JP2006286230A - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベースプレートを廃止して部品点数を削減すると共に、ソケットの高さを低くできる電気部品用ソケットを提供する。
【解決手段】 電極32aが設けられた配線基板32上に配設され、端子が設けられたICパッケージが収容され、このICパッケージと配線基板32とを電気的に接続するICソケットにおいて、ICパッケージを収容する押圧治具本体48と、この本体48の底面に配設されて、配線基板32の電極32aに電気的に接続される拡張シート35とを有し、この拡張シート35は、押圧治具本体48の底面に、所定の力が作用したときに外れるように係止部48h等により着脱自在に配設されている。
【選択図】 図7

Description

この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在に収容して配線基板に電気的に接続する電気部品用ソケットに関するものである。
従来から、この種の「電気部品用ソケット」として、例えば「電気部品」であるICパッケージを着脱自在に収容するICソケットがある。そして、この種のICソケットとしては、例えば図16乃至図18に記載されたようなものがある(特許文献1参照)。
このICソケット11は、図16に示すように、プリント回路基板12上に配置されるようになっており、このICソケット11にICパッケージ13を保持することにより、このICパッケージ13をプリント回路基板12と電気的に接続するようにしている。
そのICソケット11は、下方から順に、ベースプレート14,タブフィルム15,ボールガイド16及び押圧治具17を有し、これらがボルト18及びナット19により、着脱可能に取り付けられて構成されている。
そのベースプレート14は、図16に示すように、四角形の板状を呈し、周縁部の4辺に多数の丸ピン14aが2列に配置されると共に、これらの内側に計4個のボルト孔14b及び位置決め孔14cが形成され、中央部にシリコーンゴムで形成された弾力性を有する弾力部材14dが配設されている。その丸ピン14aは、図16及び図17に示すように、ベースプレート14に上下に貫通して配設され、上部に嵌合凹部14eが形成されると共に、下部の挿入部14fがベースプレート14下面から下方に突出し、この挿入部14fがプリント回路基板12のスルーホール12aに挿入されて電気的に接続されるようになっている。
また、タブフィルム15は、図16及び図17に示すように、ベースプレート14と略同じ大きさの四角形状で、薄いシート状に形成され、ICパッケージ13側の表面に、当該ICパッケージ13の端子13aの配列に接合する電極パターン15aを備え、ベースプレート14側の裏面に、ベースプレート14に接合されるピン型端子15bを備え、このピン型端子15bと電極パターン15aとを接続する導線を有している。そして、このピン型端子15bがベースプレート14の丸ピン14aの嵌合凹部14eに差込み可能に形成されている。そして、このタブフィルム15にも、ベースプレート14等と同様な位置及び大きさのボルト孔15c及び位置決め孔15dが形成されている。
さらに、ボールガイド16は、図16及び図17に示すように、絶縁性を有する材料で形成され、押圧治具17の押圧治具本体20と略同じ大きさの四角形の板状を呈し、中央部にICパッケージ13の半田ボール13aの周囲を位置決めする位置決め開口16aが形成されると共に、タブフィルム15のボルト孔15c及び位置決め孔15dと同様な位置及び大きさのボルト孔16b及び位置決め孔16cが形成されている。その位置決め開口16aにより、図18に示すように、ICパッケージ13の最外周に配置された半田ボール13aを位置決めしている。
さらにまた、押圧治具17は、図17に示すように、四角形の枠状の押圧治具本体20に、カバー部材21が軸22により回動自在に取り付けられると共に、スプリング29により開く方向(図17中、時計回り)に付勢され、このカバー部材21にICパッケージ13を押圧するプッシャー部材23が軸30により揺動自在で、且つ、スプリング28によりカバー部材21から離れる方向に付勢されて設けられている。さらに、このカバー部材21には被係止部24が設けられる一方、押圧治具本体20にはその被係止部24に係止されるラッチ部材25が軸26により回動自在に配設され、このラッチ部材25がスプリング27により図21中時計回り(係止方向)に付勢されている。
その押圧治具本体20は、図16及び図17に示すように、内部に四角形のICパッケージ13が挿入されて、タブフィルム15上に収容されるようになっていると共に、下面部に位置決め孔14c,15d,16cに嵌合される位置決めピン20aが下方に向けて突設され、更に、図18に示すように、ボールガイド16のボルト孔16bと同じ位置及び大きさのボルト孔20bが形成されている。
