JP2009173266A - 電動倍力装置およびタンデムマスタシリンダ - Google Patents

電動倍力装置およびタンデムマスタシリンダ Download PDF

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Abstract

【課題】タンデムマスタシリンダのプライマリ圧力室の液圧が上昇し難い状況下でも、液圧反力をブレーキペダルに有効に返すことがきるようにする。
【解決手段】入力ピストン22とこれに相対移動可能に外装されたブースタピストン21とをタンデムマスタシリンダ1のプライマリピストンとして共用し、ブレーキペダル23から入力ピストン22に付与される入力推力と電動アクチュエータ30からブースタピストン21に付与されるブースタ推力とにより、タンデムマスタシリンダ1にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、タンデムマスタシリンダ1のセカンダリピストン4にその軸方向に摺動孔40を設けると共に、該摺動孔40にロッド部材41を摺動可能に設け、プライマリ圧力室の液圧が上がらない場合に、セカンダリ圧力室5Bの液圧によりロッド部材41を入力ピストン22に当接させて、圧力室5B内の液圧反力をブレーキペダル23に返すようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のブレーキ系統に用いられる倍力装置およびマスタシリンダに関する。
従来、この種の電動倍力装置としては、特許文献1に記載されたものがある。このものは、ブレーキペダルの操作により進退移動する軸部材と、該軸部材に相対移動可能に外装された筒状部材と、該筒状部材を進退移動させる電動アクチュエータとを備え、前記軸部材と前記筒状部材とをタンデムマスタシリンダのプライマリ圧力室に臨ませ、前記ブレーキペダルから前記軸部材に付与される入力推力と前記電動アクチュエータから前記筒状部材に付与されるブースタ推力とにより、タンデムマスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる構造となっている。
特開2007-191133号公報
しかるに、上記特許文献1に記載される電動倍力装置においては、例えば、気泡混入等の理由でタンデムマスタシリンダのプライマリ圧力室の液圧が上昇し難い状況下で軸部材が前進すると、筒状部材の前進によってセカンダリ圧力室の液圧は上昇するものの、プライマリ圧力室の液圧は低いままとなり、軸部材(ブレーキペダル)には液圧反力が伝わらない。この場合、運転者は、ペダル踏力が小さいまま、すなわちブレーキ液圧の反力を感知できないままペダル操作を続けることになり、セカンダリ圧力室の液圧をコントロールすることが難しくなる。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、タンデムマスタシリンダのプライマリ圧力室の液圧が上昇し難い状況下でも、セカンダリ圧力室の液圧を容易にコントロールすることができる電動倍力装置およびマスタシリンダを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、軸部材の移動によってプライマリ圧力室の液圧が発生しないときに、軸部材の先端がセカンダリピストンの基端側と当接するように設定したことを特徴とする。
本発明に係る電動倍力装置およびマスタシリンダによれば、タンデムマスタシリンダのプライマリ圧力室の液圧が上昇し難い状況下でも、セカンダリ圧力室の液圧を容易にコントロールすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電動倍力装置の第1の実施形態を示したものである。本電動倍力装置10は、エンジンルームと車室とを仕切る車室壁11に一端部が固定され、他端部に後述のタンデムマスタシリンダ1を結合したブースタケース12を備えている。ブースタケース12は、有底のケース本体13とケース本体13の開口を覆うカバー14とからなっている。そのケース本体13が車室前壁11に固定される一方で、そのカバー14に前記タンデムマスタシリンダ1が結合されている。また、ケース本体13の底板部には筒状のボス部13aが設けられており、該ボス部13aが車室壁11を貫通して車室15内へ延出されている。ブースタケース12には、前記タンデムマスタシリンダ1のプライマリピストンとして共用される後述のピストン組立体20が内装されると共に、該ピストン組立体20を構成するブースタピストン21を駆動する電動アクチュエータ30が組込まれている。なお、以下では、説明の便宜のため、車室15側を後側(後端側)、タンデムマスタシリンダ1側を前側(前端側)と呼ぶこととする。
タンデムマスタシリンダ1は、有底のシリンダ本体2を備えており、そのシリンダ本体2内の奥側には、前記プライマリピストンとしてのピストン組立体20と対をなすセカンダリピストン4が摺動可能に配設されている。シリンダ本体2内には、前記ピストン組立体20とセカンダリピストン4とにより2つの圧力室5A、5Bが画成されており、前記ピストン組立体20とセカンダリピストン4との前進に応じて各圧力室5A、5B内に封じ込められているブレーキ液が、対応する系統のホイールシリンダへ図示せぬブレーキ液圧制御ユニットを介して圧送されるようになる。シリンダ本体2には、ブレーキ液を貯留するリザーバ3が取り付けられており、各圧力室5A、5Bにブレーキ液を供給するようになっている。
