JP2009114302A - 帯電防止性放射線硬化型組成物及び光拡散性シート - Google Patents
帯電防止性放射線硬化型組成物及び光拡散性シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009114302A JP2009114302A JP2007288243A JP2007288243A JP2009114302A JP 2009114302 A JP2009114302 A JP 2009114302A JP 2007288243 A JP2007288243 A JP 2007288243A JP 2007288243 A JP2007288243 A JP 2007288243A JP 2009114302 A JP2009114302 A JP 2009114302A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- antistatic
- weight
- radiation
- curable composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 CCC(*)(C(*)(CC)OC)N Chemical compound CCC(*)(C(*)(CC)OC)N 0.000 description 1
Landscapes
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
高温・高湿下でも白化しない{光透過性(全光線透過率)が低下しない}塗膜を容易に得られる帯電防止性放射線硬化型組成物を提供することである。
【解決手段】
体積平均粒子径が1〜30μmである有機フィラー(a)、アルカリ金属塩(b)及び放射線硬化型樹脂(c)を含有してなることを特徴とする帯電防止性放射線硬化型組成物を用いる。アルカリ金属塩(b)はリチウム塩が好ましい。放射線硬化型樹脂(c)の少なくとも一部が、1分子中に脂環構造又はイソシアヌレート構造を有する(メタ)アクリロイル基含有ウレタンオリゴマーであることが好ましい。有機フィラー(a)、アルカリ金属塩(b)及び放射線硬化型樹脂(c)の重量に基づいて、有機フィラー(a)の含有量が5〜85重量%、アルカリ金属塩(b)の含有量が0.01〜10重量%、放射線硬化型樹脂(c)の含有量が14〜94重量%が好ましい。
【選択図】 なし
Description
<アクリル樹脂フィラー>
MBX−3(3)、MBX−5(5)、MBX−8(8)、MBX−12(12)、MBX−15(15)、MBX−20(20)、MBX−30(30)、MBX−Sシリーズ及びMBX−SSシリーズ(積水化学工業株式会社);MX−150(1.5)、MX−180(1.8)、MX−300(3)、MX−500(5)、MX−1000(10)、MX−1500H(15)、MX−2000(20)、MR−2G(2)、MR−7G(6)、MR−10G(9)、MR−20G(20)、MR−30G(30)、MR−2HG(2)、MR−7HG(6)及びMR−10HG(10)(綜研化学株式会社);GM−0401S(4)、GM−0801(8)、GM−1001(10)、GM−2001(20)、GM−2801(28)、GM−5003(50)、GM−0630H(5)、GM−0806S(8)、GM−1261(12)、GM−0459S−6(4)、GM−0407S(4)、GM−1407S(14)、GM−2007S(20)、GM−05S(5)、GB−05S(5)、GB−08S(8)、GB−10S(10)、GB−15S(15)、GB−22S2(22)及びGB−8(8)(ガンツ化成株式会社);並びにハイパールMD−240(3)及びMD−270(7)(根上工業株式会社)等。
トレフィルE−500(3)及びトレフィルE−600(2)(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、「トレフィル」は同社の登録商標である。);KMP−597(5)、KMP−598(13)、KMP−590(2)、KMP−701(3.5)、X−52−1621(5)、KMP−600(5)、KMP−601(12)、KMP−602(30)、KSP−100(5)、KSP−101(12)及びKSP−102(30)(信越化学工業株式会社);並びにトスパール120(2)、トスパール130(3)、トスパール145(4.5)、トスパール240(4)及びトスパール3120(12)(ジーイー東芝シリコーン株式会社、「トスパール」はモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社の登録商標である。)等。
アートパールC−200(30)、アートパールC−300(21)、アートパールC−400(14)及びアートパールC−800(6)(根上工業株式会社「アートパール」は同社の登録商標である。)等。
SX−130H(1.3)、SX−350H(3.5)、SX−500H(5)、SGP−50C(10)、SGP−70C(20)及びSGP−100C(25)(綜研化学株式会社);SBX−6(6)、SBX−8(8)、SBX−12(12)及びSBX−17(17)(積水化成品工業株式会社);並びにハイパールST−60(6)(根上工業株式会社)等。
またこの場合、(メタ)アクリレート(c2)の含有量(重量%)は、5〜99が好ましく、さらに好ましくは10〜97、特に好ましくは15〜95である。
