JP2009099606A - 半導体記憶装置及びその製造方法並びに半導体スイッチング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルサイズの微細化が可能で、高速かつ低消費電力の大容量メモリの実現に適した新規な構造の半導体記憶装置を提供することにある。
【解決手段】強誘電体層13と半導体層14とからなる積層膜の強誘電体層13側に第1の電極12が形成され、半導体層14側に複数の第2の電極15が形成されている。第2の電極15が形成された部位における半導体層14の各領域は、強誘電体層13の分極アシスト効果により、抵抗変化素子(メモリ)として機能する。メモリに保持された情報(低抵抗状態または高抵抗状態)は、半導体層14の各領域に流れる電流値を検出することによって読み出し、強誘電体層13の分極を反転させることによって、メモリに情報を書き込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、高集積かつ大容量化が可能な不揮発性の半導体記憶装置及びその製造方法、並びに半導体スイッチング装置に関する。
不揮発性メモリのひとつである強誘電体メモリ(FeRAM)は、強誘電体材料の分極履歴現象を記憶保持に用い、その分極の反転は低電圧、高速、高繰り返し回数で行うことができることから、フラッシュメモリに比べ、低消費電力、高速動作かつ高信頼性の点で優れる。
強誘電体メモリは、大きく分けて、図26(a)に示すようなキャパシタ型(例えば、特許文献1、2を参照)と、図26(b)に示すような金属酸化物半導体(MOS)トランジスタのゲート絶縁膜を強誘電体膜に置き換えた構造を有するFET(Field Effect Transistor)型(例えば、特許文献3を参照)との2種類がある。
キャパシタ型は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)と類似した構造であり、強誘電体キャパシタに電荷を保持し、強誘電体の分極方向によって、情報の0、1状態を区別する。
この構造は、図27(a)に示すように、機能部であるキャパシタを、クロスポイントで接続したアレイ型素子として形成すれば、設計ルール上4Fまでメモリセルサイズを小さくできる。ここで、Fは、微細化の設計ルールサイズで、Fを用いることで相対的な占有エリアを示すことができる。
しかしながら、現実的にはキャパシタ型は微細化には不向きである。なぜなら、キャパシタ面積が小さくなると、保持できる電荷量(ΔQ)が減少し、図27(b)に示すように、いずれはセンスアンプの読み出し限界(約100fC)を下回るため、情報の0、1状態を判別することが困難になるからである。一般的な強誘電体材料の残留分極量はせいぜい10〜50μC/cm程度であるため、CMOSプロセスの微細化が進み、MOSトランジスタのゲート長が0.1μm以下のプロセスノードになった場合の現実的な最小のセルサイズはせいぜい20F程度である。
一方、FET型の強誘電体メモリは、強誘電体層の分極の向きによって変化するチャネルの導通状態を検出することにより情報を読み出す方式であるため、単位面積あたりの少量の分極電荷が必要なだけで、スケーリング則が成り立つ。そのため、キャパシタ型メモリに比較すると微細化に向く。
ところが、FET型メモリでは、メモリとして動作させる場合、アレイ状に配列された任意のメモリセルを選択しなければならず、選択用のスイッチングトランジスタが必要となる。選択用トランジスタと、記憶を保持する強誘電体のトランジスタを積層する構造(スタック構造)を採用し、メモリセルサイズの縮小を図ったとしても、選択トランジスタを含めたときの最小のセルサイズはせいぜい12F程度で、微細化を進めた場合の理想である4Fには及ばない。
このように、強誘電体メモリは、低消費電力、高速動作かつ高信頼性の点で優れているも、微細化が困難であるという課題を抱えるため、記憶容量としては高々メガビット程度しか実現できていない。そのため、ICタグやスマートカードなどに用途が限定されているのが実情である。
一方、フラッシュメモリは、最小セルサイズ4Fが可能なことから、ギガビットクラスの容量が実現しており、デジタルカメラ用ピクチャカード、USBメモリスティックなど、大容量用途に広く使用されている。
ところで、近年、抵抗変調を利用した不揮発性メモリの研究開発が盛んになっている。抵抗変調素子は、抵抗変化を読み出すため、スケーラブルであり、微細化が期待できる。例えば、磁性体のスピンの向きによる磁気抵抗変化を利用した磁気メモリ(MRAM;Magnetoresistive Random Access Memory)(例えば、特許文献4を参照)、強相関材料の超巨大電界抵抗効果(CER;Colossal Electro-Resistance)を利用した抵抗変化メモリ(ReRAM;Resistive Random Access Memory)(例えば、特許文献5を参照)、カルコゲナイド化合物の相転移による抵抗変化を利用した相変化メモリ(PRAM;Phase Change Random Access Memory)(例えば、特許文献6を参照)などがある。この抵抗変化層を機能部とし、図27(a)に示すように、クロスポイントで接続したアレイ型素子を形成すれば、図27(c)に示すように、抵抗変化(ΔR=RH/RL)がセル面積によらず一定であるため、最小セルサイズ4Fが可能である。
特開平9-116107号公報 特開2000−156089号公報 特開2004−119970号公報(米国特許第6744087号明細書) 特開2003−282837号公報 特開2005−317787号公報 特開2004−031953号公報
上述のように、抵抗変調を利用した不揮発性メモリは、メモリセルの微細化に適しているが、例えば、MRAMでは、書き換え耐性は優れているものの、書き込み電流密度が大きいという問題があり、ReRAMは、未だメカニズムが正確に同定できておらず、また、PRAMにおいても、書き込み電流密度が大きいという問題がある。このように、MRAM等の不揮発性メモリは、消費電力、動作速度、信頼性など数多くの克服すべき課題を残しており、未だギガビットクラスの大容量メモリに適用するには至っていない。
そこで、もし強誘電体メモリにおいて、メモリセルが4Fにまで微細化されて、フラッシュメモリ並みの大容量化が実現できれば、消費電力、動作速度、信頼性などの課題を一気に解決できる可能性がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、4Fにまでセルサイズの微細化が可能で、高速かつ低消費電力の大容量メモリに適した新規な構造の半導体記憶装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る半導体記憶装置は、強誘電体層と半導体層とからなる積層膜を備え、強誘電体層の分極方向によって、半導体層の抵抗を変調させ、この変調された2つの抵抗状態を半導体層に書き込み、又は半導体層から読み出すようにしたものである。
