出装置においては、2つの第1、第2分割ブロック6、7の各湾曲部61、62の対向面と磁性移動体1の第2端面とが対向する対向面積を、磁性移動体1の移動方向(回転方向)への回転変位量(回転角度)に応じて比例的に変化させることにより、磁性移動体1および磁性体57を介して磁気センサ2(ホールIC)を通過する磁束の量(センサ出力)を直線的に変化させることが可能となる。そして、被検出部材である磁性移動体1が部分円筒形状の軟磁性体のみで形成されている。つまり、最終減速ギヤ(樹脂ギヤ)には、2つの第1、第2マグネット3、4が設けられていないので、最終減速ギヤの樹脂成形時における樹脂成形圧での磁石(2つの第1、第2マグネット3、4)の割れや欠け等の不具合の発生を防止することができる。これにより、低コストで製造上の歩留りを向上できる。さらに、磁性移動体1の回転方向への回転変位量に応じて、磁気センサ2より出力される出力信号が直線的に変化する。
また、線膨張係数の差により変形が生じた場合でも、実施例1と同様に、エアギャップの量の変化は発生せず、広角度範囲を精度良く検出することができる。
したがって、軟磁性体よりなる磁性移動体1の回転方向への回転変位量(回転角度)に対する磁気センサ2の出力特性の直線性(リニアリティ)の悪化を抑制することが可能となるので、磁性移動体1の回転変位量(回転角度)の検出精度を向上させることができる。
そして、磁性移動体1の第1端面と磁気センサ2の感磁面(本実施例では磁性体57の凸曲面)との間には、所定のギャップ長を有する第1エアギャップ(エアギャップ1:G1)が形成されている。また、磁性移動体1の第2端面と2つの第1、第2分割ブロック6、7の各湾曲部61、62の対向面との間には、所定のギャップ長を有する第2エアギャップ(エアギャップ2:G2)が形成されている。
これによって、仮に磁性移動体1がその移動方向(回転方向)に対して垂直な方向(スロットルバルブのシャフトや最終減速ギヤの径方向:図示上下方向)に位置ズレした場合であっても、エアギャップ1とエアギャップ2とが互いにギャップ長の増減を補い合うため、磁性移動体1の移動方向(回転方向)に対して径方向の位置ズレの影響、磁気センサ2の出力ズレの影響を小さくすることができる。例えばエアギャップ1が大きくなると、エアギャップ2が小さくなる。逆に、エアギャップ1が小さくなると、エアギャップ2が大きくなる。
したがって、本実施例の回転変位検出装置においては、被検出部材である磁性移動体1の構成材料や形状によらず、位置ズレに強く、広範囲な回転変位量(広角度範囲)を精度良く検出することが可能なリニア磁気回路を構成することができる。
なお、本実施例では、磁性体を有する移動体として、磁性体よりなり、移動方向に曲線移動する移動体(磁性移動体1)を採用しているが、磁性体を有する移動体として、2つの第1、第2磁性体間に非磁性体を有し、移動方向に曲線移動する移動体を採用しても良い。
[変形例]
本実施例では、本発明の変位検出装置を、内燃機関の可変動弁機構のコントロールシャフトの直線変位量(バルブリフト量)を検出する直線変位検出装置に適用した例を説明したが、本発明の変位検出装置を、スロットルバルブの回転変位(スロットル開度)を検出する回転変位検出装置に適用しても良い。また、本発明の変位検出装置を、アクセルペダルの回転変位(アクセル開度)を検出するアクセル開度検出装置に適用しても良い。これらの場合には、内燃機関のスロットルバルブの回転変位(スロットル開度)またはアクセルペダルの回転変位(アクセル開度)を、磁性移動体の直線変位に変換する回転直線変換手段(リンク機構等)を設ける。
本実施例では、2つの第1、第2分割部として、コの字状の断面を有する2つの第1、第2分割ブロック6、7、あるいはL字状の断面を有する2つの第1、第2分割ブロック6、7を採用したが、2つの第1、第2分割部として、C字状の断面を有する2つの第1、第2分割ブロックを採用しても良い。
2つの第1、第2マグネット(磁石)3、4は、軟磁性体または磁性体よりなる磁性移動体1、あるいは磁性体10の2つの第1、第2磁性体31、32よりも磁気センサ2に近い側であれば磁性固定体(磁性固定ブロック)のどこに配置されていても構わない。
本実施例では、2つの第1、第2磁石として、永久磁石である第1、第2マグネット3、4を採用した例を説明したが、2つの第1、第2磁石として、電磁石を採用しても良い。この場合には、電磁石を構成する鉄心(固定磁性体)の周囲に巻回されるコイルの通電方向を、第1磁気回路(第1磁路)を通る磁束の流れ方向と第2磁気回路(第2磁路)を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように調整する。
直線変位検出装置を示した模式図である(実施例1)。 磁気センサ(ホールIC)を通過する磁束量に対する磁性移動体のストローク量を示した特性図である(実施例1)。 直線変位検出装置を示した模式図である(実施例2)。 直線変位検出装置を示した模式図である(実施例3)。 直線変位検出装置を示した斜視図である(実施例4)。 (a)〜(c)は直線変位検出装置の状態変化を示した模式図である(実施例4)。 磁気センサ(ホールIC)を通過する磁束量に対する移動体のストローク量を示した特性図である(実施例4)。 (a)は直線変位検出装置を示した模式図で、(b)は磁性移動体を示した斜視図である(実施例1)。 (a)〜(c)は2つの第1、第2磁性体を有する移動体の製造方法を示した説明図である(実施例5)。 直線変位検出装置を示した斜視図である(実施例6)。 回転変位検出装置を示した模式図である(実施例7)。 磁気センサ(ホールIC)を通過する磁束量に対する移動体の回転変位量(回転角度)を示した特性図である(実施例7)。 直線変位検出装置を示した構成図である(従来の技術)。 直線変位検出装置を示した模式図である(従来の技術)。 回転変位検出装置の磁石保持部を示した説明図である(従来の技術)。 回転変位検出装置の磁石保持部を示した説明図である(従来の技術)。
