JP2009103166A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009103166A
JP2009103166A JP2007273726A JP2007273726A JP2009103166A JP 2009103166 A JP2009103166 A JP 2009103166A JP 2007273726 A JP2007273726 A JP 2007273726A JP 2007273726 A JP2007273726 A JP 2007273726A JP 2009103166 A JP2009103166 A JP 2009103166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable pulley
pulley
flat plate
continuously variable
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007273726A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Matsuzawa
拓矢 松澤
Takayuki Nakamura
隆行 中村
Tomoo Kawagoe
知生 川越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2007273726A priority Critical patent/JP2009103166A/ja
Publication of JP2009103166A publication Critical patent/JP2009103166A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】回転軸の軸方向の長さを短縮して、より小型化が可能となるベルト式無段変速機を提供する。
【解決手段】回転軸13に設けられた第1の平面部101aと、可動プーリ15bの内周に設けられた第2の平面部101bと、第1の平面部101aと第2の平面部101bとの間に介在する平板110と、を備え、平板110によって、固定プーリ15aと可動プーリ15bとを回転不能に支持し、平板110の軸方向への移動を係止する突当部102を、回転軸13に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト式無段変速機に関し、特に、固定プーリと可動プーリとの摺動構造に関するものである。
ベルト式無段変速機は、金属製のベルトを介して入力側から出力側への動力伝達を行う。このベルト式無段変速機は、固定プーリに対して、可動プーリを軸方向に摺動させて移動させることによりベルトの有効半径を変化させて、変速比を変更する。
このようなベルト式無段変速機では、トルクの方向が切り替わる場合に、固定プーリに対して可動プーリが相対回転を起こすと、ベルトを構成する駒が回転方向に変位して金属製のベルトが破損してしまう場合がある。そのため、固定プーリと可動プーリとの相対回転を防止するためにこれらを精度良く管理する必要がある。
従来このような固定プーリと可動プーリとの摺動構造に関して、特許文献1には、ボールスプラインによって固定プーリと可動プーリとを嵌め合わせるプーリ構造が記載されている。
また、特許文献2には、ローラスプラインによって固定プーリと可動プーリとを摺動自在に配置する無段変速機が記載されている。
また、特許文献3には、互いにスプライン歯が形成された可動シーブと固定シーブとが嵌合されているベルト式無段変速機が記載されている。
特開2005−293717号公報 特開2006−132549号公報 特開2005−344743号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようなボールスプラインを用いた場合は、部品点数が多くなり、また、スプライン溝の加工精度が要求される。さらに、ボールを固定するためのスナップリングを組付ける際の作業時間がかかる等、コストが上昇してしまうといった問題がある。また、大きなトルクを受け持つために、ボールの数が増え、固定プーリ及び可動プーリの軸方向の長さが大きくなってしまう。
また、前述の特許文献2に記載のようなローラを用いた場合は、ボールスプラインと同様に、スプライン溝の加工精度が要求される。また、ローラを固定するためのスナップリング等の組付けによる作業時間がかかる等、コストが上昇してしまう。さらに、軸方向の突け当て面の面圧が高くなるため、ローラの端部接触面の硬度を高くする必要があり、やはりコストが上昇してしまう。
