JP2009126120A - アンダーカット処理機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形品の内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部を容易に型抜きすることができるアンダーカット処理機構を提供する。
【解決手段】アンダーカット成形コア60を形成する各分割コア61は、それぞれ1つずつスライド部材50の先端部に支持され、各スライド部材50は、互いにアンダーカット部P3の軸心に対向する放射状に配される。各スライド部材50は、それぞれ分割コア61同士が互いに全周方向に並ぶ成形位置と、分割コア61同士が互いに縮径する離型位置とに摺動可能にホルダー40に収納される。ホルダー40に、各スライド部材50を成形位置から離型位置に向けて、アンダーカット部P3の軸心と並行な型抜き方向、およびアンダーカット部P3の軸心に向かうアンダーカット部P3からの逃げ方向に、それぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って案内するガイド手段46を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形品を固定型および可動型によって成形する成形用金型装置において、成形品の型抜き時に該成形品の内側で円周方向に形成されるアンダーカット部を取外し可能な状態とするアンダーカット処理機構に関する。
従来、成形品の内側に円周方向に拡がるアンダーカット部がある場合、金型成形においては、成形品材質の弾性変形を利用して、成形品のアンダーカット部を型抜きできる程度まで押し拡げるような無理抜きが行われていた。ところが、無理抜きを行う場合には、成形品の材質が容易に弾性変形し得るものに限られ、また、離型不良や成形品にクラックが生じる等の問題があった。
無理抜きの問題点を解決すべく、いわゆるコラプシブルコアとして、放射方向に並ぶ複数のコアと、その中心に移動可能に配されるセンターピンとで構成され、各コアの内側にセンターピンを押し込んで、各コア外周のセグメント部分をアンダーカット部に対応した形状ないし寸法に拡径する一方、金型の開閉動作を利用してセンターピンを引き抜くと、各コアが内側にセンターピンの半径方向に移動して縮径する機構も知られている。
また、コラプシブルコアとは別のアンダーカット処理機構として、上方にアンダーカット成形コア部が設けられ、2つ割で金型開閉方向に対して垂直方向に開閉作動する第1サイドプレートと、同じく上方にアンダーカット成形コア部が設けられ、2つ割で前記第1サイドプレートの開閉方向に対して直角方向に開閉作動する第2サイドプレート等から構成され、前記コラプシブルコアの欠点であった大型化や耐久性に乏しいという欠点を解決したものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−000660号公報
しかしながら、前述したように無理抜きを行わずに済む従来の技術では、何れも金型開閉方向に対して直角に交わる方向に抜ける形状のアンダーカット部だけにしか対応することができなかった。そのため、成形可能な成形品におけるアンダーカット部の形状ないし位置が非常に狭い範囲に限定されるという問題点があった。
また、成形品のアンダーカット部を抜くために必要なコラプシブルコアやアンダーカット成形部の移動量に比べて、これらを駆動するための機構に大きな設置スペースを要し、全体的に構造も複雑となり組み立てに手間と時間がかかり、コストダウンが難しいという問題点もあった。
本発明は、前述したような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、成形品の内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部を容易に型抜きすることが可能となり、しかも、コンパクトに構成することが可能となり省スペース化の要請に応じることができ、金型への加工および組み込みが容易で、構成も簡単であり組み立てに手間と時間がかからないアンダーカット処理機構を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]成形品(P)を固定型(11)および可動型(14)によって成形する成形用金型装置(1)において、成形品(P)の型抜き時に該成形品(P)の内側で円周方向に形成されるアンダーカット部(P3)を取外し可能な状態とするアンダーカット処理機構(30)において、
前記アンダーカット部(P3)の内周面に対応して、互いに全周方向に並ぶ複数の分割コア(61)から成り、各分割コア(61)が前記アンダーカット部(P3)の軸心に向かって縮径した際、互いに当接して内側に位置する内分割コア(61a)と、該内分割コア(61a)の外側に沿って互いに近接する外分割コア(61b)とが、交互に並んで形成されるアンダーカット成形コア(60)と、
前記アンダーカット成形コア(60)の分割コア(61)を、それぞれ1つずつ先端部に支持した状態で、互いに前記アンダーカット部(P3)の軸心に対向する放射状に配されるスライド部材(50)と、
