JP2009138991A - 換気用ベントキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】排気流による外壁および軒下天井などの汚れを防止し、また汚れた内部が見えない換気用ベントキャップを提供することを目的とする。
【解決手段】建物の外壁1内に設けられたダクト4内に嵌挿される本体筒部5と、本体筒部5の室外側端部に設けられる遮蔽部7とを備えた構成であって、本体筒部5の室外側開口部9から室外3側に突出させて円筒状のカラー12が設けられ、カラー12は前縁13が遮蔽部7と略同一径で、前縁13の上下左右のいずれかからさらに突出した局部延長部14を設けたことにより、排気流による外壁1および軒下天井18などへの汚れ防止、内面の汚れを見せないという効果を奏する換気用ベントキャップを提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅等の室内空気を室外に換気するときに、建物の外壁部分に設置される換気用ベントキャップに関する。
従来、この種の換気用ベントキャップとして、室外側に風雨の吹き込みを防止する遮蔽板を設けた換気用ベントキャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その換気用ベントキャップについて図10を参照しながら説明する。
図に示すように、建物の壁101に設けられた通風口に装着され、室内102と室外103を連通する開口を有するダクト接続部104と、このダクト接続部104の室外103側に取り付けられる取付部105に前記ダクト接続部104の開口に連通する開口を有し、この取付部105の開口の周辺に複数の支脚106を設けた本体107と、この本体107の支脚106に取り付けられた風雨侵入防止の防風板108とで構成され、壁101に取り付けられた時、前記本体107の上方部となる箇所に整流手段109を設けている。
また、風雨侵入防止のために別の形状をした防風板を備えた換気用ベントキャップとして、特許文献2の換気用ベントキャップが知られている。
以下、その換気用ベントキャップについて図11を参照しながら説明する。
図に示すように、建築物の壁120に設けられた通気ダクト121に嵌入されるダクト接続用筒部材122と、ダクト接続用筒部材122に固定され壁120の室外側に取り付けられる換気用ベントキャップ本体123と、換気用ベントキャップ本体123に周設され換気用ベントキャップ本体123から突出するとともに、室外側に向かって広くなるテーパ状カバー124と、換気用ベントキャップ本体123の正面から風雨が吹き込まないような位置で換気用ベントキャップ本体123の室外側を覆うとともに、換気用ベントキャップ本体123およびテーパ状カバー124との間に通風用の空間を有するように配設される防風板125とを備え、防風板125の周縁は室外側に向かって屈曲するとともに、テーパ状カバー124の室外側の周縁の内側に位置する構成としている。
特開平11−132513号公報(008段落、図8) 特開2000−320870号公報(第3頁第4欄、図2)
このような従来の換気用ベントキャップにおいて、特許文献1に記載された換気用ベントキャップでは、換気をすると、取付部105の開口から排出される排気流は開口の正面にある防風板108に当り、防風板108と本体107の間から上下左右に排出される。本体107の上部へ流れる排気流は上方に整流手段109が設けられているため、排気流は整流手段109の先端で絞られるとともに整流手段109の上面付近の空間部110が負圧になって、排気流はこの空間部110に巻き込まれて上方への吹出しが弱くなって流れ、軒下天井111に届かず、軒下天井111を汚すのをいくらかは低減できる。しかし、防風板108の上方部において、軒下天井111に対し垂直に向かう風が発生しているため、換気用ベントキャップが軒下天井111の近くに設置されたときは、防風板108に当たり軒下天井111に垂直に向かう排気流によって軒下天井111が汚れてしまう。また、整流手段109が防風板108の外周より内側に位置しているため、空間部110に風が巻き込まれる現象が発生し、排気流は壁101に向かっても流れ、換気用ベントキャップの上方の壁面101aが汚れてしまうという課題があった。
