JP2009106457A - ミシンの糸切り装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 針糸ループを可動メスによって確実に捕捉して切断することができるミシンの糸切り装置を提供する。
【解決手段】 可動メス2、固定メス5および糸挟み板7を保持するメス保持台13を、高さ調整手段41によって上下方向の高さ位置を調整可能とし、各リンク部材21,22によって針板およびルーパに対して近接した進出位置で、針板下面とルーパ上面との間のごく狭い空間を進出する可動メスが、針板下面およびルーパ上面のいずれにも接触しない位置に配置されるように、メス保持台13の高さを高さ調整手段41によって調整し、針糸ループを可動メス2の糸掛け部によって確実に捕捉し、切断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偏平縫いミシンおよび二重環縫いミシンなどのミシンの縫製動作終了後に針糸およびルーパ糸を切断するためのミシンの糸切り装置に関する。
従来のミシンの糸切り装置は、先端部に針糸およびルーパ糸を捕捉する糸捕捉部を有し、糸捕捉部が針板とルーパとの間に進出した前進位置と、退入した後退位置との間にわたって往復移動可能な可動メスと、可動メスを前記前進位置および後退位置間にわたって往復移動させる駆動レバーと、縫製動作終了後に前記可動メスが前進位置から後退位置に移動するとき、前記糸捕捉部に捕捉された針糸およびルーパ糸を前記可動メスとの協働作用によって切断する固定メスと、切断された針糸およびルーパ糸のうち、ルーパ糸の端部を前記可動メスの先端部に弾発的に押え付けた状態で挟持する糸挟み板とを備える。
縫製動作終了後の糸切断時には、被縫製物の縫目に連なる針糸およびルーパ糸の残留長さを短くするために、可動メス、固定メスおよび糸挟み板を、針板およびルーパに対して近接した前方への進出位置に移動させ、かつ、糸切断後の次の縫製動作時には、可動メス、固定メスおよび糸挟み板がルーパの動作に干渉することを回避するために、前記可動メス、固定メスおよび糸挟み板を前記糸切断時における進出位置より前記ルーパの動作域から退避した退避位置に移動させる必要がある。
このような糸切断後における可動メス、固定メスおよび糸挟み板の退避位置への移動手段として、可動メス、固定メスおよび糸挟み板を保持するメス保持台を、前記可動メスの糸切断のための前進位置および後退位置間にわたる往復移動経路の延長線に沿って直線的またはほぼ直線的に退避位置まで移動させる構成が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
実公昭63−10149号公報
前述の従来技術では、前記可動メスは、針板の下面とルーパの上面との間のごく狭い空間内で進出するが、部品の加工精度のばらつき等によって、可動メスの進出位置と、進出後における前記ごく狭い空間内における位置とが、上下いずれかの方向にわずかに変化する場合がある。したがって、このような可動メスの進出前後の高さ位置のずれを解消するために、メス保持台の高さを調整する必要があるが、メス保持台を上下方向に変位させる構成が設けられていない。このため、可動メスの進出時に、前記可動メスが針板下面およびルーパ上面のいずれかに接触したり、針糸を可動メスの糸掛け部で確実に捕捉できない場合が発生するおそれがある。
本発明の目的は、針糸を可動メスによって確実に捕捉して切断することができるミシンの糸切り装置を提供することである。
本発明は、先端部に針糸およびルーパ糸を捕捉する糸捕捉部を有し、その糸捕捉部が針板とルーパとの間に進出した前進位置と、この前進位置から退入した後退位置との間にわたって移動可能な可動メスと、
前記可動メスを、前進位置および後退位置間にわたって往復移動させる駆動レバーと、
前記可動メスが前進位置から後退位置へ退入したとき、前記糸捕捉部に捕捉された針糸およびルーパ糸を前記可動メスと協働して切断する固定メスと、