すなわち、本発明に係る半導体記憶装置は、強誘電体層と半導体層とからなる積層膜と、積層膜の強誘電体層側に形成された第1の電極と、積層膜の半導体層側に形成された複数の第2の電極とを備え、各第2の電極が形成された部位における半導体層の各領域(A)は、半導体層の多数キャリアと強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態にある第1の状態、又は、半導体層の少数キャリアと強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって高抵抗状態にある第2の状態の何れか一方の状態が保持され、各第2の電極が形成された部位以外における半導体層の領域(B)は、半導体層の多数キャリアと強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態が維持されていることを特徴とする。
ここで、半導体層の領域(B)と各第2の電極との間に流れる電流値を検出することによって、半導体層の各領域(A)に保持された第1の状態または第2の状態が読み出される。
また、第1の電極と各第2の電極との間に電圧を印加して、各第2の電極が形成された部位における強誘電体層の分極を反転させることによって、半導体層の各領域(A)に、第1の状態または第2の状態が書き込まれる。
このような構成により、第2の電極が形成された部位における半導体層の各領域(A)は、抵抗値の異なる何れか一方の抵抗状態を保持する記憶素子として機能し、半導体層の各領域(A)に流れる電流値を検出することによって、記憶素子に保持された情報(低抵抗状態または高抵抗状態)を読み出すことができ、また、強誘電体層の分極を反転させることによって、記憶素子に情報を書き込むことができる。
ここで、第2の電極が形成された部位以外、すなわち、記憶素子の領域以外における半導体層の領域(B)は、半導体層の多数キャリアと強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態になっており、一度低抵抗状態が実現すると、強誘電体層の分極は半永久的に保持されることから、半導体層の領域(B)を電極とみなすことができる。これにより、半導体層の領域(B)と各第2の電極との間に流れる電流値を検出することによって、記憶素子に保持された情報を読み出すことができる。
ある好適な実施形態において、上記積層膜は帯状に複数形成され、該複数の積層膜は、基板上を列方向に配列されており、積層膜の半導体層側に形成された各第2の電極は、基板上を行方向に配列された複数の配線に接続されており、各半導体層と各配線とが交差する部位における半導体層の各領域(A)は、アレイ状に配列されたメモリセルとして機能する。
ここで、列方向に配列された複数の半導体層は読み出し用のカラム配線を構成し、行方向に配列された複数の配線はロー配線を構成し、選択された読み出し用のカラム配線と、選択されたロー配線との間に流れる電流値を検出することによって、選択された読み出し用のカラム配線と選択されたロー配線とが交差する部位におけるメモリセルに保持された第1の状態または第2の状態が読み出される。
また、強誘電体層側に形成された第1の電極は帯状に複数形成され、該複数の第1の電極は、基板上を列方向に配列された書き込み用のカラム配線を構成し、選択された書き込み用のカラム配線と、選択されたロー配線との間に電圧を印加して、選択された書き込み用のカラム配線と選択されたロー配線とが交差する部位における強誘電体層の分極を反転させることによって、メモリセルに、第1の状態または第2の状態が書き込まれる。
このような構成により、記憶素子として機能する半導体層の各領域(A)をアレイ状に配列することによって、クロスポイントで接続されたアレイ型のメモリセルを実現することができる。すなわち、半導体層で構成される読み出し用のカラム配線(または、第1の電極で構成される書き込み用のカラム配線)と、第2の電極に接続されたロー配線とが交差する部位で、メモリセルをクロスポイント接続することができる。
本発明における半導体記憶装置は、強誘電体の分極アシスト効果を利用した抵抗変化素子を記憶素子とし、これをアレイ状に配列してクロスポイント接続した構造のメモリセルにすることによって、従来構造では実現が不可能であった4Fにまでセルサイズを微細化することができ、高速かつ低消費電力の大容量メモリに適した半導体記憶装置を実現することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は、本発明の実施形態における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面斜視図である。
図1に示すように、本発明における半導体記憶装置10は、強誘電体層13と半導体層14とからなる積層膜を備え、積層膜の強誘電体層13側には第1の電極12が形成され、積層膜の半導体層14側には複数の第2の電極15a〜15cが形成されている。なお、これらの層は、基板11上に形成されている。
第2の電極15a〜15cが形成された部位における半導体層14の各領域(A)は、半導体層14の多数キャリアと強誘電体層13の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態にある第1の状態、又は、半導体層14の少数キャリアと強誘電体層13の分極電荷とがカップリングすることによって高抵抗状態にある第2の状態の何れか一方の状態が保持されている。
また、第2の電極15a〜15cが形成された部位以外における半導体層14の領域(B)は、半導体層14の多数キャリアと強誘電体層13の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態が維持されている。
このような構成からなる半導体記憶装置10において、第2の電極15a〜15cが形成された部位における半導体層14の各領域(A)は、抵抗値の異なる何れか一方の抵抗状態を保持する記憶素子として機能する。そして、半導体層14の領域(B)と各第2の電極15a〜15cとの間に流れる電流値を検出することによって、半導体層14の各領域(A)に保持された第1の状態または第2の状態が読み出される。また、第1の電極12と各第2の電極15a〜15cとの間に電圧を印加して、各第2の電極15a〜15cが形成された部位における強誘電体層13の分極を反転させることによって、半導体層14の各領域(A)に、第1の状態または第2の状態が書き込まれる。
以下、本発明の半導体記憶装置の基本動作について、図面を参照しながら詳述する。
図2は、半導体記憶装置の初期状態を示した図で、(a)は断面斜視図、(b)は等価回路図を示す。
例えば、半導体層14にn型半導体を用いた場合、初期状態で強誘電体層13の分極16が半導体層14の電子(多数キャリア)とカップリングするように、全ての分極16が同一の方向を向いている状態を作る。このとき、半導体層14と強誘電体層13の界面近傍には、強誘電体層13の分極電荷によって誘起された2次元電子17が蓄積しており、半導体層14は低抵抗状態になっている。それ故、半導体層14は、金属電極と同様に電気を流す通路として振舞うため、半導体層14を一様な電極として見立てることができる。このとき、図2(b)に示すように、半導体層14と第2の電極15a〜15cとの導通状態はショートになっている。
