JP2009096226A - ドアミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラにより死角の確認ができない非常時に、簡易な措置で直左鏡を取り付けることができるドアミラーを提供する。
【解決手段】ドアミラーボディ3の下面部には、カメラ11の故障等により運転者が死角となる車両左側方を確認できない非常時に直左鏡20が嵌め込まれる開口部12が形成され、この開口部12を塞ぐ蓋部14が嵌め込まれている。そして、カメラ11の故障等により運転者が死角となる車両左側方を確認できない非常時は、蓋部14を取り外して、直左鏡20を開口部12に嵌め込むことで、直左鏡20をドアミラーボディ3に取り付けることができる。このため、運転者は、カメラ11の故障等による非常時であっても死角となる車両左側方を確認することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、運転者が死角となる車両側方を確認するためのカメラがドアミラーボディに取り付けられたドアミラーに関するものである。
従来、このような分野の技術として、特許文献1に記載されたドアミラーがある。このドアミラーは、運転者にとって死角となる車両の左側方を撮像する車載カメラがドアミラーボディに取り付けられている。この車載カメラで撮像した画像は、車室内に取り付けられた表示装置に映し出される。そして、運転者は、表示装置に映し出された画像により、死角となる車両の左側方を確認する。
特開2007−182117号公報
しかしながら、従来のドアミラーでは、車載カメラで撮像した画像により死角となる車両の左側方の確認を行うため、車載カメラや表示装置等が故障すると、表示装置に車両の左側方の画像が映し出されなくなるため、死角の確認ができなくなるという問題がある。このような場合、車載カメラが取り付けられたドアミラーを、車両の左側方を写すための直左鏡が取り付けられたドアミラーに交換することで、死角の確認を行うことができるが、交換作業が大掛かりになるという問題がある。
本発明は、カメラにより死角の確認ができない非常時に、簡易な措置で直左鏡を取り付けることができるドアミラーを提供することを目的とする。
本発明に係るドアミラーは、運転者が死角となる車両側方を確認するためのカメラがドアミラーボディに取り付けられたドアミラーにおいて、ドアミラーボディの下面部に形成されると共に、運転者が死角を視認するための直左鏡が嵌め込まれる開口部と、開口部を塞ぐと共に、開口部に嵌め込まれる蓋部とを備えたことを特徴とする。
このドアミラーによれば、カメラの故障等によりカメラを用いた車両側方の確認ができない非常時に、開口部に嵌め込まれている蓋部を取り外して直左鏡をこの開口部に嵌め込む事で、直左鏡をドアミラーボディに取り付けることができる。このように、簡易な措置で直左鏡を取り付けることができるため、運転者は、カメラの故障等による非常時であっても死角となる車両側方を確認することが可能となる。
この場合、直左鏡には、開口部内に挿入される第1の支持部が設けられ、蓋部には、開口部内に挿入される第2の支持部が設けられ、ドアミラーボディに対する直左鏡の第1の支持部の着脱と、ドアミラーボディに対する蓋部の第2の支持部の着脱とを可能とする共用取付手段を備えたことが好適である。このドアミラーによれば、直左鏡の第1の支持部は、共用取付部材を介してドアミラーボディに装着され、蓋部の第2の支持部は、共用取付部材を介してドアミラーボディに装着される。このように、共用取付手段は、直左鏡及び蓋部の脱着に共用される部材であるため、部品点数を低減することができ、ドアミラーのコストを低減することが可能となる。
また、第1の支持部には第1のネジ貫通孔が設けられ、第2の支持部には第2のネジ貫通孔が設けられ、共用取付手段は、第1及び第2のネジ貫通孔に挿入可能な雄ネジと、ドアミラーボディに設けられると共に、雄ネジが螺着される固定部とからなることが好適である。このドアミラーによれば、開口部内に挿入された第1の支持部と第2の支持部とが固定部に雄ネジを介して選択的に固定されるため、雄ネジの利用によってドアミラーボディに直左鏡及び蓋部を強固に固定でき、しかも容易に脱着することができる。このため、非常時において、蓋部から直左鏡への取替え作業を素早く且つ確実に行うことが可能となる。
