JP4935650B2 - 換気用ベントキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、住宅等の室内空気を室外に換気するときに、建物の外壁部分に設置される換気用ベントキャップに関する。
従来、この種の換気用ベントキャップとして室内側に風雨の吹き込みを防止する遮蔽板を設けた換気用ベントキャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのベントキャップについて図14を参照しながら説明する。
図に示すように、円筒状の本体筒101の室外側端部前方に、支持部材102により風雨侵入防止の遮蔽板103を設けてなる換気用ベントキャップにおいて、遮蔽板103は実質的に平板状であり、一方、本体筒101の前端開口の周縁には外向けフランジ104が形成され、この外向けフランジ104は前方に突出してガイド枠105が取り付けられ、このガイド枠105は円筒状の枠フランジ105aと前方に拡径して突出するカラー105bとならなり、カラー105bはその前縁が、風雨侵入防止のために遮蔽板103よりも内側に位置している。
また、風雨侵入防止のために別の形状をした防風板を備えた換気用ベントキャップとして、特許文献2の換気用ベントキャップが知らされている。その換気用ベントキャップについて図15を参照しながら説明する(例えば、特許文献2参照)。
図に示すように建物における壁111の換気口取付口112に嵌着される短管部分113は、換気口取付口112内に貫入される短管部114と、短管部114の室外側端部において外方に折曲げた縁部115とから構成され、短管部分113の室外側開口部にはステンレス網あるいはエキスパンドメタル116が張設され、ステンレス網あるいはエキスパンドメタル116の室外側には整流突起口117が取付けられ、整流突起口117の前方に支脚118を介して風雨侵入防止の防風板119が設けられ、この防風板119の室内側面の中央部には断面逆さ富士状のくぼみ部120が形成されている。
特開平8−240331号公報(0010段落、0011段落、図1) 実開平7−21896号公報(0005段落、図3)
このような従来の換気用ベントキャップにおいて、特許文献1に記載された換気用ベントキャップでは、降雨時の雨の侵入においては効果があるが、ベントキャップの主目的である換気をした際には、室内側の汚れた空気は本体筒101を通り、遮蔽板103に当たり、その方向を遮蔽板103の外周方向に向きを変えられ、室外に排気される。このとき、遮蔽板103に当たった空気は遮蔽板103によって跳ね返され、外壁面に向かう排気流となる。室内から排気される空気が汚れている場合には、その排気流が汚れているので、その汚れた排気流が外壁面に当たると外壁面が汚れてしまう。さらに、排気流の風速が高いときには、外壁面に跳ね返される排気流が多くなり、より一層、排気流によって外壁面が汚れてしまう。
また、特許文献2に記載された換気用ベントキャップでは、防風板119の中央部に逆さ富士状のくぼみ部120を設けることによって、排気風をスムーズに誘導することができるが、排気風が防風板119にそって外周方向に流れ、この排気風が防風板119の外周から離れると、排気風は広がり、外壁面へ向かう排気流も生じ、この排気流が外壁面に当たり、外壁面が汚れてしまう。
一方、近年住宅の気密化によって換気扇を常時運転することが義務づけられており、汚れた排気流が常時、外壁面に当たり続けていると住宅の壁が汚れることとなってしまう。
このような従来の換気用ベントキャップでは、排気流が遮蔽板103または防風板119に跳ね返され汚れた排気流が外壁面に当たり、外壁面を汚してしまうという課題があった。また、換気風量が多く、風速が高いときには、より一層、排気流によって外壁面を汚してしまうという課題があり、外壁面を汚さない換気用ベントキャップが要求されている。
本発明は、従来のこのような課題を解決するものであり、換気口の前面に遮蔽板があっても、排気流が遮蔽板によって跳ね返されなく、外壁面を汚すのを防止できる換気用ベントキャップを提供することを目的としている。
本発明の換気用ベントキャップは上記目的を達成するために、建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿される本体筒部と、前記本体筒部の室外側端部に支持部材を介して室外に設けられ、外壁面との間に通風路を形成する遮蔽部とを備えた換気用ベントキャップであって、前記遮蔽部は外周縁から中心に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を有するものである。
