JP2009149542A - 透明乳化組成物およびそれを含有する化粧品、食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】油溶性物質を高含量でなおかつ高い透明性を有する油溶性物質透明乳化組成物を提供することにあり、更にはその油溶性物質透明乳化組成物を化粧品や飲食品に利用してもその透明性を維持して濁りのないものを提供することにある。
【解決手段】乳化助剤として果糖及びまたはぶどう糖を高濃度で利用することにより、油溶性物質を20重量%以上の高濃度でかつ分光光度計で測定した660nmにおける水に対する透過率97%以上の高い透明性の油溶性物質透明乳化組成物。
【選択図】なし
【解決手段】乳化助剤として果糖及びまたはぶどう糖を高濃度で利用することにより、油溶性物質を20重量%以上の高濃度でかつ分光光度計で測定した660nmにおける水に対する透過率97%以上の高い透明性の油溶性物質透明乳化組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、油溶性物質を糖を乳化助剤として利用し、高濃度で透明に乳化することにより得られる油溶性物質透明乳化組成物およびその製法。この油溶性物質透明乳化組成物を含有する化粧品、更にはこの油溶性物質透明乳化組成物を含有する飲食品に関する。
一般に油溶性物質は水に対して溶解せず、化粧品や食品に対して添加された際に分離しやすいという欠点がある。また、乳化剤、安定剤等を使用して均一にして利用することが一般に行われているが、その製品は白濁した状態である。白濁により商品価値が低下する物も多く見受けられ、油溶性物質を透明に乳化することが求められていた。また油溶性物質の含量は、商品設計の妨げにならないためにも自由に選択できることが望まれている。
この点を解決すべく種々の提案がなされてきた。特開平10−84447では高圧乳化機を利用することにより、油溶性物質の透明乳化が提案されているが、油溶性物質の含量が0.05ないし20重量%と低く利用用途が制限される上、分光光度計660nmにて測定した水に対する透過度も95%前後と十分な透明度が得られているとは言い難い。また、特公平6−36862では油溶性物質1〜15重量%、ポリグリセリンに炭素数16〜18の不飽和脂肪酸をエステル化した乳化剤と糖及び糖アルコールと水を組み合わせることが提案されているが、やはり油溶性物質の含量が低い点、さらには100倍に希釈した溶液の水に対する透過度が96.8%と低い点、さらには糖に対する水の添加量が高いために、製品として保管時の微生物対策上好ましくない点等がある。
本発明の目的は油溶性物質を高含量でなおかつ高い透明性を有する油溶性物質透明乳化組成物を提供することにあり、更にはその油溶性物質透明乳化組成物を化粧品や飲食品に利用してもその透明性を維持して濁りのないものを提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究の結果、乳化助剤として果糖及びまたはぶどう糖を高濃度で利用することにより、油溶性物質を20重量%以上の高濃度でかつ分光光度計で測定した660nmにおける水に対する透過率97%以上の高い透明性で油溶性物質透明乳化組成物を得ることができることを見出し、本発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は油溶性物質を20ないし70重量%、HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル及びまたはリゾレシチンを乳化剤として3ないし30重量%、果糖及びまたはぶどう糖を6ないし60重量%含有し、残余部が水より成り、かつ分光光度計にて測定した660nmにおける水に対する透過率が97%以上であることを特徴とする油溶性物質透明乳化組成物であり、更にこの油溶性物質透明乳化組成物よりなるまたは油溶性物質透明乳化組成物を含む化粧品、飲食品を特徴とする。
本発明で得られた油溶性物質透明乳化組成物は高い油溶性物質含量でも極めて高い透明性の乳化液を提供できることにより、化粧品、飲食品において透明性の高い製品を得ることが可能となる。
本発明の油溶性物質透明乳化組成物は糖、水、乳化剤、および油溶性物質よりなり、油溶性物質が乳化剤と乳化助剤である糖水溶液により、糖水溶液中に透明に乳化されているものである。