前記可動メスと固定メスとによって切断された針糸およびルーパ糸のうち、ルーパ糸の端部を、前記可動メスの先端部との間で弾発的に挟持する糸挟み板と、
前記可動メス、固定メスおよび糸挟み板を保持するメス保持台と、
前記メス保持台を、針板およびルーパに近接した進出位置と、この進出位置よりも後方に退避した退避位置とにわたって変位させるメス保持台駆動手段と、
前記メス保持台駆動手段が設けられる基台と、
前記基台に設けられ、前記メス保持台を、針板に近接しかつルーパから離反する上方および針板から離反しかつルーパに近接する下方に変位させる高さ調整手段とを含むことを特徴とするミシンの糸切り装置である。
また本発明は、前記高さ調整手段は、メス保持台の進出位置と退避位置とにわたる移動経路に交差する方向に前記メス保持台に対して傾斜した案内面を有し、前記基台にメス保持台の移動経路に交差する方向に変位可能に設けられる調整部材を含むことを特徴とする。
本発明によれば、縫製動作が停止すると、駆動レバーが前進方向に向けて角変位することによって、可動メスが前進し、先端部に設けられる糸捕捉部によって針糸とルーパ糸とが捕捉され、駆動レバーが後退方向に向けて角変位することによって、可動レバーは前記糸保持部に針糸とルーパ糸とを保持した状態で前進位置から後退位置へ移動し、可動メスと固定メスとの協働作用によって針糸およびルーパ糸を切断した後、メス保持台駆動手段によって後退方向へのさらなる角変位によってメス保持台を退避位置に退避させることができる。
このような前進位置および後退位置ならびに進出位置および退避位置は、高さ調整手段によってメス保持台の高さ位置を最適な位置に調整することができるので、針板下面とルーパ上面との間のごく狭い空間を進出する可動メスが、針板下面およびルーパ上面のいずれにも接触しない位置に配置されるように、前記メス保持台の高さを高さ調整手段によって調整し、針糸を可動メスの糸掛け部によって確実に捕捉し、切断することができる。
前記高さ調整手段は、メス保持台の進出位置と退避位置とにわたる移動経路に交差する方向に前記メス保持台に対して傾斜した案内面を有し、前記基台にメス保持台の移動経路に交差する方向に変位可能に設けられる調整部材を有するので、メス保持台の高さを調整するために調整部材を角変位させることによってメス保持台の高さを調整することができ、これによって針板下面とルーパ上面との間のごく狭い空間であっても、調整部材とその周囲の他の部材とが干渉することなしに、メス保持台の高さ位置を、容易かつ正確に、希望する位置に調整することができる。
図1は本発明の実施の一形態のミシンの糸切り装置40の分解斜視図であり、図2は糸切り装置40の一部の部品を省略した平面図である。二重環縫いミシンまたは偏平縫いミシンであるミシンのミシンベッド内には、縫製作業者側からみて、針落ち部31を有する針板の(図示せず)下方に配置され、平面視でループ状の運動軌跡32(後述の図10参照)を描くように前進方向A1および後退方向A2に揺動運動するルーパ33が設けられ、このルーパ33の被縫製物の送り方向B下流側(図2の上方)には、本実施の形態の糸切り装置40が設けられる。
前記糸切り装置40は、先端部に針糸およびルーパ糸T(図10参照)を捕捉するフック状の糸捕捉部2a(図8参照)を有し、この糸捕捉部2aが針板とルーパ33との間に進入した図8に示す前進位置と、前記ルーパ33が運動軌跡32に沿って後退方向A2に退避した図2に示す後退位置とにわたって往復移動可能な可動メス2と、基台1に段付ボルト3によって長手方向中間部が枢支され、その長手方向一端部に連結される空気圧シリンダなどの伸縮駆動源(図示せず)によって、前記段付ボルト3の軸心を支点として矢符C1,C2で示す角変位方向に角変位する駆動レバー4と、縫製動作終了後に可動メス2が図8の前進位置から図2の後退位置に矢符A2方向に移動するとき、糸捕捉部2aに捕