JP4079211B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在に保持してプリント回路基板に電気的に接続する電気部品用ソケットであり、コンタクトピンを用いた電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、「電気部品用ソケット」として、例えば「電気部品」であるICパッケージを着脱自在に収容するICソケットがある。そして、この種のICソケットとしては、例えば図10乃至図12に示す、特開平11−242977号公報に記載されたようなものがある。
【0003】
このICソケット11は、図10に示すように、プリント回路基板12上に配置されるようになっており、このICソケット11にICパッケージ13を保持することにより、このICパッケージ13をプリント回路基板12と電気的に接続するようにしている。
【0004】
そのICソケット11は、下方から順に、ベースプレート14,タブフィルム15,ボールガイド16及び押圧治具17を有し、これらがボルト18及びナット19により、着脱可能に取り付けられて構成されている。
【0005】
そのベースプレート14は、図10に示すように、四角形の板状を呈し、周縁部の4辺に多数の丸ピン14aが2列に配置されると共に、これらの内側に計4個のボルト孔14b及び位置決め孔14cが形成され、中央部にシリコーンゴムで形成された弾力性を有する弾力部材14dが配設されている。その丸ピン14aは、図10及び図11に示すように、ベースプレート14に上下に貫通して配設され、上部に嵌合凹部14eが形成されると共に、下部の挿入部14fがベースプレート14下面から下方に突出し、この挿入部14fがプリント回路基板12のスルーホール12aに挿入されて電気的に接続されるようになっている。
【0006】
また、タブフィルム15は、図10及び図11に示すように、ベースプレート14と略同じ大きさの四角形状で、薄いシート状に形成され、ICパッケージ13側の表面に、当該ICパッケージ13の端子13a配列に接合する電極パターン15aを備え、ベースプレート14側の裏面に、ベースプレート14に接合されるピン型端子15bを備え、このピン型端子15bと電極パターン15aとを接続する導線を有している。そして、このピン型端子15bがベースプレート14の丸ピン14aの嵌合凹部14eに差込み可能に形成されている。そして、このタブフィルム15にも、ベースプレート14等と同様な位置及び大きさのボルト孔15c及び位置決め孔15dが形成されている。
【0007】
さらに、ボールガイド16は、図10及び図11に示すように、絶縁性を有する材料で形成され、前記押圧治具17の押圧治具本体20と略同じ大きさの四角形の板状を呈し、中央部に前記ICパッケージ13の半田ボール13aの周囲を位置決めする位置決め開口16aが形成されると共に、前記タブフィルム15のボルト孔15c及び位置決め孔15dと同様な位置及び大きさのボルト孔16b及び位置決め孔16cが形成されている。その位置決め開口16aにより、図13に示すように、ICパッケージ13の最外周に配置された半田ボール13aを位置決めしている。
【0008】
さらにまた、押圧治具17は、図11に示すように、四角形の枠状の押圧治具本体20に、カバー部材21が軸22により回動自在に取り付けられると共に、スプリング29により開く方向(図11中、時計回り)に付勢され、このカバー部材21にICパッケージ13を押圧するプッシャー部材23が軸30により揺動自在で、且つ、スプリング28によりカバー部材21から離れる方向に付勢されて設けられている。さらに、このカバー部材21には被係止部24が設けられる一方、押圧治具本体20にはその被係止部24に係止されるラッチ部材25が軸26により回動自在に配設され、このラッチ部材25がスプリング27により図12中時計回り(係止方向)に付勢されている。
【0009】
その押圧治具本体20は、図11及び図12に示すように、内部に四角形のICパッケージ13が挿入されて、タブフィルム15上に載置されるようになっていると共に、下面部に前記位置決め孔14c,15d,16cに嵌合される位置決めピン20aが下方に向けて突設され、更に、図12に示すように、前記ボールガイド16のボルト孔16bと同じ位置及び大きさのボルト孔20bが形成されている。
【0010】
