JP2009094006A - 電気部品用ソケットの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気部品用ソケットが長時間高温高湿の環境下に置かれても、熱膨張と膨潤によって膨張した弾性部材が外側に向かって平面状に広がることを防止する。
【解決手段】回路基板4と電気的に接続する接続電極19を下面に有するフレキシブル基板3と、該フレキシブル基板3の上面に配置される弾性部材2と、電気部品を着脱可能に収容する収容部7を有し下面に上記弾性部材2を押圧する押圧面13を有するソケット本体5とを備え、該ソケット本体5と上記回路基板4とで上記フレキシブル基板3及び上記弾性部材2を挟持して上記回路基板4に対して電気部品用ソケット1を取り付ける電気部品用ソケットの取付構造において、上記ソケット本体5の押圧面13に、上記フレキシブル基板3の接続電極19の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソケット本体と回路基板とにより、フレキシブル基板及び弾性部材を挟持して回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける電気部品用ソケットの取付構造に関し、詳しくは、電気部品用ソケットが長時間高温高湿の環境下に置かれても、熱膨張と膨潤によって膨張した上記弾性部材が外側に向かって平面状に広がることを防止することができる電気部品用ソケットの取付構造に係るものである。
従来の電気部品用ソケットの取付構造は、挟持部材を回路基板の下側に配置し、この回路基板の開口部内に位置規制部を挿入して上方に向けて突出させ、この回路基板上に中間コネクタを配置し、この上に、ストッパ,弾性部材,押圧治具及びアライメントプレートを配置し、回路基板、中間コネクタ、ストッパ及び弾性部材を挟持部材及び押圧治具で挟んだ状態で、ボルト及びナットにより固定して、回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける構造となっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−335274号公報
しかし、上記従来の電気部品用ソケットの取付構造においては、上記押圧治具と弾性部材との互いに接する面と面とが各々平面状に形成されていたため、電気部品用ソケットがバーンインテストにより高温高湿の環境下に置かれたとき、上記弾性部材は線膨張率が大きく(例えばシリコーンゴムの場合、線膨張率40〜80ppm/℃)、熱膨張と膨潤によって徐々に電気部品用ソケットの外側に向かって平面状に広がり、試験時間が長い場合には、上記弾性部材は広がった位置のまま上記押圧治具の押圧面とテープ回路とに貼り付いてしまい、この状態で通常の温度と湿度の状態に戻した場合、上記弾性部材が収縮しても完全に元の形状に復元できず、このためテープ回路の接続電極を回路基板の電極部から引き離す力が働き、上記テープ回路と回路基板との接続不良が発生する場合があった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、電気部品用ソケットが長時間高温高湿の環境下に置かれても、熱膨張と膨潤によって膨張した上記弾性部材が外側に向かって平面状に広がることを防止することができる電気部品用ソケットの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第一の発明による電気部品用ソケットの取付構造は、回路基板と電気的に接続する接続電極を下面に有するフレキシブル基板と、該フレキシブル基板の上面に配置される弾性部材と、電気部品を着脱可能に収容する収容部を有し下面に上記弾性部材を押圧する押圧面を有するソケット本体とを備え、該ソケット本体と上記回路基板とで上記フレキシブル基板及び上記弾性部材を挟持して上記回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける電気部品用ソケットの取付構造において、上記ソケット本体の押圧面に、上記フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成したものである。
このような構成により、上記フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状が形成されたソケット本体の押圧面によって上記弾性部材を押圧し、上記回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける。
