JP5329336B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5329336B2
JP5329336B2 JP2009182919A JP2009182919A JP5329336B2 JP 5329336 B2 JP5329336 B2 JP 5329336B2 JP 2009182919 A JP2009182919 A JP 2009182919A JP 2009182919 A JP2009182919 A JP 2009182919A JP 5329336 B2 JP5329336 B2 JP 5329336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
master cylinder
motor
housing
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009182919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011031856A (ja
Inventor
紘文 渡部
大輔 安川
和彦 中野
卓也 小畑
潤 茂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2009182919A priority Critical patent/JP5329336B2/ja
Publication of JP2011031856A publication Critical patent/JP2011031856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5329336B2 publication Critical patent/JP5329336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

本発明は、車両用のブレーキ制御装置に関する。
特許文献1には、モータを倍力源とするブレーキ制御装置が開示されている。このようなブレーキ制御装置では、モータの回転を制御するモータ制御ユニットを一体に組み付けることがある。
特開2007-191133号公報
しかしながら、モータ制御ユニットを一体に組み付けたブレーキ制御装置の形態においても、モータ制御ユニットの良好な冷却性能を確保する必要がある。
本発明は、以上のような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、モータ制御ユニットを一体に組み付けたブレーキ制御装置の形態を改良して、モータ制御ユニットの良好な冷却性能を確保することを目的とする。
このため本発明は、
マスタシリンダと、
該マスタシリンダの倍力源となるように駆動するモータと、
該モータの駆動を制御する制御回路を備えたモータ制御ユニットと、
を含んで構成された車両用のブレーキ制御装置であって、
前記モータは、ハウジングに内蔵され、
該ハウジングは、前記マスタシリンダに対し、該マスタシリンダの軸方向の一方側に取り付けられ、
前記モータ制御ユニットは、前記制御回路を内蔵するケースを含んで構成され、
該ケースは、前記ハウジングより前記軸方向の他方側へ突出する突出部を有し、かつ、該突出部と前記マスタシリンダとの間に前記モータ制御ユニットの放熱用の第1空間を形成するように、前記ハウジングの上面に取り付けられ
前記突出部は、前記マスタシリンダとの間に前記第1空間を形成する前記ケースの底面の第1面と、該第1面に対して前記軸方向に延びた状態で設けられた第1フィンとを含み、
前記マスタシリンダの軸を、車両後方から前方へ向かう方向に対して車両上方に傾斜させた、ことを特徴とする。
以上の構成によって、マスタシリンダと、マスタシリンダに取り付けられてモータを内蔵するハウジングと、ハウジングの上面に取り付けられて制御回路を内蔵するケースと、を含んだ構成により、ブレーキ制御装置においてモータ制御ユニットが一体に組み付けられる。ここで、突出部とマスタシリンダとの間に、モータ制御ユニットの放熱用の第1空間が形成される。したがって、ブレーキ制御装置のコンパクト化を図りつつ、モータ制御ユニットの冷却効率を十分に確保することができる。そして、突出部は、前記マスタシリンダとの間に前記第1空間を形成する前記ケースの底面の第1面と、該第1面に対して前記軸方向に延びた状態で設けられた第1フィンとを含み、マスタシリンダの軸を、車両後方から前方へ向かう方向に対して車両上方に傾斜させたので、第1空間及び第1フィンに沿って上昇気流を形成することができ、モータ制御ユニットの十分な放熱及び冷却が可能となる。
本発明の実施形態におけるブレーキ制御装置の側面図 図1の上面図 図1の部分断面図 図1を車両前方から見た図 図1のモータ制御ユニットの底面図 図1のモータ制御ユニット及びハウジングを軸方向後方から見た図