そして、押圧治具本体20の位置決めピン20aが、図11に示すように、ベースプレート14,タブフィルム15,ボールガイド16の各位置決め孔14c,15d,16cに嵌合されて各部材が所定の位置関係で組み付けられると共に、上記ベースプレート14,タブフィルム15,ボールガイド16及び押圧治具本体20の各ボルト孔14b,15c,16b,20bに上方からボルト18が挿入されてナット19に螺合されることにより、それらが重ね合わせられた状態で固定される。
【0011】
このようなものにあっては、ICパッケージ13をICソケット11内に収容するのに、図12に示すように、四角形の枠形状の押圧治具本体20の内面で、ICパッケージ13の外周縁のガイド及び位置決めを行うと共に、ボールガイド16でICパッケージ13の半田ボール13aの位置決めを行うようにしている。
【0012】
このようにして位置決めされたICパッケージ13の上面の周縁部を、図12に示すように、プッシャー部材23で押圧するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、ベースプレート14の丸ピン14aの嵌合凹部14eに、中間コネクタとしてのタブフィルム15のピン型端子15bを嵌合させるようにしているため、嵌合凹部14eを有する丸ピン14aの成形及びタブフィルム15の着脱作業が困難であると共に、ピン型端子15bを嵌合させる必要上、丸ピン14aの外径が太くなるため、狭ピッチ化の妨げとなり、ICソケット11の小型化を図るのが難しい。
【0014】
そこで、この発明は、成形を簡単に行うことができると共に、中間コネクタの着脱を容易に行うことができ、且つ、ICソケットの小型化を図ることができるコンタクトピンを配設したICソケットを提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、絶縁部材からなるベースと、該ベースに配設されたコンタクトピンと、該ベース上に配設され、電気部品の端子と前記コンタクトピンとを電気的に接続するための中間コネクタと、該中間コネクタ上に配設された本体と、前記ベースと前記中間コネクタと前記本体とを固定する固定手段とを有し、前記コンタクトピンは、導電性を有する長板状の板材からなり、その長手方向の一方の端部である上部が幅広に形成され、当該上部より長手方向の他方の端部側である下側部が前記上部より幅狭に形成され、前記上部の上端縁部に、前記中間コネクタに電気的に接続される接触部が形成され、該接触部は、中央部分が円弧状に突出した形状に形成され、該円弧形状の中央部分が前記中間コネクタに当接されて電気的に接続されるように構成されており、前記コンタクトピンは、前記ベースに対して、前記下側部が挿通されると共に前記上部が圧入されて、前記接触部が前記ベースの一方の面から突出した状態で配設されており、前記中間コネクタは、一面に前記ベースの一方の面から突出された前記コンタクトピンの接触部に電気的に接続される接続電極を有しており、前記固定手段によって、前記ベースと前記中間コネクタと前記本体とが固定されたときに、前記接続電極と前記コンタクトピンの接触部とが弾性的に当接される電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1乃至図には、この発明の実施の形態を示す。
【0021】
まず構成を説明すると、図中符号31はICソケットで、図示省略のプリント回路基板上に配置されるようになっており、このICソケット31にICパッケージ33を保持することにより、ICパッケージ33とプリント回路基板とを電気的に接続するようにしている。
【0022】
このICパッケージ33は、図9に示すように、いわゆるBGA(Ball Grid Array)タイプと称されるもので、方形状のパッケージ本体33bの下面に多数の略球形状の半田ボール33aが縦列と横列にマトリックス状に配列されている。
【0023】
一方、ICソケット31は、図1等に示すように、ベースプレート(ベース)34,「中間コネクタ」としてのタブフィルム35,ストッパ36、弾性部材37、押圧治具(押圧手段)38、アライメントプレート39を有し、これらが「取付手段(固定手段)」としてのボルト41及びナット42により、着脱可能に取り付けられて構成されている。
【0024】
そのベースプレート34は、図1及び図3に示すように、四角形の板状を呈し、周縁部の4辺に多数のコンタクトピン(接続部材)45が4列に配置されると共に、複数のボルト孔34a及び位置決め孔34bが形成され、更に、中央部に四角形板状のシリコーンゴムで形成された弾力性を有する四角形の弾力部材34cが配設されている。
