JP2003028605A - 位置検出装置 - Google Patents
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Abstract
変化に強く、また外部磁界の影響を受けにくく、さらに
量産に適した安価な位置検出装置を得る。 【解決手段】 位置検出方向に移動可能な移動磁性体1
と、移動磁性体1の移動方向に沿って、移動磁性体1を
挟むように空隙5を有して配置される2つの固定磁性体
2a,2bと、2つの固定磁性体2a,2bの空隙側に
設けられた磁界発生体3a,3bと、2つの固定磁性体
2a,2bに接続され、固定磁性体を通過する磁界発生
体3a,3bからの磁束を検出する磁気センサ4とを備
えた位置検出装置であって、磁界発生体3a,3bは、
磁界発生体から移動磁性体、または移動磁性体から磁界
発生体に向かう方向の磁界成分を発生するように磁化さ
れており、移動磁性体1の位置によって磁気センサ4を
通過する磁束が変化するように構成する。
Description
体の移動位置を検出する位置検出装置に関するものであ
り、とくに磁束変化を磁気センサにより検出して位置を
検出する位置検出装置に関するものである。
4号公報に示された従来の位置検出装置の一例を示す図
である。図において、10は位置検出すべき方向に対し
て傾斜させて配置した短冊状の永久磁石、20は位置検
出すべき方向に移動する移動磁石、40は移動磁石20
と隣接して一緒に移動する磁気センサである。50は筐
体、60は移動軸である。図18に示す装置において
は、移動磁石20と磁気センサ40を一緒に移動させ、
固定磁石10と移動磁石20により発生する磁束の変化
を、磁気センサ40にて検出することにより移動部の位
置を検出する。
409号公報に示された従来の位置検出装置の他の例を
示す図である。図において、100は2つの磁石対向辺
101、102を有する第1の固定磁性体、200は2
つの磁石対向辺101、102を結ぶ軌跡上に1つの磁
石対向辺201を有する第2の固定磁性体、300は第
1の固定磁性体100と第2の固定磁性体200との間
に設けられたホール素子、400は3つの磁石対向辺1
01、102、201と対向するように設けられた磁石
であり、2つの磁石対向辺101、102を結ぶ軌跡に
沿って移動自在な移動磁性体600上に隣接配置された
第1の磁石400aと第2の400bとからなる。図1
9に示す装置においては、磁石400と移動磁性体60
0とからなる移動部は検出すべき物体に連結されてお
り、上記移動部を第1の固定磁性体100の磁石対向辺
101、102、及び第2の固定磁性体200の磁石対
向辺201と一定距離を保って移動するように構成す
る。このような構成において、第1の磁石→移動磁性体
→第2の磁石→第1の固定磁性体→ホール素子→第2の
固定磁性体→第1の磁石とめぐる磁束900の量と方向
が移動部の移動に従って略線形に変化し、これを検出す
ることによって物体の位置を検出することが可能とな
る。
置検出装置は、 1:短冊状の永久磁石を傾斜させて配置するため、製造
工程が複雑となり、生産性が悪い。 2:空隙をわたる磁束が多いため、磁束の漏れが多く、
外部磁界の影響を受けやすい。 3:磁気センサが移動するため、信号線の引き回しが難
しく、繰り返しの移動によって断線する恐れがあり、信
頼性が低い。 4:機械的強度が比較的弱い永久磁石を移動側に設けて
いるため、繰り返し使用時に破損して信号レベルが変化
したり、破損した磁石片が移動部の運動を妨げる恐れが
ある。 等の問題があった。
おいても、機械的強度が比較的弱い永久磁石を移動側に
設けているため、繰り返し使用時に破損して信号レベル
が変化したり、破損した磁石片が移動部の運動を妨げる
恐れがある。また磁性体600と磁石400とを固定す
るために接着剤などが必要があるが、繰り返しの直線運
動や高温環境などで劣化し、磁石400と磁性体600
とが分離してしまうなどの問題があった。
ためになされたものであり、繰り返しの直線運動や高温
環境や環境温度の変化に強く、また外部磁界の影響を受
けにくく、さらに量産に適した安価な位置検出装置を得
ることを目的とする。
は、位置検出方向に移動可能な移動磁性体、上記移動磁
性体の移動方向に沿って、上記移動磁性体を挟むように
空隙を有して配置される2つの固定磁性体、上記2つの
固定磁性体の少なくとも一方の固定磁性体の空隙側に設
けられた磁界発生体、及び上記2つの固定磁性体に接続
され、上記固定磁性体を通過する上記磁界発生体からの
磁束を検出する磁気センサを備えた位置検出装置であっ
