JP5748066B2 - アンダーカット処理機構 - Google Patents

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Description

本発明は、成形品を固定型および可動型によって成形する成形用金型装置において、前記成形品の型抜き時に該成形品の内側で型抜き方向に延びる軸心より周方向に拡がる形状のアンダーカット部を取り外し可能とするアンダーカット処理機構に関する。
従来、成形品の内側に円周方向に拡がるアンダーカット部がある場合、金型成形においては、成形品材質の弾性変形を利用して、成形品のアンダーカット部を型抜きできる程度まで押し広げるような無理抜きが行われていた。ところが、無理抜きを行う場合には、成形品の材質が容易に弾性変形し得るものに限られ、また、離型不良や成形品にクラックが生じる等の問題があった。
無理抜きの問題点を解決すべく、いわゆるコラプシブルコアとして、放射方向に並ぶ複数のコアと、その中心に移動可能に配されるセンターピンとで構成され、各コアの内側にセンターピンを押し込んで、各コア外周のセグメント部分をアンダーカット部に対応した形状ないし寸法に拡径する一方、金型の開閉動作を利用してセンターピンを引き抜くと、各コアが内側にセンターピンの半径方向に移動して縮径する機構も知られている。
このような従来の技術では、一般に金型開閉方向に対して直角に交わる方向に抜ける形状のアンダーカット部だけにしか対応できず、アンダーカット部の形状ないし位置が非常に狭い範囲に限定されるという問題点があった。また、コラプシブルコアの移動量の割に、これを駆動するための機構に大きな設置スペースを要し、全体的に構造も複雑となり組み立てに手間と時間がかかり、コストダウンが難しいという問題点もあった。
そこで、出願人は、特許文献1に示すように、成形品の内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部を容易に抜くことが可能となり、しかも、コンパクトに構成することができ、金型への加工および組み込みが容易で、構成も簡単であり組み立てに手間と時間がかからないアンダーカット処理機構を既に提供している。これは、全周方向に並ぶアンダーカット成形コアが、内側に位置する内分割コアと、外側に位置する外分割コアとを、交互に並べて形成したものであった。
特開2009−126120号公報
しかしながら、前述した特許文献1に示された従来の技術では、全周方向に並ぶアンダーカット成形コアを構成する内分割コアおよび外分割コアが、それぞれ同様の支持機構を介して支持され、型抜き動作に連動して同時に縮径方向に重なり合うように移動するように構成されていた。そのため、アンダーカット成形コアの縮径率がある程度限定されてしまうと共に、支持機構の数も多くなり組み立てに手間と時間がかかり、大幅なコストダウンが難しいという問題点もあった。
本発明は、前述したような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、アンダーカット成形コアの縮径率を大幅に高めることにより、成形品の内側で軸心より周方向に大きく拡がる様々な形状のアンダーカット部を容易に抜くことができ、しかも、コンパクトに構成することが可能となり、金型への加工および組み込みが容易で、構成も簡単であり組み立てに手間と時間がかからないアンダーカット処理機構を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]成形品(P)を固定型(11)および可動型(12)によって成形する成形用金型装置(1)において、前記成形品(P)の型抜き時に該成形品(P)の内側で型抜き方向に延びる軸心より周方向に拡がる形状のアンダーカット部(P1)を取り外し可能とするアンダーカット処理機構において、
前記アンダーカット部(P1)の内周面に対応して、前記成形品(P)の成形時に周方向に並ぶ複数の分割コアから成るアンダーカット成形コア(40)と、前記固定型(11)または前記可動型(12)に対して一体に設けられ、前記複数の分割コアを組み付けるホルダー(30)と、該ホルダー(30)を一体に設けた前記可動型(12)を、型抜き方向に移動可能に支持するベース台(13)とを有し、
前記複数の分割コアは、前記成形時に周方向に交互に並ぶ成形位置に保持される第1分割コア(41)と第2分割コア(42)から成り、
前記ベース台(13)に、前記可動型(12)を型抜き方向へ突き出し動作させる第1押上部材(17)と、該第1押上部材(17)の突き出し位置よりさらに型抜き方向へ突き出し動作する第2押上部材(18)と、前記ホルダー(30)内に形成したガイド空間(33,34)まで延出し、前記第1押上部材(17)の突き出し動作による前記可動型(12)の移動に伴って先端側が前記ホルダー(30)内より出没するセンターコア(20)を設け、
