JP2009113287A - 転写シート及びその利用 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐摩耗性、表面硬度が良好で曲面形状への追従性、タック性、接着性に優れた表面保護層形成用の転写シートを提供する。
【解決手段】離型性シートと、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物で形成された保護層と、プライマー層と、接着層とがこの順で積層されてなる転写シートにおいて、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が、側鎖に光重合性官能基を有する重量平均分子量3000〜1000000の(共)重合体(A)と、シリカゾル及び/又はシリケート(B)とからなる有機無機複合樹脂組成物を含有し、該プライマー層が下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂を含むことを特徴とする転写シート。
Figure 2009113287

【選択図】なし

Description

本発明は、耐摩耗性、耐擦傷性、耐薬品性、密着性等の表面特性に優れた表面保護層を形成することができる転写シートと、この転写シートを用いた表面保護成形品の製造方法に関する。
従来、合成樹脂成形品の表面に耐擦傷性保護層を形成する方法としては、成形品の表面に紫外線硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂を浸漬又はスプレー等により塗装し、その後、樹脂の硬化方法に従って硬化させる方法が行われていた。しかし、この方法では塗装工程中に異物が混入しやすいという問題があった。また、熱硬化性樹脂を高温で熱硬化させた場合には、高熱により成形品が変形するおそれがあり、一方、低温硬化では硬化に長時間を要するという問題があった。
これらの問題を解決する方法として、熱硬化樹脂または活性エネルギー線硬化樹脂を用いた転写シートを金型内面に装着し、成形と同時に成形品の外面に転写する方法、又は金型内面にフィルムを貼り付けておき成形と同時にそのシートを成形品表面に貼り付ける方法が知られている(特許文献1、2、3)。しかし、これらの転写シートでは成形前に硬化性樹脂を硬化させる必要があるために、複雑な形状の成形品に使用した場合には、硬化樹脂層にクラックが発生するという欠点があった。
一方、側鎖にアクリロイル基を有するポリマー型の活性エネルギー線硬化性樹脂を用いたものが提案されている(特許文献4)。これらは成形前にエネルギー線を照射する必要はないが、架橋基が少ないために硬化膜の硬度が不十分であった。
また、側鎖にアクリロイル基を有するポリマーとコロイダルシリカとの混合物を用いたものも提案されている(特許文献5)。これらは成形前にエネルギー線を照射する必要がなく、硬度も十分なものであるが、接着剤との密着性に乏しいという問題があった。
特開平3−76698号公報 特開平5−104898号公報 特開平2−53885号公報 特開平10−58895号公報 特開2001−206925号公報
本発明の課題は、上記従来の問題点を解決し、耐摩耗性、表面硬度が良好で曲面形状への追従性、タック性、接着性に優れた表面保護層形成用の転写シートを提供することにある。
本発明はまた、この転写シートを用いた表面保護成形品の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を進めた結果、少なくとも、離型性シート、特定の活性エネルギー線硬化性樹脂で形成した保護層、プライマー層および接着層を有する転写シートが、上記課題を解決し得ることを見出した。
即ち、本発明(請求項1)の転写シートは、離型性シートと、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物で形成された保護層と、プライマー層と、接着層とがこの順で積層されてなる転写シートにおいて、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が、側鎖に光重合性官能基を有する重量平均分子量3000〜1000000の(共)重合体(A)と、シリカゾル及び/又はシリケート(B)とからなる有機無機複合樹脂組成物を含有し、該プライマー層が下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂を含むことを特徴とする。
Figure 2009113287
(一般式(1)において、Xは炭素数1〜20の2価の炭素化水素基、−SO−,−S−,−O−,又は−CO−を表し、複数のXは互いに同一であってもよく、異なるものであってもよい。
Zは水素原子又はグリシジル基を表し、mは1〜100の整数を表す。)
請求項2の転写シートは、請求項1において、前記プライマー層を形成するエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂が軟化点50℃以上で、溶解度パラメータ(SP値)10以下の有機溶剤100gに5g以上溶解することを特徴とする。
請求項3の転写シートは、請求項1又は2において、前記(共)重合体(A)と、シリカゾル及び/又はシリケート(B)とがスルフィド結合を介して結合してなることを特徴とする。
請求項4の転写シートは、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が、1分子中に2個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート(C)を含有することを特徴とする。
本発明(請求項5)の表面保護成形品の製造方法は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の転写シートを、射出成形金型の型面に、前記離型性シート側が型面に積層されるように配置した後、該金型のキャビティ内に熱可塑性樹脂を射出充填する射出成形工程と、射出成形により得られた、表面に前記転写シートが接着した成形品から前記離型性シートを剥離した後、前記保護層に活性エネルギー線を照射する硬化工程とを備えることを特徴とする。