符号の説明
1 磁性移動体(磁性体よりなる移動体、軟磁性体よりなる移動体)
2 磁気センサ
3 第1マグネット(第1磁石)
4 第2マグネット(第2磁石)
5 センサ固定ブロック(磁性固定体)
6 第1分割ブロック(磁性固定体、第1分割部)
7 第2分割ブロック(磁性固定体、第2分割部)
9 移動体収容空間
10 磁性体を有する移動体(2つの第1、第2磁性体間に非磁性体を有する移動体) 13 第1分割ブロックの対向部
14 第2分割ブロックの対向部
31 第1磁性体
32 第2磁性体
33 非磁性体
41 第1分割ブロックの対向部
42 第1分割ブロックの対向部
43 第2分割ブロックの対向部
44 第2分割ブロックの対向部
61 第1分割ブロックの湾曲部
62 第2分割ブロックの湾曲部
G1 第1エアギャップ(エアギャップ1)
G2 第2エアギャップ(エアギャップ2)
J1 第1磁気回路
J2 第2磁気回路

Claims (27)

  1. (a)移動方向に直線移動する磁性移動体と、
    (b)この磁性移動体と対向するように配置されて、
    前記磁性移動体の直線移動に伴って前記磁性移動体を通過する磁束の変化を検出する磁気センサと、
    (c)この磁気センサの中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な位置関係となるように、前記対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されて、
    前記磁性移動体および前記磁気センサに向かって磁束を放出する2つの第1、第2磁石と、
    (d)前記磁気センサおよび前記2つの第1、第2磁石を保持固定すると共に、
    前記第1磁石を経由して前記磁性移動体と前記磁気センサとの間を結ぶ第1磁路、および前記第2磁石を経由して前記磁性移動体と前記磁気センサとの間を結ぶ第2磁路を形成する磁性固定体と
    を備えた変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁石は、前記第1磁路を通る磁束の流れ方向と前記第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように着磁されており、
    前記磁性固定体は、前記対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、前記対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置された2つの第1、第2分割部を有し、
    前記2つの第1、第2分割部は、前記磁性移動体に対してギャップを隔てて対向し、前記磁性移動体の移動方向に対して平行な対向面をそれぞれ有していることを特徴とする変位検出装置。
  2. 請求項1に記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部は、前記磁性移動体をその移動方向に直線移動自在に収容する移動体収容空間を隔てて互いに対向するように配置されていることを特徴とする変位検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部は、少なくとも前記磁性移動体および前記磁気センサを挟んで対向するように配置されていることを特徴とする変位検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部は、前記磁性移動体に対してギャップを隔てて対向する対向部をそれぞれ有し、
    前記2つの第1、第2分割部の各対向部は、前記磁性移動体の移動方向に対して平行な方向に延ばされており、しかも所定の隙間を隔てて互いに対向するように配置されていることを特徴とする変位検出装置。
  5. 請求項4に記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部の各対向部は、前記磁性移動体と少しだけ重なり合うように、前記磁性移動体よりも磁気センサ側に対して逆側に配置されていることを特徴とする変位検出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁石は、前記磁性移動体の移動方向の軸線よりも磁気センサ側に配置されていることを特徴とする変位検出装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記磁気センサは、前記磁性移動体に対してギャップを隔てて対向し、前記磁性移動体の移動方向に対して平行な感磁面を有していることを特徴とする変位検出装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記磁性移動体は、前記磁気センサに対してギャップを隔てて対向し、前記磁性移動体の移動方向に対して平行な第1端面、および前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップを隔てて対向し、前記磁性移動体の移動方向に対して平行な第2端面を有していることを特徴とする変位検出装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記磁性固定体は、前記磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、前記磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有し、
    前記センサ固定ブロックは、前記第1磁石の取付面および前記第2磁石の取付面を有していることを特徴とする変位検出装置。