前記固定型(11)または前記可動型(14)に対して一体に設けられ、前記各スライド部材(50)を、それぞれの先端部にある前記分割コア(61)同士が互いに全周方向に並ぶ成形位置と、前記分割コア(61)同士が互いに前記アンダーカット部(P3)の軸心に向かって縮径する離型位置とに摺動可能に収納するホルダー(40)とを有し、
前記ホルダー(40)に、前記成形品(P)の型抜き時に前記各スライド部材(50)を前記成形位置から前記離型位置に向けて、前記アンダーカット部(P3)の軸心と並行な型抜き方向、および前記アンダーカット部(P3)の軸心に向かうアンダーカット部(P3)からの逃げ方向に、それぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って案内するガイド手段(46)を設けたことを特徴とするアンダーカット処理機構(30)。
[2]前記各分割コア(61)の外側に、それぞれ前記成形位置にある時に全周方向に連続する成形面(62)を設け、
前記各分割コア(61)のうち内分割コア(61a)に、前記成形面(62)の両端より前記アンダーカット部(P3)の軸心に向かって末広がりに傾斜する被摺接面(63)を設ける一方、
前記各分割コア(61)のうち外分割コア(61b)に、前記成形面(62)の両端より前記アンダーカット部(P3)の軸心に向かって末窄まりに傾斜し、前記被摺接面(63)に摺接する摺接面(64)を設け、
前記各分割コア(61)が、それぞれ前記成形位置から前記離型位置に移動した際、前記外分割コア(61b)の摺接面(64)が前記内分割コア(61a)の被摺接面(63)に摺接し、前記外分割コア(61b)が前記内分割コア(61a)の外側上方に位置するように設定したことを特徴とする[1]に記載のアンダーカット処理機構(30)。
[3]型抜き方向に駆動されて突き出し動作するエジェクタピン(27)を有し、
前記ホルダー(40)は、前記エジェクタピン(27)の先端部が移動可能に案内される状態で前記可動型(14)に一体に設けられ、
前記各スライド部材(50)は、それぞれの基端部が前記エジェクタピン(27)の先端部に対して前記逃げ方向に摺動可能に連結され、
前記ホルダー(40)に前記ガイド手段(46)として、前記スライド部材(50)の途中が貫通して前記傾斜方向に移動可能に案内されるガイド孔(46)が形成されたことを特徴とする[1]または[2]に記載のアンダーカット処理機構(30)。
[4]前記アンダーカット成形コア(60)の分割コア(61)は、それぞれ対応する前記スライド部材(50)の先端部に一体的に設けられたことを特徴とする[1],[2]または[3]に記載のアンダーカット処理機構(30)。
[5]前記アンダーカット成形コア(60)の分割コア(61)は、それぞれ対応する前記スライド部材(50)の先端部に別体として着脱可能に組み付けられることを特徴とする[1],[2]または[3]に記載のアンダーカット処理機構(30)。
[6]前記スライド部材(50)を前記成形品(P)の型抜きのストロークに応じた長さに設定することを特徴とする[1],[2],[3],[4]または[5]に記載のアンダーカット処理機構(30)。
[7]前記ホルダー(40)自体を、該ホルダー(40)を設ける前記可動型(14)または前記固定型(11)として構成したことを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]に記載のアンダーカット処理機構(30)。
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]に記載のアンダーカット処理機構(30)によれば、アンダーカット成形コア(60)は、成形品(P)のアンダーカット部(P3)の内周面に対応して、互いに全周方向に並ぶ複数の分割コア(61)から成る。ここで各分割コア(61)は、成形品(P)の内側で円周方向に拡がるアンダーカット部(P3)の軸心に向かって縮径した際、互いに当接して内側に位置する内分割コア(61a)と、該内分割コア(61a)の外側に沿って互いに近接する外分割コア(61b)とが、交互に並んで形成される。
このように内分割コア(61a)と外分割コア(61b)とは、交互に並んで環状のアンダーカット成形コア(60)を形成し、内分割コア(61a)と外分割コア(61b)とは隣り合う2つが1組となって、それぞれ必ず同数ずつ存在する。これらの分割コア(61)は、それぞれがスライド部材(50)の先端部に支持されている。各スライド部材(50)は、固定型(11)または可動型(14)に対して一体に設けられたホルダー(40)内にて、型抜き方向に延びるアンダーカット部(P3)の軸心を中心にして、互いに対向する放射状に配される。
各スライド部材(50)は、それぞれの先端部にある分割コア(61)同士が互いに全周方向に並ぶ成形位置と、分割コア(61)同士が互いにアンダーカット部(P3)の軸心に向かって縮径する離型位置とに、ホルダー(40)内で摺動可能となっている。これにより、成形品(P)の内側に円周方向に拡がるアンダーカット部(P3)がある場合でも、無理抜きすることなく容易に型抜きすることができる。
