JPH0968666A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH0968666A
JPH0968666A JP7223634A JP22363495A JPH0968666A JP H0968666 A JPH0968666 A JP H0968666A JP 7223634 A JP7223634 A JP 7223634A JP 22363495 A JP22363495 A JP 22363495A JP H0968666 A JPH0968666 A JP H0968666A
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angle
signal
deflection
light beam
mirror
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JP7223634A
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Inventor
Takamoto Watanabe
高元 渡辺
Yoshinori Otsuka
義則 大塚
Tsukasa Komura
司 甲村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置を小形化できると共に、光ビームの偏向角
を高精度に制御して、光走査を良好に行い得る光走査装
置を提供する。 【解決手段】この光走査装置は、偏向ミラーMの振動或
は回転により光ビームの偏向角が所定の角度に達したと
き、偏向ミラーの前方に配設した光センサ或は偏向ミラ
ーに装着された位置センサ、角度センサ等により角度検
出信号を発生させる。そして、微小角信号発生部10
が、角度検出信号に応じて発生させた偏向ミラーの振動
或は回転周期に同期する基準信号に基づき、基準信号を
逓倍して微小角信号を発生させる。さらに、偏向角補間
信号発生部12が、微小角信号と光ビームの特定の振れ
角を示す角度信号を入力し、上記角度検出信号の間を補
間する偏向角補間信号を、光源の発光タイミング信号と
して発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザレーダ、レ
ーザプリンタ、光学読取り装置等に適用される光走査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザレーダ、レーザプリンタ、光学読
取り装置等に使用される光走査装置は、ガルバノミラ
ー、ガルバノメータ等の光偏向装置を備え、レーザ発振
器等の投光器から投光された光ビームを、光偏向装置の
振動ミラーに当て、そのミラーから反射した光ビームを
走査ビームとして出射させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、特開昭63−1
21013号公報、特開平2−211417号公報等に
より、ガルバノミラー、ガルバノメータ等の各種の光偏
向装置が提案されているが、この種のガルバノミラー
は、トーションバーやばね部で支持されたミラーを電磁
力で強制的あるいは自励共振により振動させるものであ
り、その偏向角を高精度に検出するためにエンコーダが
必要となり、装置が大形化すると共に、製造コストも高
くなる問題があった。
【0004】また、従来、揺動可能に配設されたミラー
を、モータの回転で揺動させ、そのミラーに光ビームを
反射させ、光ビームを偏向させる装置も提案されている
が、モータを使用するため、及び光ビームの偏向角を正
確に検出するために、高精度のセンサを多数設置する必
要があり、装置が大形化すると共に製造コストも増大す
る問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、装置を小形化できると共に、光ビームの偏向角を高
精度に制御して、光走査を良好に行い得る光走査装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記目的
を達成するために、本発明の請求項1の光走査装置は、
光ビームを発生する光源と、光ビームを入射させ振動に
より光ビームを偏向・出射させる偏向ミラーと、を備え
た光走査装置において、偏向ミラーの振動により光ビー
ムの偏向角が所定の角度に達したとき、角度検出信号を
出力する角度検出信号発生手段と、角度検出信号に応じ
て発生させた偏向ミラーの振動周期に同期する基準信号
に基づき、基準信号を逓倍して微小角信号を発生させる
微小角信号発生手段と、微小角信号と前記光ビームの特
定の振れ角を示す角度信号を入力し、前記角度検出信号
発生手段が発生した角度検出信号の間を補間する偏向角
補間信号を、光源の発光タイミング信号として発生する