また、前述の特許文献3に記載のような双方スプラインを用いた場合は、スプライン歯を転造により作成するために、固定プーリと回転プーリとの公差により回転ガタが大きくなり、使用できるベルトに制限がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、部品点数を増加させることなく、回転ズレを防止できると共に、回転軸の軸方向の長さを短縮して、より小型化が可能となるベルト式無段変速機を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様によると、固定プーリ15aを有する回転軸13と、回転軸13の外周に配置され、回転軸13の軸方向に摺動可能に勘合された可動プーリ15bと、回転軸13に設けられた第1の平面部101aと、可動プーリ15bの内周に設けられた第2の平面部101bと、第1の平面部101aと第2の平面部101bとの間に介在する平板110と、を備え、平板110によって、固定プーリ15aと可動プーリ15bとを回転不能に支持し、平板110の軸方向への移動を係止する突当部102を、回転軸13に設けたことを特徴とする。
本発明によると、回転軸に固定状態に設けられた固定プーリの回転トルクを、第1の平面部と第2の平面部との間に介在する平板により可動プーリに伝えるので、部品点数を増やすことなく固定プーリと可動プーリとの回転ズレを精度良く管理できると共に、トルクを受け持つ面積を広くとることができ、回転軸の軸方向の長さを縮小でき、ベルト式無段変速機を小型化することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態のベルト式無段変速機について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のベルト式無段変速機(CVT)の構成の一例を示す正面断面図である。
図示しないエンジンにより駆動される出力軸1の回転は、無段変速機のケース9に内装される発進装置としてのトルクコンバータ2と、前後進切換機構3と、無段変速機構4とに伝達される。
トルクコンバータ2は、所謂ロックアップを制御するロックアップクラッチ5を備えており、ロックアップクラッチ5は、タービン軸6に連結されている。ロックアップクラッチ5の一方側は、供給室(以下、アプライ室)7a、他方側は開放室(以下、リリース室)7bとして形成される。リリース室7b内に供給した油圧をアプライ室7aを介して循環させることによりトルクコンバータ2は作動状態となる。一方、アプライ室7aに油圧を供給し、リリース室7b内の油圧を下げることによりロックアップクラッチ5は、フロントカバー8と係合してロックアップ状態となる。このリリース室7b内の圧力を調整することによりロックアップクラッチ5を意図的に滑らせるようにしたスリップ圧制御が行われる。
前後進切換機構3は、トルクコンバータ2の出力軸であるタービン軸6の回転を無段変速機構4に正(前進)方向に伝達するための前進用クラッチと、逆(後退)方向に伝達するための後退用ブレーキとを備えている。クラッチ油室に油圧を供給して前進用クラッチを接続状態とすると、タービン軸6の回転は無段変速機構4に正方向に伝達され、ブレーキ油室に油圧を供給して後退用ブレーキを接続状態とすると、逆方向に減速して伝達される。
無段変速機構4は、前後進切換機構3に連結される入力軸(プライマリ軸)13と、これと平行に配置された出力軸(セカンダリ軸)14とを備えている。
プライマリ軸13にはプライマリプーリ15が設けられている。プライマリプーリ15は、プライマリ軸13の外周に固定状態に設けられた固定プーリ15aと、プライマリ軸13の外周に配置され、軸方向に摺動可能に嵌合される可動プーリ15bとを有する。固定プーリ15aに対して可動プーリ15bが摺動されることにより、プーリのベルト17が接触するプーリ面の間隔、つまりプーリ溝幅が可変に形成される。
固定プーリ15a及び可動プーリ15bは、それぞれが向かい合う面に、円周状の平面部により形成される固定シーブ面15c及び可動シーブ面15dを備える。
セカンダリ軸14にはセカンダリプーリ16が設けられている。セカンダリプーリ16は、セカンダリ軸14の外周に固定状態に設けられた固定プーリ16aと、セカンダリ軸14の外周に配置され、軸方向に摺動可能に嵌合される可動プーリ16bとを有する。固定プーリ16aに対して可動プーリ16bが摺動されることにより、プーリ溝幅が可変に形成される。
なお、固定プーリ16a及び可動プーリ16bは、それぞれが向かい合う面に、円周状の平面部により形成される固定シーブ面16c及び可動シーブ面16dを備える。
これら固定プーリ15a及び可動プーリ15b又は固定プーリ16a及び可動プーリ16bは、図2において後述する摺動構造により、摺動可能に構成されている。
プライマリプーリ15とセカンダリプーリ16との間には、ベルト17が掛け渡されている。これら両方のプーリ15、16の溝幅を変化させて、それぞれのプーリ15、16に対する巻付け径の比率を変化させることにより、プライマリ軸13の回転がセカンダリ軸14に無段階に変速されて伝達されることになる。
セカンダリ軸14の回転は、減速歯車及びディファレンシャル装置18を有する歯車列を介して車輪に伝達されるようになっている。なお、前輪駆動車の場合には、車輪は前輪となる。
次に、プライマリプーリ15及びセカンダリプーリ16の周辺の構成をさらに詳しく説明する。