この状態で、図3(a)に示すように、任意に選択した第2の電極15cに、第1の電極12に対して相対的に高いバイアス電圧を印加して、第2の電極15cが形成された部位における強誘電体層13の分極のみを反転させると、半導体層14内の電子を排斥させる方向に分極が向くため、第2の電極15cが形成された部位における半導体層14の領域(A)のみが空乏化18し、高抵抗状態になる。その結果、図3(b)に示すように、半導体層14と第2の電極15cとの導通状態はオープンとなる。
図4は、第2の電極15が形成された部位における半導体層14の2つの抵抗状態を示した図で、(a)は、低抵抗状態のときの断面図、(b)は高抵抗状態のときの断面図、(c)は、半導体層14と第2の電極15との間のシート抵抗値を示した表である。この表に示すように、第2の電極15a〜15cが形成された部位における半導体層14の各領域(A)は、強誘電体層13の分極アシスト効果により、シート抵抗値の異なる2つの状態を取り得る。
図4(b)に示した状態において、第2の電極15に、第1の電極12に対して相対的に低いバイアスを印加し、強誘電体層13の分極を再び反転させると、電子を蓄積する方向に分極が向くため、第2の電極15が形成された部位における半導体層14の領域(A)は、再び低抵抗状態に戻る。その結果、半導体層14と第2の電極15との導通状態は、再びショートする。
図5は、半導体層14の抵抗値を4端子法で測定した結果を示した図で、(a)は、2次元電子が蓄積された低抵抗状態のときの測定図、(b)は、2次元電子が排斥された高抵抗状態のときの測定図、(c)は、それぞれの測定結果を示した表である。この表に示すように、低抵抗状態の半導体層14のシート抵抗値は、概ね1×10Ω/□以下であり、高抵抗状態の半導体層14のシート抵抗値は、概ね1×10Ω/□以上であった。
このように、強誘電体層13の分極アシスト効果を利用することによって、半導体層14と任意の第2の電極15との間での抵抗変調が可能となり、さらに、強誘電体層13の分極状態は一定に保持されるため、第2の電極15が形成された部位における半導体層14の各領域を、2つの導通状態、即ち情報0,1を保持するメモリとしての機能を持たすことができる。そして、保持された情報は、半導体層14と任意の第2の電極15との間の電流値を検出することによって読み出すことができ、かかる構造の半導体装置をメモリとして応用することが可能となる。
ところで、第2の電極15が形成された部位における半導体層14の領域(A)の電気抵抗は、半導体層14の多数キャリアが、強誘電体層13側の界面に誘起される分極電荷と引き合う極性をもつとき相対的に低く、斥けあう極性をもつとき相対的に高くなる。また、強誘電体層13の分極電荷と、半導体層14中のキャリアがカップリングすることによって、半導体層14の電気抵抗の状態が保持され、メモリとしての効果が発生する。
半導体層14の多数キャリアが強誘電体層13の分極電荷と引き合うときは、半導体層14と強誘電体層13との界面近傍に高密度の電荷が蓄積する。その電荷は保持されることから、界面に誘起された2次元電子ガスともみなせる。この2次元電子ガスにより半導体層14は低抵抗になり金属的に振舞うため、半導体層14を電極の一部と見なすことができる。また、半導体層14の膜厚方向への2次元電子ガスの分布が少ないことが期待されるため、減分極電界が働きにくく、2次元電子ガスが誘起された状態を長期間保持することができる。
一方、多数キャリアが分極電荷と斥けあう極性をもつときは、半導体層14と強誘電体層13との界面近傍に蓄積していたキャリアのみが排斥され、少数キャリアと分極電荷がカップリングする。このような状態になると、第2の電極15が形成された部位における半導体層14の領域(A)の抵抗は高くなり、低抵抗状態にあった周囲の半導体層14との接続が分断され、この状態が安定に保持される。
ここで、半導体層14の単位面積当りに含まれる多数キャリアの数は、強誘電体層13の界面に誘起される単位面積に含まれる分極電荷の数より小さいことが好ましい。この場合、多数キャリアが分極電荷と斥けあう極性のとき、半導体層14を完全に空乏化でき、高抵抗状態が実現される。これにより、低抵抗状態と高抵抗状態の抵抗比をより大きくすることができる。
なお、上記の説明は、本発明における半導体記憶装置の基本動作を原理的に理解するために行ったもので、物理現象を厳密に説明するものではなく、種々の外部要因により、上記に説明した現象がある程度の範囲で変動することはあり得る。
また、上記の説明において、半導体層14をn型半導体としたが、p型半導体を用いた場合においても、n型半導体の場合と逆のバイアスを印加することによって、同様の抵抗変調動作が可能である。
ところで、図2に示したように、初期状態で強誘電体層13の分極方向を一様に揃え、半導体層14を金属的な電極として振舞わせる方法として、例えば、以下のような方法を用いることができる。
図6に示すように、第2の電極15a〜15cの全て若しくは一部に、第1の電極12に対して相対的に低いバイアスを印加する。これにより、半導体層14に強誘電体層13の分極電荷とカップリングする電荷が誘起されるが、電荷の誘起される領域は正帰還的に広がるため、第2の電極15a〜15cが形成された部位における強誘電体層13の領域のみならず、強誘電体層13の全体に渡って分極を一様に揃えることが可能となる。
また、図7(a)に示すように、強誘電体層13を、強誘電体層13の材料固有のキュリー点(Tc)以上の温度に昇温して強誘電体層13の分極を消極した後に、図7(b)に示すように、一様な方向へ電場を印加しながらキュリー点以下に降温することによっても、強誘電体層13の全体に渡って分極を一様に揃えることも可能である。その後、図7(c)に示すように、強誘電体層13の上に半導体層14、及び複数の第2の電極15a〜15cを形成する。なお、図7(b)に示した工程は、強誘電体層13の上に半導体層14、及び複数の第2の電極15a〜15cを形成した後に行ってもよい。
あるいは、図8に示すように、半導体層14の両端部に電極22を配置し、その電極22間に適当な電位勾配Vをつけた状態で、第1の電極12の電位Vを十分に上げることによって(V<<V)、半導体層14全体にチャネルを形成し、これにより、チャネル電荷と強誘電体層13の分極を全体的にカップリングさせることによって、強誘電体層13の全体に渡って分極を一様に揃えることも可能である。
次に、本発明の半導体記憶装置における第2の電極の配置について、図9〜図11を参照しながら説明する。