偏向角補間信号発生手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0007】このような構成の光走査装置では、光源か
ら光ビームが偏向ミラーに入射する間、偏向ミラーは、
電磁力による自励共振等により振動し、これによって光
ビームは、走査方向に偏向され出射される。偏向ミラー
の振動により光ビームの偏向角が所定の角度に達したと
き、そのタイミングが検出され、そのタイミングで角度
検出信号発生手段から角度検出信号が出力される。
【0008】さらに、この角度検出信号から自励共振す
る偏向ミラーの振動、つまり光ビームの走査周期に同期
した所定角度の基準信号を得る。そして、この基準信号
から、その周波数を逓倍し、位相がその基準信号と同一
の微小角信号を微小角信号発生手段から発生させる。
【0009】この微小角信号は、偏向ミラーの偏向角、
つまり光ビームの向く角度を、周波数逓倍数に応じた角
度分解能により示すことができ、1走査周期を360度
とした場合、微小角信号の各々のパルスが走査の進角
(走査の進み角)に対応することになる。このため、例
えば、1走査周期に対し1パルスを発生する基準信号を
360逓倍して微小角信号を発生させた場合には、微小
角信号の周期は、走査進角の1度分に相当することにな
る。
【0010】そして、偏向角補間信号発生手段は、その
微小角信号と偏向ミラーの特定の振れ角を示す角度信号
を入力し、角度検出信号発生手段が発生した複数の角度
検出信号の間を補間した偏向角補間信号を、光源の発光
タイミング信号として発生する。
【0011】したがって、特定角度を示す角度信号と微
小角度信号を用いて自励共振する走査の偏向角を推定・
補間した偏向角補間信号を、光ビームの発光タイミング
信号として使用すれば、目的とする偏向角方向に光ビー
ムを出射することができる。
【0012】そして、特定角度を示す角度信号と微小角
度信号を用いて自励共振する走査の偏向角を推定・補間
するため、偏向ミラーの自励共振の周期が変動し、走査
周期が変動した場合でも、角度信号と微小角信号がとも
に共振周期に連動し、偏向角を高精度に制御して、光走
査を良好に行うことができる。また、偏向角を高精度に
検出するためにエンコーダ等が不要となり、装置も小形
化することができる。
【0013】さらに、請求項2のように、光センサによ
って、光ビームの偏向角が所定の角度に達したとき光ビ
ームを検知して角度検出信号を発生するようにすれば、
正確に所定角度の光ビームを検知して角度検出信号を発
生することができる。
【0014】また、請求項3のように、偏向角補間信号
発生手段が角度検出信号の間を補間する偏向角補間信号
を発生する際、光ビームの走査毎に、偏向角補間信号を
一定の小進角づつずらして発生させるようにすれば、発
光周期を短くできず比較的長い発光周期を必要とする高
出力のレーザ光を使用する場合でも、微小進角で光走査
を行うことができる。
【0015】また、請求項4のように、光源にレーザ発
光器を使用し、レーザ発光器にはスイッチング回路を介
して連続発光用の小電流電源とパルス発光用の大電流電
源を切換え可能に接続することができる。この光走査装
置では、角度検出信号を得る際に、光ビームとして、高
出力レーザやパルスレーザを必要としないから、連続発
光用の小電流電源とパルス発光用の大電流電源を切換え
て使用することにより、通常は、高出力のパルスレーザ
を使用し、角度検出信号を得るときのみ、例えば走査回
数100回に1度の割合で、低出力の連続レーザ光を出
力させ、角度検出信号を得るようにすればよい。これに
よって、光源の電力消費を低減することができる。
【0016】また、請求項5のように、偏向角補間信号
発生手段は、特定の振れ角を示す角度信号に基づき、微
小角信号を等間隔にピックアップして偏向角補間信号を
発生させるようにすることができ、また、請求項6のよ
うに、予め記憶された数値に基づき、光ビームの振れ角
分解能が一定となるように微小角信号をピックアップし
て偏向角補間信号を発生させることもできる。
【0017】さらに、請求項7のように、偏向ミラーを
一次元方向にのみ振動して一次元の光走査を行う構成と
しても、請求項8のように、偏向ミラーを二次元方向に
振動して二次元の光走査を行う構成としてもよい。
【0018】さらに、請求項9のように、光走査を行う
ことによって得られた光ビームの各振れ角毎のデータを
グループ化して処理し、グループ毎にデータを平均化す
ることができる。この光走査装置は、上記のように高い
分解能で光走査を行うことができるため、得られたデー
タを平均化することにより、高精度のデータを得ること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1は光走査装置のブロック図を示し、図