本発明(請求項6)の表面保護成形品の製造方法は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の転写シートを、前記接着層を介して基材に接着させた後、前記離型性シートを剥離し、その後、前記保護層に活性エネルギー線を照射する工程を備えることを特徴とする。
本発明の転写シートによれば、耐摩耗性、耐擦傷性、耐薬品性、密着性等の表面特性に優れた硬化被膜を各種の成形品や基材表面に形成することができる。しかも、本発明の転写シートは、硬化前の加工処理が容易であり、種々の形状に追従する硬化被膜を形成することができる。また、本発明の転写シートは、硬化前のタック性に優れ、取り扱い性にも優れる。
このような本発明の転写シートを用いる本発明の表面保護成形品の製造方法によれば、射出成形と同時に転写シートの成形品表面への接着を行うことができ、効率的に表面保護被膜を形成することができる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、本発明において、「(共)重合体」とは「重合体及び/又は共重合体」を意味する。また、「(メタ)アクリル」は「アクリル及び/又はメタクリル」を意味する。「(メタ)アクリレート」についても同様である。
[転写シート]
本発明の転写シートは、離型性シートと、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物で形成された保護層と、プライマー層と、接着層とがこの順で積層されてなるものであるが、必要に応じて、更にプライマー層と接着層との間に絵柄層及び/又は金属蒸着層を有するものであってもよい。
{離型性シート}
離型性シートの構成材料としては特に制限はないが、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、フッ素樹脂等の樹脂シートを使用することができる。
離型性シートの厚みは1.0〜100μmが好ましく、さらに好ましくは10〜50μmである。離型性シートの厚みが薄過ぎると強度が不足するために、この上に保護層を形成する際や離型性シートを剥離する際の取り扱い性に劣るものとなり、厚過ぎると射出成形時の金型への追従性が劣る。
なお、離型性シートには、その離型性を向上するために、その離型面に、離型材料を塗布して離型層を形成したものを使用しても良い。離型材料としては、例えば、エポキシ樹脂系離型剤、エポキシメラミン樹脂系離型剤、メラミン樹脂系離型剤、アミノアルキド樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤等の1種または2種以上を用いることができる。離型層の形成方法としては各種印刷法やコート法を用いることができる。
{保護層}
保護層を構成する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、側鎖に光重合性官能基を有する重量平均分子量3000〜1000000の(共)重合体(A)と、シリカゾル及び/又はシリケート(B)とからなる有機無機複合樹脂組成物と、必要に応じて配合される多官能アクリレート(C)、光重合開始剤及び各種添加剤を含む。
<(共)重合体(A)>
有機無機複合樹脂組成物を構成する、側鎖に光重合性官能基を有する重量平均分子量3000〜1000000の(共)重合体(A)は、例えば、下記の不飽和単量体の1種を重合して得られた重合体、及び/又は、下記の不飽和単量体の2種以上を共重合して得られた共重合体に、後述の(i)〜(iii)の方法で光重合性官能基を導入して得ることができる。
(不飽和単量体)
(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−へキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、i−ステアリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、n−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート四級化物、3−エポキシ(メタ)アクリレート、3、4−エポキシブチル(メタ)アクリレート、3、4−エポキシブチル(メタ)アクリレート、3、4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、スチレン、無水マレイン酸
(光重合性官能基導入方法)
(i)エポキシ基を有する単量体の(共)重合体にカルボキシル基及び/又は水酸基を有する単量体を付加反応させる。
(ii)水酸基を有する単量体の(共)重合体にカルボキシル基を有する単量体を縮合反応させる。
(iii)カルボキシル基を有する単量体の(共)重合体に水酸基を有する単量体を縮合反応させる、またはエポキシ基を有する単量体を付加反応させる。
上記の光重合性官能基の導入に用いられるカルボキシル基を有する単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートと無水コハク酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の酸無水物の付加体、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートと無水コハク酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の酸無水物の付加体等が挙げられる。
また、水酸基を有する単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタレート、N−メチロールアクリルアミド等が挙げられる。
また、エポキシ基を有する単量体としては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテル等が挙げられる。