【0025】
そのコンタクトピン45は、導電性を有する金属製の板材がプレス加工により、 図7に示すように長板状に形成されている。すなわち、そのコンタクトピン45は、上部45aが幅広に形成され、ベースプレート34の貫通孔34dに圧入されている。このコンタクトピン45の一方の端縁部である、上部45aの上端縁部には、タブフィルム35に接触される上端接触部45bが形成されている。この上端接触部45bは、図6及び図7に示すように、中央部分が円弧状に突出した形状に形成され、ベースプレート34の上面より上方に突出している。また、その幅広の上部45aより下方の下側部45cは、上部45aより幅が狭く形成され、ベースプレート34の貫通孔34dに挿通されると共に、このベースプレート34より下方に突出され、この下方に突出したリード部45dが、図3に示すように、ロケートボード46に挿通されて図示省略のプリント回路基板のスルーホールに挿入されて電気的に接続されるようになっている。
【0026】
また、タブフィルム35は、上面がICパッケージ33を収容する収容面となっており、ベースプレート34と略同じ大きさの四角形状で、薄いシート状(フィルム状)に形成されている。そして、このタブフィルム35は、図1に示すように、ICパッケージ33側の一方の面(表面)の中央部側に、ICパッケージ33の半田ボール33a配列に当接する電極パターン35aを備え、ベースプレート34側の他方の面(裏面)の周縁部側に、図5に示すように、コンタクトピン45に当接される接続電極35bを備え、この接続電極35bと電極パターン35aとを接続する導線35cを有している。
【0027】
その接続電極35bは、長板状を呈し、図5に示すように、コンタクトピン45に対応して4列に配置され、各接続電極35bから導線35cが延長されて電極パターン35aに接続されている。そして、これら接続電極35bにコンタクトピン45の上端接触部45bの円弧形状の中央部分が当接されて電気的に接続されるようになっている(図6参照)。
【0028】
このタブフィルム35にも、ベースプレート34等と同様な位置及び大きさのボルト孔35e及び位置決め孔35fが形成されている(図1参照)。
【0029】
さらに、ストッパ36は、耐熱性、絶縁性及び所定の硬度を有するポリイミド樹脂により、図8に示すように、四角形のシート状に形成され、中央部にICパッケージ33の多数の半田ボール33aが個々に挿入される多数の半田ボール開口36aが形成されると共に、タブフィルム35の位置決め孔35fと同様な位置及び大きさの位置決め孔36bが形成されている。このストッパ36は、図4に示すように、半田ボール33aのボール高さ径より僅かに小さい厚みに形成され、パッケージ本体33bの下面とタブフィルム35の上面(収容面)との間に介在され、半田ボール33aが所定量以上潰れないように構成されている。また、半田ボール開口36aの大きさは、挿入された半田ボール36aの側面部を位置決めすると同時に、多少の成形誤差等があっても、この半田ボール開口36a内に半田ボール33aが挿入できるように、半田ボール33aのボール径より多少大きく形成されている。
【0030】
さらにまた、弾性部材37は、シリコーンゴムからなるシートが四角形の枠形状に形成され、図1及び図3に示すように、タブフィルム35の接続電極35bが配設された部位の表面部と、詳細を後述する枠形状の押圧治具本体48との間に上下方向(厚み方向)に所定量弾性変形された状態で配置されている。
【0031】
また、押圧治具38は、図1及び図3等に示すように、四角形の枠形状の押圧治具本体48(本体)を有し、この押圧治具本体48に、カバー部材49が軸50により回動自在に取り付けられると共に、スプリング51により開く方向(図3中、時計回り)に付勢されている。
【0032】
その押圧治具本体48は、図1及び図3に示すように、枠形状の内側に、内側開口48aが形成されると共に、ボルト41が挿通されるボルト孔48bが複数形成されている。
【0033】
そして、その内側開口48a内にアライメントプレート39が着脱自在に配置されるようになっている。このアライメントプレート39も、図1及び図2に示すように、枠形状を呈し、内側の開口部にICパッケージ33のパッケージ本体33bの外周面が図4に示すように、位置決めされた状態で収納されるように構成されている。
【0034】