て、上記磁界発生体は、上記磁界発生体から上記移動磁
性体、または上記移動磁性体から上記磁界発生体に向か
う方向の磁界成分を発生するように磁化されており、上
記移動磁性体の位置によって上記磁気センサを通過する
磁束が変化するようにしたものである。
検出装置において、磁界発生体は、移動磁性体の移動方
向に垂直な面内に磁化されているものである。
検出装置において、磁気センサは、2つの固定磁性体
の、移動磁性体が移動する方向の先端部分に配置されて
いるものである。
検出装置において、磁気センサは、2つの固定磁性体
の、移動磁性体が移動する方向の側方に配置されている
ものである。
検出装置において、磁気センサと接続する固定磁性体の
接続部が、上記磁気センサに近づくに従って細くなって
いるものである。
検出装置において、移動磁性体の位置検出方向の長さ
は、磁界発生体のほぼ半分であると共に、上記磁界発生
体は、位置検出方向の中央で、磁化の向きが反対の2つ
の領域に2分割されているものである。
検出装置において、磁界発生体は、隣接する領域の磁化
の向きと反対方向に磁化された領域が、移動磁性体の移
動方向に繰り返し形成されたものであり、上記移動磁性
体の位置検出方向の長さを、上記磁化の向きが反対の領
域の長さと同等の長さとするとともに、磁気センサの出
力をパルス出力としたものである。
検出装置において、磁界発生体は、移動磁性体に対向す
る面における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、上記
位置検出方向に対して単調増加、または単調減少するよ
うに構成されているものである。
検出装置において、磁界発生体は、移動磁性体に対向す
る面における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、上記
位置検出方向に対して単調増加する領域と単調減少する
領域とで構成され、上記各領域が位置検出方向に並び、
かつ上記各領域の磁化方向が互いに反対方向であるもの
である。
施の形態1を図を用いて説明する。図1は本発明の実施
の形態1による位置検出装置を示す斜視図である。図に
おいて、1は位置検出方向に移動可能な移動磁性体であ
り、位置検出すべき物体に連結され、物体と共に直線運
動する。2a、2bは移動磁性体1の移動方向に沿っ
て、移動磁性体1を挟むように空隙5を有して配置され
る2つの固定磁性体、3a、3bは各々固定磁性体2
a、2bの空隙側に設けられた磁界発生体であり、磁界
発生体から移動磁性体、または移動磁性体から磁界発生
体に向かう方向の磁界成分を発生するように磁化されて
いる。本実施の形態では磁界発生体3a、3bは、共に
移動磁性体1の移動方向に対し垂直な面内で、かつ磁界
発生体3a、3bの厚さ方向に磁化されており、また磁
界発生体3aと磁界発生体3bの磁化方向は同じ方向で
ある。すなわち、移動磁性体1の移動方向に対し垂直な
面内において、磁界発生体3aは磁界発生体3aから移
動磁性体1へ、磁界発生体3bは移動磁性体1から磁界
発生体3bに向かう方向に磁化されている。4は移動方
向の端部において、2つの固定磁性体2a、2bの先端
部に接続される磁気センサである。
共に電磁鋼板を積層したものを使用し、表面の渦電流の
発生を防止している。磁界発生体3a、3bには例えば
フェライトの方形磁石を使用し、検出距離15mmに対
し余裕を持たせて長手方向の長さを18mmの長さと
し、2つの固定磁性体2a、2bの両方にポリイミド系
の接着剤にて固定する。磁化の向きは各磁界発生体の全
体に亘って同じ方向であり、また磁界発生体2aと磁界
発生体2bとの間の距離は8mmとする。移動磁性体1
は厚みが6mmの平板であり、空隙5に移動磁性体1が
入ると、移動磁性体1と磁界発生体3a、3bとの間隔
はそれぞれ1mmとなり、磁束が通りやすくなるように
設計している。磁界発生体3a、3bと移動磁性体1の
幅は出力信号(ここでは5V)に合わせて設計する。移
動磁性体1の幅が磁界発生体3a、3bの幅よりも若干
大きい方が望ましい。
3bの外側にあり、磁界発生体3a、3bよりも位置検
出方向に長く、その端部において、空隙5を埋める方向
に曲げた形になっている。特に先端部は、磁気センサ4
の検出面と同程度の面積をとるまで徐々に細くして、磁
束が集中するようにしている。
含まれ、温度補償機能をプロブラミングできるASIC
(Application Spesific Int
egrated Circuit:特定用途向け半導
体)つきホール素子を使用し、0点や出力勾配をホール