これらはいずれも1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明で用いる(共)重合体(A)の重量平均分子量が3000未満では、低分子量成分の含有量が多く乾燥後のタック性が劣る。また、(共)重合体(A)の重量平均分子量が1000000を超えると、合成することが困難になるばかりか、溶剤の乾燥時に溶剤残存量が多くなってしまう。これらのことより(共)重合体(A)の重量平均分子量は3000〜1000000であり、好ましくは5000〜100000である。
また、(共)重合体(A)の側鎖に導入された光重合性官能基の導入量が少な過ぎると、活性エネルギー線での硬化後の硬度、耐擦傷性が不十分である。従って、この光重合性官能基の導入量は、側鎖に光重合性官能基を有する(共)重合体(A)に対して2.5〜7.5mmol/gであることが好ましい。
<シリカゾル及び/又はシリケート(B)>
シリカゾルとしては例えば、水、メタノール、イソプロパノール(IPA)、n−ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、エチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGM)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ジメチルアセトアミド、キシレン及びこれらの混合溶剤を分散媒とし、粒子径が5〜30nmのシリカを、その固形分として10〜40重量%含有するシリカゾルが好ましい。特に、有機溶剤に分散したシリカゾルを利用すると、塗膜とした場合に、高い透明性を発現するので好ましい。代表的には水酸基を有する溶剤、又はケトン基を有する極性溶媒に分散したオルガノシリカゾルを用いることが好ましい。具体的には、「IPA−ST」(IPA分散オルガノシリカゾル、日産化学)、「MEK−ST」(MEK分散オルガノシリカゾル、日産化学)、「MIBK−ST」(MIBK分散オルガノシリカゾル、日産化学)等、又はこれらを原料に他の水酸基を有する溶剤に溶媒置換したゾル(例えばPGM分散オルガノシリカゾル等)を挙げることができる。
シリケートとしては、以下の一般式(I)で表される構造を有する化合物が挙げられる。
Figure 2009113287
((I)式中、Rはそれぞれ異なっていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表し、nは0〜11のいずれかの整数を表す。)
上記一般式(I)で表されるシリケートとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロピルシラン、テトラn−ブチルシラン、またこれらテトラアルコキシシランを加水分解縮合することにより得られるポリアルコキシシロキサンが挙げられる。これらの中でも、テトラメトキシシランの20〜60%の加水分解縮合物であるポリメトキシシロキサンが好ましい。ポリメトキシシロキサンの製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、テトラメトキシシランの常法による加水分解縮合物から、モノマー成分を除去して、実質的にモノマー成分を含まないようにするのが毒性の問題からも好ましい。これらのポリメトキシシロキサンは、例えば三菱化学(株)より、「MKCシリケートMS51」(加水分解率40%、n=4)、「MKCシリケートMS56」(加水分解率50%、n=8)の商品名で入手することができる。
前述の側鎖に光重合性官能基を有する(共)重合体(A)に、シリカゾル及び/又はシリケート(B)をスルフィド結合を介して結合させるためには、前述の不飽和単量体の重合時に1分子中にメルカプト基とアルコキシシリル基とを有する化合物を使用すればよい。1分子中にメルカプト基とアルコキシシリル基を有する化合物としては例えば、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン等を挙げることができる。
この場合、メルカプト基が(共)重合体(A)の生成過程において反応してスルフィド結合が形成し、一方、アルコキシシリル基はシリカゾル及び/又はシリケート(B)と結合する。これにより、(共)重合体(A)と、シリカゾル及び/又はシリケート(B)とがスルフィド結合を介して結合した有機無機複合樹脂組成物が得られる。
<(共)重合体(A)とシリカゾル及び/又はシリケート(B)との割合>
有機無機複合樹脂組成物中の、側鎖に光重合性官能基を有する(共)重合体(A)とシリカゾル及び/又はシリケート(B)の固形分との割合は重量比で90/10〜10/90の範囲が好ましく、80/20〜30/70の範囲がさらに好ましい。
この範囲よりも(共)重合体(A)の割合が多いと硬度、耐擦傷性が不十分であり、少ないと保護層が脆くなり成形時にクラックが発生する。
なお、(共)重合体(A)は、1種を単独で用いてもよく、側鎖に導入された光重合性官能基の異なるもの、或いは重量平均分子量の異なるもの、或いは構成する単量体の異なるものを2種以上を混合して用いてもよい。シリカゾル及び/又はシリケート(B)についても同様である。
<分子内に2個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート(C)>
本発明に係る活性エネルギー線硬化性組成物には、形成される被膜の耐摩耗性をさらに向上させる目的で、溶剤を乾燥した後の塗膜形成性を阻害しない範囲で、2個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート(C)を含有させることができる。この多官能アクリレートとしては、少ない添加量で耐摩耗性を向上するために、分子内に3個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレートが好ましい。