そして、近年、マンション等に設置される換気用ベントキャップにおいて、その設置位置は軒天近傍に設置されることが多くなってきている。そのため、室内換気をする際に、換気用ベントキャップから排出される排気流が汚れていると、軒下天井111に垂直に向かう排気流によって、軒下天井111が汚れてしまうという事態が起こっていた。
また、特許文献2に記載された換気用ベントキャップでは、室内から排出される排気流は、テーパ状カバー124の内周面を通過するため、この内周面が汚れることとなる。このような場合、壁に設置された換気用ベントキャップを正面から見たときには、テーパ状カバー124の汚れた内周面が見えるため、排気流によって汚れた換気用ベントキャップとなり、換気用ベントキャップの外観が悪くなるばかりか、換気用ベントキャップが設置された壁120自体の外観を悪くしてしまう。
このような従来の換気用ベントキャップでは、汚れた排気流が防風板等の遮蔽板に跳ね返されて外壁および軒下天井に当たり、外壁および軒下天井を汚してしまうという課題があった。また、換気用ベントキャップの防風板がテーパ状カバーより小さい場合には、換気用ベントキャップ内部の汚れ自体が見えてしまい、ひいては外壁自体の外観を損なうという課題があり、換気用ベントキャップが設置された箇所周囲の外壁に汚れを付着させず、かつ、見えないようにした換気用ベントキャップが要求されている。
本発明は、従来のこのような課題を解決するものであり、換気口の前面に遮蔽板があっても、排気流が遮蔽板によって跳ね返されないで、外壁および軒下天井等を汚すのを防止でき、また正面から換気用ベントキャップを見ても、汚れた部位を覆うことができる換気用ベントキャップを提供することを目的としている。
本発明の換気用ベントキャップは上記目的を達成するために、建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿される本体筒部と、本体筒部の室外側端部に支持部材を介して室外に設けられる遮蔽部とを備えた換気用ベントキャップであって、前記本体筒部の室外側開口部から室外側に突出させて円筒状のカラーが設けられ、前記カラーは本体筒部と軸心が一致し、かつその前縁が前記遮蔽部と略同一径で、前記前縁の上下左右のいずれかからさらに突出した局部延長部を設けたものである。
また、他の手段は、局部延長部をカラーの前縁の左方部、右方部のいずれかから設けたものである。
また、他の手段は、局部延長部をカラーの前縁の下方部から設けたものである。
また、他の手段は、局部延長部の外周に、外方向に凸となるリブを設けたものである。
また、他の手段は、カラーは本体筒部の室外側開口部から室外側に突出させた円錐状のカラーであって、前記カラーは前記本体筒部と軸心が一致し、かつその前縁が前記遮蔽部と略同一径または前記遮蔽部の径より内側に位置するとともに、前記遮蔽部に向けて拡径して突出し、その突出方向の仮想延長線が遮蔽部と交わらない構成としたものである。
また、他の手段は、遮蔽部は外周縁から中心部に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を有したものである。
本発明によれば、室内から排出される空気が汚れを含んだ排気流であっても、局部延長部によって、局所的に排出空気を少なくし、また遮蔽部の外周縁から離れる際に反外壁側に流れるため、排気流が外壁面および軒下天井等の周囲の壁面に当たらず、排気流によって外壁面、軒下天井等が汚れるのを防止でき、また換気用ベントキャップを正面から見たとき、カラーは遮蔽部と略同一径であるので、排気流によってカラー内周面に付着した汚れが見えない換気用ベントキャップが得られる。
また、局部延長部をカラーの前縁の左方部、右方部のいずれかから設けることによって、換気用ベントキャップを設置した外壁の面と、換気用ベントキャップを設置した外壁の左右いずれかの側で、垂直方向に張り出された仕切壁などの壁面への汚れの付着を防止できる。