また、他の手段は、突形状部は傾斜角度が異なる複数の円錐を複合してなり、内側の円錐は外側の円錐より鉛直方向に対する傾斜角度が小さいものである。
また、他の手段は、突形状部は傾斜角度が異なる複数の角錐を複合してなり、内側の角錐は外側の角錐より鉛直方向に対する傾斜角度が小さいものである。
また、他の手段は、突形状部が複数の球面を複合してなるものである。
また、他の手段は、突形状部が球面と角錐を複合してなるものである。
また、他の手段は、突形状部の外周縁側の傾斜角度を30°〜70°の範囲内としたものである。
また、他の手段は、遮蔽部は室外に面する板材と、突形状部を形成する板材との接合で構成されたものである。
また、他の手段は、室外に面する板材と突形状部を形成する板材とをかしめによって接合する構成としたものである。
また、他の手段は、突形状部を形成する板材は外周縁部でその板厚分だけ段落としされ、室外に面する板材が前記段落としされた箇所にかしめ接合されたものである。
また、他の手段は、遮蔽部の内部に形成される空間に発泡スチロール等の断熱材が内蔵されたものである。
本発明によれば、室内からの空気が汚れを含んだ排気流であっても、その排気流は遮蔽部の外周縁から離れる際には反壁側に流れるため、排気流が外壁面に当たらないので、排気流によって壁が汚れるのを防止できる換気用ベントキャップが得られる。
また、突形状部は傾斜角度が異なる複数の円錐を複合してなるので、排気流を突形状部に沿わせるという作用効果を維持したうえで、突形状部の厚み寸法を最大限に薄くすることができる。またこれにより、遮蔽部の位置を本体筒部の開口部近くにすることができるので、外壁からの出代を少なくした薄型の換気用ベントキャップとするこができ、エクステリア性を向上させることができる。
また、突形状部は傾斜角度が異なる複数の角錐を複合してなるので、排気流を突形状部に沿わせるという作用効果を維持したうえで、突形状部の厚み寸法を最大限に薄くすることができる。またこれにより、遮蔽部の位置を本体筒部の開口部近くにすることができるので、外壁からの出代を少なくした薄型の換気用ベントキャップとするこができ、遮蔽部の形状が丸形の形状だけでなく、角形の換気用ベントキャップを製作することができ、エクステリア性の向上したベントキャップの提供ができる。
また、突形状部が複数の球面を複合してなるので、排気流が滑らかにその進行方向を直進方向から吹きだし方向に角度成分を換えることができ、換気風量の低下を抑えることができる。また、各々の球面の繋ぎ部はなだらかになり、稜線を生じさせないので、稜線部などに埃が溜まるという現象も起こらず、突形状部の表面をクリーンに保つことができ、商品自体の美観を保つこともできる。
また、突形状部が球面と角錐を複合してなるので、換気用ベントキャップの遮蔽部が多角形などどのような形状になっても、室内から出た排気流が滑らかにその進行方向を直進方向から吹きだし方向に角度成分を換えることができ、換気風量の低下を抑えることができ、また、排気による壁の汚れを防止できる。さらに、壁汚れ防止をすることによって換気用ベントキャップのデザイン性に制限をもたせることなく、幅広い任意な形状にすることができる。
また、突形状部の外周縁側の傾斜角度を30°〜70°の範囲内としたので、規格化されたパイプ径に適合するような換気用ベントキャップにおいて、どの径においても換気上有効な風量が得られつつ、外壁面への汚れ防止が適切にできる。
また、遮蔽部は室外に面する板材と、突形状部を形成する板材との接合で構成されているので、突形状部の板材の形状にかかわらず、遮蔽部の形状をデザイン上有効な任意な形状とすることができる。また2つの板材の内部は中空になっているので、商品自体を軽くできるため、商品を安価に作ることができ、さらに軽量な商品化が実現できるため、施工の際、簡単に外壁に設置することができる。
また、室外に面する板材と突形状部を形成する板材とをかしめによって接合する構成としたので、商品の正面にスポット溶接跡、ネジなど、商品の外観上低下するものがないため、外観上優れた換気用ベントキャップを提供できる。
また、突形状部を形成する板材は外周縁部でその板厚分だけ段落としされ、室外に面する板材が段落としされた箇所にかしめ接合されているので、突形状部の表面に凹凸がなく、本体筒部の開口部から排気された空気が突形状部に沿って流れる際、かしめ部付近で空気の乱流を防ぐことができ、換気用ベントキャップの圧力損失の低減ができる。また、かしめ部に凹凸がないため、埃の堆積をすることがなくなり、換気用ベントキャップの表面の汚れを防止できる。寒冷地地域では、埃の堆積がないため、埃が水分を吸って夜間に冷えて、この水分の凍結により氷柱を発生することもないため、換気用ベントキャップに発生する氷柱の防止ができる。