捉された針糸およびルーパ糸Tを可動メス2との協働作用によって切断する固定メス5と、固定メス5の下方に配置されて、可動メス2から固定メス5に対する押圧力を与える可動メス押しばね6と、切断されたルーパ糸Tの端部を可動メス2の先端部との間で弾発的に挟持する糸挟み板7と、糸挟み板7の先端部を可動メス2側に弾性的に押圧する押圧ばね20と、この押圧ばね20の下部に配置され、上方に屈曲した先端部によって押圧ばね20の先端部近傍を押圧してばね力を調整する押圧ばね調節片8と、前記基台1に設けられ、前記メス保持台13を、針板に近接しかつルーパから離反する上方D1および針板から離反しかつルーパ33に近接する下方D2に変位させる高さ調整手段41とを含む。
図3は高さ調整手段41の構成を示す平面図であり、図4は図3の切断面線IV−IVから見た拡大断面図であり、図5は調整部材46の拡大平面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た拡大断面図であり、図7は図5の切断面線VII−VIIから見た拡大断面図である。前記高さ調整手段41は、基端部に軸孔42が形成され、遊端部に円弧状の案内長孔43および透孔44が形成され、基端部および遊端部間の中間部に案内傾斜面45が形成される略T字状の調整部材46と、軸部が調整部材46の軸孔42を挿通して基台1に螺着され、調整部材46を基台1に垂直な軸線47Aまわりに矢符E1,E2方向に回動自在に連結する取付ボルト47と、軸部が前記案内長孔43を挿通して基台1に螺着され、調整部材46を前記軸線47Aまわりに前記案内長孔43が形成される範囲内の任意の角変位位置で固定するロックボルト48とを含む。
前記基台1には、前記調整部材46が矢符E1,E2方向に角変位自在に嵌り込む収容凹所49が形成される。この収容凹所49は、基台1の一表面から前記調整部材46の厚みにほぼ等しい深さを有し、収容凹所49に収容された調整部材46の表面と基台1の一表面とは、ほぼ同一平面を成し、調整部材46が角変位位置にかかわらず基台1の一表面から突出しないようにして、周囲の部材に対する干渉が回避されるとともに、省スペース化が図られている。
前記案内傾斜面45は、図1,図5,図6,図7に示すように、角変位方向E1,E2のうち一方の角変位方向E1に向かって下方、すなわち基台1に近接する方向に傾斜して形成される。このような案内傾斜面45には、前記リンク部材22の下面が点接触または線接触して、調整部材46の角変位位置に応じた高さ位置で支持される。したがって、調整部材46の角変位位置を変化させることによって、一方のリンク部材22の高さが変化し、このリンク部材22の高さ変化によって、メス保持台13を上方D1または下方D2へ変位させ、可動メス2、固定メス5および糸挟み板7の高さ位置を調整することができる。
前記可動メス2の基端部の下面には、ボルト9を介して可動メス取付台10が固定される。この可動メス取付台10は、基台1に段付ボルト11および皿ばね11Aならびにボルト12によって固定されたメス保持台13の長孔13a内に摺動可能に支持される。また可動メス取付台10の中間部は、前記駆動レバー4の長手方向他端部に形成された長孔4aおよびメス保持台13に前後方向A1,A2に直線的に形成された長溝13aに下方から挿通された段付ボルト14を介して、駆動レバー4の長手方向他端部に連結されており、駆動レバー4の角変位方向C1,C2への変位に連動して、可動メス2を長溝13aに沿って前後方向A1,A2に直線的に往復移動することができる。
前記固定メス5は、可動メス2上に配置され、固定メス5に前後方向に延びて形成される長孔5aを貫通する2本のボルト16によって前記メス保持台13に固定メス案内部材15とともに固定される。前記2本のボルト16の横には、前記長孔5aおよび前記可動メス押しばね6に形成される孔6aや、さらにメス保持台13を貫通して下方へ突出するとともに、その突出端部が前記メス保持台13に螺合して連結される調節ボルト17が設けられる。