そして、押圧治具本体20の位置決めピン20aが、図17に示すように、ベースプレート14,タブフィルム15,ボールガイド16の各位置決め孔14c,15d,16cに嵌合されて各部材が所定の位置関係で組み付けられると共に、上記ベースプレート14,タブフィルム15,ボールガイド16及び押圧治具本体20の各ボルト孔14b,15c,16b,20bに上方からボルト18が挿入されてナット19に螺合されることにより、それらが重ね合わせられた状態で固定される。
このようなものにあっては、ICパッケージ13をICソケット11内に収容するのに、図18に示すように、四角形の枠形状の押圧治具本体20の内面で、ICパッケージ13の外周縁のガイド及び位置決めを行うと共に、ボールガイド16でICパッケージ13の半田ボール13aの位置決めを行うようにしている。
このようにして位置決めされたICパッケージ13の上面の周縁部を、図18に示すように、プッシャー部材23で押圧するようにしている。
なお、特許文献2には、ICパッケージの球状の端子(半田ボール)に対して電気的に接続される配線のパッド(電極)に、複数の突起を設けることにより、導通性を確保すると共に、半田ボールの最下端を傷付けないようにして品質を確保するようにしている。
特開平11−242977号公報。 特開2000−235062号公報。
しかしながら、このような従来のものにあっては、押圧治具本体20の下面にタブフィルム15が配設されるため、ベースプレート14上の所定位置に、押圧治具本体20とタブフィルム15とを配置しようとしたときに、順を追って個々に配置しなければならず、配設作業が煩雑となっていた。また、タブフィルム15の下側にベースプレート14を配設し、このベースプレート14をプリント回路基板12に電気的に接続するようにしているため、部品点数が増加すると共に、ベースプレート14の厚み分、ICソケット11の高さが高くなってしまう。
そこで、この発明は、ベースプレートを廃止して部品点数を削減すると共に、配設作業性が良く、しかも、ソケットの高さを低くできる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、電極が設けられた配線基板上に配設され、端子が設けられた電気部品が収容され、前記電気部品と前記配線基板とを電気的に接続する電気部品用ソケットにおいて、前記電気部品を収容するソケット本体と、該ソケット本体の底面に配設されて、前記配線基板の電極に電気的に接触される導電シートとを有し、該導電シートは、前記ソケット本体の底面に、取付手段により、所定の力が作用したときに外れるように着脱自在に配設されている電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記取付手段は、前記ソケット本体に設けられた係止部を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記取付手段は、前記ソケット本体底面と前記導電シートとの間に介在する粘着剤であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記導電シートは、上面の中央部側に、前記電気部品側に接続される中央接点部が設けられ、下面の周縁部側に、前記中央接点部に配線を介して接続されて、前記配線基板の電極に電気的に接続される周囲接点部が設けられたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記導電シートの周囲接点部が設けられた部位と、前記ソケット本体との間に、シート状の弾性部材を介在させたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、電気部品を収容するソケット本体の底面に配設されて、配線基板の電極に電気的に接続される導電シートを有し、この導電シートは、ソケット本体の底面に、所定の力が作用したときに外れるように取付手段により、着脱自在に配設されているため、ベースプレートが廃止されて部品点数が削減されると共に、ソケットの高さを低くできる。また、取付手段によりソケット本体の底面に導電シートが配設されているため、分離されている場合と比較すると、取り扱いが容易で、電気部品用ソケットの配設作業性を向上させることができる。さらに、その導電シートが配線基板側に貼り付いた状態で、ソケット本体を配線基板から外す場合には、取付手段は、所定の外力が作用した時に導電シートがソケット本体底面から外れるようになっているため、この導電シートに無理な力が作用することなく、この導電シートはソケット本体から外れて配線基板側に残ることから、損傷することなく、ソケット本体を再度装着することにより、再使用が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、取付手段は、ソケット本体に設けられた係止部であるため、係止部を設けるだけの簡単な構成で、配線基板をソケット本体の底面に所定の力が作用したときに外れるように配設することができる。