分子内に3個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレートとしては、例えば、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等を挙げることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物中の多官能アクリレート(C)の配合量は、少な過ぎると多官能アクリレート(C)を配合したことによる効果を十分に得ることができず、多過ぎると保護層の乾燥後のタック性が不十分となることから、有機無機複合樹脂組成物及び多官能アクリレート(C)の合計100重量部に対して0.1〜50重量部、特に1〜10重量部とすることが好ましい。
<光重合開始剤>
本発明に係る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物には、活性エネルギー線を照射されることによってラジカル等を発生する光重合開始剤を含有させることができる。
活性エネルギー線として紫外線を用いる場合、好ましい光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキサイド、2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プロパノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、ミヒラーズケトン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物中の光重合開始剤の配合量は、少な過ぎると光重合開始剤を配合したことによる効果を十分に得ることができず、多過ぎると硬度、耐擦傷性が不十分であることから、有機無機複合樹脂組成物及び必要に応じて用いられる多官能アクリレート(C)の合計100重量部に対して0.1〜20重量部、特に1〜10重量部とすることが好ましい。
<その他の添加剤>
本発明に係る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物には、硬化被膜物性を改良する目的で、紫外線吸収剤(例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系、シアノアクリレート系紫外線吸収剤)、紫外線安定剤(例えば、ヒンダードアミン系紫外線安定剤)、酸化防止剤(例えば、フェノール系、硫黄系、リン系酸化防止剤)、ブロッキング防止剤、レベリング剤等のこの種の組成物に配合される種々の添加剤を、被膜形成成分の全固形分重量に対し、それぞれ0.01〜2重量%の割合で配合することができる。
<保護層の形成方法>
前述の離型性シート上に保護層を形成するには、上述の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を離型性シート上に供給して膜形成すればよい。この場合、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、適度な粘度となるように、適当な有機溶剤を用いて、固形分濃度が0.1〜40重量%程度となるように調製される。
ここで用いられる有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルアセテート、2−ブトキシエチルアセテート、3−メトキシプロピルアセタート等のエーテルエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類;等が挙げられる。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の離型性シートへの供給は、通常、塗布により行う。塗布方法については特に制限されず、ディッピング法、フローコート法、スプレー法、スピンコート法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、ブレードコート法及びエアーナイフコート法等のいずれの方法によって塗布することもできる。また、印刷等により画像様に供給することもできる。
なお、塗布量については特に制限されないが、乾燥後の膜厚が、0.1〜50μm、好ましくは1〜20μmとなるように塗工することが好ましい。この膜厚が薄過ぎると表面保護被膜として十分な耐久性を有する被膜を形成し得ず、厚過ぎると溶剤乾燥時の残存溶剤量が多くなり、硬化後の塗膜の硬度、耐擦傷性が不十分となる。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を離型性シートに塗布した後は、乾燥して有機溶剤を除去する。本発明に係る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は被膜形成性に優れているので、この時点で加工可能な被膜となる。乾燥条件は、離型性シートの材質、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の配合、塗布量等によって、好ましい範囲が異なるが、一般的には、30〜120℃で1〜30分間行い、好ましくは50〜100℃で1〜5分間行う。
{プライマー層}
プライマー層は、下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂で構成される。
Figure 2009113287
(一般式(1)において、Xは炭素数1〜20の2価の炭素化水素基、−SO−,−S−,−O−,又は−CO−を表し、複数のXは互いに同一であってもよく、異なるものであってもよい。
Zは水素原子又はグリシジル基を表し、mは1〜100の整数を表す。)
一般式(1)において、Xの炭素化水素基としては次のようなものが挙げられる。
Figure 2009113287
mは、特に2〜50であることが好ましい。
このエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂は、軟化点が50℃以上で、溶解度パラメータ(SP値)が10以下の有機溶剤100gに5g以上溶解するものである。
軟化点が50℃未満の樹脂ではタック性があり好ましくない。なお、エポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂の軟化点の上限は通常150℃程度である。