この調節ボルト17の締め付け量を調節することによって、前記メス保持台13の前端部付近が上下に撓むことによって、前記可動メス押しばね6が上下に撓んで、可動メス2から固定メス5に対する押圧力を調整することができる。
また、前記糸挟み板7の他端部には、前後方向A1,A2に延びる長孔7aが形成され、この長孔7aを貫通するボルト19によって、押圧ばね20が前記メス保持台13に固定され、前記ボルト19を緩めることによって、長孔7aに沿って糸挟み板7の前後位置を調整することができる。
前記基台1には、駆動レバー4の両側に長短2つのリンク部材21,22が配置される。これらのリンク部材21,22の長手方向一端部は、段付ボルト23,24によって皿ばね23A,24Aを介して各ボルト軸線まわりに角変位自在に基台1に枢支される。各リンク部材21,22の長手方向他端部は、段付ボルト11およびボルト12によってメス保持台13の前後2箇所に枢支・連結され、基台1と各リンク部材21,22とメス保持台13とによって、四辺形リンクを構成する。各リンク部材21,22が皿ばね23A,24Aを介して段付ボルト23,24によって基台1に設けられるので、メス保持台13の傾斜案内面45による上下方向の変位を許容し、常にメス保持台13を基台1側へ弾発的に押圧された状態で保持することができる。
固定ねじ18は、メス保持台13と、押圧ばね調節片8の基端部に形成された屈曲部の上面部とを貫通して下方へ突出する。固定ねじ18の横の調節ねじ18Aは、前記メス保持台13を貫通して下方へ突出し、その突出端部が前記押圧ばね調節片8の略中間部に形成されたねじ孔に螺合している。
前記調節ねじ18Aを調節することによって、前記押圧ばね調節片8の上方に屈曲した先端部によって押圧ばね20の先端部近傍を押圧し、押圧ばね20の糸挟み板7に対する押圧力を調整することができる。
各リンク部材21,22が角変位することによって、可動メス2、固定メス5、固定メス案内部材15、可動メス押しばね6、糸挟み板7および押圧ばね調節片8を保持するメス保持台13が、図2および図8に示すように、前記針板およびルーパ33に対して近接する前進方向A1への進出位置と、図9,10に示す前記進出位置よりも斜め後方へ後退した退避位置とにわたって変位することができる。
前述の各リンク部材21,22のうち長い一方のリンク部材21の中間部位の左側辺部分には、駆動レバー4側へ突出した膨出部21bが形成され、可動メス2と固定メス5との協働作用による糸切断後に駆動レバー4がさらに後退方向A2へ角変位したとき、その駆動レバー4が長い一方のリンク部材21の膨出部21bに当接して前記一方のリンク部材21を押すことによって、各リンク部材21,22が駆動レバー4に連動して角変位し、メス保持台13が図2および図8に示す進出位置から図9の矢符e−fで示すルートを経て、図10に示す退避位置に揺動変位し、次の縫製動作後の糸切断時には駆動レバー4の前進側への角変位方向C1への角変位に伴い図9の矢印e−fで示すルートを経て図2および図8に示す進出位置に復帰するように構成される。
また前記長い一方のリンク部材21の中間部位には、前記段付ボルト25の軸部が挿通する長孔21aが形成され、この長孔21a内にボルト25および座金26によって基台1に固定された段付きスペーサ27のたとえばエキセン状段部が嵌合されており、この段部が長孔21aの後退方向A2下流側(図8の右側)の内面部分に当接することによって、前記メス保持台13の進出位置への揺動変位を阻止し、前記段付きスペーサ27を段付きボルト25の軸心まわりに回転させることによって、そのエキセン状段部によって進出ストップ位置を調節可能としたストッパ機構を構成している。