ICの中で調整してあるので、高温環境でも出力は変動
しない。
出装置の動作を説明する図であり、図2(a)〜(d)
は空隙5を徐々に移動磁性体1が埋めていく様子を示し
ている。図において、6は磁束であり、移動磁性体1の
移動に従って、磁気センサ4に到達する磁束の密度が変
化し、位置に対して直線的な出力信号が得られる。
置検出装置における移動磁性体1の移動距離と磁気セン
サの出力の関係を示す図である。移動磁性体1が磁界発
生体3a、3bに重ならない状態を出力0として、移動
磁性体1が磁界発生体3a、3bにかかる領域が多くな
るにしたがって磁気センサ4からの出力が直線的に増加
する。移動磁性体1の主に端部の形状設計を工夫するこ
とによって、移動距離17mmの範囲で直線性を1%以
下に抑えることができた。
ド磁石等の永久磁石あるいは電磁石でもよく、磁界の強
さとしては、移動磁性体1の厚さ分の空隙を設けた場合
に、磁界発生体3a、3bからの磁束が弱まり、移動磁
性体1を上記空隙に挿入したときに十分な磁界強度が得
られる程度がよい。磁界発生体3a、3bと固定磁性体
2a、2bは接着剤で固定してもよいが、固定磁性体2
a、2bに空隙を作ってそこに磁界発生体3a、3bを
埋め込んでもよく、耐熱性の高いガラスエポキシシート
のような薄い固定部材を設けてもよい。
1や磁界発生体3a、3bの長さ、幅、及び厚み、ま
た、磁界発生体3aと3bとの間の距離は、一例を示す
ものであり、これに限定するものではない。特に移動磁
性体1の形状については、直方体に限ることはなく、両
端部などを、出力の直線性を向上させるために最適設計
するのが望ましい。
体を磁性体の筐体で囲うことにより、外部磁界を遮蔽す
ることができる。
2による位置検出装置を示す斜視図である。本実施の形
態においては、移動磁性体1は円柱形状であり、移動磁
性体1が円柱形状であるのに合わせて、磁界発生体3
a、3bもラジアル方向の磁化された扇状のものを使用
している。本実施の形態では円筒形をベースにして装置
を構成しているが、移動方向に垂直な断面における磁束
の分布が異なるだけで、機能や特徴は実施の形態1とほ
ぼ同じである。
ベースにして装置を構成しているので、作り易く、製造
コストを低減できる。また、位置検出すべき物体が円柱
形状の場合にはそのまま利用できる。
3による位置検出装置を示す斜視図である。本実施の形
態においては、図4に示すものと同様、円筒形をベース
にしたものであるが、磁界発生体3a、3bの形状は必
要とする出力によって調整すればよいので、図4のよう
な扇状でなくてもよく、直方体に近いもの、あるいは直
方体を使用してもよい。
4による位置検出装置の動作を説明する図であり、図6
(a)〜(e)は空隙5を徐々に移動磁性体1が埋めて
いく様子を示している。図において、1は移動磁性体、
2a、2bは固定磁性体、3a、3bは各々固定磁性体
2a、2bの空隙側に設けられた磁界発生体、4は磁気
センサ、5は空隙、61、62は磁束、7は移動磁性体
を位置検出方向に移動させる駆動軸である。本実施の形
態においては、実施の形態1と同様、直方体をベースに
形状を設計している。
体31aと磁界発生体32a、磁界発生体31bと磁界
発生体32bで構成され、中央で磁化の向きが反対とな
っている。また、磁界発生体31aと磁界発生体31
b、磁界発生体32aと磁界発生体32bの磁化の向き
は同じ方向である。移動磁性体1は、磁界発生体31
a、32a、31b、32bの長さ(移動方向の長さ)
と同程度であり、空隙5よりやや小さい厚さとする。ま
た、移動磁性体1の移動方向の長さは検出すべき長さ以
上の長さであり、従って磁界発生体2a、2bと固定磁
性体3a、3bの長さは、移動磁性体1の2倍以上の長
さとする。
移動磁性体1を図6(a)に示す位置より図6(e)に
示す位置へと順次直線移動させることにより、磁気セン
サ4に到達する磁束61と磁束62の磁束密度が変化す
る。図6(a)に示す磁束61の方向をプラスとする
と、図6(b)〜(e)の順でマイナスの向きの磁束6
2が混在し始め、磁気センサ4の出力としてはプラスか
らマイナスに直線的に変化する。図7中の直線aは、本
実施の形態による位置検出装置における移動磁性体1の
移動距離と磁気センサの出力の関係を示す図である。
磁気センサ4からの出力を、プラス最大から0点を通
り、マイナス最小とすることができ、検出感度の良いも
のが得られる効果がある。
5による位置検出装置を示す断面図である。本実施の形
態においては、図1の実施の形態1に示すものに対し
て、磁界発生体が1つの場合の例であり、磁界発生体3