プライマリプーリ15の溝幅を変化させるために、プライマリ軸13には、円筒部とディスク部とを有するプランジャ隔壁21が固定され、このプランジャ隔壁21の外周側端部に摺動可能に接触するプライマリシリンダ22が、可動プーリ15bのプーリ面のプライマリ軸方向背面側に固定されており、プランジャ隔壁21とプライマリシリンダ22(可動プーリ15b)との間には、作動油室23aが形成されている。一方、プライマリシリンダ22の開口端側内面にはプライマリ軸方向に延出する円盤状のプレート(隔壁)24が固定され、このプレート24とプランジャ隔壁21との間に、バランス油室23bが形成されている。従って、バランス油室23bはプランジャ隔壁21を挟んで作動油室23aと対向して設けられる。
セカンダリプーリ16の溝幅を変化させるために、セカンダリ軸14にはテーパー状の円筒部を有するプランジャ隔壁26が固定され、このプランジャ隔壁26の外周面に摺動可能に接触するセカンダリシリンダ27が、可動プーリ16bのプーリ面のセカンダリ軸方向背面側に固定されており、プランジャ隔壁26とセカンダリシリンダ27(可動プーリ16b)との間には作動油室28aが形成されている。一方、セカンダリシリンダ27の開口端内側にはセカンダリ軸方向に延出する円盤状のプレート29が設けられ、このプレート29とプランジャ隔壁26との間にはバランス油室28bが形成されている。
従って、プライマリシリンダ22内の作動油室23a内に作動油を供給してその容積を大きくすると、可動プーリ15bはプライマリシリンダ22とともに固定プーリ15a側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、容積を小さくするとプーリ溝幅が広くなる。また、セカンダリシリンダ27内の作動油室28a内に作動油を供給してその容積を大きくする可動プーリ16bは、セカンダリシリンダ27とともに固定プーリ16a側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、容積を小さくするとプーリ溝幅が広くなる。
ケース9は、プライマリ軸13の一端をベアリングを介して回転自在に支持するサイドカバー9aを備え、このサイドカバー9aに作動油が流通する油路10が配置される。ここで、ケース9は、前後進切換機構3と無段変速機構4を内装する円筒状のケース本体9bと、このケース本体9bの開口部を閉塞するサイドカバー9aと、ケース本体9bのエンジン側に固定され、トルクコンバータ2を内装するコンバータハウジング9cとから構成される。
CVTが作動しているときには、作動油室23a内の作動油にはプライマリプーリ15の回転によって遠心力に起因する油圧が発生し、その遠心油圧は可動プーリ15bをベルト17に押し付ける方向に作用するが、この方向とは逆方向の遠心油圧がバランス油室23bに発生する。同様に、作動油室28aにはセカンダリプーリ16の回転によって遠心油圧が発生するが、この方向とは逆方向の遠心油圧がバランス油室28bに発生する。このようにして、作動油室23a、28aに生じる遠心油圧がバランス油室23b、28bに生じる遠心油圧により相殺されて、遠心油圧によるプライマリプーリ15、セカンダリプーリ16の溝幅の変化が抑制できる。
次に、本実施の形態の固定プーリ15a及び可動プーリ15bの摺動構造を、より詳細に説明する。
なお、以降はプライマリプーリ15を例に説明するが、セカンダリプーリ16の構成についても同様である。
図2は、固定プーリ15a及び可動プーリ15bの断面図である。なお、図2(a)はプライマリプーリ15の断面図、図2(B)は図2(A)のA−A断面図である。
前述のように固定プーリ15aと可動プーリ15bとは、プライマリ軸13の軸方向に摺動可能に構成される。
ここで、固定プーリ15aに対して可動プーリ15bが周方向に相対回転した場合には、ベルト17を構成する駒が回転方向に変位し、ベルト17を構成する金属製のベルトが破損してしまう場合がある。そのため、固定プーリと可動プーリとの相対回転を防止するためにこれらを精度良く管理する必要がある。
そこで、本実施の形態では、この図2に示すような特徴的な構成を備えた。すなわち、固定プーリ15aと可動プーリ15bとの間に、平板110を介在した摺動構造により、摺動可能に構成されている。
具体的には、固定プーリ15aには、プライマリ軸13の外周面に略平面を有する平面部101aが形成されている。そして、この平面部101aに対して略垂直の立設面を有する突当部102が、平面部101aの固定プーリ15a側に形成されている。
可動プーリ15bは、プライマリ軸13を外周で囲繞する可動プーリ軸部150を備える。この可動プーリ軸部150には、固定プーリ15a側の平面部101aと略並行に、略平面を有する平面部101bが形成されている。
そして、この平面部101aと平面部101bとの間に、平板110が狭持される。