またこの場合、紫外線ラジカル重合開始剤(c3)の含有量(重量%)は、(メタ)アクリロイル基含有オリゴマー(c1)及び(メタ)アクリレート(c2)の重量に基づいて、0.1〜15が好ましく、さらに好ましくは0.5〜12、特に好ましくは1〜10である。
これらの範囲であると、帯電防止性放射線硬化型組成物の耐衝撃性及び硬化性がさらに良好となる。
ポリエーテル変性シリコーンのうち、次式で表される分岐型ポリエーテル変性シリコーンが好ましい。
ジリカルボン酸としては、炭素数2〜10(カルボキシ基の炭素は含まない)のカルボン酸等が用いられ、シュウ酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸及びアゼライン酸等が挙げられる。
グリコールとしては、炭素数2〜10のジオール{エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール及びシクロヘキサンジメチロール等}、アルキレンオキシド(炭素数2〜3)付加ジオール(付加数1〜50){エチレンオキシド変性ビスフェノールA及びプロピレンオキシド変性ビスフェノールA等}等が挙げられる。
ポリエステル(e2)としては、この他に、末端ヒドロキシル基ポリエステルオリゴマーとポリカルボン酸(トリメリット酸及びピロメリット酸等)とを反応させて製造され得るポリエステル等も使用できる。
ジイソシアネート、グリコール及びポリオールは、公知のもの{たとえば、特開平9−40732号公報}等が使用できる。
これらの光増感剤のうち、トリアルキリアミン及びジアルキルアミノフェニル光増感剤(f2)が好ましく、さらに好ましくはジアルキルアミノフェニル増感剤、特に好ましくは4,4'−ジアルキルアミノベンゾフェノンである。
コーティング層の厚さは、2〜100μm程度が好ましい。なお、溶剤(i)を用いた場合は、乾燥後にこの厚さになることが好ましい。
水酸基価はJIS K1557−1:2007のA法に準拠して測定した。
加熱残分はJIS K5601−1−2:1999に準拠して、105℃、1時間の条件で測定した。
(メタ)アクロイル基含有ウレタンオリゴマーを合成する際、イソシアネートの分子量は次式のようにイソシアネート含有率より、また、グリコールの分子量は次式のように水酸基価より、算出した。
(グリコールの分子量)=56100×2÷(水酸基価)
1,6ヘキサンジイソシアネートのイソシアヌレート体(商品名:デュラネートTPA−100、旭化成株式会社製)182部(1mol)、1−ヒドロキシエチルアクリレート(商品名:ライトエステルHOA、共栄社化学株式会社製)345部(3mol)、ヒドロキノンモノメチルエーテル(重合禁止剤)0.02部、ジブチルスズジラウレート(反応触媒)0.02部及びメチルエチルケトン131部を環流させて、イソシアネート基含有率が0.2%となるまで環流を継続した。その後40℃以下まで冷却し、加熱残分を測定し、80%となるようメチルエチルケトンで調整した後、ステンレス製300メッシュでろ過して、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C111)のメチルエチルケトン溶液を得た。
「1,6ヘキサンジイソシアネートのイソシアヌレート体182部(1mol)」を「水添MDI(商品名:VESTANAT H12MDI、デグサ製)262部(1mol)」に変更したこと、「1−ヒドロキシエチルアクリレート345部(3mol)」を「1−ヒドロキシエチルアクリレート230部(2mol)」に変更したこと、及び「メチルエチルケトン131部」を「メチルエチルケトン123部」に変更したこと以外、製造例1と同様にして、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C112)のメチルエチルケトン溶液を得た。
「1,6ヘキサンジイソシアネートのイソシアヌレート体182部(1mol)」を「水添MDI(商品名:VESTANAT H12MDI、デグサ製)262部(1mol)」に変更したこと、「1−ヒドロキシエチルアクリレート345部(3mol)」を「ペンタエリスリトールトリアクリレート(商品名:ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学株式会社製)412部(1mol)」に変更したこと、及び「及びメチルエチルケトン131部を環流させて、イソシアネート基含有率が0.2%となるまで環流を継続した。」を「、メチルエチルケトン193部及びポリエチレングリコール(商品名:PEG200、ライオン株式会社製)99部(0.5mol)を環流させて、イソシアネート基含有率が0.2%となるまで環流を継続した。」に変更したこと以外、製造例1と同様にして、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C113)のメチルエチルケトン溶液を得た。
「1,6ヘキサンジイソシアネートのイソシアヌレート体182部(1mol)」を「ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン(商品名:タケネート NBDI、三井化学ポリウレタン製)206部(1mol)」に変更したこと、「1−ヒドロキシエチルアクリレート345部(3mol)」を「1−ヒドロキシエチルアクリレート230部(2mol)」に変更したこと、及び「メチルエチルケトン131部」を「メチルエチルケトン109部」に変更したこと以外、製造例1と同様にして、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C114)のメチルエチルケトン溶液を得た。