また、第二の発明による電気部品用ソケットの取付構造は、回路基板と電気的に接続する接続電極を下面に有するフレキシブル基板と、該フレキシブル基板の上面に配置される弾性部材と、電気部品を着脱可能に収容する収容部を有し下面に上記弾性部材を押圧する押圧面を有するソケット本体とを備え、該ソケット本体と上記回路基板とで上記フレキシブル基板及び上記弾性部材を挟持して上記回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける電気部品用ソケットの取付構造において、上記弾性部材の一面に上記フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成したものである。
このような構成により、上記フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状が形成された上記弾性部材の一面によって上記ソケット本体の押圧面からの押圧力を受け、上記回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける。
さらに、上記ソケット本体の押圧面に形成された凹凸形状は、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した形状としたものである。これにより、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した凹凸形状を有する上記ソケット本体の押圧面によって、上記弾性部材を押圧する。
さらにまた、上記弾性部材に形成された凹凸形状は、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した形状としたものである。これにより、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した凹凸形状を有する上記弾性部材によって、上記ソケット本体の押圧面からの押圧力を受ける。
また、上記弾性部材の少なくとも上記ソケット本体の押圧面に接触する面に剥れやすくするための離型処理を施したものである。これにより、上記弾性部材の少なくとも上記ソケット本体の押圧面に接触する面に施された離型処理によって、少なくとも上記弾性部材とソケット本体の押圧面との間の貼り付きを防止して剥れやすくすると共に滑りをよくする。
さらに、上記ソケット本体は、上記弾性部材を押圧する押圧面を有する押圧部材を別体としたものである。これにより、上記ソケット本体と別体とされた押圧部材の押圧面によって、上記弾性部材を押圧する。
請求項1に係る発明によれば、フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状が形成されたソケット本体の押圧面によって弾性部材を押圧し、回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付けることができる。これにより、高温高湿の環境下において熱膨張と膨潤によって体積を増やした弾性部材は、該弾性部材の上部に全体にわたって分布するソケット本体の押圧面の凹凸形状の凹部によって形成された押圧面と弾性部材との間の空間に向かって広がることができる。このため、通常の温度と湿度の状態に戻して弾性部材が収縮したとき、該弾性部材は略元の形状に戻ることができる。したがって、電気部品用ソケットをバーンインテストにより高温高湿の環境下に長時間置いた後に通常の温度と湿度の状態に戻しても、フレキシブル基板と回路基板との電気的接続を維持することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状が形成された上記弾性部材の一面によってソケット本体の押圧面からの押圧力を受け、回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付けることができる。これにより、高温高湿の環境下において熱膨張と膨潤によって体積を増やした弾性部材は、該弾性部材の上部に全体にわたって分布する弾性部材の凹凸形状の凹部によって形成された押圧面と弾性部材との間の空間に向かって広がることができる。このため、通常の温度と湿度の状態に戻して弾性部材が収縮したとき、該弾性部材は略元の形状に戻ることができる。したがって、電気部品用ソケットをバーンインテストにより高温高湿の環境下に長時間置いた後に通常の温度と湿度の状態に戻しても、フレキシブル基板と回路基板との電気的接続を維持することができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した凹凸形状を有するソケット本体の押圧面によって、弾性部材を押圧することができる。したがって、ソケット本体の押圧面に熱膨張と膨潤によって体積を増やした弾性部材が広がることができる空間を、簡単な構造で形成することができる。
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した凹凸形状を有する弾性部材の上面部によって、ソケット本体の押圧面からの押圧力を受けることができる。したがって、弾性部材の上面部に熱膨張と膨潤によって体積を増やした弾性部材が広がることができる空間を、簡単な構造で形成することができる。