また、シリンダ本体2には、各圧力室5A、5B内とリザーバ3とを連通するリリーフポート6A、6Bが形成されている。シリンダ本体2の内面には、前記リリーフポート6A、6Bを挟んで一対のシール部材7A、7Bが配設されている。また、各圧力室5A、5B内には、ピストン組立体20とセカンダリピストン4とを後方へ付勢する戻しばね8A、8Bが配設されている。各圧力室5A、5Bは、前記前記ピストン組立体20とセカンダリピストン4との前進に応じて、前記一対のシール部材7A、7Bが対応する前記ピストン組立体20とセカンダリピストン4との外周面に摺接することで、リリーフポート6A、6Bに対して閉じられる。また、前記セカンダリピストン4は、基端側の円盤部4Aと先端側の筒状部4Bとを結合した形状となっている。
本電動倍力装置1を構成するピストン組立体20は、前記ブースタピストン21と該ブースタピストン21にこれと相対移動可能に挿通された入力ピストン22とからなっている。入力ピストン22は、その後端側に設けた大端部22aにブレーキペダル23から延ばした入力ロッド24を連結させることで、ブレーキペダル23の操作により進退移動するようになっている。なお、入力ロッド24は、その揺動が許容されるように前記大端部22aに所定角度だけ揺動可能に連結されている。本実施の形態においては、入力ピストン22がブレーキペダル23の操作により進退移動する軸部材をなし、ブースタピストン21が軸部材に相対移動可能に外装された筒状部材をなしている。
ピストン組立体20が有するブースタピストン21は、前端部が前記タンデムマスタシリンダ1内のプライマリ圧力室5Aに挿入されている。また、入力ピストン22は、ブースタピストン21内を摺動可能に延ばされて、その前端部が同じくプライマリ圧力室5Aに挿入されている。この入力ピストン22とブースタピストン21との間は、シール部材23によりシールされている。また、タンデムマスタシリンダ1とブースタピストン21との間は前記シール部材7Aによりシールされている。これらシール部材7A、23によりプライマリ圧力室5Aからタンデムマスタシリンダ1外へのブレーキ液の漏出が防止されている。
一方、入力ピストン22の後端側には、これと直交する配置でピン25が圧入固定されている。ピン25は、ブースタピストン21に貫設した軸方向の長孔26を挿通して延ばされている。ピン25の一端部はブースタケース12の内面に形成された軸方向のスリット27内に挿入される。ピン25の他端部はブースタケース12の段差に干渉する位置まで延ばされている。すなわち、ピン25は入力ピストン22とブースタピストン21との相対回転を規制しかつ入力ピストン22の後退を規制するものとして機能している。また、ブースタピストン21と入力ピストン22とは、ピン25が前記長孔26内で移動できる範囲内で相対移動可能となっている。したがって、ピン25は入力ピストン22とブースタピストン21との相対移動範囲を規定するストッパとしても機能している。
入力ピストン22とブースタピストン21との相互間には環状空間28が画成されている。この環状空間28には、入力ピストン22に設けたばね受22bに一端が係止され、かつブースタピストン21に他端が係止された一対のバランスばね(付勢手段)29が配設されている。この一対のバランスばね29は、所定のセット荷重を持って配設され、ブレーキ非作動時に入力ピストン22とブースタピストン21とを相対移動の中立位置に保持する。なお、この中立位置では、入力ピストン22に固定したピン25がブースタピストン21側の長孔26内の中間位置に位置決めされている。
ブースタピストン21の後端部には、前記電動アクチュエータ30を構成する操作レバー31が半径外方向から圧入されている。電動アクチュエータ30を構成する電動モータ32は、タンデムマスタシリンダ1の下側に位置して、前記ブースタケース12のフロントカバー14に横置きに取付けられている。電動モータ32の出力軸32aは、ブースタケース12内に長く延ばされており、その先端部には、ねじ部33が形成されている。このねじ部33には、前記ブースタピストン21に一端部が固結された操作レバー31の他端部に設けたねじ孔34が螺合されている。これにより、電動モータ32の回転は、前記ねじ部33とねじ孔34の噛み合いにより直線運動に変換されて操作レバー31に伝達される。すなわち、操作レバー31は電動モータ32の回転に応じて平行移動、すなわちシリンダ本体2の軸方向に直線移動し、その動きにブースタピストン21が追従する。したがって、ブースタピストン21には前記電動モータ32の出力に応じたブースタ推力が付与される。
一方、上記操作レバー31の途中には、変位検出手段の一例としてのポテンショメータ35が設けられている。このポテンショメータ35は、その検出ロッド36の先端を前記入力ピストン22に固定されたピン25に当接させるように設置されている。このポテンショメータ35は、入力ピストン22とブースタピストン21との相対変位量を検出するものである。ポテンショメータ35の検出信号は、前記電動モータ32を制御するコントローラ(図示略)に送出されるようになっている。
本第1の実施形態においてはさらに、タンデムマスタシリンダ1のセカンダリピストン4の基端側に位置する円盤部4Aの軸心位置に摺動孔40を設けると共に、該摺動孔40に伝達部材の一例としてのロッド部材41を摺動可能に嵌挿している。ロッド部材41は、一端側41Aがセカンダリピストン4の基端側に位置する円盤部4Aからプライマリ側圧力室5Aに突出して前記入力ピストン22の先端と当接可能で、通常は離間して設けられている。ロッド部材41の他端側41Bが円盤部4Aから筒状部4B内に延出しセカンダリ側圧力室5Bに臨んで設けられている。ロッド部材41とセカンダリピストン4との間は摺動孔40内に嵌装したシール部材42によりシールされている。また、プライマリ側圧力室5Aに延在するロッド部材41の後端側にはセカンダリピストン4に当接するストッパ43が設けられている。一方、前記入力ピストン22の前端部にはばね受44が設けられており、このばね受44と前記ロッド部材41に設けたストッパ43との間には、該ロッド部材41を入力ピストン22から離間する方向へ付勢する弱いばね45が介装されている。