また、遮蔽部の内部に形成される空間に発泡スチロール等の断熱材が内蔵されたので、寒冷地地域では、換気扇による排気により昼間暖かい空気が排出される際、排気流が突形状部に当たると、その熱が遮蔽部の内部の発砲スチロールなどの断熱材に蓄積されるため、夜間、排気していないときでも、遮蔽部が暖かさを保ち、遮蔽部に付着する結露水や、雪などが凍るのを防ぎ、遮蔽部下端での氷柱の発生を防止できる。
本発明の請求項1記載の換気用ベントキャップは、建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿される本体筒部と、前記本体筒部の室外側端部に支持部材を介して室外に設けられ、外壁面との間に通風路を形成する遮蔽部とを備えた換気用ベントキャップであって、前記遮蔽部は外周縁から中心に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を有し、前記突形状部は傾斜角度が異なる複数の円錐を複合してなり、内側の円錐は外側の円錐より鉛直方向に対する傾斜角度が小さく、前記突形状部の外周縁側の傾斜角度を、換気上有効な風量が得られつつ前記外壁面への汚れ防止が適切にできる30°〜70°の範囲内としたものであり、室内の汚れた排気が本体筒部を通り、遮蔽部に当たる際、突形状部の面に沿って流れ、排気流は遮蔽部の外周縁から離れる際に、外周縁よりもさらに室外側に向くように、突形状部の外周縁側に30°〜70°の範囲内の傾斜角度を有して流れるため、排気流が壁側にもどらず、排気流による外壁面の汚れ防止ができるという作用を有する。
また、請求項記載の換気用ベントキャップは、遮蔽部が室外に面する板材と、突形状部を形成する板材との接合で構成されたものであり、正面視は平板であるため、エクステリア性に優れていて、かつ、その裏側は突形状部の板材で構成されているので、壁の汚れ防止が図れる。また、2つの板材の内部は中空になっているので、商品自体を軽く、安価に作ることができ、さらに軽量な商品化が実現できるため、施工の際、簡単に壁に設置することができる。
また、請求項記載の換気用ベントキャップは、室外に面する板材と突形状部を形成する板材とをかしめによって接合する構成としたものであり、商品の正面に、スポット溶接跡、ネジなど、外観上低下するものがないため、外観上に優れた換気用ベントキャップを提供できる。
また、請求項記載の換気用ベントキャップは、突形状部を形成する板材は外周縁部でその板厚分だけ段落としされ、室外に面する板材が前記段落としされた箇所にかしめ接合したものであり、かしめ接合される部分においては突形状部の表面に凹凸がないため、本体筒部の開口部から排気された空気が突形状部に沿って流れる際、かしめ部付近で空気の乱流を防ぐことができ、換気用ベントキャップの圧力損失を低下できる。また、かしめ部に凹凸がないため、埃の堆積がなくなり、換気用ベントキャップの表面の汚れを防ぐことができる。とくに寒冷地地域では、このように換気用ベントキャップへの埃の堆積がないため、埃が水分を吸って夜間に冷えて、この水分の凍結により氷柱を発生することもなくなり、ベントキャップに発生する氷柱の防止ができる。
また、請求項記載の換気用ベントキャップは、遮蔽部の内部に形成される空間に発泡スチロール等の断熱材が内蔵されたものであり、寒冷地地域では、遮蔽部に換気による排気により昼間暖かい空気が流れ、その熱が、遮蔽部内の発砲スチロールなどの断熱材に蓄積されるため、夜間、排気していないときでも、遮蔽部が暖かさを保っているので、遮蔽部に付着する結露水や、雪などが凍るのを防ぎ、遮蔽部下端での氷柱の発生を防止できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、建物の外壁1内に設けられて室内2と室外3側を連通するダクト4内に嵌挿される本体筒部5と、本体筒部5の室外側端部に支持部材6を介して室外3に設けられ、外壁面1aとの間に通風路を形成する遮蔽部7を備え、遮蔽部7は外周縁9から中心10に向かうにしたがって室内2側に厚みが増加する突形状部11を有している。
上記構成において、換気をすると、室内2の汚れた空気は本体筒部5を通り、遮蔽部7に到達すると、突形状部11の面に沿って外周方向にガイドされ、排気流が遮蔽部7の外周縁9から離れる際には、排気流は外周縁9の角度成分を維持したまま、外壁面1aから離れる方向に向かって流れる。このため、室内2からの空気が汚れを含んだ排気流であっても、その排気流は遮蔽部7の外周縁9から離れる際には反外壁1側に流れ、排気流が外壁面1aに当たらないので、排気流によって外壁面1aが汚れるのを防止できることとなる。
