JP5073428B2 - 縫目ほつれ防止方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンにより布地に二重環縫目や偏平縫目を形成するに際して、縫目の縫い終わり端側からの縫目ほつれを防止するための方法および装置に関する。
従来の縫目ほつれ防止装置としては、縫製終了に際しルーパが前進位置に揺動した状態でルーパ糸掛けフックをループ状針糸からルーパに至るルーパ糸に係合してから1針分ミシンを駆動し、その後、そのルーパ糸の係合部、ルーパに捕捉されたループ状の針糸およびループ状針糸からルーパに至るルーパ糸を糸切りフックにより捕捉し各糸をルーパの後退位置側に配置された糸切りメス(受けメス)にて切断するものが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。なおルーパ糸掛けフックや糸切りフックはミシンベッド内に配置されている。
特開2006−314762号公報(第6−11頁、第8−12図)
ところが従来の縫目ほつれ防止装置においては、ループ状針糸からルーパに至るルーパ糸への係合が複数のフックつまりルーパ糸掛けフックや糸切りフックにより行われるので、部品点数が多くなると共に構成部品がミシンベッド内で点在していた。
従って、本発明の課題は、構成部品をミシンベッド内で纏めて配置しつつ縫目の縫い終わり端側からの縫目ほつれを防止できるようにした縫目ほつれ防止方法およびその装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、針糸を挿通し上下動する少なくとも1本の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退揺動し前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸を挿通するルーパとを備えたミシンにおいて、ルーパの後退位置側に配置された受けメスと、先端部に糸捕捉用の鉤部を有し受けメスより往復動するフックを含む糸切断器と、フックの往復動経路を第1経路あるいは第2経路に変更する経路変更手段とを具備し、縫製終了に際しルーパが前進位置にある状態で、受けメスよりフックを第1経路に沿って往動させ、該フックがルーパに捕捉されたループ状針糸からルーパに至るルーパ糸に係合し、これに続く該フックの復動により該ルーパ糸の該フックが係合する部分を受けメスにて切断すると共に該切断によって布地側に残ったルーパ糸をルーパに捕捉されたループ状針糸の輪内に留め、フックの往復動後にフックの往復動経路を第1経路より第2経路に変更すると共に1針分ミシンを駆動して再びルーパを前進位置に揺動させ、受けメスよりフックを第2経路に沿って往動させ、該フックがルーパに捕捉されたループ状針糸に進入係合すると共にルーパに捕捉されたループ状針糸からルーパに至るルーパ糸に係合し、これに続く該フックの復動により各糸の該フックが係合する部分を受けメスにて切断するようにしたことを特徴とする。
なお糸切断器を前記フックに固定され長手方向に沿って第1長孔および第2長孔を有する作動片と、第1長孔および第2長孔に各別に挿通され作動片をスライド可能に支持する円状の支持部材と、作動片を駆動する第1駆動部材で構成し、経路変更手段を第1長孔あるいは第2長孔の一方に形成され長手方向に沿って対向する第1経路用の第1案内面および第2経路用の第2案内面と、作動片に連結され第1案内面あるいは第2案内面を支持部材に係合させる第2駆動部材とで構成するのが望ましい。
本発明によれば、縫製終了に際しルーパが前進位置にある状態で受けメスよりフックを第1経路に沿って往復動させて該ルーパ糸の該フックが係合する部分を受けメスにて切断すると共に該切断によって布地側に残ったルーパ糸をルーパに捕捉されたループ状針糸の輪内に留めるようにしたので、該ルーパ糸を引っ張っても縫目がほつれることはない。またフックを第1経路に沿って往復動させてから1針分ミシンを駆動させると共にフックの往復動後にフックの往復動経路を第1経路より第2経路に変更し、その後、受けメスよりフックを第2経路に沿って往復動させてルーパに捕捉されたループ状針糸およびループ状針糸からルーパに至るルーパ糸を受けメスにて切断するので、フックを点在させなくてもルーパに捕捉されたループ状針糸およびループ状針糸からルーパに至るルーパ糸を切断することができる。