また、局部延長部をカラーの前縁の下方部から設けることによって、ベントキャップが高層住宅などに設置されたとき、ビル風などの下から吹き上げられる風が発生しても、室内に外風が侵入しにくい、という効果も奏する。
また、局部延長部の外周に、外方向に凸となるリブを設けることによって、降雨時に局部延長部の外周についた雨水は、リブに沿って流れてカラーの前縁より外壁側に流れて落ちるので、外壁に向かう風が吹いても、室内に雨水が侵入しないようにすることができる。
また、カラーが本体筒部の室外側開口部から室外側に突出させた円錐状のカラーで、その突出方向の仮想延長線が遮蔽部と交わらない構成としているので、室内から排出される空気が汚れを含んだ排気流であっても、排気流はカラーに案内されて流れ、遮蔽部の外周縁から離れる際に反外壁側に流れるため、外壁面に当たらず、排気流によって外壁面が汚れるのを防止でき、また、換気用ベントキャップを正面から見たとき、カラーは遮蔽部と略同一径または内側に位置するので、排気流によってカラー内部に付着した汚れは見えることがなく、また雨が侵入しにくく、さらに、ベントキャップの圧力損失を小さくできる。
また、遮蔽部が室内側に厚みが増加する突形状部を有しているので、室内からの汚れた排気流が本体筒部を通り遮蔽部に当たる際、突形状部の面に沿ってガイドされ、遮蔽部の外周から離れるとき、外周方向よりも室外側に角度を有して流れ、排気流が外壁側にもどらず、排気流による外壁の汚れを防止できる。
本発明の請求項1記載の換気用ベントキャップは、建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿される本体筒部と、前記本体筒部の室外側端部に支持部材を介して室外に設けられる遮蔽部とを備えた換気用ベントキャップであって、前記本体筒部の室外側開口部から室外側に突出させて円筒状のカラーが設けられ、前記カラーは本体筒部と軸心が一致し、かつその前縁が前記遮蔽部と略同一径で、前記前縁の上下左右のいずれかからさらに突出した局部延長部を設けたものであり、室内から排出される空気が汚れを含んだ排気流であっても、局部延長部によって、局所的に排出される空気を少なくし、また遮蔽部の外周縁から離れる際に反外壁側に流れるため、排気流が外壁および軒下天井等の周囲の壁面に当たらず、排気流によって外壁面、軒下天井等が汚れるのを防止でき、また換気用ベントキャップを正面から見たとき、カラーは遮蔽部と略同一径であるので、排気流によってカラー内周面に付着した汚れが見えなくなる、という作用を奏する。
また、請求項2記載の換気用ベントキャップは、局部延長部をカラーの前縁の左方部、右方部のいずれかから設けたものであり、換気用ベントキャップを設置した外壁の面と、換気用ベントキャップを設置した外壁の左右いずれかの側で、垂直方向に張り出された仕切壁などの壁面への汚れの付着を防止できることとなる。
また、請求項3記載の換気用ベントキャップは、局部延長部をカラーの前縁の下方部から設けたものであり、ベントキャップが高層住宅などに設置されたとき、ビル風などの下から吹き上げられる風は局部延長部によって遮られ換気用ベントキャップ内部に入らないため、室内に外風が侵入しにくいという作用も奏する。
また、請求項4記載の換気用ベントキャップは、局部延長部の外周に、外方向に凸となるリブを設けたものであり、降雨時に局部延長部の外周についた雨水は、リブに沿って流れてカラーの前縁より外壁側に流れて落ちるので、外壁に向かう風が吹いても、室内に雨水が侵入しにくいこととなる。
また、請求項5記載の換気用ベントキャップは、カラーは本体筒部の室外側開口部から室外側に突出させた円錐状のカラーであって、前記カラーは前記本体筒部と軸心が一致し、かつその前縁が前記遮蔽部と略同一径または前記遮蔽部の径より内側に位置するとともに、前記遮蔽部に向けて拡径して突出し、その突出方向の仮想延長線が遮蔽部と交わらない構成としたものであり、室内からの排気流が遮蔽部の外周縁から離れる際に反外壁側に流れるため、外壁面に当たらず、排気流によって外壁面が汚れるのを防止でき、また、換気用ベントキャップ内部の圧力損失を小さくし、さらに雨が侵入しにくくなる。