前記第2押上部材(18)に、該第2押上部材(18)の突き出し動作に伴って前記ホルダー(30)内を型抜き方向へ移動し、前記各第2分割コア(42)にそれぞれ対応した複数の支持部材(27)を設け、
前記各第2分割コア(42)を、それぞれ連結部材(50)の先端部に支持すると共に、各連結部材(50)の基端部を、それぞれ前記各支持部材(27)の先端部に対して前記逃げ方向に摺動可能に連結し、
前記各第1分割コア(41)は、それぞれ前記センターコア(20)の外周に対して摺動可能に連結されて、前記第1押上部材(17)の突き出し動作による前記ホルダー(30)内での前記センターコア(20)の相対的な位置変化に伴って押し引きされ、
前記ホルダー(30)のガイド空間(33,34)の内壁に、前記センターコア(20)に押し引きされる前記各第1分割コア(41)を、それぞれ前記成形位置から前記逃げ方向に沿うように規制して離型位置まで案内する第1ガイドを設けると共に、前記第2押上部材(18)の突き出し動作による前記ホルダー(30)内での前記各支持部材(27)の型抜き方向への移動に伴って、前記各連結部材(50)を介して前記第2分割コア(42)を、それぞれ前記成形位置から前記傾斜方向に沿って離型位置まで案内する第2ガイドを設け、
前記第1ガイドは、前記ホルダー(30)のガイド空間(33,34)の内壁に、前記各第1分割コア(41)の一部が前記逃げ方向に摺動可能に嵌合するよう設けたガイド横孔(37)であり、
前記成形品(P)の型抜き時に、前記各第1分割コア(41)は、前記成形位置から前記アンダーカット部(P1)の軸心に向かって縮径する逃げ方向へ移動し、前記各第2分割コア(42)は、前記各第1分割コア(41)が逃げ方向へ移動した後、前記成形位置から型抜き方向に前記逃げ方向を合成した傾斜方向へ移動することを特徴とするアンダーカット処理機構。
]前記ホルダー(30)の前記ガイド空間(33,34)の周囲に、前記各支持部材(27)が前記傾斜方向に摺動可能に貫通するガイド斜孔(36)を設け、該ガイド斜孔(36)を、前記各連結部材(50)を介して押し引きされる前記各第2分割コア(42)の移動を前記傾斜方向に規制する前記第2ガイドとしたことを特徴とする[1]に記載のアンダーカット処理機構。
]前記可動型(12)において前記成形品(P)の外周面に沿う一部を本体側より分離可能なブロック(12b)として構成し、
前記ブロック(12b)を、前記第2押上部材(18)の突き出し動作に伴って、前記本体側より分離して型抜き方向に移動するように支持したことを特徴とする[1]または[]に記載のアンダーカット処理機構。
]前記成形品(P)は、球体の直径方向における一部が切り欠かれて内部が空洞となる形状であり、その開口部より前記アンダーカット成形コア(40)を抜き出すことを特徴とする[1],[2]または[3]に記載のアンダーカット処理機構。
]前記ホルダー(30)自体を、該ホルダー(30)を設ける前記可動型(12)または前記固定型(11)として構成したことを特徴とする[1],[2],[3]または[4]に記載のアンダーカット処理機構。
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]に記載のアンダーカット処理機構によれば、アンダーカット成形コア(40)は、成形品(P)のアンダーカット部(P1)の内周面に対応して、成形品(P)の成形時に周方向に並ぶ複数の分割コアから成る。各分割コアは、成形時に周方向に交互に並ぶ成形位置に保持される第1分割コア(41)と第2分割コア(42)から成る。
成形品(P)の型抜き時に、各第1分割コア(41)は、前記成形位置からアンダーカット部(P1)の軸心に向かって縮径する逃げ方向へ移動する。そして、各第2分割コア(42)は、前記各第1分割コア(41)が逃げ方向へ移動した後、前記成形位置から型抜き方向に前記逃げ方向を合成した傾斜方向へ移動することになる。
ここでアンダーカット部(P1)からの逃げ方向は、型抜き方向に対して直角方向に限られることはなく、要はアンダーカット部(P1)の軸心に向かうように、型抜き方向と交差する方向であれば良い。そのため、型抜き方向に対して直角に交わる方向に抜ける形状のアンダーカット部(P1)に限られることなく、成形品(P)の内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部(P1)に対応することができる。
しかも、第1分割コア(41)と第2分割コア(42)は、それぞれ縮径するタイミングが同時ではなく2段階にずれると共に、縮径する方向も互いに異なることになる。これにより、アンダーカット成形コア(40)全体における縮径率を大幅に高めることが可能となり、成形品(P)の内側で軸心より周方向に大きく拡がるような形状のアンダーカット部(P1)でも、無理抜きすることなく容易に抜くことができる。