以下に、本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態のブレーキ制御装置の側面図、図2は図1の上面図、図3は図1の部分断面図、図4は図1を車両前方から見た図である。
ブレーキ制御装置100は、ブレーキペダルの操作量に基づいてブレーキ制御を行うための作動油の液圧を発生する油圧制御機構150と、該液圧制御用のモータMを制御するためのモータ制御ユニット300と、前記作動油を蓄えているリザーバ700と、を備えている。油圧制御機構150は、ボルト152により、エンジンルームR1と車室R2とを仕切る隔壁Wに固定されている。
油圧制御機構150は、車両後方から前方へ向かう方向に対して車両上方に鋭角のα(例えば10〜15°)だけ傾斜した軸Aを有する。
油圧制御機構150は、軸方向前方(軸Aの延びる方向のうち車両前方側の方向)に寄った位置に、マスタシリンダ250を備えている。なお、軸Aは、マスタシリンダ250の軸及びモータMの軸と一致する。リザーバ700は作動油の内部に空気が入るのを避けるため、また既に作動油の内部に入っている空気を抜き易くするために、マスタシリンダ250に対して車両上方の位置に設けられている。
上述のようにリザーバ700をマスタシリンダ250に沿ってマスタシリンダ250の外周に配置することで、ブレーキ制御装置100の全体が占める空間の体積を少なくできる。さらに、油圧制御機構150に対し、リザーバ700が設けられている側と同じ側(車両上方)にモータ制御ユニット300を配置することでも、ブレーキ制御装置100の全体が占める空間の体積を少なくできる。このように、ブレーキ制御装置100の全体が占める空間の体積を少なくすることで、ブレーキ制御装置100のコンパクト化を図ることができる。
油圧制御機構150は、筒状の形状を成すハウジング160を有する移動機構200を備えている。モータMは、ハウジング160の内部に収納されている。ハウジング160には、モータMを内部に取り付けるために開口が形成され、また、該開口を塞ぐためのカバー162が設けられている。ハウジング160には、保持台170を介してモータ制御ユニット300が固定される。
ハウジング160の軸方向前方の端部には段付きの壁164が設けられ、壁164にマスタシリンダ250がボルト166を用いて固定されている。ハウジング160の軸方向後方の端部には、上述の開口が形成されている。
カバー162は、軸方向に延びるロッドカバー168を有しており、このロッドカバー168が隔壁Wに形成された開口を通して車室R2に突出している。ロッドカバー168は筒状形状をなし、ブレーキペダルの操作に基づいて軸方向に移動する入力ロッド180が、ロッドカバー168の内部を貫通している。ハウジング160は、上述のとおり、カバー162を隔壁Wに固定することにより、車体に固定される。
モータ制御ユニット300は、金属製のケース302を有している。ケース302には、モータMを制御するためのインバータ回路を有する制御回路が収納されている。モータ制御ユニット300は、直流電力を交流電力に変換し、この交流電力をモータMに供給して、モータMを駆動する。
また、ケース302は、ハウジング160より軸方向前方へ突出する突出部318を有し、突出部318の底面332(第1面)とマスタシリンダ250の外周との間には、第1空間S1が形成されている。さらに、突出部318の軸方向前方の端面である前面334(第2面)とリザーバ700との間にも、第2空間S2が形成されている。
なお、ケース302には、金属製の蓋304が設けられ、ケース302の側面336には、モータ制御ユニット300の冷却のためのフィン312(図2では省略)が形成されている。
さらに、底面332には、第1空間S1に露出した状態で、モータ制御ユニット300の冷却のための第1フィン322が複数形成されている。また、前面334にも、第2空間S2に露出した状態で、モータ制御ユニット300の冷却のための第2フィン324が形成されている。
モータ制御ユニット300の側部には、電源から直流電力や車両の制御装置からの制御指令、センサからの状態信号を受けるためのコネクタ306が設けられている。このコネクタ306には、他の機器と情報の送受を行うための通信線も接続されている。
次に、油圧制御機構150の構造を、図3を参照して説明する。
ブレーキ制御装置100は倍力装置としての作用を成す。油圧制御機構150は隔壁Wの開口から車室R2内に突出しており、図示しないブレーキペダルに機械的に接続しており、ブレーキペダルの踏込み量である操作量に基づき、入力ロッド180が軸方向後方から前方へ移動する。入力ロッド180の移動に基づき、入力ピストン182が軸方向後方から前方へ移動する。
マスタシリンダ250はハウジング260を有し、内部に円筒状の穴が形成され、上記穴には2つの圧力室262と264が形成されている。上記2つの圧力室262と264の間にはフリーピストン266が設けられ、フリーピストン266の軸方向後方には圧力室262が形成され、フリーピストン266の軸方向前方には圧力室264が形成されている。フリーピストン266は、基本的には圧力室262と圧力室264との圧力がほぼ同じ圧力となるように移動する。圧力室262の作動油が図1の吐出口252から供給され、圧力室264の作動油が図1の吐出口254から供給されるので、吐出口252と吐出口254からは略同じ圧力の作動油が供給される。