アルカリ金属塩(b1){過塩素酸リチウム}0.3部、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C111)のメチルエチルケトン溶液21.1部(加熱残分として、16.9部)、(メタ)アクリレート(c211){新中村化学工業株式会社製、A−DCP、トリシクロ[5.2.1.0(2,7)]ドデカン−4,8−ジメタノールジアクリレートとトリシクロ[5.2.1.0(2,7)]ドデカン−3,8−ジメタノールジアクリレートとの混合物}12.7部、(メタ)アクリレート(c221){三洋化成工業株式会社製、ネオマーDA600、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート}50.0部、紫外線ラジカル重合開始剤(c31){1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン}5.1部、及びポリエーテル変性シリコーン(d1){東レ・ダウコーニング株式会社製、Fz−2110}0.3部を、40℃で1時間攪拌混合して混合物を作成した後、この混合物を25℃に温調し、有機フィラー(a1){綜研化学株式会社製、MR−10HG、粒子径10μm、アクリルフィラー}15.0部を加えて、ディゾルバーにて15分間混合分散して分散液を得た。その後、分散液の加熱残分を測定し、加熱残分が30%となるようメチルエチルケトンで調整して、本発明の帯電防止性放射線硬化型組成物(1)を得た。
アルカリ金属塩(b1)0.3部、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C111)のメチルエチルケトン溶液21.1部、(メタ)アクリレート(c211)12.7部、(メタ)アクリレート(c221)50.0部、紫外線ラジカル重合開始剤(c31)5.1部、ポリエーテル変性シリコーン(d1)0.3部及び有機フィラー(a1)15.0部を、下表に示したもの及び量に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の帯電防止性放射線硬化型組成物(2)〜(8)を得た。ただし、下表において、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C111)〜(C116)は加熱残分としての値を示した。
アルカリ金属塩(b1)0.3部、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C111)のメチルエチルケトン溶液21.1部、(メタ)アクリレート(c211)12.7部、(メタ)アクリレート(c221)50.0部、紫外線ラジカル重合開始剤(c31)5.1部、ポリエーテル変性シリコーン(d1)0.3部を、下表に示したもの及び量に変更したこと、及びこれらを40℃で1時間攪拌混合する際に、下表に示した量(加熱残分として)のポリマー(e11)、(e12)又は(e31)も一緒に攪拌混合したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の帯電防止性放射線硬化型組成物(9)〜(17)を得た。ただし、下表において、アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(C113)〜(C116)及びポリマー(e11)〜(e31)は加熱残分としての値を示した。
電離放射線硬化型組成物(k1){三菱化学株式会社製、ユピマーUV H6000DS;4級アンモニオ基及びオルガノシロキサン構造を有する重合体と、(メタ)アクリロイル基を3個以上有する多官能(メタ)アクリレートとを含有する組成物}266.9部(加熱残分として、93.4部)及び紫外線ラジカル重合開始剤(c34){2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン}2.8部を、40℃で1時間攪拌混合して混合物を作成した後、この混合物を25℃に温調し、有機フィラー(a2){積水化学工業株式会社製、MBX−5、体積平均粒子径5μm、アクリルフィラー}3.8部を加えて、ディゾルバーにて15分間混合分散して分散液を得た。その後、分散液の加熱残分を測定し、加熱残分が30%となるようメチルエチルケトンで調整して、比較用の帯電防止性放射線硬化型組成物(H1)を得た。
電離放射線硬化型組成物(k1)266.9部及び紫外線ラジカル重合開始剤(c34)2.8部を、下表に示したもの及び量に変更したこと以外、比較例1と同様にして、比較用の帯電防止性放射線硬化型組成物(H2)〜(H4)を得た。
a2:積水化学工業株式会社製、MBX−5{体積平均粒子径5μm、アクリルフィラー}
a3:綜研化学株式会社製、MX−1500H{体積平均粒子径15μm、アクリルフィラー}
a4:綜研化学株式会社製、SX−500H{体積平均粒子径5μm、ポリスチレンフィラー}
b2:LiN(CF3SO2)2{シグマアルドリッチジャパン株式会社製、リチウム・ビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド)}
c112:製造例2で得たアクリロイル基含有ウレタンオリゴマー