本発明における透明乳化液とは、わずかの濁りも見受けられない状態で、分光光度計を用いて波長660nmにおける水に対する透過度が97%以上のものを言う。
本発明における透明乳化液とは、わずかの濁りも見受けられない状態で、分光光度計を用いて波長660nmにおける水に対する透過度が97%以上のものを言う。
本発明に使用される油溶性物質としては、着色料、着香料、栄養強化剤、酸化防止剤、保存料、補酵素、化粧品用油剤および油脂類があげられる。
着色料としてはβ―カロチン、ウコン色素、クルクミン、アスタキサンチン等が挙げられる。
着香料としてはコーヒーオイル、オレンジオイル、メントール、オレオレジン等が挙げられる。
栄養強化剤としてはビタミンA、ビタミンE等が挙げられる。
酸化防止剤としてはトコフェロール、γ―オリザノール等が挙げられる。
保存料としてはカプリル酸モノグリセライド、デヒドロ酢酸等が挙げられる。
補酵素としてはコエンザイムQ−10が挙げられる。
化粧品用油剤としてはミリスチン酸イソプロピル、パラフィンワックス、蜜ろう、イソステアリンサントリグリセライド、オクチル酸トリグリセライド、パルミチン酸オクチル、流動パラフィン等が挙げられる。
油脂類としては各種動植物性油脂、中鎖脂肪酸トリグレイセライド等が挙げられる。
本発明における油溶性物質は20ないし70重量%となるように配合する。
油溶性物質を高含量で配合することを目的としているため、20重量%以上の配合が適切である。また、70重量%を超えると安定に透明乳化とすることが困難となる。
着色料としてはβ―カロチン、ウコン色素、クルクミン、アスタキサンチン等が挙げられる。
着香料としてはコーヒーオイル、オレンジオイル、メントール、オレオレジン等が挙げられる。
栄養強化剤としてはビタミンA、ビタミンE等が挙げられる。
酸化防止剤としてはトコフェロール、γ―オリザノール等が挙げられる。
保存料としてはカプリル酸モノグリセライド、デヒドロ酢酸等が挙げられる。
補酵素としてはコエンザイムQ−10が挙げられる。
化粧品用油剤としてはミリスチン酸イソプロピル、パラフィンワックス、蜜ろう、イソステアリンサントリグリセライド、オクチル酸トリグリセライド、パルミチン酸オクチル、流動パラフィン等が挙げられる。
油脂類としては各種動植物性油脂、中鎖脂肪酸トリグレイセライド等が挙げられる。
本発明における油溶性物質は20ないし70重量%となるように配合する。
油溶性物質を高含量で配合することを目的としているため、20重量%以上の配合が適切である。また、70重量%を超えると安定に透明乳化とすることが困難となる。
本発明に使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルは、HLBが10以上好ましくは13以上のものである。脂肪酸の種類に特に制限はない。ポリグリセリン脂肪酸エステルは1種または2種以上の混合使用も可能であり、その平均HLBが10以上であれば使用可能である。その利用可能なポリグリセリン脂肪酸エステルとしてはヘキサグリセリンモノステアレート(HLB=0.5)、ヘキサグリセリンモノオレート(HLB=10.5)、ヘキサグリセリンモノミリステート(HLB=13)、デカグリセリンモノステアレート(HLB=13)、デカグリセリンモノオレート(HLB=13.5)、デカグリセリンモノパルミテート(HLB=14)、デカグリセリンモノミリステート(HLB=14.5)、デカグリセリンモノラウレート(HLB=15)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明に使用されるリゾレシチンは大豆油や菜種油の製造途中より得られるレシチンをフォスフォリパーゼを使用して酵素処理をしたものであれば使用可能である。また、酵素処理後にアセトン、エタノール等の有機溶媒を用いて抽出し、リゾレシチンを高純度としたものがより好ましい。
本発明のおけるポリグリセリン脂肪酸エステル及びまたはリゾレシチンの配合量は3ないし30重量%である3重量%未満では十分に透明な乳化液が得られない。また、30重量%以上では粘性が高くなり均一な乳化液とならず、透明性の悪いものとなる。
本発明に使用されるリゾレシチンは大豆油や菜種油の製造途中より得られるレシチンをフォスフォリパーゼを使用して酵素処理をしたものであれば使用可能である。また、酵素処理後にアセトン、エタノール等の有機溶媒を用いて抽出し、リゾレシチンを高純度としたものがより好ましい。