さらに、第1分割コア(41)と第2分割コア(42)は、エジェクタ台板や可動型(12)に分散させることなく、ホルダー(30)を介して固定型(11)または可動型(12)の何れか一方にのみに集中して配設することができる。これにより、コンパクトに構成することが可能となり、省スペース化の要請に応じることができ、金型への加工および組み込みが容易となる。
ルダー(30)は可動型(12)に一体に設けられており、可動型(12)(ホルダー(30)を含む)はベース台(13)に支持される。ベース台(13)には、可動型(12)を型抜き方向へ突き出し動作する第1押上部材(17)と、該第1押上部材(17)の突き出し位置よりさらに型抜き方向へ突き出し動作する第2押上部材(18)と、ホルダー(30)内に形成したガイド空間(33,34)まで延出し、第1押上部材(17)の突き出し動作による可動型(12)の移動に伴って先端側がホルダー(30)内より出没するセンターコア(20)を設ける。
第2押上部材(18)は、例えば第1押上部材(17)の上に載置されて、第1押上部材(17)の突き出し動作によって同じく型抜き方向へ移動する。また、第2押上部材(18)上には、その突き出し動作に伴ってホルダー(30)内を型抜き方向へ移動する支持部材(27)が設けられている。各第2分割コア(42)は、それぞれ連結部材(50)の先端部に支持されており、各連結部材(50)の基端部は、それぞれ各支持部材(27)の先端部に対して逃げ方向に摺動可能に連結されている。
このような構成において、成形品(P)の型抜き時に、先ず第1押上部材(17)が突き出し動作して可動型(12)が型抜き方向へ移動すると、可動型(12)と共に型抜き方向へ移動するホルダー(30)と、ベース台(13)上に固定されているセンターコア(20)との相対的な位置関係が変化する。すなわち、定位置にあるベース台(13)上のセンターコア(20)が、型抜き方向に移動するホルダー(30)内より出没するように相対的に移動する。
ホルダー(30)内でのセンターコア(20)の相対的な位置変化に伴って、各第1分割コア(41)はセンターコア(20)によって押し引きされることになるが、各第1分割コア(41)は、ホルダー(30)のガイド空間(33,34)の内壁にある第1ガイドにより成形位置から逃げ方向に沿って離型位置まで案内される。
また、第1押上部材(17)の突き出し動作に続いて、第2押上部材(18)が突き出し動作するが、これにより、第2押上部材(18)上の各支持部材(27)が型抜き方向へ移動する。この時、各支持部材(27)の先端部に支持されている各連結部材(50)が、ホルダー(30)にある第2ガイドによって成形位置から傾斜方向に沿って離型位置まで案内される。
これにより、第1分割コア(41)と第2分割コア(42)を、2段階にずらしてそれぞれ成形位置から異なる方向にある離型位置まで確実に移動させることができる。このようなアンダーカット処理機構によれば、全体的な構造の簡易化が可能となり、製造コストを大幅に低減することが可能となる。しかも、よりコンパクトに構成することも可能となり、金型への加工および組み込みもいっそう容易となる。
第1分割コア(41)は、センターコア(20)の外周に対して摺動可能に連結され、第1押上部材(17)の突き出し動作によるホルダー(30)内でのセンターコア(20)の相対的な位置変化に伴い押し引きされる。そして、ホルダー(30)のガイド空間(33,34)の内壁に、各第1分割コア(41)の一部が逃げ方向に摺動可能に嵌合するガイド横孔(37)を設ける。このガイド横孔(37)を前記第1ガイドとすることにより、第1ガイドを簡易に構成することができる。
前記[]に記載のアンダーカット処理機構によれば、ホルダー(30)のガイド空間(33,34)の周囲に、各支持部材(27)が傾斜方向に摺動可能に貫通するガイド斜孔(36)を設ける。このガイド斜孔(36)を、前記各連結部材(50)を介して押し引きされる各第2分割コア(42)の移動を傾斜方向に規制する前記第2ガイドとする。これにより、第2ガイドを簡易に構成することができる。
前記[]に記載のアンダーカット処理機構によれば、可動型(12)において成形品(P)の外周面に沿う一部を本体側より分離可能なブロック(12b)として構成する。このブロック(12b)を、該第2押上部材(18)の突き出し動作に伴って、前記本体側より分離して型抜き方向に移動するように支持する。これにより、様々な外形の成形品(P)に対応することも可能となる。
また、前記成形品(P)としては、具体的には例えば前記[]に記載したように、球体の直径方向における一部が切り欠かれて内部が空洞となる形状であって、その開口部より前記アンダーカット成形コア(40)を抜き出すようなものにも対応することが可能となる。
前記[]に記載のアンダーカット処理機構によれば、ホルダー(30)自体を、ホルダー(30)を設ける可動型(12)または固定型(11)として構成する。すなわち、金型に直接ホルダー(30)の内部空間の代わりとなる中空部を形成する。これにより、ホルダー(30)部品が不要となって部品点数が削減され、成形用金型装置(1)全体の構成をよりいっそう簡易化することができ、コストを低減することが可能となる。