詳しくは、このアライメントプレート39は、図1及び図3に示すように、外周縁部に段差部39aが形成され、この段差部39aが押圧治具本体48の下部内周縁部48cに係合されることにより、押圧治具本体48に着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0035】
また、このアライメントプレート39の枠形状の内周縁部には、上部側にICパッケージ33をガイドするようにテーパ形状のガイド面39bが形成されると共に、このガイド面39bにて案内されたICパッケージ33を所定の位置に位置決めして収容する位置決め面39cが、ガイド面39bの下側に連続して鉛直方向に沿って形成されている。
【0036】
一方、カバー部材49には、図3に示すように、ICパッケージ33を押圧するプッシャー53及び「押圧部材」としてのパッド54が配設されている。そのプッシャー53は、カバー部材49の凹所49aに図3中上下動自在に配設され、複数のスプリング55により下方に付勢されると共に、下面部の中央部に球面状の凸部53aが突設されている。
【0037】
また、パッド54には、その球面状の凸部53aが当接される球面状の凹部54aが形成されると共に、この凹部54aを挟んで両側に上下方向に沿う長孔54bが形成されている。そして、これら長孔54bにカバー部材49に取り付けられた2本の軸56がそれぞれ挿通され、パッド54は、プッシャー53の凸部53aとの当接部を中心に揺動可能にカバー部材49に支持されている。また、軸56はカバー部材49に着脱可能に取り付けられており、パッド54は、軸56を外すことにより交換できるようになっている。そして、このパッド54の下端部には、ICパッケージ33の上面と略同じ大きさの押圧面54cが形成されている。この押圧面54cは、図4に示すように、アライメントプレート39の内側開口(四角形に連続する位置決め面39cにて形成される開口)より小さく形成され、又、この押圧面54cより上側には、アライメントプレート39のガイド面39bと略平行なテーパ面54dが、その押圧面54cと連続して形成されている。
【0038】
さらに、このパッド54とプッシャー53との間には、図3に示すように、軸50と離間した側(図3中、左側)にスプリング57が配設され、このスプリング57により、パッド54は、プッシャー53に対して図3中反時計回りに付勢されている。
【0039】
さらにまた、その押圧治具本体48には、図3に示すように、被係止部48dが形成される一方、カバー部材49には、その被係止部48dに係止されるラッチ部材60が軸61により回動自在に配設され、このラッチ部材60がスプリング62により図3中反時計回り(係止方向)に付勢されている。
【0040】
そして、アライメントプレート39に下方に向けて突設された図示省略の位置決めピンが、ベースプレート34,タブフィルム35,ストッパ36の各位置決め孔34b,35f,36bに嵌合されて各部材が所定の位置関係で組み付けられると共に、ベースプレート34,タブフィルム35及び押圧治具本体48の各ボルト孔34a,35e,48bに上方から前記ボルト41が挿入されてナット42に螺合されることにより、それらが重ね合わせられた状態で固定されるようになっている。
【0041】
なお、ベースプレート34の中央部に配置された弾力部材34cは、ICパッケージ33の半田ボール33a配列群が押圧されるタブフィルム35の被押圧領域に対応して配置されている。
【0042】
このようにプリント回路基板上に配置されたICソケット31に以下のようにして、ICパッケージ33をセットする。
【0043】
すなわち、押圧治具38のカバー部材49を開いた状態で、ICパッケージ33を押圧治具本体48内に挿入してタブフィルム35上に載置する。この際には、まず、ICパッケージ33のパッケージ本体33bの周縁部が、アライメントプレート39のガイド面39bに案内され、次いで、位置決め面39cによりICパッケージ33が所定の位置に位置決めされる。
【0044】
しかも、図4に示すように、各半田ボール33aがストッパ36の各半田ボール開口36aに挿入されることにより、各半田ボール33aの側面部が各半田ボール開口36aの内周面で位置決めされる。このようにストッパ36にて半田ボール33aを位置決めすることにより、上記アライメントプレート39による位置決めと相まってタブフィルム35も電極パターン35aに対する半田ボール33aの位置決め精度を一層向上させることができる。
【0045】
この状態で、ICパッケージ33の各半田ボール33aがタブフィルム35上面の電極パターン35aに接触されることとなる。