なおフックの往復動経路を第1経路あるいは第2経路に変更する経路変更手段としてフック固定用ブラケットの長孔に対向形成された第1案内面および第2案内面を含むようにすると、新規構成の追加を最小限に留めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明に適用されるミシンは、アーム部1Aとベッド部1Bとを備え、ベッド部1Bは先端側にシリンダベッド1bを備える。シリンダベッド1bには、上下前後に四運動して布地を矢印F方向に送る送り歯2と、左右前後に楕円運動するルーパ3と、ネジ穴4aに固定される針板4(図2を参照)が備えられている。シリンダーベッド1bの上方には針棒7が設けられている。針棒7はアーム部1A内の針棒上下駆動機構(図示せず)に連結され、左針5および右針6は針棒7の下端に取り付けられている。左右の針5,6の先端部は針棒7の上下運動によって針板を間欠的に貫通する。ルーパ3はルーパ軸3a先端のルーパ土台3bにネジ3cで固定され、ルーパ軸3aは針棒7の上下運動に連動して布送り方向Fと直交する方向に揺動する。つまりルーパ3は針板4の下方で針5,6の先端部を挟んだ前進位置と後退位置との間を進退揺動する。左右の針5,6とルーパ3とが協働すると、図5ないし図11に示されるように、左右の針5,6に挿通された針糸8,9及びルーパ3に挿通されたルーパ糸10で布地Wに二重環縫目Sが形成される。なお針糸8,9およびルーパ糸10は張力付与用の糸調子器TTを経て糸供給源に連なっている。また図14に示されるように、糸調子器TTは公知の糸緩め具TLを有しており、糸緩め具TLの作動で各糸8,9,10の張力付与が一斉に解除される。
シリンダーベッド1bの基部側(右側)には、次の構成からなる糸切断器11が設けられている。糸切断器11の受けメス12は、ルーパ3の後退位置側に配置され、フックガイド13及び板バネ14と共にネジ15でブラケット16の先端部に固定されている。ベッド内蓋17に座金18を介して固定されたネジ19はブラケット16の基端部に形成された長孔16a内に配置され、ブラケット16は座金18で回動かつスライド可能に支持される。またブラケット16の先端部に挿通されたネジ20,20は糸保持バネ21の長孔21aを貫通し固定片22のネジ孔22aに捩じ込まれる。ブラケット16の基端部には凹部16bが形成されている。この凹部16bには線バネ23の一端が当接し、線バネ23の他端はネジ24によりベッド内蓋17に固定されている。これによりブラケット16は、ベッド内蓋17に固定の係止片25側へ常時付勢されることとなる。
受けメス12とフックガイド13の間にはフック26がスライド可能に配置されている。このフック26は腹側先端部にルーパ糸用鉤部26aと針糸用鉤部26bを有し、フック26の背側は凡そ直線状となっている。フック26の基端部はネジ28によって作動片27に固定されている。作動片27は横長で長手方向に沿って第1長孔29及び第2長孔30を有し、ネジ31,33はベッド内蓋17に取り付けられている。ネジ31に挿通された円状のカラー32は第1長孔29内に配置され、ネジ33に挿通された円状のカラー34は第2長孔30に配置されている。つまり作動片27はカラー32,34でスライド可能に支持されている。作動片27は、ベッド内蓋17にネジ35で回動可能に支持されたリンク部材36に連結され、リンク部材36は第1エアシリンダ37のピストンロッド37aに連結されている。第1エアシリンダ37のピストンロッド37aが進退すると、作動片27が駆動されることとなる。また作動片27には突片27aが形成され、ブラケット16には突片27a係合用の係合部16cが形成されている。なお突片27aと係合部16cとが適切に係合するようブラケット16の一部を作動片27の両脇にスライド可能に係合させておくのが望ましい。
作動片27の第2長孔30には長手方向に沿って対向する第1案内面30a及び第2案内面30bを備えている。第1案内面30aは三方向に連続して延びるカム面より構成されるとともに第2案内面30bは二方向に連続して延びるカム面より構成され、これにより両案内面30a,30bの間隔は中途で幅広となっている。また作動片27の基端部には線細工バネ38の一端がネジ39によって固定されている。線細工バネ38の他端は第2エアシリンダ40のピストンロッド40aに固定された長角材41に固定されている。第2エアシリンダ40のピストンロッド40aが進退すると、第2長孔30の第1案内面30aあるいは第2案内面30bがネジ33によって支持されたカラー34に係合することとなる。