なお、本発明における溶解度パラメータ(SP値)とはδ=[(△H−RT)/VL]1/2(ここで、δ:溶解度パラメータ、△H:蒸発熱、VL:モル体積、R:気体定数を表す)の式より求めた値である。溶解度パラメータについては、例えばJ.BRANDRUP,E.H.IMMERGUT,and,E.A.GRULKE「POLYMER HANDBOOK FORTH EDITION」VII/688−694(1998),JOHN WILLY&SONS,INC.に一部具体的に記載されている。
溶解度パラメータが10を超える溶剤を使用した場合、活性エネルギー線硬化性樹脂よりなる保護層とプライマー層との接着性が十分でなかったり、プライマーの塗工時に活性エネルギー線硬化性樹脂層が白化したりする。また、溶解度パラメータが10以下の溶剤100gに対する溶解性が5g未満の樹脂では、プライマー粘度が低くなりすぎ、十分な接着性を発現する膜厚を塗工することができない。
従って、プライマー層は、溶解度パラメータが10以下の溶剤100gに対する溶解性が5g以上のエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂を、溶解度パラメータが10以下の溶剤に例えば1〜40重量%程度の濃度に溶解させたプライマー溶液を、上述のように活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を離型性シート上に塗布、乾燥して形成した活性エネルギー線硬化性樹脂層上に塗布して乾燥することにより形成することが好ましい。
本発明に係るプライマー層においては、特に、実際に用いる溶剤100gに対するポリエステル樹脂の溶解性が5g以上であり、かつ、その実際に用いる溶剤の溶解度パラメータが10以下であることが好ましい。
なお、溶解度パラメータが10以下の溶剤としては、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、エチレングリコールモノブチルエーテル、アセトン、シクロヘキサノン、プリピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、溶解度パラメータが10以下の溶剤以外に、粘度調整の目的で補助的に、後述する溶剤を併用してもよい。ただし、後述の溶剤を用いる場合、その使用量は、全溶剤に対して40容量%以下とすることが好ましい。
プライマー溶液の塗布方法については特に制限されず、ディッピング法、フローコート法、スプレー法、スピンコート法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、ブレードコート法及びエアーナイフコート法等のいずれの方法によって塗布することもできる。また、印刷等により画像様に供給することもできる。
なお、塗布量については特に制限されないが、乾燥後の膜厚が、0.1〜20μm、好ましくは0.5〜3μmとなるように塗工することが好ましい。この膜厚が薄過ぎると保護層との密着力が不十分となり、厚過ぎると溶剤乾燥時の残存溶剤量が多くなり密着力が不足する。
プライマー溶液を保護層上に塗布した後は、乾燥して有機溶剤を除去する。この乾燥条件は、プライマー溶液の配合、塗布量等によって、好ましい範囲が異なるが、一般的には、25〜150℃で1〜60分間行い、好ましくは30〜120℃で1〜10分間行う。
{接着層}
接着層は被転写体への接着性を向上するために設けられる層であり、被転写体の材質に合わせて接着層を選定するのが好ましい。
例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ブチラール系樹脂、ゼラチン、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂等の樹脂から適切な軟化温度を有するものが選択される。
この接着層の厚みは0.1〜50μmが好ましく、さらに好ましくは1〜10μmである。接着層が上記範囲より薄い場合には接着層の接着性が劣り、上記範囲を超えると転写成形時の箔切れ性が低下する。
{絵柄層及び/又は金属蒸着層}
本発明の転写シートにおいては、プライマー層と接着層との間に絵柄層及び/又は金属蒸着層を形成してもよい。
絵柄層はインキにより絵柄、図柄、模様等を施したものであり、絵柄層の形成に用いるインキとしては、アゾ系顔料、イソインソリン、キナクリドン、フタロシアニンブルー、アニリンブラック等の有機顔料、コバルトブルー、弁柄、黄鉛、酸化チタン等の無機顔料、各種有機染料を使用することができる。
また、金属蒸着層は、アルミニウム、錫、銀、銅、クロム等の金属を真空蒸着により形成してなるものである。
{溶剤}
本発明に係る保護層、プライマー層、接着層の形成に用いられる溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルアセテート、2−ブトキシエチルアセテート、3−メトキシプロピルアセタート等のエーテルエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類;等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
[転写シートの成形]
本発明の転写シートはその目的、用途により任意の成形法により任意の形状に成形することができる。具体的には、該転写シートを適当な温度、例えば40〜150℃に加熱後、真空成形、真空圧空成形、圧空成形、マット成形、射出成形等の方法を用いて、転写シート全体を所望の形状に成形することができる。また、干渉縞等の凸凹形状をCDやレコードの表面に加工して複製するのと同様の方法で、転写シート上にエンボス成形することもできる。
[転写シートの硬化]
本発明の転写シートは、被転写対象物に転写シートの接着層を介して接着し、その後離型性シートを剥離除去した後、保護層に活性エネルギー線を照射させて硬化させることにより、耐摩耗性等に優れた高硬度の表面保護被膜を形成する用途に用いられる。