【0046】
次いで、押圧治具38のカバー部材49を閉じて行くと、このカバー部材49のラッチ部材60が押圧治具本体48の被係止部48dに係止し、カバー部材49が完全に閉じられることとなる。これにより、ICパッケージ33のパッケージ本体33bの上面がパッド54の押圧面54cで押されて、弾力部材34cが弾性変形され、その反力により、タブフィルム35の電極パターン35aがICパッケージ33の半田ボール33a側に押圧され、電極パターン35aと半田ボール33aが圧接され、両者が電気的に接続される。
【0047】
これで、ICパッケージ33がタブフィルム35及びコンタクトピン45を介してプリント回路基板に電気的に接続されることとなる。特に、ICパッケージ33の多数の半田ボール33aが狭ピッチ化してくると、これを直接プリント回路基板に接続しようとするとプリント基板の回路パターンの作製に高精度が要求され、プリント基板がコスト高となったり、作製が不可能となる場合もある。そこで、本発明では、タブフィルム35の中央部の電極パターン35aから周囲に導線35cを延長して周縁部に接続電極35bを設けることにより、電極パターン35aのピッチよりも接続電極35bのピッチを広くできる。従って、ベースプレート34のコンタクトピン45のピッチ、ひいてはプリント回路基板の各スルーホールのピッチも所望のピッチに広げることができ、プリント基板の製造等が容易となる。
【0048】
このようなICソケット31によれば、タブフィルム35の下面に板状の接続電極35bを設け、この接続電極35bを、ベースプレート34に設けられたコンタクトピン45の上端接触部45bに、押圧治具本体48にて押圧され、弾性変形された弾性部材37の反力(弾性力)によって、圧接させているため、図11〜13に示すように、従来のような丸ピン14aやピン型端子15bを用いる必要がない。従って、コンタクトピン45の狭ピッチ化が図れ、ICソケット11全体としての小型化を図ることができる。また、タブフィルム15の周縁部にピン型端子15bを設けるものと比較して、この実施の形態のようにタブフィルム35の下面に板状の接続電極35bを設ける方が部品及び製造のコストを安く押さえることができる。さらに、従来のような丸ピン14aとピン型端子15bとの嵌合を必要とせず、単に接続電極35bとコンタクトピン上端接触部45bとを当接しているだけであり、且つ、押圧治具38,タブフィルム35及びベースプレート34はボルト41・ナット42にて着脱可能に固定され、タブフィルム35は押圧治具38とベースプレート34との間に挟まれているだけであるため、このボルト41・ナット42を外すだけで、一番損傷し易いタブフィルム35を容易に交換することができる。
【0049】
また、タブフィルム35の接続電極35bと、コンタクトピン45の上接触部45bとは、ベースプレート34と押圧治具本体48との間に弾性変形された状態で配設されている弾力部材37の反力(弾性力)により圧接されているので、確実に電気的な接続を維持することができる。
【0050】
ここで、個々のコンタクトピン45,ベースプレート34等、構成部品の寸法のばらつきがあったとしても、そのばらつきを、弾力部材37が適宜変形することにより、吸収することができ、接続電極35bと上接続部45bとの間の接触圧力を略同一に保つことができる。
【0051】
さらに弾力部材37の厚み(図3中、上下方向の高さ)を適宜変更することにより接続電極35bと上接触部45bとの間の接触圧力を所定の値に変更することができる。
【0052】
また、異なる大きさのICパッケージ33を収容する場合には、このICパッケージ33と適合した大きさのアライメントプレート39及びパッド54と交換するだけで対応することができる。
【0053】
アライメントプレート39は、予め複数用意されているが、それぞれ外周部の段差部39aの大きさに変化はなく、いずれも単一の押圧治具本体48に嵌合されるようになっているのに対し、内周縁部のガイド面39b及び位置決め面39cにより形成される内側開口の大きさがそれぞれ外形の異なるICパッケージ33に対応して形成されている。そして、かかるアライメントプレート39は、段差部39aを押圧治具本体48に係合させたり、外したりすることにより、簡単に交換することができる。
【0054】