入力ピストン182がブレーキペダルの操作に基づき、軸方向前方に移動すると、圧力室262の圧力が入力ピストン182の移動に基づき増加する。この圧力増加によりフリーピストン266が圧力室264の方に移動し、圧力室264の作動油の圧力が同様に増加する。増加した圧力は吐出口252と254から液圧制御装置に送られ、前記液圧制御装置から車両の各車輪に設けられたブレーキのホイールシリンダWCに制動力を発生させるために送られる。上記ブレーキペダルの操作力だけでは十分な作動油の圧力を発生することが困難であり、図3に示す実施の形態では、制御ピストン190が設けられ、制御ピストン190の移動を制御するためにモータMおよび移動機構200が設けられている。
モータMは固定子290と回転子296とを有しており、回転子296はカバー162に保持された軸受け298Aと移動機構200のハウジング160に保持された軸受け298Bとによって回動自在に支持されている。モータ制御ユニット300から交流電力が固定子290に供給されると、供給された交流電力に基づき回転子296が回転する。固定子290は固定子鉄心292と固定子鉄心292に巻回された固定子巻線294とを有している。回転子296は固定子鉄心292に対向して永久磁石を有しており、前記永久磁石は回転子296の磁極を形成する。回転子296の磁極の位置はレゾルバ280により検出されモータ制御ユニット300に送られ、モータ制御ユニット300は回転子296の磁極位置に基づき交流電流を発生し、固定子巻線294に電力バスバー172を介して供給される。
レゾルバ280は、回転子296に設けられ回転子296と共に回転するレゾルバロータ284と、レゾルバロータ284の回転位置を検知するレゾルバステータ282とを有していて、回転子296の磁極の位置を表す信号がレゾルバステータ282から信号線174を介してモータ制御ユニット300に出力される。
回転子296は中空形状を成し、回転子296の内側にモータMの回転力を軸方向の力に変える移動機構200が設けられ、モータMの発生するトルクに基づいて制御ピストン190が軸方向に移動する。移動機構200は中空の回転子296に固定されたナット部材202とボール204とネジ部材206とを有していて、モータMの回転子296が回転するとナット部材202が回転する。ナット部材202の回転方向に従ってボール204を介して噛合っている中空のネジ部材206が軸方向前方又は後方に移動する。
制御ピストン190の制御方法は色々有るが、代表的な制御方法を次に記載する。
ブレーキ操作により入力ピストン182がマスタシリンダ250の軸方向前方に移動したとする。入力ピストン182の移動により、入力ピストン182と制御ピストン190との位置関係の差が生じる。この差を無くすようにモータMを制御すると、モータMの回転トルクによりナット部材202が回転し、ナット部材202と噛合っているネジ部材206が軸方向に沿って軸方向前方に移動する。マスタシリンダ250の圧力室262の作動油に入力ピストン182と制御ピストン190の両方の力が加わり、圧力室262の作動油の圧力が増加し、フリーピストン266の作用により圧力室264の作動油の圧力も同様に増加する。圧力室262や圧力室264の作動油圧に基づいてブレーキの制動力が発生する。圧力室262や圧力室264には常時軸方向後方へ付勢する戻しばねがそれぞれ配設されている。ブレーキペダルの操作が終了とブレーキペダルへの押圧が無くなると作動油圧の力に加え前記戻しばねにより入力ピストン182と制御ピストン190は元の位置である軸方向後方寄りの位置に戻され、作動油の圧力が制動制御の前の状態に戻る。
今、入力ピストン182と制御ピストン190を同じ速度で軸方向前方に移動したとすると、作動油の圧力により働く力は軸Aに垂直の面積に基づくので、入力ピストン182の軸に垂直の面積に対し制御ピストン190の軸に垂直の面積を大きくすれば、入力ピストン182を押す力に対し何倍もの大きな力で作動油の圧力を高めることができ、大きな制動力を発生することができる。また入力ピストン182の移動速度に対し早い速度で制御ピストン190を軸方向前方に移動させると、わずかな操作量に対して大きな制動力を発生することが可能となる。一方入力ピストン182の移動速度に対し制御ピストン190をゆっくり移動するあるいは逆方向に移動すると、入力ピストン182の移動量に対して制動力の発生を低く抑えることが可能となる。例えばブレーキペダルの操作に基づいて、車両の走行を行う車両走行用モータで回生制動を行い車両の運動エネルギーを電力に変換する場合には、上記車両走行用モータにより制動力が発生する。この場合は上記作動油の圧力に基づく制動力が小さくてよい、あるいは不要となるので、制御ピストン190を入力ピストン182の移動に比べてゆっくり動かすか、あるいは入力ピストン182の移動と逆方向に動かすこととなる。