以下、上記のように構成された電動倍力装置10の作用を説明する。
上記のように構成した電動倍力装置10においては、ブレーキペダル23の踏込み、すなわち入力ピストン22の前進に応じて電動モータ32を回転させると、その回転が操作レバー31の直線運動に変換されて、ブースタピストン21が前進する。これによりブレーキペダル23から入力ピストン22に付与される入力推力と電動モータ32からブースタピストン21に付与されるブースタ推力とに応じたブレーキ液圧がタンデムマスタシリンダ1内の圧力室5A、5Bに発生する。
このとき、入力ピストン22とブースタピストン21との間に相対変位が生じないように電動モータ32の回転(回転角)を制御すると、両ピストン22と21との間に介装した一対のバランスばね部材29が中立位置を維持する。このときの倍力比は、相対変位量がゼロであることから、ブースタピストン31の受圧面積と入力ピストン32の受圧面積との面積比で一義的に定まる。一方、この中立位置からブースタ推力によりブレーキ液圧を増加させる方向(フロント側)へブースタピストン21を相対変位させると、倍力比(制動力)が大きくなり、電動モータ32によるブレーキアシスト動作が実現する。また、前記中立位置からブースタ推力によりブレーキ液圧を減少させる方向(リヤ側)へブースタピストン21を相対変位させると、倍力比(制動力)が減少し、回生制動時の回生協調動作が実現する。なお、この制動中、ロッド部材41は、ばね45によって入力ピストン22から離間する方向へ付勢されているので、該ロッド部材41が不用意に入力ピストン22に衝突することはない。
ところで、上記したブレーキペダル23の踏込みによる制動中、タンデムマスタシリンダ1のプライマリ圧力室5Aに発生する液圧Ppとセカンダリ側圧力室5Bに発生する液圧Psとが等しいか、液圧Ppが液圧Psより高い場合は、弱いばね45の反力を無視すると、入力ピストン22に作用する推力Fiは下記(1)式のようになる。下記(1)式中、ΔXは入力ピストン22とブースタピストン21との相対変位量、Kはバランスばね29のバネ定数、Apは入力ピストン22の受圧面積であり、入力ピストン22の推力Fiすなわちブレーキペダル23の操作力(ペダル操作力)は、プライマリ圧力室5Aの液圧(液圧反力)と等しくなる。なお、この場合、ロッド部材41は一端側41Aにプライマリ圧力室5Aの液圧を受けて前進し、ストッパ43をセカンダリピストン4に当接させる前進端に位置固定される。
Fi=K×△X+Ap×Pp …(1)
一方、セカンダリ圧力室5Bに発生する液圧Psがプライマリ圧力室5Aに発生する液圧Ppより高い場合は、セカンダリピストン4の基端側にあるロッド部材41が後退してロッド部材41の一端側41Aが入力ピストン22に当接する。このため、入力ピストン22に作用する推力Fiは下記(2)式のようになる。なお、下記(2)式中、Asはロッド部材41の一端側41Aの端面41Cの受圧面積である。
Fi=K×△X+Ap×Pp+As×(Ps-Pp) …(2)
したがって、例えば、気泡混入等の理由でタンデムマスタシリンダ1のプライマリ圧力室5Aの液圧が上昇し難い状況下で入力ピストン22が前進したとしても、セカンダリ圧力室5Bの液圧上昇することで、セカンダリ圧力室5Bの液圧による反力すなわちAs×(Ps-Pp)がロッド部材41、入力ピストン22を介してブレーキペダル伝達されることになる。したがって、運転者は、セカンダリ圧力室5Bの液圧上昇に応じた反力を感じることになるので、セカンダリ圧力室の液圧を容易にコントロールすることができる。
これにより、ブレーキ液圧の反力を感知できないままペダル操作を続けることで、ブースタ推力最大値に対応した圧力まで上昇してしまい、運転者に大きな違和感を与えるというようなことはなくなる。
ここで、ロッド部材41の一端側41Aの端面の受圧面積Asが入力ピストン22の先端面22cの受圧面積Apと等しい(As=Ap)とすれば、プライマリ圧力室5Aが全く液圧を発生しない場合、入力ピストン22に作用する推力Fiは下記(3)式のようになり、セカンダリ側圧力室5Bの液圧Psのみが反力としてブレーキペダル23に返される。この場合、プライマリ圧力室5Aが正常に液圧を発生したとほぼ同じ反力を運転者が感じることになる。
Fi=K×△X+As×Ps …(3)
すなわち、タンデムマスタシリンダ1のプライマリ側圧力室5Aとセカンダリ側圧力室5Bに液圧差があるときは、高い側の液圧がブレーキペダル23に反力として返る。したがって何らかの理由で一方の圧力室の液圧が上昇し難い状況下になっても、他方の圧力室の液圧に対応した反力がブレーキペダルに返り、他方の圧力室の液圧を容易にコントロールでき、運転者に与える違和感が緩和される。
図2は、本発明の第2の実施形態を示したものである。本第2の実施形態の特徴とするところは、上記第1の実施形態におけるロッド部材41を入力ピストン22と一体に形成した点にある。本第2の実施形態において、伝達部材の一例としてのロッド部材41は、入力ピストン22より小径に形成されており、両者の境界には、環状の段差面46が形成されている。したがって、ここでは、前記環状の段差面46が入力ピストン22の受圧面となっている。なお、本第2の実施形態としての電動倍力装置10´の基本構成は前記第1の実施形態と変わりはないので、同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本第2の実施形態においては、制動中、入力ピストン22の推力Fiは、上記と同様、プライマリ圧力室5Aに発生する液圧Pp、セカンダリ側圧力室5Bに発生する液圧Ps、入力ピストン22の受圧面積をAp、ロッド部材41の受圧面積をAs、入力ピストン22とブースタピストン21との相対変位量をΔX、バランスばね29のバネ定数をKとすると、下記(4)式のようになる。