本発明に係るアンダーカット処理機構によれば、アンダーカット成形コアの縮径率を大幅に高めることにより、成形品の内側で軸心より周方向に大きく拡がる様々な形状のアンダーカット部を容易に抜くことができ、しかも、コンパクトに構成することが可能となり、省スペース化の要請に応じることができ、金型への加工および組み込みが容易で、構成も簡単であり組み立てに手間と時間がかからず、コストダウンを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る成形用金型装置におけるアンダーカット処理機構の成形時における動作を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係る成形用金型装置におけるアンダーカット処理機構の型抜き時における第1段階の動作を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係る成形用金型装置におけるアンダーカット処理機構の型抜き時における第2段階の動作を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のアンダーカット成形コアが成形位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のアンダーカット成形コアのうち第1分割コアだけが離型位置に移動する状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のアンダーカット成形コアのうち第1分割コアと第2分割コアが離型位置に移動した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のセンターコアと第1分割コアを分解して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のセンターコアに対して第1分割コアが成形位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のセンターコアに対して第1分割コアが離型位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の支持部材と連結部材および第2分割コアを分解して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の支持部材に対して連結部材および第2分割コアが成形位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の支持部材に対して連結部材および第2分割コアが離型位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のホルダーを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構のホルダーを分解して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の可動型の別体を分解して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンダーカット処理機構の可動型の別体からブロックを分離した状態を示す斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図3は、本実施の形態に係る成形用金型装置1と、これを構成する金型10およびアンダーカット処理機構の動作を説明するための断面図である。成形用金型装置1は、アンダーカット部P1のある成形品Pを金型10によって成形する装置である。
本実施の形態に係る成形品Pは、球体の直径方向における一部が切り欠かれて内部が空洞となる球冠形状であり、その開口部より内側全体が、型抜き方向に延びる軸心より周方向に球冠形状に拡がるアンダーカット部P1となっている。なお、成形品Pの材料は、プラスチック等の合成樹脂のみならず鉄やアルミニウム等の金属も該当する。
図1に示すように、金型10は、成形品Pの外側上半部を成形する固定型11と、成形品Pの外側下半部を成形する可動型12とから成る。可動型12は、その一部が円盤状の別体12aとして組み合わされており、さらに別体12aの一部が、本体側より分離可能なブロック12bとして構成されている。ブロック12bは、成形品Pの外周面に沿うキャビティの一部を成す。
また、可動型12の下方には、可動型12を型抜き方向に移動可能に支持するベース台13が配されている。ベース台13は、可動型12を直接支持する受け板14の下方に、スペーサブロック15を介して可動側取付板16を固定して成る。ベース台13の内部には、第1押上部材17、第2押上部材18が、それぞれ型抜き方向に移動可能に設けられている。