本発明のおけるポリグリセリン脂肪酸エステル及びまたはリゾレシチンの配合量は3ないし30重量%である3重量%未満では十分に透明な乳化液が得られない。また、30重量%以上では粘性が高くなり均一な乳化液とならず、透明性の悪いものとなる。
本発明に使用される果糖、ブドウ糖は通常市販されているものであれば特に制限はなく、粉末のものを水に溶かして使用する、あるいは通常固形分含量70%程度で液糖として市販されているものをそのままあるいは水で希釈して使用することが可能である。果糖あるいはブドウ糖は単独あるいは混合して使用することができる。果糖を単独で使用する方法が最も好ましい。
他の多価アルコールを使用した場合、十分な透明性が得られない、あるいは水に対する溶解性が低いため製造ができないまたは保管中に結晶化が起こり透明な乳化液が得られない。
果糖及びまたはぶどう糖の配合量は6ないし60重量%とする。6重量%未満では十分に透明な乳化液が得られない。60重量%以上では油溶性物質の含有量が低下するため好ましくない。
他の多価アルコールを使用した場合、十分な透明性が得られない、あるいは水に対する溶解性が低いため製造ができないまたは保管中に結晶化が起こり透明な乳化液が得られない。
果糖及びまたはぶどう糖の配合量は6ないし60重量%とする。6重量%未満では十分に透明な乳化液が得られない。60重量%以上では油溶性物質の含有量が低下するため好ましくない。
本発明に使用される水は通常飲用に供することができる水道水レベルであればよい。
また本発明の油溶性物質透明乳化組成物には通常化粧品および食品に使用し得る、油脂類、香料、着色料、乳化剤、安定剤、酸、塩、糖類などを配合することができる。
本発明の油溶性物質透明乳化組成物は次のように製造する。ポリグリセリン脂肪酸エステル及びまたはリゾレシチンと果糖及びまたはぶどう糖と水を50ないし80℃に加熱し、ホモミキサー等で撹拌して均一な溶液とする。これに加温した油溶性物質を添加してさらに撹拌し予備乳化液を得る。次にこの予備乳化液をホモジナイザーにて均質処理を行うことにより、油溶性物質透明乳化組成物を得ることができる。このときの均質化圧力は10MPa以上であれば十分である。使用するホモミキサー、ホモジナイザーは特にこの機器に限定するものではなく、これと同等の乳化性能をもつ機器の使用は可能である。例えば、ヒスコトロン、コロイドミル等が挙げられる。
さらに本発明は、油溶性物質透明乳化組成物を化粧品として利用することでもある。
その化粧品としてはクレンジングクリーム、透明乳液、クリーム、美容液等が挙げられるが、特にこれに限定するものではない。
その化粧品としてはクレンジングクリーム、透明乳液、クリーム、美容液等が挙げられるが、特にこれに限定するものではない。
さらに本発明は、油溶性物質透明乳化組成物を配合した飲食品であり、各種飲食品を製造する際に本発明の油溶性物質透明乳化組成物を配合することにより製造される。
飲食品の種類としては、飲料、冷菓、乳製品、菓子類、調味料等が挙げられるが、配合する飲食品に特に制限はない。
さらに実施例により本発明の効果を説明する。
飲食品の種類としては、飲料、冷菓、乳製品、菓子類、調味料等が挙げられるが、配合する飲食品に特に制限はない。
さらに実施例により本発明の効果を説明する。
実施例1
果糖280グラム(28重量%)、水270グラム(27重量%)、デカグリセリンモノラウレート(HLB=15)150グラム(15重量%)を2000CC容のビーカーにとり、湯浴中で60℃まで加熱する。60℃に加熱した中鎖脂肪酸トリグリセライド300グラム(30重量%)を入れ、ホモミキサー(プライミクス株式会社、T.K.ホモミクサーMARK II 2.5型)にて予備乳化を行う。更にホモジナイザー(三和機械株式会社、H11型)を、15MPaで通液して均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得た。
果糖280グラム(28重量%)、水270グラム(27重量%)、デカグリセリンモノラウレート(HLB=15)150グラム(15重量%)を2000CC容のビーカーにとり、湯浴中で60℃まで加熱する。60℃に加熱した中鎖脂肪酸トリグリセライド300グラム(30重量%)を入れ、ホモミキサー(プライミクス株式会社、T.K.ホモミクサーMARK II 2.5型)にて予備乳化を行う。更にホモジナイザー(三和機械株式会社、H11型)を、15MPaで通液して均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得た。