本発明の半導体記憶装置における半導体層14は、図1にも示したように、帯状に形成されており、複数の第2の電極15a〜15cは、半導体層14の長手方向に沿って配列されている。そして、半導体層14の幅は、各第2の電極15a〜15cの幅よりも大きく形成されている。これは、第2の電極15a〜15cが形成された部位における半導体層14の領域(A)(記憶素子として機能)の抵抗状態によらず、第2の電極15a〜15cが形成された部位以外における半導体層14の領域(B)(初期状態の低抵抗状態を維持)を電極として作用させることによって、電流パスを確保するためである。
図9(a)、(b)は、第2の電極15の配置の一例を示した図で、(a)は断面斜視図、(b)は平面図である。各第2の電極15a〜15hは、帯状の半導体層14の略中心線に沿って等間隔で配列されている。そして、図9(b)に示すように、例えば、第2の電極15b及び15fが形成された部位における半導体層14の領域(A)が高抵抗状態(例えば、空乏化状態)になっていても、第2の電極15a〜15hが形成された部位以外における半導体層14の領域(B)は低抵抗状態になっているため、電流パスが確保され、半導体層14全体としては電極として作用することができる。
また、図10(a)、(b)に示すように、第2の電極15a〜15hを、半導体層14の中心線を挟んで交互にずらして配置してもよい。
さらに、半導体層14が十分に低抵抗でない場合、電極が長くなると、半導体層14に流せる電流が制限され、高速で電流を流したときの応答が悪くなる。そのような場合には、図11(a)、(b)に示すように、各第2の電極15a〜15hを、半導体層14の端に沿って配置する一方、反対側の端に沿ってアシスト電極23を形成することによって、電流パスを確保するようにしてもよい。
次に、本発明における半導体記憶装置をアレイ状のクロスポイント型メモリとして利用する場合について、図12及び図13を参照しながら説明する。
まず、図12に示すように、基板11上に、強誘電体層13と半導体層14とからなる積層膜を帯状に複数形成し、この帯状の積層膜を列方向に複数列(N列)配列する。このとき、積層膜の強誘電体層13側に形成された第1の電極12も帯状に形成される。例えば、基板11上に、第1の電極12、強誘電体層13、及び半導体層14を順次形成した後、これらを帯状にエッチングすることによって形成することができる。その後、積層膜の半導体層14側に複数の第2の電極15を形成する。
次に、図13に示すように、積層膜の半導体層14側に形成された各第2の電極15をそれぞれ接続する配線19を行方向に複数行(M行)形成する。
図13に示した構成において、各半導体層14と各配線19とが交差する部位における半導体層14の各領域は、アレイ状に配列されたメモリセルとして機能する。また、列方向に配列された複数の半導体層14は、読み出し用のカラム配線を構成し、行方向に配列された複数の配線19は、ロー配線を構成する。さらに、列方向に形成された複数の第1の電極12は、書き込み用のカラム配線を構成する。
次に、クロスポイント型メモリの動作について、図14(a)、(b)を参照しながら説明する。
まず、書き込み動作は、図14(a)に示すように、選択された書き込み用のカラム配線(第1の電極)12nと、選択されたロー配線19mとの間に電圧を印加して、選択された書き込み用のカラム配線12nと選択されたロー配線19mとが交差する部位における強誘電体層13の分極を反転させることによって、メモリセル(半導体層14)に第1の状態(低抵抗状態)または第2の状態(高抵抗状態)が書き込まれる。
例えば、メモリセルに”0”の情報(高抵抗状態)を書き込むときは、書き込み用のカラム配線12nに対して、ロー配線19mの電位を相対的に高くすることで、交差する部位における強誘電体層13の分極方向を反転させ、これにより、交差する部位における半導体層14の領域の電子を排斥することによって、当該領域を高抵抗状態にする。その後、書き込み用のカラム配線12nとロー配線19mとの電位差をゼロにしても、強誘電体層13の分極は保持させることから、書き込んだ情報は不揮発である。
次に、読み出し動作は、図14(b)に示すように、選択された読み出し用のカラム配線(半導体層)14nと、選択されたロー配線19mとの間に流れる電流値を検出することによって、選択された読み出し用のカラム配線14nと選択されたロー配線19mとが交差する部位におけるメモリセル(半導体層14)に保持された第1の状態(低抵抗状態)または第2の状態(高抵抗状態)が読み出される。
具体的には、選択された読み出し用のカラム配線14nと選択されたロー配線19mとの間に、選択された読み出し用のカラム配線14nと選択されたロー配線19mとが交差する部位における強誘電体層13の分極が反転しない電圧を印加することによって、メモリセルに保持された情報を破壊することなく読み出すことができる。
例えば、メモリセルに“0”の情報が書き込まれているときは、半導体層14は高抵抗状態にあるので、読み出し用のカラム配線14nとロー配線19mとの間に流れる電流値は、メモリセルに“1”の情報(低抵抗状態)が書き込まれている場合と比較して、数桁程度少なくなる。これにより、メモリセルに書き込まれた“0”または“1”の情報を区別することが可能となる。
なお、読み出し用のカラム配線14nを流れる電流のうち、読み出し用のカラム配線14nとロー配線19mとが交差する部位における半導体層14を流れる電流以外は、第2の電極15が形成された部位以外における半導体層14の領域(図9(b)の領域(B))を流れる。
また、図12に示した構成において、複数の第2の電極15を、図9(a)、(b)に示したように、帯状の半導体層14の中心線に沿って長手方向(列方向)に配列したが、これに限らず、例えば、図10(a)、(b)又は図11(a)、(b)に示したような配列にしても勿論構わない。
以上説明したように、記憶素子として機能する半導体層14の各領域、すなわち、各第2の電極15が形成された部位における半導体層14の各領域をアレイ状に配列することによって、クロスポイントで接続されたアレイ型のメモリセルを実現することができる。つまり、半導体層14で構成される読み出し用のカラム配線(または、第1の電極12で構成される書き込み用のカラム配線)と、第2の電極15に接続されたロー配線19とが交差する部位で、メモリセルをクロスポイント接続することができる。これにより、従来構造では実現が不可能であった4Fにまでセルサイズを微細化することができ、高速かつ低消費電力の大容量メモリに適した半導体記憶装置を実現することができる。
ところで、上述した読み出し動作において、下記のような理由から、非選択セルの情報を誤読み出しするおそれがある。すなわち、図15に示すように、m行、n列のクロスポイント(m、n)にあるメモリセルを選択したとき、かかる選択セルに格納された情報の読み出しは、図中の実線Itで示した経路をたどって、ロー配線19から読み出し用のカラム配線(半導体層)14に流れる電流値を検出することによって行われる。しかしながら、選択したメモリセルに”0”の情報(高抵抗状態)が格納されている場合、図中の破線Ifで示した本来の読み出し経路Itとは異なる経路、すなわち、”1”の情報(低抵抗状態)が格納されている複数の非選択セルを経由して、ロー配線19から読み出し用のカラム配線(半導体層)14に電流が流れるおそれがある。このような読み出し経路をたどった場合、非選択セルに格納されている情報”1”を誤って読み出してしまい、本来読み出したい情報”0”と異なる情報が読み出されてしまうおそれがある。