また、パッド54も、予め複数用意されており、凹部54a及び長孔54bの位置関係や大きさ等に変化はなく、いずれも単一のカバー部材49に取り付けできるようになっているのに対し、押圧面54cの大きさ及びテーパ面54dの位置がそれぞれ大きさの異なるICパッケージ33及びアライメントプレート39に対応して形成されている。そして、かかるパッド54は、2本の軸56をカバー部材49に着脱することにより、カバー部材49に対して簡単に交換することができる。
【0055】
してみれば、アライメントプレート39及びパッド54を交換するだけで、大きさの異なるICパッケージ33に対応させることができ、図11〜13に示すように、従来のように大型の押圧治具38全体を交換する必要がない。
【0056】
また、そのアライメントプレート39には、ガイド面39bが形成されているため、位置決め面39cの大きさが、押圧治具本体48の内部の大きさより、かなり小さくなったとしても、押圧治具本体48でICパッケージ33をガイドする必要がなく、アライメントプレート39のガイド面39bにより位置決め面39cまでICパッケージ33を確実に案内することができる。
【0057】
さらに、半田ボール33aのピッチや数の異なるICパッケージに対応しても、それぞれ適合する複製のタブフィルム35を用意することにより、外形のみならず、半田ボール33aのピッチや数の異なる種々のICパッケージ33に対して対応可能となる。
【0058】
また、導電性を有する板材をプレス加工することによりコンタクトピン45を形成したため、従来の丸ピン14aと異なり、コンタクトピン45の成形を簡単に、且つ、安価にできる。また、コンタクトピン45の上接触部45bを中央部分が円弧状に突出した形状とすることにより、その接触部45bが尖っていないことから、この接触部45bに当接されるタブフィルム35の接続電極35bの損傷を抑制できる。さらに、コンタクトピン45の上端接触部45bを中央部分が円弧状に突出した形状とし、その中央部分(一部分)をタブフィルム35の接続電極35bに当接させることにより、その接続電極35bの狭ピッチ化を図ることができ、ICソケット31の小型化を図ることができる。すなわち、上端接触部45bが円弧形状に形成されておらず、接続電極35bの幅と略同一又はそれ以上の幅を有するような形状である場合には、この上端接触部45bが隣接する他の接続電極35bから延長された導線35cに接触してショートする虞がある。これに対して、上端接触部45bを円弧形状として中央部分の一部を接続電極35bに接触させるようにすると、隣接する他の接続電極35bの導線35cに接触してショートすることがなく、その結果、接続電極35bの狭ピッチ化を図ることができ、ICソケット31の小型化を図ることができる。ちなみに、コンタクトピン上部45aの幅を狭くして接続電極35bに対する接触面積を小さくしようとすると、このコンタクトピン上部45aの強度が弱くなり好ましくない。
【0059】
また、図4に示すように、パッド54にて、ICパッケージ33のパッケージ本体33bを押圧した状態で、パッケージ本体33b下面とタブフィルム35との間に、シート状のストッパ36を介在させることにより、半田ボール33aの潰れ過ぎや傷付きを抑制することができる。しかも、そのシート状のストッパ36の厚みを変更することにより、様々なサイズの半田ボール33aに対応させることができる。
【0060】
さらに、シート状のストッパ36に複数の半田ボール開口36aを形成し、これら半田ボール開口36a毎に半田ボール33aを挿入することにより、各半田ボール33aの潰れ過ぎをより確実に防止することができる。
【0061】
さらにまた、ストッパ36をポリイミド樹脂により成形することにより、レーザ加工等により精密加工等を行うことができると共に、耐熱性があるためICパッケージ33のバーンイン試験等に最適であり、又、硬度も高く半田ボール33aの潰れを効果的に抑制できる。
【0062】
しかも、タブフィルム35の電極パターン35aの下側に弾力性を有する弾力部材34cを設けることにより、ICパッケージ33の半田ボール33aの変形を抑制しつつタブフィルム35との電気的接続を確実に行うことができる。
【0063】
また、半田ボール33aをストッパ36の半田ボール開口36aに挿入して、半田ボール33aの側面部を位置決めするようにしたため、より正確な位置にICパッケージ33をセットすることができる。
【0064】