しかも、成形品(P)の型抜き時には、ホルダー(40)に設けてあるガイド手段(46)によって、各スライド部材(50)が成形位置から離型位置に向けて、アンダーカット部(P3)の軸心と並行な型抜き方向、およびアンダーカット部(P3)の軸心に向かうアンダーカット部(P3)からの逃げ方向に、それぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って案内される。従って、各スライド部材(50)ないし分割コア(61)は、成形位置から離型位置に確実に移動する。
ここで、アンダーカット部(P3)からの逃げ方向は、型抜き方向に対して直角方向に限られることはなく、要はアンダーカット部(P3)の軸心に向かうように、型抜き方向と交差する方向であれば良い。そのため、型抜き方向に対して直角に交わる方向に抜ける形状のアンダーカット部(P3)に限られることなく、成形品(P)の内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部(P3)を容易に抜くことが可能となる。
以上のようなアンダーカット処理機構(30)によれば、全体的な構造の簡易化が可能となり、製造コストを大幅に低減することが可能となる。また、前記スライド部材(50)は、エジェクタ台板(20)や可動型(14)に分散させることなく、ホルダー(40)を介して固定型(11)または可動型(14)の何れか一方にのみに集中して配設することができる。これにより、コンパクトに構成することが可能となり、省スペース化の要請に応じることができ、金型への加工および組み込みが容易となる。
前記[2]に記載のアンダーカット処理機構(30)によれば、各分割コア(61)が、それぞれ成形位置から離型位置に移動する際、外分割コア(61b)の摺接面(64)が内分割コア(61a)の被摺接面(63)に摺接しつつ、外分割コア(61b)が内分割コア(61a)の外側上方に位置する。このような設計により、アンダーカット成形コア(60)における縮径率を大きくすることができ、底の深いアンダーカット部(P3)を有する成形品(P)にも十分に対応することができる。
前記[3]に記載のアンダーカット処理機構(30)は、成形品(P)の型抜き時に、型抜き方向に駆動されるエジェクタピン(27)の突き出し動作に応じて作動する。成形が終わり可動型(14)から固定型(11)が離れると、成形品(P)の外側が現われる。次いでエジェクタピン(27)が型抜きのために、成形品(P)を可動型(14)から離間させるように突き出し動作し、該エジェクタピン(27)の先端部はホルダー(40)内を移動する。
このとき、エジェクタピン(27)の先端部に連結されているスライド部材(50)が、エジェクタピン(27)の突き出し動作に伴って、ホルダー(40)に前記ガイド手段(46)として形成されているガイド孔(46)によって傾斜方向に案内される。これにより、各分割コア(61)も成形位置から離型位置に確実に移動するので、成形品(P)のアンダーカット部(P3)が取外し可能な状態となり、成形品(P)を型抜きすることができる。
前記[4]に記載のアンダーカット処理機構(30)によれば、アンダーカット成形コア(60)をなす分割コア(61)を、各スライド部材(50)の先端部に一体的に設ける。これにより、いっそう構造が簡単となり、コストダウンが可能となる。
前記[5]に記載のアンダーカット処理機構(30)によれば、アンダーカット成形コア(60)をなす分割コア(61)を、各スライド部材(50)の先端部に別体として着脱可能に組み付ける。これにより、様々なアンダーカット成形コア(60)に後から付け替えることが可能となり汎用性が広がる。
前記[6]に記載のアンダーカット処理機構(30)によれば、スライド部材(50)を成形品(P)の型抜きのストロークに応じた長さに設定する。これにより、成形品(P)の型抜きにおける大きなストロークから小さなストロークまでに適宜対応することができる。
前記[7]に記載のアンダーカット処理機構(30)によれば、ホルダー(40)自体を、該ホルダー(40)を設ける可動型(14)または固定型(11)として構成する。すなわち、金型に直接ホルダー(40)の内部空間の代わりとなる中空部を形成して、この中空部内に各スライド部材(50)を、成形位置と離型位置とに摺動可能に収納すれば良い。これにより、ホルダー(40)部品が不要となって部品点数が削減され、成形用金型装置(1)全体の構成をよりいっそう簡易化することができ、コストを低減することが可能となる。
本発明に係るアンダーカット処理機構によれば、成形品の内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部を容易に型抜きすることができる。しかも、コンパクトに構成することが可能となり省スペース化の要請に応じることができ、金型への加工および組み込みが容易で、また構成が簡単であり組み立てに手間と時間がかからず、コストダウンを実現することができる。