このような誤読み出しに対して、第2の電極15と半導体層14との間に、図16に示すような整流作用のある非線形整流素子(ダイオード)を配置することが有効である。具体的には、図17(a)に示すように、第2の電極15と半導体層14との接続部にp−nダイオード20を設ける。あるいは、半導体層14に対してショットキー障壁となる第2の電極15を用いてもよい。このような構成にすれば、非選択セルにかかる電圧が、図16に示した閾値電圧Vt以下であれば、非選択セルにはほとんど電流が流れないため、誤読み出し経路をたどることを防止することができる。図17(b)は、図17(a)に示した構成の等価回路図である。
なお、閾値電圧Vtは、読み出し時に印加される電圧に対して、ダイオードに流れる電流値が所定の値以下になるような値に設定される。また、図17(a)では、ダイオード20を第2の電極15と半導体層14との接続部に設けたが、第2の電極15とロー配線19との接続部に設けても勿論構わない。
次に、本発明における半導体記憶装置の製造方法について、図18(a)〜(d)を参照しながら説明する。
まず、図18(a)に示すように、(100)面に切り出され、Nbドープされたチタン酸ストロンチウム(SrTiO:STO)からなる基板11上に、パルスレーザ堆積(PLD)法を用いて、基板温度を700℃にした状態で、厚さ30nmのルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO:SRO)からなる第1の電極12を形成する。
次に、700℃で1気圧の酸素雰囲気中でアニール処理を施した後、第1の電極12上に、PLD法を用いて、基板温度を700℃にした状態で、厚さ450nmのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる強誘電体層13を形成する。なお、PLDのターゲット焼結体の組成は、Pb:Zr:Ti=1:0.52:0.48である。この組成で形成された強誘電体層13は、通常は正方晶と菱面晶とが混在しているが、本実施形態においては、立方晶系のSTO基板11を使用しているため、X線回折測定において正方晶と菱面晶とのピークが分離できないことから、正方晶の<001>方向に配向していると思われる。さらに、電子線後方散乱回折(EBSD)法により、STO基板11、SRO膜12、及びPZT膜13の面内の結晶方位を観測したところ、面内において全て方位の揃った4回対称の極点図が得られたことから、PZT膜13は良好なエピタキシャル膜であると思われる。
次に、PLD装置の同一チャンバー内において、強誘電体層13上に、基板温度を400℃にした状態で、厚さ30nmの酸化亜鉛(ZnO)からなる半導体層14を形成する。この方法で形成したZnO膜14は、PZT膜13の(001)面の配向の影響を受けて、<11−20>方向を向く。この結晶方位は、極性を有するc軸方向(<0001>方向)から90度傾いており、無極性面が配向していることを示している。また、断面透過型電子顕微鏡(断面TEM)を用いて構造を観察したところ、界面は乱れることなく、PZT膜13とZnO膜14の結晶格子は整合していた。さらに、電子線回折像から、PZT膜13及びZnO膜14の基板面に平行な面内の方位は、それぞれ<100>、<1−102>と揃っていた。すなわち、この方法で成膜したZnO膜14は、PZT膜13に対してエピタキシャル成長している。
次に、図18(b)に示すように、レジストマスク(不図示)を用いて、素子領域以外のZnO膜14を希硝酸でエッチングする。
次に、図18(c)に示すように、レジスト膜26を所定の形状にパターニングした後、電子線蒸着法を用いて、厚さ30nmのTi膜及び厚さ60nmのPt膜を形成し、然る後、溶剤でレジスト膜26を除去することにより、Ti膜/Pt膜からなる複数の第2の電極15を所定の位置に形成する。
上記の方法と同じ方法で形成したPZT膜の分極特性を調べるため、PZT膜上に直接Ti膜/Pt膜からなる電極を形成した。その結果、SRO膜および電極間に±10Vの電圧を印加して得られた残留分極値の差(2Pr)は59μC/cmであった。膜面垂直方向に対して、PZT膜の結晶が分極方位である<001>方向を向いているため、大きな残留分極値が得られている。
次に、本発明における読み出し特性について、図19及び図20を参照しながら説明する。
図19は、半導体層14と第2の電極15との導通状態を調べるための評価用試料の構造を示した図で、(a)は平面図、(b)は(a)のXIXb−XIXbに沿った断面図、(c)は等価回路図を示す。
図19(a)、(b)に示すように、半導体層14上に複数の第2の電極15a〜15dを形成し、第2の電極15aと15d間に流れる電流を測定することによって、半導体層14と第2の電極15との導通状態を調べた。なお、半導体層14の端部にある第2の電極15dは、半導体層14とコンタクトを取るための共通電極(以下、「COM電極」という)としている。
まず、第1の電極12に電圧10Vを印加し、第2の電極15a〜15dを全て接地することによって、半導体層14を低抵抗状態の初期状態にする。このとき、第2の電極15aとCOM電極(半導体層14)との間に流れる電流値は、図20の(A)に示すように851nAであった。
この初期状態で、第1の電極12を接地し、第2の電極15aに10Vの電圧を印加して、第2の電極15a下方の半導体層14の領域のみを空乏化した。このとき、第2の電極15aとCOM電極との間に流れる電流値は、図20の(D)に示すように0.273nAであった。
すなわち、半導体層14と第2の電極15との導通状態は、第2の電極15a下方の半導体層14の領域が低抵抗状態のときと高抵抗状態のときとで、電流値が3桁以上変化している。これにより、第2の電極15a下方の半導体層14の領域(選択セルに相当)に保持された情報(低抵抗状態または高抵抗状態)を、半導体層14と第2の電極15aとの間に流れる電流値の大小によって、容易に判別することができる。
また、同様の方法で、第2の電極15b下方の半導体層14の領域のみを空乏化したときの第2の電極15aとCOM電極との間に流れる電流値は、図20の(B)に示すように332nAであった。同じく、第2の電極15c下方の半導体層14の領域のみを空乏化したときの第2の電極15aとCOM電極との間に流れる電流値は、図20の(C)に示すように325nAであった。
すなわち、第2の電極15bまたは15c下方の半導体層14の領域(非選択セルに相当)がたとえ高抵抗状態であっても、第2の電極15aとCOM電極との間は、第2の電極15a〜15cが形成された部位以外における半導体層(低抵抗状態にある)14を経由する電流パスが確保されるため、第2の電極15a下方の半導体層14の領域(選択セル)に保持された情報は、第2の電極15b、15c下方の半導体層14の領域(非選択セル)に保持された情報に影響を受けることなく読み出すことができる。