2はそこに使用される光偏向部1の概略平面図を示し、
図3はその概略側面図を示している。光偏向部1は、光
源として光ビーム(レーザ光)を放射するレーザダイオ
ードLDとその発光回路11を有し、レーザダイオード
LDからの光ビームを受けて偏向・反射する偏向ミラー
Mを振動可能に設けて構成される。
【0021】偏向ミラーMは、例えば2個の圧電バイモ
ルフを取着した金属板上に、垂直軸又は水平軸を中心に
振動可能に配設され、2個の圧電バイモルフに偏向ミラ
ーの共振周波数に相当する正弦波信号を印加することに
より、偏向ミラーMを自励共振させ、光ビームを偏向・
反射させる構造である。
【0022】この偏向ミラーMの振動幅(角度)が走査
時の光ビームの最大振れ角になり、その振動周期が走査
時の光ビームの1走査時間となるが、光ビームの最大振
れ角は±a°、1走査時間はTsとなるように設定され
る。
【0023】図2に示すように、偏向ミラーMの前方に
は遮光板2が配置され、遮光板2には、図4に示すよう
に、略中央に光ビーム投光用のスリット2aが設けら
れ、その下方両側に偏向角度検出用のスリット2bが設
けられる。
【0024】投光用のスリット2aは、偏向ミラーMの
振動による走査時、光ビームを角度±a°の範囲で放射
するように形成され、角度検出用のスリット2bは、走
査時、光ビームが角度±a°より狭い角度±b°以上に
振れたとき、遮光板2の前方に配置された光センサ(例
えばホトダイオード)PD1、PD2にその光が当るよ
うに形成される。光センサPD1、2の直前にはスリッ
ト2bから出射した光を遮光する遮光板3が配設され、
スリット2aの前方には集光レンズ4が配設される。
【0025】このように配置された2個の光センサPD
1、PD2からは、走査時における光ビームの振れ角が
±b°以上になったとき、高レベル信号が発生し、一方
の光センサPD1からは角度検出信号DG45が出力さ
れ、他方の光センサPD2からは角度検出信号DG22
5が出力される。
【0026】そして、図2に示すように、光センサPD
1からの角度検出信号DG45と光センサPD2からの
角度検出信号DG225はオアゲートORに入力され、
合成信号PACが出力されるように回路構成される。
【0027】図1において、5は合成信号PACと角度
検出信号DG45が入力されるパルス処理部であり、こ
のパルス処理部5には、合成信号PACの立ち上りと立
ち下がりで基準信号CK1を発生するワンショット回路
6、角度検出信号DG45を遅延させる遅延回路7、ワ
ンショット回路6と遅延回路7の出力信号を入力するア
ンドゲートAD、アンドゲートADの出力信号を入力す
ると共に後述の微小角信号CK0をクロックとして入力
するラッチ8が設けられる。
【0028】このパルス処理部5は、ラッチ8から、走
査時の光ビームが特定の偏向角(ここでは135°)に
あることを示す角度信号D135を出力し、ワンショッ
ト回路6から基準信号CK1を出力する。
【0029】10は、基準信号CK1が入力される微小
角信号発生部であり、この微小角信号発生部10は、入
力した基準信号CK1に対し、その周波数を所定の倍数
(例えば1000倍)に逓倍し、その信号の位相に同期
した微小角信号CK0を発生する。この微小角信号発生
部10は、例えば、パルス位相差符号化回路、デジタル
制御発振回路等を有する高速デジタルPLLから構成す
ることができる。
【0030】12は偏向角補間信号発生部であり、微小
角信号発生部10からの微小角信号CK0と特定の偏向
角(進角135°)を示す角度信号D135を入力し、
光センサPD1、PD2が検出した角度検出信号の間
(進角135°〜225°と315°〜45°)を補間
する偏向角補間信号TMを、光源の発光タイミング信号
として発生する。
【0031】この偏向角補間信号TMは、角度信号D1
35の立ち上りに同期し、周期が例えば100μsのパ
ルス信号であり、光ビームの特定の偏向角±b°の範囲
でその偏向角を推定・補間するように発生する。偏向角
補間信号発生部12は、信号処理用CPUから構成さ
れ、偏向角補間信号TMがレーザ光の発光回路11に発
光タイミング信号として出力される。
【0032】次に、図5のタイミングチャートを参照し
て光走査装置の動作を説明する。
【0033】発光回路11の動作によりレーザダイオー
ドLDがレーザ光を光偏向部1の偏向ミラーMに向けて
放射し、光偏向部1の偏向ミラーMが、±a°の振れ
角、周期Tsで自励共振すると、レーザの光ビームは、
スリット2aを通して放出され、偏向ミラーMの偏向角
に応じて光による走査が行われる。
【0034】図5のタイミングチャートに示すように、
光走査の1周期を360°とする進角を横軸にとり、光
ビームの振れ角(偏向角)を縦軸にとれば、光ビームの
振れ角は正弦波で変化する。そして、上述のように、光