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図4は、本実施の形態に係る成形用金型装置1と、これを構成する金型10およびアンダーカット処理機構30の動作を説明するための断面図である。成形用金型装置1は、アンダーカット部P3のある成形品Pを金型10によって成形する装置である。金型10は、成形品Pの外観部分を成形する固定型11と、成形品Pの内側を成形する可動型14とから成る。
本実施の形態に係る成形品Pは、図8に示すように、底有りのキャップ状部材であり、開口内側に外周P1とは別に筒状部P2が形成された2重構造となっている。この筒状部P2の内側の最奥部に、成形品Pの軸心を中心とする円周方向に拡がるようにアンダーカット部P3が形成される。また、筒状部P2の最奥部には、軸心に沿って出っ張る凸部P4が形成される。なお、成形品Pの材料は、プラスチック等の合成樹脂のみならず鉄等の金属も該当する。
図1に示すように、固定型11は、その主要部である固定型板12と、これを固定する固定取付板13とから成る。固定型板12には、材料を金型10内に射出する入口であるスプルゥ部12aが設けられている。一方、可動型14は、その主要部である上可動型板16および下可動型板15と、上可動型板16の上方に分離可能に配されるストリッパープレート17と、下可動型板15の下方にスペーサブロック18を介して固定される可動取付板19とから成る。
上可動型板16と可動取付板19との間には、エジェクタ台板20と、2段突出し用ユニット21と、突出し板25とが配設されている。エジェクタ台板20上には、合計8本のエジェクタピン27が放射方向に並ぶように立設されている。詳しくは図6(a)に示すように、エジェクタピン27は、交互に1つずつ内側と外側に並ぶように立設されている。各エジェクタピン27は角棒部材から形成されており、それぞれ基端部がノックピンを介してエジェクタ台板20に固定される。各エジェクタピン27の先端部は、後述するホルダー40内に摺動可能に挿通している。
エジェクタピン27は、エジェクタ台板20の上下移動に伴って型抜き方向に駆動される。2段突出し用ユニット21は、エジェクタ台板20が所定の高さ位置まで上昇した際に、ストリッパープレート17をさらに上方に突き放すように駆動するためのユニットである。詳しくは図1に示すように、2段突出し用ユニット21は、枢軸22を支点として両端が揺動するものであり、通常は上方を向く一端側の力点ローラ23が、エジェクタ台板20の上昇に伴いスペーサブロック18の段部18aに係合すると、枢軸22を支点として他端側の作用点ローラ24が上方に揺動し、突出し板25をさらに上方に移動させるように設定されている。
突出し板25上には、ガイドピン26が立設されており、該ガイドピン26は、上可動型板16および下可動型板15に穿設されている縦孔14aを貫通して、先端部がストリッパープレート17に連結されている。すなわち、前記2段突出し用ユニット21による突出し板25の上昇に伴って、ストリッパープレート17が下可動型板15から離脱して上昇するように構成されている。なお、突出し板25には、各エジェクタピン27が自由に貫通するための縦孔25aが穿設されている。
本願発明の根幹を成すアンダーカット処理機構30は、型抜き方向となる上下方向に駆動されて突き出し動作する前記各エジェクタピン27と、各エジェクタピン27の先端部が摺動可能に案内される状態で可動型14内に配設されるホルダー40と、各エジェクタピン27と同数用意され、ホルダー40内で、互いにホルダー40の軸心に対向する放射状に配されるスライド部材50と、各スライド部材50の先端部に設けられたアンダーカット成形コア60とを有する。
図1に示すように、ホルダー40は、上下に2分割されており、前記可動型14のうち下可動型板15に一体に内設される下ホルダー41と、上可動型板16に一体に固設され、上可動型板16より上方に突出した部位が、前記ストリッパープレート17を貫通して固定型板12側に凹入する上ホルダー42とを組み合わせて成る。下ホルダー41は、下可動型板15を貫通した状態でボルト止めされる略円柱形の部材から成り、その内部に、合計8本のエジェクタピン27をそれぞれ型抜き方向(上下方向)に摺動可能に案内する8つの縦孔43が、互いにホルダー40の軸心に対向する放射状に並ぶように穿設されている。
図7および図1に示すように、上ホルダー42は、前記上可動型板16を貫通している部位は大径で、上可動型板16上に突出した途中から小径となる2段の略円柱形の部材から成り、その内部の中心には軸心部44が設けられている。上ホルダー42の大径部位における軸心部44の周囲には、前記各エジェクタピン27の先端部側が摺動可能に挿通する縦孔45が、互いに内部空間が連なる状態に穿設されている。また、軸心部44の上端面には、成形品Pの凸部P4を形成する凹部44aが形成されている。