さらに前記短い他方のリンク部材22と基台1との間には、メス保持台13を進出方向A1に向けてばね付勢する圧縮コイルばね29が張設される。前記短い他方のリンク部材22の他端部をメス保持台13に枢支・連結するボルト12とメス保持台13との間には、エキセンスペーサ28が介在されており、このエキセンスペーサ28をボルト12の軸心まわりに回転させることによって、メス保持台13の針板およびルーパ33に対する進出位置および退避位置を微調整し、可動メス2によるルーパ糸の捕捉ミスを確実に防止することができる。
次に、上記のように構成された糸切り装置40の糸切断動作およびその後の退避動作ならびに次の縫製動作について説明する。
縫製動作終了直後は、図2に示すように、可動メス2、固定メス5および糸挟み板7等を保持するメス保持台13が、針板およびルーパ33に対して近接する前方(左方)の進出位置に配置される。この状態で、駆動レバー4が前進方向A1に沿う角変位方向C1に角変位されると、可動メス取付台10がメス保持台13の長孔13aに沿って前進方向A1に直線的に移動されて、可動メス2が図8に示すように、糸捕捉部2aが針板とルーパ33との間に進出した前進位置まで移動する。
その後、駆動レバー4の後退方向A2に沿う角変位方向C2への角変位によって、可動メス2が往行移動時と同じ軌跡を通って後退方向A2に直線的に移動し、図2に示す後退位置に復帰する直前に、糸捕捉部2aに捕捉された針糸およびルーパ糸Tが、固定メス5との協働作用によって切断される。その切断された各糸端部のうち、ルーパ糸Tの端部は、可動メス2の先端部と糸挟み板7との間に弾発的に挟持される。
このような糸切断時においては、可動メス2、固定メス5および糸挟み板7がルーパ33に近接する最適な高さの進出位置に高さ調整手段41によって調整されているため、可動メス2によって針糸およびルーパ糸を確実に捕捉し、被縫製物における針糸およびルーパ糸Tの残留長さを短く、良好な縫製仕上がりとすることができる。
前述した糸切断および糸端挟持後において、駆動レバー4は引き続いてさらに後退方向A2に沿う角変位方向C2に角変位する。この角変位時に駆動レバー4が長いリンク部材21の膨出部21bに当接してそのリンク部材21を押すことによって、各リンク部材21,22が圧縮コイルばね29のばね力に抗して後退方向A2に沿う矢符C2方向に変位し、メス保持台13が図9に示す移動経路e−fを経て、図10に示すように、針板およびルーパ33に対して斜め後方の退避位置に退避する。
このようにメス保持台13がオフセット位置に退避した状態で、次の縫製動作が開始される。この開始時においては、可動メス2、固定メス5および糸挟み板7の各先端部は、図10に示すように、ルーパ33の運動軌跡32に対して斜め後方の位置で離間しているため、それらがルーパ33等の動作に干渉するおそれはない。
また、前述した糸切断に伴い可動メス2の先端部と糸挟み板7との間に端部が弾発的に挟持されるルーパ糸Tは、図10に示すように、ルーパ33の上方に重なることなく、ルーパ33と、可動メス2の先端部および糸挟み板6間に挟持された糸端との間にわたって斜めに張架された状態となり、ルーパ糸Tによって大きな三角エリアSが確実に形成される。
したがって、使用するルーパ糸Tの種類等に関係なく、次の縫製動作開始時には針落ち部31に向けて下降する縫針をルーパ糸Tの三角エリアSに確実に移入させて、目飛びの発生を防止し、希望する良好な縫目を形成することができる。
さらに、前記可動メス2、固定メス5および糸挟み板7の先端部が針板およびルーパ33に対してオフセット位置に配置された状態では、ルーパ33の糸穴周辺には十分に広いスペースが確保されるため、その糸穴へのルーパ糸Tの糸通し作業を、針板や各メス2,5などに邪魔されることなく、容易に行うことができる。