ビームは最大振れ幅±a°の範囲で振れ、進角が45°
及び225°のところで、振れ角が±b°となる。
【0035】そして、光偏向部1の遮光板2のスリット
2bと光センサPD1、2の位置関係により、進角が4
5°から135°の範囲で、光センサPD1に光ビーム
が当たるため、角度検出信号DG45が高レベルとな
る。また、進角が225°から315°の範囲で、光セ
ンサPD2に光が当たるため、角度検出信号DG225
が高レベルとなり、両角度検出信号の論理和をとった合
成信号PACがパルス処理部5に送られる。
【0036】パルス処理部5では、ワンショット回路6
において、合成信号PACの変化点で立ち上がりエッジ
を持つ基準信号CK1が発生する。また、角度検出信号
DG45を所定時間遅延させた信号と基準信号CK1の
論理積をとることにより、進角135°時に発生するワ
ンショット信号を発生させてラッチに入力し、微小角信
号発生部10から出力される微小角信号CK0でその信
号をラッチすることにより、走査進角が135°を示す
角度信号D135がパルス処理部5から出力され、偏向
角補間信号発生部12に送られる。
【0037】微小角信号発生部10では、基準信号CK
1の周波数を例えば1000倍に逓倍し、且つその信号
の位相に同期した微小角信号CK0を発生し、偏向角補
間信号発生部12に出力する。
【0038】偏向角補間信号発生部12では、進角13
5°の角度信号D135の入力により、光走査の開始偏
向角を捕え、その進角135°から225°と、315
°から45°の間を、微小信号CK0によって等間隔で
1000分割することにより、光ビームを照射すべき方
向にあることを推定しレーザ光を発光させるための偏向
角補間信号(発光タイミング信号)TMを発生し、レー
ザダイオードLDの発光回路に出力する。ここでは、1
走査周期Tsに対し、周期100μsの10パルスの偏
向角補間信号(発光タイミング信号)TMが均等間隔で
出力されることになる。
【0039】このように、走査進角が135°から22
5°の間を等間隔で1000分割する微小角信号CK0
と、走査進角が135°にあることを示す角度信号D1
35により、偏向角補間信号TMを発生する場合、原理
的には進角分解能0.09°(90°/1000)で進
角135°を走査開始ポイントとして微小角信号のパル
ス数により走査角度を推定・補間することができ、目標
とする偏向角方向に光ビームを照射して光走査を良好に
行うことができる。
【0040】図6は他の実施例のタイミングチャートを
示し、この例では、上記より高密度に偏向角補間信号を
発生させる。
【0041】光ビームのレーザ光を高い周波数で発光さ
せることができれば、上記の微小角信号CK0を直接に
偏向角補間信号TMとすればよい。しかし、大出力レー
ザダイオードの発光周期には、例えば100μs以下と
制限があり、隣合う微小角信号CK0のパルス毎に発光
させることができない。
【0042】そのため、図6の偏向角補間信号(発光タ
イミング信号)TM01〜TM20に示すように、1/
4走査周期毎に、一定の進角づつずらして偏向角補間信
号(発光タイミング信号)を発生させることにより、走
査時の光ビームの偏向角をより微小角で捕えることがで
きる。
【0043】即ち、図6のように、走査進角が135°
から225°に進む間、100μs周期の偏向角補間信
号TM01を5パルス発生させ、次に、走査進角が31
5°から405°(45°と同等)に進む間に、100
μs周期の偏向角補間信号TM02を微小進角(例えば
進角0.9°)だけずらして5パルス発生させる。
【0044】同様に、次に走査進角が135°から22
5°に進む間、100μs周期の偏向角補間信号TM0
3を、さらに微小進角(0.9°)だけずらして5パル
ス発生させる。このようにして、所定周期の偏向角補間
信号TM04〜20を進角0.9°づつ順に遅らせて、
偏向角補間信号(発光タイミング信号)TM01〜TM
20を発生させる。
【0045】このように、1/4走査周期毎に、微小進
角(0.9°)づつずらして発生させた偏向角補間信号
(発光タイミング信号)TM01〜TM20によって、
光ビーム(レーザ光)を発光させた場合には、あたかも
微小進角0.9°でレーザ光を発光させた場合と同様な
分解能で光走査を行うことができる。
【0046】上記実施例で説明した光走査は、走査時の
光ビームの進角を、例えば一定微小角(例えば0.9
°)とする進角一定制御方式であったが、振れ角の変化
を一定にした光走査(振れ角分解能一定制御方式)を行
うこともできる。
【0047】進角一定制御の場合は、微小角信号CK0
(クロックパルス)を等間隔でピックアップして偏向角
補間信号(発光タイミング信号)TMを発生させたが、
振れ角分解能一定制御では、予めROM等に、走査進角