本発明によれば、カメラにより死角の確認ができない非常時に、簡易な措置で直左鏡を取り付けることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るドアミラーの好適な実施形態について詳細に説明する。本発明に係るドアミラーは、右ハンドルの車両の場合は左側のドアに取り付けられ、左ハンドルの車両の場合は右側のドアに取り付けられる。本実施形態では、右ハンドルの車両であって、左ドアに取り付けられるドアミラーについて説明する。
図1及び図2に示すように、ドアミラー1は、アーム部2を介して車両の左ドアに固定される樹脂製のドアミラーボディ3を備えている。このドアミラーボディ3は、車両の後部側に向けて開放された開口部4を有するカップ状に形成されている。そして、ドアミラーボディ3の開口部4を塞ぐように、板状のミラーアッセンブリ5が配置されている。
ミラーアッセンブリ5は、ドアミラーボディ3内に配置された内装フレーム6に装着されており、この内装フレーム6は、ドアミラーボディ3に一体的に形成された固定部7に固定されている。固定部7は、ドアミラーボディ3の内壁から開口部4側に向かって延びる略円筒状に形成されており、その内周面には、雄ネジ8が螺合されるネジ穴9が形成されている。そして、雄ネジ8により内装フレーム6を固定部7に固定することで、ミラーアッセンブリ5がドアミラーボディ3に取り付けられる。なお、雄ネジ8と固定部7とにより共用取付手段を構成する。
一方、ドアミラーボディ3の下面部には、左ドアの側面下方を照らすフットライトユニット10が内蔵されており、このフットライトユニット10には、ライト(図示せず)と、車両左側方を撮像するカメラ11とが組み込まれている。そして、カメラ11により車両左側方の領域αが撮像され、この領域αの画像が車室内に設けられたディスプレイに表示されることで、運転者は、死角となる車両左側方の領域αを確認できる(図6参照)。
さらに、フットライトユニット10の端部には、ドアミラーボディ3内と挿通する扇状の開口部12が形成されている。この開口部12は、ドアミラーボディ3内に向けて延びる壁部13によって形成され、壁部13の車両後方側の壁面13aは、ドアミラーボディ3内に向かうに従い開口部12が狭くなるように内側に向かう傾斜面となっている。
図2及び図3に示すように、この開口部12には、開口部12を塞ぐ蓋部14が嵌め込まれている。この蓋部14は、開口部12を塞ぐカバー部15と、ドアミラーボディ3に取り付けるために、カバー部15から起立する支持部(第2の支持部)16とを備えている。
カバー部15は、その外形が開口部12の開口形状と同形に形成されている。カバー部15の表面は、蓋部14が開口部12に嵌め込まれたときに、フットライトユニット10の表面と面一になるように形成されている。カバー部15の周縁部には、開口部12を形成する壁部13に沿ってドアミラーボディ3内に向けて突出するフランジ部17が設けられている。そして、開口部12の壁面13aに対応するフランジ部17の外壁面17aは、壁面13aの傾斜に対応するように、ドアミラーボディ3内に向かうに従いフランジ部17が狭くなるように内側に向かう傾斜面となっている。
支持部16は、カバー部15の裏面の中央付近に設けられており、ドアミラーボディ3内に向けて、カバー部15から固定部7まで延びる板状に形成されている。支持部16の先端部には、固定部7のネジ穴9に螺着される雄ネジ8が貫通するネジ貫通孔18が形成されている。
なお、支持部16が折れるのを防止するために、カバー部15の裏面と支持部16の側面とに接合される2枚の三角状の補強部19が設けられている。
蓋部14の装着について説明すると、蓋部14の支持部16が開口部12からドアミラーボディ3内に挿入され、カバー部15が開口部12に嵌め込まれ、支持部16と内装フレーム6とが重ね合わされた状態で、固定部7が螺着される。このとき、開口部12の壁面13a及びカバー部15の外壁面17aが内側に傾斜する傾斜面となっているため、カバー部15を開口部12に嵌め込みやすくなり、しかも、カバー部15を開口部12に嵌め込み過ぎるのを防止できる。
次に、カメラ11の故障等により運転者が死角となる車両左側方を確認できない非常時に、ドアミラーボディ3に取り付けられる直左鏡20の構造について説明する。
図4及び図5に示すように、直左鏡20は、運転者が車両左側方を視認するためのものである。直左鏡20は、樹脂製の直左鏡ボディ21と、ドアミラーボディ3の下面部に取り付けられる直左鏡フレーム22とを備えている。
直左鏡ボディ21には、ドアミラーボディ3に向けて開放された上方開口部23と、車両側の斜め前方に向いた前方開口部24と、車両側の斜め後方に向いた後方開口部25とが形成されている。そして、前方開口部24を塞ぐように前方鏡26が配置され、後方開口部25を塞ぐように後方鏡27が配置されている。また、前方鏡26及び後方鏡27の裏面には、それぞれ、クッションテープ28が貼付されている。直左鏡ボディ21の内側には、直左鏡フレーム22を雄ネジ29で固定するためのフレーム固定部30が一体的に形成されている。フレーム固定部30は、直左鏡ボディ21の内壁から直左鏡フレーム22側に向かって延びる略円筒状に形成されており、その内周面には、雄ネジ29が螺合されるネジ穴31が形成されている。
直左鏡ボディ21の上端には、上方開口部23の周縁を覆うと共に伸縮性を有するシールスポンジ42が貼付されている(図5参照)。このシールスポンジ42により、直左鏡20がドアミラーボディ3に取り付けられたときに、直左鏡20とドアミラーボディ3との隙間が無くなるため、風切音を防止できると共に、雨や埃等がドアミラー1内に侵入するのを防止することができる。
直左鏡フレーム22には、直左鏡ボディ21の上方開口部23を塞ぐカバー部32と、前方鏡26及び後方鏡27を裏面から押圧する押圧部33と、カバー部32の上面に位置してドアミラーボディ3に取り付けられる取付部34とが設けられている。
カバー部32の下面には、フレーム固定部30に向けて延びる円筒状凹部35が設けられており、円筒状凹部35の下端部には、ネジ穴31に螺着される雄ネジ29が貫通するネジ貫通孔36が形成されている。
押圧部33は、カバー部32における前方開口部24側と後方開口部25側とにそれぞれ配置されている。押圧部33は、断面V字状のバネ弾性体に形成されており、その先端部は、前方鏡26及び後方鏡27に貼付されたクッションテープ28にそれぞれ当接されている。そして、雄ネジ29によりカバー部32の円筒状凹部35がフレーム固定部30に固定されることで、前方鏡26及び後方鏡27は、押圧部33により前方開口部24側及び後方開口部25側に付勢され、前方鏡26及び後方鏡27が前方開口部24及び後方開口部25を塞ぐように固定される。
取付部34は、開口部12内に挿入されてドアミラーボディ3に取り付けられるものである。取付部34は、開口部12の壁部13に沿ってドアミラーボディ3内に向けてカバー部32の周縁から突出するフランジ部37が設けられている。そして、開口部12の壁面13aに対応するフランジ部37の外壁面37aは、壁面13aの傾斜に対応するように、ドアミラーボディ3内に向かうに従いフランジ部37が狭くなるように内側に向かう傾斜面となっている。なお、取付部34のフランジ部37は、蓋部14のフランジ部17よりも長く形成されている。
このように、直左鏡20のフランジ部37を蓋部14のフランジ部17よりも長く形成することで、重量のある直左鏡20と開口部12との嵌め合い性を高めることができるため、振動等により直左鏡20が位置ずれするのを防止することができる。
また、取付部34のフランジ部37で囲まれた中央付近には、ドアミラーボディ3の固定部7に取り付けるために、カバー部32から起立する支持部(第1の支持部)38が設けられている。この支持部38は、ドアミラーボディ3内に向けて、カバー部32から固定部7まで延びる板状に形成されている。支持部38の先端部には、固定部7のネジ穴9に螺着される雄ネジ8が貫通するネジ貫通孔39が形成されている。
なお、支持部38が折れるのを防止するために、カバー部32の裏面と支持部38の前側面38aとに接合される2枚の三角状の補強部40が設けられ、更に、カバー部32の裏面と支持部38の後側面38bとに接合される台形状の補強部41が設けられている。なお、三角状の補強部40は、蓋部14の補強部19と同じ形状であるが、台形状の補強部41は、支持部38の後側面38b全幅の厚さに形成されており、その端部は、フランジ部37と一体的に形成されている。
このように、蓋部14には、支持部16が折れるのを防止するための補強部として、2枚の補強部19のみを設けることで、軽量化を図りながら、強度及び耐久性を向上させることができる。一方、直左鏡20には、2枚の補強部40に加えて台形状の分厚い補強部41を設けることで、重量のある直左鏡20を強固に支えることができる。これにより、支持部38が折れるのをより確実に防止することができ、強度及び耐久性を向上させることができる。
そして、カメラ11の故障等により死角となる車両左側方を確認できない非常時には、まず、ミラーアッセンブリ5をドアミラーボディ3から取り外し、雄ネジ8を取り外すことで蓋部14をドアミラーボディ3から取り外す。そして、直左鏡20の支持部38を開口部12からドアミラーボディ3内に挿入し、フランジ部37を開口部12に嵌め込み、蓋部14及び内装フレーム6を固定部7に螺着していた雄ネジ8により、支持部38と内装フレーム6とを重ね合わせた状態で固定部7に固定することで、直左鏡20はドアミラーボディ3に取り付けられる。これにより、運転者は、図6に示すように、直左鏡20の前方鏡26により車両左側方の前方領域β1を視認できると共に、直左鏡20の後方鏡27により車両左側方の後方領域β2を視認でき、死角となる車両左側方を確認できる。
このドアミラー1によれば、カメラ11の故障等によりカメラ11を用いた車両左側方の確認ができない非常時に、開口部12に嵌め込まれている蓋部14を取り外して直左鏡20をこの開口部12に嵌め込む事で、直左鏡20をドアミラーボディ3に取り付けることができる。このように、簡易な措置で直左鏡20を取り付けることができるため、運転者は、カメラ11の故障等による非常時であっても死角となる車両左側方を確認することが可能となる。
さらに、直左鏡20の支持部38は、固定部7及び雄ネジ8を介してドアミラーボディ3に装着され、蓋部14の支持部16は、固定部7及び雄ネジ8を介してドアミラーボディ3に装着される。このように、固定部7及び雄ネジ8は、ミラーアッセンブリ5を保持する内装フレーム6を取り付けると共に、直左鏡20及び蓋部14の脱着に共用される部材であるため、部品点数を低減することができ、ドアミラー1の軽量化を図ることができると共にコストを低減することが可能となる。
また、開口部12内に挿入された支持部16と支持部38とが固定部7に雄ネジ8を介して選択的に固定されるため、雄ネジ8の利用によってドアミラーボディ3に直左鏡20及び蓋部14を強固に固定でき、しかも容易に脱着することができる。このため、非常時において、蓋部14から直左鏡20への取替え作業を素早く且つ確実に行うことが可能となる。
また、直左鏡20を嵌め込む開口部12をフットライトユニット10に設けることで、ドアミラーボディ3の設計変更を最小限に抑えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、ドアミラーボディ3に対する蓋部14及び直左鏡20の取り付けは、雄ネジ8による螺着により行うように説明したが、蓋部14及び直左鏡20がドアミラーボディ3に対して脱着可能に取り付けられれば如何なる手段で取り付けられてもよい。例えば、蓋部及び直左鏡に球状凸部を設けると共にドアミラーボディにC状凹部を設け、このC状凹部に球状凸部を挿抜することで、蓋部及び直左鏡をドアミラーボディに対して脱着可能に取り付けるようにしてもよい。
本発明に係るドアミラーの一実施形態を示す斜視図である。 ドアミラーの断面図である。 蓋部を示す斜視図である。 直左鏡を示す斜視図である。 直左鏡を取り付けたドアミラーの断面図である。 カメラと直左鏡とにより確認できる領域を示した平面図である。
符号の説明
1…ドアミラー、3…ドアミラーボディ、7…固定部(共用取付手段)、8…雄ネジ(共用取付手段)、11…カメラ、12…開口部、14…蓋部、16…支持部(第2の支持部)、18…ネジ貫通孔(第2のネジ貫通孔)、20…直左鏡、38…支持部(第1の支持部)、39…ネジ貫通孔(第1のネジ貫通孔)。

Claims (3)

  1. 運転者が死角となる車両側方を確認するためのカメラがドアミラーボディに取り付けられたドアミラーにおいて、
    前記ドアミラーボディの下面部に形成されると共に、前記運転者が前記死角を視認するための直左鏡が嵌め込まれる開口部と、
    前記開口部を塞ぐと共に、前記開口部に嵌め込まれる蓋部とを備えたことを特徴とするドアミラー。
  2. 前記直左鏡には、前記開口部内に挿入される第1の支持部が設けられ、前記蓋部には、前記開口部内に挿入される第2の支持部が設けられ、前記ドアミラーボディに対する前記直左鏡の前記第1の支持部の着脱と、前記ドアミラーボディに対する前記蓋部の前記第2の支持部の着脱とを可能とする共用取付手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のドアミラー。
  3. 前記第1の支持部には第1のネジ貫通孔が設けられ、前記第2の支持部には第2のネジ貫通孔が設けられ、前記共用取付手段は、前記第1及び第2のネジ貫通孔に挿入可能な雄ネジと、前記ドアミラーボディに設けられると共に、前記雄ネジが螺着される固定部とからなることを特徴とする請求項2に記載のドアミラー。

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