上ホルダー42の小径部位における軸心部44の周囲には、前記各縦孔45の上端より上方に向かって互いに窄まるように軸心寄りに傾斜して延び、次述する各スライド部材50がそれぞれ摺動可能に貫通する8つのガイド孔46が穿設されている。なお、上ホルダー42の小径部位とその内側の軸心部44は、成形品Pの筒状部P2を含む内側を造形するための入れ子となっており、特に軸心部44の上部外周は、各スライド部材50が沿って移動するためのガイド面を成している。
図1および図5に示すように、各スライド部材50は、それぞれの先端部同士が上ホルダー42の内側で互いに全周方向に並ぶ成形位置(図1参照。)と、前記先端部同士が上ホルダー42の上部外側で互いに縮径する離型位置(図4参照。)とに摺動可能にホルダー40内に収納されている。スライド部材50は、各エジェクタピン27ごとに対応して合計8本が配置されている。
図1、図6および図9に示すように、各スライド部材50は、図示した棒状部材から形成されており、それぞれ前記エジェクタピン27の先端部に対して、型抜き方向(図1中で上下方向)と交差するアンダーカット部P3からの逃げ方向(図1中で左右方向に対して傾斜した方向)に摺動可能に基端部が連結されている。エジェクタピン27の先端部には、保持駒部28が設けられている。一方、スライド部材50の基端部には、保持駒部28に対して逃げ方向に摺動可能に連結される逃げ動作駒部51が設けられている。
図6に示すように、エジェクタピン27の保持駒部28は、エジェクタピン27の軸方向(図6中で上下方向)に斜めに交差する逃げ方向に延びる蟻溝として、エジェクタピン27の上端面に凹設されている。一方、スライド部材50の逃げ動作駒部51は、保持駒部28の蟻溝に対して逃げ方向に移動可能に嵌合する凸条として、スライド部材50の下端面に凸設されている。このような保持駒部28と逃げ動作駒部51とは、互いに押し引き可能に連結される。
詳しくは図9および図1に示すように、各スライド部材50は、細い幅の棒状部材から成り、前記エジェクタピン27のうち内側に交互に並ぶように配されたエジェクタピン27に連結されるスライド部材50aと、太い幅の棒状部材から成り、前記エジェクタピン27のうち外側に交互に並ぶように配されたエジェクタピン27に連結されるスライド部材50bの2種類がある。細い幅のスライド部材50aは、後述するアンダーカット成形コア60のうち内分割コア61aに対応し、太い幅のスライド部材50bは、同じくアンダーカット成形コア60のうち外分割コア61bに対応している。
各スライド部材50は、前述したようにそれぞれガイド孔46に摺動可能に貫通しており、このガイド孔46(ガイド手段)によって各スライド部材50は、成形品Pの型抜き時に図1に示す成形位置から図4に示す離型位置に向けて、アンダーカット部P3の軸心と並行な型抜き方向、およびアンダーカット部P3の軸心に傾斜して向かうアンダーカット部からの逃げ方向に、それぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って案内されるように設定されている。なお、正確に言えば各ガイド孔46も、細い幅のスライド部材50aと太い幅のスライド部材50bに対応して2種類の断面形状が存在する。
図1、図5、図6および図9に示すように、各スライド部材50aの先端部には、アンダーカット成形コア60が支持されている。アンダーカット成形コア60は、成形品Pのアンダーカット部P3の内周面に対応して、互いに全周方向に並ぶ複数の分割コア61から成る。詳しくは図5および図6に示すように、各アンダーカット成形コア60は、それぞれ円周に並ぶ中心に向かって縮径した際、互いに当接して内側に位置する内分割コア61aと、該内分割コア61aの外側に沿って互いに近接する外分割コア61bとの2種類がある。
内分割コア61aと外分割コア61bとは、それぞれ1個ずつペアとなって1組となり、円周方向に並ぶように配される。すなわち、内分割コア61aと外分割コア61bとは必ず交互に並んで同数ずつ存在する。何れの分割コア61も、前記各スライド部材50の先端部に支持される状態に設けられており、分割コア61同士が互いに全周方向に並ぶ成形位置と、分割コア61同士が互いにアンダーカット部P3の軸心に向かって縮径する離型位置とに移動可能に配されている。ここで、各分割コア61が成形位置から離型位置へ移動する際、各分割コア61は、各スライド部材50の移動と同じく前述した傾斜方向に沿って案内される。
本実施の形態に係るアンダーカット成形コア60の分割コア61は、スライド部材50の先端部に一体的に設けられているが、他の構成として、スライド部材50の先端部に別体として着脱可能に組み付けるようにしても良い。なお、正確に言えば、各分割コア61のうち内分割コア61aが前記スライド部材50aの先端部に設けられ、外分割コア61bが前記スライド部材50bの先端部に設けられている。
図9に示すように、各分割コア61の外側には、それぞれ前記成形位置にある時に全周方向に連続する成形面62が設けられている。また、各分割コア61のうち内分割コア61aには、前記成形面62の両端より前記アンダーカット部P3の軸心に向かって末拡がりに傾斜する被摺接面63が設けられている。一方、外分割コア61bには、前記成形面62の両端より前記アンダーカット部P3の軸心に向かって末窄まりに傾斜し、前記被摺接面63に摺接する摺接面64が設けられている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