また、請求項6記載の換気用ベントキャップは、遮蔽部は外周縁から中心部に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を有したものであり、室内から汚れた排気流が本体筒部を通り遮蔽部に当たる際、突形状部の面に沿ってガイドされ、遮蔽部の外周から離れるとき、外周方向よりも室外側に角度を有して流れ、排気流が外壁側にもどらず、排気流による外壁面の汚れがなくなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3に示すように、建物の外壁1内に設けられて室内2側と室外3側を連通するダクト4内に嵌挿される本体筒部5と、本体筒部5の室外側端部前方に支持部材6を介して室外3に設けられる遮蔽部7とを備えた構成であって、本体筒部5の室外側開口部9の周縁10には外壁面1aに当接するフランジ11が形成され、また室外側開口部9から室外3側に突出させて円筒状のカラー12が設けられている、カラー12は本体筒部5と軸心を一致させて設けられ、かつその前縁13は遮蔽部7と略同一径である。カラー12の上方部には、さらに突出した局部延長部14を設け、局部延長部14の前端部である局部前縁13Aと遮蔽部7との間隔T1は、局部延長部14を設けた箇所以外の前縁13と遮蔽部7との間隔T2より小さく形成されている。
上記構成において、換気をすると、室内2の汚れた空気が排出される排気流は、本体筒部5を通り室外側開口部9から出て、遮蔽部7の方へ直進する排気流A15と、やや広がりながらカラー12の内周面に沿って流れる排気流B16とになり、さらに、遮蔽部7の方へ直進する排気流A15は遮蔽部7に当たると、その方向を直進から遮蔽部7の外周縁17の方向に向きを変え、外周縁17付近では、カラー12の内周面に沿って流れてくる排気流B16と合わさると吹き出し方向が変わる。合わさった排気流は反外壁1側に向かい室外3に排気される。このとき、排気流が汚れている場合でも反外壁1側に向かって流れないので、汚れた排気流が外壁面1aに当たることがなく外壁面1aを汚すのを防ぐことができる。また、カラー12の上方部に設けた局部延長部14と遮蔽部7との間隔T1は、他の3方向の間隔T2よりも小さい間隔としているので、上部における局部延長部14と遮蔽部7との間から出る排気流は少ない。図2に示すように、換気用ベントキャップの上方に軒下天井18がある場合でも、排気流は軒下天井18に垂直に向かって流れるのではなく、反外壁1側に向かって排出されるので、軒下天井18および外壁面1aに排気流が当たって汚すのを防止することができる。また、汚れた排気流が流れるとカラー12の内周面に汚れが付着するが、換気用ベントキャップを正面から見たとき、カラー12の前縁13は遮蔽部7の外周縁17と略同一径であるので、すなわち、カラー12の前縁13が遮蔽部7の外周縁17よりも大きくないので、カラー12内周面に付着した汚れは見えることがなく、長期間換気に使用された換気用ベントキャップでも内部の汚れが見えなく、換気用ベントキャップの良好な外観性を保つことができる。
なお、本実施の形態1では、本体筒部5のフランジ11を本体筒部5と一体の形状として図示したが、フランジ11は、たとえば図4示すように、カラー12の一部として形成しても、本来の作用効果に差異はない。
(実施の形態2)
図5に示すように、実施の形態2の換気用ベントキャップは、図1〜図4に示す実施の形態1の換気用ベントキャップに対し、局部延長部14Aをカラー12Aの前縁の左右のいずれかから遮蔽部7側へ突出させて設けた点に特徴がある(図5では右方部から突出させた場合を示している)。
上記構成の換気用ベントキャップは、マンションのベランダの外壁1で、隣室のベランダとの間に仕切壁19がある外壁1の仕切壁19近くに設置するのに有用である。すなわち、仕切壁19側に局部延長部14Aが位置するように設置することができ、そして、仕切壁19側に排出される排気流は局部延長部14Aよって少なくなるので、仕切壁19に汚れた排気流が当たらず、仕切壁19が汚れるのを防止できる。
(実施の形態3)
図6に示すように、局部延長部14Bをカラー12Bの前縁の下方部から設けている。