さらに、メス保持台13を斜め後方の退避位置へオフセット移動させるにあたって、各リンク部材21,22からなる四辺形リンクを用いているので、長孔とこれに係合するボルトとの摺動による案内作用によってオフセット移動させる場合に比べて、メス保持台13をしっかりと支持して、がたつきの発生を少なくすることができるとともに、ボルトなどの摺動案内部品に集中的に過負荷が作用して破損したり、変形することが防がれるので、糸切り装置40の耐久性の向上および切断後の糸端の弾性挟持機能の安定化を図ることができる。
なお、本発明の糸切り装置は、偏平縫いミシンまたは二重環縫いミシンにおける糸切り装置として特に有効に適用可能であるが、それ以外の各種形態のミシンの糸切り装置として適用することができる。
また、前述の実施形態では、四辺形リンクを構成する一方のリンク部材21の中間部位の一側辺部分に、駆動レバー4側に突出する膨出部21bが形成され、この膨出部21bに駆動レバー4が当接して一方のリンク部材21を押圧する構成について説明したが、膨出部21bは必ずしも必要でなく、駆動レバー4をリンク部材21の一側部に直接当接させるようにしてもよく、あるいは駆動レバー4側にリンク部材21に当接する突部やピンなどを設けるようにしてもよい。
本発明の実施の一形態のミシンの糸切り装置40の分解斜視図である。 糸切り装置40の一部の部品を省略した平面図である。 高さ調整手段41の構成を示す平面図である。 図3の切断面線IV−IVから見た拡大断面図である。 調整部材46の拡大平面図である。 図5の切断面線VI−VIから見た拡大断面図である。 図5の切断面線VII−VIIから見た拡大断面図である。 可動メス2が前進位置に移動した状態を示す平面図である。 可動メス2が退避位置に移動した状態を示す平面図である。 可動メス2が退避位置に移動したときのルーパ糸Tの張設状態を示す平面図である。
符号の説明
1 基台
2 可動メス
2a 糸捕捉部
4 駆動レバー
4a 長孔
5 固定メス
6 可動メス押しばね
5a,6a 長孔
7 糸挟み板
7a,21a 長孔
8 押圧ばね調節片
10 可動メス取付台
13 メス保持台
13a 長孔
15 固定メス案内部材
20 押圧ばね
21,22 リンク部材
29 圧縮コイルばね
31 針落ち部
40 糸切り装置
41 高さ調整手段
A1 前進方向
A2 後退方向
B 送り方向
C1,C2 角変位方向
D1 上方
D2 下方
S 三角エリア

Claims (2)

  1. 先端部に針糸およびルーパ糸を捕捉する糸捕捉部を有し、その糸捕捉部が針板とルーパとの間に進出した前進位置と、この前進位置から退入した後退位置との間にわたって移動可能な可動メスと、
    前記可動メスを、前進位置および後退位置間にわたって往復移動させる駆動レバーと、
    前記可動メスが前進位置から後退位置へ退入したとき、前記糸捕捉部に捕捉された針糸およびルーパ糸を前記可動メスと協働して切断する固定メスと、
    前記可動メスと固定メスとによって切断された針糸およびルーパ糸のうち、ルーパ糸の端部を、前記可動メスの先端部との間で弾発的に挟持する糸挟み板と、
    前記可動メス、固定メスおよび糸挟み板を保持するメス保持台と、
    前記メス保持台を、針板およびルーパに近接した進出位置と、この進出位置よりも後方に退避した退避位置とにわたって変位させるメス保持台駆動手段と、
    前記メス保持台駆動手段が設けられる基台と、
    前記基台に設けられ、前記メス保持台を、針板に近接しかつルーパから離反する上方および針板から離反しかつルーパに近接する下方に変位させる高さ調整手段とを含むことを特徴とするミシンの糸切り装置。
  2. 前記高さ調整手段は、メス保持台の進出位置と退避位置とにわたる移動経路に交差する方向に前記メス保持台に対して傾斜した案内面を有し、前記基台にメス保持台の移動経路に交差する方向に変位可能に設けられる調整部材を含むことを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸切り装置。
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