Fi=K×△X+Ap×Pp+As×Ps …(4)
ここで、ロッド部材41の受圧面積Asが入力ピストン22の受圧面積Apと等しい(As=Ap)とすれば、入力ピストン22に作用する推力Fiは下記(5)式のようになる。
Fi=K×△X+Ap(Pp+Ps) …(5)
すなわち、プライマリ圧力室5Aの液圧Ppとセカンダリ圧力室5Bの液圧Psとの和が反力としてブレーキペダル23に返される。この場合、入力ピストン22の受圧面積Apの2倍(2×Ap)を第1の実施形態における入力ピストン22の受圧面積と等しくすれば、両液圧PpとPsの平均液圧が反力としてブレーキペダル23に返される。したがって、プライマリ圧力室5Aの液圧Ppが上昇しないときは、セカンダリ圧力室5Bの液圧の半分が液圧反力としてブレーキペダル23に返ることになる。この場合は、車両減速度にほぼ比例した反力がブレーキペダルに返ることになり、運転者に与える違和感が緩和される。
図3、4に、本発明の第3の実施形態を示す。本第3の実施形態の特徴とするところは、上記第1、2の実施形態における伝達部材の一例としてのロッド部材41の代わりに、伝達部材の他の例としての弾性部材を使用した点にある。本第3の実施形態において、電動倍力装置110は、エンジンルームR1と車室R2とを仕切る隔壁Wに一端が固定され、他端に後述のタンデムマスタシリンダ101を結合したケーシング111を備えている。なお、以下では、説明の便宜のため、エンジンルームR1側を前側、車室R2側を後側とそれぞれ呼ぶこととする。ケーシング111は、筒状のケーシング本体112とこのケーシング本体112の後側端にボルト止めされたカバー113とからなっている。ケーシング本体112の前端には段付の壁112aが一体に設けられており、該壁112aに前記タンデムマスタシリンダ101がスタッドボルト114を用いて固結されている。カバー113は、前記隔壁Wにスタッドボルト115を用いて固結されている。この固結状態で、該カバー113に一体に設けた筒状のボス部113aが隔壁Wを挿通して車室R2内へ延出される。
本電動倍力装置110を構成するケーシング111には、タンデムマスタシリンダ101のプライマリピストンとして共用される後述のピストン組立体120と、該ピストン組立体120を構成するブースタピストン121を駆動する後述の電動アクチュエータ130とが内装され、一方、ケーシング111の上部には、電動アクチュエータ30の駆動を制御するための後述のECU(電子制御装置)50が一体的に設けられている。
タンデムマスタシリンダ101は、図4にも示されるように、有底筒状のシリンダ本体102を備えている。このシリンダ本体102内の底部側には、前記プライマリピストンとしてのピストン組立体120と対をなすセカンダリピストン104が摺動可能に配設されている。シリンダ本体102内には、前記ピストン組立体120とセカンダリピストン104とにより2つの圧力室105A、105Bが画成されている。前記両ピストン120、104の前進に応じて各圧力室105A、105B内に封じ込められているブレーキ液が、シリンダ本体102に設けた吐出ポート106A、106Bから対応する系統のホイールシリンダへ図示せぬブレーキ液圧制御ユニットを介して圧送されるようになる。シリンダ本体102には、ブレーキ液を貯留するリザーバ103が取り付けられており、各圧力室105A、105Bにブレーキ液を供給するようになっている
また、シリンダ本体102には、各圧力室105A、105B内とリザーバ103とを連通するリリーフポート107A、107Bが形成されている。シリンダ本体102の内周面には、前記両ピストン120、104の前進に応じて前記リリーフポート107A、107Bと各圧力室105A、105Bとを分断する一対のシール部材108A、108Bが配設されている。また、各圧力室105A、105B内には、前記プライマリピストンとしてのピストン組立体120とセカンダリピストン104とを常時後退方向へ付勢する戻しばね109A、109Bが配設されている。各圧力室105A、105Bは、両ピストン120、104が後退端に位置するときに前記リリーフポート107A、107Bを経てリザーバ103と連通し、これにより各圧力室105A、105Bにはリザーバ103からブレーキ液が補給されるようになっている。
上記ピストン組立体120は、前記したブースタピストン121と入力ピストン122とからなっており、棒状の入力ピストン122が、筒状をなすブースタピストン121内に挿通されて相対移動可能に配設されている。なお、入力ロッド24は、その揺動が許容されるように前記大端部22aに所定角度だけ揺動可能に連結されている。本実施の形態においては、入力ピストン22がブレーキペダル23の操作により非制動位置から進退移動する軸部材をなし、ブースタピストン21が軸部材に相対移動可能に外装された筒状部材をなしている。
ブースタピストン121は、図4にも示されるように、前記ケーシング本体112の前端の壁112aに嵌着されたガイド123に摺動可能に嵌挿されている。このブースタピストン121の前側部121aがタンデムマスタシリンダ110のプライマリ圧力室105A内に延出されている。一方、入力ピストン122は、ブースタピストン121の内周で軸方向中央部に形成されている環状壁部121bに摺動可能に挿通されている。入力ピストン122の前端側122aは、ブースタピストン121と同じくタンデムマスタシリンダ101のプライマリ圧力室105A内に延出されている。ブースタピストン121とタンデムマスタシリンダ101のシリンダ本体102との間は前記シール部材108Aにより、また、ブースタピストン121と入力ピストン122との間は前記壁部121bに設けられたシール部材124によりそれぞれシールされており、これによりプライマリ圧力室105Aからタンデムマスタシリンダ101外へのブレーキ液の漏出が防止されている。