実施例1〜5、比較例1〜5で得られた乳化液を以下の方法で評価した。
分光光度計を用いて波長660nmで水に対する透過率を測定した。同時に、目視にて外観を評価した。結果は表−1に記載した。
得られた乳化液の保存安定性を評価した。25℃で保存し、3か月及び6ヶ月後の状態を調整直後と同様に目視評価した。結果は表−1に併記した。
表−1より明らかに本発明品は比較例に比べて優秀な油溶性物質透明乳化組成物であると言える。
分光光度計を用いて波長660nmで水に対する透過率を測定した。同時に、目視にて外観を評価した。結果は表−1に記載した。
得られた乳化液の保存安定性を評価した。25℃で保存し、3か月及び6ヶ月後の状態を調整直後と同様に目視評価した。結果は表−1に併記した。
表−1より明らかに本発明品は比較例に比べて優秀な油溶性物質透明乳化組成物であると言える。
実施例6
ブドウ糖200グラム(20重量%)、水50グラム(5重量%)、デカグリセリンモノラウレート(HLB=15)150グラム(15重量%)およびオリーブ油600グラム(60重量%)を2000CC容ビーカーにとり、70℃湯浴中でプロペラ撹拌により予備混合する。65℃に達温後、コロイドミル(株式会社日本精機製作所、コロイドミルMM−2型)で3000RPMにて乳化を行う。均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得ることができた。660nmでの水に対する透過率は99%であった。透明クレンジング乳液として良好なものである。
比較例6
実施例6のぶとう糖に代えて麦芽糖を使用して同様に乳化液を調整した。均一ではあるが白濁した乳化組成物となった。透明性が低いため660nmでの透過率は測定不能であった。
ブドウ糖200グラム(20重量%)、水50グラム(5重量%)、デカグリセリンモノラウレート(HLB=15)150グラム(15重量%)およびオリーブ油600グラム(60重量%)を2000CC容ビーカーにとり、70℃湯浴中でプロペラ撹拌により予備混合する。65℃に達温後、コロイドミル(株式会社日本精機製作所、コロイドミルMM−2型)で3000RPMにて乳化を行う。均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得ることができた。660nmでの水に対する透過率は99%であった。透明クレンジング乳液として良好なものである。
比較例6
実施例6のぶとう糖に代えて麦芽糖を使用して同様に乳化液を調整した。均一ではあるが白濁した乳化組成物となった。透明性が低いため660nmでの透過率は測定不能であった。
実施例7
果糖300グラム(30重量%)、ブドウ糖200グラム(20重量%)、水200グラム(20重量%)、デカグリセリンモノオレート(HLB=13)100グラム(10重量%)およびつばき油200グラム(20重量%)を2000CC容ビーカーにとり、70℃湯浴中でプロペラ撹拌により予備混合する。65℃に達温後、コロイドミル(株式会社日本精機製作所、コロイドミルMM−2型)で3000RPMにて乳化を行う。均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得ることができた。660nmでの水に対する透過率は98.5%であった。透明乳液として良好なものである。
果糖300グラム(30重量%)、ブドウ糖200グラム(20重量%)、水200グラム(20重量%)、デカグリセリンモノオレート(HLB=13)100グラム(10重量%)およびつばき油200グラム(20重量%)を2000CC容ビーカーにとり、70℃湯浴中でプロペラ撹拌により予備混合する。65℃に達温後、コロイドミル(株式会社日本精機製作所、コロイドミルMM−2型)で3000RPMにて乳化を行う。均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得ることができた。660nmでの水に対する透過率は98.5%であった。透明乳液として良好なものである。
実施例8