具体的には、本発明の転写シートを、射出成形金型の型面に、前記離型性シート側が型面に積層されるように配置した後、該金型のキャビティ以内に熱可塑性樹脂を射出充填して成形し、射出成形により得られた、表面に転写シートが接着した成形品から離型性シートを剥離した後、転写シートの保護層に活性エネルギー線を照射して硬化させることにより、成形と同時に転写シートの接着を行って、表面保護層を有する成形品を効率的に製造することができる。
この場合において、射出成形に供する樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂等のエンジニアリングプラスチック類、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。
或いは、転写シートを、その接着層を介して各種の基材に接着させた後、離型性シートを剥離し、その後、転写シートの保護層に活性エネルギー線を照射して基材に表面保護層を形成することができる。
このような保護層の形成に供される基材樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂等のエンジニアリングプラスチック類、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。
保護層の硬化に用いられる活性エネルギー線としては、キセノンランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、タングステンランプ等の光源から発せられる紫外線、通常20〜2000kVの粒子加速器から取り出される電子線、α線、β線、γ線等を用いることができる。
これらの活性エネルギー線を照射して硬化させることにより、保護層に含有される有機無機複合樹脂組成物が有する光重合性官能基が単独で、又は所望により多官能アクリレート(C)とともに重合して硬化し、硬化被膜となる。この硬化被膜は、有機成分((共)重合体(A))と無機成分(シリカゾル及び/又はシリケート(B))とを含んでいるので、耐摩耗性に優れている。
なお、本発明の転写シートでは、活性エネルギー線の照射で保護層を硬化させた後、さらに、物品全体又は硬化膜を加工(成形、印刷、転写を含む)することもできる。
以下に、合成例、実施例、比較例及び参考例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。以下の合成例及び実施例に記載される成分、割合、手順等は、本発明の趣旨から逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に記載される具体例に制限されるものではない。
なお、以下の実施例及び比較例で、プライマー層の形成に用いたプライマー溶液は表1の通りである。
Figure 2009113287
また、接着層の形成には、接着剤溶液として、ポリメタクリル酸メチル樹脂(三菱レイヨン社製「BR80」)の20重量%メチルエチルケトン溶液を用いた。
(合成例1)
温度計、攪拌機及び還流冷却管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテル139.5g、グリシジルメタクリレート90g、メチルメタクリレート1.0g、メルカプトプロピルトリメトキシシラン2.0g、及び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.93gを入れ、65℃で3時間反応させ、さらに2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.47gを加え3時間反応させた。次に、アクリル酸45.6g、トリフェニルホスフィン1.45g、p−メトキシフェノール0.36g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル68.4gを添加して、110℃で10時間反応させてアクリロイル基とメトキシシリル基を有する、重量平均分子量20000でアクリロイル当量(アクリロイル基の導入量)4.57mmol/gの共重合体を得た。得られた共重合体にイソプロピルアルコールを分散媒とするシリカゾル(日産化学社製 商品名:IPA−ST)308.0g(固形分30重量%)、水0.5g、及びアセチルアセトンアルミニウム0.1gを添加して70℃で4時間反応させることにより、共重合体にメトキシシリル基を介してシリカゲルを結合させた。反応終了後、プロピレングリコールモノメチルエーテル115.5gを加えて活性エネルギー線硬化性樹脂液(a−1)(固形分30重量%)を得た。
(合成例2)
温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテル139.5gに、グリシジルメタクリレート90g、メルカプトプロピルトリメトキシシラン3.0g、及び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.93gを入れ、65℃で3時間反応させ、さらに2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.47gを加え3時間反応させた。次に、アクリル酸45.6g、トリフェニルホスフィン1.45g、p−メトキシフェノール0.36g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル68.4gを添加して110℃で10時間反応させてアクリロイル基とメトキシシリル基を有する、重量平均分子量18000でアクリロイル当量(アクリロイル基の導入量)4.57mmol/gの共重合体を得た。得られた共重合体にメチルエチルケトンを分散媒とするシリカゾル(日産化学社製 商品名:MEK−ST)154g(固形分30重量%)、水0.5g、及びアセチルアセトンアルミニウム0.1gを添加して70℃で4時間反応させることにより、共重合体にメトキシシリル基を介してシリカゲルを結合させた。反応終了後、プロピレングリコールモノメチルエーテル115.5gを加えて活性エネルギー線硬化性樹脂液(a−2)(固形分30重量%)を得た。
(合成例3)