なお、上記実施の形態では、ベースプレート34やタブフィルム35等を有するICソケット31に、この発明のコンタクトピンを適用しているが、これに限らず、ICパッケージが収容されるソケット本体に、この発明のコンタクトピンが配設され、このコンタクトピンの接触部が、直接ICパッケージの端子に当接されるようにすることもできる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載の発明によれば、電気部品用ソケットに配設されたコンタクトピンを、導電性を有する板材の一方の端縁部に、他の部品に電気的に接続される接触部が形成され、この接触部は、中央部分が円弧状に突出した形状に形成され、この円弧形状の中央部分が他の部品に当接されて電気的に接続されるように構成されたコンタクトピンとしたため、従来の丸ピン14aと異なり、コンタクトピンの成形を簡単に、且つ、安価にできる。また、コンタクトピンの接触部を中央部分が円弧状に突出した形状とすることにより、その接触部が尖っていないことから、この接触部に当接される他の部品(例えばタブフィルム35の接続電極35b)の損傷を抑制できると共に、その接続電極35bの狭ピッチ化を図ることができ、ICソケットの小型化を図ることができる。さらに、コンタクトピンの接触部を中間コネクタの接続電極に単に当接しているだけであるため、従来のような嵌合作業が必要なく、中間コネクタの着脱を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットの分解斜視図である。
【図2】同実施の形態に係るICソケットの平面図である。
【図3】同実施の形態に係るICソケットの断面図である。
【図4】同実施の形態に係るICソケットの拡大断面図である。
【図5】同実施の形態に係るICソケットのタブフィルムの底面図である。
【図6】同実施の形態に係るICソケットの接続電極とコンタクトピンとの接続状態を示す拡大断面図である。
【図7】同実施の形態に係るICソケットのコンタクトピンを示す正面図である。
【図8】同実施の形態に係るICソケットのストッパを示す平面図である。
【図9】ICパッケージを示す図で、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図10】従来例のICソケット等を示す分解斜視図である。
【図11】同従来例を示す図で、ICソケットの断面図である。
【図12】同従来例を示す図で、ICパッケージの半田ボールとタブフィルムとの接触状態等を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
31 ICソケット
33 ICパッケージ
33a 半田ボール(端子)
34 ベースプレート(絶縁部材)
35 タブフィルム(他の部品,中間コネクタ)
35a 電極パターン
35b 接続電極
38 押圧治具(押圧手段)
39 アライメントプレート
45 コンタクトピン(接続部材)
45b 上端接触部(接触部)
45d リード部
48 押圧治具本体(本体)
49 カバー部材
53 プッシャー
54 パッド(押圧部材)

Claims (1)

  1. 絶縁部材からなるベースと、
    該ベースに配設されたコンタクトピンと、
    該ベースに配設され、電気部品の端子と前記コンタクトピンとを電気的に接続するための中間コネクタと、
    該中間コネクタ上に配設された本体と、
    前記ベースと前記中間コネクタと前記本体とを固定する固定手段とを有し、
    前記コンタクトピンは、導電性を有する長板状の板材からなり、その長手方向の一方の端部である上部が幅広に形成され、当該上部より長手方向の他方の端部側である下側部が前記上部より幅狭に形成され、前記上部の上端縁部に、前記中間コネクタに電気的に接続される接触部が形成され、該接触部は、中央部分が円弧状に突出した形状に形成され、該円弧形状の中央部分が前記中間コネクタに当接されて電気的に接続されるように構成されており、
    前記コンタクトピンは、前記ベースに対して、前記下側部が挿通されると共に前記上部が圧入されて、前記接触部が前記ベースの一方の面から突出した状態で配設されており、
    前記中間コネクタは、一面に前記ベースの一方の面から突出された前記コンタクトピンの接触部に電気的に接続される接続電極を有しており、
    前記固定手段によって、前記ベースと前記中間コネクタと前記本体とが固定されたときに、前記接続電極と前記コンタクトピンの接触部とが弾性的に当接されることを特徴とする電気部品用ソケット。
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