JP2018076939A - 車両の変速システム - Google Patents
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Abstract
Description
[構成]
まず、構成を説明する。図1は、本実施形態の変速システム1の一部を、回転軸60の軸線Oを通る平面で切った断面を示す。変速システム1が適用される車両の駆動系は、パワーユニットと、最終減速機構と、左右輪差動機構と、駆動輪とを備える。パワーユニットは、車両の駆動源(車両を駆動するための動力源=原動機)であるエンジンと、変速システム1とを備えており、車体のエンジンルーム内に搭載される。エンジンは、燃料を燃焼して生じる熱エネルギをトルクなどの機械的エネルギの形で出力する内燃機関であり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等を用いることができる。エンジンは、スロットルバルブの開閉動作や燃料カット動作等により出力トルク制御を行うアクチュエータを備える。エンジンは、運転者のアクセル操作による出力トルクの制御以外に、外部からのエンジン制御信号によりエンジン回転数や燃料噴射量を制御されうる。
次に、作用効果を説明する。エンジンからの回転(トルク、回転駆動力)は、トルクコンバータ3と前後進切替機構4を介して無段変速機構5に入力される。トルクコンバータ3において、クランク軸10により回転駆動されるポンプインペラは作動油の流れを生み、タービンランナはこの流れの慣性力を受けてタービン軸32を回転駆動する。ステータは、タービンランナからポンプインペラに戻る流れを整流してポンプインペラに還元することで、トルクを増幅する。CVTコントローラは前後進切替制御を行う。CVTコントローラは、運転者により選択されるレンジ位置に応じて前進クラッチ41と後進ブレーキ42の締結・解放を決定することで、エンジン動力の伝達経路を切り換える。油圧制御機構は、CVTコントローラからの指令に応じて、前進クラッチ41の油圧(クラッチ油圧)と後進ブレーキ42の油圧(ブレーキ油圧)を調整する。
(1) 入力されるエンジン側の回転を変速して駆動輪側に出力する無段変速機構5を備える車両の変速システム1であって、
無段変速機構5は、
エンジン側に連結されるプライマリ軸60p(第1の回転軸)と、
駆動輪側に連結されるセカンダリ軸60s(第2の回転軸)と、
プライマリ軸60p及びセカンダリ軸60sにそれぞれ設けられるプーリ6p,6sと、
プーリ6p,6sの間に巻き掛けられるベルト7(無端の帯状部材)と、
プライマリ軸60pと一体に回転する支持部材80に設けられる第2ダンパ8(遠心振り子式動吸振器)とを有する。
よって、エンジンのトルク変動に起因する騒音をエンジンの作動状態にかかわらず安定的に抑制できる。また、変速システム1の軸長の増大を抑制できる。
よって、第2ダンパ8をトルクコンバータ3に取付けた場合に比べて、変速システム1の軸長の増大を抑制できる。
よって、第2ダンパ8による振動抑制効果をより安定的に得ることができる。
回転軸60と一体に回転しかつ回転軸60の軸方向で固定される固定シーブ61と、
回転軸60と一体に回転しかつ回転軸60の軸方向に移動可能な可動シーブ62とを有し、
第2ダンパ8(遠心振り子式動吸振器)は、可動シーブ62に作用する液圧を発生可能な作動油室67の外にある。
よって、振動抑制効果を向上できる。
第2ダンパ8(遠心振り子式動吸振器)は、回転軸60の軸方向でプランジャ63に対し作動油室67の反対側にある。
よって、作動油室67の容積を小さくしつつ、振動抑制効果を向上することができる。
よって、第2ダンパ8により可動シーブ62の可動範囲が制約されることを回避可能である。
シリンダ64が回転軸60の軸方向にケース2の側へ最大限移動した状態で、シリンダ64の内周側に第2ダンパ8(遠心振り子式動吸振器)の少なくとも一部がある。
よって、無段変速機構5のデッドスペース9に第2ダンパ8を設けることで、変速システム1の軸方向における全長の増大を抑制できる。
よって、無段変速機構5の軸方向における大型化をより容易に抑制できる。
図5に示すように、第2ダンパ8のユニット82において、一方のマス84bよりも他方のマス84aのほうが、直径が大きく、軸方向寸法(厚さ)が小さい。一方のマス84bの直径および軸方向寸法は第1実施形態のマス84と同じである。両マス84a,84bの質量は互いに略同じである。支持部材80に対し軸方向で一方のマス84bが固定される側(作動油室67の側)よりも他方のマス84aが固定される側(ケース2の側)のほうが、支軸83の長さが短い。支軸83は他方のマス84aの軸心から離れた(偏心した)位置に設置される。マス84aの軸心は支軸83よりも回転軸Oから遠くにある。他方のマス84aの外周面は、一方のマス84bの外周面よりも回転軸Oから遠く(径方向外側)にあり、シリンダ64pの外周面と略同じ位置にある。他の構成は第1実施形態と同じである。