請求項3に記載の発明によれば、取付手段は、ソケット本体底面と導電シートとの間に介在する粘着剤であるため、粘着剤を塗布するだけの簡単な作業で、配線基板をソケット本体の底面に所定の力が作用したときに外れるように配設することができる。
請求項4に記載の発明によれば、導電シートは、上面の中央部側に、電気部品の端子側に電気的に接続される中央接点部が設けられ、下面の周縁部側に、中央接点部に配線を介して接続されて、配線基板の電極に電気的に接続される周囲接点部が設けられたため、周囲接点部のピッチを中央接点部のピッチより広げることができることから、配線基板の製造を容易で安価にできる。
請求項5に記載の発明によれば、導電シートの周囲接点部が設けられた部位と、ソケット本体との間に、シート状の弾性部材を介在させたため、この弾性部材の付勢力により、導電シートの周囲接点部と、配線基板の電極との接圧を確保することができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図13には、この発明の実施の形態1を示す。
まず構成を説明すると、図中符号31は「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、このICソケット31に「電気部品」としてのICパッケージ33を保持することにより、その配線基板32と電気的に接続するようにしている。
このICパッケージ33は、図13に示すように、いわゆるBGA(Ball Grid Array)タイプと称されるもので、方形状のパッケージ本体33bの下面に「端子」としての多数の略球形状の半田ボール33aが縦列と横列にマトリックス状に配列されている。
そのICソケット31は、大略すると、相対向する面側に配線基板32とICパッケージ33とが配置される「導電シート」としての拡張シート35を有し、この拡張シート35を介して、この配線基板32とICパッケージ33とが電気的に接続されるように構成されており、この拡張シート35上に、弾性部材37、「ソケット本体」としての押圧治具38及びアライメントプレート39を有している。また、配線基板32の下側には、挟持部材34が設けられている。
そして、それらがボルト41及びナット42により、配線基板32,拡張シート35及び弾性部材37が、挟持部材34及び押圧治具38で上下側(両側)から挟持された状態で取り付けられるようになっている。
より詳しくは、その拡張シート35は、図7及び図8に示すように、上面中央部分にICパッケージ33が収容されるようになっており、挟持部材34と略同じ大きさの四角形状で、薄いシート状(フィルム状)に形成されている。そして、この拡張シート35は、上面の中央部側に、ICパッケージ33の半田ボール33aに圧接する中央接点部35aが設けられ、下面の周縁部側に、その中央接点部35aに配線を介して接続されて、配線基板32の電極32aに電気的に接続される周囲接点部35bが設けられている。
これら周囲接点部35bは、図8に示すように、配線基板32の電極32aに対応して4列に配置され、これら周囲接点部35bに配線基板32の電極32aが当接して電気的に接続されるようになっている(図9参照)。
また、この拡張シート35には、位置決め孔35fが形成されると共に、周縁部には「取付手段」の一構成要素である複数の係止片35eが形成され、これら係止片35eが、例えば図6に示すように、押圧治具38の押圧治具本体48に形成された「取付手段」の一構成要素である係止部48hに係止されて保持されるようになっている。
この係止力は、拡張シート35に、所定の力が作用したときに外れるように設定されている。所定の力とは、拡張シート35が配線基板32上に貼り付いたときの貼付き力に相当する。
さらに、弾性部材37は、シリコーンゴムからなるシートが四角形の枠形状に形成(図10には半分を示す)され、図2及び図3に示すように、拡張シート35の周囲接点部35bが形成された部位の表面部と、詳細を後述する枠形状の押圧治具本体48との間に上下方向(厚み方向)に所定量弾性変形された状態で配置されている。
また、押圧治具38は、図1乃至図2等に示すように、四角形の枠形状の押圧治具本体48を有し、この押圧治具本体48に、カバー部材49が軸50により回動自在に取り付けられると共に、スプリング51により開く方向(図2及び図3中、時計回り)に付勢されている。
その押圧治具本体48は、図1乃至図3に示すように、枠形状の内側に、ICパッケージ33が収容される内側開口48aが形成されると共に、ボルト41が挿通されるボルト孔48bが複数形成され、更に、配線基板32の位置決め孔32cに嵌合される位置決めピン48eが下方に向けて突設されている。
そして、その内側開口48a内にアライメントプレート39が着脱自在に配置されるようになっている。このアライメントプレート39も、図1及び図2に示すように、枠形状を呈し、内側の開口部にICパッケージ33のパッケージ本体33bの外周面が図2及び図3に示すように、位置決めされた状態で収納されるように構成されている。
詳しくは、このアライメントプレート39は、図1乃至図3に示すように、外周縁部に段差部39aが形成され、この段差部39aが押圧治具本体48の下部内周縁部48cに係合されることにより、押圧治具本体48に着脱自在に取り付けられるようになっている。