なお作動片27には糸道案内42がネジ43で固定され、ベッド内蓋17の端部にはU字形糸案内44が固定されている。この糸道案内42とルーパ3との間には公知の糸繰り台45が固定配置され、U字形糸案内44と糸調子器TTとの間には小調子器46が配置されている。糸繰り台45は一対のL字形糸案内45a,45aを有し、糸繰り台45より出没する蛤状カム(図示せず)は出現時にL字形糸案内45a,45a間のルーパ糸10に係合する。小調子器46は、バネ47により圧接された2枚の糸調子皿48,48と、作用時に両糸調子皿48,48の間に爪49aを介在させる解除部材49とを備えている。バネ47による糸調子皿48,48の圧接力は糸供給源側に配置された糸調子器TTの圧接力より強く、この圧接力がルーパ糸10に働くとルーパ糸10が糸調子器TTよりルーパ3側へ引き出されない。なお通常は小調子器の糸調子皿48,48間に爪49aを介在させており、糸調子皿48,48間のルーパ糸10に張力が付与されないようにしてある。
図5ないし図12を参照しながら本発明に係る縫目ほつれ防止装置の動作説明を行う。
布地Wの縫い終わりに近づき、図5に示されるように、針5,6が上死点にあってルーパ3が前進位置にある時、第1エアシリンダ37を作動させてピストンロッド37aを矢印X方向に後退させる。ピストンロッド37aの後退によってリンク部材36がネジ35回りで回転し、作動片27が針板4側に進出する。この時、第2エアシリンダ40のピストンロッド40aは進出しており、第2長孔30の第1案内面30aがネジ33に支持されたカラー34に係合した状態で作動片27は動く。また作動片27の進出に伴なってブラケット16が途中つまり係止片25に接触するまで一緒に進出する。引き続き、作動片27を進出させると、作動片27の突片27aがブラケット16の係合部16cより離間し、図6に示されるように、受けメス12と糸保持バネ21との間よりフック26が進出する。この作動片27の一連の進出動作によりフック26は図12中の一点鎖線で示された第1経路(a→b1→c→d)つまりルーパ3に捕捉されたループ状針糸8L,9Lの輪外を通過しながらループ状針糸8Lからルーパ3に至るルーパ糸10aに係合する経路に沿って往動することとなる。なお第1経路に沿ったフック26の往動終了時、フック26の背側がループ状針糸8L,9Lに接触し、フック26の鉤部26aはルーパ糸10aの傍らを通り越した状態となっている。
その後、第1エアシリンダ37を作動させてピストンロッド37aを矢印Y方向に進出させる。ピストンロッド37aの進出によってリンク部材36がネジ35回りで回転し、作動片27が後退する。この時、ピストンロッド40aの進出は維持されており、フック26は第1経路に沿って復動する。この復動によりフック26のルーパ糸用鉤部26aがループ状針糸8Lからルーパ3に至るルーパ糸10aを受けメス12まで牽引し、このルーパ糸10aの係合部分が鉤部26aと受けメス12との協働によって切断される。この切断によってミシン側に残ったルーパ糸10xは受けメス12と糸保持バネ21とで挟持され、図7に示されるように、布地W側に残ったルーパ糸10y端部は右側の針6に連なる最終ループ状針糸9Lの輪内に留まるだけでなく、左側の針5に連なる最終ループ状針糸8Lの輪内に留まった状態となる。更にフック26が後退すると作動片27の突片27aがブラケット16の係合部16cに係合し、その後、作動片27とブラケット16とが一緒に後退することとなる。
作動片27とブラケット16が一緒に後退し、フック26および受けメス12の往復動が終了した後、第2エアシリンダ40を作動させてピストンロッド40aを後退させ、第2長孔30の第2案内面30bがネジ33に支持されたカラー34に係合した状態にしておく。これによりフック26の往復動経路が第1経路より第2経路に変更される。第2エアシリンダ40の作動後にミシンを駆動させ、針5,6を降下させると共にルーパ3を後退位置に後退させる(図8参照)。なおルーパ3の後退時にルーパ3より外れたループ状針糸8L,9Lは次第に布地Wに収束していく。引き続きミシンを駆動させると、針5,6は下死点を経て上昇すると共にルーパ3は後退位置より前進する。この時、ルーパ3は針5,6後部に形成される新たなループ状針糸8LL,9LLを捕捉し、ミシン側に残ったルーパ糸10xの一部はループ状針糸8LL,9LLの輪内を通過することとなる。
再び針5,6が上死点に到達しルーパ3が前進位置に到達してから、解除部材49の爪49aを後退させ、バネ47による糸調子皿48,48の圧接力がルーパ糸10に付与されるようにする。その後、第1エアシリンダ37を作動させてピストンロッド37aを矢印X方向に後退させる。ピストンロッド37aの後退によってリンク部材36がネジ35回りで回転し、作動片27が針板4側に進出する。この時、第2エアシリンダ40のピストンロッド40aは後退しており、第2長孔30の第2案内面30bがネジ33に支持されたカラー34に係合した状態で作動片27は動く。また作動片27の進出に伴なってブラケット16が途中つまり係止片25に接触するまで一緒に進出する。これにより図9に示されるように、フック26と受けメス12が待機位置から作用位置に移動する。