が片側の固定磁性体2a部分にのみ設けられている。磁
界発生体の磁界の強さが、必要なセンサ出力に対して十
分の強さを有している場合、このように磁界発生体を1
つにしても同様の効果が得られ、コストの低減が図れ
る。
置検出装置における移動磁性体1の移動距離と磁気セン
サの出力の関係を示す図であり、磁界発生体3として、
図1の実施の形態1と同じ磁界の強さを有する磁界発生
体3aを用いた場合を示している。実施の形態1による
位置検出装置における出力(直線a)に比べ、半分程度
の出力となる。
6による位置検出装置を示す断面図である。本実施の形
態においては、図6の実施の形態4に示すものに対し
て、磁界発生体が1つの場合の例であり、磁化の方向が
反対の磁界発生体31と磁界発生体32とからなる磁界
発生体30が片側の固定磁性体2a部分にのみ設けられ
ている。実施の形態5と同様、磁界発生体の磁界の強さ
が、必要なセンサ出力に対して十分の強さを有している
場合、このように磁界発生体を1つにしても同様の効果
が得られ、コストの低減が図れる。
置検出装置における移動磁性体1の移動距離と磁気セン
サの出力の関係を示す図であり、磁界発生体30とし
て、図6の実施の形態4と同じ磁界の強さを有する磁界
発生体3aを用いた場合を示している。実施の形態4に
よる位置検出装置における出力(直線a)に比べ、半分
程度の出力となる。
態7による位置検出装置を示す断面図である。本実施の
形態においては、図9の実施の形態6と同様に、磁界発
生体30が片側の固定磁性体2a部分にのみ設けられて
おり、さらに磁界発生体30は、磁化の向きが隣接する
領域の磁化の向きと反対である領域が小さいピッチで移
動方向に繰り返し形成されたものである。また、移動磁
性体1の位置検出方向の長さは、磁化の向きが反対の領
域の長さと同等に構成される。
サ4からの出力は、移動磁性体1の移動距離に対して図
11(a)に示すようになり、この出力信号をディジタ
ル処理することにより、図11(b)に示すような、プ
ラスとマイナスのパルス出力が得られ、パルスカウント
により、位置検出を行うことが可能になる。その結果、
ノイズに強い位置検出装置が得られる効果がある。
固定磁性体2aのみに設けたが、固定磁性体2b側にも
上記磁界発生体30と同じ磁化方向の磁界発生体を設け
てもよい。
本発明の実施の形態8による位置検出装置を示す斜視図
及び横断面図である。本実施の形態においては、実施の
形態1に示すものにおいて、磁気センサ4を固定磁性体
2a、2bの端部に設けないで、固定磁性体2a、2b
の側方で、かつ長さ方向の中央部に設けている。このよ
うにすれば、位置検出装置の移動方向における長さを短
くすることができる。
1に対応するものに対して、磁気センサの位置が固定磁
性体の側方にくるようにしたが、実施の形態2〜7に対
応するものに対して、磁気センサの位置が固定磁性体の
側方にくるようにしてもよく、位置検出装置の移動方向
における長さを短くすることができる。なお、固定磁性
体の側方における位置は中央でなくてもよく、任意の位
置でよい。
態9による位置検出装置を示す斜視図である。本実施の
形態においては、実施の形態1に示すものにおいて、磁
界発生体の形状を三角形とし、移動磁性体に対向する面
における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、位置検出
方向に対して単調減少するように構成されている。ま
た、移動磁性体の位置検出方向の長さは短くしている。
磁性体の移動距離と磁気センサの出力の関係は図3に示
すものと同様の関係となる。
は、移動距離が0の状態、即ち移動磁性体を抜いた状態
において、移動磁性体の長さが短くなった分だけ必要と
なる移動方向の遊びの距離も短くなるので、位置検出装
置の移動方向における長さを短くすることができる。
体を三角形とし、位置検出方向の距離に対する磁石幅が
単調減少するものを示したが、このような形状に限ら
ず、位置検出方向の距離に対する磁石幅が単調増加ある
いは単調減少するものとしてよい。これにより検出位置
に対する出力の直線性を向上することができる。
形態10による位置検出装置を示す斜視図である。本実
施の形態においては、実施の形態9に示すものにおい
て、磁界発生体を移動磁性体の片側のみに設けている。
このようにすれば、磁界発生体にかかるコストを半減す
ることができる。
形態11による位置検出装置を示す斜視図である。本実
施の形態においては、実施の形態10に示すものにおい
て、磁気センサ4を固定磁性体2a、2bの端部に設け