上記構成において、換気用ベントキャップが高層マンションなどの軒のない外壁に設置されたときには、換気用ベントキャップにはビル風などの下から吹き上げられる風20を受けるが、カラー12Bの下方部に局部延長部14Bが設けられているので、局部延長部14Bと遮蔽部7との間隔T3が小さく、下から吹き上げる風20が換気用ベントキャップに当たっても、風20が間隔T3の間から入るのは少ない。このため、室外で下から吹き上げるような強い風20が発生しても換気用ベントキャップに風20が入りにくいので、室内に外風が侵入しにくい換気用ベントキャップとなる。
(実施の形態4)
図7に示すように、カラー12Cの局部延長部14Cの外周に外方向に凸となるリブ21を設けている。
上記構成において、降雨時に局部延長部14Cの外周についた雨水はリブ21に沿って下方に流れ、カラー12Cの左右端22から下方へ滴下する。雨水はリブ21の凸となる部分から乗り越えて遮蔽部7側には落ちないので、室外から外壁に向かう風23が吹いても、風23の向きに反して雨水が局部前縁13Aからカラー12C内に入ることがなく、降雨時に雨が侵入しにくいベントキャップとなる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、図8に示すように、上記実施の形態1に対し、本体筒部5の室外側開口部9から室外3側に突出させて円錐状のカラー12Dを設け、カラー12Dは本体筒部5と軸心が一致し、かつその前縁13が遮蔽部7と略同一径であるとともに、遮蔽部7に向けて拡径して突出し、その突出方向の仮想延長線Lが遮蔽部7と交わらない構成とした点に特徴がある。
上記構成において、換気をすると、室内2から排出する汚れた排気流は、本体筒部5を通り室外側開口部9から出ると、遮蔽部7の方へ直進する排気流A15と、やや広がりながら円錐状のカラー12Dの内周面に沿って流れる排気流B16とになり、このとき、カラー12Dが室外側開口部9に設けたフランジ11の外周部から室外3側に拡径して広がっているので、カラー12Dの根元24近傍に空気渦が発生することがなく、排気流B16がスムーズに流れ、圧力損失を小さくできる。一方、局部延長部14があるとその分だけ圧力損失が大きくなる、すなわち、換気風量が少なくなるが、カラー12Dが円錐状であることによって圧力損失が小さくなり、換気風量の低下を抑えることができる。
さらに、遮蔽部7の方へ直進する排気流A15は遮蔽部7に当たると、その方向を直進から遮蔽部7の外周縁17の方向に向きを変え、外周縁17付近ではカラー12Dの突出方向の仮想延長線Lが遮蔽部7と交わらないように形成されているので、カラー12Dの内周面に沿って流れてくる排気流B16と合わさり、合わさった排気流は反外壁1側に向かい室外3に排気される。このとき、排気流が汚れている場合でも、反外壁1側に向かって流れないので、汚れた排気流が外壁面1aに当たることがなくなり、外壁面1aを汚すのを防ぐことができる。
また、汚れた排気流が換気用ベントキャップ内に流れると、カラー12Dの内周面に汚れが付着するが、カラー12Dの外周箇所である前縁13は遮蔽部7の外周縁17と略同一径となっているので、換気用ベントキャップを正面から見たとき、カラー12Dの内周面についた汚れは見えることがない。
また、雨が降ったとき、雨はカラー12Dの外周にかかるが、カラー12Dが遮蔽部7側に径拡大、いいかえればカラー12Dが本体筒部5に向けて径縮小となっているので、カラー12Dの上部25はフランジ11に向けて雨水が流れる傾斜を有しており、雨水はカラー12Dからフランジ11の方へ流れ、さらにフランジ11の外周に沿って下方に流れ、そしてフランジ11の左右端に到達すると下方へ滴下する。このとき、室外3から台風のような強い風26が外壁面1aに吹き付けても、カラー12Dから滴下した雨水は、カラー12Dの前縁13よりも外壁1側で落ちるため、外壁面1aに吹き付ける風26に反して、遮蔽部7側に流れ、さらに、カラー12Dの前縁13から侵入することはない。
このように、降雨時、台風のような強い風26が吹いても、雨水が本体筒部5の内部に入ることがなく、雨水が室内に侵入するのを防止することができる。また、圧力損失の低減、排気流による外壁面への汚れ付着防止、カラー内部の汚れ目隠しによるベントキャップの良好な外観性維持、および雨水侵入防止の4つの効果をともに秦することができる。