ところで、図18(a)〜(d)に示した本発明における半導体記憶装置の製造方法では、基板11としてNSTO基板を用いたが、シリコン(Si)基板を用いても本発明における半導体記憶装置を形成することができる。以下、図21及び図22を参照しながら説明する。
図21は、(100)面に切り出されたSi基板11を用いて形成した半導体記憶装置の構成を模式的に示した図である。RCA洗浄したSi基板11を希フッ酸で水素終端処理した後、Si基板11上に、バッファ層として、厚さ30nmのイットリア安定化ジルコニア(YSZ)膜24、及び厚さ30nmの酸化セリウム(CeO)膜25をPLD法を用いて堆積する。なお、YSZ膜24の堆積時の酸素分圧は、シリコンとの界面を極力酸化させないようにするために、特に成長初期においては、低酸素分圧(3×10−5Torr)で行うことが好ましい。
次に、バッファ層の上に、厚さ30nmのSRO膜からなる第1の電極12、厚さ450nmのPZT膜からなる強誘電体層13、及び厚さ30nmのZnO膜からなる半導体層14を積層する。
ここで、Si基板11からPZT膜13までの各層は、(100)方向にエピタキシャル成長しており、PZT膜13の結晶性は、STO基板を用いた場合と比較して遜色はなく、平坦度も同程度である。また、ZnO膜14の結晶配向は<11−20>に制御されており、無極性面配向している。最後に、ZnO膜14上に、厚さ30nmのTi層、及び厚さ60nmのPt層からなる複数の第2の電極15が形成される。
このように、高価で口径の小さいNSTO基板を使うことなく、安価なSi基板を用いても、エピタキシャル成長した強誘電体層13及び半導体層14からなる半導体記憶装置を形成することができる。
図22は、基板11にSi基板を用いるとともに、強誘電体層13としてチタン酸ビスマス(BiTi12:BIT)を用いて形成した半導体記憶装置の構成を模式的に示した図である。
Si基板11上に、常圧CVD法を用いて二酸化シリコン(SiO)膜26を形成し、さらに、スパッタ法を用いてPt膜からなる第1の電極12を形成する。このとき、SiO膜26はアモルファスであり、Pt膜12は(111)配向している。
次に、Pt膜12上に、MOCVD法を用いて、基板温度を450℃にした状態で、厚さ100nmのBIT膜13を形成する。ソースは、固体であるBiアルコキシドおよびTiアルコキシドをエチルシクロヘキサンに溶解し、気化したものである。BiとTiのソース流量比は、化学量論比から10%程度Biリッチな範囲の比率が好ましい。ソースに、キャリアガスであるアルゴンを加えて成膜チャンバーに導入し、かつ反応ガスである酸素を導入する。BIT膜13を成膜した後、基板を、大気中でハロゲンランプに1分間照射することにより、500℃の急速加熱を行う。本条件で成膜したBIT膜13は、主に(110)及び(111)配向したグレインが混在した状態となり、表面の平均二乗粗さは3nm以下と極めて平滑である。さらに、その後、化学機械研磨(CMP)により、表面から約50nmを研磨して薄膜化すると、表面の平均二乗粗さは1nm以下と極めて平滑になる。
その後、PLD装置を用いて、BIT膜13上に、基板温度を400℃にした状態で厚さ30nmのZnO膜からなる半導体層14を成膜した後、ZnO膜14上に、厚さ30nmのTi層、及び厚さ60nmのPt層からなる複数の第2の電極15を形成する。
このように、高価で口径の小さいNSTO基板を使うことなく、安価なSi基板を用いても、エピタキシャル成長した強誘電体膜と同等の表面平滑性を有するBIT膜13が得られる。しかも、BIT膜13は、(111)及び(100)に配向しており、これらの面方位は、最も高い残留分極を示す(100)配向に対して、それぞれ70%、71%という高い分極を安定して発現することができる。これにより、半導体層14の蓄積・空乏状態における電流の変化を大きくすることができ、安定した読み出し動作が可能となる。なお、これらの高い分極を示すグレインは、BIT膜13の表面を占める割合が高いほど発現する。それ故、最も高い残留分極を示す面方位に対して70%以上の残留分極を示すグレインが、BIT膜13の50%以上を占めることが好ましい。上記の方法で形成したBIT膜13はこの条件を満たしている。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記の実施形態においては、基板11にNSTO基板またはSi基板を用いたが、これに限定されず、例えば、サファイア、ランタン・アルミ酸化物(LaAlO)等の基板を用いることができる。また、強誘電体層13に用いる材料としては、PZT、BIT以外に、例えば、SrBiTa、Bi4−XLaTi12等を用いることができる。また、半導体層14に用いる材料としては、ZnO以外に、例えば、WO、ITO(InO-SnO)、IGZO(InGaO(ZnO))、GaN、AlGaN、InN、SiC、STO、LSCO(La2−XSrCuO)、LCMO(La1−XCaMnO)、PCMO(Pr1−XCaMnO)等の透明な材料、超伝導を示す材料、モット転移を示す材料を用いることができる。また、第1の電極12、第2の電極15に用いる材料としては、Ti、Pt等の金属材料以外に、ITO、ZITO(Zn-In-Sn-O)等の材料を用いることができる。
また、上記の実施形態において、半導体記憶装置は、基板11上に、第1の電極12、強誘電体層13、半導体層14、及び複数の第2の電極15がそれぞれ積層された構成としたが、その逆の構成にしても構わない。すなわち、基板11上に、複数の第2の電極15、半導体層14、強誘電体層13、及び第1の電極12がそれぞれ積層された構成にしてもよい。
このような構成にすると、例えば、図23に示すように、MOSトランジスタ30等からなるロジック回路が形成されたCMOS基板(A)上に、本発明における半導体記憶装置(B)を積層した場合、CMOS基板(A)に形成されたメモリ回路の配線31を、半導体記憶装置(B)の第2の電極15に容易に接続することができる。これにより、メモリ機能を混載した半導体集積回路の微細化が可能になる。
また、図24に示すように、異種基板40への貼り合わせが可能になり、この場合、下地基板を選ばなくてもすむ。
また、図25(a)に示すように、単結晶基板(例えば、サファイア基板)50上に、バッファ層(例えば、ZnO(1μm)/ZnMgO(30nm))51を介して、半導体層(例えば、ZnO(30nm))13をエピタキシャル成長により形成することによって、良質な半導体層14を得ることができ、抵抗変調部の特性を向上させることができる。なお、この場合、第2の電極15は、図25(b)に示すように、基板50を貫通して形成することができる。