なお、外周縁9部から厚みが増加するとしているが、図2に示すように、製造上実質的に外周縁9から5mm程度の範囲で起点として中心10側に厚みが増加するものとなるが、その作用効果は、外周縁9から厚みが増加している場合と差異は生じない。
(実施の形態2)
図3に示すように、遮蔽部7Aの突形状部11Aは傾斜角度が異なる複数の円錐A12A、円錐B12Bを複合してなり、各々の円錐A12A、円錐B12Bはその鉛直方向に対する傾斜角度A1,A2が異なる角度で構成されており、内側の円錐B12Bの傾斜角度A2は外側の円錐A12Aの傾斜角度A1より小さく形成されている。
上記構成において、排気流が外壁1に向かうのを防止するためには、突形状部11Aの外周縁9から離れる際の吹き出し角度を大きくすることが望ましいが、外周縁9の傾斜角度を大きくとると突形状部11Aの厚み寸法Bが増大することとなり、厚み寸法Bが増大すると、中心部13が本体筒部5の開口部14を塞ぐようになり、これを回避するために外壁面1aからの出代寸法Cを大きくする必要がある。しかし、本実施の形態2では突形状部11Aが2個の円錐12A、12Bで構成されて、かつその内側の円錐B12Bの傾斜角度A2が外側の円錐A12Aの傾斜角度A1よりも小さい角度としているので、排気流を突形状11Aに沿わせるという作用効果を維持しつつ、突形状部11Aの厚み寸法を最大限薄くすることができる。これにより、遮蔽部7Aの位置を本体筒部5の開口部14に近くすることができるので、壁からの出代寸法Cを小さくした薄型の換気用ベントキャップとするこができエクステリア性の向上した換気用ベントキャップの提供ができる。なお、本実施の形態2では突形状部11Aを2つの円錐からなるものとしたが、3個以上の傾斜角度の異なる円錐を複合して構成しても、その作用効果に差異を生じない。
(実施の形態3)
図4に示すように、遮蔽部7Bの突形状部11Bは傾斜角度が異なる複数の角錐A15A、角錐B15Bを複合してなり、各々の角錐A15A、角錐B15Bはその鉛直方向に対する傾斜角度A3,A4が異なる角度で構成されており、内側の角錐B15Bの傾斜角度A4は外側の角錐B15Bの傾斜角度A3より小さく形成されている。
上記構成において、排気流が外壁1に向かうのを防止するためには、突形状部11Bの外周縁9から離れる際の吹き出し角度を大きくすることが望ましいが、外周縁9の傾斜角度を大きくとると突形状部11Bの厚み寸法Bが増大することとなり、厚み寸法Bが増大すると、中心部13が本体筒部5の開口部14を塞ぐようになり、これを回避するために外壁面1aからの出代寸法Cを大きくする必要がある。しかし、本実施の形態3では突形状部11Bが2個の角錐A15A、角錐B15Bで構成されて、かつその内側の角錐B15Bの傾斜角度A4が外側の角錐A15Aの傾斜角度A3よりも小さい角度としているので、排気流を突形状部11Bに沿わせるという作用効果を維持しつつ、突形状部11Bの厚み寸法を最大限薄くすることができる。これにより、遮蔽部7Bの位置を本体筒部5の開口部14に近くすることができるので、外壁1からの出代寸法Cを小さくした薄型の換気用ベントキャップとするこができ、遮蔽部7Bが角形の換気用ベントキャップを製作することができ、エクステリア性の向上した換気用ベントキャップの提供ができる。なお、本実施の形態3では突形状部11Bを2つの角錐からなるものとしたが、3個以上の傾斜角度の異なる角錐を複合して構成しても、その作用効果に差異を生じない。
(実施の形態4)
図5に示すように、突形状部11Cは曲率半径の異なる球面A16A、球面B16Bを複合してなる。
上記構成において、室内から出た排気流は突形状部11Cの中心部13に当たって外周縁9まで流れる際に、突形状部11Cが2つの球面A16A、球面B16Bでなっているので、排気流が滑らかにその進行方向を直進方向Sから吹きだし方向Aに角度成分を変えることができ、換気風量の低下を抑えることができる。また、突形状部11Cの表面は2つの球面A16A、球面B16Bからなっているので、各々の球面A16A、球面B16Bの繋ぎ部はなだらかになり、稜線を生じさせないので、稜線部などに埃が溜まるという現象も起こらないため、突形状部11Cの表面をクリーンに保てることができ、商品自体の美観を保てることもできる。
(実施の形態5)
図6および図7に示すように、突形状部11Dが球面C16Cと角錐C15Cとでつながれて複合した形状からなるものである。
上記構成において、遮蔽部7Cの正面側が本体筒部5と同心円状の円板形状でなく、四角などの多角形であった場合には、突形状部11Cの内側を球面とし、外側を角錐にすることによって、突形状部11Dが中心部13Aから外周縁9部まで滑らかにつなぐことができる。換気用ベントキャップが多角形などどのような形状になっても、室内から出た排気流が滑らかにその進行方向を直進方向Sから吹きだし方向Aに角度成分を変えることができるので、換気風量の低下を抑えることができ、かつ、排気流による外壁面1aの汚れを防止できる。また外壁面1aの汚れ防止をすることによって換気用ベントキャップの意匠に制限をもたせることなく、幅広い任意な形状にすることができる。