温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテル139.5g、グリシジルメタクリレート85.5g、イソボルニルメタクリレート4.5g、メルカプトプロピルトリメトキシシラン3.0g、及び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.47gを入れ、65℃で3時間反応させ、さらに2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.47gを加えて3時間反応させた。次に、アクリル酸44.2g、トリフェニルホスフィン1.45g、p−メトキシフェノール0.36g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル66.3gを添加して110℃で10時間反応させてアクリロイル基とメトキシシリル基を有する、重量平均分子量13000でアクリロイル当量(アクリロイル基の導入量)4.47mmol/gの共重合体を得た。得られた共重合体にメチルエチルケトンを分散媒とするシリカゾル(日産化学社製 商品名:MEK−ST)304.89g(固形分30重量%)、水0.5g、及びアセチルアセトンアルミニウム0.1gを添加して70℃で4時間反応させることにより、共重合体にメトキシシリル基を介してシリカゲルを結合させた。反応終了後、メチルエチルケトン114.33gを加えて活性エネルギー線硬化性樹脂液(a−3)(固形分30重量%)を得た。
(合成例4)
合成例3と同様にして得られたアクリロイル基とメトキシシリル基を有する共重合体に、メチルエチルケトンを分散媒とするシリカゾル(日産化学社製 商品名:MEK−ST)152.44g(固形分30重量%)、水0.5g、及びアセチルアセトンアルミニウム0.1gを添加して70℃で4時間反応させることにより、共重合体にメトキシシリル基を介してシリカゲルを結合させた。反応終了後、メチルエチルケトン114.33gを加えて活性エネルギー線硬化性樹脂液(a−4)(固形分30重量%)を得た。
合成例1〜4で得られた活性エネルギー線硬化性樹脂液(a−1)〜(a−4)について、樹脂の重量平均分子量等の評価を表2にまとめて示す。
なお、各項目の測定方法は次の通りである。
重量平均分子量:分子量の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより実施し、ポリスチレン換算の分子量を求めた。
光重合性官能基導入量:単量体の配合量からの計算値である。
Figure 2009113287
(実施例1〜9及び比較例1〜4)
活性エネルギー線硬化性樹脂液(a−1)〜(a−4)のいずれか1種と、必要に応じて分子内に3個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレートであるDPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)又はTAEI(トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート)と、光重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、チバ・スペシャリティー・ケミカル製 商品名:イルガキュア184)とを、表3に示す割合で均一に配合して活性エネルギー線硬化性組成物を調製した。
各活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、離型性シートである厚さ38μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(ヘイズ値 0.8%;三菱化学ポリエステル社製 商品名:ダイアホイルG120E)に、バーコーターを用いて、乾燥後の塗膜厚が6μmとなるように塗布し、80℃で2分間加熱乾燥して、保護層を形成した。
この保護層の上に表1に示すプライマー溶液を乾燥後膜厚が2μmとなるようにバーコーターを用いて塗布し、80℃で2分間加熱乾燥して、プライマー層を形成した。このプライマー層の上に、接着剤溶液を乾燥後の膜厚が1μmとなるようにバーコーターを用いて塗布し、80℃で2分間加熱乾燥して接着層を形成し、転写シートを得た。
得られた転写シートの接着層側を、アクリル板(厚さ1mm)の板面に載せ、加熱ロールを用いて温度200℃、圧力0.2Paにて転写した後、離型性シートのポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、その後、出力密度120W/cmの高圧水銀灯を光源として、光源下10cmの位置で、アイグラフィック社製 EYE UV METER UVPF−A1、PD365を使用して、積算光量1J/cmとなるようにUV照射して保護層を硬化させて、厚さ4μmの硬化膜を形成した。
このようにして、アクリル板に転写シートの転写する際に、その前後で、以下の評価を行って、結果を表3に示した。
<タック性>
得られた転写シートをアクリル板に熱転写してポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離した後、UV照射前に、指触によりタックの有無を確認し、転写膜に指紋が付着または指に転写膜が付着するものを不良(×)、付着のないものを良(○)とした。
<硬化前密着性>
得られた転写シートをアクリル板に熱転写してポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離した後、UV照射前に、転写膜に100枡の碁盤目の切込みを入れ、ニチバン社製セロハンテープを密着させた後引き剥がし、転写膜の残存率が100/100であったものを良(○)、剥離したものを不良(×)とした。
<硬化後密着性>
UV照射後に、転写膜に100枡の碁盤目の切込みを入れ、ニチバン社製セロハンテープを密着させた後引き剥がし、転写膜の残存率が100/100であったものを良(○)、剥離したものを不良(×)とした。
<透明性>
UV照射後に、転写膜付きアクリル板を23℃、相対湿度60%の恒温室に24時間放置した後、転写膜の透明性をJIS K−7105に従って、ヘイズ値(H%)で評価した。