また、このアライメントプレート39の枠形状の内周縁部には、上部側にICパッケージ33をガイドするようにテーパ形状のガイド面39bが形成されると共に、このガイド面39bにて案内されたICパッケージ33を所定の位置に位置決めして収容する位置決め面39cが、ガイド面39bの下側に連続して鉛直方向に沿って形成されている。
さらに、このアライメントプレート39には、下面側に位置決めピン39eが突設され、この位置決めピン39eが、拡張シート35の位置決め孔35fに嵌合されて位置決めされるようになっている。
一方、カバー部材49には、図2及び図3に示すように、ICパッケージ33を押圧するプッシャー53及びパッド54が配設されている。そのプッシャー53は、カバー部材49の凹所49aに図3中上下動自在に配設され、複数のスプリング55により下方に付勢されると共に、下面部の中央部に球面状の凸部53aが突設されている。
また、パッド54には、その球面状の凸部53aが当接される球面状の凹部54aが形成されると共に、この凹部54aを挟んで両側に上下方向に沿う長孔54bが形成されている。そして、これら長孔54bにカバー部材49に取り付けられた2本の軸56がそれぞれ挿通され、パッド54は、プッシャー53の凸部53aとの当接部を中心に揺動可能にカバー部材49に支持されている。
さらに、軸56は、カバー部材49に着脱可能に取り付けられており、パッド54は、軸56を外すことにより交換できるようになっている。そして、このパッド54の下端部には、ICパッケージ33の上面と略同じ大きさの押圧面54cが形成されている。この押圧面54cは、図2に示すように、アライメントプレート39の内側開口(四角形に連続する位置決め面39cにて形成される開口)より小さく形成されている。
さらにまた、このパッド54とプッシャー53との間には、図2及び図3に示すように、軸50と離間した側(図2及び図3中、左側)にスプリング57が配設され、このスプリング57により、パッド54の軸50と離間した側が押圧され、プッシャー53に対して図2及び図3中反時計回りに付勢されるように構成されている。
また、その押圧治具本体48には、図3に示すように、被係止部48dが形成される一方、カバー部材49には、その被係止部48dに係止されるラッチ部材60が軸61により回動自在に配設され、このラッチ部材60がスプリング62により図2及び図3中反時計回り(係止方向)に付勢されている。
一方、配線基板32には、拡張シート35の中央接点部35aの裏面側に対応した範囲に開口部32bが形成されると共に、この開口部32bの周囲に、拡張シート35の周囲接点部35bに接続される電極32aが形成されている(図12参照)。
また、挟持部材34は、図2,図3及び図11に示すように、四角形で所定の厚みに形成され、ボルト孔34aが形成されると共に、中央部には、配線基板32の開口部32bを介して、拡張シート35の中央接点部35aの裏面側に当接する弾力部材34cが配設されている。この弾力部材34cは、シリコーンゴムで形成され、弾力性を有し、四角形の板状に形成されている。
さらに、この挟持部材34には、その弾力部材34cの周囲に、配線基板32の開口部32b内に挿入される位置規制部34dが四角形の枠形状に突出して形成され、この位置規制部34dがアライメントプレート39の嵌合凹部39dに、嵌合されて位置決めされるようになっている。
さらにまた、この挟持部材34には、図2及び図3に示すように、ボルト41に螺合されるナット42が回動不能に配設されている。
そして、ボルト41が、押圧治具本体48のボルト孔48b、拡張シート35の切欠き部35g、配線基板32のボルト孔32d、挟持部材34のボルト孔34aに挿入されて、ナット42に螺合されることにより、それらが重ね合わせられた状態で固定されるようになっている。
次に、かかるICソケット31の使用方法について説明する。
まず、ICソケット31を配線基板32に配設する。これは挟持部材34を配線基板32の下側に配置し、この配線基板32の開口部32b内に位置規制部34dを挿入して上方に向けて突出させる。
一方、押圧治具本体48の下面部の係止部48hに、図6に示すように、拡張シート35が係止された状態で、配線基板32上の所定位置に配置する。この場合には、柔軟性を有する拡張シート35が押圧治具本体48の下面部に係止されているため、分離されている場合と比較すると、取り扱いが容易で、配設作業性を向上させることができる。
そして、配線基板32を挟持部材34及び押圧治具38等で挟んだ状態で、ボルト41及びナット42等により固定する。
これにより、拡張シート35の周囲接点部35bが、配線基板32の電極部32aに圧接されて電気的に接続されることとなる。
次いで、このように配置されたICソケット31に以下のようにして、ICパッケージ33をセットする。