(実施の形態6)
図8および図9に示すように、突形状部11Eの外周縁9側の傾斜角度Aを30°〜70°の範囲内としたものとする。
上記構成において、室内から出た排気流が遮蔽部7Dから吹き出されるときに、反外壁1方向に流すためには突形状部11Eの外周縁9の傾斜角度Aが重要な要因となる。またこの傾斜角度Aは換気風量にも影響する。図9はその2つの作用である外壁1の汚れの防止効果度(D)と、換気風量を低下させる換気風量抵抗(R)と傾斜角度との関係を図示したものである。図9に示すように、縦軸の右側に換気風量の抵抗度合い、左側に汚れ防止効果度合いを示し、上に行くほど性能が良好であることを示したものである。横軸には外周縁9の傾斜角度Aを示したものである。外周縁9の角度Aに対しての汚れ防止度合い、および、換気風量の抵抗度合いは図9に示すとおりの性能であり、その傾斜角度Aが30°〜70°の間が汚れ防止効果および換気風量の両方の性能がともに良い範囲である。一方、換気用ベントキャップは規格化されたパイプ径に適合するように本体筒部5の径が決まっており、その径は約φ100mm、φ125mm、φ150mm、φ200mmである。実験の結果、どの範囲のパイプ径においてもこの有効な範囲が当てはまることが確認されており、これらのことから外周縁9の角度Aを30°〜70°の範囲にすることで、特に換気上有効な風量が得られつつ、外壁面1aへの汚れ防止が適切にできるものとなる。
(実施の形態7)
図10に示すように、遮蔽部7Eは室外3に面する板材17と、突形状部11を形成する板材18との接合で構成されている。接合は、たとえば、板部17と板材18とが合わさる周縁部の同一位置に穴19を有しており、穴19にリベットを挿入し、リベットかしめによって接合する。または、この穴19にネジを差し込むことによって両板材17、18を固定する。あるいは、板材17と板材18とが合わさる部分で、溶接する方法などによって接合される。
上記構成において、遮蔽部7Eは排気による外壁面1aの汚れ防止をするために、突形状部11が必要である。一方、換気用ベントキャップの意匠上では正面からみた際に遮蔽部7Eは実質的に平板であることが望ましい。遮蔽部7Eは室外に面する板材17と突形状部11を形成する板材18で構成されているので、板材18の形状にかかわらず、板材17を意匠上有効な任意な形状とすることができる。また2つの板材17、18の内部は中空になっているので、商品自体を軽くできるため、商品を安価に作ることができ、また軽量な商品化が実現できるため、施工の際、簡単に外壁1に設置することができる。
(実施の形態8)
図11に示すように、遮蔽部7Fは室外3に面する板材17と、突形状部11を形成する板材18が外周縁9でかしめによって接合された構成としている。
上記構成において、遮蔽部7Fは板部18と、この板材18の外形よりやや大きい外形を有した板材17とを中心軸を一致させたあと、板材17が外周縁9で、板材18側に折り曲げ加工されて2枚の板材17、18を接合している。この構成により、商品の正面にスポット溶接跡、ネジなど、商品の外観に障害をもたらすものがないため、外観上優れた換気用ベントキャップを提供できる。
(実施の形態9)
図12に示すように、突形状部11を形成する板材18には外周縁9近傍で、室外に面する板材17の板厚分だけとする段落とし部20を有し、この段落とし部20で板部17により内側にかしめ接合している。板材17の外縁部21が板材18の段落とし部20の上に乗るような位置で板材18を板部17で包むようにしてかしめ接合されている。
上記構成において、かしめ接合される部分においては突形状部11の表面に凹凸がないため、本体筒部5の開口部14から排気された空気が突形状部11に沿って流れる際、かしめ部付近で空気の乱流を防ぐことができるため、換気用ベントキャップの風量低下(圧力損失)を低減できる。またかしめ部に凹凸がないため、埃の堆積がなくなり、換気用ベントキャップの表面の汚れを防ぐことができる。とくに寒冷地地域ではこのように換気用ベントキャップへの埃の堆積がないため、埃が水分を吸って夜間に冷えて、この水分の凍結により氷柱を発生することもないため、換気用ベントキャップに発生する氷柱の防止ができる。
(実施の形態10)
図13に示すように、遮蔽部7Gの室外に面する板材17と突形状部11を形成する板材18との間の空間に、発泡スチロールなどの断熱材22が内蔵された構成としている。断熱材22は発砲スチロールや、PET樹脂の繊維質状のものなど吸湿しにくい材料が望ましい。