また、請求項5に係る発明によれば、弾性部材の少なくともソケット本体の押圧面に接触する面に施された離型処理によって、少なくとも弾性部材とソケット本体の押圧面との間の貼り付きを防止して剥れやすくすると共に滑りをよくすることができる。したがって、弾性部材は熱膨張と膨潤によって変形してもスムーズに元の形状に戻ることができる。
さらに、請求項6に係る発明によれば、ソケット本体と別体とされた押圧部材の押圧面によって、弾性部材を押圧することができる。したがって、フレキシブル基板及び弾性部材を用いない既存の電気部品用ソケットに対しても、弾性部材を押圧する押圧面を簡単に備えることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による電気部品用ソケットの取付構造の第一の実施形態を示す図である。この電気部品用ソケットの取付構造は、ソケット本体と回路基板とにより、フレキシブル基板及び弾性部材を挟持して回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付けるもので、電気部品用ソケット1を、弾性部材2とフレキシブル基板3とを介して回路基板4に取り付けて構成されている。
電気部品用ソケット1は、内部に電気部品としてのICパッケージを収容し、このICパッケージをフレキシブル基板3を介して回路基板4と電気的に接続させるもので、本実施形態の場合はオープントップ型となっており、ソケット本体5と、支持部材6とを備えて成る。
ソケット本体5は、収容部にICパッケージを着脱可能に収容し、下面の押圧面により弾性部材を押圧するもので、収容部7と、ラッチ8と、コンタクトピン9と、操作部11と、押圧部材12と、押圧面13とを備えて成る。
収容部7は、ICパッケージ(図示省略)を位置決めして収容するもので、図2に示すように、平面視でソケット本体5の略中央部に形成されている。
また、収容部7の上方の左右にはラッチ8が一対設けられている(図2において左側のラッチ8は省略)。このラッチ8は、収容部7に収容されたICパッケージを上方から押さえて固定するもので、図3に示すように、一側端部に軸14が挿通されてこの軸14を中心に他側端部が回動することにより、図1に示すように、その他側端部でICパッケージの上面を押圧又は押圧解除可能に構成されている。
さらに、収容部7の下方には複数のコンタクトピン9が備えられている。このコンタクトピン9は、ICパッケージの接続端子部とフレキシブル基板3の電極パターン21(図4(b)参照)とを電気的に接続するもので、例えば棒状の導電性部材から成り、その長手方向に伸縮可能とされており、先端を収容部7の上面に略一致させ、下端をソケット本体5の底面から所定量突出して複数配設されている。
さらにまた、ソケット本体5の上部には、操作部11が上下動可能に設けられている。この操作部11は、その上下動によってラッチ8を回動させてこのラッチ8によるICパッケージの固定又は固定解除を行うもので、図2に示すように、平面視でソケット本体5の略中央部にICパッケージを挿入可能に開口部23が形成されており、図3に示すように、図示省略のカム機構によりラッチ8の回動を可能としている。そして、操作部11は、図示省略のばねにより、常時上方に付勢されており、図3に示すように、このばね力に抗して操作部11を押し下げることにより、ラッチ8をICパッケージの固定を解除する向きに回動させ、収容部7へICパッケージを出し入れ可能としている。
また、ソケット本体5の下部の周囲には、押圧部材12が備えられている。この押圧部材12は、下面に有する押圧面13によって弾性部材2を押圧するもので、ソケット本体5に外接するように枠形状に形成されると共に、平面形状がフレキシブル基板3の外形形状と略一致する形状とされている。また、押圧部材12の枠形状の幅は、このフレキシブル基板3の接続電極19(図4(a)参照)の幅に略一致して形成されている。そしてこの押圧部材12は所定の高さに形成され、下面をソケット本体5の下面と略一致させて設置される。そして、図2に示すように、四隅部にボルト18を挿入するボルト穴15を有し、図1に示すように、このボルト穴15の端部にて該ボルト穴15にねじ穴の中心を合わせてナット16を備えている。
さらに、押圧部材12の下面には、押圧面13が形成されている。この押圧面13は、その下面に配置される弾性部材2を押圧するもので、押圧部材12の下面全体にわたって形成されている。
さらに、ソケット本体5の下面にて、コンタクトピン9の配設領域の四隅部の外側付近には、各々位置決め軸10が設けられている。この位置決め軸10は、ソケット本体5に対して、フレキシブル基板3と回路基板4とを位置決めするもので、回路基板4の厚さより少し短い軸状に形成され、ソケット本体5の下面から垂直下方に向けて設けられている。
また、ソケット本体5の下方には、弾性部材2、フレキシブル基板3及び回路基板4を介して支持部材6が配置されている。この支持部材6は、ソケット本体5側に押し付けられて、弾性部材2、フレキシブル基板3及び回路基板4を支えると共にソケット本体5との間でそれらを挟持するもので、押圧部材12の平面形状(図2参照)に略一致する外形形状を有する板状に形成されている。そして、支持部材6の四隅部に、押圧部材12の四隅部のボルト穴15の位置と合わせてボルト穴17を有し、この押圧部材12のボルト穴15と支持部材6のボルト穴17の中心を合わせて、この支持部材6の下面側からボルト18を挿入し、押圧部材12に備えられたナット16に螺合することにより、弾性部材2、フレキシブル基板3及び回路基板4を挟持している。
また、押圧部材12の押圧面13の下面には、弾性部材2が配置されている。この弾性部材2は、押圧面13による下方への押圧力を均一化してフレキシブル基板3に伝えるもので、弾性体、例えばシリコーンゴムから成り、押圧面13と略同じ平面形状を有する所定の厚さのシート状に形成されており、その四隅部には、押圧部材12の四隅部のボルト穴15の位置と合わせて、ボルト18が挿通される図示省略の切欠きが設けられている。
さらに、弾性部材2の下面には、フレキシブル基板3が配置されている。このフレキシブル基板3は、下面の接続電極により回路基板4と電気的に接続すると共に、上面の電極パターン21によりソケット本体5のコンタクトピン9を介してICパッケージと電気的に接続するもので、図4に示すように、所定の大きさの四角形状で、薄いフィルム状に形成されている。そして、回路基板4側の面の周縁部には、図4(a)に示すように、この回路基板4に設けられている電極部28(図6(a)参照)の位置と一致させて接続電極19が設けられており、ソケット本体5側の面の中央部には、図4(b)に示すように、ソケット本体5に収容されるICパッケージの接続端子部の位置と一致させて電極パターン21が設けられており、この接続電極19と電極パターン21とがワイヤ22により結線されている。また、電極パターン21の四隅部の外側付近には、ソケット本体5の位置決め軸10(図1参照)の位置に一致させて、この位置決め軸10に嵌合する位置決め穴20が設けられている。さらに、このフレキシブル基板3の四隅部には、押圧部材12の四隅部のボルト穴15の位置と合わせて、ボルト18が挿通されるボルト穴27が設けられている。
さらにまた、図1に示すように、フレキシブル基板3と電気部品用ソケット1の支持部材6との間には、回路基板4が配置されている。この回路基板4は、ICパッケージの各々の接続端子部に対応して電極部28(図6参照)を有し、フレキシブル基板3を介してICパッケージと電気的に接続することにより、ICパッケージを動作させるものである。そして、ソケット本体5の位置決め軸10の位置に一致させて、この位置決め軸10に嵌合する図示省略の位置決め穴が設けられており、押圧部材12の四隅部のボルト穴15の位置と合わせて、ボルト18が挿通されるボルト穴が設けられている。
ここで、本発明においては、押圧部材12の押圧面13に、フレキシブル基板3の接続電極19の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成している。この凹凸形状は、バーンインテストにより高温高湿の環境下において熱膨張と膨潤によって体積を増やした弾性部材2が、図5に示すように、凹凸形状の凹部24に向けて体積を広げることが出来るようにするもので、この実施形態においては、図6(a)に示すように、断面台形形状の凸部26をフレキシブル基板3の接続電極19の位置に略一致させて所定間隔で並べて形成されている。
また、弾性部材2の少なくともソケット本体5の押圧面13に接触する面に離型処理を施している。この離型処理は、少なくとも弾性部材2とソケット本体5の押圧面13との間の貼り付きを防止して剥れやすくすると共に滑りをよくするもので、例えばシリコーン等の離型剤を塗布することにより施される。
次に、このように構成された電気部品用ソケットを回路基板に対して取り付ける電気部品用ソケットの取付構造について、図1及び図6を参照して説明する。
まず、図6(a)に示すように、フレキシブル基板3を回路基板4の上面に配置する。このとき、フレキシブル基板3は、このフレキシブル基板3の接続電極19が形成された面を回路基板4側にし、フレキシブル基板3の位置決め穴20(図4参照)を回路基板4に形成された図示省略の位置決め穴に合わせて配置する。
次に、フレキシブル基板3の上面に弾性部材2を配置する。このとき、弾性部材2は、この弾性部材2に設けられた図示省略の切欠きを回路基板4に形成された図示省略の位置決め穴に合わせて配置する。
次に、弾性部材2の上面にソケット本体5を配置する。このとき、ソケット本体5は、このソケット本体5の下面に設けられた位置決め軸10(図1参照)を、上記のように配置されて積層されたフレキシブル基板3及び回路基板4の位置決め穴に挿通することにより各々を位置合わせして配置する。
次に、回路基板4の下面に支持部材6を配置する。このとき、支持部材6は、この支持部材6の図示省略のボルト穴を押圧部材12のボルト穴15の位置に合わせて配置する。
次に、図1に示すように、位置合わせされて積層されることにより一続きとなった、ソケット本体5、フレキシブル基板3、回路基板4及び支持部材6の各々のボルト穴と弾性部材2の切欠きに、支持部材6の下面側からボルト18を挿入し、ソケット本体5の押圧部材12に備えられたナット16に螺合させることにより、支持部材6をソケット本体5側に押し付け、弾性部材2、フレキシブル基板3及び回路基板4を挟持する。
ここで、本発明においては、図6(a)に示すように、押圧部材12の押圧面13に、フレキシブル基板3の接続電極19の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成しているため、上述のように、弾性部材2、フレキシブル基板3及び回路基板4が挟持された状態で、バーンインテストにより高温高湿(例えば、135℃、湿度85%程度)の環境下に置かれると、図6(b)に示すように、弾性部材2が熱膨張と膨潤により体積を増やし、凹部24内に向かって流れる。そして、再び通常の温度と湿度の状態に戻されると、弾性部材2は元の状態に収縮し、図6(c)に示すように、凹部24内に広がっていた弾性部材2が下方に流れて元の状態を回復する。このように、弾性部材2の拡大と収縮が、弾性部材2の全体にわたって各々の凹部24の内部で行われることにより、長時間(例えば200〜300時間程度)高温高湿状態に置かれることにより、押圧面13の凸部26先端で押圧される位置にてフレキシブル基板3と弾性部材2との間で貼り付きが生じても、弾性部材2の膨張と収縮が凹部24内で行われるため弾性部材2は略元の形状に戻ることができる。このとき、フレキシブル基板3の接続電極19を回路基板4の電極部28から引き離す力を生じることがなく、電気的接続を維持することができる。
図7は、本発明による電気部品用ソケットの取付構造の第二の実施形態を示す説明図である。この実施形態は、ソケット本体1の押圧部材12の押圧面13に接触する弾性部材2の上面部29に、フレキシブル基板3の接続電極19の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成したものであり、この実施形態においては、断面台形形状の凸部33をフレキシブル基板3の接続電極19の位置に略一致させて所定間隔で並べて形成している。
これにより、上述の第一の実施形態と同様に、弾性部材2、フレキシブル基板3及び回路基板4が挟持された状態で、高温高湿の環境下に置かれると、図7(b)に示すように、弾性部材2が熱膨張と膨潤により体積を増やし、凹部31内に向かって流れて広がる。そして、再び通常の温度と湿度の状態に戻されると、弾性部材2は元の状態に収縮し、図7(c)に示すように、凹部31内に広がっていた弾性部材2が流れて元の状態を回復する。このように、弾性部材2の拡大と収縮が、弾性部材2の全体にわたって各々の凹部31の内部で行われることにより、長時間高温高湿状態に置かれることにより、押圧面13によって押圧される弾性部材2の凸部33先端の位置にてフレキシブル基板3と弾性部材2との間で貼り付きが生じても、弾性部材2の膨張と収縮が凹部31内で行われるため弾性部材2は略元の形状に戻ることができる。このとき、フレキシブル基板3の接続電極19を回路基板4の電極部28から引き離す力を生じることがなく、電気的接続を維持することができる。
以上の説明においては、図1に示すように、電気部品用ソケット1のソケット本体5を、オープントップ型のものとしたが、図8に示すクラムシェル型のものについても適用することができる。このクラムシェル型のソケット本体34は、上部に矢印A又はB方向に開閉可能とされたカバー部材35を備え、図1に示す実施形態と同様に、収容部7と、コンタクトピン9とを有して成る。また、図1における押圧面13に対応して押圧面36を有し、押圧面13と同様に、押圧面36の表面に凹凸形状を有している。そして、図1に示す実施形態と同様に、支持部材6をソケット本体34側に押し付け、弾性部材2、フレキシブル基板3及び回路基板4を挟持して、ソケット本体34と支持部材6とにより構成される電気部品用ソケット37を回路基板4に対して取り付けるようになっている。
これにより、必要に応じてソケット本体をオープントップ型とクラムシェル型とから選択して用いることができる。
また、以上の説明においては、支持部材6を用いて回路基板4に対してソケット本体5又は34を取り付けているが、本発明はこれに限られず、支持部材6を用いずに、回路基板4に対してソケット本体5又は34を取り付けてもよい。
さらに、図6の押圧部材12の押圧面13に形成された凹凸形状について、凸部26の形状を断面台形形状としているが、本発明はこれに限られず、例えば円柱状や角柱状並びに円錐状や角錐状等としてもよい。あるいは、複数本の突条を格子状に並べて形成してもよい。また、逆に、例えば矩形状や三角形状等の断面形状を有する穴による凹部を設けることによって凹凸形状を形成してもよい。さらに、凸部26の位置をフレキシブル基板3の接続電極19の位置に略一致させているが、ずれて配置してもよい。なお、図7に示す実施形態についても同様の変形が可能である。
さらにまた、図1及び図7に示す実施形態においては、押圧部材をソケット本体とは別体としているので、フレキシブル基板を用いない既存の電気部品用ソケットに対しても、本発明による電気部品用ソケットの取付構造を適用することができる。なお、以上の説明においては、押圧部材12をソケット本体5と別体としているが、一体のものに形成してもよい。
本発明による電気部品用ソケットの取付構造の第一の実施形態を示す一部断面した正面図である。 図1に示す実施形態に用いられる電気部品用ソケットの図であり、一方のラッチを省略して示す平面図である。 図1に示す実施形態に用いられる電気部品用ソケットの操作部を押し下げた状態を示す断面図である。 図1に示す実施形態に用いられるフレキシブル基板を示す図であり、(a)は回路基板側に向けられる裏面を示す図、(b)は弾性部材側に向けられる表面を示す図である。 図1に示す実施形態における押圧部材の押圧面と弾性部材との接触部分を示す一部拡大断面図である。 図1に示す実施形態において、回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける電気部品用ソケットの取付構造を示す説明図である。 本発明による第二の実施形態において、回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける電気部品用ソケットの取付構造を示す説明図である。 本発明による電気部品用ソケットの取付構造を、クラムシェル型の電気部品用ソケットに適用した状態を示す一部断面した正面図である。
符号の説明
1,37…電気部品用ソケット
2…弾性部材
3…フレキシブル基板
4…回路基板
5,34…ソケット本体
6…支持部材
7…収容部
12・・・押圧部材
13,36…押圧面
19…接続電極
24,31…凹部
26,33…凸部

Claims (6)

  1. 回路基板と電気的に接続する接続電極を下面に有するフレキシブル基板と、該フレキシブル基板の上面に配置される弾性部材と、電気部品を着脱可能に収容する収容部を有し下面に上記弾性部材を押圧する押圧面を有するソケット本体とを備え、該ソケット本体と上記回路基板とで上記フレキシブル基板及び上記弾性部材を挟持して上記回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける電気部品用ソケットの取付構造において、
    上記ソケット本体の押圧面に、上記フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成したことを特徴とする電気部品用ソケットの取付構造。
  2. 回路基板と電気的に接続する接続電極を下面に有するフレキシブル基板と、該フレキシブル基板の上面に配置される弾性部材と、電気部品を着脱可能に収容する収容部を有し下面に上記弾性部材を押圧する押圧面を有するソケット本体とを備え、該ソケット本体と上記回路基板とで上記フレキシブル基板及び上記弾性部材を挟持して上記回路基板に対して電気部品用ソケットを取り付ける電気部品用ソケットの取付構造において、
    上記弾性部材の一面に上記フレキシブル基板の接続電極の配置位置及び配置間隔に略一致して配列された凹凸形状を形成したことを特徴とする電気部品用ソケットの取付構造。
  3. 上記ソケット本体の押圧面に形成された凹凸形状は、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した形状であることを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケットの取付構造。
  4. 上記弾性部材に形成された凹凸形状は、断面台形形状の凸部を所定間隔で並べて形成した形状であることを特徴とする請求項2記載の電気部品用ソケットの取付構造。
  5. 上記弾性部材の少なくとも上記ソケット本体の押圧面に接触する面に剥れやすくするための離型処理を施したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気部品用ソケットの取付構造。
  6. 上記ソケット本体は、上記弾性部材を押圧する押圧面を有する押圧部材を別体としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気部品用ソケットの取付構造。
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