第1押上部材17は、前記可動型12を型抜き方向へ突き出し動作させる2枚重ねの板材から成る。前記スペーサブロック15の内側には、第1押上部材17の型抜き方向への移動を規制する段部15aが設けられている。第1押上部材17は、第2押上部材18を介して前記可動型12を型抜き方向へ突き出し動作させるものである。なお、第1押上部材17には、これを突き出し動作させるための突出しロッド(図示せず)が連結されている。
第2押上部材18は、前記段部15aで規制された第1押上部材17の突き出し位置より、さらに型抜き方向へ突き出し動作する2枚重ねの板材から成る。第2押上部材18は、前記ベース台13の内部にて第1押上部材17の上側に重なるように配されている。第2押上部材18は、突き出し動作した後の可動型12より、さらに型抜き方向へ前記ブロック12bと後述する第2分割コア42を突き出し動作させるものである。なお、第2押上部材18にも、これを突き出し動作させるための突出しロッド(図示せず)を別途連結するか、あるいは前記第1押上部材17との間に突出し用ユニット(図示せず)が設けられている。
また、ベース台13の受け板14上には、センターコア20が設けられている。センターコア20は、後述するホルダー30内まで延出し、前記第1押上部材17の突き出し動作による可動型12の移動に伴って、先端側が前記ホルダー30内より出没するように配されている。図7に示すように、センターコア20は、上半部21が略円錐台形状で下半部22が略円柱形状であり、下半部22の底面側がノックピンを介して受け板14に立設されている。
センターコア20の外周には、上半部21から下半部22に渡り軸方向に直線状に延びる凹部23が放射状に等間隔で形成されており、各凹部23の間が凸部24となっている。上半部21における各凸部24のテーパー状の外周には、後述する第1分割コア41が、それぞれ摺動可能に連結する突条25が設けられている。一方、各凹部23には、後述するホルダー30の内壁の一部が嵌合するように設定されている。
第2押上部材18上には、合計5本の支持部材27が放射方向に並ぶように立設されている。詳しくは図10に示すように、支持部材27は、縦方向に延びる細幅の板材から成り、それぞれ基端部が第2押上部材18上に直接立設されている。各支持部材27は、前記受け板14に穿設されている縦孔を貫通して、先端部が後述するホルダー30内に摺動可能に挿通している。各支持部材27は、第2押上部材18の突き出し動作に伴って型抜き方向へ移動するように設定されている。
また、第2押上部材18上には、合計4本の支持ロッド29が円周方向に等間隔に並ぶように立設されている。図15、図16に示すように、各支持ロッド29は、縦方向に延びる丸棒部材から成り、それぞれ基端部が前記各支持部材27の外側にて第2押上部材18上に直接立設されている。各支持ロッド29は、前記受け板14および可動型12に穿設されている縦孔を貫通して、先端部が前記ブロック12bに連結されている。すなわち、第2押上部材18の突き出し動作に伴って、ブロック12bが可動型12側から分離して型抜き方向へ移動するように設定されている。
本発明の根幹を成すアンダーカット処理機構は、前記可動型12に一体に設けられるホルダー30と、該ホルダー30に組み付けられて、前記成形品Pのアンダーカット部P1に対応したアンダーカット成形コア40とを有する。図1に示すように、ホルダー30は略円柱形の部材から成り、可動型12を貫通するように形成された中空部に内設され、ホルダー30の上端面側は、前記可動型12の別体12aによって閉じられている。
図13、図14に示すように、ホルダー30は、その上側部分が分割されており、上側部分のホルダー上部31と、ホルダー本体32とを組み合わせて成る。ホルダー本体32の内部には、前記第1押上部材17の突き出し動作による可動型12の移動に伴って、前記センターコア20の下半部22が型抜き方向にのみ相対的に移動可能に貫通するガイド空間33が形成されている。同じくホルダー上部31の内部にも、前記ガイド空間33に連通して前記センターコア20の上半部21が型抜き方向にのみ相対的に移動可能に貫通するガイド空間34が形成されている。
また、図13、図14の他、図1〜図3に示すように、ホルダー本体32の内部には、前記各支持部材27がそれぞれ摺動可能に貫通し、型抜き方向にのみ案内される計5つの縦孔35が、それぞれ前記ガイド空間33の周囲に放射状に並ぶように穿設されている。同じくホルダー上部31の内部にも、途中まで前記縦孔35が続くように穿設され、さらに各縦孔35の上端より上方には、軸心寄りの一端側より傾斜方向へ延びて、後述する連結部材50を傾斜方向へ案内する計5つのガイド斜孔36が、それぞれ前記ガイド空間34の周囲に放射状に並ぶように穿設されている。