上記構成において、寒冷地地域では、遮蔽部7Gに対し室内換気による排気流により昼間暖かい空気が流れ、その空気が遮蔽部7Gに当たると遮蔽部7G内の断熱材22にその熱が蓄積されるため、夜間排気していないときでも、遮蔽板7G内の断熱材22に蓄熱された熱で暖かさを保って、遮蔽部7Gに結露水が付着したり、雪などが凍るのを防ぎ、遮蔽部7Gの下端での氷柱の発生を防止できる。
本発明にかかるベントキャップは、排気流による外壁の汚れ防止ができるという効果を有し、建物の外壁に装着される換気用ベントキャップ等に有用である。
本発明の実施の形態1の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 同換気用ベントキャップの製造上の形態を示す断面図 本発明の実施の形態2の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 本発明の実施の形態3の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 本発明の実施の形態4の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 本発明の実施の形態5の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 同換気用ベントキャップの斜視図 本発明の実施の形態6の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 同換気用ベントキャップの性能を示す図 本発明の実施の形態7の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 本発明の実施の形態8の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 本発明の実施の形態9の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 本発明の実施の形態10の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 従来の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図 従来の他の換気用ベントキャップの設置状態を示す断面図
符号の説明
1 外壁
1a 外壁面
2 室内
3 室外
4 ダクト
5 本体筒部
6 支持部材
7 遮蔽部
7A 遮蔽部
7B 遮蔽部
7C 遮蔽部
7D 遮蔽部
7E 遮蔽部
7F 遮蔽部
7G 遮蔽部
9 外周縁
10 中心
11 突形状部
11A 突形状部
11B 突形状部
11C 突形状部
11D 突形状部
11E 突形状部
12A 円錐A
12B 円錐B
15A 角錐A
15B 角錐B
15C 角錐C
16A 球面A
16B 球面B
16C 球面C
17 板材
18 板材
20 段落とし部
22 断熱材

Claims (5)

  1. 建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿される本体筒部と、前記本体筒部の室外側端部に支持部材を介して室外に設けられ、外壁面との間に通風路を形成する遮蔽部とを備えた換気用ベントキャップであって、
    前記遮蔽部は外周縁から中心に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を有し、前記突形状部は傾斜角度が異なる複数の円錐を複合してなり、内側の円錐は外側の円錐より鉛直方向に対する傾斜角度が小さく、前記突形状部の外周縁側の傾斜角度を、換気上有効な風量が得られつつ前記外壁面への汚れ防止が適切にできる30°〜70°の範囲内としたことを特徴とする換気用ベントキャップ。
  2. 遮蔽部は室外に面する板材と、突形状部を形成する板材との接合で構成された請求項1に記載の換気用ベントキャップ。
  3. 室外に面する板材と突形状部を形成する板材とをかしめによって接合する構成とした請求項記載の換気用ベントキャップ。
  4. 突形状部を形成する板材は外周縁部でその板厚分だけ段落としされ、室外に面する板材が前記段落としされた箇所にかしめ接合されてなる請求項記載の換気用ベントキャップ。
  5. 遮蔽部の内部に形成される空間に発泡スチロール等の断熱材が内蔵された請求項のいずれかに記載の換気用ベントキャップ。
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