図1は、成形用金型装置1により成形品Pの成形が終了した状態を示している。図2に示すように、成形が終了して固定型11が可動型14から離れると、成形品Pの外側(外観部分)がストリッパープレート17上に露出する。次いで、図3に示すように、エジェクタ台板20が上方に駆動されると、該エジェクタ台板20上に立設されている各エジェクタピン27が、突出し板25にある縦孔25aを貫通した状態で型抜き方向(上方)に真っ直ぐに突き出し動作する。また、エジェクタ台板20にある2段突出し用ユニット21上に載置されている突出し板25も、そのまま型抜き方向(上方)に移動する。
ここで、各エジェクタピン27の型抜き方向(上方)への移動に伴って、ホルダー40内では、各エジェクタピン27の先端部に連結されている各スライド部材50が、エジェクタピン27と一緒に型抜き方向に移動すると共に、アンダーカット部P3の軸心に向かうアンダーカット部P3からの逃げ方向にも同時に移動する。各スライド部材50は、それぞれ上ホルダー42にあるガイド孔46に摺動可能に貫通しており、このガイド孔46によって、図1に示す成形位置から図4に示す離型位置に向けて、前記型抜き方向および前記逃げ方向に、それぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って確実に案内される。
また、突出し板25の型抜き方向(上方)への移動に伴って、突出し板25上に立設されているガイドピン26が、可動型14にある縦孔14aを貫通した状態で型抜き方向(上方)に真っ直ぐに突き出し動作する。これにより、ガイドピン26によって支持されていたストリッパープレート17が型抜き方向(上方)へ移動し、成形品Pが可動型14の入れ子を成していた上ホルダー42の上部から型抜きされる。この時、すなわち図3に示した時点では、スライド部材50およびアンダーカット成形コア60は、未だ離型位置には到達しておらず、成形品Pの凸部P4からアンダーカット成形コア60は型抜きされていない。
続いて、図4に示すように、エジェクタ台板20がさらに上方に駆動されると、エジェクタ台板20を介してスライド部材50は離型位置まで移動する。これに伴って、各スライド部材50の先端部にあるアンダーカット成形コア60は、その分割コア61同士が互いに全周方向に並ぶ成形位置(図1参照。)からアンダーカット部P3の軸心に向かって縮径する離型位置(図4参照。)まで移動することになる。
詳しく言えば図5および図6において、各分割コア61が成形位置から離型位置に移動した際、外分割コア61bの摺接面64(図9参照。)が内分割コア61aの被摺接面63(図9参照。)に摺接しつつ、外分割コア61bが内分割コア61aの外側上方に位置することになる。このような構成によれば、アンダーカット成形コア60の縮径率を高めることができ、成形品Pの内側に円周方向に深く拡がるアンダーカット部P3がある場合でも、無理抜きすることなく容易に型抜きすることができる。
ここで、各分割コア61におけるアンダーカット部P3からの逃げ方向は、型抜き方向に対して直角方向ではなく、要はアンダーカット部P3の軸心に向かうように、型抜き方向と斜めに交差する方向となっている。そのため、型抜き方向に対して直角に交わる方向には抜けない形状のアンダーカット部P3も容易に型抜きすることができ、成形品Pの内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部を容易に抜くことが可能となる。
さらに、本実施の形態における成形品Pでは、その内面中央に下方に出っ張る凸部P4が形成されるが、アンダーカット成形コア60によれば、アンダーカット部P3の軸方向と直角に交差する方向への縮径ではなく、軸方向と斜めに交差する方向に移動しつつ縮径することにより、凸部P4に抵触することなく、容易に型抜きすることができる。なお、従来一般のアンダーカット処理装置では、コアの移動が、型抜き方向と直交する方向に限られていたので、前記凸部P4のような構造があると、干渉して型抜きすることができなかった。
また、図4において、エジェクタ台板20がさらに上方に駆動されると、エジェクタ台板20上にある2段突出し用ユニット21の力点ローラ23がスペーサブロック18の段部18aに係合し、枢軸22を支点として他端側の作用点ローラ24が上方に揺動する。これに押されて突出し板25がさらに上方に大きく移動し、ガイドピン26が上方に突き出し動作する。これにより、ガイドピン26によって支持されていたストリッパープレート17が型抜き方向(上方)へ移動し、成形品Pがアンダーカット成形コア60から完全に離脱することになる。
以上のように、各々がアンダーカット成形コア60を支持するスライド部材50は、型抜き方向に駆動されるエジェクタピン27の突き出し動作に伴い、ホルダー40内にあるガイド孔46に案内されて型抜き可能な傾斜方向に移動するから、全体的な構造の簡易化が可能となり、製造コストを大幅に低減することが可能となる。なお、成形品Pが抜き去られると、エジェクタピン27が成形時の位置に戻るに従い、エジェクタピン27に引かれてスライド部材50やアンダーカット成形コア60も初期位置に戻る。また、固定型11も成形位置に戻って、次の成形品Pが成形されることになる。