c113:製造例3で得たアクリロイル基含有ウレタンオリゴマー
c114:製造例4で得たアクリロイル基含有ウレタンオリゴマー
c115:新中村化学工業株式会社製、NKエステルU−15HA{イソシアヌレート構造を有する(メタ)アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー}
c116:コグニス社製、フォトマー6008{脂環構造を有する(メタ)アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー}
c211:新中村化学工業株式会社製、A−DCP{トリシクロ[5.2.1.0(2,7)]ドデカン−4,8−ジメタノールジアクリレートと、トリシクロ[5.2.1.0(2,7)]ドデカン−3,8−ジメタノールジアクリレートとの混合物、脂環式(メタ)アクリレート}
c212:日立化成工業株式会社製、FA−513AS{ジシクロペンタニルアクリレート、脂環式(メタ)アクリレート}
c221:三洋化成工業株式会社製、ネオマーDA600{ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1分子中に3〜8個(メタ)アクリロイル基を有する脂肪族(メタ)アクリレートとの混合物}
c222:共栄社化学株式会社製、PE−3A{ペンタエリスリトールトリアクリレート、1分子中に3〜8個(メタ)アクリロイル基を有する脂肪族(メタ)アクリレートとの混合物}
c31:チバ・ジャパン株式会社製、イルガキュア184{「イルガキュア」はチバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド社の商標である。1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン}
c32:チバ・ジャパン株式会社製、ダロキュアTPO{「ダロキュア」はチバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド社の商標である。2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド}
c33:チバ・ジャパン株式会社製、イルガキュア2959{1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン}
c34:チバ・ジャパン株式会社製、イルガキュア651{2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン}
d12:東レ・ダウコーニング株式会社製、L−7604{ポリエーテル変性シリコーン}
e12:根上工業株式会社製、パラクロン プレコート200{加熱残分20%、メチルメタクリレートを必須構成単量体とするポリマー}
e31:東洋紡株式会社製、バイロンUR8700{加熱残分30%、ポリウレタン}
PETフィルム(東洋紡株式会社製コスモシャインA4300、厚み188μm)を20cm(縦)×15cm(横)角に切り出し、塗工面をイソプロピルアルコールで脱脂して被塗工フィルムを用意した。次いで、JIS K5101−2−1(2004)、4.11に記載されたバーコーターと同等のバーコーター(No12)を用いて、23℃±2℃、相対湿度50±5%環境下で、帯電防止性放射線硬化型組成物を、テスター産業製自動塗工装置PI−1210を用い、100mm/秒の塗工速度で、PETフィルムに縦方向に塗工し、そのまま5分間放置し、さらに水平を保ったまま50℃の乾燥機内で5分間放置した後、塗工面に紫外線(高圧水銀灯,300mJ/cm2)を塗工面に対して垂直に照射した。その後、10cm×10cm角に切り出し、評価用試料を調製した。
JIS K7105(1981)5.5に準処した装置(日本電色製NDH2000)を用い、23±2℃、相対湿度50±5%環境下、全光線透過率(%)を測定した。なお、全光線透過率が90%以上であると、良好な光透過性を有するといえる。
JIS K7105(1981)5.5に準処した装置(日本電色製NDH2000)を用い、23±2℃、相対湿度50±5%環境下、光拡散性の指標としてヘイズ(%)を測定した。なお、ヘイズが20%以上であると、良好な光拡散性を有するといえる。
JIS C2151−1990「電気用プラスチックフィルム試験方法」10.表面抵抗に準じて評価した。すなわち、評価用試料を23±2℃、相対湿度50±5%に空調した部屋に24時間静置した後、TAO Electronics Ltd.製 ULTRA MEGOHMMETER SM-8220及び電極SME-8301を用いて、試験電圧100Vの条件で表面抵抗率を測定した。
なお、下表の数値の単位は、1011Ω/□である。また、表面抵抗率が1×1012Ω/□未満であると、良好な帯電防止性を有するといえる。
評価用試料を60±2℃、相対湿度95±2%に温調した恒温恒湿器に7日間放置した後、評価用試料を23±2℃、相対湿度50±5%に空調した部屋に12時間静置した。そして、この評価用試料を評価1と同様の方法で全光線透過率を測定し、得られる全光線透過率と評価1で得た全光線透過率との差を耐湿熱性とした。なお、全光線透過率差が1.0%未満であると、良好な耐湿熱性を有するといえる。
Claims (9)
- 体積平均粒子径が1〜30μmである有機フィラー(a)、アルカリ金属塩(b)及び放射線硬化型樹脂(c)を含有してなることを特徴とする帯電防止性放射線硬化型組成物。