また、上記の実施形態においては、各第2の電極15が形成された部位における半導体層14の各領域(A)を、2つの抵抗状態を保持する記憶素子として機能させたが、これを、オン/オフ状態を保持したスイッチング素子としても機能させることができる。すなわち、図14(b)を再び参照しながら説明すれば、選択されたカラム配線(半導体層)14nと、選択されたロー配線19mとの間に電圧を印加して、その間に流れる電流を、選択されたカラム配線14nと選択されたロー配線19mとが交差する部位における半導体層14の領域(スイッチング素子)のオン/オフ状態に基づいてスイッチング制御することができる。このように、スイッチング素子を、カラム配線14とロー配線19とが交差するクロスポイントで接続されたクロスオーバースイッチとすることによって、4Fにまでスイッチング素子のセルサイズが微細化されたランダムアクセス型の半導体スイッチング装置を実現することができる。例えば、FPGA(フル・プログラマブル・ロジック・ゲート・アレイ)の配線間の接続スイッチは、現在、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)とパストランジスタで構成されており、一般的にセルサイズが120F程度であるが、本発明における半導体スイッチング装置を適用すれば、4Fにまで接続スイッチのセルサイズを縮小することが可能となる。
本発明は、高集積かつ大容量化が可能な不揮発性の半導体記憶装置に有用である。
本発明における半導体記憶装置の構成を示した断面斜視図である。 本発明における半導体記憶装置の初期状態を示した図で、(a)は断面斜視図、(b)は等価回路図である。 本発明における半導体記憶装置の動作を示した図で、(a)は断面斜視図、(b)は等価回路図である。 本発明における半導体層の2つの抵抗状態を示した図で、(a)は低抵抗状態のときの断面図、(b)は高抵抗状態のときの断面図、(c)は半導体層と第2の電極との間の抵抗値を示した表である。 本発明における半導体層の抵抗値の測定結果を示した図で、(a)は2次元電子が蓄積された低抵抗状態のときの測定図、(b)は2次元電子が排斥された高抵抗状態のときの測定図、(c)はそれぞれの測定結果を示した表である。 本発明における半導体層を初期状態にする方法を示した断面斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明における半導体層を初期状態にする方法を示した工程図である。 本発明における半導体層を初期状態にする方法を示した断面斜視図である。 本発明における第2の電極の配置を示した図で、(a)は断面斜視図、(b)は平面図である。 本発明における第2の電極の他の配置を示した図で、(a)は断面斜視図、(b)は平面図である。 本発明における第2の電極の他の配置を示した図で、(a)は断面斜視図、(b)は平面図である。 本発明におけるクロスポイント型メモリの配置を示した斜視図である。 本発明におけるクロスポイント型メモリの構成を示した斜視図である。 本発明におけるクロスポイント型メモリの動作を説明した図で、(a)は書き込み動作を説明した図、(b)は読み出し動作を説明した図である。 本発明におけるクロスポイント型メモリの誤読み出し動作を説明した図である。 本発明における誤読み出し動作の防止に用いる非線形整流素子の特性を示した図である。 本発明における誤読み出し動作の防止を図ったクロスポイント型メモリの構成を示した図で、(a)は斜視図、(b)は等価回路図である。 (a)〜(b)は、本発明の半導体記憶装置の製造方法を示した工程断面図である。 本発明における半導体層と第2の電極との導通状態を調べるための評価用試料の構造を示した図で、(a)は平面図、(b)は(a)のXIXb−XIXbに沿った断面図、(c)は等価回路図である。 本発明における半導体記憶装置の読み出し特性を示したグラフである。 本発明における半導体記憶装置の他の構成を示した断面図である。 本発明における半導体記憶装置の他の構成を示した断面図である。 本発明における半導体記憶装置の他の構成を示した断面図である。 本発明における半導体記憶装置の他の構成を示した断面図である。 (a)、(b)は、本発明における半導体記憶装置の他の構成を示した断面図である。 従来の強誘電体メモリの構成を示した図で、(a)はキャパシタ型メモリの構成を示した図、(b)はFET型メモリの構成を示した図である。 従来のクロスポイント型メモリの構成を説明した図で、(a)は構成図、(b)は強誘電体キャパシタの微細化を説明した図、(c)は抵抗変調素子の微細化を説明した図である。
符号の説明
10 半導体記憶装置
11 基板
12 第1の電極(書き込み用のカラム配線)
13 強誘電体層
14 半導体層(読み出し用のカラム配線)
15、15a〜15h 第2の電極
16 分極
17 2次元電子
18 空乏化
19 配線(ロー配線)
20 ダイオード
22 電極
23 アシスト電極
24、25 バッファ層
26 SiO
27 レジスト膜
30 MOSトランジスタ
31 配線
40 異種基板
50 基板

Claims (23)

  1. 強誘電体層と半導体層とからなる積層膜と、
    前記積層膜の前記強誘電体層側に形成された第1の電極と、
    前記積層膜の前記半導体層側に形成された複数の第2の電極と
    を備え、
    前記各第2の電極が形成された部位における前記半導体層の各領域(A)は、
    前記半導体層の多数キャリアと前記強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態にある第1の状態、又は、
    前記半導体層の少数キャリアと前記強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって高抵抗状態にある第2の状態
    の何れか一方の状態が保持され、
    前記各第2の電極が形成された部位以外における前記半導体層の領域(B)は、
    前記半導体層の多数キャリアと前記強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態が維持されている、半導体記憶装置。
  2. 前記半導体層の領域(B)と前記各第2の電極との間に流れる電流値を検出することによって、前記半導体層の各領域(A)に保持された前記第1の状態または第2の状態が読み出される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1の電極と前記各第2の電極との間に電圧を印加して、前記各第2の電極が形成された部位における前記強誘電体層の分極を反転させることによって、前記半導体層の各領域(A)に、前記第1の状態または第2の状態が書き込まれる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1の状態は、前記半導体層の各領域(A)において、前記半導体層の多数キャリアが蓄積状態にある、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記半導体層の多数キャリアは、前記強誘電体層との界面近傍に蓄積している、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記半導体層の多数キャリアは、2次元キャリアガスよりなる、請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第2の状態は、前記半導体層の各領域(A)において、前記半導体層が空乏状態にある、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記半導体層の単位面積当たりに含まれる多数キャリアの数は、前記強誘電体層の界面に誘起される単位面積当たりの分極電荷の数より小さい、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記半導体層は帯状に形成されており、