すなわち、押圧治具38のカバー部材49を開いた状態で、ICパッケージ33を押圧治具本体48内に挿入して拡張シート35上に収容する。この際には、ICパッケージ33の周縁部が、アライメントプレート39のガイド面39bに案内されて所定位置に位置決めされる。
この状態で、ICパッケージ33の各半田ボール33aが、拡張シート35上面の中央接点部35aに接触される。
次いで、押圧治具38のカバー部材49を閉じて行くと、この押圧治具本体48の被係止部48dにラッチ部材60が係止され、カバー部材49が完全に閉じられることとなる。
これにより、ICパッケージ33の上面がパッド54で押されて、このICパッケージ33の半田ボール33aが拡張シート35の中央接点部35aに圧接されて、弾力部材34cが弾性変形され、この反力により、半田ボール33aと中央接点部35aとが所定の接圧で電気的に接続されることとなる。
これで、ICパッケージ33が拡張シート35を介して配線基板32に電気的に接続されることとなる。特に、ICパッケージ33の多数の半田ボール33aの密度が密集してくると、これを直接、配線基板32に接続しようとすると配線基板32の作成に対して高精度が要求される。そこで、ここでは、拡張シート35の中央部の中央接点部35aから周囲に配線(図示省略)を延長して周縁部に周囲接点部35bを設けることにより、当該中央接点部35aのピッチよりも周囲接点部35bのピッチを広くできる。従って、その周囲接点部35bに接続される配線基板32の各電極32aのピッチを広げることができ、配線基板32の製造等が容易となる。
この状態で、バーンイン試験が行われることとなる。このバーンイン試験時の温度上昇等により、拡張シート35の周囲接点部35bが配線基板32の電極32aに貼り付くことがある。この状態で、ICソケット31の交換等のため、配線基板32からICソケット31を外す場合には、その貼り付きにより、拡張シート35に所定の力が作用する。これにより、拡張シート35の係止片35eが、押圧治具本体48の係止部48hから外れて、この拡張シート35が配線基板32上に貼り付いて残った状態で、ICソケット31を外すことができる。
してみれば、拡張シート35を無理に引き剥がすことにより、破けるのを防止でき、貼り付いた状態で拡張シート35の上側に押圧治具38を再度装着することにより、再使用することができる。
また、拡張シート35の周囲接点部35bを直接、配線基板32の電極32aに圧接するようにしているため、従来のようなピン型端子15bを設ける必要なく、構造を簡単にできる。また、挟持部材34にも、従来例のベースプレート14の丸ピン14aのようなものを設ける必要がないため、この点でも構造を簡単にできる。
また、拡張シート35は、薄いシート状であるため、ICソケット31全体をよりコンパクトにできる。
さらに、ICパッケージ33と配線基板32との間には、拡張シート35のみ介在し、この拡張シート35を介して、ICパッケージ33と配線基板32とが電気的に接続されているため、ICパッケージ33と配線基板32との間に介在する部品点数が少なく、両者の電気的な接続をより確実なものとすることができる。
さらにまた、押圧治具38,拡張シート35及び挟持部材34等はボルト41・ナット42にて着脱可能に固定されていると共に、拡張シート35は押圧治具38と挟持部材34との間に挟まれているだけであるため、このボルト41・ナット42を外すだけで、一番損傷し易い拡張シート35を容易に交換することができる。
また、拡張シート35の周囲接点部35bが設けられた部位と、押圧治具本体48との間に、シート状の弾性部材37を介在させたため、この弾性部材37の付勢力により、拡張シート35の周囲接点部35bと、配線基板32の電極32aとの接圧を確保することができる。
[発明の実施の形態2]
図14及び図15には、この発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態2は、「取付手段」が実施の形態1のものと相違する。
すなわち、実施の形態1では、「取付手段」として拡張シート35に係止片35eを、又、押圧治具本体48に係止部48hを設けて、拡張シート35を押圧治具本体48の底面に取り付けるようにしているが、この実施の形態2では、押圧治具本体48の底面に係止ピン48fを突設させ、この係止ピン48fを、拡張シート35の係止孔35hに係止させて取り付けると共に、この拡張シート35の側縁部35jを押圧治具本体48の断面略L字形の保持片48gに引っ掛けることにより、拡張シート35を押圧治具本体48の底面に取り付けるようにしている。この場合でも、拡張シート35に所定の力が作用したときに、係止ピン48fから係止孔35hが、又、保持片48gから側縁部35jが外れるように設定されている。
このようにしても、実施の形態1と同様な作用効果が得られる。他の構成及び作用も実施の形態1と同様である。