- アルカリ金属塩(b)がリチウム塩である請求項1に記載された帯電防止性放射線硬化型組成物。
- 放射線硬化型樹脂(c)の少なくとも一部が、1分子中に脂環構造又はイソシアヌレート構造を有する(メタ)アクリロイル基含有ウレタンオリゴマーである請求項1又は2に記載された帯電防止性放射線硬化型組成物。
- 有機フィラー(a)、アルカリ金属塩(b)及び放射線硬化型樹脂(c)の重量に基づいて、有機フィラー(a)の含有量が5〜85重量%、アルカリ金属塩(b)の含有量が0.01〜10重量%、放射線硬化型樹脂(c)の含有量が14〜94重量%である請求項1〜3のいずれかに記載された帯電防止性放射線硬化型組成物。
- さらに、ポリエーテル変性シリコーン(d)を含有する請求項1〜4のいずれかに記載された帯電防止性放射線硬化型組成物。
- ポリエーテル変性シリコーン(d)の含有量が、アルカリ金属塩(b)の重量に基づいて、1〜300重量%である請求項5に記載された帯電防止性放射線硬化型組成物。
- さらに、ビニルポリマー(e1)、ポリエステル(e2)及びポリウレタン(e3)からなる群より選ばれる少なくとも1種のポリマー(e)を含有する請求項1〜6のいずれかに記載された帯電防止性放射線硬化型組成物。
- ポリマー(e)の含有量が、放射線硬化型樹脂(c)の重量に基づいて、1〜300重量%ある請求項7に記載された帯電防止性放射線硬化型組成物。
- 透明シートに請求項1〜8のいずれかに記載された帯電防止性放射線硬化型組成物を塗布・硬化して得ることを特徴とする光拡散性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007288243A JP5130441B2 (ja) | 2007-11-06 | 2007-11-06 | 帯電防止性放射線硬化型組成物及び光拡散性シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007288243A JP5130441B2 (ja) | 2007-11-06 | 2007-11-06 | 帯電防止性放射線硬化型組成物及び光拡散性シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009114302A true JP2009114302A (ja) | 2009-05-28 |
JP5130441B2 JP5130441B2 (ja) | 2013-01-30 |
Family
ID=40781800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007288243A Expired - Fee Related JP5130441B2 (ja) | 2007-11-06 | 2007-11-06 | 帯電防止性放射線硬化型組成物及び光拡散性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5130441B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011152196A1 (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-08 | 住友化学株式会社 | 帯電防止樹脂シート |
JP2012107083A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Kaneka Corp | 活性エネルギー線硬化性組成物、及びそれを硬化させてなる塗膜 |
JP2014091786A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | San Nopco Ltd | 放射線硬化性組成物 |
EP2796525A4 (en) * | 2011-12-21 | 2015-11-11 | Riken Vitamin Co | ANTISTATIC MALAXING TYPE AGENT, THERMOPLASTIC RESIN COMPOSITION COMPRISING SAID AGENT AND MOLDED ARTICLE |
JP2016074884A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-12 | 荒川化学工業株式会社 | 光硬化型樹脂組成物及びこれを用いた光学用フィルム |
WO2016125818A1 (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-11 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 硬化性樹脂組成物、硬化物及び積層体 |
JP2017119829A (ja) * | 2015-12-30 | 2017-07-06 | 奇美實業股▲分▼有限公司 | 熱可塑性樹脂組成物およびそれから作られた成形品 |
CN106946805A (zh) * | 2015-12-30 | 2017-07-14 | 奇美实业股份有限公司 | 氨基甲酸酯化合物 |