ところで、スライド部材50を、成形品Pの型抜きのストロークに応じた長さに設定することにより、成形品Pの型抜きにおける大きなストロークから小さなストロークまでに適宜対応することができる。また、スライド部材50とホルダー40とが摺接し合う部位、特にガイド孔46の内面等を窒化処理することにより、摩擦係数を低減することが可能となり、さらに円滑に動作させることができる。
なお、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、成形品Pやアンダーカット成形コア60の形状は、具体的に図示したものに限定されるわけではない。また、前記実施の形態では、ホルダー40を可動型14に対して一体に設けたが、可動型14ではなく固定型11に一体に設けるように構成しても良い。
また、前記実施の形態では、ホルダー40の外周形状を円柱形としたが、例えば、四角柱に設計してもかまわない。また、各スライド部材50を合計8個設けたが、偶数であれば例えば4個あるいは6個等と、ホルダー内の配置スペースに応じて適当な数だけ設けることができる。また、各アンダーカット成形コア60の成形面62は、全て同じ形状に構成しているが、各スライド部材50ごとに少なくとも1つが他のものと異なるように構成しても良い。
また、前記実施の形態では、アンダーカット成形コア60の分割コア61を、スライド部材50の先端部に一体的に設けるように構成したことにより、いっそう構造が簡単となり、コストダウンが可能となるが、分割コア61をスライド部材50の先端部に別体として着脱可能に組み付けるように構成すると、様々なアンダーカット成形コア60に後から付け替えることが可能となり汎用性が広がる。
また、前記実施の形態では、各スライド部材50を、前記型抜き方向および前記逃げ方向にそれぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って案内するガイド手段として、ホルダー40内にガイド孔46を穿設したが、他に例えば、ホルダー40内に、スライド部材50に設けてある斜条に嵌合する斜溝を設けることで、スライド部材50を傾斜方向に案内するガイド手段としたり、あるいは、ホルダー40内に、スライド部材50の外周全体を摺動可能に案内する溝を設けてガイド手段としても良い。
さらに、前記実施の形態では、ホルダー40を、可動型14(または固定型11)とは別体に構成して後から一体に組み付けているが、ホルダー40自体を、可動型14(または固定型11)として構成しても良い。すなわち、金型10に直接ホルダー40の内部空間の代わりとなる中空部を形成して、この中空部内に各スライド部材50等を、成形位置と離型位置とに摺動可能に収納すれば良い。これにより、ホルダー40に関する部品点数が削減され、成形用金型装置1全体の構成をよりいっそう簡易化することができ、コストを低減することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る成形用金型装置およびアンダーカット処理機構の成形時における動作を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係る成形用金型装置およびアンダーカット処理機構の固定型分離時における動作を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係る成形用金型装置およびアンダーカット処理機構のエジェクタピン突出初期時における動作を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係る成形用金型装置およびアンダーカット処理機構のエジェクタピン突出終了時における動作を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のスライド部材および分割コアが成形位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のスライド部材および分割コアが離型位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の上ホルダーを示す(a)斜視図と(b)縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構で型抜きする成形品の(a)縦断面図と、上ホルダー、エジェクタピンおよびスライド部材を組み合わせた状態を示す(b)斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の2種類のエジェクタピン、スライド部材および分割コアを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の2種類のエジェクタピン、スライド部材および分割コアが裏型位置にある状態を示す(a)斜視図と、成形位置にある状態を示す(b)斜視図である。