一方、上記入力ピストン122の後側端122bには、ブレーキペダルBPと連動する入力ロッド125の先端部125aが後側端122bに対して所定角度だけ揺動可能に連結されている。入力ピストン122は、ブレーキペダルBPの操作(ペダル操作)によりブースタピストン121内を進退移動可能になっている。入力ロッド125の途中には、拡径部125bが一体に形成されている。この拡径部125bによって入力ロッド125は、前記カバー113のボス部113aの後端に一体に形成した内方突起126に当接して後方(車室R2側)への移動が規制されるようになっている。すなわち、入力ピストン122の後退端は、入力ロッド125の拡径部125bがカバー113の内方突起126に当接する位置となっている。
上記電動アクチュエータ130は、電動モータ131とこの電動モータ131の回転を直線運動に変換して前記ブースタピストン121に伝達するボールねじ機構132とからなっている。電動モータ131は、複数のコイル133aを有するステータ133と該ステータ133への通電により回転する中空のロータ134とからなっている。このステータ133はケーシング本体112にボルト135を用いて固定される。前記ロータ134は、ケーシング本体112に固定された軸受136およびリヤカバー113固定された軸受137を介してケーシング本体112およびリヤカバー113に対して回動自在に支持されている。したがって、本実施形態においては、ケーシング111はモータケーシングとしても構成されている。なお、本実施形態においては、ボールねじ機構132を回転-直動変換機構として用いているが、この他にねじ機構やローラねじ機構等の別の回転-直動変換機構を用いても良い。
ボールねじ機構132は、上記電動モータ131のロータ134にキー138を用いて回転不能に嵌合固定されてその軸方向に直動可能なナット部材139と、このナット部材39に複数のボール40を介して噛合わされて回動可能な中空のねじ軸141とからなっている。ねじ軸141の後側には軸方向に延びるスリット142が形成されている。このスリット142には前記カバー113の内方突起126が挿入されるようになっており、これにより、ねじ軸141はケーシング111内に対して回動不能に配設されている。このように、ねじ軸141は、回動不能になっているため、ロータ134と一体にナット部材139が回転したときに、この回転によって直動するようになっている。
一方、ねじ軸141の内周面には突起143が設けられており、この突起143には前記ブースタピストン121の後側端部に螺着したフランジ部材144が当接するようになっている。また、前記フランジ部材144と前記ケーシング本体112に嵌合した筒状ガイド123との間には戻しばね145が介装されている。ブースタピストン121は、この戻しばね145によりフランジ部材144が常時、ねじ軸141側の環状突起143に当接されるようになっている。したがって、ナット部材139の回転に応じてねじ軸141が前進すると、ねじ軸141に押されてブースタピストン121も前進するようになっている。本実施形態において、ねじ軸141は、ブレーキ非作動時には、スリット142の始端がカバー113側の内方突起126に当接して位置決めされている。この当接状態時のねじ軸141の位置がねじ軸141の後退端となっている。これに応じてブースタピストン121も、ブレーキ非作動時には、後退端に位置するねじ軸141の突起143に当接して位置決めされるようになっている。この当接状態時のブースタピストン121の位置がブースタピストン121の後退端となっている。なお、ねじ軸141と前記ガイド123との間には、ねじ軸141を後方へ付勢し、ねじ軸141が車両振動等により不用意に前進するのを規制する押えばね146が介装されている。
ピストン組立体120が有するブースタピストン121と入力ピストン122との相互間には、図4によく示されるように、一対のバランスばね147が配設されている。この一対のバランスばね147は、ブレーキ非作動時にブースタピストン121と入力ピストン122とを相対移動の中立位置に保持する役割をなすとともに、ブースタピストン121と入力ピストン122とが相対移動したときに入力ピストン122からブレーキペダルBPへ伝達する反力を調整するものである。
本実施形態において、車室R2内の固定部には、入力ロッド125の動きを介して車体に対する入力ピストン122の絶対変位、すなわち入力ストロークを検出するポテンショメータPMが配設されている。なお、ポテンショメータPMはまたはブレーキペダルBPの車体に対する絶対変位、すなわち入力ストロークを検出するようにしてもよい。また、ケーシング111内には、前記電動モータ131の回転変位から車体に対するブースタピストン121の絶対変位を検出する回転角センサであるレゾルバ148が配設されている。このレゾルバ148は、ケーシング111(ケーシング本体112)にボルト止めされたレゾルバステータ148aと電動モータ131のロータ134の外周面に配置されたレゾルバロータ148bとからなっている。
ECU50には、電動モータ131、レゾルバ148及びポテンショメータPMが接続されている。ECU50は、ポテンショメータPMにより検出された入力ピストン122の入力ストロークに応じて電動モータ131を駆動してブースタピストン121を入力ピストン122と一体的に推進するように制御する。また、ECU50は、走行状況に応じて入力ピストン122と相対移動するようにブースタピストン121を移動させるように制御してブレーキアシスト制御や回生協調制御を適宜行なうようになっている。ECU50は、ケーシング111に一体形成されて底板部151を有する箱形のケーシング本体152とケーシング本体152の底板部151の対向方向の開口を覆う蓋体153とからなるECUケーシング154の内部に設けられている。ECUケーシング154の全体は、略直方体形状をなしている。
本第3の実施形態の特徴とする点を図4により説明する。図4に示すように、セカンダリピストン104の基端側には、セカンダリピストン104の径方向中心と中心を同じにする円状の溝部104aと、この溝部104aの外周に周壁104bとが形成されている。溝部104aには、伝達部材の他の例としての弾性部材であるゴム製のリアクションディスク161が溝部104aの底部と周壁104bの内周面に当接して設けられている。また、溝部104aには、リアクションディスク161の溝部104aの底部との当接面と反対側の面に当接するとともに、周壁104bの内周面内を移動可能で、戻しばね109Aが当接するリング状のばね受け部材162が設けられている。なお、本実施形態においては、リアクションディスク161が、セカンダリピストンの基端側に設けられ軸部材の先端が当接可能な弾性部材をなしている。
ばね受け部材162は、外周側に形成されて戻しばね109Aの端面が当接する肉薄部163と、戻しばね109Aの内径とほぼ同一の径方向寸法を有して中心が入力ピストン122の先端面122cの径方向寸法よりも大きな径方向寸法の孔164を有する厚肉部165とから一体に形成されている。
上述の入力ピストン122の先端面122cは、入力ピストン122およびブースタピストン121が後退端にある非制動状態において、ブースタピストン121の先端面121cから軸方向に突出するように配置されている。ブースタピストン121の先端面121cには、ブースタピストン121の軸方向に段差が形成されており、外周面121dよりも突出してばね受け部材162の肉薄部163に当接可能に形成される内周突出部121eが設けられている。
以下、上記のように構成した電動倍力装置110の作用を説明する。
タンデムタンデムマスタシリンダ101のプライマリ圧力室105Aの液圧が上昇し得る状況下で、ブレーキペダルBPの踏込みに応じて入力ロッド125、すなわち入力ピストン122が前進すると、その動きがポテンショメータPMにより検出される。すると、ポテンショメータPMからの信号を受けてECU150から電動モータ131に駆動指令が出力される。これにより、電動モータ131のロータ134が回転して、その回転がボールねじ機構132により直動に変換されてブースタピストン121に伝達される。すなわち、入力ピストン122とブースタピストン121とが一体的に推進し、ブレーキペダルBPから入力ピストン122に付与される入力推力と電動モータ131からブースタピストン121に付与されるブースタ推力とに応じたブレーキ液圧がタンデムマスタシリンダ101内の圧力室105A、105Bに発生する。
このとき、入力ピストン122とブースタピストン121との間に相対変位が生じないように電動モータ131の回転を制御すると、入力ピストン122とブースタピストン121との間に介装した一対のバランスばね147が中立位置を維持する。このときの倍力比は、相対変位量がゼロであることから、ブースタピストン121の受圧面積と入力ピストン122の受圧面積との面積比で一義的に定まり、入力ピストン122の受圧面積分のプライマリ圧力室105Aの液圧の反力が入力ロッド125及びブレーキペダルBPを介して運転者に伝達されることになる。
一方、タンデムマスタシリンダ101のプライマリ圧力室105Aの液圧が上昇し難い状況下で入力ピストン122が前進した場合には、上記同様に入力ピストン122とブースタピストン121とが一体的に前進するが、プライマリ圧力室105Aの液圧が発生しないため、入力ピストン122の先端面122cがセカンダリピストン104の基端側に設けられているばね受け部材162の孔164を通り抜けてリアクションディスク161に当接する。この当接によってセカンダリピストン104が前進し始めてセカンダリ圧力室105Bの液圧が発生し始める。
この後、ブースタピストン121の内周突出部121eがばね受け部材162の肉薄部163に当接して入力ピストン122を助力しながらセカンダリピストン104を推進する。このときの倍力比は、相対変位量がゼロであることから、リアクションディスク161に対する入力ピストン122の受圧面積とばね受け部材162の受圧面積との面積比で一義的に定まり、入力ピストン122の受圧面積分のセカンダリ圧力室105Bの液圧の反力が入力ロッド125及びブレーキペダルBPを介して運転者に伝達されることになる。このように、ばね受け部材162は、中央の孔164の面積とその周囲の環状部位との面積とに応じて、リアクションディスク161に作用する反力を、入力ピストン122とブースタピストン121との所定の比率で分配する反力分配部材として機能する。
このように、何らかの理由でプライマリ側圧力室105Aの圧力室の液圧が上昇し難い状況下になっても、セカンダリ側圧力室105Bの圧力室の液圧に対応した反力がブレーキペダルBPに返り、セカンダリ側圧力室105Bの圧力室の液圧を容易にコントロールでき、運転者に与える違和感が緩和される。
図5は、本発明の第4の実施形態を示したものである。本第4の実施形態の特徴とするところは、上記第3の実施形態においては、戻しばね109Aが当接するばね受け部材162がセカンダリピストン104の基端側の周壁104bの内周面内を移動可能としたが、ばね受け部材を二体化してプライマリ圧力室105Aの液圧が上昇し得る状況下でリアクションディスクに力を加えないようにした点である。なお、本第4の実施形態においては、上記第3の実施形態と同様の攻勢については、同じ番号を付してその説明を省略する。
本第4の実施形態の特徴とする点を図5により説明する。図5に示すように、セカンダリピストン204の基端側には、セカンダリピストン204の径方向中心と中心を同じにする円状の溝部204aと、この溝部204aの外周に周壁204bとが形成されている。また、周壁204bの開口側には、溝部204aの底面の直径よりも大径の段溝部104cが形成されている。溝部204aには、弾性部材としてのゴム製のリアクションディスク161が溝部204aの底面と周壁204bの内周面に当接して設けられている。また、溝部204aには、リアクションディスク161の溝部204aの底部との当接面と反対側の面に当接するとともに、周壁204bの内周面内を移動可能なリング状の押圧片と、戻しばね109Aが当接するとともに段溝部204cでセカンダリピストン204に当接するリング状のばね支持部材267が設けられている。
押圧片262は、外周側に軸方向に立設されて周壁204bの内周面に当接する周壁部263と、中心が入力ピストン122の先端面122cの径方向寸法よりも大きな径方向寸法の孔264を有する板部265とから一体に形成されている。周壁部263には、その軸方向に複数の軸方向溝267が穿設されている。
ばね支持部材267は、鋼材等のリング状の板材で形成され、中央部に戻しばね109Aの内周寸法と略同様の立設部268が形成され、この立設部268の外周面に戻しばね109Aの内周側が当接するようになっている。立設部268の外周側には、戻しばね109Aの端面が当接するばね支持部269が設けられている。このばね支持部269の外周側には複数の突片270が形成され、この突片270は押圧片262の軸方向溝267を通ってセカンダリピストン204の段溝部204cに当接するようになっている。このように、戻しばね109Aのばね力はばね支持部材269を介してセカンダリピストン204に作用するようになっており、プライマリ圧力室105Aの液圧が上昇し得る状況下で、プライマリピストン221が前進した際の押圧力をリアクションディスク161が受けることがなく、リアクションディスク161の耐久性を向上させることができる。
ブースタピストン221の先端面221cには、ブースタピストン221の軸方向に段差が形成されており、内周面221eよりも突出して押圧片262の周壁263の端面に当接可能に形成される外周突出部221dが設けられている。なお、本第4の実施形態においても、入力ピストン122の先端面122cは、入力ピストン122およびブースタピストン221が後退端にある非制動状態において、ブースタピストン221の先端面221cから軸方向に突出するように配置されている。
以下、上記のように構成した電動倍力装置210のプライマリ圧力室105Aの液圧が上昇し難い状況下での作用を説明する。
タンデムマスタシリンダ201のプライマリ圧力室105Aの液圧が上昇し難い状況下で入力ピストン122が前進した場合には、入力ピストン122とブースタピストン221とが一体的に前進するが、プライマリ圧力室105Aの液圧が発生しないため、入力ピストン122の先端面122cがセカンダリピストン204の基端側に設けられている押圧片262の孔264を通り抜けてリアクションディスク161に当接する。この当接によってセカンダリピストン204が前進し始めてセカンダリ圧力室105Bの液圧が発生し始める。この後、ブースタピストン221の外周突出部221dが押圧片262の周壁263の端面に当接して入力ピストン122を助力しながらセカンダリピストン204を推進する。このときの倍力比は、相対変位量がゼロであることから、リアクションディスク161に対する入力ピストン122の受圧面積と押圧片262の受圧面積との面積比で一義的に定まり、入力ピストン122の受圧面積分のセカンダリ圧力室105Bの液圧の反力が入力ロッド125及びブレーキペダルBPを介して運転者に伝達されることになる。
このように、何らかの理由でプライマリ側圧力室105Aの圧力室の液圧が上昇し難い状況下になっても、セカンダリ側圧力室105Bの圧力室の液圧に対応した反力がブレーキペダルBPに返り、セカンダリ側圧力室105Bの圧力室の液圧を容易にコントロールできる。また、戻しばね109Aのばね力はばね支持部材269を介してセカンダリピストン204に作用するようになっており、プライマリ圧力室105Aの液圧が上昇し得る状況下で、ブースタピストン221が前進した際の押圧力をリアクションディスク161が受けることがなく、リアクションディスク161の耐久性を向上させることができる。
上記第3および第4の実施形態として、設置の容易性を考慮してリアクションディスク161をセカンダリピストン104の基端側に設けて例を説明したが、伝達部材としての弾性部材であるゴム部材を入力ピストン122の先端に設けるようにしても同様の効果を得ることができる。また、前記リアクションディスク161は、入力ピストン122の先端と共に、ばね受け部材162を介してブースタピストン121、221も反力を伝えるようにしたが、ブースタピストン121、221に前記リアクションディスク161を介さずセカンダリピストン104、204から直接反力が伝達されるようにしてもよいが。
上記各実施形態で、ブースタピストン21、121、221を進退移動させるアクチュエータとして電動モータ32、132による電動アクチュエータとして説明したが、ブースタピストン21、121、221を進退移動させるのに、油圧シリンダまたは気体圧シリンダ等による油圧アクチュエータや流体圧アクチュエータを用いることも可能である。