CN108239210A (zh) * | 2016-12-23 | 2018-07-03 | 奇美实业股份有限公司 | 热可塑性树脂组成物及其所形成的成型品 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005031282A (ja) * | 2003-07-10 | 2005-02-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学素子用樹脂組成物、光学素子用樹脂硬化物及び光学素子 |
JP2005272582A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Dainippon Ink & Chem Inc | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物および硬化塗膜の形成方法 |
JP2006111868A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-04-27 | Dainippon Ink & Chem Inc | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物および合成樹脂成形物 |
JP2007016215A (ja) * | 2005-06-09 | 2007-01-25 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びコーティング剤組成物 |
-
2007
- 2007-11-06 JP JP2007288243A patent/JP5130441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005031282A (ja) * | 2003-07-10 | 2005-02-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学素子用樹脂組成物、光学素子用樹脂硬化物及び光学素子 |
JP2005272582A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Dainippon Ink & Chem Inc | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物および硬化塗膜の形成方法 |
JP2006111868A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-04-27 | Dainippon Ink & Chem Inc | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物および合成樹脂成形物 |
JP2007016215A (ja) * | 2005-06-09 | 2007-01-25 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びコーティング剤組成物 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011152196A1 (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-08 | 住友化学株式会社 | 帯電防止樹脂シート |
JP2012107083A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Kaneka Corp | 活性エネルギー線硬化性組成物、及びそれを硬化させてなる塗膜 |
EP2796525A4 (en) * | 2011-12-21 | 2015-11-11 | Riken Vitamin Co | ANTISTATIC MALAXING TYPE AGENT, THERMOPLASTIC RESIN COMPOSITION COMPRISING SAID AGENT AND MOLDED ARTICLE |
JP2014091786A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | San Nopco Ltd | 放射線硬化性組成物 |
JP2016074884A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-12 | 荒川化学工業株式会社 | 光硬化型樹脂組成物及びこれを用いた光学用フィルム |
JPWO2016125818A1 (ja) * | 2015-02-06 | 2017-11-09 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 硬化性樹脂組成物、硬化物及び積層体 |
WO2016125818A1 (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-11 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 硬化性樹脂組成物、硬化物及び積層体 |
US20180022849A1 (en) * | 2015-02-06 | 2018-01-25 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Curable resin composition, cured product, and laminate |