ないで、固定磁性体2a、2bをL字型に曲げた先端に
設けている。このようにすれば、固定磁性体を少ない部
品点数で製作することができる。
おいては、信号を検出する部分、即ち磁気センサとそれ
を挟む固定磁性体の形状は、必ずしも対称でなくても非
対称であってもよく、また先端が尖った形状でなくても
よい。特に幅方向に一様である場合は、プレス成形や積
層でも作れ、製造が容易となる効果がある。
まれる構成であればよく、移動磁性体の移動方向に平行
(実施の形態1〜10)であっても、垂直(実施の形態
11)であってもよい。
形態12を説明するための図であり、磁界発生体を上か
ら見た図である。本実施の形態は、実施の形態9〜11
に対して適用できるものであり、磁化の向きが反対方向
の2つの磁界発生体31、32を、図16に示すように
対称に並べて第2の固定磁性体2bに固定したものであ
る。即ち、磁界発生体30は、移動磁性体に対向する面
における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、位置検出
方向に対して単調増加する領域と単調減少する領域とで
構成され、上記各領域が位置検出方向に並び、かつ上記
各領域の磁化方向が互いに反対方向となるようにしたも
のである。
〜11と同じ磁石幅の変化を位置検出方向の半分の移動
距離に対応させることができ、感度がよい位置検出装置
が得られる。また実施の形態9〜11では、磁気センサ
は一方向の磁化の向きのみを検出することになり、出力
電圧はプラスあるいはマイナスのいずれかのみしか得ら
れなかったのに対し、実施の形態12のようにすれば、
図17のように、プラスとマイナスの両方向で出力でき
るようになり、さらに感度がよくなる。
は、位置検出方向に移動可能な移動磁性体、上記移動磁
性体の移動方向に沿って、上記移動磁性体を挟むように
空隙を有して配置される2つの固定磁性体、上記2つの
固定磁性体の少なくとも一方の固定磁性体の空隙側に設
けられた磁界発生体、及び上記2つの固定磁性体に接続
され、上記固定磁性体を通過する上記磁界発生体からの
磁束を検出する磁気センサを備えた位置検出装置であっ
て、上記磁界発生体は、上記磁界発生体から上記移動磁
性体、または上記移動磁性体から上記磁界発生体に向か
う方向の磁界成分を発生するように磁化されており、上
記移動磁性体の位置によって上記磁気センサを通過する
磁束が変化するようにしたので、移動するのが移動磁性
体のみであり、磁界発生体及び磁気センサは固定磁性体
とともに固定されているため、繰り返しの移動に対して
破損しにくく、さらに移動側、固定側とも製造しやす
く、量産に適した安価な位置検出装置を得ることが可能
となる。
検出装置において、磁界発生体は、移動磁性体の移動方
向に垂直な面内に磁化されているので、磁界発生体の体
積を最小限とすることができ、感度の高い位置検出装置
を安価に得られる効果がある。
検出装置において、磁気センサは、2つの固定磁性体
の、移動磁性体が移動する方向の先端部分に配置されて
いるので、装置の幅方向の寸法を小さく構成できる。
検出装置において、磁気センサは、2つの固定磁性体
の、移動磁性体が移動する方向の側方に配置されている
ので、位置検出装置の移動方向における長さを短くする
ことができる。
検出装置において、磁気センサと接続する固定磁性体の
接続部が、上記磁気センサに近づくに従って細くなって
いるので、磁気センサの感知面に磁束を集中させること
ができ、磁界発生体の体積を最小限とすることができ、
感度の高い位置検出装置を安価に得られる効果がある。
検出装置において、移動磁性体の位置検出方向の長さ
は、磁界発生体のほぼ半分であると共に、上記磁界発生
体は、位置検出方向の中央で、磁化の向きが反対の2つ
の領域に2分割されているので、磁気センサが検出する
磁界の向きをプラス側からマイナス側まで広い範囲にと
ることができ、感度の高い位置検出装置が得られる効果
がある。
検出装置において、磁界発生体は、隣接する領域の磁化
の向きと反対方向に磁化された領域が、移動磁性体の移
動方向に繰り返し形成されたものであり、上記移動磁性
体の位置検出方向の長さを、上記磁化の向きが反対の領
域の長さと同等の長さとするとともに、磁気センサの出
力をパルス出力としたので、ノイズに強い位置検出装置
を得ることができる。
検出装置において、磁界発生体は、移動磁性体に対向す
る面における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、上記
位置検出方向に対して単調増加、または単調減少するよ