さらに、ホルダー上部31のガイド空間34の内壁には、各第1分割コア41の一部が逃げ方向に摺動可能に嵌合するガイド横孔37が、それぞれ外周まで到達して放射状に並ぶように穿設されている。このガイド横孔37は、前記センターコア20により押し引きされる各第1分割コア41の移動を逃げ方向に規制する「第1ガイド」に相当する。また、前記ガイド斜孔36は、前記連結部材50を介して押し引きされる各第2分割コア42の移動を傾斜方向に規制する「第2ガイド」に相当する。
図4〜図6に示すように、アンダーカット成形コア40は、成形品Pの成形時に、周方向に交互に並ぶ第1分割コア41と第2分割コア42から成る。第1分割コア41と第2分割コア42は、それぞれ球体を放射方向に分割した形状である。詳しく言えば第1分割コア41は、略一定の厚みを有する弓形形状であり、その円弧状の外周部分がアンダーカット部P1の内周面に沿うコアの一部を成す。また、第1分割コア41の下端は下方へ延出し、この延出部分より外側方に向かって突出する嵌合部41aが一体に設けられている。
図7に示すように、各第1分割コア41の内側には、前述したようにセンターコア20のテーパー状の外周にある突条25に対して摺動可能に連結する蟻溝41bが設けられている。突条25は、テーパー状の外周に沿って傾斜方向に延びており、各第1分割コア41は、それぞれ前記突条25に対して傾斜方向へ摺動可能に連結されている。
各第1分割コア41は、前記第1押上部材17の突き出し動作によるホルダー30内でのセンターコア20の相対的な位置変化に伴って押し引きされる。この時、各第1分割コア41の嵌合部41aが、ホルダー30のガイド横孔37(第1ガイド)に対して逃げ方向に摺動可能に嵌合しており、センターコア20により押し引きされる各第1分割コア41の移動は前記逃げ方向に規制される。
第2分割コア42は、前記各第1分割コア41の間に挟まれ、各第1分割コア41と共に球体を形成するように、ラグビーボール様の楕円体を中心軸より分割した形状となっている。各第2分割コア42の円弧状の外周部分も、前記各第1分割コア41と同様にアンダーカット部P1の内周面に沿うコアの一部を成す。図10に示すように、各第2分割コア42の下端には、それぞれ連結部材50が一体に連結されている。
図11、図12に示すように、各連結部材50は、図示した棒状部材から形成されており、それぞれ前記支持部材27の先端部に対して、型抜き方向(図1中で上下方向)と交差するアンダーカット部P1からの逃げ方向(図1中で左右方向)に摺動可能に基端部が連結されている。前記支持部材27の先端部には、保持駒部28が設けられている。一方、連結部材50の基端部には、保持駒部28に対して逃げ方向に摺動可能に連結される逃げ動作駒部51が設けられている。
支持部材27の保持駒部28は、支持部材27の軸方向(図11中で上下方向)に直交する逃げ方向に延びる突条として、支持部材27の上端面に突設されている。一方、連結部材50の逃げ動作駒部51は、保持駒部28の突条に対して逃げ方向に移動可能に嵌合する蟻溝として、連結部材50の下端面に凹設されている。このような保持駒部28と逃げ動作駒部51とは、互いに押し引き可能に連結されている。また、連結部材50は、支持部材27の軸方向(図11中で上下方向)に対して斜めに交差する傾斜方向に延びる状態に支持されている。
また、各連結部材50は、前述したホルダー30にあるガイド斜孔36に摺動可能に貫通しており、このガイド斜孔36(第2ガイド)によって各連結部材50は、成形品Pの型抜き時に図1に示す成形位置から図3に示す離型位置に向けて、前記型抜き方向に逃げ方向を合成した傾斜方向に沿って案内される。なお、第2分割コア42は、連結部材50の先端部に一体的に設けられているが、連結部材50の先端部に別体として着脱可能に組み付けるようにしても良い。同様に、ホルダー30のガイド横孔37に嵌合する嵌合部41aも、第1分割コア41と別体として組み合わせるように構成しても良い。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
図1は、成形用金型装置1により成形品Pが成形されている状態を示している。このような成形時は、図4に示すように、第1分割コア41と第2分割コア42が、それぞれ外周が同一球面上に連なって周方向に交互に並ぶ成形位置に保持されている。成形品Pの型抜き時には、固定型11が外された後、図2に示すように、第1押上部材17が型抜き方向へ駆動される。この時、第1押上部材17上の第2押上部材18も、そのまま型抜き方向へ移動する。
前記第2押上部材18の移動に伴って、第2押上部材18上に立設されている支持部材27や支持ロッド29は、型抜き方向へ突き出し動作する。これにより、可動型12全体は持ち上げられて、ベース台13より上方へ離脱する。このように、可動型12がベース台13から離れると、可動型12と一緒に型抜き方向へ移動するホルダー30と、前記ベース台13上に固定されているセンターコア20との相対的な位置関係が変化する。すなわち、定位置にあるベース台13上のセンターコア20が、型抜き方向に移動するホルダー30内より下方に向かって抜け出る方向へ相対的に移動する。