の変化に対し一定の振れ角が得られるような数値を記憶
しておき、その数値を順に読み出し、その数値に対応し
た数だけ微小角信号CK0(クロックパルス)をピック
アップして、偏向角補間信号(発光タイミング信号)T
Mを発生させればよい。
【0048】また、上述のように、走査時に、角度検出
信号DG45、DG225を発生させ、その合成信号等
から微小角信号CK0を発生させ、特定の進角を示す角
度信号D135と微小角信号CK0から偏向角補間信号
TMを作るため、その際の光ビーム(レーザ光)は、高
出力のパルスレーザ光でなくとも、出力の低い連続光で
よいことになる。また、偏向角補間信号TMを発生させ
る走査偏向角度検出は、毎回の光走査毎に行なわなくと
も、例えば100回の光走査に1回の割合で実施し、そ
の偏向角補間信号TMのタイミングを記憶して使用する
ことも可能である。
【0049】このため、図7に示すように、レーザダイ
オードLDの電源として、パルス発光用の大電流電源P
S1と連続発光用の小電流電源PS2を用意し、それら
をスイッチング回路SCを介して切換え可能に発光回路
に接続する。そして、通常の光走査時には、レーザダイ
オードLDを大電流電源PS1により高出力のパルス発
光させ、走査偏向角を検出する際には、小電流電源PS
2に電源を切換え、小出力の連続発光で使用することも
できる。このように構成することにより、光源の消費電
力を低減することができる。
【0050】さらに、上記実施例では、水平方向のみの
一次元光走査について説明したが、図8に示すように、
垂直方向の角度検出信号を得るための光センサPD3と
PD4を追加して設ければ、水平・垂直両方向の走査を
行う二次元光走査装置に適用することもできる。
【0051】上記構成の光走査装置を例えばレーザレー
ダに適用した場合、光走査を行って被測定部から反射さ
れたレーザ光を受光し、発光と受光の時間差から距離を
測定するが、その際、図9に示すように、走査する光ビ
ーム(レーザ光)をグループ領域に分けて例えばG1〜
G13のようにグループ化し、グループ化されたレーザ
光の方向で測定された距離データを平均化して、そのグ
ループに対応する測定データとすることができる。上記
構成の光走査装置は、角度分解能が非常に高いため、グ
ループ化領域内を分割するレーザ光の角度分解能は、レ
ーザレーダ等のシステム要求分解能を上回る。このた
め、グループ化されたデータを平均化することにより、
より高精度なデータを得ることができる。
【0052】さらに、上記実施例では、光ビームの特定
偏向角を光センサにより検知したが、光ビームの特定偏
向角を検知する代わりに、偏向ミラーの特定偏向角をホ
ール素子等の近接センサにより検知し、角度検出信号を
発生させることもできる。
【0053】また、上記実施例では、偏向ミラーの振動
により光ビームを偏向させたが、偏向ミラーの代わりに
ポリゴンミラー等の多面回転ミラーを使用して、多面回
転ミラーをモータにより回転させる構造とし、ミラーの
回転によって各ミラー面で反射される光ビームを偏向さ
せ、多面回転ミラーの回転により光ビームの偏向角が所
定の角度に達したとき、角度検出信号を出力させるよう
に構成することもできる。この場合、多面回転ミラーを
駆動するモータに回転センサを装着し、その回転センサ
の出力信号を用いて光ビームの偏向角が所定の角度に達
したとき、角度検出信号を出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光走査装置の構成図であ
る。
【図2】光走査装置の光学系の平面図である。
【図3】光走査装置の光学系の側面図である。
【図4】遮光板2の正面図である。
【図5】同装置の動作を示す信号等のタイミングチャー
トである。
【図6】他の実施例のタイミングチャートである。
【図7】他の実施例の電源を示す概略接続図である。
【図8】他の実施例の光学系の側面図である。
【図9】他の実施例の光ビームのグループ化を示す説明
図である。
【符号の説明】
1−光偏向部、 5−パルス処理部、 10−微小角信号発生部、 12−偏向角補間信号発生部、 M−偏向ミラー、 LD−レーザダイオード、 PD1、PD2−光センサ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを発生する光源と、該光ビーム
    を入射させ振動により該光ビームを偏向・出射させる偏
    向ミラーと、を備えた光走査装置において、 該偏向ミラーの振動により該光ビームの偏向角が所定の
    角度に達したとき、角度検出信号を出力する角度検出信
    号発生手段と、 該角度検出信号に応じて発生させた偏向ミラーの振動周
    期に同期する基準信号に基づき、該基準信号を逓倍して
    微小角信号を発生させる微小角信号発生手段と、 該微小角信号と前記光ビームの特定の振れ角を示す角度