平板110は、直方体形状を有しており、平面部101aに対峙する面と、平面部101bに対峙する面とが略並行に形成されている。この平板110は、プライマリ軸13の軸方向に関して、一方がプランジャ隔壁21に接触させて、プランジャ隔壁21よりその動きが規制される。他方が突当部102に接触させて、突当部102によりその動きが規制されている。すなわち、平板110は、プランジャ隔壁21と突当部102とに狭持されて軸方向への移動が係止されている。言い換えると、平板110は、固定プーリ15aに固定され、可動プーリ15bに対して摺動可能に構成されている。
なお、プライマリ軸13において、平板110は、軸中心から近い(すなわち面圧が高い)平面部101aではなく、軸中心から離れている(すなわち面圧が低い)平面部101bで摺動可能に構成されている。このように構成することにより、平板110の要求高度を低くすることができる。
図2(B)に示すように、平面部101aと、平面部101bとによって狭持された平板110によって、固定プーリ15aの回転トルクが可動プーリ15bに伝達される。
特に、固定プーリ15a側の平面部101a、可動プーリ15b側の平面部10b及び平板110は、全て略平面によって構成されるため、ボールやローラ等のような点や線で接する構成よりも、トルクを受け持つ面積が大きくなると共に、加工精度を高めることにより回転ガタの発生を小さく管理することができる。
回転ガタを精度よく管理することができる。
なお、図2(B)において、平板110の左右には若干の空間が示されているが、これは、トルクを受け持たない部分である平板110の左右部分は、可動プーリ軸部150の内壁の左右立設部に接触させる必要がないことを示す。
すなわち、固定プーリ15aの回転トルクを可動プーリ15bへと伝えるのは平面部101aと平面部101bとに狭持された平板110の上下面のみである。これらの各面は回転ガタが発生しないように加工精度を高く管理する必要がある。すなわち、平板110の厚み方向の加工精度を高く管理する必要がある。
一方、平板110の左右面及び、軸方向に並行かつ平面部101bに対して垂直に形成された左右立設部は、回転トルクを受け持たないため、予め所定の間隙を隔てるように加工する。すなわち、平板110の左右の大きさが、平面部101bの左右立設部よりも小さくなるように加工する。この左右方向の大きさ加工精度の高さが要求されないため、平面部101a及び101bに対峙する面と左右立設部とを含めた四辺の加工精度を高く管理するよりも加工コストを低く抑えることができる。
なお、プーリ組立ての際の作業性を考慮して、可動プーリ15bの可動プーリ軸部150の平面部101bの端部(図2(A)においてXで示す部分)に、面取りやR面等の加工を施すと、組立て性の向上のために好適である。
図3は、固定プーリ15a及び可動プーリ15bの加工方法の説明図である。なお、図3(A)は、可動プーリ15bの可動プーリ軸部150の加工方法の説明図であり、図3(B)は、固定プーリ15a側のプライマリ軸13の加工方法の説明図である。
可動プーリ15bにおいて、可動プーリ軸部150は、中空円筒状に予め加工されている。これに対して、例えばブローチ加工により、可動プーリ軸部150の内面に略矩形の形状を切削加工することによって、平面部101bが形成される。
また、図3(B)に示すように、プライマリ軸13に、略平面及び立設面を切削加工することによって、平面部101a及び突当部102が形成される。
以上のように構成された本発明の実施の形態について、次に効果を説明する。
本発明の実施の形態では、固定プーリ15aと可動プーリ15bと狭持される平板110を備えた。このように構成することによって、スプライン加工よりも加工が容易な平面部のみによって、固定プーリ15a及び可動プーリ15bを構成することができ、加工コストを小さくすることが可能となる。
また、平板110を、固定プーリ15a側の平面部101aと、可動プーリ15b側の平面部101bとによって狭持するように構成したので、スプライン加工によるボール軸受やローラ軸受等と比較して、平面部の加工精度を高くすることができる。また、ボールやローラ等で必要となる外れ防止のためのピンやリング等が不要となる。従って、固定プーリ15aと可動プーリ15bとの回転ガタを、高い精度で管理することが可能となると共に、加工コスト及び組立てコストを低く抑えることが可能となる。
また、平板110の板厚を変更することによって、固定プーリ15aと可動プーリ15bとのガタ量を容易に調整することが可能となる。例えば、異なる板厚の平板110を予め用意しておき、固定プーリ15aの平面部101aと可動プーリ15bの平面部101bとの間隔に応じて適切な板厚の平板110を選択することにより、回転ガタ量を精度良く管理することが可能となる。
また、スプライン加工によるボール軸受やローラ軸受等と比較して、平板110は、回転トルクの負荷を受け持つ面積を大きくとることが可能となる。このため、平板110は、単位面積当たりにかかる面圧が小さくなるので、平板110、固定プーリ15aの平面部101a及び可動プーリ15bの平面部101bの面積を小さくすることができる。これにより、プライマリ軸13(またはセカンダリ軸14)の軸方向の長さを小さくすることが可能となり、その結果、ベルト式無段変速機を軸方向に小型化することが可能となる。