ホルダー30内でのセンターコア20の相対的な位置変化に伴って、各第1分割コア41はセンターコア20によって押し引きされる。この時、各第1分割コア41の嵌合部41aが、ホルダー30のガイド横孔37(第1ガイド)に対して逃げ方向にのみ摺動可能に嵌合しており、センターコア20により押し引きされる各第1分割コア41の移動は前記逃げ方向に規制される。よって、各第1分割コア41は、図1、図8に示す成形位置から、アンダーカット部P1の軸心に向かって縮径する逃げ方向に沿って、図2、図9に示す離型位置まで移動する。
その後、図3に示すように、ベース台13内の段部15aによって移動が規制された第1押上部材17に対して、さらに第2押上部材18だけが型抜き方向へ駆動される。これにより、前述した最初の突き出し位置にて保持されている可動型12およびホルダー30に対して、それぞれの内部に貫通している支持部材27や支持ロッド29だけが、さらに型抜き方向へ突き出し動作する。この時、各支持ロッド29によって支持されていたブロック12bは、可動型12より上方へ離脱する。
また、各支持部材27の型抜き方向への移動に伴って、ホルダー30内では、各支持部材27の先端部に連結されている各連結部材50が、支持部材27と一緒に型抜き方向に移動する。ここで各連結部材50は、それぞれホルダー30にあるガイド斜孔36(第2ガイド)に摺動可能に貫通しており、型抜き方向に逃げ方向を合成した傾斜方向に案内される。よって、各連結部材50の先端部に支持されている第2分割コア42は、図1、図11に示す成形位置から前記傾斜方向に沿って、図3、図14に示す離型位置まで移動する。
このように、成形品Pの型抜き時には、先ず各第1分割コア41が成形位置から逃げ方向へ移動した後に、各第2分割コア42が成形位置から傾斜方向へ移動する。すなわち、第1分割コア41と第2分割コア42は、それぞれ縮径するタイミングが同時ではなく2段階にずれると共に、縮径する方向も互いに異なる。これにより、アンダーカット成形コア40全体における縮径率を大幅に高めることが可能となり、成形品Pの内側で軸心より周方向に大きく拡がるような形状のアンダーカット部P1でも、無理抜きすることなく容易に抜くことができる。
ここで、アンダーカット成形コア40のアンダーカット部P1からの逃げ方向は、型抜き方向に対して直角方向に限られることはなく、要はアンダーカット部P1の軸心に向かうように、型抜き方向と交差する方向であれば良い。そのため、型抜き方向に対して直角に交わる方向に抜ける形状のアンダーカット部P1に限られることなく、成形品Pの内側に円周方向に拡がる様々な形状のアンダーカット部P1に対応することができる。特に、可動型12において成形品Pの外周面に沿う一部を本体側より分離可能なブロック12bとして構成したから、様々な外形の成形品に対応することも可能となる。
さらに、第1分割コア41と第2分割コア42は、エジェクタ台板や可動型12に分散させることなく、ホルダー30を介して固定型11または可動型12の何れか一方にのみに集中して配設することができる。これにより、コンパクトに構成することが可能となり、省スペース化の要請に応じることができ、金型への加工および組み込みが容易となる。また、全体的な構造の簡易化も可能となり、製造コストを大幅に低減することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、成形品Pやアンダーカット成形コア40の形状は、具体的に図示したものに限定されるものではなく、適宜定め得る設計事項である。また、前記実施の形態では、ホルダー30を可動型12に対して一体に設けたが、可動型12ではなく固定型11に一体に設けるように構成しても良い。
また、前記実施の形態では、アンダーカット成形コア40の第2分割コア42を、連結部材50の先端部に一体的に設けるように構成したことにより、いっそう構造が簡単となり、コストダウンが可能となるが、第2分割コア42を連結部材50の先端部に別体として着脱可能に組み付けるように構成すると、様々なアンダーカット成形コア40に後から付け替えることが可能となり汎用性が広がる。
さらに、前記実施の形態では、ホルダー30を、可動型12(または固定型11)とは別体に構成して後から一体に組み付けているが、ホルダー30自体を、可動型12(または固定型11)として構成しても良い。すなわち、金型10に直接ホルダー30の内部空間の代わりとなる中空部を形成して、この中空部内に各支持部材27等を、成形位置と離型位置とに摺動可能に収納すれば良い。これにより、ホルダー30に関する部品点数が削減され、成形用金型装置1全体の構成をよりいっそう簡易化することができ、コストを低減することが可能となる。