  10. 請求項9に記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁石は、前記センサ固定ブロックの各取付面に当接する側の磁極面の極性が互いに逆極性となるように、前記センサ固定ブロックに着磁されていることを特徴とする変位検出装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁石から放出された磁束が互いに逆方向に流れる2つの第1、第2磁気回路を備えたことを特徴とする変位検出装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部の各対向面は、平面であって、
    前記磁性移動体は、前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対向する平面を有する直方体形状に形成されていることを特徴とする変位検出装置。
  13. 請求項12に記載の変位検出装置において、
    前記磁性固定体は、前記磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、前記磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有し、
    前記センサ固定ブロックは、前記磁性移動体に対してギャップを隔てて対向し、前記磁性移動体の移動方向に対して平行な対向面を有し、
    前記センサ固定ブロックの対向面は、平面であることを特徴とする変位検出装置。
  14. 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部の各対向面は、前記磁性移動体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面であって、
    前記磁性移動体は、前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対向する曲面を有する円柱形状に形成されていることを特徴とする変位検出装置。
  15. 請求項14に記載の変位検出装置において、
    前記磁性固定体は、前記磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、前記磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有し、
    前記センサ固定ブロックは、前記磁性移動体に対してギャップを隔てて対向し、前記磁性移動体の移動方向に対して平行な対向面を有し、
    前記センサ固定ブロックの対向面は、前記磁性移動体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面であることを特徴とする変位検出装置。
  16. (a)磁性体を有し、移動方向に直線移動する移動体と、
    (b)この移動体と対向するように配置されて、
    前記移動体の直線移動に伴って前記移動体の磁性体を通過する磁束の変化を検出する磁気センサと、
    (c)この磁気センサの中心部を通る対称軸線を中心にして対称的な位置関係となるように、前記対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されて、
    前記移動体の磁性体および前記磁気センサに向かって磁束を放出する2つの第1、第2磁石と、
    (d)前記磁気センサおよび前記2つの第1、第2磁石を保持固定すると共に、
    前記第1磁石を経由して前記移動体の磁性体と前記磁気センサとの間を結ぶ第1磁路、および前記第2磁石を経由して前記移動体の磁性体と前記磁気センサとの間を結ぶ第2磁路を形成する磁性固定体と
    を備えた変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁石は、前記第1磁路を通る磁束の流れ方向と前記第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように着磁されており、
    前記磁性固定体は、前記対称軸線を中心にして対称的な形状となるように、前記対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置された2つの第1、第2分割部を有し、
    前記2つの第1、第2分割部は、前記移動体の磁性体に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に対して平行な対向面をそれぞれ有していることを特徴とする変位検出装置。
  17. 請求項16に記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部の各対向面は、平面であって、
    前記移動体の磁性体は、前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に対して平行な平面を有する直方体形状に形成されていることを特徴とする変位検出装置。
  18. 請求項17に記載の変位検出装置において、
    前記磁性固定体は、前記磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、前記磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有し、
    前記センサ固定ブロックは、前記移動体の磁性体に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に対して平行な対向面を有し、
    前記センサ固定ブロックの対向面は、平面であることを特徴とする変位検出装置。