また、平板110は、単位面積当たりにかかる面圧が小さくなるので、平板110、固定プーリ15aの平面部101a及び可動プーリ15bの平面部101bの要求硬度を小さくすることができ、加工コストを小さくすることが可能となる。
なお、可動プーリ15bにおいて、可動プーリ15bの変速比が最大(可動プーリ15bがプランジャ隔壁21側に最も移動した状態)では、可動プーリ軸部150の端部は何処にも接触させない、又は、プランジャ隔壁21に接触させることが一般的である。これに対して、変速比が最大時に、可動プーリ軸部150の内周奥手側を平板110の端部に突き当たるように構成してもよい。このように構成することによって、余分な空間が少なくなり、プライマリ軸13(またはセカンダリ軸14)の軸方向の長さを小さくすることができる。なお、このように構成する場合は、平板110、プランジャ隔壁21、可動プーリ15b等の強度を高くする必要がある。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
本実施形態のベルト式無段変速機(CVT)の構成の一例を示す正面断面図である。 固定プーリ15a及び可動プーリ15bの断面図である。 固定プーリ15a及び可動プーリ15bの加工方法の説明図である。
符号の説明
1 出力軸
2 トルクコンバータ
13 入力軸(プライマリ軸)
14 出力軸(セカンダリ軸)
15 プライマリプーリ
15a 固定プーリ
15b 可動プーリ
16 セカンダリプーリ
16a 固定プーリ
16b 可動プーリ
17 ベルト
21 プランジャ隔壁
26 プランジャ隔壁
101a 平面部
101b 平面部
102 突当部
110 平板
150 可動プーリ軸部

Claims (6)

  1. 固定プーリを有する回転軸と、
    前記回転軸の外周に配置され、前記回転軸の軸方向に摺動可能に勘合された可動プーリと、
    前記回転軸に設けられた第1の平面部と、
    前記可動プーリの内周に設けられた第2の平面部と、
    前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に介在する平板と、
    を備え、
    前記平板によって、前記固定プーリと前記可動プーリとを回転不能に支持し、
    前記平板の軸方向への移動を係止する突当部を、前記回転軸に設けたことを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 前記第1の平面部は、前記回転軸の外周に、前記回転軸の端部から前記突当部へと軸方向と並行に形成され、
    前記第2の平面部は、前記可動プーリーの内周に、前記可動プーリの軸方向と並行に形成されることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  3. 前記可動プーリは、前記平板と前記第2の平面部との間で摺動可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト式無段変速機。
  4. 前記回転軸に固定状態に設けられた円筒部とディスク部を有し、前記可動プーリとの間で油室を形成するプランジャ部を備え、
    前記突当部と前記プランジャ部とにより、前記平板の軸方向への移動を係止することを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のベルト式無段変速機。
  5. 前記第1の平面部と前記第2の平面部との間隙に応じて、前記平板の厚みが選択されることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載のベルト式無段変速機。
  6. 前記可動プーリは、前記回転軸を囲繞して、前記回転軸と軸を共通とする可動プーリ軸を備え、
    前記可動プーリ軸の内周に、前記第2の平面部と、軸方向に並行かつ前記第2の平面部に対して垂直に形成された左右立設部と、を備え、
    前記平板は、前記左右立設部と所定の間隔を隔てて、前記第1の平面部と第2の平面部との間に介在することを特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載のベルト式無段変速機。
JP2007273726A 2007-10-22 2007-10-22 ベルト式無段変速機 Pending JP2009103166A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273726A JP2009103166A (ja) 2007-10-22 2007-10-22 ベルト式無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273726A JP2009103166A (ja) 2007-10-22 2007-10-22 ベルト式無段変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009103166A true JP2009103166A (ja) 2009-05-14