コンパクトに構成することが可能となり、省スペース化の要請に応じることができるから、小型の金型への加工および組み込みに優れており、特に成形品の内側で軸心より周方向に大きく拡がる様々な形状のアンダーカット部に適用することができる。
P…成形品
P1…アンダーカット部
1…成形用金型装置
10…金型
11…固定型
12…可動型
12b…ブロック
13…ベース台
14…受け板
15…スペーサブロック
15a…段部
16…可動側取付板
17…第1押上部材
18…第2押上部材
20…センターコア
21…上半部
22…下半部
23…凹部
24…凸部
25…突条
27…支持部材
28…保持駒部
29…支持ロッド
30…ホルダー
31…ホルダー上部
32…ホルダー本体
33…ガイド空間
34…ガイド空間
35…縦孔
36…ガイド斜孔
37…ガイド横孔
40…アンダーカット成形コア
41…第1分割コア
41a…嵌合部
41b…蟻溝
42…第2分割コア
50…連結部材
51…逃げ動作駒部

Claims (5)

  1. 成形品を固定型および可動型によって成形する成形用金型装置において、前記成形品の型抜き時に該成形品の内側で型抜き方向に延びる軸心より周方向に拡がる形状のアンダーカット部を取り外し可能とするアンダーカット処理機構において、
    前記アンダーカット部の内周面に対応して、前記成形品の成形時に周方向に並ぶ複数の分割コアから成るアンダーカット成形コアと、前記固定型または前記可動型に対して一体に設けられ、前記複数の分割コアを組み付けるホルダーと、該ホルダーを一体に設けた前記可動型を、型抜き方向に移動可能に支持するベース台とを有し、
    前記複数の分割コアは、前記成形時に周方向に交互に並ぶ成形位置に保持される第1分割コアと第2分割コアから成り、
    前記ベース台に、前記可動型を型抜き方向へ突き出し動作させる第1押上部材と、該第1押上部材の突き出し位置よりさらに型抜き方向へ突き出し動作する第2押上部材と、前記ホルダー内に形成したガイド空間まで延出し、前記第1押上部材の突き出し動作による前記可動型の移動に伴って先端側が前記ホルダー内より出没するセンターコアを設け、
    前記第2押上部材に、該第2押上部材の突き出し動作に伴って前記ホルダー内を型抜き方向へ移動し、前記各第2分割コアにそれぞれ対応した複数の支持部材を設け、
    前記各第2分割コアを、それぞれ連結部材の先端部に支持すると共に、各連結部材の基端部を、それぞれ前記各支持部材の先端部に対して前記逃げ方向に摺動可能に連結し、
    前記各第1分割コアは、それぞれ前記センターコアの外周に対して摺動可能に連結されて、前記第1押上部材の突き出し動作による前記ホルダー内での前記センターコアの相対的な位置変化に伴って押し引きされ、
    前記ホルダーのガイド空間の内壁に、前記センターコアに押し引きされる前記各第1分割コアを、それぞれ前記成形位置から前記逃げ方向に沿うように規制して離型位置まで案内する第1ガイドを設けると共に、前記第2押上部材の突き出し動作による前記ホルダー内での前記各支持部材の型抜き方向への移動に伴って、前記各連結部材を介して前記第2分割コアを、それぞれ前記成形位置から前記傾斜方向に沿って離型位置まで案内する第2ガイドを設け、
    前記第1ガイドは、前記ホルダーのガイド空間の内壁に、前記各第1分割コアの一部が前記逃げ方向に摺動可能に嵌合するよう設けたガイド横孔であり、
    前記成形品の型抜き時に、前記各第1分割コアは、前記成形位置から前記アンダーカット部の軸心に向かって縮径する逃げ方向へ移動し、前記各第2分割コアは、前記各第1分割コアが逃げ方向へ移動した後、前記成形位置から型抜き方向に前記逃げ方向を合成した傾斜方向へ移動することを特徴とするアンダーカット処理機構。
  2. 前記ホルダーの前記ガイド空間の周囲に、前記各支持部材が前記傾斜方向に摺動可能に貫通するガイド斜孔を設け、該ガイド斜孔を、前記各連結部材を介して押し引きされる前記各第2分割コアの移動を前記傾斜方向に規制する前記第2ガイドとしたことを特徴とする請求項に記載のアンダーカット処理機構。
  3. 前記可動型において前記成形品の外周面に沿う一部を本体側より分離可能なブロックとして構成し、
    前記ブロックを、前記第2押上部材の突き出し動作に伴って、前記本体側より分離して型抜き方向に移動するように支持したことを特徴とする請求項またはに記載のアンダーカット処理機構。
  4. 前記成形品は、球体の直径方向における一部が切り欠かれて内部が空洞となる形状であり、その開口部より前記アンダーカット成形コアを抜き出すことを特徴とする請求項1,2またはに記載のアンダーカット処理機構。
  5. 前記ホルダー自体を、該ホルダーを設ける前記可動型または前記固定型として構成したことを特徴とする請求項1,2,3またはに記載のアンダーカット処理機構。
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