  19. 請求項16に記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部の各対向面は、前記移動体の磁性体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面であって、
    前記移動体の磁性体は、前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に対して平行な曲面を有する円柱形状に形成されていることを特徴とする変位検出装置。
  20. 請求項19に記載の変位検出装置において、
    前記磁性固定体は、前記磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、前記磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有し、
    前記センサ固定ブロックは、前記移動体の磁性体に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に対して平行な対向面を有し、
    前記センサ固定ブロックの対向面は、前記移動体の磁性体の中心軸線を中心とする曲率半径の曲面であることを特徴とする変位検出装置。
  21. 請求項16ないし請求項20のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記移動体の磁性体は、前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップを隔てて対向する2つの第1、第2磁性体を有し、
    前記移動体は、前記2つの第1、第2磁性体間に非磁性体を有していることを特徴とする変位検出装置。
  22. 請求項16ないし請求項21のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記移動体の磁性体は、前記磁気センサに対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に対して平行な第1端面、および前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に対して平行な第2端面を有していることを特徴とする変位検出装置。
  23. (a)磁性体を有し、移動方向に曲線移動する移動体と、
    (b)この移動体と対向するように配置されて、
    前記移動体の曲線移動に伴って前記移動体の磁性体を通過する磁束の変化を検出する磁気センサと、
    (c)この磁気センサの中心部を通る対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置されて、
    前記移動体の磁性体および前記磁気センサに向かって磁束を放出する2つの第1、第2磁石と、
    (d)前記磁気センサおよび前記2つの第1、第2磁石を保持固定すると共に、
    前記第1磁石を経由して前記移動体の磁性体と前記磁気センサとの間を結ぶ第1磁路、および前記第2磁石を経由して前記移動体の磁性体と前記磁気センサとの間を結ぶ第2磁路を形成する磁性固定体と
    を備えた変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁石は、前記第1磁路を通る磁束の流れ方向と前記第2磁路を通る磁束の流れ方向とが互いに逆向きとなるように着磁されており、
    前記磁性固定体は、前記対称軸線に対して垂直な方向の両側にそれぞれ配置された2つの第1、第2分割部を有し、
    前記2つの第1、第2分割部は、前記移動体の磁性体に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に沿って湾曲した対向面をそれぞれ有していることを特徴とする変位検出装置。
  24. 請求項23に記載の変位検出装置において、
    前記2つの第1、第2分割部の各対向面は、前記磁気センサの中心部付近を中心とする曲率半径の凹曲面であって、
    前記移動体の磁性体は、前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に沿って湾曲した凸曲面を有する部分円筒形状に形成されていることを特徴とする変位検出装置。
  25. 請求項24に記載の変位検出装置において、
    前記磁性固定体は、前記磁気センサの中心部を通る対称軸線上に、前記磁気センサを搭載するセンサ固定ブロックを有し、
    前記センサ固定ブロックは、前記移動体の磁性体に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に沿って湾曲した対向面を有し、
    前記センサ固定ブロックの対向面は、前記磁気センサの中心部付近を中心とする曲率半径の凸曲面であることを特徴とする変位検出装置。
  26. 請求項23ないし請求項25のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記移動体の磁性体は、前記磁気センサに対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に沿って湾曲した凹曲面、および前記2つの第1、第2分割部の各対向面に対してギャップを隔てて対向し、前記移動体の移動方向に沿って湾曲した凸曲面を有していることを特徴とする変位検出装置。
  27. 請求項23ないし請求項26のうちのいずれか1つに記載の変位検出装置において、
    前記移動体の磁性体は、前記移動体の移動方向に沿って円弧状に延びる部分円筒形状に形成されていることを特徴とする変位検出装置。
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