引き続いて作動片27を進出させると、作動片27の突片27aがブラケット16の係合部16cより離間すると共に受けメス12と糸保持バネ21との間よりフック26が進出し、図10に示されるように、ミシン側に残ったルーパ糸10xの端部は解放されて縫目Sの最終端より垂下する。この作動片27の一連の進出動作によりフック26は図12中の一点鎖線で示された第2経路(a→b2→c→d)つまりルーパ3に捕捉されたループ状針糸8LL,9LLに進入係合すると共にループ状針糸8LLからルーパ3に至るルーパ糸10aaに係合する経路に沿って往動することとなる。なお第2経路に沿ったフック26の往動終了時において鉤部26a、26bはループ状針糸8LL,9LLの輪内を通過した状態となっている。また、この時、糸道案内42は作動片27と共にルーパ3側へ進出しており、U字形糸案内44とL字形糸案内45間のルーパ糸10が糸道案内42によって捌かれる。これによりミシン側に残ったルーパ糸10xは縫目Sよりルーパ3側へ少し引き戻され、縫目Sからの垂下量が短くなる。
その後、第1エアシリンダ37を作動させてピストンロッド37aを矢印Y方向に進出させる。ピストンロッド37の進出によってリンク部材36がネジ35回りで回転し、作動片27が後退する。この時、ピストンロッド40aの後退は維持されており、フック26は第2経路に沿って復動する。この復動によりフック26のルーパ糸用鉤部26aがループ状針糸8LLからルーパ3に至るルーパ糸10aaを牽引し、針糸用鉤部26bがルーパ3に捕捉されたループ状針糸8LL,9LLを牽引する。鉤部26bでループ状針糸8LL,9LLが捕捉されるにあたって、糸緩め装置TLを作動させておくと、ループ状針糸8LL,9LLの牽引が円滑に行われることとなる。なお鉤部26a,26bが受けメス12まで到達すると両者の協働で各糸8LL,9LL,10aaの係合部分が切断される。この切断によって最終的にミシン側に残ったルーパ糸10zは受けメス12と糸保持バネ21とで挟持され、図11に示されるように、ルーパ糸の糸屑10xxは縫目Sの最終端に留まる。
更にフック26が後退すると作動片27の突片27aがブラケット16の係合部16cに係合し、その後、作動片27とブラケット16とが一緒に後退して本装置の動作が完了となる。フック26の第1回往復動によって布地W側に残ったルーパ糸10yが最終の左側ループ状針糸8Lより引き抜かれない限り、布地の縫い終わり端にほつれが生じない。なお縫目S終端に残ったルーパ糸の糸屑10xxはそのままの状態でも特に問題ないが、邪魔となる場合は糸屑の端部を引張って取り除けばよい。
なお糸供給源側に配置された糸緩め装置TLを作動片27の第1回往復動時に動作しその動作を作動片27の第1回往復動後も継続させるようにしてもよいが、その場合は針糸が緩んだ状態でミシンが1針分駆動することとなる。その結果、ルーパ3に捕捉されるループ状針糸に適度な張りが生じない。この問題を解消させるためには、作動片27の第1回往復動後のミシン駆動時に針糸緩みを取り除けるよう糸手繰り装置を付設しておくとよい。また本実施の形態で詳述していなかったが、図6に示されるように、第1回往復動時にフック26は外方よりループ状針糸8L,9Lに接触してしまう。従って、フック26の前後幅を極力短くしてループ状針糸への干渉を減少させるようにすると、ループ状針糸の切断可能性が低くなる。
更に本実施の形態では、フック26の往復動経路を変更するために作動片の長孔を変形させているが、これに限定されるだけでない。例えば図13に示されるように、作動片50の第1,2長孔50a,50bを直線的に形成してもよい。その際、第1,2長孔50a,50bに各別に挿通される円状の支持部材をペン型シリンダで長孔の長手方向と交差する方向に移動できるようにしておけば良いが、円状の支持部材をエキセンにして該支持部材を回動型ソレノイドで回転できるようにしておいてもよい。また糸切断器51自体をロッドレスシリンダの移動片に固定させてもフック26の往復動経路を変更することができる。また本実施の形態では詳述していないが、ベッド内蓋17に対する係止片25の固定をネジで行い、該ネジの弛緩時に係止片25の固定位置を調節できるようにしておくと、受けメス12の作用位置を変更することができる。