US10562996B2 (en) | 2015-02-06 | 2020-02-18 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Curable resin composition, cured product, and laminate |
JP7218998B2 (ja) | 2015-02-06 | 2023-02-07 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 硬化性樹脂組成物、硬化物及び積層体 |
JP2017119829A (ja) * | 2015-12-30 | 2017-07-06 | 奇美實業股▲分▼有限公司 | 熱可塑性樹脂組成物およびそれから作られた成形品 |
CN106928394A (zh) * | 2015-12-30 | 2017-07-07 | 奇美实业股份有限公司 | 热可塑性树脂组成物及其所形成的成型品 |
CN106946805A (zh) * | 2015-12-30 | 2017-07-14 | 奇美实业股份有限公司 | 氨基甲酸酯化合物 |
CN108239210A (zh) * | 2016-12-23 | 2018-07-03 | 奇美实业股份有限公司 | 热可塑性树脂组成物及其所形成的成型品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5130441B2 (ja) | 2013-01-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5130441B2 (ja) | 帯電防止性放射線硬化型組成物及び光拡散性シート | |
JP5608852B2 (ja) | 紫外線硬化性組成物 | |
TWI599586B (zh) | 活性能量線硬化型樹脂組成物、活性能量線硬化型樹脂組成物之製造方法、塗料、塗膜及薄膜 | |
JP5365038B2 (ja) | 紫外線硬化型塗料、ハードコート層、透明ポリカーボネートシート | |
CN101738650A (zh) | 光学片材和光学片材的制造方法 | |
JP5186768B2 (ja) | 帯電防止用硬化性組成物、硬化膜及び積層体 | |
JP3997312B2 (ja) | 放射線硬化性組成物 | |
JP2013213200A (ja) | 多官能チオ(メタ)アクリレート樹脂、これを含有する活性エネルギー線硬化型ハードコート樹脂組成物とこれを硬化して得られた硬化膜、硬化膜が積層されたプラスチックフィルム、プラスチックフィルムを用いたプラスチック射出成型品及び加工製品。 | |
JP2008050480A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP5771796B2 (ja) | 放射線硬化性組成物 | |
JP2010059339A (ja) | 帯電防止用硬化性組成物、硬化膜及び積層体 | |
JP6840215B1 (ja) | 防眩ハードコート用活性エネルギー線硬化型組成物及び防眩ハードコートフィルムの製造方法 | |
JP2012193220A (ja) | 光学フィルム又はシート形成用電子線硬化型組成物、光学フィルム又はシート、偏光子保護フィルム及び偏光板 | |
JP2006213802A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2017101221A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
TWI746685B (zh) | 活性能量線硬化性組成物之製造方法及使用其之薄膜之製造方法 | |
WO2007020870A1 (ja) | 光拡散シート用コーティング材及び光拡散シート | |
JP6364719B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、硬化物、積層体、ハードコートフィルム及びフィルム積層体 | |
TW201840749A (zh) | 活性能量線硬化性組成物、硬化物、及薄膜 | |
JP5343188B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP7190882B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型塗料組成物 | |
JP5303705B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2004231912A (ja) | 活性エネルギー線硬化性帯電防止組成物、帯電防止性成形体、及び帯電防止性塗装品 | |
JP2023068790A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物及び光学シート | |
JP4255093B2 (ja) | 放射線硬化型帯電防止性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100622 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120321 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120907 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |