JP2009109305A - 共振周波数および最大光学振り角の測定方法 - Google Patents

共振周波数および最大光学振り角の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】共振周波数および最大光学振り角をすばやく測定できるようにする。
【解決手段】MEMSミラー素子10の駆動周波数fで駆動してレーザビームをジッタセンサ31a,31bに入光させ、レーザビームの1往復走査で出力される4つのジッタ信号のそれぞれの時間間隔を測定することにより、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を計算する。駆動周波数fを分解能Δfずつ増加または減少させる毎に、光学振り角ΘCCW(f),ΘCW(f)を計算して、前回より光学振り角ΘCCW(f),ΘCW(f)が小さくなると、前回の駆動周波数fを共振周波数fとし、共振周波数fのときにジッタセンサ31a,31b間のそれぞれの時間間隔より最大光学振り角ΘCCW(f),ΘCW(f)を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は共振周波数および最大光学振り角の測定方法に関し、特にMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー素子検査装置における共振周波数(レーザビームの走査角が最大値となる駆動周波数)および最大光学振り角(共振周波数における反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角)の測定方法に関する。
MEMSミラー素子によるレーザビームの反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)は、MEMSミラー素子の駆動周波数fに応じて変化することが知られている。また、駆動周波数fを設定値分(共振周波数測定分解能。以下、単に分解能という)Δfずつ増加または減少させていくと、ある駆動周波数fのときに反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)がそれ以上大きくならない反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)が生じることが知られている。以下、反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)が生じる駆動周波数を、共振周波数fという。
従来のMEMSミラー素子検査装置では、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を測定するときには、一対のジッタセンサの位置を少しずつ移動させ、レーザビームが入光するか入光しないかの境界のジッタセンサの位置を測定することにより、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を測定していた。このため、共振周波数fならびに反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)を確定するためには、駆動周波数fを分解能Δfずつ増加または減少させながら反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)の測定を繰り返し、最大となる反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)と決定し、そのときの駆動周波数を共振周波数fとしていた(例えば、非特許文献1参照)。なお、MEMSミラー素子は、共振周波数fで駆動して使用することが仕様上推奨されている。
エーエルティー株式会社、MEMSスキャナ計測システムALT−9A44カタログ、[online]、[平成19年10月11日検索]、インターネット(URL:http://www.alt.co.jp/pdf/alt9a44.pdf)
しかし、上述した従来のMEMSミラー素子の共振周波数および最大光学振り角の測定方法では、一対のジッタセンサの位置を少しずつ移動させ、レーザビームが入光するか入光しないかの境界のジッタセンサの位置を測定することにより、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を測定することを、駆動周波数fを分解能Δfずつ増加または減少させながら繰り返し、前回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角ΘCCW(f+Δf)および時計方向の光学振り角ΘCW(f+Δf)が小さくなった場合に前回の駆動周波数fを共振周波数fと決定し、共振周波数fでの反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)としていたので、共振周波数fならびに反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)の測定に長時間を要するという問題点があった。このため、MEMSミラー素子をレーザビームの走査に使用するレーザプリンタ等の機器の生産現場では、共振周波数fならびに反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)の測定に長時間がかかり、MEMSミラー素子の組み込みや調整に支障が生じていた。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、受光素子の位置を移動させずに、共振周波数ならびに反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角をすばやく測定できるようにした共振周波数および最大光学振り角の測定方法を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法は、レーザビームが入射するMEMSミラー素子を駆動周波数で駆動することにより前記レーザビームを前記MEMSミラー素子で反射させて走査させる工程と、前記駆動周波数を分解能ずつ増加または減少させる毎に、前記MEMSミラー素子のレーザビームの1往復走査の間に前記レーザビームの走査可能範囲内の任意の位置に配置された第1受光素子および第2受光素子から出力される4つの受光信号のそれぞれの時間間隔を測定する工程と、前記4つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて今回の駆動周波数での前記レーザビームの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角を計算する工程と、前回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角が小さくなった場合に前回の駆動周波数を共振周波数と決定する工程と、前記MEMSミラー素子を前記共振周波数で駆動して前記第1受光素子および前記第2受光素子から出力される4つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて前記MEMSミラー素子による前記レーザビームの反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算する工程と、を含むことを特徴する。請求項1に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法によれば、MEMSミラー素子により走査されるレーザビームの走査可能範囲内の任意の位置に第1受光素子および第2受光素子を固定的に配置し、MEMSミラー素子の駆動周波数を分解能ずつ増加または減少させて第1受光素子および第2受光素子にレーザビームを入光させ、MEMSミラー素子のレーザビームの1往復走査の間に第1受光素子および第2受光素子から出力される4つの受光信号のそれぞれの時間間隔を測定し、測定された4つの時間間隔に基づいて反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角を計算し、前回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角が小さくなった場合に前回の駆動周波数を共振周波数と決定し、MEMSミラー素子を共振周波数で駆動して第1受光素子および第2受光素子から出力される4つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいてMEMSミラー素子によるレーザビームの反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算することにより、反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角をすばやく測定することができるという効果がある。
請求項2記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法は、レーザビームが入射するMEMSミラー素子を駆動周波数で駆動することにより前記レーザビームを前記MEMSミラー素子で反射させて走査させる工程と、前記駆動周波数を分解能ずつ増加または減少させる毎に、前記MEMSミラー素子のレーザビームの1往復走査の間に前記レーザビームの走査可能範囲内の任意の位置に配置された第1受光素子,第2受光素子および第3受光素子から出力される6つの受光信号のそれぞれの時間間隔を測定する工程と、前記6つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて今回の駆動周波数での前記レーザビームの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角を計算する工程と、前回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角が小さくなった場合に前回の駆動周波数を共振周波数とする工程と、前記MEMSミラー素子を前記共振周波数で駆動して前記第1受光素子,前記第2受光素子および前記第3受光素子から出力される6つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて前記MEMSミラー素子による前記レーザビームの反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算する工程と、を含むことを特徴する。請求項2記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法によれば、MEMSミラー素子により走査されるレーザビームの走査可能範囲内の任意の位置に第1受光素子,第2受光素子および第3受光素子を固定的に配置し、MEMSミラー素子の駆動周波数を分解能ずつ増加または減少させて第1受光素子,第2受光素子および第3受光素子にレーザビームを入光させ、MEMSミラー素子のレーザビームの1往復走査の間に第1受光素子,第2受光素子および第3受光素子から出力される6つの受光信号のそれぞれの時間間隔を測定し、前回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角が小さくなった場合に前回の駆動周波数を共振周波数とし、MEMSミラー素子を共振周波数で駆動して第1受光素子,第2受光素子および第3受光素子から出力される6つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいてMEMSミラー素子によるレーザビームの反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算することにより、反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角をすばやく測定することができるという効果がある。
請求項3記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法は、請求項2記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法において、前記6つの受光信号のそれぞれの時間間隔の2番目と3番目とを比較し、2番目の時間間隔が3番目の時間間隔よりも小さければ前記レーザビームが時計方向に走査していると判断し、2番目の時間間隔が3番目の時間間隔よりも大きければ前記レーザビームが反時計方向に走査していると判断することを特徴とする。請求項3記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法によれば、6つの受光信号のそれぞれの時間間隔の2番目と3番目とを比較し、2番目の時間間隔が3番目の時間間隔よりも小さければレーザビームが時計方向に走査していると判断し、2番目の時間間隔が3番目の時間間隔よりも大きければレーザビームが反時計方向に走査していると判断することにより、走査開始時にレーザビームが時計方向の走査から開始したか、あるいは反時計方向の走査から開始したかを知ることができ、測定誤りが発生することが抑制される。
請求項4記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法において、前記レーザビームの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角を計算する工程が、前記レーザビームの走査角がほぼ正弦波になるために半径の位置での円弧状の等速円運動であると仮定して反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算することを特徴とする。請求項4記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法によれば、レーザビームの走査角がほぼ正弦波になるために半径の位置での円弧状の等速円運動と仮定して、共振周波数ならびに反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算することにより、レーザビームの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角位置まで受光素子を移動させることなしに、反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角をすばやく測定することができるという効果がある。
共振周波数ならびに反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角をすばやく測定するという目的を、受光素子を移動させずに、レーザビームの走査角がほぼ正弦波になるために半径の位置での円弧状の等速円運動であると仮定して、共振周波数ならびに反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算することにより達成した。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法が適用されたMEMSミラー素子検査装置の光学系の構成を示す平面図および側面図である。図3は、本発明の実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法が適用されるMEMSミラー素子検査装置の光学系の要部を示す要部平面図である。このMEMSミラー素子検査装置は、ウォブル(wobble),ジッタ(jitter),共振周波数f,反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f),温度,湿度等を測定するものであり、MEMSミラー素子10と、レーザダイオード(LD)20と、コリメータレンズ21と、受光素子でなる第1ジッタセンサ31a(本発明の第1受光素子に相当)と、受光素子でなる第2ジッタセンサ31b(本発明の第2受光素子または第3受光素子に相当)と、受光素子でなるウォブルセンサ41(本発明の第2受光素子に相当)と、円弧状リニアガイド70と、角度目盛板80とを含んで構成されている。
円弧状リニアガイド70は、円弧状レール71と、基端部が円弧状レール71上に摺動自在に搭載された第1スライダ72,第2スライダ73および第3スライダ74とを備えて構成されている。
角度目盛板80は、円弧状リニアガイド70の円弧状レール71より半径の小さい円弧帯状板で形成され、その表面に角度目盛が刻設あるいは印刷されており、上面から見て円弧状レール71と同心的に配置されている。
MEMSミラー素子10は、円弧状リニアガイド70の円弧状レール71の仮想中心点の上方位置に面倒れ角φ/2(図2参照)となるように、ウォブルセンサ41に相対するように配置されている。MEMSミラー素子10のミラー面は、MEMSミラー素子10に駆動信号を与えない停止状態では、水平面内で見てウォブルセンサ41の受光面に対して平行となっている。
レーザダイオード20は、MEMSミラー素子10とウォブルセンサ41とを結ぶ直線を含む垂直面内にMEMSミラー素子10とウォブルセンサ41とを結ぶ直線である基準線Lに対してMEMSミラー素子10から見て仰角φ(図2参照)となる位置に配置されている。
コリメータレンズ21は、レーザダイオード20から出射されるレーザ光を絞ってレーザビームとしてMEMSミラー素子10に入射させる役目をする。
ウォブルセンサ41は、円弧状リニアガイド70の円弧状レール71に摺動自在に搭載された第2ガイド73の内端部(図示せず)に、MEMSミラー素子10と同一水平面内に、かつMEMSミラー素子10から距離Lとなるように固着されている。ウォブルセンサ41は、パルス幅の時間変化が可能な三角スリットタイプのものであり、上下方向に移動可能な電動ステージ42(図2参照)上に取り付けられている。電動ステージ42が上方に移動すると、ウォブルセンサ41から出力される出力信号(ウォブル信号)のパルス幅時間が長くなり、下方に移動すると、ウォブルセンサ41から出力される出力信号(ウォブル信号)のパルス幅時間が短くなるようになっている。なお、MEMSミラー素子10の面倒れ角φ/2を測定しない場合は、ウォブルセンサ41は省略することができる。
第1ジッタセンサ31aは、円弧状リニアガイド70の円弧状レール71に摺動自在に搭載された第1ガイド72の内端部(図示せず)に、ウォブルセンサ41と同一水平面内に、かつMEMSミラー素子10から同一距離Lとなるように固着されている。図1の例では、第1ジッタセンサ31aは、MEMSミラー素子10とウォブルセンサ41を結ぶ直線である基準線Lを中心として反時計方向に45°の光学振れ角位置にある直線である第1配置線L上に配置されている。
第2ジッタセンサ31bは、円弧状リニアガイド70の円弧状レール71に摺動自在に搭載された第3ガイド74の内端部(図示せず)に、ウォブルセンサ41と同一水平面内に、かつMEMSミラー素子10から同一距離Lとなるように固着されている。図1の例では、第2ジッタセンサ31bは、MEMSミラー素子10とウォブルセンサ41を結ぶ直線である直線Lを中心として時計方向に45°の光学振れ角位置にある直線である第2配置線L上に配置されている。
図4を参照すると、本実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法が適用されるMEMSミラー素子検査装置の回路系は、MEMSミラー素子10と、MEMSミラー素子10に任意の波形の駆動信号を出力する任意波形発生器11と、レーザダイオード(LD)20と、第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bを含むジッタセンサ部30と、ウォブルセンサ41および電動ステージ42を含むウォブルセンサ部40と、PC(Personal Computer)部50と、モータ/キーボード等からなる入出力装置60とから、その主要部が構成されている。
PC部50は、第1ジッタセンサ31a,第2ジッタセンサ31bおよびウォブルセンサ41に接続されるTIA(Time Interval Analyzer)ボード52と、電動ステージ42に接続されるモータ制御ボード53と、レーザダイオード20に接続されるDIO(Digital Input/Output)ボード54と、任意波形発生器11,TIAボード52,モータ制御ボード53,DIOボード54およびモニタ/キーボード等の入出力装置60に接続されるCPU(Central Processing Unit)ボード51とを含んで構成されている。なお、CPUボード51は、図示しないCPU,プログラム格納用のROM(Read Only Memory),ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられるRAM(Random Access Memory),I/O(Input/Output)等を備えて構成されている。
TIAボード52は、4つのチャンネルA,B,C,Dを有する時間測定装置であり、チャンネルA,Bを通じてウォブルセンサ41の出力信号(以下、ウォブル信号という)を入力し、ウォブル信号のパスル幅に相当する時間(図7のt12,t23等参照)を測定する。また、TIAボード52は、チャンネルCを通じて第1ジッタセンサ31aの出力信号(以下、第1ジッタ信号という)を入力し、チャンネルDを通じて第2ジッタセンサ31bの出力信号(以下、第2ジッタ信号という)を入力して、第1ジッタ信号間の時間間隔(図7のt21等参照),ウォブル信号のパルス幅時間(図7のt12,t23等参照)および第2ジッタ信号と第1ジッタ信号との時間間隔(図7のt14等参照)を測定する。
モータ制御ボード53は、電動ステージ42を駆動することによりウォブルセンサ41を上下動する。ウォブルセンサ41を上下動することにより、ウォブル信号のパルス幅時間が変動する。
DIOボード54は、CPUボード51からの制御信号によりレーザダイオード20に通電してレーザ光を出射させる。
図5は、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)の計算を説明する図である。図5で見て、MEMSミラー素子10とウォブルセンサ41とを結ぶ直線(走査角θ=0)を基準線Lとし、MEMSミラー素子10と第1ジッタセンサ31aとを結ぶ直線(第1配置角θ)を第1配置線Lとし、MEMSミラー素子10と第2ジッタセンサ31bとを結ぶ直線(第2配置角θ)を第2配置線Lとする。反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)は、基準線Lを基準として測定され、反時計方向の差分振り角θCCW(f)および時計方向の差分振り角θCW(f)は、第1配置線Lおよび第2配置線Lを基準として測定される。反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)に対応する時間がTCCW(f)およびTCW(f)であり、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)に対応する円弧長がRCCW(f)およびRCW(f)である。反時計方向の差分振り角θCCW(f)および時計方向の差分振り角θCW(f)に対応する時間がtCCW(f)およびtCW(f)であり、反時計方向の差分振り角θCCW(f)および時計方向の差分振り角θCW(f)に対応する円弧長がrCCW(f)およびrCW(f)である。第1配置角θおよび第2配置角θに対応する時間がtおよびtであり、第1配置角θおよび第2配置角θに対応する円弧長がrおよびrである。
図6は、反時計方向の差分円弧長rCCW(f)と反時計方向の差分時間間隔tCCW(f)との間に成り立つ関係を説明する図である。MEMSミラー素子10の反射によるレーザビームの走査角θは、ほぼ正弦波になるので、距離Lの位置で円弧状の等速円運動をするものと仮定すると、振幅円弧長2R(f)=RCCW(f)+RCW(f)として、R(f)−rCCW(f)=RCCW(f)cos(ωtCCW(f))の関係が成り立つ。
図7(a)および(b)は、第1ジッタ信号,ウォブル信号および第2ジッタ信号のタイミングを示すタイミングチャートである。本実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法では、ウォブル信号のパルス幅時間が第1ジッタ信号または第2ジッタ信号の時間間隔より短いことに着目し、短い時間間隔が開始から2番目に生じるか3番目に生じるかに基づいて、レーザビームが時計方向に走査中であるか反時計方向に走査中であるかをソフトウェア的に判定する方法を採用する。図7(a)に示すように、第1ジッタセンサ31aのトリガで時計方向走査を開始するときには、第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号→ウォブルセンサ41からのウォブル信号→第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号→第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号→ウォブルセンサ41からのウォブル信号→第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号となる。このため、機械的に必ずウォブル信号のパルス幅時間が小さくなるので、2番目の時間間隔t12と3番目の時間間隔t13とを比較し、小さい2番目の時間間隔t12の方がウォブル信号のパルス幅時間であり、レーザビームは時計方向の走査であると判定する。一方、図7(b)に示すように、第1ジッタセンサ31aのトリガで反時計方向走査を開始するときには、第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号→第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号→ウォブルセンサ41からのウォブル信号→第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号→第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号→ウォブルセンサ41からのウォブル信号→第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号となる。このため、機械的に必ずウォブル信号のパルス幅時間が小さくなるので、2番目の時間間隔t22と3番目の時間間隔t23とを比較し、小さい3番目の時間間隔t23の方がウォブル信号のパルス幅時間であり、レーザビームは反時計方向の走査であると判定する。
図8は、本実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法の処理を示すフローチャートである。
次に、このように構成された実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法の動作について、図1〜図8を参照しながら説明する。
まず、作業者は、モニタ/キーボード等の入出力装置60を通じて測定条件を入力する(図8のS101)。
すると、CPUボード51は、初期設定を行う(図8のS102)。具体的には、例えば、DIOボード54の出力信号の全ビットをクリアする。この結果、レーザダイオード20への通電がオフされる。
次に、作業者は、モニタ/キーボード等の入出力装置60を通じて作業者IDを入力する(図8のS103)。
続いて、作業者は、モニタ/キーボード等の入出力装置60を通じてスタートボタンを押下する(図8のS104)。
すると、CPUボード51は、作業者IDをチェックする(図8のS105)。作業者IDが未入力または誤入力のときには、CPUボード51は、測定を中止する。
正しい作業者IDが入力されると、CPUボード51は、図示しない温度センサおよび湿度センサにより温度および湿度を測定する(図8のS106)。
次に、CPUボード51は、DIOボード54を通じてレーザダイオード20への通電をオンにする(図8のS107)。すると、レーザダイオード20から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ21によりレーザビームに絞り込まれてMEMSミラー素子10に入射される。MEMSミラー素子10に入射されたレーザビームは、MEMSミラー素子10で反射されてウォブルセンサ41に入射されることになる。
続いて、CPUボード51は、タイマ(図示せず)により、100msecを待つ(図8のS108)。これは、レーザダイオード20への通電後にレーザダイオード20のレーザ光出力が安定するのを待つためである。
次に、CPUボード51は、任意波形発生器11を通じてMEMSミラー素子10に所定の波形,デューティ比,駆動周波数f,および電圧の駆動信号を出力する(図8のS109)。すると、MEMSミラー素子10は、駆動周波数fでミラー面の振り角運動を開始し、レーザビームが走査される。MEMSミラー素子10により走査されたレーザビームは、距離Lの位置に設置した第1ジッタセンサ31a,第2ジッタセンサ31bおよびウォブルセンサ41に入光される。
続いて、CPUボード51は、TIAボード52のチャンネルC,Dを通じて第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号および第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号の入力をチェックする(図8のS110)。この際、ウォブルセンサ41からのウォブル信号の入力もチェックされ、図7(a)に示すように、2番目の時間間隔t12と3番目の時間間隔t13とを比較し、2番目の時間間隔t12の方が小さければ、レーザビームは時計方向の走査であると判定する。一方、図7(b)に示すように、2番目の時間間隔t22と3番目の時間間隔t23とを比較し、3番目の時間間隔t23の方が小さければ、レーザビームは反時計方向の走査であると判定する。
次に、 CPUボード51は、任意波形発生器11を通じてMEMSミラー素子10に出力される駆動周波数fを分解能Δf分だけ上げる(または下げる)(図8のS111)。すると、MEMSミラー素子10は、駆動周波数f+Δfでミラー面の振り角運動を行い、レーザビームの走査角速度ωが速くなる。
続いて、CPUボード51は、TIAボード52のチャンネルC,Dを通じて第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号および第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号の入力をチェックする(図8のS112)。
次に、CPUボード51は、第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号および第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号の入力があるかどうかを判定する(図8のS113)。
第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号および第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号が無ければ(図8のS113:No)、CPUボード51は、ステップS111に制御を戻して、駆動周波数fを分解能Δfだけ上げる(または下げる)。すると、レーザビームの走査角速度ωがさらに速くなる。
第1ジッタ信号および第2ジッタ信号の入力が有れば(図8のS113:Yes)、CPUボード51は、第1ジッタセンサ31aからの第1ジッタ信号および第2ジッタセンサ31bからの第2ジッタ信号の入力を行い(図8のS114)、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を計算する(図8のS115)。なお、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)の計算の詳細については、後述する。
次に、 CPUボード51は、任意波形発生器11を通じてMEMSミラー素子10に出力される駆動周波数fを分解能Δfだけ上げる(または下げる)(図8のS116)。すると、MEMSミラー素子10は、駆動周波数f+Δfでミラー面の振り角運動を行い、レーザビームの走査角速度ωが速くなる。
続いて、CPUボード51は、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f+Δf)および時計方向の光学振り角ΘCW(f+Δf)を計算する(図8のS117)。
次に、CPUボード51は、今回計算した反時計方向の光学振り角ΘCCW(f+Δf)および時計方向の光学振り角ΘCW(f+Δf)が前回計算した反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)よりも小さいかどうかを判定し(図8のS118)、小さくなければ(図8のS118:No)、ステップS116に制御を戻して、駆動周波数fを分解能Δfだけ上げる(または下げる)。すると、レーザビームの走査角速度ωがさらに速くなる。
今回計算した反時計方向の光学振り角ΘCCW(f+Δf)および時計方向の光学振り角ΘCW(f+Δf)が前回計算した反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)よりも小さければ(図8のS118:Yes)、CPUボード51は、前回計算した反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)のときの駆動周波数fを共振周波数fと決定する(図8のS119)。
次に、CPUボード51は、共振周波数fにてウォブルおよびジッタを測定する(図8のS120)。なお、ウォブルおよびジッタの測定については、本発明とは直接関係ないので、これらの詳細な説明は割愛する。
続いて、CPUボード51は、任意波形発生器11を通じてMEMSミラー素子10の駆動を停止し(図8のS121)、タイマ(図示せず)により1000msec待つ(図8のS122)。これは、MEMSミラー素子10の完全な停止を待機するためである。
1000msecが経過すると、CPUボード51は、DIOボード54を通じてレーザダイオード20への通電をオフする(図8のS123)。
この後、CPUボード51は、ウォブル,ジッタ,共振周波数f,反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)を計算し(図8のS124)、計算結果が測定条件を満足するかどうかを判定する(図8のS125)。
計算結果が測定条件を満足するのであれば(図8のS125:Yes)、CPUボード51は、 モニタ/キーボード等の入出力装置60に「OK」を表示して(図8のS126)、データを、例えばCSV(Comma Separated Values)形式等で自動的に保存し(図8のS127)、測定を終了する。自動保存されるデータとして、ウォブル,ジッタ,反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f),共振周波数f,温度,湿度等がある。
計算結果が測定条件を満足しなければ(図8のS125:No)、CPUボード51は、 モニタ/キーボード等の入出力装置60に「NG」を表示して(図8のS128)、測定を終了する。
次に、図8のステップS115およびS117で行われる反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)の計算について詳細に説明する。
図5の反時計方向の差分円弧長rCCW(f)は、距離Lおよび反時計方向の差分振り角θCCW(f)を用いて式(1)のように表せる。
CCW(f)=2πL×(θCCW(f)/360) ・・・(1)
同じように、図5の振幅円弧長2R(f)=RCCW(f)+RCW(f)は、距離L,反時計方向の差分振り角θCCW(f),時計方向の差分振り角θCW(f),第1配置角θおよび第2配置角θを用いて下式のように表せる。
2R(f)=2πL×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ)/360
上式を整理すると、式(2)となる。
R(f)=πL×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ)/360 ・・・(2)
レーザビームが振幅円弧長2R(f)=RCCW(f)+RCW(f)を直径とする円周上を等速運動すると仮定し、図6のように定義すると、余弦の長さR(f)−rCCW(f)について、下式が成立する。
R(f)−rCCW(f)=R(f)cos(ωtCCW(f))
上式を整理すると、式(3)となる。
CCW(f)=R(f)−R(f)cos(2πftCCW(f))
={1−cos(2πftCCW(f))}×R(f) ・・・(3)
式(3)に式(1)および式(2)を代入すると、下式となる。
2πL×(θCCW(f)/360)={1−cos(2πftCCW(f))}×πL×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ)/360
上式を整理すると、下式が得られる。
2θCCW(f)={1−cos(2πftCCW(f))}×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ
さらに、上式を整理すると、下式となる。
θCCW(f)={1−cos(2πftCCW(f))}/{1+cos(2πftCCW(f))}×(θCW(f)+θ+θ
ここで、Aを下式と置く。
A={1−cos(2πftCCW(f))}/{1+cos(2πftCCW(f))}
すると、式(4)が得られる。
θCCW(f)=A×(θCW(f)+θ+θ) ・・・(4)
次に、時計方向の差分円弧長rCW(f)は、反時計方向の差分円弧長rCCW(f)と同様に、距離Lおよび時計方向の差分振り角θCW(f)を用いて式(5)のように表せる。
CW(f)=2πL×(θCW(f)/360) ・・・(5)
すでに説明したように、図5の振幅円弧長2R(f)=RCCW(f)+RCW(f)は、距離L,反時計方向の差分振り角θCCW(f),時計方向の差分振り角θCW(f),第1配置角θおよび第2配置角θを用いて下式のように表せる。
2R(f)=2πL×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ)/360
上式を整理すると、すでに説明した式(2)が得られる。
R(f)=πL×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ)/360 ・・・(2)
レーザビームが振幅円弧長2R(f)=RCCW(f)+RCW(f)を直径とする円周上を等速運動すると仮定し、図6と同様に定義すると、余弦の長さR(f)−rCW(f)について、下式が成立する。
R(f)−rCW(f)=R(f)cos(ωtCW(f))
上式を整理すると、式(6)が成り立つ。
CW(f)=R(f)−R(f)cos(2πftCW(f))
={1−cos(2πftCW(f))}×R(f) ・・・(6)
式(6)に式(5)および式(2)を代入すると、下式となる。
2πL×(θCW(f)/360)={1−cos(2πftCW(f))}×πL×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ)/360
上式を整理すると、下式が得られる。
2θCW(f)={1−cos(2πftCW(f))}×(θCCW(f)+θCW(f)+θ+θ
さらに上式を整理すると、下式となる。
θCW(f)={1−cos(2πftCW(f))}/{1+cos(2πftCW(f))}×(θCCW(f)+θ+θ
ここで、Bを下式と置く。
B={1−cos(2πftCW(f))}/{1+cos(2πftCW(f))}
すると、式(7)が得られる。
θCW(f)=B×(θCCW(f)+θ+θ) ・・・(7)
式(4)に式(7)を代入すると、以下となる。
θCCW(f)=A×(θCW(f)+θ+θ) ・・・(4)
=A×{B×(θCCW(f)+θ+θ)+θ+θ
=ABθCCW(f)+A(1+B)(θ+θ
上式を整理すると、式(8)が得られる。
θCCW(f)=A(1+B)(θ+θ)/(1−AB) ・・・(8)
ただし、AおよびBは、以下である。
A={1−cos(2πftCCW(f))}/{1+cos(2πftCCW(f))}
B={1−cos(2πftCW(f))}/{1+cos(2πftCW(f))}
これにより、式(8)に測定した時間間隔tCCW(f),tCW(f)を代入すれば、反時計方向の差分振り角θCCW(f)が求まる。
さらに、式(7)に時間間隔tCCW(f),tCW(f)と反時計方向の差分振り角θCCW(f)とを代入すれば、時計方向の差分振り角θCW(f)が求まる。
最終的に、反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)は、以下のように計算できる。
ΘCCW(f)=θCCW(f)+θ
ΘCW(f)=θCW(f)+θ
なお、反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)は、MEMSミラー素子10を共振周波数fで駆動して第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bから出力される4つのジッタ信号のそれぞれの時間間隔に基づいて計算された反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)の値である。
本実施例によれば、MEMSミラー素子10の駆動周波数fを分解能Δfずつ増加または減少させて第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bにレーザビームを入光させ、MEMSミラー素子10のレーザビームの1往復走査の間に第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bから出力される4つのジッタ信号のそれぞれの時間間隔を測定し、測定された4つの時間間隔に基づいて反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を計算し、前回の駆動周波数fのときの反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)が小さくなった場合に前回の駆動周波数fを共振周波数fと決定し、MEMSミラー素子10を共振周波数fで駆動して第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bから出力される4つのジッタ信号のそれぞれの時間間隔に基づいてMEMSミラー素子10によるレーザビームの反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)を計算することにより、反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)をすばやく測定することができる。
ところで、上記実施例では、第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bをMEMSミラー素子10から距離Lの位置に固定的に配置した場合を例にとって説明したが、第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bを固定的に配置する位置は、MEMSミラー素子10により走査されるレーザビームの走査可能範囲内であれば、任意の位置とすることができる。このようにしても、第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bの位置さえ分かっていれば、類似する演算過程によって反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を計算し、共振周波数fを決定して、反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)をすばやく測定することができることはいうまでもない。
また、上記実施例では、MEMSミラー素子10の駆動周波数fを分解能Δfずつ増加または減少させて第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bにレーザビームを入光させ、MEMSミラー素子10のレーザビームの1往復走査の間に第1ジッタセンサ31aおよび第2ジッタセンサ31bから出力される4つのジッタ信号のそれぞれの時間間隔を測定し、測定された4つの時間間隔に基づいて反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を計算するようにしたが、MEMSミラー素子10の駆動周波数fを分解能Δfずつ増加または減少させて第1ジッタセンサ31a,ウォブルセンサ41および第2ジッタセンサ31bにレーザビームを入光させ、MEMSミラー素子10のレーザビームの1往復走査の間に第1ジッタセンサ31a,ウォブルセンサ41および第2ジッタセンサ31bから出力される6つの出力信号のそれぞれの時間間隔を測定し、測定された6つの時間間隔に基づいて反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を計算するようにすることもできる。このようにしても、第1ジッタセンサ31a,ウォブルセンサ41および第2ジッタセンサ31bの位置さえ分かっていれば、類似する演算過程によって反時計方向の光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の光学振り角ΘCW(f)を計算し、共振周波数fを決定して、反時計方向の最大光学振り角ΘCCW(f)および時計方向の最大光学振り角ΘCW(f)をすばやく測定することができることはいうまでもない。
以上、本発明の実施例を説明したが、これはあくまで例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、実施例では本発明の共振周波数および最大光学振り角の測定方法をMEMSミラー素子検査装置に適用した場合を例にとって説明したが、共振型光スキャナ検査装置にも、本発明が同様に適用できることはいうまでもない。
本発明の実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法が適用されたMEMSミラー素子検査装置の光学系の構成を示す平面図。 本発明の実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法が適用されたMEMSミラー素子検査装置の光学系の構成を示す側面図。 本発明の実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法が適用されたMEMSミラー素子検査装置の光学系の構成を示す要部平面図。 本発明の実施例に係る共振周波数および最大光学振り角の測定方法が適用されたMEMSミラー素子検査装置の回路系の構成を示す回路ブロック図。 反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角の計算を説明する図。 反時計方向の差分円弧長と反時計方向の差分時間との間に成り立つ関係を説明する図。 (a)および(b)は、第1ジッタ信号,ウォブル信号および第2ジッタ信号のタイミングを示すタイミングチャート。 測定シーケンスを示すフローチャート。
符号の説明
10 MEMSミラー素子
20 レーザダイオード(LD)
21 コリメータレンズ
31a 第1ジッタセンサ(第1受光素子)
31b 第2ジッタセンサ(第2受光素子または第3受光素子)
41 ウォブルセンサ(第2受光素子)
70 円弧状リニアガイド
71 円弧状レール
72 第1スライダ
73 第2スライダ
74 第3スライダ
80 角度目盛板

Claims (4)

  1. レーザビームが入射するMEMSミラー素子を駆動周波数で駆動することにより前記レーザビームを前記MEMSミラー素子で反射させて走査させる工程と、
    前記駆動周波数を分解能ずつ増加または減少させる毎に、前記MEMSミラー素子のレーザビームの1往復走査の間に前記レーザビームの走査可能範囲内の任意の位置に配置された第1受光素子および第2受光素子から出力される4つの受光信号のそれぞれの時間間隔を測定する工程と、
    前記4つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて今回の駆動周波数での前記レーザビームの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角を計算する工程と、
    前回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角が小さくなった場合に前回の駆動周波数を共振周波数と決定する工程と、
    前記MEMSミラー素子を前記共振周波数で駆動して前記第1受光素子および前記第2受光素子から出力される4つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて前記MEMSミラー素子による前記レーザビームの反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算する工程と、
    を含むことを特徴する共振周波数および最大光学振り角の測定方法。
  2. レーザビームが入射するMEMSミラー素子を駆動周波数で駆動することにより前記レーザビームを前記MEMSミラー素子で反射させて走査させる工程と、
    前記駆動周波数を分解能ずつ増加または減少させる毎に、前記MEMSミラー素子のレーザビームの1往復走査の間に前記レーザビームの走査可能範囲内の任意の位置に配置された第1受光素子,第2受光素子および第3受光素子から出力される6つの受光信号のそれぞれの時間間隔を測定する工程と、
    前記6つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて今回の駆動周波数での前記レーザビームの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角を計算する工程と、
    前回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角より今回の駆動周波数のときの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角が小さくなった場合に前回の駆動周波数を共振周波数とする工程と、
    前記MEMSミラー素子を前記共振周波数で駆動して前記第1受光素子,前記第2受光素子および前記第3受光素子から出力される6つの受光信号のそれぞれの時間間隔に基づいて前記MEMSミラー素子による前記レーザビームの反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算する工程と、
    を含むことを特徴する共振周波数および最大光学振り角の測定方法。
  3. 前記6つの受光信号のそれぞれの時間間隔の2番目と3番目とを比較し、2番目の時間間隔が3番目の時間間隔よりも小さければ前記レーザビームが時計方向に走査していると判断し、2番目の時間間隔が3番目の時間間隔よりも大きければ前記レーザビームが反時計方向に走査していると判断する請求項2記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法。
  4. 前記レーザビームの反時計方向の光学振り角および時計方向の光学振り角を計算する工程が、前記レーザビームの走査角がほぼ正弦波になるために半径の位置での円弧状の等速円運動であると仮定して反時計方向の最大光学振り角および時計方向の最大光学振り角を計算する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の共振周波数および最大光学振り角の測定方法。
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