JP7110529B2 - 脂溶性機能性成分含有エマルション - Google Patents
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Description
が知られていた(特許文献1)。
[1](a)融点20℃以上の脂溶性機能性成分を乳化剤に溶解させた脂溶性機能性成分溶解物、(b)酵素分解レシチン、(c)ポリグリセリン脂肪酸エステル、(d)ポリオール及び(e)水を含む、脂溶性機能性成分含有エマルション。
[2](a)脂溶性機能性成分溶解物0.5~20重量%、(d)ポリオール10~80重量%及び(e)水5~75重量%を含む、[1]記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
[3](a)脂溶性機能性成分溶解物の0.4~3倍重量の(b)酵素処理レシチン及び(a)脂溶性機能性成分溶解物の0.4~3倍重量の(c)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含む、[1]又は[2]記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
[4](a)脂溶性機能性成分溶解物中の乳化剤がHLB値0.5~10である、[1]~[3]の何れかに記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
[5]融点20℃以上の脂溶性機能性成分を0.1~5重量%含む、[1]~[4]の何れかに記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
[6]脂溶性機能性成分含有エマルションの平均粒子径が10~200nmである、[1]~[5]の何れかに記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
[7][1]~[6]の何れかに記載の脂溶性機能性成分含有エマルションの製造方法。
[8][1]~[6]の何れかに記載の脂溶性機能性成分含有エマルションを含む食品。
ピペリンを、溶媒用乳化剤の代わりに中鎖脂肪酸油であるサンクリスタル(日清オイリオグループ株式会社製)に溶解してピペリン油溶物を調製し、それ以外は実施例1と同様に処理して、ピペリン含有エマルション18gを得た。原料割合を表1に示した。また、酵素分解レシチン中のリン脂質についても、原料に占める割合を示した。
水道水10.37gに、酵素分解レシチンであるSLP-ホワイトリゾ(リン脂質含有量:92%以上、辻製油株式会社製)0.8g、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしてサンソフトQ-14S(HLB:14.5、太陽化学株式会社製)0.8gを溶解させた後、ポリオールとしてグリセリン(食品添加物、阪本薬品工業株式会社製)8gを混合し、さらにピペリン(融点:131℃)を96%含有する黒コショウエキス0.03gを加えて、ホモジナイザー(ヒスコトロンNS-20、株式会社マイクロテック・ニチオン製)を用いて乳化処理(15,000rpm、1分間)を行ったが、乳化物は得られず、ピペリンが分散したピペリン分散液18gを得た。原料割合を表1に示した。また、酵素分解レシチン中のリン脂質についても、原料に占める割合を示した。
(ピペリン含有量の測定)
実施例1、2-1~2-4及び比較例1の各ピペリン含有エマルション、並びに比較例2のピペリン分散液中のピペリン含有量について、HPLCを用いて下記測定条件で測定し、結果を表1に示した。
<HPLCの測定条件>
・検出器:UV検出器(340nm)
・カラム:InertSustain C18(内径4.6mm、長さ250mm)
・移動相:30%アセトニトリル水溶液から100%アセトニトリルヘグラジエント
・流速:1.0ml/分
・カラム温度:40℃
・標品:生化学用試薬のピペリン(ピペリン:95%、和光純薬工業株式会社製)をアセトニトリルに溶解して、検量線を作成した。
・検体:各試料をジメチルスルホキシドで希釈したもの。
(平均粒子径の測定)
実施例1、2-1~2-4及び比較例1の各ピペリン含有エマルションについて、粒度分布測定装置(SALD-2200、株式会社島津製作所製)を用いて乳化粒子の平均粒子径を測定し、結果を表1に示した。
(1%水溶液の耐冷凍性試験又は耐熱・耐酸性試験前後の濁度)
実施例1、2-1~2-4及び比較例1の各ピペリン含有エマルション、並びに比較例2のピペリン分散液について、(1)耐冷凍性試験又は(2)耐熱・耐酸性試験を行い、試験前後の濁度を測定し、結果を表1に示した。なお、各試験は、各ピペリン含有エマルション又はピペリン分散液の1%水溶液を調製して検体とし、調製直後、(1)耐冷凍性試験後又は(2)耐熱・耐酸性試験後に、分光光度計(V-660:日本分光株式会社製)を用いて、光路長1cm、波長650nmの条件で光学密度650(OD650)を測定した。(1)耐冷凍性試験は、検体を-20℃で24時間冷凍保存後、解凍した。(2)耐酸・耐熱性試験は、検体を酸性(pH4)条件下で121℃、20分間加熱処理した。