うに構成されているので、位置検出装置の移動方向にお
ける長さを短くすることができる。
検出装置において、磁界発生体は、移動磁性体に対向す
る面における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、上記
位置検出方向に対して単調増加する領域と単調減少する
領域とで構成され、上記各領域が位置検出方向に並び、
かつ上記各領域の磁化方向が互いに反対方向であるの
で、感度がよい位置検出装置が得られる。
を示す斜視図である。
動作を説明する図である。
る位置検出装置の出力特性を示す図である。
示す斜視図である。
示す斜視図である。
動作を説明する図である。
る位置検出装置の出力特性を示す図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
を示す断面図である。
の出力特性を示す図である。
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
置を示す斜視図である。
置を示す斜視図である。
置を示す構成図である。
置の出力特性を示す図である。
3,3a,3b,30,31,32,31a,31b,
32a,32b 磁界発生体、4,40 磁気センサ、
5 空隙、6,61,62,900 磁束、7 駆動
軸、10 永久磁石、20 移動磁石、100 第1の
固定磁性体、200 第2の固定磁性体、101,10
2,201 磁石対向辺、300 ホール素子、40
0,400a,400b 磁石。
Claims (9)
- 【請求項1】 位置検出方向に移動可能な移動磁性体、
上記移動磁性体の移動方向に沿って、上記移動磁性体を
挟むように空隙を有して配置される2つの固定磁性体、
上記2つの固定磁性体の少なくとも一方の固定磁性体の
空隙側に設けられた磁界発生体、及び上記2つの固定磁
性体に接続され、上記固定磁性体を通過する上記磁界発
生体からの磁束を検出する磁気センサを備えた位置検出
装置であって、上記磁界発生体は、上記磁界発生体から
上記移動磁性体、または上記移動磁性体から上記磁界発
生体に向かう方向の磁界成分を発生するように磁化され
ており、上記移動磁性体の位置によって上記磁気センサ
を通過する磁束が変化するようにしたことを特徴とする
位置検出装置。 - 【請求項2】 磁界発生体は、移動磁性体の移動方向に
垂直な面内に磁化されていることを特徴とする請求項1
記載の位置検出装置。 - 【請求項3】 磁気センサは、2つの固定磁性体の、移
動磁性体が移動する方向の先端部分に配置されているこ
とを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。 - 【請求項4】 磁気センサは、2つの固定磁性体の、移
動磁性体が移動する方向の側方に配置されていることを
特徴とする請求項1記載の位置検出装置。 - 【請求項5】 磁気センサと接続する固定磁性体の接続
部が、上記磁気センサに近づくに従って細くなっている
ことを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。 - 【請求項6】 移動磁性体の位置検出方向の長さは、磁
界発生体のほぼ半分であると共に、上記磁界発生体は、
位置検出方向の中央で、磁化の向きが反対の2つの領域
に2分割されていることを特徴とする請求項1記載の位
置検出装置。 - 【請求項7】 磁界発生体は、隣接する領域の磁化の向
きと反対方向に磁化された領域が、移動磁性体の移動方
向に繰り返し形成されたものであり、上記移動磁性体の
位置検出方向の長さを、上記磁化の向きが反対の領域の
長さと同等の長さとするとともに、磁気センサの出力を
パルス出力としたことを特徴とする請求項1記載の位置
検出装置。 - 【請求項8】 磁界発生体は、移動磁性体に対向する面
における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、上記位置
検出方向に対して単調増加、または単調減少するように
構成されていることを特徴とする請求項1記載の位置検
出装置。 - 【請求項9】 磁界発生体は、移動磁性体に対向する面
における、位置検出方向に垂直な方向の幅が、上記位置
検出方向に対して単調増加する領域と単調減少する領域
とで構成され、上記各領域が位置検出方向に並び、かつ
上記各領域の磁化方向が互いに反対方向であることを特
徴とする請求項1記載の位置検出装置。
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