なお、本実施の形態1では、カラー12Dの前縁13が、遮蔽部7と略同一径としたが、前縁13が遮蔽部7の外径より内側に位置していても、前縁13の突出方向の仮想延長線Lが遮蔽部7と交わらない構成となり、その作用効果に差異はない。
(実施の形態6)
実施の形態6は、図9に示すように、上記実施の形態1に対し、遮蔽部7Aが外周縁17Aから中心部27に向かうにしたがって室内2側に厚みが増加する突形状部28を有している点に特徴がある。
上記構成において、室内2からの汚れた排気流が本体筒部5を通り遮蔽部7Aに当たる際、突形状部28の面に沿ってガイドされ、外周縁17Aから離れるとき、外周方向よりも室外3側に角度を有して流れるため、排気流が外壁1側にもどらず、排気流による外壁面1aの汚れ防止ができる。
本発明にかかる換気用ベントキャップは、排気流による外壁および軒下天井などの汚れを防止できる、換気用ベントキャップ内部の汚れが見えない、という効果を奏し、建物の外壁に装着される換気用ベントキャップとして有用である。
本発明の実施の形態1の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 同換気用ベントキャップの設置場所を示す正面図 同換気用ベントキャップの斜視図 同換気用ベントキャップの別の構成を示す断面図 本発明の実施の形態2の換気用ベントキャップを示す斜視図 本発明の実施の形態3の換気用ベントキャップを示す斜視図 本発明の実施の形態4の換気用ベントキャップを示す斜視図 本発明の実施の形態5の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 本発明の実施の形態6の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 従来の換気用ベントキャップの設置場所を示す断面図 従来の他の換気用ベントキャップの設置場所を示す断面図
符号の説明
1 外壁
2 室内
3 室外
4 ダクト
5 本体筒部
6 支持部材
7 遮蔽部
7A 遮蔽部
9 室外側開口部
12 カラー
12A カラー
12B カラー
12C カラー
12D カラー
13 前縁
14 局部延長部
14A 局部延長部
14B 局部延長部
14C 局部延長部
17A 外周縁
21 リブ
27 中心部
28 突形状部

Claims (6)

  1. 建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿される本体筒部と、前記本体筒部の室外側端部に支持部材を介して室外に設けられる遮蔽部とを備えた換気用ベントキャップであって、前記本体筒部の室外側開口部から室外側に突出させて円筒状のカラーが設けられ、前記カラーは本体筒部と軸心が一致し、かつその前縁が前記遮蔽部と略同一径で、前記前縁の上下左右のいずれかからさらに突出した局部延長部を設けたことを特徴とする換気用ベントキャップ。
  2. 局部延長部をカラーの前縁の左方部、右方部のいずれかから設けた請求項1記載の換気用ベントキャップ。
  3. 局部延長部をカラーの前縁の下方部から設けた請求項1記載の換気用ベントキャップ。
  4. 局部延長部の外周に、外方向に凸となるリブを設けた請求項1または2記載の換気用ベントキャップ。
  5. カラーは本体筒部の室外側開口部から室外側に突出させた円錐状のカラーであって、前記カラーは前記本体筒部と軸心が一致し、かつその前縁が前記遮蔽部と略同一径または前記遮蔽部の径より内側に位置するとともに、前記遮蔽部に向けて拡径して突出し、その突出方向の仮想延長線が遮蔽部と交わらない構成とした請求項1〜4のいずれかに記載の換気用ベントキャップ。
  6. 遮蔽部は外周縁から中心部に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を有した請求項1〜5のいずれかに記載の換気用ベントキャップ。
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