酵素分解レシチンの代わりに、レシチンであるSLP-ホワイト(リン脂質含有量:96%以上、辻製油株式会社製)0.8gを用い、それ以外は実施例2-3と同様に処理して、ピペリン含有エマルション18gを得た。原料割合を表2に示した。また、レシチン中のリン脂質についても、原料に占める割合を示した。
実施例3記載の方法から、酵素分解レシチンを除き、それ以外は実施例3と同様に処理して、ピペリン含有エマルション18gを得た。原料割合を表2に示した。
実施例3-1~3-3、比較例3及び4の各ピペリン含有エマルションについて、前記評価試験1~3と同様に評価試験を実施し、結果を表2に示した。
実施例4記載の方法から、ポリグリセリン脂肪酸エステルを除き、それ以外は実施例4と同様に処理して、ピペリン含有エマルション18gを得た。原料割合を表3に示した。また、酵素分解レシチン中のリン脂質についても、原料に占める割合を示した。
実施例4-1~4-3及び比較例5の各ピペリン含有エマルションについて、前記評価試験1~3と同様に評価試験を実施し、結果を表3に示した。
実施例5記載の方法から、酵素分解レシチンを除き、それ以外は実施例5と同様に処理して、テトラヒドロクルクミン含有エマルション18gを得た。原料割合を表4に示した。
実施例5記載の方法から、ポリグリセリン脂肪酸エステルを除き、それ以外は実施例5と同様に処理して、テトラヒドロクルクミン含有エマルション18gを得た。原料割合を表4に示した。また、酵素分解レシチン中のリン脂質についても、原料に占める割合を示した。
(テトラヒドロクルクミン含有量の測定)
実施例5、比較例6及び7の各テトラヒドロクルクミン含有エマルションのテトラヒドロクルクミン含有量について、HPLCを用いて下記測定条件で測定し、結果を表4に示した。
<HPLCの測定条件>
・検出器:UV検出器(282nm)
・カラム:InertSustain C18(内径4.6mm、長さ250mm)
・移動相:40%アセトニトリル水溶液から80%アセトニトリル水溶液へグラジエント
・流速:0.8ml/分
・カラム温度:40℃
・標品:ホワイトクルクミノイド(テトラヒドロクルクミン:95%、株式会社サビンサジャパンコーポレーション製)をジメチルスルホキシドに溶解して、検量線を作成した。
・検体:各試料をジメチルスルホキシドで希釈したもの。
実施例5、比較例6及び7の各テトラヒドロクルクミン含有エマルションについて、前記評価試験2及び3と同様に評価試験を実施し、結果を表4に示した。
実施例6記載の方法から、ポリオールを除き、それ以外は実施例6と同様に処理して、コエンザイムQ10含有エマルション18gを得た。原料割合を表5に示した。また、酵素分解レシチン中のリン脂質についても、原料に占める割合を示した。
(コエンザイムQ10含有量の測定)
実施例6-1~3及び比較例8の各コエンザイムQ10含有エマルション中のコエンザイムQ10含有量について、HPLCを用いて下記測定条件で測定し、結果を表5に示した。
<HPLCの測定条件>
・検出器:UV検出器(275nm)
・カラム:InertSustain C18(内径4.6mm、長さ250mm)
・移動相:メタノール/エタノール=65/35
・流速:1.5ml/分
・カラム温度:40℃
・標品:カネカ・コエンザイムQ10(コエンザイムQ10:99%、株式会社カネカ製)をアセトンに溶解して、検量線を作成した。
・検体:各試料をジメチルスルホキシドで希釈したもの。
実施例6-1~6-3及び比較例8の各コエンザイムQ10含有エマルションについて、前記評価試験2及び3と同様に評価試験を実施し、結果を表5に示した。
Claims (7)
- (a)融点20℃以上の脂溶性機能性成分を乳化剤に溶解させた脂溶性機能性成分溶解物、(b)酵素分解レシチン、(c)ポリグリセリン脂肪酸エステル、(d)ポリオール及び(e)水を含み、平均粒子径が10~200nmである、脂溶性機能性成分含有エマルション。
- (a)脂溶性機能性成分溶解物0.5~20重量%、(d)ポリオール10~80重量%及び(e)水5~75重量%を含む、請求項1記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
- 脂溶性機能性成分溶解物の0.4~3倍重量の(b)酵素分解レシチン及び脂溶性機能性成分溶解物の0.4~3倍重量の(c)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含む、請求項1又は2記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
- (a)脂溶性機能性成分溶解物中の乳化剤がHLB0.5~10である、請求項1~3の何れか1項記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
- 融点20℃以上の脂溶性機能性成分を0.1~5重量%を含む、請求項1~4の何れか1項に記載の脂溶性機能性成分含有エマルション。
- 請求項1~5の何れか1項に記載の脂溶性機能性成分含有エマルションの製造方法。
- 請求項1~5の何れか1項に記載の脂溶性機能性成分含有エマルションを含む食品。
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