<耐摩耗性>
UV照射後の転写膜表面に対して、摩耗輪(Calibrase社製:CS−10F)を用いて、荷重500gで100回転テーバー摩耗試験を行い、テーバー摩耗試験後のヘイズ値とテーバー摩耗試験前のヘイズ値との差ΔH%を測定することによって、耐摩耗性を評価した。このΔH%が小さい程、耐摩耗性に優れる。
Figure 2009113287
(参考例1)
実施例1で調製した活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、厚さ2mmの透明なポリカーボネート板に、バーコーターを用いて乾燥後の塗膜厚が10μmとなるように塗布し、100℃で2分間加熱乾燥した後、ヒーター温度400℃で70秒加熱後、絞り比(H/D)0.2で真空成形し、次いで紫外線を照射してハードコート処理ポリカーボネート成形品を得た。
この結果から、この活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、優れた耐摩耗性表面を与えるだけでなく、成形加工性にも優れていることが確認された。
(参考例2)
実施例1で調製した活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、バーコーターを用いて、乾燥後の塗膜厚が10μmとなるように塗布した。塗膜を100℃で2分間加熱乾燥した後、塗膜の上にグラビア印刷法で絵柄印刷し、さらにヒートシール用のアクリル系接着剤(ホットスタンプ剤)を塗工した。ポリカーボネート板の上に、前記アクリル系接着剤面を下にしてフィルム面側から熱ロールにて加温後、ポリエチレンテレフタレートフィルム側より紫外線を照射した。次いで、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、ハードコート層が表面に転写形成されたポリカーボネート板を得た。この結果から、この活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、優れた耐摩耗性表面を与えるだけでなく、印刷、転写の加工性にも優れていることが確認された。
(参考例3)
実施例1で調製した活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、バーコーターを用いて乾燥後の塗膜厚が10μmとなるように塗布し、100℃で2分間加熱乾燥した。その後、塗膜上にレーザー光を用いて作ったマスターホログラムから引き続き作製したプレススタンパーにより150℃で加熱プレスして微細な凸凹層を形成させた。次いで、紫外線を照射して凸凹層が形成された塗膜を硬化させた。更に、真空蒸着法によりアルミニウム層をこの上に蒸着し、ヒートシール用のアクリル系接着剤(ホットスタンプ剤)を塗工した後、クレジットカードの上に、前記アクリル系接着剤面を下にして載置し、ポリエステル樹脂面側から熱ロールにて熱転写を行い、次いで、フィルムを剥し、クレジットカードの上にホログラムを形成した。この結果から、この活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は優れた耐摩耗性表面を与えるだけでなく、スタンパー加工および転写の加工性に優れていることが確認された。

Claims (6)

  1. 離型性シートと、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物で形成された保護層と、プライマー層と、接着層とがこの順で積層されてなる転写シートにおいて、
    該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が、側鎖に光重合性官能基を有する重量平均分子量3000〜1000000の(共)重合体(A)と、シリカゾル及び/又はシリケート(B)とからなる有機無機複合樹脂組成物を含有し、該プライマー層が下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂を含むことを特徴とする転写シート。
    Figure 2009113287
    (一般式(1)において、Xは炭素数1〜20の2価の炭素化水素基、−SO−,−S−,−O−,又は−CO−を表し、複数のXは互いに同一であってもよく、異なるものであってもよい。
    Zは水素原子又はグリシジル基を表し、mは1〜100の整数を表す。)
  2. 請求項1において、前記プライマー層を形成するエポキシ樹脂及び/又はフェノキシ樹脂が軟化点50℃以上で、溶解度パラメータ(SP値)10以下の有機溶剤100gに5g以上溶解することを特徴とする転写シート。
  3. 請求項1又は2において、前記(共)重合体(A)と、シリカゾル及び/又はシリケート(B)とがスルフィド結合を介して結合してなることを特徴とする転写シート。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が、1分子中に2個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート(C)を含有することを特徴とする転写シート。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の転写シートを、射出成形金型の型面に、前記離型性シート側が型面に積層されるように配置した後、該金型のキャビティ内に熱可塑性樹脂を射出充填する射出成形工程と、射出成形により得られた、表面に前記転写シートが接着した成形品から前記離型性シートを剥離した後、前記保護層に活性エネルギー線を照射する硬化工程とを備えることを特徴とする表面保護成形品の製造方法。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の転写シートを、前記接着層を介して基材に接着させた後、前記離型性シートを剥離し、その後、前記保護層に活性エネルギー線を照射する工程を備えることを特徴とする表面保護成形品の製造方法。
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