    前記各第2の電極は、前記帯状の半導体層の長手方向に沿って配列され、
    前記半導体層の幅は、前記各第2の電極の幅よりも大きい、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記各第2の電極は、前記帯状の半導体層の中心線に沿って、等間隔で配列されている、請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第1の電極は基板上に形成されており、
    前記積層膜は、前記第1の電極上に形成された前記強誘電体層と、該強誘電体層上に形成された前記半導体層とからなる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記半導体層は、ZnOからなる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  13. 前記強誘電体層は、PZTからなる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記積層膜は帯状に複数形成され、該複数の積層膜は、基板上を列方向に配列されており、
    前記積層膜の前記半導体層側に形成された前記各第2の電極は、前記基板上を行方向に配列された複数の配線に接続されており、
    前記各半導体層と前記各配線とが交差する部位における前記半導体層の各領域(A)は、アレイ状に配列されたメモリセルとして機能する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  15. 前記列方向に配列された複数の半導体層は、読み出し用のカラム配線を構成し、
    前記行方向に配列された複数の配線は、ロー配線を構成し、
    選択された前記読み出し用のカラム配線と、選択された前記ロー配線との間に流れる電流値を検出することによって、前記選択された読み出し用のカラム配線と前記選択されたロー配線とが交差する部位における前記メモリセルに保持された前記第1の状態または第2の状態が読み出される、請求項14に記載の半導体記憶装置。
  16. 前記選択された読み出し用のカラム配線と、前記選択されたロー配線との間に、前記選択された読み出し用のカラム配線と前記選択されたロー配線とが交差する部位における前記強誘電体層の分極が反転しない電圧を印加することによって、前記メモリセルに保持された前記第1の状態または第2の状態が読み出される、請求項15に記載の半導体記憶装置。
  17. 前記読み出し時に検出される電流は、前記選択された読み出し用のカラム配線を構成する前記半導体層の領域(B)を流れる、請求項15に記載の半導体記憶装置。
  18. 前記強誘電体層側に形成された第1の電極は帯状に複数形成され、該複数の第1の電極は、前記基板上を列方向に配列された書き込み用のカラム配線を構成し、
    選択された前記書き込み用のカラム配線と、選択された前記ロー配線との間に電圧を印加して、前記選択された書き込み用のカラム配線と前記選択されたロー配線とが交差する部位における前記強誘電体層の分極を反転させることによって、前記メモリセルに、前記第1の状態または第2の状態が書き込まれる、請求項14に記載の半導体記憶装置。
  19. 前記メモリセル部における前記半導体層の領域(A)と前記第2の電極との間、又は前記第2の電極と前記ロー配線との間に、非線形整流素子が形成されている、請求項14に記載の半導体記憶装置。
  20. 請求項1に記載の半導体記憶装置を製造する方法であって、
    基板上に第1の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極上に、強誘電体層と半導体層とからなる積層膜を形成する工程と、
    前記半導体層上に、複数の第2の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極と前記複数の第2の電極との間に、前記半導体層の多数キャリアと前記強誘電体層の分極電荷とがカップリングする電圧を印加することによって、前記半導体層の全領域を低抵抗状態にする工程と
    を含む、半導体記憶装置の製造方法。
  21. 強誘電体層と半導体層とからなる積層膜と、
    前記積層膜の前記強誘電体層側に形成された第1の電極と、
    前記積層膜の前記半導体層側に形成された複数の第2の電極と
    を備え、
    前記各第2の電極が形成された部位における前記半導体層の各領域(A)は、
    前記半導体層の多数キャリアと前記強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態にあるオン状態、又は、
    前記半導体層の少数キャリアと前記強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって高抵抗状態にあるオフ状態
    の何れか一方の状態が保持され、
    前記各第2の電極が形成された部位以外における前記半導体層の領域(B)は、
    前記半導体層の多数キャリアと前記強誘電体層の分極電荷とがカップリングすることによって低抵抗状態が維持されている、半導体スイッチング装置。
  22. 前記積層膜は帯状に複数形成され、該複数の積層膜は、基板上を列方向に配列されており、
    前記積層膜の前記半導体層側に形成された前記各第2の電極は、前記基板上を行方向に配列された複数の配線に接続されており、
    前記各半導体層と前記各配線とが交差する部位における前記半導体層の各領域(A)は、アレイ状に配列されたスイッチング素子として機能する、請求項21に記載の半導体スイッチング装置。
  23. 前記列方向に配列された複数の半導体層はカラム配線を構成し、
    前記行方向に配列された複数の配線はロー配線を構成し、
    選択された前記カラム配線と、選択された前記ロー配線との間に電圧を印加することによって、前記選択されたカラム配線と前記選択されたロー配線とが交差する部位における前記スイッチング素子のオン/オフを制御する、請求項22に記載の半導体スイッチング装置。
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