本発明に係る縫目ほつれ防止装置の周辺構成を示した概要斜視図である。 本発明に係る縫目ほつれ防止装置を説明した全体平面図である。 同装置の要部を示した部品展開図である。 ミシンに使用されるルーパ糸の概略糸通し図である。 本発明に係る縫目ほつれ防止装置の動作工程を示した概略斜視図である。 同装置の動作工程を示した概略斜視図である。 同装置の動作工程を示した概略斜視図である。 同装置の動作工程を示した概略斜視図である。 同装置の動作工程を示した概略斜視図である。 同装置の動作工程を示した概略斜視図である。 同装置の動作工程を示した概略斜視図である。 フック26の動作軌跡を示した概略説明図である。 本発明に係る縫目ほつれ防止装置の変形例を示した概略説明図である。 同装置が搭載されたミシンを示した外観斜視図である。
符号の説明
3 ルーパ
5,6 針
8,9 針糸
8L,9L ループ状針糸
8LL,9LL 新たなループ状針糸
10 ルーパ糸
11 糸切断器
12 受けメス
26 フック
27 作動片
26a,26b 鉤部
29 第1長孔
30 第2長孔
30a 第1案内面
30b 第2案内面
33 ネジ
34 カラー
40 第2エアシリンダ

Claims (3)

  1. 針糸を挿通し上下動する少なくとも1本の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退揺動し前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸を挿通するルーパとを備えたミシンによる布地の縫製において、
    縫製終了に際しルーパが前進位置にある状態で、ルーパの後退位置側に配置された受けメスよりフックを、該フックがルーパに捕捉されたループ状針糸からルーパに至るルーパ糸に係合する第1経路に沿って往動させ、これに続く該フックの復動により該ルーパ糸の該フックが係合する部分を受けメスにて切断すると共に該切断によって布地側に残ったルーパ糸をルーパに捕捉されたループ状針糸の輪内に留める第1ステップと、
    フックの往復動後にフックの往復動経路を第1経路より第2経路に変更する第2ステップと、
    布地側に残ったルーパ糸をルーパに捕捉されたループ状針糸の輪内に留めた状態で、1針分ミシンを駆動して再びルーパを前進位置に揺動させる第3ステップと、
    第2ステップおよび第3ステップの後に、受けメスよりフックを、該フックがルーパに捕捉されたループ状針糸に進入係合すると共にルーパに捕捉されたループ状針糸からルーパに至るルーパ糸に係合する第2経路に沿って往動させ、これに続く該フックの復動により各糸の該フックが係合する部分を受けメスにて切断する第4ステップとを備えたことを特徴とする縫目ほつれ防止方法。
  2. 針糸を挿通し上下動する少なくとも1本の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退揺動し前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸を挿通するルーパとを備えたミシンにおいて、
    ルーパの後退位置側に配置された受けメスと、先端部に糸捕捉用の鉤部を有し受けメスより往復動するフックを含む糸切断器と、
    フックの往復動経路を第1経路あるいは第2経路に変更する経路変更手段とを具備し、
    縫製終了に際しルーパが前進位置にある状態で、受けメスよりフックを第1経路に沿って往動させ、該フックがルーパに捕捉されたループ状針糸からルーパに至るルーパ糸に係合し、これに続く該フックの復動により該ルーパ糸の該フックが係合する部分を受けメスにて切断すると共に該切断によって布地側に残ったルーパ糸をルーパに捕捉されたループ状針糸の輪内に留め、フックの往復動後にフックの往復動経路を第1経路より第2経路に変更すると共に1針分ミシンを駆動して再びルーパを前進位置に揺動させ、受けメスよりフックを第2経路に沿って往動させ、該フックがルーパに捕捉されたループ状針糸に進入係合すると共にルーパに捕捉されたループ状針糸からルーパに至るルーパ糸に係合し、これに続く該フックの復動により各糸の該フックが係合する部分を受けメスにて切断するようにしたことを特徴とする縫目ほつれ防止装置。
  3. 糸切断器が、
    前記フックに固定され長手方向に沿って第1長孔および第2長孔を有する作動片と、
    第1長孔および第2長孔に各別に挿通され作動片をスライド可能に支持する円状の支持部材と、
    作動片を駆動する第1駆動部材を備え、
    経路変更手段が、
    第1長孔あるいは第2長孔の一方に形成され長手方向に沿って対向する第1経路用の第1案内面および第2経路用の第2案内面と、
    作動片に連結され第1案内面あるいは第2案内面を支持部材に係合させる第2駆動部材とを備える請求項2記載の縫目ほつれ防止装置。
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