ブレーキペダルが踏まれていない状態、すなわちブレーキの非作動時では入力ピストン182は非動作状態の位置に有り、マスタシリンダ250の作動油の液圧を制御するための制御ピストン190は非動作状態の位置にある。制御ピストン190および入力ピストン182が非動作状態の位置にあるのでフリーピストン266は非動作の位置にある。制御ピストン190とフリーピストン266は、上述のとおり非動作状態の位置である軸方向後方寄りの位置にあるので、圧力室262や圧力室264のリリーフポート256や258は開状態となり、圧力室262や圧力室264はリリーフポート256や258を介してリザーバ3と連通した状態にあり、リザーバ3の作動油によって各圧力室5A,5Bは満たされている。ブレーキペダルが踏まれ、上述のとおり入力ピストン182と制御ピストン190とが軸方向前方に移動すると圧力室262や圧力室264と各リリーフポート256や258とを連通する通路は制御ピストン190とフリーピストン266とにより遮断され、上述のとおり、入力ピストン182と制御ピストン190の移動に応じて圧力室262の作動油が圧縮されて圧力が上昇し、これに伴いフリーピストン266が軸方向前方に移動し、圧力室264の作動油が圧縮されて圧力上昇する。この圧力に基づき制動力が発生する。入力ピストン182と制御ピストン190との間には一対の付勢手段であるばねが設けられており、ブレーキの非作動状態で入力ピストン182と制御ピストン190との相対位置関係が中立位置に保持されるように作用する。
以下、本実施形態のモータ制御ユニット300の放熱及び冷却作用について説明する。
本実施形態では、図1に示すように、突出部318の底面332とマスタシリンダ250の外周との間に、第1空間S1が形成されている。このため、図1,5に示すように、底面332には、モータ制御ユニット300の放熱及び冷却用の複数の第1フィン322を形成することができる。そして、第1空間S1を流れる風に対して第1フィン322が放熱を行い、モータ制御ユニット300を冷却することができる。
また、第1フィン322は、軸方向と平行に延びて形成されることで、第1空間S1において軸方向に沿った風の流れを形成するようになっている。これにより、第1フィン322の放熱量が増加し、モータ制御ユニット300の冷却効果を向上させることができる。
特に、本実施形態では、図1に示すとおり、油圧制御機構150が、軸Aが車両後方から前方へ向かう方向に対して車両上方に鋭角のα(例えば10〜15°)だけ傾斜して車両に搭載されている。したがって、モータ制御ユニット300及びモータMから発生した熱が、図1の白抜き矢印にて示されるとおり、第1空間S1及び車両前後方向に対してαだけ傾斜された第1フィン322に沿って形成される上昇気流によって車両前方へ移動し、突出部318の前面334に形成された第2フィン324にガイドされてブレーキ制御装置100の外部へ放出される。これによって、モータ制御ユニット300の十分な放熱及び冷却が可能となる。
さらに、図1,2に示すように、突出部318の前面334とリザーバ700との間にも、第2空間S2が形成されている。このため、前面334にも、モータ制御ユニット300の放熱及び冷却用の複数の第2フィン324を形成することができる。そして、第2空間S2を流れる風に対して、第2フィン324が放熱を行い、モータ制御ユニット300を冷却することができる。
また、第2フィン324は、軸方向及び車幅方向の双方に対して直交する方向と平行に延びて形成されることで、第2空間S2において当該方向に沿った風の流れを形成するようになっている。これにより、第2フィン324の放熱量が増加し、モータ制御ユニット300の冷却効果を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、図6に示すように、ハウジング160と保持台170とに囲まれた第3空間S3を形成した。ケース302の底面332は、ハウジング160に対する取り付け面より軸Aを車幅方向に横切る一方の側へ延長された延長部338を有している。ここで、第3空間S3は、延長部338とハウジング160の外面上部との間に形成されており、第1空間S1と、ハウジング160よりも軸方向後方側の第4空間S4(図1参照)と、を軸方向に連通させている。このため、例えば車両の前進走行時等において第1空間S1を軸方向前方から後方へ流れる風は、そのまま第3空間S3を軸方向後方へ通過し、第4空間S4へ至る。また、第4空間S4を軸方向後方から前方へ流れる風は、そのまま第3空間S3を軸方向前方へ通過し、第1空間S1へ至る。
このような第3空間S3の形成により、第1空間S1の通気性が向上し、モータ制御ユニット300の冷却効率をより向上させることができる。
ここで、図1に示すように、第2空間S2は、車両上方ほど前面334とリザーバ700との距離が大きく、放熱効率が高くなっている。したがって、第2フィン324が底面332及び第1フィン322の熱を車両上方へ伝達することで、第2空間S2のうち放熱効率の高い車両上方寄りの部分に対する放熱を十分に確保し、冷却効率を向上させることができる。