本発明の第1の実施形態としての電動倍力装置の全体構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態としての電動倍力装置の要部構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態としての電動倍力装置の全体構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態としての電動倍力装置の要部構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態としての電動倍力装置の要部構造を示す断面図である。
符号の説明
1、101 タンデムマスタシリンダ
2、102 シリンダ本体
4、104 セカンダリピストン
5A、105A プライマリ側圧力室
5B,105B セカンダリ側圧力室
10、10´、110、210 電動倍力装置
12、 ブースタケース
20、120 ピストン組立体
21,121,221 ブースタピストン
22,122 入力ピストン
23、BP ブレーキペダル
29、129 バランスばね
30、130 電動アクチュエータ
32、132 電動モータ
40、140 摺動孔
41 ロッド部材
45、145 ばね
112 ケーシング本体

Claims (13)

  1. ブレーキペダルの操作により進退移動する軸部材と、該軸部材に相対移動可能に外装された筒状部材と、該筒状部材を進退移動させる電動アクチュエータとを備え、プライマリ圧力室とセカンダリ圧力室とを仕切るセカンダリピストンを有するタンデムマスタシリンダのプライマリ圧力室に前記軸部材と前記筒状部材を臨ませ、前記タンデムマスタシリンダ内で発生するブレーキ液圧の反力を前記軸部材に伝達する電動倍力装置において、前記軸部材の移動によって前記プライマリ圧力室の液圧が発生しないときに、前記タンデムマスタシリンダのセカンダリ圧力室の液圧による反力を前記軸部材に伝達可能な伝達部材を設けたことを特徴とする電動倍力装置。
  2. 前記伝達部材は、前記セカンダリピストンの基端側と前記筒状部材との間に設けられ前記軸部材の先端が当接可能な弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。
  3. 前記弾性部材は、前記セカンダリピストンの基端側に設けられ、前記筒状部材の先端が前記セカンダリピストンの基端側と当接するよりも先に前記軸部材の先端が前記弾性部材と当接するように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電動倍力装置。
  4. 前記弾性部材は、前記筒状部材とも当接可能になっていることを特徴とする請求項3に記載の電動倍力装置。
  5. 前記弾性部材は、前記軸部材の先端が前記セカンダリピストンの基端側と当接したときのみ前記セカンダリピストンの反力を前記筒状部材に伝えることを特徴とする請求項2に記載の電動倍力装置。
  6. 前記伝達部材は、前記タンデムマスタシリンダのセカンダリピストンにその軸方向に摺動孔が設けられ、該摺動孔にセカンダリ圧力室の液圧を受けて前記軸部材に該液圧による反力を伝達可能なロッド部材であることを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。
  7. 前記ロッド部材は、前記軸部材と当接可能で、前記セカンダリ圧力室の液圧を受ける側と反対側で前記プライマリ圧力室の液圧を受ける面を有し、かつ該ロッド部材が前記セカンダリ圧力室の液圧を受ける受圧面積と前記軸部材が前記プライマリ圧力室の液圧を受ける受圧面積とが等しくなっていることを特徴とする請求項6に記載の電動倍力装置。
  8. 前記ロッド部材は、付勢手段により前記軸部材から離間する方向へ常時付勢されていることを特徴とする請求項7に記載の電動倍力装置。
  9. 前記ロッド部材は、前記軸部材と一体に形成され、かつ前記軸部材がプライマリ圧力室の液圧を受ける受圧面積と前記ロッド部材が前記セカンダリ圧力室の液圧を受ける受圧面積とが等しくなっていることを特徴とする請求項6に記載の電動倍力装置。
  10. 前記軸部材と前記筒状部材とは入力ストロークに応じて両者の相対変位位置が制御されることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の電動倍力装置。
  11. シリンダ本体と、ブレーキペダルの操作により進退移動する軸部材の前端部及び該軸部材に相対移動可能に外装されアクチュエータによってシリンダ本体内を移動する筒状部材の前端部に形成されるプライマリ圧力室と、該プライマリ圧力室の前方で前記シリンダ本体内を移動するセカンダリピストンと、該セカンダリピストンと前記シリンダ本体とにより形成されるセカンダリ圧力室とを有し、前記ブレーキペダルから前記軸部材に付与される入力推力と前記アクチュエータから前記筒状部材に付与される推力とにより、ブレーキ液圧を発生するタンデムマスタシリンダにおいて、前記軸部材の移動によって前記プライマリ圧力室の液圧が発生しないときに、前記セカンダリ圧力室の液圧による反力を前記軸部材に伝達可能な伝達部材を設けたことを特徴とするタンデムマスタシリンダ。
  12. 前記伝達部材は、前記セカンダリピストンの基端側と前記筒状部材との間に設けられ前記軸部材の先端が当接可能な弾性部材であることを特徴とする請求項11に記載のタンデムマスタシリンダ。
  13. 前記伝達部材は、前記タンデムマスタシリンダのセカンダリピストンにはその軸方向に摺動孔が設けられ、該摺動孔にセカンダリ圧力室の液圧を受けて前記軸部材に該液圧による反力を伝達可能なロッド部材が設けられてなることを特徴とする請求項11に記載のタンデムマスタシリンダ。
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