Family

ID=40705058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007273726A Pending JP2009103166A (ja) 2007-10-22 2007-10-22 ベルト式無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009103166A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018076939A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 日産自動車株式会社 車両の変速システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003301904A (ja) * 2002-04-09 2003-10-24 Bando Chem Ind Ltd 変速プーリ装置及びベルト式無段変速機
JP2004162732A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Denso Corp トルク伝達具
JP2006132549A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Daihatsu Motor Co Ltd 無段変速機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003301904A (ja) * 2002-04-09 2003-10-24 Bando Chem Ind Ltd 変速プーリ装置及びベルト式無段変速機
JP2004162732A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Denso Corp トルク伝達具
JP2006132549A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Daihatsu Motor Co Ltd 無段変速機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018076939A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 日産自動車株式会社 車両の変速システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7753814B2 (en) Belt type continuously variable transmission
JP2021021479A (ja) クラッチ装置
WO2021020315A1 (ja) クラッチ装置
JPH02154848A (ja) ベルト式無段変速装置
WO2011148474A1 (ja) ベルト式無段変速機
JP2010249214A (ja) 無段変速機
KR101978576B1 (ko) 무단 변속기
JP2010127382A (ja) ベルト式無段変速機
EP1582768A2 (en) Belt type continuously variable transmission
JP4891284B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP2009103166A (ja) ベルト式無段変速機
WO2011151916A1 (ja) 車両用ベルト式無段変速機
JP2007303562A (ja) ベルト式無段変速機
JP2006300233A (ja) 軸支持構造、ならびにベルト式無段変速機
JP5969431B2 (ja) 無段変速機
JP4039272B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP6379216B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP5953977B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4560769B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP5282748B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP2007298139A (ja) ベルト式無段変速機
JP2010216613A (ja) 車両用駆動装置
JP6845093B2 (ja) 巻き掛け伝動装置
JP2007263285A (ja) 無段変速機用アクチュエータ
JP4562410B2 (ja) プーリユニットおよび乾式無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120104