    信号を入力し、前記角度検出信号発生手段が発生した角
    度検出信号の間を補間する偏向角補間信号を、光源の発
    光タイミング信号として発生する偏向角補間信号発生手
    段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記角度検出信号発生手段には、光ビー
    ムの偏向角が所定の角度に達したとき該光ビームを検知
    して角度検出信号を発生する光センサが設けられたこと
    を特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記偏向角補間信号発生手段が角度検出
    信号の間を補間する偏向角補間信号を発生する際、光ビ
    ームの走査毎に、該偏向角補間信号を一定の小進角づつ
    ずらして発生させることを特徴とする請求項1記載の光
    走査装置。
  4. 【請求項4】 前記光源にレーザ発光器が使用され、該
    レーザ発光器にはスイッチング回路を介して連続発光用
    の小電流電源とパルス発光用の大電流電源が切換え可能
    に接続されたことを特徴とする請求項1記載の光走査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記偏向角補間信号発生手段が、特定の
    振れ角を示す角度信号に基づき、微小角信号を等間隔に
    ピックアップして偏向角補間信号を発生させることを特
    徴とする請求項1記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記偏向角補間信号発生手段が、予め記
    憶された数値に基づき、光ビームの振れ角分解能が一定
    となるように微小角信号をピックアップして偏向角補間
    信号を発生させることを特徴とする請求項1記載の光走
    査装置。
  7. 【請求項7】 前記偏向ミラーが一次元方向にのみ振動
    して一次元の光走査を行うことを特徴とする請求項1記
    載の光走査装置。
  8. 【請求項8】 前記偏向ミラーが二次元方向に振動して
    二次元の光走査を行うことを特徴とする請求項1記載の
    光走査装置。
  9. 【請求項9】 光走査を行うことによって得られた光ビ
    ームの各振れ角毎のデータをグループ化して処理し、該
    グループ毎にデータを平均化することを特徴とする請求
    項1記載の光走査装置。
  10. 【請求項10】 光ビームを発生する光源と、該光ビー
    ムを入射させ振動により該光ビームを偏向・出射させる
    偏向ミラーと、を備えた光走査装置において、 該偏向ミラーの特定偏向角を検知することにより、該偏
    向ミラーの偏向角が所定の角度に達したことを検出し、
    角度検出信号を出力する角度検出信号発生手段と、 該
    角度検出信号に応じて発生させた偏向ミラーの振動周期
    に同期する基準信号に基づき、該基準信号を逓倍して微
    小角信号を発生させる微小角信号発生手段と、 該微小角信号と前記偏向ミラーの特定の振れ角を示す角
    度信号を入力し、前記角度検出信号発生手段が発生した
    角度検出信号の間を補間する偏向角補間信号を、光源の
    発光タイミング信号として発生する偏向角補間信号発生
    手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  11. 【請求項11】 光ビームを発生する光源と、該光ビー
    ムを入射させ回転により該光ビームを偏向・出射させる
    多面回転ミラーと、を備えた光走査装置において、 該多面回転ミラーの特定偏向角を検知することにより、
    該多面回転ミラーの偏向角が所定の角度に達したとき、
    角度検出信号を出力する角度検出信号発生手段と、 該角度検出信号に応じて発生させた多面回転ミラーの回
    転周期に同期する基準信号に基づき、該基準信号を逓倍
    して微小角信号を発生させる微小角信号発生手段と、 該微小角信号と前記多面回転ミラーの特定の偏向角を示
    す角度信号を入力し、 前記角度検出信号発生手段が発生した角度検出信号の間
    を補間する偏向角補間信号を、光源の発光タイミング信
    号として発生する偏向角補間信号発生手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109305A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Alt Kk 共振周波数および最大光学振り角の測定方法
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