果糖280グラム(28重量%)、水270グラム(27重量%)、デカグリセリンモノミリステート(HLB=14.5)200グラム(20重量%)を2000CC容のビーカーにとり、湯浴中で60℃まで加熱する。60℃に加熱したレモンオイル250グラム(25重量%)を入れ、ホモミキサー(プライミクス株式会社、T.K.ホモミクサーMARK II 2.5型)にて予備乳化を行う。更にホモジナイザー(三和機械株式会社、H11型)を、90MPaで通液して均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得た。660nmでの水に対する透過率は99.3%であった。
果糖280グラム(28重量%)、水270グラム(27重量%)、デカグリセリンモノミリステート(HLB=14.5)200グラム(20重量%)を2000CC容のビーカーにとり、湯浴中で60℃まで加熱する。60℃に加熱したレモンオイル250グラム(25重量%)を入れ、ホモミキサー(プライミクス株式会社、T.K.ホモミクサーMARK II 2.5型)にて予備乳化を行う。更にホモジナイザー(三和機械株式会社、H11型)を、90MPaで通液して均一で透明な油溶性物質乳化組成物を得た。660nmでの水に対する透過率は99.3%であった。
実施例9
実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物を添加して、フレーバードウォーターを調整した。イオン交換水10kgに対して実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物60gを添加してプロペラ撹拌により分散溶解を行った。ガラス瓶に250ML充てん後、98℃にて15分間殺菌を行ってフレーバードウォーターを得た。透明で良好なレモンの香りのするものが得られた。室温にて6ヵ月間保存後も濁りや分離の発生は見られなかった。
実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物を添加して、フレーバードウォーターを調整した。イオン交換水10kgに対して実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物60gを添加してプロペラ撹拌により分散溶解を行った。ガラス瓶に250ML充てん後、98℃にて15分間殺菌を行ってフレーバードウォーターを得た。透明で良好なレモンの香りのするものが得られた。室温にて6ヵ月間保存後も濁りや分離の発生は見られなかった。
実施例10
実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物を添加して、紅茶飲料を調整した。紅茶浸出液10kgに対して砂糖700グラム、実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物30gを添加してプロペラ撹拌により分散溶解を行った。ガラス瓶に250ML充てん後、98℃にて15分間殺菌を行って紅茶飲料を得た。透明で良好な紅茶及びレモンの香りのするものが得られた。室温にて6ヵ月間保存後も濁りや分離の発生は見られなかった。
実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物を添加して、紅茶飲料を調整した。紅茶浸出液10kgに対して砂糖700グラム、実施例8で得られた油溶性物質透明乳化組成物30gを添加してプロペラ撹拌により分散溶解を行った。ガラス瓶に250ML充てん後、98℃にて15分間殺菌を行って紅茶飲料を得た。透明で良好な紅茶及びレモンの香りのするものが得られた。室温にて6ヵ月間保存後も濁りや分離の発生は見られなかった。
Claims (3)
- 油溶性物質を20ないし70重量%、HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル及びまたはリゾレシチンを乳化剤として3ないし30重量%、果糖及びまたはぶどう糖を6ないし60重量%含有し、残余部が水より成り、かつ分光光度計にて測定した660nmにおける透過率が97%以上であることを特徴とする透明乳化組成物。
- 請求項1記載の透明乳化組成物をそのまま利用するあるいは含有することを特徴とする化粧品。
- 請求項1記載の透明乳化組成物を含有することを特徴とする飲食品。
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KR101508375B1 (ko) | 2015-04-03 |
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