モータ制御ユニット300を冷却する風の流れを詳細に説明すると、以下のようになる。
第1空間S1の空気の温度上昇に伴う上昇気流により、ハウジング160の軸方向前方下部から、底面332、前面334に沿った流れ(第1流れ)が形成される。
また、第3空間S3及び第4空間S4を形成したことで、軸方向後方からの流れが前記第1流れに加わり、前記第1流れが強化され、モータ制御ユニット300の冷却が促進される。
さらに、車両前方への車速の増大によりエンジンルームR1内で車両前方から後方への気流が強化された場合において、ブレーキ制御装置100の軸方向前方に他の機器等の障害物がなければ、上記第1流れとは逆方向の第2流れが主流となる。この場合も、該第2流れが第3空間S3及び第4空間S4に形成されことにより、モータ制御ユニット300の冷却が促進される。特に、本実施形態では、図1に示すとおり、油圧制御機構150の軸Aが、車両後方から前方へ向かう方向に対して車両上方に鋭角のα(例えば10〜15°)だけ傾斜し、即ち、モータ制御ユニット300の底面332が車両前方を臨むように傾斜しているから、車速増大によるエンジンルームR1内の空気の流れ(気流)を底面332及び第1フィン322が十分に受けることができ、モータ制御ユニット300の冷却がさらに促進される。
なお、ブレーキ制御装置100の軸方向前方に障害物があってエンジンルームR1内で車両前方から後方への気流が強化されにくい場合でも、前記第1流れにより、モータ制御ユニット300の冷却が確保される。
突出部318は、エンジンなど車両の走行駆動源の動作中に作動するリレー等の電子部品を内蔵するようにしてもよい。リレー等の電子部品は、車両のエンジンの運転中は継続して作動していることから、ブレーキの制御時間と比べて長時間作動し、発熱量が増加する傾向がある。したがって、リレー等の電子部品は、第1空間S1及び第2空間S2に面することで放熱及び冷却効果が十分に高い突出部318に内蔵することで、より冷却性能を向上させることができる。
A 軸
M モータ
S1 第1空間
S2 第2空間
S3 第3空間
S4 第4空間
100 ブレーキ制御装置
160 ハウジング
250 マスタシリンダ
300 モータ制御ユニット
302 ケース
318 突出部
322 第1フィン
324 第2フィン
332 底面(第1面)
334 前面(第2面)
338 延長部

Claims (4)

  1. マスタシリンダと、
    該マスタシリンダの倍力源となるように駆動するモータと、
    該モータの駆動を制御する制御回路を備えたモータ制御ユニットと、
    を含んで構成された車両用のブレーキ制御装置であって、
    前記モータは、ハウジングに内蔵され、
    該ハウジングは、前記マスタシリンダに対し、該マスタシリンダの軸方向の一方側に取り付けられ、
    前記モータ制御ユニットは、前記制御回路を内蔵するケースを含んで構成され、
    該ケースは、前記ハウジングより前記軸方向の他方側へ突出する突出部を有し、かつ、該突出部と前記マスタシリンダとの間に前記モータ制御ユニットの放熱用の第1空間を形成するように、前記ハウジングの上面に取り付けられ
    前記突出部は、前記マスタシリンダとの間に前記第1空間を形成する前記ケースの底面の第1面と、該第1面に対して前記軸方向に延びた状態で設けられた第1フィンとを含み、
    前記マスタシリンダの軸を、車両後方から前方へ向かう方向に対して車両上方に傾斜させた、ことを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記突出部は、
    前記第1面の前記他方側の端縁から立ち上がって前記マスタシリンダの軸から遠ざかる所定方向に延び、前記モータ制御ユニットの放熱用の第2空間に露出した第2面と、
    該第2面に対して前記所定方向に延びた状態で設けられた第2フィンと、
    を含んで構成されたことを特徴とする請求項に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記突出部は、前記車両の走行駆動源の動作中に作動する電子部品を内蔵したことを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記ケースの底面は、前記ハウジングに対する取り付け面より前記軸を横切る一方の側へ延長された延長部を有し、
    該延長部と前記ハウジングの外面上部との間に、前記第1空間と、前記ハウジングよりも前記軸方向の一方側の第4空間と、を前記軸方向に連通させる第3空間を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のブレーキ制御装置。