なお、上記実施の形態では、BGAタイプのICパッケージ33用のICソケット31に、この発明を適用したが、これに限らず、LGA(Land Grid Array)タイプ及びPGA(Pin Grid Array)タイプ等のICパッケージ下面に端子が設けられているICパッケージ並びに、QFP(Quad Flat Package)タイプ等、ICパッケージ側面から端子が延長されているICパッケージ用のICソケット等にも、この発明を適用することができる。
また、この発明の電気部品用ソケットは、いわゆるオープントップタイプのICソケット、あるいは電気部品を押圧するプッシャーが自動機側に設けられたもの等にも適用できる。
さらに、「取付手段」としては、実施の形態1,2の構造に限らず、係止部42a等の代わりの粘着剤を用いて、拡張シートをソケット本体の底面に取り付けるようにすることもできる。この場合の粘着剤の粘着力は、所定の力が作用したときに外れるように設定されている。
さらにまた、この実施の形態では、「導電シート」として拡張シート39を用いているが、これに限らず、配線基板の上面に配設されるもので、電気的に接続されるものであれば、他の構造のシートでも良い。
また、導電シートの周囲接点部は、その実施の形態のものに限らず、ピン形状のものでも良く、又、電気導通部材も、上記実施の形態のものに限らず、導通性、伸縮性を有すれば、薄板を打ち抜いてばね性を有するように細長く形成したもの等でも良い。
さらに、この実施の形態では、挟持部材34を用いているが、この挟持部材34は必ずしも必要ではない。
この発明の実施の形態1に係るICソケットの平面図で、カバー部材を半分開いた状態の図である。 同実施の形態1に係るICソケットの断面図である。 同実施の形態1に係る図2を分解した断面図である。 同実施の形態1に係る押圧治具に拡張シートを配設した状態の底面図である。 同実施の形態1に係るICパッケージを配設した状態の拡大断面図である。 同実施の形態1に係る拡張シートの係止状態を示す拡大断面図である。 同実施の形態1に係る拡張シートの平面図である。 同実施の形態1に係る拡張シートの底面図である。 同実施の形態1に係る拡張シートの周囲接点部と配線基板の電極との接続状態を示す断面図である。 同実施の形態1に係る弾性部材の半分を示す平面図である。 同実施の形態1に係る挟持部材を示す平面図である。 同実施の形態1に係る配線基板の平面図である。 ICパッケージを示す図で、(a)は正面図、(b)は底面図である。 この発明の実施の形態2に係るソケット本体と拡張シートを斜め下方から見た概略斜視図である。 同実施の形態2に係る係止ピンの係止状態を示す断面図である。 従来例のICソケット等を示す分解斜視図である。 同従来例を示す図で、ICソケットの断面図である。 同従来例を示す図で、ICパッケージの半田ボールとタブフィルムとの接触状態等を示す拡大断面図である。
符号の説明
31 ICソケット(電気部品用ソケット)
32 配線基板
32a 電極
33 ICパッケージ(電気部品)
33a 半田ボール(端子)
33b パッケージ本体
35 拡張シート(導電シート)
35a 中央接点部
35b 周囲接点部
35e 係止片(取付手段)
35h 係止孔(取付手段)
37 弾性部材
38 押圧治具(ソケット本体)
39 アライメントプレート(ソケット本体)
48 押圧治具本体(ソケット本体)
48f 係止ピン(取付手段)
48g 保持片(取付手段)
48h 係止部(取付手段)

Claims (5)

  1. 電極が設けられた配線基板上に配設され、端子が設けられた電気部品が収容され、前記電気部品と前記配線基板とを電気的に接続する電気部品用ソケットにおいて、
    前記電気部品を収容するソケット本体と、
    該ソケット本体の底面に配設されて、前記配線基板の電極に電気的に接触される導電シートとを有し、
    該導電シートは、前記ソケット本体の底面に、取付手段により所定の力が作用したときに外れるように着脱自在に配設されていることを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記取付手段は、前記ソケット本体に設けられた係止部を有することを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記取付手段は、前記ソケット本体底面と前記導電シートとの間に介在する粘着剤であることを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記導電シートは、上面の中央部側に、前記電気部品側に接続される中央接点部が設けられ、下面の周縁部側に、前記中央接点部に配線を介して接続されて、前記配線基板の電極に電気的に接触される周囲接点部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記導電シートの周囲接点部が設けられた部位と、前記ソケット本体との間に、シート状の弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項4に記載の電気部品用ソケット。
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