符号の説明
P…成形品
P1…外周
P2…筒状部
P3…アンダーカット部
P4…凸部
1…成形用金型装置
10…金型
11…固定型
12…固定型板
12a…スプルゥ部
13…固定取付板
14…可動型
14a…縦孔
15…下可動型板
16…上可動型板
17…ストリッパープレート
18…スペーサブロック
19…可動取付板
20…エジェクタ台板
21…2段突出し用ユニット
22…枢軸
23…力点ローラ
24…作用点ローラ
25…突出し板
25a…縦孔
26…ガイドピン
27…エジェクタピン
28…保持駒部
30…アンダーカット処理機構
40…ホルダー
41…下ホルダー
42…上ホルダー
43…縦孔
44…軸心部
44a…凹部
45…縦孔
46…ガイド孔
50…スライド部材
50a…スライド部材
50b…スライド部材
51…逃げ動作駒部
60…アンダーカット成形コア
61…分割コア
61a…内分割コア
61b…外分割コア
62…成形面
63…被摺接面
64…摺接面

Claims (7)

  1. 成形品を固定型および可動型によって成形する成形用金型装置において、成形品の型抜き時に該成形品の内側で円周方向に形成されるアンダーカット部を取外し可能な状態とするアンダーカット処理機構において、
    前記アンダーカット部の内周面に対応して、互いに全周方向に並ぶ複数の分割コアから成り、各分割コアが前記アンダーカット部の軸心に向かって縮径した際、互いに当接して内側に位置する内分割コアと、該内分割コアの外側に沿って互いに近接する外分割コアとが、交互に並んで形成されるアンダーカット成形コアと、
    前記アンダーカット成形コアの分割コアを、それぞれ1つずつ先端部に支持した状態で、互いに前記アンダーカット部の軸心に対向する放射状に配されるスライド部材と、
    前記固定型または前記可動型に対して一体に設けられ、前記各スライド部材を、それぞれの先端部にある前記分割コア同士が互いに全周方向に並ぶ成形位置と、前記分割コア同士が互いに前記アンダーカット部の軸心に向かって縮径する離型位置とに摺動可能に収納するホルダーとを有し、
    前記ホルダーに、前記成形品の型抜き時に前記各スライド部材を前記成形位置から前記離型位置に向けて、前記アンダーカット部の軸心と並行な型抜き方向、および前記アンダーカット部の軸心に向かうアンダーカット部からの逃げ方向に、それぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って案内するガイド手段を設けたことを特徴とするアンダーカット処理機構。
  2. 前記各分割コアの外側に、それぞれ前記成形位置にある時に全周方向に連続する成形面を設け、
    前記各分割コアのうち内分割コアに、前記成形面の両端より前記アンダーカット部の軸心に向かって末広がりに傾斜する被摺接面を設ける一方、
    前記各分割コアのうち外分割コアに、前記成形面の両端より前記アンダーカット部の軸心に向かって末窄まりに傾斜し、前記被摺接面に摺接する摺接面を設け、
    前記各分割コアが、それぞれ前記成形位置から前記離型位置に移動した際、前記外分割コアの摺接面が前記内分割コアの被摺接面に摺接し、前記外分割コアが前記内分割コアの外側上方に位置するように設定したことを特徴とする請求項1に記載のアンダーカット処理機構。
  3. 型抜き方向に駆動されて突き出し動作するエジェクタピンを有し、
    前記ホルダーは、前記エジェクタピンの先端部が移動可能に案内される状態で前記可動型に一体に設けられ、
    前記各スライド部材は、それぞれの基端部が前記エジェクタピンの先端部に対して前記逃げ方向に摺動可能に連結され、
    前記ホルダーに前記ガイド手段として、前記スライド部材の途中が貫通して前記傾斜方向に移動可能に案内されるガイド孔が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のアンダーカット処理機構。
  4. 前記アンダーカット成形コアの分割コアは、それぞれ対応する前記スライド部材の先端部に一体的に設けられたことを特徴とする請求項1,2または3に記載のアンダーカット処理機構。
  5. 前記アンダーカット成形コアの分割コアは、それぞれ対応する前記スライド部材の先端部に別体として着脱可能に組み付けられることを特徴とする請求項1,2または3に記載のアンダーカット処理機構。
  6. 前記スライド部材を前記成形品の型抜きのストロークに応じた長さに設定することを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載のアンダーカット処理機構。
  7. 前記ホルダー自体を、該ホルダーを設ける前記可動型または前記固定型として構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6に記載のアンダーカット処理機構。
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