JP2009182919A 2009-08-05 2009-08-05 ブレーキ制御装置 Active JP5329336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009182919A JP5329336B2 (ja) 2009-08-05 2009-08-05 ブレーキ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009182919A JP5329336B2 (ja) 2009-08-05 2009-08-05 ブレーキ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011031856A JP2011031856A (ja) 2011-02-17
JP5329336B2 true JP5329336B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=43761346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009182919A Active JP5329336B2 (ja) 2009-08-05 2009-08-05 ブレーキ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5329336B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2990912B1 (fr) * 2012-05-23 2014-07-04 Bosch Gmbh Robert Servofrein electro-hydraulique a boitier en matiere plastique moule en deux parties
JP2014184740A (ja) * 2013-03-21 2014-10-02 Hitachi Automotive Systems Ltd ブレーキ制御装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004051052A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Daihatsu Motor Co Ltd ブレーキ装置
JP3816888B2 (ja) * 2003-04-04 2006-08-30 株式会社日立製作所 車両駆動ユニット及び車両駆動装置
JP2009173266A (ja) * 2007-12-27 2009-08-06 Hitachi Ltd 電動倍力装置およびタンデムマスタシリンダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011031856A (ja) 2011-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5729577B2 (ja) 電動倍力装置
JP5216558B2 (ja) ブレーキ用の制御装置
JP5450042B2 (ja) アクチュエータの制御装置
JP4615405B2 (ja) モータ制御装置、パワーステアリング装置および制動力制御装置
US9174618B2 (en) Brake and braking actuation units
JP2014525875A (ja) ブレーキ操作ユニット
JP2006282158A (ja) 車両用ホイール駆動装置
JP4265902B2 (ja) モータユニット
JP2011037438A (ja) パワーステアリング装置
KR20130071256A (ko) 전자식 주차 브레이크의 모터
CN105530799A (zh) 车辆用控制装置以及车辆用制动系统
JP2016060446A (ja) 電子制御装置
JP5329336B2 (ja) ブレーキ制御装置
WO2015114842A1 (ja) ブレーキ制御装置
JP2010132103A (ja) ブレーキ用の制御装置
JP5349888B2 (ja) 電動アクチュエータの制御装置
KR20160080634A (ko) 차량의 통합형 브레이크 장치
JP2011036110A (ja) 車両用電子回路装置
JP6474351B2 (ja) ワイパモータ
JP2010112328A (ja) 電動ポンプユニット
JP4755707B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4434777B2 (ja) インホイールモータの冷却装置
JP5370663B2 (ja) 電動倍力装置
JP6894229B2 (ja) 車両用のブレーキ液圧制御装置、モータサイクル用ブレーキシステム、及び、車両用のブレーキ液圧制御装置の製造方法
JP7157584B2 (ja) ブレーキ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5329336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250