第1実施形態と共通する構成に同じ符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、プランジャ63には、2つの支持部材80A,80Bが回転軸60の軸方向で並んで設置される。支持部材80Aには第2ダンパ8のユニット82Aが2つ(周方向に並んで)設けられ、支持部材80Bには第2ダンパ8のユニット82Bが2つ設けられる。よって、第2ダンパ8は、ユニット82を4つ備える。各ユニット82において、両マス84a,84bの直径および軸方向寸法(厚さ)は互いに略同じである。両マス84a,84bの軸方向寸法は、第1実施形態マス84の軸方向寸法より小さい(薄い)。作動油室67に近い側の支持部材80Bに設置されるユニット82Bの全部は、デッドスペース9の内部に収容される。ユニット82A,82Bを含む第2ダンパ8の一部(ユニット82B)は、デッドスペース9に収容される。他の構成は第1実施形態と同じである。第1実施形態と共通する構成に同じ符号を付して説明を省略する。
以上、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明したが、本発明の具体的な構成は、実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、トルクコンバータを備えない車両の変速システムにおいて、無段変速機構に遠心振り子式動吸振器を備えてもよい。無段変速機構において、ベルトに代えて、多数のリンク板の両端同士をリンクピンを介して数珠つなぎに連結して円環状としたチェーンでもよい。すなわち無段変速機構はチェーン式でもよい。シリンダは、可動シーブと一体の部材であってもよい。実施形態では、回転軸に固定されると共に作動油室を区画するシェル部材としてプランジャを設けたが、これに限らず、可動シーブにプランジャを設けると共に回転軸にシェル部材としてのシリンダを設けてもよい。
2 ケース
3 トルクコンバータ
5 無段変速機構
6 プーリ
60p プライマリ軸(第1の回転軸)
60s セカンダリ軸(第2の回転軸)
61 固定シーブ
62 可動シーブ
63 プランジャ
64 シリンダ
67 作動油室
7 ベルト(帯状部材)
8 第2ダンパ(遠心振り子式動吸振器)
80 支持部材
Claims (8)
- 入力されるエンジン側の回転を変速して駆動輪側に出力する無段変速機構を備える車両の変速システムであって、
前記無段変速機構は、
前記エンジン側に連結される第1の回転軸と、
前記駆動輪側に連結される第2の回転軸と、
前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸にそれぞれ設けられるプーリと、
前記プーリの間に巻き掛けられる無端の帯状部材と、
前記回転軸と一体に回転する支持部材に設けられる遠心振り子式動吸振器とを有する
ことを特徴とする車両の変速システム。 - 請求項1に記載の車両の変速システムにおいて、
トルクコンバータを備え、
前記第1の回転軸は前記トルクコンバータに連結されることを特徴とする車両の変速システム。 - 請求項1または2に記載の車両の変速システムにおいて、
前記支持部材は前記第1の回転軸と一体に回転することを特徴とする車両の変速システム。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の車両の変速システムにおいて、
前記プーリは、
前記回転軸と一体に回転しかつ前記回転軸の軸方向で固定される固定シーブと、
前記回転軸と一体に回転しかつ前記回転軸の軸方向に移動可能な可動シーブとを有し、
前記遠心振り子式動吸振器は、前記可動シーブに作用する液圧を発生可能な作動油室の外にあることを特徴とする車両の変速システム。 - 請求項4に記載の車両の変速システムにおいて、
前記作動油室は、前記回転軸と一体に回転しかつ前記回転軸の軸方向で固定されるプランジャと、前記可動シーブに固定され前記プランジャの外周側に嵌合するシリンダとにより区画され、
前記遠心振り子式動吸振器は、前記回転軸の軸方向で前記プランジャに対し前記作動油室の反対側にあることを特徴とする車両の変速システム。 - 請求項5に記載の車両の変速システムにおいて、
前記支持部材は前記プランジャに設置されていることを特徴とする車両の変速システム。 - 請求項5または6に記載の車両の変速システムにおいて、
前記無段変速機構は、前記プーリを収容するケースを有し、
前記シリンダが前記回転軸の軸方向に前記ケースの側へ最大限移動した状態で、前記シリンダの内周側に前記遠心振り子式動吸振器の少なくとも一部がある
ことを特徴とする車両の変速システム。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の車両の変速システムにおいて、
前記支持部材は前記回転軸の軸線に対し直交する方向に延びることを特徴とする車両の変速システム。
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